白老町議会 令和4年定例会9月会議 2022年9月9日
燃料や肥料・飼料等の高騰により直面している課題と経営への影響について
2022年9月9日、白老町議会の一般質問で、貮又聖規議員が「燃料や肥料・飼料等の高騰により直面している課題と経営への影響について」質問し、町長 戸田安彦、産業経済課長 工藤智寿が答弁しました。
- 質問者
- 貮又聖規 議員
- 答弁者
- 町長 戸田安彦、産業経済課長 工藤智寿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 貮又聖規
4番、会派みらい、貮又聖規です。通告に従いまして、3項目9点、順次質問させていただきます。初めに、希望が持てる「強い農林業」の確立についてであります。(1)、農林業分野における原油高騰・物価高騰の現状と課題について。①、野菜・畜産農家において、燃料や肥料・飼料等の高騰により直面している課題と経営への影響について伺います。②、椎茸や木炭などの特用林産物を扱う生産者において、燃料の高騰により直面している課題と経営への影響について伺います。(2)、農林業分野における原油価格・物価高騰対策について。①、諸物価高騰に苦しんでいる農林業者への支援や対策の考えについて伺います。②、現在までの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金による支援の実績と検証結果を踏まえた課題について伺います。(3)、中長期にわたって効果を発揮する政策の考えについて。①、畜産農家が抱える経営の課題には、飼料とする馬歯種コーンの高騰がある。一方、東胆振の耕種農家では、砂糖の原料となるテンサイが余っており、減産される見込みであることから、輪作の種目が不足することになる。この双方の課題を連携により克服する政策として、野菜農家で飼料作物を生産して畜産農家の飼料として供給し、逆に畜産農家が野菜農家に堆肥を供給する「耕畜連携」の可能性について、町の考えを伺います。
答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)
「希望が持てる「強い農林業」の確立」についてのご質問であります。1項目めの「農林業分野における原油価格・物価高騰の現状と課題」についてであります。1点目の「野菜・畜産農家において、燃料や肥料・飼料等の高騰により直面している課題と経営への影響」についてでありますが、野菜農家では、肥料高騰の影響や農業用機械の燃料費に影響を受けており、肥料散布方法の見直しや堆肥を多く使用している状況となっております。畜産農家でも、農業用機械の燃料費に影響を受けておりますが、燃油高以上に牧草用の肥料と家畜に与える飼料の高騰による影響が大きいものとなっております。野菜・畜産農家共に生産コストは増加しているものの、売値に転嫁されないため高騰の影響が直結し、厳しい経営状況となっております。2点目の「椎茸や木炭などの特用林産物を扱う生産者において、燃料の高騰により直面している課題と経営への影響」についてでありますが、原木椎茸の生産者では原木の輸送や作業用機械に使用する燃料費、菌床椎茸の生産者ではハウス加温用の燃料費に影響が出ております。木炭の生産者では作業用機械や原木の輸送に使用する燃料費に影響を受けており、売値に転嫁するのは難しく高騰の影響が直結し、農業分野と同様に厳しい経営状況となっております。2項目めの「農林業分野における原油価格・物価高騰対策」についてであります。1点目の「諸物価高騰に苦しんでいる農林業者への支援や対策の考え」についてでありますが、諸物価高騰の影響は今後も続いていくと考えられますので、短期的ではなく中長期的に継続した支援対策を農林業者やJA等と協議して講じてまいりたいと考えております。2点目の「現在までの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金による支援の実績と検証結果を踏まえた課題」についてでありますが、令和2年度は一次産業事業者経営支援事業及び一次産業事業者経営持続化対策事業により、27件の農業者と1件の林業者に総額246万円を給付しており、3年度は一次産業事業者経営支援事業により、23件の農業者と3件の林業者に総額260万円を給付しております。各事業では減収率に応じた給付をしておりましたが、今後は農林業者個々の実情を踏まえていくことも必要と考えております。3項目めの「中長期にわたって効果を発揮する政策の考え」に基づいた「耕畜連携」の可能性についてでありますが、現在、本町の一部の農家においても耕畜連携に取り組んでおりますが、経費抑制のためにも、耕畜連携の重要度は増してくると考えております。しかし、本町のみでは供給のバランスが偏ってしまうため、近隣市町やJA等と連携した取組が必要と考えております。
質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。まず、1項目めの農林業分野における原油価格、物価高騰の現状と課題についての再質問、これは1点目と2点目を関連させて再質問いたしますが、まず町長答弁がありました野菜農家については、肥料高騰の影響、それから農業用機械の燃料費に影響を受けているというところでございます。そしてまた、林業についても、シイタケの生産者の皆さん、規模はそれぞれありますが、皆さんそれぞれに痛み方が違うというところであります。それで、私は、現状においてとても大事なことは、役場として町として必要なことは、いかに生産者の皆さんの痛み、声を聞き取るかというところであると考えております。その中において、経営への影響について数字としてしっかりと押さえること。それぞれ経営規模は違いますから、大きなところと小さなところでは痛み具合が違いますし、そして業種によってもそれぞれ違います。例えば原木シイタケの生産者の方でありましたら、私は直接聞き取りをいたしましたが、草刈りに燃料がかかるので、その部分が大変であり、シイタケ、原木を運ぶ輸送の部分で大変だということで、それぞれ直接聞き取ってみなければ分からない痛み具合というのがあります。実際にはコロナの交付金では例えば一律定額で幾らですとかというような支援をしておりますが、それは後ほどいろいろと議論させていただきますが、私が重要視したいのは、経営への影響について数字としてしっかりとした押さえをする、調査をする。すなわち正確な情報を得るというところが重要であると考えます。今実際に国際的な原油、原材料高騰の影響が今後も続けば、経営の継続さえ危ぶまれる深刻な事態が想定されるというところであります。そこで、私が1つまずここでお聞きしたいのは、まちはより現場に足を運び、現状を知ることが求められると考えますが、その見解をお伺いいたします。
答弁 産業経済課長 工藤智寿
議員のお話の中にもありました現場に赴く、それから農業者、林業者の声をそれぞれ聞いていくということは、まさしく本当に大切なことだと考えております。私も含めというか、担当者は特に現場に直接足を運んでおりまして、先ほど議員のお話の中にもありました個々の農家、それぞれの林業によって燃油高騰と飼料、肥料の高騰による影響もそれぞれ違うという状況がありまして、野菜農家だけでも、こういったところが困っているとか、様々ございます。一例でお話しさせていただきますと、聞いた内容によると、燃料全体の部分、それから肥料の部分でちょっとお話があったのですけれども、肥料の散布方法を変えたというようなこともお話としてありました。要は全体に今まで農場にばらまいていたと、それを作物がなるところにだけ肥料をまくとか、それから肥料のまき方も、期間がたった後に、1度ではなくて追加してまたやっていくとか、そういった工夫をされているというお話もございます。それから、町長の答弁にもありましたとおり、生産費用が上がる一方ではあるけれども、これは直接売値にできないという大変苦慮している部分というお話も聞いてございます。それから、畜産農家においては、個人でやられているところにおいては自分のところで肥料を何とか賄っているけれども、牧草を育てていくための化学肥料の部分が高騰していて厳しいですとか、そういった部分もお話としてありますし、燃料高騰とか、そういった部分ではないのですけれども、昨日の議会の中でもありました鹿が大量発生して、牧草が相当やられているという話も、苦慮しているのだというお話も聞いてございます。議員のお話があったとおり、本当に各農家、林業の皆さんの状況によって違うということで、我々も今後も引き続き現場に赴いて直接声を聞いていきたいなと考えてございます。
質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。課長から答弁をいただきました。現場の重要性というのですか、それは今私も答弁をいただきながら理解いたします。そして、あとは、これから厳しい状況が今後もやっぱり続く見通しでありますから、もう一つ私が必要と思うことは、畜産農家の方でありましたら、国や農協からの支援等もある。ところが、特定林産物を扱っているシイタケの生産者の方々はそれとは違うというのですか、支援される形というのですか、それが乏しい部分があるのです。ですから、私は現場の皆さんの声を重要視するとともに、どのような支援を皆さんが受けているのか、そこをトータル的に把握する必要が町のほうにはあると考えてございます。その辺りの現在の仕事の仕方というのですか、今後の考え方みたいなところがありましたら、お伺いいたします。
答弁 産業経済課長 工藤智寿
先ほどの答弁ともちょっと重複する部分はありますが、やはり現場の声を聞いた中で、ではどういったことができるのかということを当然考えていかないといけませんし、先ほど数字の話もありましたけれども、実際に肥料が幾らくらい上がっているのだろうかとか、燃料が幾らくらい上がっているのだろうかということもきちんと押さえていく必要があるのだろうなと我々としても捉えております。肥料でいいますと、昨年1トン当たり、昨年7月から9月期の配合飼料でいきますと大体1トン7万円だったのです。それが今年に入りまして同じく7月から9月期で比べますと、1トン当たり8万4,800円ということで非常に高騰しているという状況もございます。そういったものも含めて様々な数字も押さえつつ、現場の声を聞きながら、確かに今までコロナの交付金も含めて一律減収というような考え方も、決してこれは間違っているとか間違っていないとかということではないと思いますけれども、やり方の一つだなとは思っていますが、現場の声を聞きながら、どういった方法が取れるのか。現在は議員のお話の中にもあったとおり、国、それから北海道、JAも含めて支援メニューが出ております。ただ、特定林産物の部分は非常に弱い部分もありますので、そういったところで何ができるのかというのはこれから整理していきたいなと考えてございます。
質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。私は、課長から答弁をいただいた中で、それぞれの痛み具合を聞きながら、それをしっかりと受け止めながら政策に展開していくということだと受け止めましたが、それをしっかりしていただいて、そしてあともう一つ重要なこととしては、ご答弁をいただいておりますが、短期的ではなく中長期に継続した支援対策というご答弁をいただいています。まさしくここが大事だと思うのですが、今はコロナ禍、それから原油高騰によって、現状を見ると例えば飼料や肥料、あと燃料高騰が大変だから、それに対する支援はしましょうですけれども、本来まちがすべきことというのは、持続可能な農業の在り方、これは本町の総合計画にもしっかりとした目標値、農家の就業数をしっかり確保しようというところがありますから、そこはぶれずに、その柱を持ちながら、そして今直面する課題にしっかりと対応していくということが求められると思うのです。それで、その一つの柱とすべき経営者対策と、この辺りの考え方はどのような、後継者の考え方、後継者支援、この辺りの考え方はどのように持たれておりますでしょうか。すなわち予算に反映させるですとか、そういったようなお考えはあるのかどうかお伺いいたします。
答弁 産業経済課長 工藤智寿
議員のお話にもありましたとおり、本町のまちづくり全体を通しても1次産業というのは非常に大切な産業でございまして、まちづくりにも大きな部分を占めていると我々も認識してございます。そういった中で、後継者の問題もありましたけれども、以前には就農フェアということで農業者を募るようなフェアへの参加といった取組も一時期していたことがありますので、そういった取組も含めてやっていくという部分も一つの方法かなということもありますが、それで全てが解決するかというのはまた違う問題でございますので、そういった部分も各農業の従事者の方、それからJAの皆さん、関係者を含めて、後継問題をうまく回していくというのでしょうか、持続可能な形でやっていけるかということは町としても一緒に考えていきたいなと思います。
質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。続いて、3項目めの耕畜連携についてであります。耕畜連携は、これからの日本の農業政策を見ても盛んに今動き始めております。その中にあって、白老町における耕畜連携に近いような取組、そういったものがあればお伺いいたします。
答弁 産業経済課長 工藤智寿
本町においての耕畜連携といいますか、畜畜連携というような形の部分も若干あるのですが、本町の野菜農家においては企業農家から堆肥を分けていただくという中でそういう連携を図られているということは我々も承知してございます。また、個人農家で堆肥を使っているところで一部足りない部分を企業農家で余っている堆肥を頂くというような連携も取られているというお話も伺っておりますので、先ほど町長の答弁にもありましたけれども、もう少し広い、広域といいますか、そういった取組もできないのかどうか、その辺もこれからJA等も含めて協議していければ、まさに進んで経費の削減ということにつながっていくのではないのかなと捉えているところでございます。
質問 4番 貮又聖規
4番、貮又です。続いて、2項目めへ行きます。