白老町議会 令和6年定例会3月会議 2024年3月12日
本に親しむ活動
2024年3月12日、白老町議会の一般質問で、西田祐子議員が「本に親しむ活動」について質問し、教育長 安藤尚志、生涯学習課長 伊藤信幸、町長 大塩英男が答弁しました。
- 質問者
- 西田祐子 議員
- 答弁者
- 教育長 安藤尚志、生涯学習課長 伊藤信幸、町長 大塩英男
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 西田祐子
次に、2点目の本に親しむ活動について質問させていただきます。2、本に親しむ活動について。(1)、老朽化した図書館について。(2)、幼児、児童、生徒、学生、社会人の読書環境と課題について。(3)、地域おこし協力隊の「またたび文庫」、民間施設の「森の工舎」、私設文庫「みみの館」との連携について。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
「本に親しむ活動」についてのご質問であります。1項目めの「老朽化した図書館」についてであります。昭和55年、中央公民館新築に伴い、総合体育館から移設した公民館図書室は、61年には読書活動の推進に必要なスペースが確保できなくなったため、新たに独立した図書館建設に向け検討、協議が行われました。その結果、将来的には適切な場所に本格的な図書館を建設するという方向性の提示と併せて、平成2年7月に約4万5,000冊を収容する暫定図書館として現図書館が建設されたものであります。以来、間もなく築34年を迎え老朽化が進行し、随時、部分修繕等を行ってまいりましたが、同敷地においては、地盤の不同沈下が徐々に進み、建物の傾斜により職員の健康に悪影響を及ぼすことから、令和6年度において対策工事を行う考えにあります。2項目めの「幼児、児童、生徒、学生、社会人の読書環境と課題」についてであります。現在の図書館においては、利用者の年代に関わらず、狭隘化が読書環境における課題であると捉えております。具体的には、同規模自治体と比較して蔵書数が少ないことや、十分な閲覧スペースが確保できないことに加え、音読学習やお話会を催すための独立した読書室や自習スペース、映像音楽等の視聴覚ルームなど、近年、図書館において標準的な仕様である多数の機能が不足している状況にあります。3項目めの「地域おこし協力隊の『またたび文庫』、民間施設の『森の工舎』、私設文庫『みみの館』との連携」についてであります。図書館においては、「またたび文庫」主催の絵本作家を招いた読み聞かせとお話会開催に併せ、移動図書館車を活用し、当館が所蔵する同作家の絵本を展示公開したり、当館主催の読み聞かせイベントにボランティア参加していただいたりするなど、相互連携を図っているところであります。また、昨年、大町に開設された「みみの館」をはじめ、既存の「みみずく文庫」などの私設文庫における自主的な取組への協力のほか、読み聞かせ等ボランティア団体「お話しかたらんば」と連携した主催事業を開催するなど、読書活動の推進に努めてまいりました。ナチュの森の「森の工舎」は、自然の恵みと豊かな暮らしの発見をテーマに選書されたライブラリーや、幼児・児童向けの絵本の部屋を有した営業施設であり、本町における魅力的な読書環境の一つとなっております。今後、様々な関係団体等と連携や協力関係を深め、本町のさらなる読書環境の充実に努めてまいります。
再質問 5番 西田祐子
それでは、老朽化した図書館について再質問させていただきます。この図書館の地盤はもともと悪く、不適当な場所であると。古くから白老町に住んでいる方々は、皆さんご存じの場所であります。しかしながら、当時場所がないということで、ここにも、教育長の答弁もありますように、暫定図書館として建設されております。今年度は対策工事等を行うとなっておりますけれども、図書館の問題は役場庁舎建設の基本計画では一緒に図書館も併設するようなことで述べられておりましたけれども、それまで図書館は今のままでいいのか、取りあえずこのまま何とかするのか、どうお考えなのか、その辺をお伺いします。
答弁 生涯学習課長 伊藤信幸(生涯学習課長は2025年3月まで)
図書館の今の傾斜の状況でございます。まず、6年度に今回対策工事ということで予算を計上させていただいておりまして、ちょっと概要だけお話をさせていただきますと、6年度、今回当初予算で上げさせていただいている内容としましては、図書館、建物自体が傾斜はしておりまして、そこの緊急対策というような位置づけで事務所部分につきまして、事務所部分は32.4平米程度でございますけれども、そちらの事務所部分のフロアについてコンパネ張りで緊急対策ということで水平を取るというような状況になってございます。そういうような状況の中で建物自体の傾斜が改善されることではございませんので、根本的な原因にはなってございません。先ほど議員のお話のありましたとおり、庁舎改築基本構想の中で庁舎と複合的な建設ということで触れさせていただいているところでございますが、当時から傾斜の問題につきましては課題として捉えておりまして、こちらにつきましてはまず対策工事をさせていただきながら、職員の健康被害の軽減に努めていきたいというような考えでございます。
再質問 5番 西田祐子
職員の事務室の傾斜は一応コンパネで直すってなっていますけれども、実際に本を借りに行ったとき、本を探している間に目まいしてくるのだ。本がずらっと並んでいますよね。そうすると、そこのところでこうやって本をずっと探している間に目まいしてくる。だから、結局図書館に行って本を探すということも非常に厳しいのです。それなのに、今のまんまでいいのかいと。図書館は役場の新築工事までこのままにしているのですかと。何もしないのですか、それ以上はということを聞いているのです。それまで待つのですかということです。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
議員からお話がありました利用される町民の皆さんにも大変ご迷惑をおかけしているという状況については、教育委員会としても十分認識しております。そのことを踏まえた上で、今後の図書館の在り方についてご質問をいただいたわけでございますけれども、今庁舎のほうにこの中に併せてというような状況が案としては上がっています。ただ、これも案ですので、まだ確定しているわけでは、入れるということが確定したわけではありませんし、ただ教育委員会として申し上げれるのは、今ここで明確に今後図書館の在り方についてきちんと方針を固めて、答弁できるような状況ではないと。大変申し訳ないのですけれども、暫定的な措置として今健康被害を何とか食い止めたいというような、非常に目先の対応で申し訳ないのですけれども、現時点では今そういう状況でございます。
再質問 5番 西田祐子
老朽化した図書館なのですけれども、やはり私は題名、本に親しむ活動についてということで言っていますので、なぜ必要なのかという話をこれからもしていきたいと思います。まず、2点目の幼児、児童生徒、学生、社会人の読書環境と課題についてということで答弁いただきましたけれども、まず同規模自治体と比較して蔵書数が少ないと。また、閲覧スペースが確保できないとか、音読学習、お話会をするための独立した図書室がないとか、自主スペースがないと、いろいろな課題がありますよと答弁いただきました。登別市と室蘭市、伊達市の3市で西いぶり広域図書館というのを行っております。ホームページにもこうやって載っているのですけれども、図書カード共有カードで図書館の情報のシステムの統合、利用者個人情報の共有、それから書誌、蔵書のデータ一元化によって、はっきり言ったら登別市、室蘭市、伊達市、この3つの図書館を自分たちのまちの図書館と同じようなふうに使うことができると。図書カード一枚を持っていけば、例えば登別市で本を借りても室蘭市の図書館で返却できるとか、やはりそういうような便利性もあって、一つの自治体として本を持つことは非常に厳しいけれども、広域でやることによって結局たくさんの本に親しむことができると。まして学生の場合通学しますから、特に高校生くらいになってくると、室蘭市の学校に行ったりとか、苫小牧市の学校に行ったりします。そしたら、そちらのほうでも自由に本を借りることができると。非常に私はこれいいシステムかなと思ったのです。だから、これ見ましたら2023年4月現在で全国でも5例しかない。5か所しかない。先進的なことをやっていらっしゃいます。特にすばらしいな、いいなと思ったのは専門書が多い室蘭工業大学の図書館を横断的に閲覧することができます。つまりそういう専門的な知識を持っている大学の図書館に図書カードさえあればネットで検索することもできるし、また本を閲覧しに行くこともできると。これは、すごくいいシステムだと思うのです。教育長も昨年度ですか、思い出読書通帳というのをつくって、191万2,000円予算をつけてやっていますけれども、ただこういうすばらしいことも考えてはいるのだけれども、私は広域的なこれもいいのではないかなと思うのです。特に白老町の図書館は本が少ないとか場所が少ないというのであれば、苫小牧市の図書館と連携するとか北洋大学と連携するとか、やはりいろんなことを広域で考えてもいいのではないかと思うのですけれども、それについて質問させていただきます。
答弁 生涯学習課長 伊藤信幸(生涯学習課長は2025年3月まで)
ただいまお話がございました西胆振の広域の図書館のお話でございました。こちら登別市、伊達市、室蘭市、3市での運用ということで、西胆振の定住自立圏の中での取組であるということで認識をしてございます。白老町立図書館もぜひ広域でというようなお話だったかなと思います。東胆振の定住自立圏1市4町の中で同じ共通認識に立ち、そして課題も共有しながらという中では、やはりこれを統合化させるとなると恐らくそれぞれのまちの図書システムだとか、全て一から整理し直すだとかというような非常に時間がかかることなのかなとは思ってお話を聞いてございます。まず、本町でも、町内だけの話でございますけれども、ウェブ予約ということで運用をし始めて、令和4年度では1,155件の、1,000件超えの利用に増えてきているというような状況と、あと図書返却につきましても各町内の郵便局で返却ができるというような状況もうまく利用していただいているかなと思います。議員のお話の中で学生だとか町外での利用というような部分でもございましたので、これから、各公立図書館を有する道内の自治体は全道で71自治体ございまして、この近隣でも公立の図書館もしくは図書室を持っている自治体、胆振管内にもございますので、どういう連携の仕方ができるのかというところはちょっといろいろ情報交換をさせていただきながら検討を進めていく必要があるのかなと思っております。
再質問 5番 西田祐子
今時間もかかるし、お金もかかる、私もそうだと思います。ただ、白老町の図書館は老朽化しているし、システムも古くなってきていると思うので、今後近い将来やっぱり考えてほしいなと思うのです。その一番の理由が、一般財団法人の出版文化産業振興財団の調査によると、全国の市町村のうち書店が一軒もない自治体は4分の1に上ると。白老町もその4分の1、書店が一軒もない。全国で減少するまちの書店について、経済産業省が大臣直属の書店振興プロジェクトチームを設置し、初の本格的支援に乗り出すことになっています。書店は本や雑誌を売ることを通し地域文化を振興する重要拠点と位置づけ、読書イベントやカフェギャラリーの運営など、個性ある取組を後押しする方策を検討します。経済産業省が書店振興プロジェクトチームを設置する背景には、書店が減り、多くの人がリアルな空間で未知の本と出会う機会を失っていることへの深刻な危機感があり、実際に地域による文化格差が生まれていると。ここで経済産業省が言い切っているのです。世界経済のグローバル化が進み、経済が成熟する中で、自国のサービスや商品が海外で勝ち抜くには文化による新たに付加価値をつけることが必要であると。文化基盤である活字や本に人々が広く触れる環境がなければ、新たな魅力的な発想は生まれないだろう、そういうことです。私もちょっと経済産業省が書店をつくるために応援するというのを読みまして、びっくりしたのですけれども、実際に知的なものというのは本を通して学ぶということが多いです。確かにテレビとかネットとかいろいろありますけれども、そういうネットとかテレビとかというのは自分の好きなものにしか触れないということが多いのです。ところが、本というのは何が書いてあるのだろうということで、関係のないものまでやっぱり見るというのですか、目に触れる、そういうことが多分未知の本と出会う機会を失っているということだろうと思います。昨年岩手県西和賀町が大手の書店、古本屋と連携協定を結び、住民が運営するふるさとブックオフをオープンさせていると。新刊でなくて、中古の本を売る、このような取組をされています。白老町では、地域おこし協力隊のまたたび文庫、またみみの館、ナチュの森の森の工舎、いろいろあると思います。特にまたたび文庫においては、地域おこし協力隊の方が本を最近売っています。先日も登別市の元市議会議長お二人が地域おこし協力隊のまたたび文庫に興味を持って来られ、施設の見学をし、そしてどういう活動しているのか熱心に質問して、1時間ほどおられて、帰られました。図書館の老朽化と手狭な問題、それと書店が一か所もない白老町のまち、これらのことをこれからどうされるのか。町民の知的好奇心をかき立てるための本と親しむ活動について、やはり教育長、教育委員会、真剣になって考えていただきたいし、また町側もそういう町民の文化レベル、文化が、ここに書いています。文化格差が生まれているとはっきり言われるような、こんな状態では情けないので、私たちの未来を託す子供たちにぜひそういうような状況でないようにしていただきたいので、私の質問を最後としますけれども、これからどうされるのか。未来的な希望のある、展望のある答弁を求めます。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
できるだけ前向きに答弁したいと思います。図書館について、町内における読書環境についていろんな課題を踏まえながらご指摘をいただきました。図書館というのは、ただ本が置かれているのではなくて、利用する人にとっては新しい本との出会いがあったり、あるいはそれを利用する人同士の人との出会いもあったり、ただ本を読むという以上に様々な出会いがあるのではないかなと思います。そうしたときに、本町の現状はなかなかそうした出会いをきちんと整備できていないというのが大きな課題だと認識しています。その中で今回議員のほうから西胆振の広域連携のお話もいただいて、大変私も勉強になりました。それぞれの自治体の図書館というのはやっぱり限界がありますから、お互いの持っている強みだとか、よさみたいなものをお互いに連携していくことで読書環境の充実につながっていくなという視点をいただきました。今答弁もしておりますけれども、民間のいろんな文庫がございますので、こうした、いきなり東胆振の連携というと大変大きな構想になりますけれども、まずは町内、足元を見て、町内にあるいろんな民間団体、あるいは文庫との連携、そして学校にもそれぞれ図書室がありますので、そうしたところも十分連携を取りながら子供からお年寄りまで少しでも読書環境の充実につながるような、そうした連携を一つのこれからの取組として努めていきたいと考えております。
答弁 町長 大塩英男
町もということでご質問をいただきました。今回図書館の老朽化ということ、あと町民の皆さんに本に親しんでもらおうというような内容のご質問だったかなと思います。ご指摘あったように、今年度予算をいただいて、思い出読書通帳導入事業というのを、本格的には6年度から本格運用するというようなことで、これは特にということで、子供はまちの宝事業の一環でやはり子供たちに本に親しんでもらいたいという思いがあって、この事業を導入したというのが経緯でございます。子供たちに本を読んでもらうことによって言葉を学ぶですとか、感受性を豊かにするというようなことで、本当本の持つ効果というか、読書する効果というのは絶大なものだとして私も思っておりますので、やはり特に子供たちに本に親しんでもらいたいなとして思っております。ただ、一方では図書館の老朽化ということで、こういった子供たちに本に親しんでもらおうというような事業を展開した中で図書館はちょっと環境整備が整っていない課題があるというような中で、これ正直な話私としても非常に悩ましい課題の一つであります。ご指摘があったように、一部的な応急処置な部分については6年度やらせていただきますが、これ図書館全体を考えたときに本当にそうしたら環境整備になるのかというと、これは疑問符が打たれます。ただ、一方では役場の庁舎の基本構想の中でも図書館を合築したらいいのではないかというようなお話もあった中で、総体的な中の考えでちょっと即断できない現状にあって、これは本当に申し訳ないと思っています。ただ、現状としてはそういういろいろとご不便をかけているという現状はしっかりと私は捉えておりますので、慎重かつ大胆に、さらにはご提言をいただいた広域の部分とか、あとは関係する団体の連携も含めた中で、しっかりと町民の皆さんに本に親しんでいただける環境づくりに取り組んでまいりたいと思っております。