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白老町議会 令和6年定例会12月会議 2024年12月11日

多文化共生理解の推進

2024年12月11日、白老町議会の一般質問で、長谷川かおり議員が「多文化共生理解の推進」について質問し、町長 大塩英男、企画財政課長 増田宏仁、学校教育課長 冨川英孝、健康福祉課長 渡邉博子、副町長 大黒克已が答弁しました。

質問者
長谷川かおり 議員
答弁者
町長 大塩英男、企画財政課長 増田宏仁、学校教育課長 冨川英孝、健康福祉課長 渡邉博子、副町長 大黒克已

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 長谷川かおり

2、多文化共生理解の推進について。(1)、総務省が平成18年に公表し令和2年に改訂した「地域における多文化共生推進プラン」では、市区町村の役割として外国人のコミュニケーション支援や生活支援、地域の意識啓発など多文化共生の推進に関する指針・計画を策定し取り組むことを求めています。本町における策定状況について伺います。(2)、本町における外国人の住民登録状況について。①、外国人住民数及び児童・生徒数について。②、国籍別・在留資格別の割合について。(3)、学校現場における教育支援の取組状況と課題について。(4)、「技能実習制度」から外国人材の確保と育成を目的に「育成就労制度」が導入される。地域における新たな担い手として定着できるよう、多文化共生社会の実現に向けたまちの取組と今後の方向性について。

答弁 町長 大塩英男

「多文化共生理解の推進」についてのご質問であります。1項目めの「多文化共生の推進に関する指針・計画の本町における策定状況」についてであります。総務省が令和2年に外国人住民の増加等を背景に改訂した「地域における多文化共生推進プラン」を踏まえた指針・計画については、本町では策定しておりませんが、第6次白老町総合計画における民族文化の分野において、多文化共生社会が実現するまちづくりを目指すこととしております。2項目めの「本町における外国人の住民登録状況」についてであります。1点目の「外国人住民数及び児童・生徒数」につきましては、11月末現在、合計395人で、このうち未就学児3人、児童・生徒7人であります。2点目の「国籍別・在留資格別の割合」につきましては、国籍は、ベトナム158人で40%、インドネシア92人で23.3%、中国70人で17.7%などとなっております。また、在留資格別は、技能実習162人で41%、特定技能116人で29.4%、留学23人で5.8%などとなっております。3項目めの「学校現場における教育支援の取組状況と課題」についてであります。国際化の進展により、本町においても、徐々に外国籍の児童生徒が散見されるようになり、現在、萩野小学校、白翔中学校にはイスラム系の児童生徒4名が通学しております。当該児童生徒につきましては、現在日本語指導を行う教員の加配措置を受け、通常の授業とは別に日本語の指導を行っております。課題としましては、文化や生活習慣の違いのほか、学年が進むほど授業内容が難しくなるため、補習や日本語指導のさらなる指導時間の拡大が必要となっております。4項目めの「地域における新たな担い手として定着できるよう、多文化共生社会の実現に向けた町の取組と今後の方向性」についてであります。町内事業者10社を対象とした外国人技能実習生受入れ状況アンケートにおいて、「育成就労制度」についての懸念点を伺いました。結果といたしましては、半数以上の事業者が、「好待遇等を求めて都市部へ人材が流出してしまう」と回答したほか、「人材育成に費やしたコストを回収できずに転籍されてしまう」との回答も多く、転籍を強く懸念する声が聞かれております。「育成就労制度」につきましては、2027年に制度が開始され、2030年には「技能実習制度」から「育成就労制度」に完全に移行する予定となっていることから、引き続き、アンケート調査等の情報収集に努め、外国人材が地域における新たな担い手として定着できるよう、努めていきたいと考えております。

再質問 4番 長谷川かおり

4番、長谷川です。再質問いたします。まず、1項目めの多文化共生に関する策定状況はつくっていないということで、そして第6次総合計画のほうに盛り込んでいるよということですけれども、まず考え方として外国人住民が今395人で、大体白老町の今の人口の2.6%近くを占める割合となっているかなと思います。国籍や民族など異なる人々が互いの文化や違いを認め合い、日常生活を営むためにも計画の策定は必要と考えますけれども、まちの見解を伺います。

答弁 企画財政課長 増田宏仁

議員の質問にありましたように、総務省が策定している共生推進プラン、こちらのほうでも市町村の取組として積極的に言語のあれですとかやっていきなさいよということになっております。うちのまちの今の状況でいいますと、町長から答弁申し上げたように、総合計画の民族文化がありまして、これは基本的にはアイヌ民族、アイヌ文化に関連する部分の記載なのですけれども、そこの中でアイヌ民族を中心としたいろんな民族との共生を進めていきますというような記載をしておりますので、今現在うちのまちとして持っている多文化共生に関連する部分につきましては、現実的にはそこの記載しかないというような状況であります。ただ、過去に遡りますと、象徴空間が白老町にできるというのを一つの契機として、多文化共生のまちというのを古くからうちのまちも言っておりまして、平成28年に多文化共生のまち展開プランというようなプランをつくったことがありまして、それは計画期間5年間の計画で、平成32年ですから、令和2年で計画期間としては切れてしまってはいるのですけれども、その中では特にアイヌ民族、アイヌ文化との共存ということではなくて、国籍だったり、あとは年齢ですとか、そういったことは関係なく、お互いに価値観ですとか多様性を理解し合って、共生していきましょうというようなプランを過去において策定しておりますので、うちのまちの多文化共生の根底には特にアイヌ民族にこだわることなく、いろんな国籍であったり、そういった皆さんと共生していくという考え方は根底にあると理解をしております。

再質問 4番 長谷川かおり

4番、長谷川です。しかし、今外国人の方が395人になり、そしてそのうち児童生徒も7人いて、在留資格別にいきましても国籍別とか、そういう中でもどんどんベトナムとかインドネシア、中国、そしてまだまだここのところに出ていない国籍の方もいると思います。そして、働き方というところで技能実習生、白老町も人材不足というところで、大きな若い人たちが入ってきて、そして白老町の産業を盛り上げていくというか、重要な人材というところと私は捉えるのですけれども、そういう方たちの、今までずっと今回の一般質問の中でもほかの議員もいろいろと外国人人材について質問してきましたけれども、そういう中で私はもう少しまちのいろんなところの部門、部門のところでの相談体制ではなくて、まちが一つになって取り組んでいけないかなという、そういう思いもあります。今回多文化共生理解の推進ということで質問させていただきました。それで、まずそこの点は理解いたしました。それで、やはり子供たち、未就学の子が3人いて、児童生徒7人いるということで、その中で英語圏ではない、イスラム系の児童生徒が4名通学していて、個別に日本語教育指導を行っているということですけれども、そこのところの現状をどのように、週に何日間取り組んで、どのような指導しているのかちょっと具体的にお聞かせください。

答弁 学校教育課長 冨川英孝

萩野小学校と白翔中学校に計4名の児童生徒が通っているということで、基本的には通常のクラスに在籍しながら皆さん一緒に授業を受けていらっしゃるのですが、国語と社会、あるいは道徳の時間に抜き出しで日本語の指導、加配の先生がいらっしゃいますので、直接そこの部分は重点的に日本語の指導をしているというような状況になってございます。時間にして週におおむね6時間程度で行っております。

再質問 4番 長谷川かおり

4番、長谷川です。子供たちが個々に合わせた、習得別ごとに支援を受けているということは理解いたしました。学校としても外国にルーツを持つ児童生徒の在校生がお互いにコミュニケーションを取りながら異文化理解を深めていくという、これは国際交流の入り口とも私は捉えることができると考えています。また、その中で学校という社会の中で何ができるかって考えたときに、相手の国の言葉を学んで対等に話すことではなくて、易しい日本語に言い換えて、分かりやすく伝える、そういう姿勢や気持ちが大事かなと思うのです。クイズ形式で、給食といったら日本人は学校で食べる御飯って、食事って捉えますけれども、それを給食という言葉ではなくて、お昼の食事などと易しい日本語で貼り出しているという、そういう教育現場もあると聞いています。今後も外国にルーツを持つ児童生徒が増える可能性もあると考えられますけれども、ICTの活用とか簡単な日本語で伝え合うことができる、そういう学校生活の中で自然と日本語が習得できて、日常生活にも適用していけるかと思うのです。そして、おのずと、今小学校、中学校というところですけれども、高校受験とかもありますし、そういう中で希望する進路を選択することができるように教育現場を、環境を整えていくという、そういう方向性も重要と考えますが、この点の考えについてお伺いします。

答弁 学校教育課長 冨川英孝

こういった児童生徒の指導に当たっては地域の方、あるいは日本語指導の加配を受けながら例えば日本語の翻訳機を使ったりとか、あるいはタブレットで翻訳をしながら授業の理解を深めるといった状況の授業も行っております。また、説明文、観察文、そういったものに関してもクイズ形式、そういったものも取り入れて、できるだけ理解のしやすいというようなことは学校の現場でも努力しているところかなと思っております。そういった中で今後、議員おっしゃるとおり、まだまだこの後外国籍の児童生徒というのは増加していくということが予想されますので、こういった経験を積み重ねながら学校現場、あるいは教育委員会それぞれがノウハウを蓄積して、関係機関との連携しながら、どのような状況にあっても学べる環境づくり、そういったものの構築に努めてまいりたいなと考えてございます。

再質問 4番 長谷川かおり

それでは、保護者に関してですけれども、子供の様子を保護者に伝えたくてもコミュニケーションが取れないなど日本語が理解できない、話せない、そういう保護者へはどのような対応をしているのか、課題などがありましたらお聞かせください。

答弁 学校教育課長 冨川英孝

保護者につきましては、原則白老町に住んで、日本でお仕事をされているということなのですけれども、実際にはなかなか日本語が話せないということで、今回のイスラム系というような児童生徒については2世帯いらっしゃるのですが、どちらも保護者のほうは日本語のほうは得手ではないという状況になってございます。それで、一つの家庭については一番上のお兄ちゃんが日本語を話せるということで、彼を通じて説明をしたり、あるいはもう一つの家庭におかれては保護者の兄弟が日本語を話せる方、これは白老町にはいらっしゃらないのですが、ちょっとそういったところを通じてご連絡を取って、理解を図ると。そういうようなことで身近な皆さんのご協力もいただきながら、学校としては各家庭との連携に、連絡とか、そういったものに努めているというような状況でございます。

再質問 4番 長谷川かおり

保護者が孤立するということがやっぱり一番心配だなと思いますし、今何とか周りの人の援助でコミュニケーションが取れているということを聞き、安心いたしました。ライフステージにおいてきめ細かい支援はこれから必要と思いますので、引き続き外国籍の子供たちやその保護者が住みやすい環境づくりに努めていただきたいと思います。次の質問に移ります。育成就労制度導入に向けた外国人人材の確保の再質問に入ります。町内10社を対象とした外国人技能実習生受入れ状況アンケートにおいて半数以上の事業が好待遇などを求めて都市へ人材が流出してしまうのではないかとか、あとは人材育成に費やしたコストを回収できずに転籍されてしまうという回答も多く聞かれ、そして転籍を強く懸念する声が聞かれているよということですけれども、先ほどの同僚の一般質問の中で受入れ事業所の現状とか、あとはまちの独自の支援の現状をお聞きいたしました。そして、こちらの個人事業所には支援しているけれども、特定技能実習生に対しての経済的援助も考えているという答弁をいただきました。やはり特定技能実習生の方、日本に来る前にしっかりと日本語を習得するということで日本語学校にも行っていて、多額のお金を使っている。日本に来るために借金をして、日本に来ている。そして、仲介業者にまた支払いをしたりとか、そういう大変な思いをしておりますので、ここの特定技能実習生、介護のほうが特に人手不足というところで、こちらのほうの支援も本当に実現に向けてしっかりと動いていただきたいなと思います。そういう中で、今技能実習生とか、あと外国人を雇用している企業の方というのは何かあったら相談員の方がいたり、あとは通訳の方につなげたりとかして、困らないよという方もいるのですけれども、実際中にはどこに相談したらいいか分からないというような声も聞いています。そういう中で、保健福祉の分野で、妊娠して、母子手帳をもらいに行くという場合、現場でどのような対応しているのか、そういう中でどういう課題があるかなどありましたら、お聞かせください。

答弁 健康福祉課長 渡邉博子

外国籍の方が増えていると同時に、やはり保健福祉のサービスを使う方も年々増えてきている状況がございます。ただいま母子手帳取得のときの対応とかというお話がありましたけれども、実際に5年度は5人の方、そして6年度は今日現在で3人の方が、3人の外国籍の方が申請に来られているという実績がございます。来られるときは、通訳のボランティアの方とか知人の方がいらっしゃる方はその方と一緒に来られているので、うちの職員も通訳の方とかを通しながら対応させていただいているのですが、中にはそういう方がいらっしゃらない方ももちろんいらっしゃるので、そういうときはちょっと片言にはなるのですけれども、お互いに何とか分かるようにコミュニケーションを取っていて、時には翻訳アプリなども使いながらということで、意思疎通を図りながら対応させていただいているという実態がございます。

再質問 4番 長谷川かおり

4番、長谷川です。技能実習生とか働きに来る方だけではなくて、やっぱりそういう福祉の部分、そういう健康保健、健康福祉のところの部門にも相談に行くという、直接出向いているということが分かりました。外国人労働者同士のつながりや地域住民への啓発などの居場所づくりに問題意識を持って取り組んでいるNPO法人ウテカンパの協力の下、一般社団法人北海道多文化共生NETにより外国人を雇用している企業や行政に声かけし、意見交換を開催いたしました。こちらの団体は、外国人の社会参画支援や地域住民との関係性構築を推進しており、白老町では初めての開催となりました。このようにそれぞれの団体が問題意識を持って取り組んでいる活動をまちとしてどのように捉えているのでしょうか。意見交換会に参加された大黒副町長、答弁お願いいたします。

答弁 副町長 大黒克已

私も長谷川議員と一緒にその会議に参加をさせていただきまして、私も実際外国人を雇用している企業の方だったり、介護の事業所の方だったりとお話しするのは初めてだったので、非常に驚きだったり、興味深くお話を聞かせていただきました。そのような中で、行政といたしましても様々に外国人対応というようなことで直接外国人に対して、あるいは外国人を雇用している企業であったり、介護事業所であったりというようなところでの関係性の中でいろいろなご相談だったり、ご支援だったりというようなことはこれまでもやってきておりまして、やはり395人というような中で今後も増加する傾向であるということで、より一層町としてもそれに関わって、行政としての責任を果たさなければならないという認識でおります。

再質問 4番 長谷川かおり

4番、長谷川です。これから関わっていかなければならないという、そういう認識があるということで理解いたしました。2012年に外国人登録法が廃止されまして、住民基本台帳に外国人も登録されるようになりました。自治体は、外国人住民の情報を登録する目的が公正な管理から利便の増進へと法の目的が大きく変わり、地域に暮らす外国人を地域住民として捉えようとするのが多文化共生のまちではないでしょうか。外国人が暮らしやすいまちは、子供や女性、高齢者、障がい者などの誰でも住みやすいまちづくりに通じます。外国人を雇用している事業所の支援員も外国人関係の相談をどこにしていいか分からないという声も寄せられておりますし、今渡邉課長の答弁の中でも妊娠の届出とかのときにボランティアが来たり、知人の方が一緒に来ているということですけれども、ボランティアの方も無償で行っていて、交通費とかガソリン代とか、そういうのも本当に自前でやっているというところで、負担も実は個人的に不安というか、やりたいのだけれども、そういうところでの経済的なご自身の心配もあるという声もちょっと届いております。そういう中で、大塩町長も先ほど外国人労働者の住まいとして空き家をこれ考えているということですけれども、私が企業の方に聞きましたら、私も空き家を活用すればいいのではないかと意見交換会のときにお話ししたところ、実は地域住民の方は関心はあってもやはり理解がないという、関心があってもその方たちが会社で借り上げようとしても住む方が外国人だよってなると、なかなかちょっと快く貸してもらえない。それが本当に、空き家はたくさんあるのだけれどもねって、住むところがねと悩んでおりました。それを政策にするのであれば、やはり理解促進の取組も必要かなと思います。そういう中、私も総合の窓口の設置という考え、保健、医療、福祉などライフステージに合わせた相談に必要な係に案内をしたりとか、また日本語が堪能な外国人住民に通訳を依頼する、そういう方策も交えて、本格的に検討していただきたいと思いますが、町長の考えを伺いまして、一般質問を終わらせていただきます。

答弁 町長 大塩英男

多文化共生理解の推進ということで、外国人の関係でご質問いただきました。答弁の中で395人外国人の登録者がいますということでお答えしたのですけれども、ちょっと改めて私も調べてみたところ、10年前、白老町の人口は1万8,580人でした。外国人の登録者数が82人でした。そして、今現在、残念なのですけれども、白老町の人口は1万5,155人、そして外国人の登録者が395人ということで、白老町の人口は減少傾向ですが、外国人の登録者数は増えているという、この状況を踏まえたときに、先ほども申したとおり、外国人の方々が育成就労制度を踏まえた中で、事業者の方々も転籍されてしまうというようなお話もあった中で、やはり外国人の方々が白老町に住んでいただける施策というのが必要ではないかとして捉えているところでございます。厚生労働省が外国人定着のための報告書というのをまとめていて、その中で行政がやるべきことって6つほどあるのですけれども、この中で地域の人材交流の促進ということで、まさしく議員がご指摘をいただいた地域の住民の方と外国人の方々の橋渡し、この橋渡し役が行政にとって一番重要な仕事だというようなことで厚生労働省のほうでもまとめております。今現状といたしましては、ウテカンパのほうで居場所づくりということで様々に事業を展開していただいて、町も一緒になってやらさせていただいているところなのですけれども、事業所の皆さんも、議員のお話もあったように、地域の住民の方々がやっぱりなかなか理解してもらえないのだよねというようなこともたくさん私のほうに届いておりますので、そういったことも含めて地域の住民の方々の理解促進であったり、そして外国人の方々が白老町に住んで、定着していただけるような施策についてもしっかりと取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

出典:白老町議会 令和6年定例会12月会議 2024年12月11日 議事録 PDF(76ページ) 間違いを知らせる