みんなの議会

白老町議会 令和4年定例会9月会議 2022年9月7日

アイヌ民俗文化財保存及び伝承活動の利用状況について

2022年9月7日、白老町議会の一般質問で、西田祐子議員が「アイヌ民俗文化財保存及び伝承活動の利用状況について」質問し、町長 戸田安彦、政策推進課長 冨川英孝、総務課長 高尾利弘が答弁しました。

質問者
西田祐子 議員
答弁者
町長 戸田安彦、政策推進課長 冨川英孝、総務課長 高尾利弘

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 西田祐子

おはようございます。会派きずな、西田祐子でございます。本日は、3点質問させていただきます。まず、1点目でございます。1、生活館について。(1)、生活館の課題について。①、生活館の成り立ちと目的、果たすべき役割を伺います。②、生活相談及び生活改善指導の件数を伺います。③、授産内職の奨励及び職業相談件数を伺います。(2)、アイヌ民俗文化財保存及び伝承活動の利用状況について伺います。(3)、白老生活館の改築について伺います。①、改築の目的を伺います。②、改築する場所と施設内容、建設費の内訳、国庫補助金なども含めて伺います。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

「生活館」についてのご質問であります。1項目めの「生活館の課題」についてであります。1点目の「生活館の成り立ちと目的、果たすべき役割」についてでありますが、生活館は地域住民の生活文化の振興と住民福祉の増進に寄与することを目的として、本町では昭和37年建設の白老生活館から平成9年の虎杖浜生活館まで全8館が存在しております。生活館では、その目的を果たすため、生活相談や生活改善指導等の事業を行うこととされておりますが、建設資金にウタリ対策事業の交付金を活用している背景から、特にアイヌの方々の文化活動や生活環境改善に対する役割を有しているものであります。2点目の「生活相談及び生活改善指導の件数」並びに3点目の「授産内職及び職業相談件数」については、関連がありますので一括してお答えいたします。生活館には、その目的を達するために各種事業を行うこととされておりますが、現在では、主にアイヌ文化活動や各種町民活動に使用されております。現在では、授産内職等はハローワークや社会福祉法人等がその社会的機能を果たしていること、また、各種生活相談等についても、生活相談員がその実情に応じて役場や訪問により対応を行っていることから、生活館で行われる機会は極めて少ない状況にあります。なお、生活相談等については、継続的に複数名が、また、就学資金等については、高校、大学を合わせ40件程度の利用がある状況です。2項目めの「アイヌ民俗文化財保存及び伝承活動の利用状況」についてであります。生活館は、広く町民の文化活動等に利用されている状況にありますが、特に、白老生活館においては、白老アイヌ協会をはじめ、白老民族芸能保存会や刺繍団体等、その9割以上がアイヌ関係団体の利用となっております。3項目めの「白老生活館の改築」についてであります。1点目の「改築の目的」についてでありますが、本町で最初に建設された白老生活館については、昭和54年の改築からすでに43年を経過し、老朽化が顕著であり、今後のアイヌ文化活動や各種団体活動に支障が生じることが想定されることなどから、今回、白老生活館と白老中央生活館を統合して改築することとしたものであります。2点目の「改築場所と施設内容、建設費」についてでありますが、かつてコタンが形成され、聖地ともされている場所であり、また、高橋房次先生ゆかりのアイヌ記念広場が隣接していることなど、その背景や周辺の関係性から、現白老生活館周辺を改築場所とし、今後、アイヌの伝統儀礼をはじめ、各種文化活動似も活用が可能となるよう多機能型生活館として整備することとしております。一方、建設費については、概ね2億円程度を想定し、財源としては、国のアイヌ政策推進交付金を活用することにより、事業費の最大8割を充当することとしております。

質問 5番 西田祐子

白老町におきまして生活館が8か所あると。昭和37年、白老生活館から現在まで8件の館が存在していると答弁いただきましたけれども、白老町生活館条例で第4条で生活館に館長1名、職員数名置くことになっています。また、第5条では運営委員8名、知識経験者を置くことができるとなっております。さらに、13条では生活館の維持管理のための管理人を置くこととなっておりますけれども、現在はどのようになっているのか。生活館8か所の館長と職員の人数及び職務内容はどのようになっているのか。また、5条で書かれている運営委員8名いることになっていますけれども、運営委員会はどの程度の頻度で開催され、どのような意見が上がっているのかお伺いいたします。

答弁 政策推進課長 冨川英孝(政策推進課長は2024年3月まで)

生活館に関してのご質問でございます。生活館の職員の体制については、館長以下、政策推進課長以下、館長と職員というような形になってござい……〔何事か呼ぶ者あり〕

答弁 政策推進課長 冨川英孝(政策推進課長は2024年3月まで)

政策推進課長、私が館長というようなことでなってございます。あとは職員が、アイヌ政策推進室の職員等が対応しているというような状況になってございます。生活館の管理人に関しましては、全8館のうち7館が管理人を置いております。1か所は、近隣の社会福祉法人のほうで担っていただいているという形になりますけれども、利用の申請の関係と鍵、そういったものの受領、管理関係全般に対応しているというような状況になってございます。また、条例の中の第5条で運営委員ということで、生活館運営委員を置くことができるということになっておりますが、この実態については平成16年度までは運営委員を置いて、こういった審議、諮問をしていたというような状況がありますけれども、16年度末において現状の利用に特段の支障がないと、おおむね良好な利用実態であるというようなことから、当面運営委員の任命といいますか、そういったものを行わないというような取扱いがされて、現在まで至っているというような状況になってございます。

質問 5番 西田祐子

政策推進課長が館長になっているというような答弁をいただきましたけれども、私は生活館のこの条例の中に入っている運営委員について少し質問したいと思います。白老町史によりますと、生活館は昭和35年から白老町が北海道に対して設置を要望しており、昭和37年の開設時には運営委員8名中、町議会議員が5名、学識経験者3名を置くと、当時の住民の期待の高さがうかがえるものであります。住民の半数近くが白老町では高齢化しており、特に後期高齢者が増えております。生活館の使い方も時代とともに変化し、昔は葬儀に使うとか、いろいろな形で使われておりましたけれども、時代とともに利用内容も変化してきていると思います。こういう中で、今言いましたけれども、住民の半数以上が高齢者で、まして後期高齢者の方々が増えている。こういう中で生活館が本当に地域住民の活動の場所になっているかどうかということは、とても大事なことだと思うのです。平成16年まであったと言っていましたけれども、使い方が変わってきて、時代の変遷で変わってきたのであれば、ある程度生活館運営委員会をもう一度つくって、地域住民のためにどのような運営がいいのかということをいま一度考えてもいいのではないかなと思うのです。その理由の一つが、町内の生活館は建設から虎杖浜で25年、社台26年、竹浦が30年、川沿34年、北吉原本町が35年、萩野が37年、白老中央生活館が45年となっております。まず、この白老町は平成20年から財政難から十分な管理、維持ができなくて改修、更新がなかなかできなく、積み残しが多かった。仕方なく老朽化した施設から改修、改善をしてきましたけれども、もうすぐ40年たつ建物もございます。ということは、今後40年目にこれから先20年使うのか、使わないのか、廃止してしまうのか、さらにもっと延命させるのかという判断もしていかなければいけないと思うのです。そういう時期において、建物の外壁とか、屋根の防水とか、空調とか、給排水とか、実際にそこを利用している運営委員の方々にきちんと見ていただいて、そしてまた運営の仕方もきちんと考えていただいて、方向性を出していくべきだと私は思うのです。また、老朽化している建物を長寿命化するということも国の方針でありますし、白老町にとっても大事な施設だと思いますけれども、その辺のお考えをお伺いいたします。

答弁 政策推進課長 冨川英孝(政策推進課長は2024年3月まで)

西田議員おっしゃるとおり、生活館に関しましては、答弁にもありましたとおり、平成9年の虎杖浜生活館以降25年経過している、一番新しくても25年が経過しているという状況でございます。そういった中では、今後の維持、修繕、そういったものについて考えていかなければいけないだろうということでございますので、現状では公共施設等総合管理計画において白老生活館と中央生活館の統合によって中央生活館をまずは解体するというような考えにございますけれども、そういった検討の過程において運営委員の設置、そういったものについては今のご意見を参考にしながら検討させていただきたいと思います。

質問 5番 西田祐子

私は、役場の職員だけで判断するのではなく、生活館というのは地域住民に根差した施設だと思いますので、地域住民の声を聞く、そういうような組織がこれからも必要になってくると思いますので、ぜひ検討していただければと思います。次、2点目のアイヌ民俗文化財保存及び伝承の利用状況についてなのですけれども、先ほど答弁いただきましたけれども、いろいろな団体が特に白老生活館においては使われていると。文化財伝承活動の経費とか国の補助金の利用活動、こういうようなものも使ってされているのか、もう少し詳しく、実際に白老町内で生活館を使って、白老生活館ばかりではなくてほかの生活館もどのような活動をされているのかお伺いしたいと思います。また、使っていないようなところがありましたら、使っていない理由などもお伺いできればと思います。

答弁 政策推進課長 冨川英孝(政策推進課長は2024年3月まで)

まず、生活館の利用状況ということでございます。昨年度の実績で申し上げますと、アイヌ政策推進交付金を活用して北吉原本町生活館で刺しゅう講座10回程度、それから川沿生活館では文化講座、歴史講座、木彫講座というようなことで都合26回程度の利用がございます。実際には事業費としては530万円程度で、そのうちの8割、420万円くらいが交付金の支援をいただいているという中での活動になってございます。ほかの利用していない実態というようなことでございますけれども、基本的には川沿生活館なんかは刺しゅう団体の方が中心にいろいろされているというようなことで、地域の皆さんにご活用いただく部分、あるいは北吉原も収納場所というような形で、そのほかに使っていない理由というのは特段ないというか、そういった講座をするに当たってこの場所でやりましょうというような、年度で決めていく形でございますので、その他の地域においても今後利用ですとか、そういったものについては考えてまいりたいなと思います。

質問 5番 西田祐子

それでは、アイヌ民族の文化財の保存とか伝承の問題につきまして、新しい施設になりましたときにアイヌ文化の拠点として考えているような答弁もいただきましたけれども、これについて今大きな団体がありますよね、3つの団体、民族芸能保存会とかアイヌ協会とかモシリとかありますけれども、こういうような団体の方々がここのところで一括で拠点としてやっていく考え、白老町の拠点とする考えなのか、その辺どのようなお考えでこれを展開しようとされているのか、その辺をお伺いさせてください。

答弁 政策推進課長 冨川英孝(政策推進課長は2024年3月まで)

新生活館のお話でございます。新生活館については、先ほど答弁でも申し上げましたとおり、多機能型ということで、アイヌの儀礼ですとか、そういったこともできるようなこととともに、地域住民の皆さんにご利用いただけるというような形で考えてございます。ただ、各団体ということになりますけれども、アイヌ協会なんかは儀礼だとか、そういったものができること、あるいは芸能保存会の皆さんは踊りの練習だとか、そういったものに十分な広さということで、この新拠点を使っていただくということは十分想定できるかなと。あとは、モシリについては現状もチキサニがございますので、少しそこの部分に軸足を置いた活動になるのかなとは思いますが、対象を制限するわけではございませんので、アイヌ関係団体の皆さん、それと町民活動団体、広く町民の皆さんにもご活用いただけるような考えで進めてまいりたいと思っております。

質問 5番 西田祐子

ぜひそのようにしていただければと思います。そして、白老町には白老町の独自のアイヌ文化というのがございますので、白老町はウポポイもありますけれども、全道各地からアイヌの関係の方々が白老町に見えられるわけですから、そういう中で白老町のアイヌ文化はこういうものだよときちんとお見せできる施設、また交流できる施設というものも重要になっていきますので、その辺もぜひ、重点を置いていると思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。次に、新しくできる白老生活館の改築についてであります。アイヌの文化や儀式に必要な道具類などが白老生活館内の部屋に山積みに置かれておりますけれども、これについてはどのようにされるお考えなのかお伺いいたします。

答弁 政策推進課長 冨川英孝(政策推進課長は2024年3月まで)

白老生活館の物品関係です。現状西田議員おっしゃったように、特に雨漏りなんかがあったときにはホールの中でなかなか良好な環境ではないものですから、新生活館においては催事に使うような備品関係、そういったものをしっかり保管できるようなロッカーですとか収納庫、そういったものについてのご要望がございましたので、今は基本設計まで終わっておりますけれども、その中ではそういった部分がある程度収容できるような部屋については設置する考えにあります。

質問 5番 西田祐子

新生活館では、毎年行われておりますアイヌ慰霊祭などの道具類も当然保管しなければならないと思いますので、そういうものもこれから先20年、30年、50年と伝統を残していくためにも、きちんとした物品庫というものをよろしくお願いしたいと思います。次に、白老生活館の利用は今年の8月までで終了して、令和6年4月から新しく開設しますということで広報にも載っておりましたけれども、その使用できない1年8か月の間、住民の避難場所として役割が果たせないわけなのですけれども、これについてはどのようにお考えなのかお伺いします。

答弁 総務課長 高尾利弘(総務課長は2024年3月まで)

避難場所については、その間使えなくなるということで、基本的に大きな災害の部分についてはそちらの生活館を使うことも想定されておりますけれども、これまで私がいた中では基本的には最初に開くというところは、どちらかというと風水害、高潮の場合とかですと白老コミュニティセンターだとかと、そちらのほうを利用していただくというようなことになりますので、どうしてもそういう期間は出てくると思いますけれども、そういった対応をさせていただきたいと思っております。

質問 5番 西田祐子

そこのところが住民とどのような話合いをしているのかということなのです。町内会の方々から、新しい生活館を造るに当たって役場のほうで来て、いろいろ要望を聞いていただきましたと。例えばエレベーターをつけてほしいだとか、床暖房をつけてほしいだとか、災害のときのいざというときのための発電機を置いてほしいとか、そういう声はきっちり聞かせていただいたけれども、では造りますとなった段階で地域住民にその後何の説明もないというのです。今言ったいざというときに避難する場所は一体どこになってしまうのですかと、そういうことも含めてきちんと、せっかく造って、地域住民も期待しているわけだから、その間これからまず使えない期間はどうしたらいいのか、そして新しい施設にはこういうような設備がありますということをきちんと住民に説明するべきだと思うのですけれども、なぜそれを説明されていないのか、また今後説明するお考えがあるのか、その辺をお伺いします。

答弁 政策推進課長 冨川英孝(政策推進課長は2024年3月まで)

生活館の改築については、令和元年から令和3年の3月までいろいろと住民説明ですとか、そういったものをしながらその方向性を決めてまいったところであります。昨年の7月にも改めて関係団体36団体に意見照会も含めて行わせていただいて、そういった中での対応はしてまいって、今現在生活館改築に向けて進んでいるというような状況の認識でおりました。今後どういうような形になってくるかと、逆に言うと8月末で使えないということについては皆さんご理解いただいているかなとは思いますが、今後の状況について情報に不足があるようであれば、今度適切な機会を見てそういった説明をできるようにはしてまいりたいなと思います。

質問 5番 西田祐子

適切な機会というのはいつのことを言っているのでしょうか。地域住民の方々は楽しみに待っているけれども、使えない期間というのはどうしたらいいのというのが一番の不安だと思うのです。先ほど避難するのに白老コミュニティセンターを使っていただきたい。一体どこまで徹底されているのか、どういうときに使っていいのかというのが。そしてまた、町内会にとっても要支援者の方々をどのように避難させるかということも改めて考えなければならない期間だと思うのです。大したことなくても逃げなければいけない人たち、避難させなければいけない人たちもいますので、その辺についてきっちり住民説明を町内会の方々を含めてするべきだと思います。それについてもう一度お考えをお伺いしたいと思います。

答弁 政策推進課長 冨川英孝(政策推進課長は2024年3月まで)

今年度、今実施設計に入るに当たって、物価高騰とかの関係もありまして、基本設計の内容についても今再度検討しているというようなことがございます。そういったことも含め、改めて住民の皆さんとお話をする機会を持とうと考えておりましたので、そういった中ではその機会に併せてというような形になろうかと思いますけれども、その辺のところも含めて説明させていただきたいなと思います。

質問 5番 西田祐子

次の項目に行かせていただきます。

出典:白老町議会 令和4年定例会9月会議 2022年9月7日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる