洞爺湖町議会 平成27年9月会議 2015年9月25日
健康診査の実施状況と健診率向上のための方策
2015年9月25日、洞爺湖町議会の一般質問で、立野広志議員が「健康診査の実施状況と健診率向上のための方策」について質問し、健康福祉センター長 山本隆、町長 真屋敏春、企画防災課長 鈴木清隆が答えました。
- 聞いた人
- 立野広志 議員
- 答えた人
- 健康福祉センター長 山本隆、町長 真屋敏春、企画防災課長 鈴木清隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 6番 立野広志
そこで、3番目に移りますが、健康診査の実施状況と健診率向上のための方策ということについてお伺いしたいと思います。これは、平成24年度の後期高齢者の方々に対する健康診断です。平成24年度の受診率は4.56%です。北海道全体では11.33%で、北海道も全国の平均24.5%から見ると極めて低いのです。さらに、その下を行くのが当町で、受診率が4.56%と低いわけです。まず最初に、平成25年度と26年度の受診者数あるいは受診率をまず示していただきたいと思います。
町の答え 健康福祉センター長 山本隆(健康福祉センター長は2016年3月まで)
平成25年度の受診率でございます。まず、後期高齢者医療費の被保険者につきましては、1,902名でございます。それに対しまして、後期高齢者健診の対象者、これは長期入院や施設入居者を抜いた人数でございますが、後期高齢者健診の受診者が122名となっておりまして、受診率は7.03%になっております。平成26年度の数値につきましては、まだ確定数値となっていませんが、ほぼ確定と考えていただいて結構だと思います。まず、後期高齢者医療の被保険者数が1,949名、後期高齢者健診対象者が1,793名、後期高齢者健診受診者が141名、受診率が7.86%という状況となってございます。
議員の質問 6番 立野広志
私は、全道の市町村別の健康診査受診率という表をいただいたのですが、これを見ると、例えば25年度の7.3%の受診率は全道的にはどのくらいの位置にあるのかというと、見てびっくりしてしまったのですが、179市町村ある中で115番目です。そして、平成26年度の受診率7.86%も179市町村のうちで115番目です。同じ胆振管内で壮瞥町は幾らかというと、平成25年度では受診率が40.98%、26年度では40%ということで4割を超えています。これはどちらも全道で5番目です。また隣の豊浦町を見てみましたら、平成26年度は10.98%です。実は、豊浦町は、平成21年度は7.1%しかなかったのですが、それが年々引き上げられていって、26年度が10.98%です。壮瞥町はもともと高いのです。壮瞥町は、平成21年度は31.4%だったのですが、それをさらに引き上げて26年度は40%というふうに、すぐ隣の町の受診率からいっても、当町の後期高齢者の受診率は極めて低いのです。なぜこんなに低いのかということをどういうふうに分析しているのか、説明をいただきたいと思います。健康診査というのは、もともとは広域連合が市町村に委託をして行っている事業です。本来は広域連合が行うべき事業ですが、これを市町村に委託して行っているのです。委託を受けた市町村が、では、健診をどう実施するかというのは、市町村の判断で行っているわけです。その点から言うと、なぜこんなに低いのかというところをきちんと分析しているのかどうかです。それから、受診の際の自己負担があるのかどうか、その辺も説明をいただきたいと思います。
町の答え 健康福祉センター長 山本隆(健康福祉センター長は2016年3月まで)
まず、壮瞥町の受診率の関係でございます。壮瞥町におかれましては、昭和53年から、北海道大学の研究事業という形で健診を実施してございます。その関係から、高齢者になった方々も、健診に対して大変関心、興味を持った中で健診を受診されているということで、受診率の向上につながっているのではないかという情報を壮瞥町からいただいてございます。それから、自己負担金の部分でございますが、洞爺湖町におきましては、自己負担金は徴収してございません。全て委託金と町費を上乗せしての健診という形をとってございます。洞爺湖町の健診受診率が低いことについての分析ですけれども、洞爺湖町の受診率が低い要因として、大きく分けて二つのことが考えられるかと思っております。まずは、急激な高齢化社会の進展に伴う後期高齢者医療制度の被保険者の増加でございます。平成24年度から平成26年度までの被保険者数は、年間約50名ずつ増加を続けてございます。反面、健診受診者数につきましては、平成25年度には対前年度で45名増など、保険者の増加とほぼ同じような増加の傾向ですけれども、平成26年度は19名の増ということで、健診者については微増傾向にあり、被保険者数の数に対しまして受診者の数が追いつかない状況が続いているのかなと考えているところでございます。次に、二つ目の要因ですけれども、洞爺湖町の高齢者は医療機関を受診する方が多く、後期高齢者被保険者の約90%以上が何らかの病気をお持ちになって医療機関を受診しており、健康教室等における保健師の聞き取り調査においても健診を受診しないと回答した高齢者の多くが医療機関の受診を理由に挙げておりました。ほかにもたくさんの理由があると思いますけれども、大きな理由としてはこの2点が考えられるということで分析をしてきたところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
後で言おうと思ったのですが、壮瞥町がなぜ高いかというと、後期高齢者の健康診査受診率向上に関する実践事例集というものが平成23年の3月に出ています。これを見ると、健診率が高い市町村でそれぞれどのようなことがやられているのかということを大変詳しく出ています。町民に向けたチラシはどういうものかという見本が添付されていたり、調査票が添付されていたり、とにかく、これを見れば健診率向上のためにどんなことが必要なのか、どういうチラシをつくったらいいのか、どういう文章を書いたらいいのかということがよくわかる中身です。これは、平成23年3月に出された実践事例集です。この中に壮瞥町のことが出ています。壮瞥町の特徴的な取り組みをまとめられているのですが、約30年間、同じ時期に健診を実施しており、30歳以上の町民であれば誰でも健診を受診できる夏の健診が住民に定着しているというのが1点目です。それから、追加項目が多く、住民にとって魅力ある健診になっているということです。三つ目は、先ほどお答えにあったとおり、札幌医科大学がオプション健診として心エコー、脈の計測、エコー検査を付加したことで、子宮治療必要者、この人はすぐに治療しなければだめだという患者がすぐに見つかるわけです。住民にとっては、ふだん受けられない検査を無料で実施してもらえるとの点で大変人気があるということで、こういう検査項目も含めていろいろ工夫されています。それから、周知の仕方をどうしているかということです。これは、後で言おうと思いましたけれども、平成25年6月に後期高齢者健康診査の手引きというものが後期高齢者医療広域連合で出されております。これを見ると、今までいろいろと出した文書をきちんとまとめたものになっています。その上で、健診率の低いまちの特徴と健診率の高い町の特徴ということをはっきり示しております。今、課長が言われました健診率が低い理由は何かというと、急激な高齢化と、地域に病院等があって治療を受けている人が多く、健診の必要性を感じていないというような意味合いだったと思うのですが、実は、健診率の低い理由の中にそういった理由を述べて、後期高齢者医療の健診が進んでいないということをきちんと明記しています。もうだめだよ、そういうことではないのだ、これは治療を受けている人であったとしても、健診を受けることによって新たな病原が発見されたり、日常生活、生活習慣も含めて健診後の指導も行われるという意味で、病院にかかっているかいないかで健診を控えたり健診を受けるということではなくて、むしろ、こういう病院にかかっている人でもみずからの健康管理のために健診を希望している。何らかの疾病や障がいがあり、医療機関において通院・治療中であっても滞りがちな高齢者もいる。こういうことも含めて、そういった意味の高齢者も発見することができるとか、いろいろな意味があるわけです。だから、実施する側が、こういう人たちがいるからしようがないのだというふうに諦めてしまったら、健診率は上がらないです。そこが問題だと思うのです。後期高齢者医療の健診がどういう意味で大切なのかという位置づけをしっかり持って、その向上のために取り組んでいくことが大事なのではないか、それをぜひ言いたいと思います。その上で、広域連合などでは、健康づくり事業などで、町が実施する健康講話や健康相談に対する保健師の派遣、情報提供などの支援も行っていますし、人間ドックを行うのであれば、それに対する助成も行うというふうになっているそうですが、こういう保健にかかわる事務を町側から広域連合に依頼したことがあるのかどうか、その点について伺っておきたいと思います。
町の答え 健康福祉センター長 山本隆(健康福祉センター長は2016年3月まで)
広域連合が実施しております長寿・健康増進事業特別対策補助金についてのご質問かと思います。現在のところ、洞爺湖町におきましては、事業の実施は要望してございません。当町で取り組みを進めている事業といたしましては、まず、後期高齢者検査の委託事業を実施してございます。それから、すこやか推進事業費補助金という形で、この事業は市町村が行う健康増進法の規定によるがん検診と予防接種法の規定によるインフルエンザ予防接種を実施する市町村への補助金でございます。補助金額については、利用費から自己負担額並びに地方交付税産民学等に係る広域連合が定める一定の率を乗じて得た額を控除して得た額となりますが、被保険者により補助基準の上限額が定められておりまして、洞爺湖町は40万円が交付上限額となっております。洞爺湖町においては、今のところ健康診査事業とこの二つの事業を実施しているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
先ほどもちょっとお話ししましたけれども、せっかく、道の広域連合でも、この事業を実施したいということであれば一定の助成もするという枠もあって、例えば、人間ドックなどを実施する場合には費用の助成も行うとなっているわけです。当町では脳ドックなども随分人気があって、希望してもなかなか受けられないという声があるぐらいですが、例えば、そういった事業も含めて、高齢者の方々、特に後期高齢者の方々については、町が助成を受けてこういう形で実施するということも含めて、積極的に受けてやるべきなのかなというふうに思うのです。いずれにしても、最後にお聞きしたいのですが、今、私がお見せした平成26年の後期高齢者健康診査の手引には、例えば、住民周知の方法をどうしたらいいかということから始まって、健診に至るまでの経過の一つ一つの段取りを詳しく書かれています。例えば、通知する文書の中身や封筒まで、これをプリントして参考になるようにということでやっているのです。こういったことをやっているのだけれども、先ほどのような考え方でいくと、どうせうちは伸びないのだというふうになっているのではないかと思うのです。壮瞥町ではないのですけれども、目標はまず10%を超えることですよ。今、後期高齢者医療広域連合では、10%以下の受診率の市町村を低受診率市町村として特別に対策の必要な市町村だというふうに位置づけているのです。10%以上を受診率の高い市町村というふうに見ています。当町は7%台です。もうちょっと頑張らないと10%にはできません。いわば、全道レベルからいけば問題を抱えている市町村なのです。その問題を抱えている市町村が、その問題を克服して受診率を引き上げるためにどうしたらいいのか。そういう意味で、ぜひこういうものをきちんと参考にして受診率向上に努めていただきたいと思うのです。担当だけで大変なら、ほかの課の協力も得て、ぜひ町長に人を回してくれと言うぐらいの思いを持って、高齢者の健康を守るということに力を入れていただきたいのですけれども、そのことについて、最後に町長に答弁をいただきたいと思います。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
私どもの町の後期高齢者の健診受診率が7.86%と、今聞いても非常に低い数値で、さらには、隣町においていい事例や見本があるということでございますので、そこのところはしっかり勉強しながら受診率向上に向けて努力してまいりたいというふうに考えております。
議員の質問 6番 立野広志
それでは、次の質問に移りたいと思います。次は、3点目として、構想段階から多額な赤字が想定されるサッカー場建設について質問をさせていただきたいと思います。まず、私があれこれと説明するとまた時間がかかりますので、答弁を先にいただきたいと思います。このサッカー場を建設する目的は何なのかということについてお答えいただきたいと思います。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
現在、洞爺湖町では、スポーツ観光を推進するため、洞爺湖マラソン、北海道ツーデイマーチ、サイクリング大会、トライアスロン大会、また、モータースポーツ大会など、多くのスポーツ交流イベントを開催しており、このことが宿泊客の増加や観光振興に寄与しているところでございます。こうした現状を踏まえ、サッカー大会やスポーツ合宿などを積極的に誘致し、洞爺湖温泉街の宿泊客増を図るため、多目的人工芝運動公園を整備するものでございます。月浦地区には、グリーンステイ洞爺湖、月浦森林自然公園が周辺にあり、今もお客さんが多く訪れているところでありますが、人工芝運動施設が整備されることにより、月浦において新たな人の流れが生まれ、さらに交流人口がふえるところであり、月浦地区の発展に寄与できるものと思っております。また、月浦地区は、洞爺湖温泉街から4キロメートルのところにございまして、自然芝が整備されている財田キャンプ場運動公園まで10キロメートル、人工芝が整備されている隣の市のサッカー場までも12キロメートルと移動時間が30分以内のところにあり、複数の施設を利用する大会等を行うには適したところとなっており、各種スポーツやレクリエーション活動を初め、洞爺湖町のスポーツ交流拠点としての性格を持ち合わせているところと思っております。この運動公園を整備し利用することで、大会や合宿を通じ、町外から集客を図り、既存の観光資源と結びつけることで、地域活性化を目指すと同時に町民のスポーツレベルの向上、交流を図る目的で整備を考えております。
議員の質問 6番 立野広志
今、説明いただきましたけれども、要は、観光振興であったり、地域活性化であったり、町民のスポーツレベルの向上のためにこの人工芝のサッカー場を整備するということなのだと思うのです。この月浦の地域にサッカー場をつくることによって月浦の地域をどういうものにしていこうとしているのでしょうか。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
月浦地区でございますが、2011年に月浦を舞台に制作された映画、「しあわせのパン」の上映で、町外から撮影現場を訪れる観光客が多くなっております。町民としても、この映画を見て改めて月浦の田園風景と自然の豊かさを実感したところでもございます。上映がきっかけではないのでしょうが、月浦に移住される方々が年々ふえておりますし、若い方々も住んで、いろいろな分野で活躍されていますし、皆さんに溶け込んで地域で活動されているところでございます。月浦地区は、面積は小さいですが、主に畑作地帯であり、農地として利用している土地が大部分を占めているところでありますが、毎年、1万2,000人の方々が利用するグリーンステイ洞爺湖、近くには月浦森林自然公園と、散策しながら楽しめるところが多くあるところでもございます。今回、サッカー場ができることで、さらに人の流れも変わるところであり、地域全体として今後の月浦地区のあり方を十分検討していかなければならないという中で、月浦の今後のまちづくりをしっかり捉えていきたいと考えているところであります。そうした中でも、洞爺湖町商工会の地域活性化特別委員会からも提言をいただいておりますし、今後、平成29年度のまちづくり総合計画の策定においても、月浦地区の振興策を取り入れた中で検討し、地域振興として考えていきたいと思っております。
議員の質問 6番 立野広志
そうすると、月浦地域には、今も施設があるわけですが、景観、体験、スポーツという三つの要素がありますし、今は実際に農村地域でもありますね。こういうものを総合的に配置したような地域としてこれから地域振興を図っていきたいということを言っているのでしょうか。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
先ほどもお話ししたとおり、自然の豊かさや田園風景という状況を大切にしながら、今後の月浦の振興策を検討していきたいと考えております。
議員の質問 6番 立野広志
こういう構想は、まちづくりの中でも検討され、今言われました商工会の地域活性化特別委員会などからも提案されたということですが、実際に地元の人たちとの合意はできているのでしょうか。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
全体の計画の中での話し合いはまだ少ないところでございますが、今回の公園の整備に関するお話し合いの中では、今後も人が訪れる環境を望んでいくということで住民の方からもお話をいただいているところでございます。
議員の質問 6番 立野広志
実は、私もその話し合いの場は後ろで傍聴させていただきまして、実際に自動販売機が1台なくなっただけで月浦の人たちはジュース1本買うのも大変だと述べておられたようです。外から見ると、自動販売機の1台ぐらいなくなってもと思うけれども、結局、あそこに住んでいる方々にとってみれば、生活上必要な資材を確保するというのは容易なことではないわけです。車があればいいのでしょうけれども、そういう意味で不足するものが地域としても整備されていかなければいけないと思います。例えば、商店を置くかどうかは別にしても、品物を気軽に買える場を設けるとか、交通の便でいけば、病院や学校などにも行きやすい交通網を整備するとか、さまざまあると思うのです。先ほど言いましたけれども、サッカー場をつくるということは、景観、体験、農村としての特徴を守り、さらにスポーツ観光ということで、地域住民の生活とこれからの地域の振興がきちんと融和するといいますか、結びついていかなければならないのかなと思います。唐突にこれをつくりますよということで、それに合わせた形で、にわかに地域振興計画をつくり直すみたいなことのないようにしていかなければいけないと思うのです。その点について、今後も引き続き、地域住民の方々と地域のあり方について協議し、内容を深めていくというふうな考えがあるのかどうか、そこを伺っておきたいと思います。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
実は、この話が出る前から、月浦の何人かの方々とお話をさせていただいております。そのときに、月浦の今後のあり方等々についてもお話をさせていただいておりまして、私なりにある程度のご理解はいただいたと思っておりました。そして、この間、月浦のお祭りがありまして、司会の方から、町長から何か一言言ってくださいということで述べさせていただく機会がありまして、その思いをいろいろとお話しさせていただきました。その中で、多くの方から、サッカー場については歓迎する、我々と一緒にこの地域づくりについて考えてくれというお話をいただきました。これから町政懇談会がありますけれども、今までは温泉地区と月浦地区の合同でということでしたが、今回は特別に月浦地区での町政懇談会を設けさせていただいて、再度、地区の方々と膝を交えながら、まちづくりについて論議をしていきたいというふうに考えております。
議員の質問 6番 立野広志
まちづくり、地域づくりは、当然、地元の地域住民の合意を前提として進めるということがまず基本ですから、これは、ぜひ今後も引き続き協議を進めていただきたいと思います。また、この計画が単なる思いだけのものではなくて、本当にそれを現実的に進めていくことができるような具体性の持ったもの、見通しのあるものにぜひしていただきたいと思うのです。その上で、私は、今回のサッカー場のことについて二、三の質問をさせていただきたいと思います。一つは、町のほうで、この前の臨時会のときも質問させていただいたのですけれども、サッカー場を建設することによってこれだけの経済効果がありますよというふうに出していただいている数値が私はどうも理解できないのです。そこのところを、例えば、施設別の利用実績でどのくらい利用される見込みなのか、そのことによる経済効果がどうなのかというようなことと、実際にかかる運営費がどのくらいの費用になっていくのか、では、それをどうやって捻出していくのかといろいろお聞きしました。繰り返して言う必要もないのですけれども、その中で明らかになったのは、年間の維持管理にかかる費用は、10年に1回芝を張りかえることも考えれば、大体1,000万円ぐらいかかるということです。そのぐらい用意しないと10年後の芝の張りかえにもならない、このようなお話でしょう。そうすると、初めから入ってくる利用料よりもかかる費用のほうが多いわけですね。こういうことが明らかであるのだけれども、それを建設するということです。建設費についても、いろいろと伺うと、プロポーザルにするということで、先ほど質問がありましたけれども、それでなぜ1億円も減るのだということは、私もいまだに理解できません。逆に、減る要因とは何かというと、経費分です。共通経費なり、減る中で一番大きいのは労賃だと思うのです。公共事業であっても、労働者の賃金が本来の積算歩掛かりよりも引き下げられて支払われることがあってはならないと私は思うのです。そんなことがあって、ほかの町村などでも公契約条例などをつくって、公共事業の場合について、労働賃金として最低限これだけは保障しなければならないということを決めているのですよ。そんなことも含めて考えていくと、あんなに極端に減るわけがないと私は思うのです。いずれにしても、その辺の根拠が曖昧なのです。改めて伺いますけれども、ぜひ資料として出してほしいのです。実際に計算して、これだけ経済効果がありますと言っているのであれば、そのことをぜひ資料としても出してほしいと思うのです。ぜひ、経済効果について改めて説明いただき、後ほど資料としても出していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
建設後の経済効果でございますが、前の議会のときに2,500万円というお話をさせていただいたところでございます。ただ、その数字等を見直した部分もございますので、後ほど、その経済効果の内訳等に関しましてお伝えしていきたいと思っています。今、手元にある部分でいきますと、合宿や大会に参加する競技者、または直接的に多目的人工芝の運動公園施設の使用料や宿泊にかかる費用を全体的に洞爺湖町に投下されることとなります。この部分で、スポーツ誘客においては、来訪者が団体で訪れることが多いということと、こちらに来られる方々が小学生や中学生を対象とした合宿や大会という部分で学生の親が付き添ってくる場合もあり、そういう部分も計算の中に入れております。建設後の経済効果でございますが、平成26年度のNPOのにぎわいネットワークの資料をもとに1人当たりの平均消費額を乗じて算出した結果、消費合計としては5,859万4,000円となっているところでございます。この数字につきましては、宿泊客が、大会で1,075名、招待試合は800人でございます。また、合宿で210人、宿泊で2,085人が発生している、それから日帰りの部分でありますけれども、大会においては3,480人、招待で2,088人、それから、トレーニング関係で760人、これに親の観戦者が半分いたとして、9,492人の数字を出させていただいております。これを合計しますと約1万2,000人の方々が洞爺湖町を訪れて、このフィールドでプレーされているという部分の中で、この金額を出させていただいております。さらに、経済産業省の産業関連表による経済波及効果の計算がございまして、大変申しわけないのですが、学者やそういう方に委託して計算を出せばよろしいのでしょうけれども、経費もかかるものですから、このツールの中で算出させていただいております。5,859万4,000円の消費合計で、それに経済波及効果を入れますと年間1億232万6,000円の経済効果が発生するという結果が出ております。数字に関しましては、また後ほどご報告させていただきたいと思います。
議員の質問 6番 立野広志
今、初めて聞きました。宿泊日帰り客の消費合計でいくと5,859万円、経済波及効果計算ツールを用いると1億203万円ぐらいの金額の経済効果があるということです。これをどこまで信用したらいいのかなと思うのですが、いずれにしても資料を出してください。もう一つは、せっかく高額な費用をかけて建てるわけですが、その多くの恩恵はサッカー場の利用を通じて訪れる家族や選手などの宿泊であったり、飲食であったりということになるわけですね。町の財政がわずかな中で、特に恩恵を受ける事業所などもあるわけですから、利益は事業所が、運営費の赤字は町が見るという形になってしまうのではないかと思うです。町が見るということは、町民の税金ですね。これからは、そういう利益を受ける事業者なども含めた形で建設費用と一緒に運営していく、そういう人たちの一定の浄財も受けながら運営していく、そういう仕組みづくりがこれから必要なのではないかと思うのです。そういう意味で言うと、私は、もうちょっと検討していく必要があるのではないかと思います。本体工事はこれから始まりますから、その上では、地元の事業者なり地域との合意形成というものが大事なのです。それを踏まえて、建物を建てる目的、そして、それが地域にどれだけ貢献するものなのか、それが自分たちにとってもどれだけの利益につながってくものなのか、逆に言うと、そのことを行政がしっかり具体的に示してこそ、相手も納得するわけです。絵に描いた餅ではなくて、本当に具体的で実践的、そういった根拠を明確にして議論をして、地元の事業者も含めた形で一定の負担をしてもらいながら、その人たちに還元していく、こういうような施設づくりが必要なのではないかと思うのです。そういう意味では、プロポーザルという方式でつくるだけではなくて、いろいろな方法があったと思うのです。例えば、PFIという方式もあります。説明するとまた長くなりますけれども、これは運営までかかわってできるやり方です。そして、地元の企業もこれに参画することもできますし、従来の補助制度を受けて補助も実施することができるという制度です。そういったことも含めて、地域の事業者なり恩恵を受ける人たちの一定の理解と、浄財も受けながらこの施設をつくり運営していくと。今、このことが大事なのではないかと思うのですが、その点についてはどのようにお考えなのでしょうか。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
建設に当たり、人工芝運動公園は、NPOなりスポーツ関係者、観光業者の方々からいろいろと要望があった事業でございます。整備に関して、その一部負担費用を要望というお話があったところですけれども、今回の部分に関しましては、建設費の運営及び運営費については、民間からの財源確保は考えていないところであります。ただ、今お話がありましたPFIにつきましては、最終的に管理、委託の部分に関しましては、町条例で規則を設けて、今後、指定管理をしていこうという考えの中で、PFIに関しましては、その部分でとり行わなかったという経緯があります。ただ、この施設ができることによって、やはり洞爺湖町を訪れる方が多くなる。また、それで経済的にもプラス効果があることによって地域に雇用が生まれて、また移住、定住につながってくことにもなります。ですので、今後、そうした部分での効果が期待できるという中では、まず、町がこの施設を整備して、いろいろな関係者にしっかりと誘客していただきまして、活動していただいて、洞爺湖町にお客さんが来てもらえるような、そのような環境の整備を整えていきたいと思っています。
議員の質問 6番 立野広志
年間、芝のメンテナンスで700万円ぐらい積み立てておかなければいけないし、運営費では300万円ぐらいかかる。そうすると、1年間で1,000万円ぐらいの収益がなければ運営することができないということで、負担は町民が穴埋めをする、果実は観光事業者が受け取るという単純な構図ではだめだと思うのですね。その辺は、行政としてもしっかりと考えて、今後取り組んでいただきたいと思います。そのことを述べて質問を終わりたいと思います。