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大樹町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月9日

子宮頸がん予防のワクチンの接種について

2022年6月9日、大樹町議会の一般質問で、菅敏範議員が「子宮頸がん予防のワクチンの接種について」質問し、町長 酒森、保健福祉課参事 瀬尾が答弁しました。

質問者
菅敏範 議員
答弁者
町長 酒森、保健福祉課参事 瀬尾

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 菅敏範

それでは、先に通告してありました、子宮頸がん予防ワクチンの接種について質問させていただきたいと思います。厚生労働省は、4月から小学6年生から高校1年生までの女子生徒を対象にしてHPV(ヒトパピローマウイルス)感染防止のためにワクチン接種を広く呼びかけるという報道があったところであります。子宮頸がん予防ワクチンは、2013年4月に定期接種として接種を始めましたが、注射後の身体の痛みや体調不良などの訴えが相次いだことから、6月以降、積極的な呼びかけをやめた経緯があります。それから8年が経過する中で、海外でワクチンにはがんを防ぐ効果があるというデータが増えたことから、厚生労働省は昨年11月に積極的に呼びかけを再開することを決めたと言われているので、大樹町としての考え方をお聞きしたいと思います。1点目は、現時点において、国からワクチン接種の指示や予算措置の通知はあるのか。2点目は、町としての具体的な取組の議論はされているか。3点目は、2013年4月以降のワクチン接種の実績と経過記録は保存されているかについてであります。以上、よろしくお願いします。

答弁 町長 酒森(町長は2023年3月まで)

菅議員ご質問の「子宮頸がん予防のワクチンの接種について」、お答えをいたします。1点目の「現時点で国からワクチン接種の指示や予算措置の通知はあるか」でありますが、2021年11月、国から子宮頸がん予防ワクチン接種の積極的勧奨の差し控えを終了するとの通知があり、接種を促す取組が可能となりました。また、同年12月に積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方に対して、2022年度から2024年度までの3年間、従来の対象年齢を超えて接種する「キャッチアップ接種」を施行するとの通知がありました。予算措置については、他の定期接種と同様に接種費用の約9割が地方交付税措置されます。2点目の「町としての具体的な取組に対する議論はされているか」でありますが、町では予防接種法に基づき、積極的勧奨の差し控えの期間も希望者が接種できる体制を整えており、継続して医療機関との調整を行っております。また、今年度は定期接種の対象である中学1年生から高校1年生とキャッチアップ接種の対象者である1997年度生まれから2005年度生まれの方に、公費で接種できるワクチンの一つであることを知っていただくとともに、接種について検討・判断できるよう有効性・安全性に関する情報や接種を希望した際に必要な情報を個別に提供しております。3点目の2013年4月以降のワクチン接種の実績と経過記録は保存されているか」でありますが、2013年度は10名が接種され、2014年度から2020年度までの接種実績はございません。2021年度は、定期接種の期限が近くなっている中学3年生と高校1年生の34名に周知をしたところ、2名が接種されました。経過記録については、これまで副反応の報告がないためございませんが、相談等があった際は記録することとしております。

質問 菅敏範

質問事項の3点について答弁をいただきましたので、HPV(ヒトパピローマウイルス)が子宮頸がんの原因として大きな問題であり、報道によりますと、国内で年間1万人以上が感染し、約2,900人が尊い命を奪われている実態があると言われています。町民にワクチン接種の必要性の理解を得ながら、感染防止の取組を積極的に取り組むべきであると考えるので、再度考え方をお聞きします。1点目の国からのワクチン接種の指示と予算措置についてでありますが、答弁の中で、11月に予防ワクチン接種の積極的勧奨の差し控えを終了するとの通知があったということであります。通知に対する町の受け止めとしては、国が積極的に呼びかけを再開するので、自治体もワクチン接種に向けて積極的に取り組んでほしいとか、取り組むべきだという趣旨であり、国と地方が一体となって感染予防に取り組むという指示であると。そして、そのために必要な財政措置はすると町も認識しているということで理解してよろしいですか。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

ただいまの質問についてですが、昨年11月に積極的な勧奨を再開してよろしいということになりましたので、町としても、ほかの定期接種の方と同様に、個別にお知らせをして、受けやすいような体制を整えていますということをお知らせしております。ですので、大樹町も国と同じような方針で積極的に接種をしていただきたいということで進めているところです。

質問 菅敏範

国と同じように積極的に町としても取り組むということで理解をしたいと思います。予算措置なのですが、約9割が地方交付税措置ということでありますが、残りは本人負担ということで、その分を町が負担しているという理解をしているのですが、今回、積極的な呼びかけを中断している間に、接種機会を逃がした人を救済するキャッチアップ接種まで国は踏み込んだのでありますから、私は国が全額負担するのが妥当ではないかと思いますが、10割負担ができない、約9割だけの負担にとどめているところに特別な理由があるのか、ないのか、伺います。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

予防接種法に基づく定期接種ということで、どの予防接種につきましても、国からの予算措置というのは交付税で9割措置しますということに決まっておりますので、これだけ国が10割負担するというものではございません。

質問 菅敏範

現実として、ほかの予防接種と同様に交付税の中にどんぶり勘定で含まれていると、10割ではできないと。これは趣旨として、先ほど言いましたように、一旦中断して、また新たに再開するということですから、本来的には国も責任を感じて10割補塡が妥当ではないかと思いますが、そこは置いておきたいと思います。それから、今回、新たに2022年から24年までの3年間に、8年から9年の空白期間があって接種機会を逃がした方を救済するということでキャッチアップ接種制度を実施することの通知が12月にあったと。キャッチアップ接種の実施にあたっては、対象者の年齢が現時点でいうと16歳から24歳ぐらいまでになると思われます。そのときに、例えば普通接種の、先ほど言いました小学校6年生から高校1年生という分のところと、答弁にあった中学1年生から高校1年生の場合と1年間のずれがあるのですが、そこを置いておいて、キャッチアップ接種の対象者が実際は現在の大樹町の町民という中の16歳から24歳までが対象になるのか、それからもう一つ、当時大樹町民だった人で機会を逃がした人が対象になるのか、そこのところがはっきりしているのかどうか聞きたいと思います。例えば、当時大樹町の中学生や高校生であって、現在、大樹町にいないという人が、その人も含めて大樹町で対応するということになれば、全国津々浦々とはいいませんが、どこか他町村に現時点で学生だったりしていない人もいるということはありますので、少し対応が変わるのかなと。その辺は全国統一で、現時点にその町その町に住所を有する人を全部抱え込みなさいということであれば、大樹町に現在いる16歳から24歳ぐらいまでの人に対応すればいいので、その辺の見解は示されているのですか。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

キャッチアップ接種の方についての状況につきましては、現在、大樹に住所のある方について大樹町が実施するということになっております。また、町外で定期接種以外の時期に受けられた方、高校1年生を過ぎてから自主的に自費で受けた方につきましては、町外で受けた方につきましても、大樹町に今住んでいる方であれば、大樹町が自費で払った分の料金を償還払いすると決まっておりますので、全国共通で現在の住民に対して実施するということになっております。

質問 菅敏範

それでは、2点目の町としての具体的な取組に対する議論がされているかということでありますが、先ほどの答弁でお聞きしました。国はこの間、8年以上積極的な呼びかけを差し控えていたのですが、大樹町としてはある程度一歩踏み込んで特に無理をしたわけではありませんが、ある程度希望したら接種をしますということで取り組んだ結果があるので、情報提供などを含めて個別な対応をしてきたということは、これは取組として大きな意味があると思うのです。今回、国が積極的な呼びかけをしてワクチン接種を取り組むにあたりまして、2013年にワクチンの定期接種を解消したのですが、後に体の痛みなど訴える人が相次いで、中断したという空白期間があったことによって、今回、例えば自治体の担当者や接種対象者及び接種対象者の家族の方々に何かの理由があって中断したわけですから、再開するにあたって丁寧な説明をして、そして趣旨を納得してもらって、安心して予防接種を受けてもらうために、事前の取組がやはり大事ではないかと思います。厚生労働省から取組にあたって通知があったことは分かりますが、具体的な取組に向けて、マニュアル的なものが町に来ているのか、パンフレット的なものがきちんと作られているのか、その辺を伺いたいと思います。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

接種の再開に向けての丁寧な説明というところで、国で、定期接種の方、キャッチアップ対象者、ご本人、保護者に向けてのパンフレットが作成されておりまして、それを保護者、ご本人にきちんと読んでいただくということで送付させていただいております。また、道としても接種後の心配がございますので、相談窓口を設置しておりまして、そちらで接種に関する心配ですとか、また副反応に対してのご相談も、町だけではなく、都道府県ごとに相談窓口を設置して、ワクチンを接種することの不安を解消させていくという形になっております。また、広報紙を用いて、今月、接種対象者への周知をするところでございます。

質問 菅敏範

今、町の大体の対応をお聞きしたのですが、例えば、先ほど僕が言ったように、空白があって再度取り組むときに、特に保護者の方々、両親は、前回一定のアクションがあって中断をしたわけですから、今回再開するにあたって、こういうことで問題ありませんか、こういうこと大丈夫ですかというものが実際には出てくる可能性が高いと思われるのです。そのときに丁寧な説明をして、理解をしてもらってやっていくというのは分かるのですよ。ただ、自治体の担当者もいろいろなことを理解していて、説明できるような対応にならないとできないと思うので、その辺は、国からしっかりできるようなものを、やるから、おまえら考えてやれではなくて、国として、このことを活用してやってくださいというデータとか資料とかマニュアル的なものがきちんとありますという理解でよろしいですか。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

国からの資料提供については、今年3月に厚生労働省の予防接種室のほうからウェブ会議という形で自治体向けの説明会がございまして、そのときに資料などを提供していただいております。また、随時国のほうから資料提供をいただいておりますので、必要なものについては担当者がそれを読み込みまして、必要な情報提供は町民にしていくという形を取っていこうと考えております。

質問 菅敏範

ということは、今、町が対象者や家庭に配付している情報提供していく資料、チラシなどは、国が作ったものではなくて、町の担当者が学んだものによってペーパーを作って、町民に情報提供していると。町独自で作成したものだという理解でよろしいですか。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

ただいまの質問ですが、国から来ている資料を主にそのまま活用させていただいておりまして、それにプラスして、町としての情報を追加しているものになっております。

質問 菅敏範

了解しました。2022年度のワクチン接種対象者の人数の概数なのですが、キャッチアップ接種と定期接種に分けると、何名ぐらいになりますか。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

今年度のキャッチアップの対象者につきましては、こちらで把握していて、既に接種が済んでいる方を除きまして、平成9年度生まれから平成17年度生まれの方が158名です。定期接種の方につきましては、対象は小学6年生からとなっておりますが、国で定めているガイドラインでは中学1年生が標準的な接種年齢と決めておりますので、大樹町では、中学1年生から高校1年生ということにして6月1日にもう既に個別通知をしておりますが、その対象人数は92名となっております。中学1年生から高校1年生の女子ということです。

質問 菅敏範

分かりました。それで、年齢制限があるので、端的に聞きますが、今回キャッチアップ接種は3年間ですから、3年間の中での対応なのですが、定期接種については、中学1年生から高校1年生までということで対応するということになれば、現在中学1年生の人は、4年間の間で3回の接種を受ければいいということは分かるのですが、現在高校1年生の人は、来年高校2年生になるのです。そうすると、今年エスケープしてしまうと来年は対象除外になるのですが、それは除外になってもやむなしということですか。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

ただいまの質問ですが、現在高校1年生の方につきましては、キャッチアップが終わる令和7年度まで対象となるとなっておりますので、定期接種の対象年齢が過ぎても無料で接種が受けられるという形になっております。

質問 菅敏範

それから、接種料の関係なのですが、今言われました高校1年生については、キャッチアップの3年間の中にはまるから3年間は大丈夫だということなのですが、キャッチアップの期間を過ぎた場合には、今度は全額自費ということになりますという理解でいいですか。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

期間が過ぎた方につきましては、予防接種法の定期接種の対象ではなくなりますので、あくまでも個人が受けたいということで任意接種という形になりますので、全額自己負担という形になります。

質問 菅敏範

分かりました。それは、例えばお配りした資料の中に、こういう場合には自己負担になりますとか、家庭に配付したパンフレットというかチラシの情報の中には含まれているという理解でよろしいですか。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

今回、定期接種で個別通知した方につきましては、定期の年齢を過ぎると自己負担になりますという文言は入れておりませんが、接種につきましては、期間が1年間ではございませんので、無料ですというご案内をしております。

質問 菅敏範

了解しました。3点目のワクチン接種の実績とデータ記録の保存についてなのですが、先ほど答弁の中で、定期接種の実績は2013年度10名と、2021年度2名の計12名が受けているということであり、経過記録につきましては、特段の副反応の報告がなかったために記載はされていませんけれども、今後、報告があった場合には経過記録をしていくということで対応するとお聞きしました。今年から、接種を継続的に実施していくのですが、22年度、23年度、24年度は定期接種とキャッチアップ接種は重複するのですが、今時点でこれを取り組んでいくにあたって、原課では、先ほど対象人数を聞いたのですが、大体どの程度を目標に取り組むというような数字は持っているのか、目標数字はないということなのか、そこだけ教えてください。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

今年度の接種する方の目標数値ということですが、現在、再開したばかりということでございますので、どのぐらいの方が希望されるというのは読めないところでございますので、また接種の対象年齢も幅広くなっておりますので、数値としては今実際にはないのですが、必要に応じて、接種希望者が多ければ、また予算措置が必要になればしていくという形になりますが、現時点ではあまり急増するようなことにはならないのではないかと予測しております。

質問 菅敏範

今これからの取組の方向性、在り方について、全体的には理解させていただきました。私は、子宮頸がんの感染予防ワクチン接種の取組を進めるにあたって、今回、課題が大きく二つあるのかなと考えていました。一つは、ウイルスの感染が子宮頸がん発症の原因だと言われていますが、子宮頸がんの発症率については高くないと思うのですけれども、発症した場合の死亡率がすごく高いのではないかと思います。原課のほうで、先ほど僕が1年間に1万1,000人ぐらいの感染で2,900人ぐらいの尊い命が奪われていると申し上げたこのデータというのは該当するのか、別なデータがあるのか、そこだけ教えてください。

答弁 保健福祉課参事 瀬尾

大樹町における子宮頸がんで死亡される方の人数につきましては、多くないという認識をしております。毎年、がん検診を実施しておりますが、がん検診の中でがんが発見されるという方も毎年ゼロ人という状況が続いております。ですので、早期発見すれば全然死亡率が高いがんではございませんので、最近、子宮頸がんが増えているという印象は持っておりません。

質問 菅敏範

私も、大樹で子宮頸がんが発生して亡くなったということは承知していないのですが、ただ、マスコミ報道等によりますと、発症率は低いのですけれども、発症した場合の亡くなる方が多く、それが25%ぐらいだという数字で驚いているのですが、もしそうだとすれば、接種の呼びかけをするときに、納得してもらって安心して受けてもらうときに、このことは早めに接種を受けないと、もし万が一発症した場合に命の危険がありますよということをぜひ付け加えて、理解してもらって、そして、以前体調不良とかがあったけれども、今は公布されていますし、ウイルスに有効なワクチンですというPRをきちんとして、町民の尊い命を守るという方向できちんと取り組んでいただきたいと思います。そして、1人でも多くの方が接種を受けて、町から子宮頸がんが発症しないような対応を取っていくことが大事ではないかと思いますので、ぜひこれは町民の安心安全な生活に向けて、町として積極的に取り組むという決意を町長に伺いたいと思います。

答弁 町長 酒森(町長は2023年3月まで)

子宮頸がん予防ワクチンの接種の関係では、先ほど来、議論いただいているところでもありますが、経過については、担当の参事から説明をしたとおりであります。やはり一番お悩みなのは、迷っていらっしゃるのは、対象となる児童生徒でもありますし、なおかつ保護者の方々だと思っております。がんを予防するワクチンの効果についてもしっかりと伝えていくということがまず必要でもありますし、がんの怖さもしっかり周知していくということが大切かと思っております。今回、国のほうで、積極的な勧奨の差し控えをしておりましたが、それを終了するということでもありますので、国からの情報、またらいふでの知り得た情報を丁寧に該当する皆さまにお伝えし、1人でも多くの方にワクチン接種を受けてもらえるような取組については、意を注いでいきたいと思っております。

質問 菅敏範

ありがとうございます。今後の取組について、いろいろ方向性をお聞かせいただきました。ぜひ、最後に町長が言われましたように、接種の大切さやがんの怖さを町民に理解してもらって、これからの取組の中で1人でも多くの方が接種を受けて安心して暮らせるような状況をつくっていただきたいと私も思っていますし、ぜひその取組が功を奏するような形を期待して、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。◎延会の議決

出典:大樹町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月9日 議事録 PDF(67ページ) 間違いを知らせる