みんなの議会

白老町議会 令和元年定例会12月会議 2019年12月12日

少子高齢化対策

2019年12月12日、白老町議会の一般質問で、貮又聖規議員が「少子高齢化対策」について質問し、町長 戸田安彦、企画課長 工藤智寿、子育て支援課長 渡邊博子、建設課長 下河勇生、経済振興課長 藤澤文一、副町長 古俣博之が答弁しました。

質問者
貮又聖規 議員
答弁者
町長 戸田安彦、企画課長 工藤智寿、子育て支援課長 渡邊博子、建設課長 下河勇生、経済振興課長 藤澤文一、副町長 古俣博之

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 貮又聖規

4番、会派みらい、貮又聖規でございます。通告に従いまして順次質問させていただきますが、その前に一言ご挨拶をさせていただきます。私は、さきの白老町議会議員選挙におきまして多くの町民の皆様からご支持、ご支援をいただき、白老町議会へ送り出していただきました。町政の現状をわかりやすく町民の皆様にお伝えするとともに、小さな声も聞き取り、一人一人の町民の皆様の思いをしっかりと受けとめ、町政に届けてまいる所存でございます。大変責任重大でありますが、町民の皆様のご期待に応えられるよう誠実に尽くしてまいりたいと決意しております。初志貫徹、白老町発展のために一生懸命尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。それでは、通告に従いまして2項目6点について順次質問させていただきます。1項目めは、少子高齢化対策についてでございます。本町は予想を上回る速さで少子高齢化の波が押し寄せる中、次の点についてお伺いいたします。(1)、人口推移の状況についてお伺いいたします。①、令和元年11月1日現在の総人口及び年齢3区分(年少人口・生産年齢人口・高齢者人口)ごとの人数、割合は。②、白老町人口ビジョンの将来人口の推計値における2019年度の目標値と現状、現在の数値と比較してどうか。③、平成28年から平成31年まで及び令和2年(見込み)の本町の高齢化率及び北海道内市町村における高齢化率の順位。④、まちづくり町民意識調査(令和元年度)における定住意向の分析結果は。⑤、少子高齢化対策について現状認識を踏まえたまちの今後の施策のあり方に対する捉え。(2)、安心して子育てができる環境づくりについてお伺いいたします。①、まち・ひと・しごと創生総合戦略、柱4、結婚、出産、子育てが誇れる地域づくりについて、出生数及び合計特殊出生率の状況と達成見込み。②、まちづくり町民意識調査報告書(令和元年度)における子どもを産み育てやすい環境についての分析結果は。③、保育園の入所率増加を初めとした利用者の状況についての現状認識は。④、保育園の受け入れ側の課題の認識及び課題克服に対する手だてや施策についての町の考えは。⑤、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる地域づくりを進めるに当たり、町としての具体的な方策は。(3)、新たな人を呼び込む住環境施策についてお伺いいたします。①、白老町空家等対策計画における調査結果について、空き家化の予防策及び空き家活用策の考えは。②、空き家の把握は今後増加が見込まれる移住者への住宅供給につながり、高齢者のひとり暮らし世帯の把握は将来的に空き家化対策が可能となると考えられることから、空き家バンクの設置と移住者のマッチングについてのまちの捉えは。以上についてお伺いいたします。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

少子高齢化対策についてのご質問であります。1項目めの人口推移の状況についてであります。1点目の令和元年11月1日現在の総人口及び年齢3区分についてでありますが、総人口は1万6,651人、年齢区分は零歳から14歳までの年少人口が1,175人で全体に占める割合は7.1%、15歳から64歳までの生産年齢人口は7,993人で48%、65歳以上の高齢者人口は7,483人で44.9%となっております。2点目の白老町人口ビジョンの将来人口の推計値と現状値の比較についてでありますが、第1期白老町人口ビジョンでは令和2年における総人口を1万7,221人と推計しており、11月1日現在の総人口は1万6,651人、その差は570人であることから、推計値と現状値において大きな乖離が見られます。3点目の高齢化率及び道内市町村における順位についてでありますが、平成28年は40.4%、28位、29年は41.9%、22位、30年は43.8%、19位、31年は44.5%、16位となっており、令和2年については約45%で、順位は上がると見込んでおります。4点目のまちづくり町民意識調査における定住意向の分析結果についてでありますが、定住したいと回答した町民の割合は54.3%、前回調査比9.2%減となっていることから、今後においてはまちの活力を高め、にぎわいと交流を生み出し、誰もが住み続けたいと感じてもらえるような魅力あふれるまちづくりに取り組んでいかなければならないと考えております。5点目の少子高齢化対策に係る今後のあり方についてでありますが、本町の少子高齢化は加速度的に進んでおり、令和2年以降は生産年齢人口が老年人口を下回るものと推計しております。今後においては、人口減少の抑制に向けた対策や人口構造の是正に向けた人材誘致、交流施策等に取り組んでいかなければならないものと捉えております。2項目めの安心して子育てできる環境づくりについてであります。1点目の出生数及び合計特殊出生率の状況と達成見込みについてでありますが、第1期白老町人口ビジョンでは出生数を年間100人とし、合計特殊出生率を1.27から1.40に上昇させることを基本目標として掲げておりますが、令和2年3月見込みの出生数は64人、合計特殊出生率は1.27を下回るものと推計していることから、基本目標の達成は困難な状況にあります。2点目のまちづくり町民意識調査における子供を産み育てやすい環境の分析結果についてでありますが、産み育てやすい環境にあると回答した町民の割合は18.8%、前回調査比2.5%減に対して、産み育てやすい環境にないと回答した町民の割合は35.2%、前回調査比3.7%増となっていることから、今後においては子育て環境整備の一層の充実に努めていかなければならないと考えております。3点目の保育園の入所率増加を初めとした利用者の状況の現状認識についてでありますが、平成27年度と30年度の入所率を比較すると、零歳児は21.7%から52.8%で約2.4倍、1、2歳児は41.0%から65.6%で1.6倍、3歳児以上は86.5%から94.7%で1.1倍となっており、低年齢から就園する子供が増加しています。その背景には共働き世帯等がふえていることなどがあると認識しております。4点目の保育園の受け入れ側の課題認識及び課題克服に対する手だてや施策についてでありますが、現在本町において待機児童は発生しておりませんが、0、1、2歳児を受け入れる際に必要な保育士の確保が容易ではないことが課題であると認識しております。保育士確保のためには、各園で求人募集するほか、町も人材育成、再就職支援、就業継続支援等を行い、総合的な取り組みを進めていくことが必要であると考えております。5点目の若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる具体的な方策についてでありますが、公約に掲げているように、子育てサイトの構築や産後ケアの実施、中学生までの医療費助成の完全実施に向けてスピード感を持った事業展開と長期的な視点に立った切れ目のない子育て支援に努めてまいりたいと考えております。3項目めの新たな人を呼び込む住環境施策についてであります。1点目の白老町空家等対策計画における調査結果、空き家化の予防策及び空き家活用策の考えについてでありますが、本年3月に計画を策定した時点での空き家数は315戸であり、うち今後の利活用が見込まれる家屋は、そのままの状態で101戸、一部修繕で108戸、大規模改修で52戸と捉えております。また、空き家化の予防、活用策については、地域福祉、子育て、高齢者福祉、観光振興、芸術文化、人口減少対策など多面的に検討を行い、取り組んでいく考えであります。2点目の空き家バンクの設置と移住者のマッチングについてでありますが、空き家バンクは程度のよい空き家の流通性を高め、空き家を移住希望者などにより入居家屋とする活用策の一つとなるものと捉えております。なお、町独自の空き家バンクはありませんが、北海道が管理運営する空き家バンクへの登録を推奨しているところであります。

再質問 4番 貮又聖規

4番、貮又でございます。それでは、再質問させていただきます。まず、2点目の将来人口の推計値と現状との比較についてでありますが、その差が570名とありました。人口ビジョンでは見込めなかった減少要因はまずどのようなものでしょうか。

答弁 企画課長 工藤智寿

推計値と乖離があるというご質問でございます。まず、実は人口ビジョンを平成27年に策定させていただきましたが、当時社会保障・人口問題研究所の推計値と差が出たというところに関しましては、大きく言うと推計値の中には3つのパターンといいますか、高位推計、中位推計、低位推計という人口の想定がございまして、中位推計が一般的に報道に出ているような数字という中身になってございまして、高位推計、低位推計につきましては国レベルでの人口の動態を示すということで、結果から申し上げますと中位推計で計画を当時しておりましたが、低位推計により近い数字になったのではないのかなと今の時点では押さえているところでございます。どうしてこの数字をとったかというのは、当然一般的に公表されている中位推計というものを使ったのですが、実は目標値という部分もございまして、より近づけるためにどうしていったら、こういう施策を打って人口減少の歯どめをかけていきたいというところの部分ではありましたが、結果的にはご承知のとおりこのような乖離が発生したというような状況になっております。

再質問 4番 貮又聖規

4番、貮又でございます。さらに深掘りしてお聞きしたいのですが、少子高齢化、人口減少によるデメリットは行政分野の多岐にわたるものであります。特に本町の財政に大きな影響を与えるものであり、歳出面では高齢者人口の増加に伴い医療、介護等を中心に社会保障費が増加する一方で、歳入面では生産年齢人口の減少に伴って税収が低迷、減少する結果、さらに厳しい財政状況になると考えます。平成21年度の決算状況と平成30年度の決算状況、これは町税についての比較でございますが、平成21年度は町税が26億1,000万円であったところ、平成30年度は23億6,000万円と2億5,000万円の減となっております。まちの台所事情が本当に厳しくなっているということがわかります。そこで、お聞きいたしますが、この財政面の影響、これはよくわかるのですが、財政面のほかにどのような減少、デメリットに緊急的な対策が必要と捉えておるのか、見解をお伺いいたします。

答弁 企画課長 工藤智寿

人口減少に伴う社会的な、もしくは経済的な影響について私のほうから答弁させていただきたいと思います。何点か出てくるかと思いますが、まずは地域経済、地場産業の衰退ということでございます。生産年齢人口の減少においては地場産業を支える労働力の大幅な低下ということにもつながってくるものでございまして、当然地域の経済、地場産業に大きな影響及ぼすことが懸念されるということがまず1点目にございます。それから、雇用問題、こちらについても労働市場における需給ギャップを拡大させる可能性がありまして、新規事業であったりですとか、我がまちでいうと象徴空間開設に伴う観光産業、事業拡大など、そういったニーズに対しての労働力の供給が難しくなるというところが1点。それから、先ほど財政のお話もございましたけれども、財政がさらに逼迫されることが懸念されまして、それがさらには町民サービスの低下につながるおそれがあるのではないかという点。それから、社会的影響でいいますと町民の日常生活におけるサービス機能の低下です。行政サービスが低下することによって、安全で安心な日常生活の確保の部分ですとか、それから地域コミュニティの機能低下ということも懸念される。これは、当然地域における行事、イベント、集会など、そういった地域の社会といいますか、コミュニティがなかなか事業としての実施が難しくなるのではないかという懸念。それから、商店街の衰退、人口減少することによって商店の経営者や商店街の来訪者が減少する、そういったことも加速していくのではないかという懸念。それから、教育環境の変化ということもあろうかと思います。要は年少人口の減少ですとか、そういったことによって教育環境が厳しい状況になって、さらにますます若い世代が転出するなど人口減少に拍車をかけることも懸念される。それから、若い世代の転出による人口減少の加速、こういったことで町民の生活環境ですとか、若い世代の結婚、出産、子育て環境が厳しくなっていきますと、さらにそういう若い世代の方が転出するということも懸念されるといったようなさまざまな部分で町民に対してさまざまなことが懸念されるということが考えられるかと思います。

再質問 4番 貮又聖規

4番、貮又でございます。よく理解できました。一口に人口減少、少子高齢化と言っても、行政各分野に多岐にわたる。今後は、総合行政のあり方が必要になると感じております。そこで、3点目の高齢化率の道内市町村における順位でありますが、北海道179の市町村で白老町の順位は平成28年は28位、それから平成31年は16位ということで12位もこのランクが上昇しているという状況でございます。この統計数値からも、本町は北海道の中にあっても少子高齢化が深刻な状況であるということがわかります。そこで、5点目の少子高齢化対策に係る今後のあり方についてでありますが、生産年齢人口が減少すると当然ながら働き手が減ると、そして地域内の生産性は減少し、本町の経済活力も低下するということで、先ほど工藤課長のほうからもご説明がありましたけれども、その中で答弁の中でも2020年以降は生産年齢人口が老年人口を下回るということが示されております。生産年齢人口の減少を食いとめる施策、増加対策、これは優先度を持ちながら優先的に私は進めなければならないと考えますが、見解をお伺いいたします。

答弁 企画課長 工藤智寿

今後の人口減少対策における取り組みといいますか、そういった部分で答弁させていただきますと、先ほどの答弁のところともかぶりますが、今まで平成27年からまち・ひと・しごと創生総合戦略というものを、人口ビジョンを達成するためにそういう戦略を立てて、町としてさまざまな施策を打ってきました。ですが、そういった中でも課題はたくさんございますが、今第2期目のまち・ひと・しごと創生総合戦略を策定中でございまして、少なからず人口減少はある程度受け入れなければならない部分はあるかと思いますけれども、歯どめをかけるといいますか、少し人口減少のスピードを遅くするというような、そういった考えのもとで、これから今取り組んでいる中でやっていきたいと思いますし、また第6次の総合計画も策定中でございます。これは、第6次総合計画と、それから第2期の総合戦略を連動させた中できちんと検証しながら取り進めていきたいと考えてございます。

再質問 4番 貮又聖規

4番、貮又でございます。人も風邪を引く前に予防対策が大事ですので、今企画課長がおっしゃったことはよくわかりました。ありがとうございます。それでは、2項目めに行きます。安心して子育てができる環境づくりについてお聞きいたします。まず、1点目の出生数及び合計特殊出生率の基本目標が厳しいということはよく理解できました。2点目のまちづくり町民意識調査の結果、こちらは前回よりもポイントが低調で、これは出生数にも反映しているのではないかなと私は考えます。答弁の中で今後において子育て環境整備の一層の充実に努めるということがありましたので、今回こちらについては質問いたしませんけれども、今後の改善策に私は期待するものでございます。それに関連いたしまして4点目の保育園の受け入れ環境についてでありますが、こちらは答弁でもありましたが、保育士の確保が課題ということがありました。私が調査した現状でありますと、やはり保育園における保育士の人員数は充足されていないと考えております。人材確保の施策として、白老町出身者で保育士を目指す人材の奨学金制度の確立、その可能性があるのか、所見をお願いいたします。

答弁 子育て支援課長 渡邊博子(子育て支援課長は2023年3月まで)

保育士確保に向けた奨学金制度の創設という質問でございます。保育士は、皆さんご承知のとおり全国的に不足している状況でございまして、その要因としましては、業務量が多かったり、あとは責任が重い割には給料が低いなどと言われています。国としてもこれらのことを改善するために、待遇面であったり労働環境を改善する取り組みを行っております。ただ、今待機児童が都市部で発生しておりまして、どうしても都市部で保育所の増設も進んでおりまして、そのために保育士が都市部に流れるというような、そういうような傾向がございます。議員がおっしゃられるとおり、奨学金の創設も保育士確保には有効な手段かなと考えてはいるのですけれども、北海道で既に社会福祉協議会で奨学金制度を実施しておりまして、その利用をしていただくということの周知を図りたいなということを考えております。また、経済的な支援だけではなくて、潜在保育士の掘り起こしなども視野に入れながら保育士確保の対策には努めてまいりたいなとは思っております。

再質問 4番 貮又聖規

4番、貮又です。本年3月に、総務省は関係人口の創出に向けてという報告書をまとめました。この関係人口は、地方が抱える人口減少問題に歯どめをかける施策として今後国が強化するものでございます。この報告書には、地域にルーツがある、要は白老町出身ですとか、白老町で育ったとか、そういった若者、地域にルーツがある若者をターゲットとした誘致策が効果的であると示されております。奨学金制度につきましては、先ほどご説明があったように本町の財政負担がなくても活用できるものでありますから、社会福祉協議会、他の制度を有効に活用するということがとても大事なことと私は考えます。それを踏まえて、大切なことは白老町出身者で保育士を目指す人材へのアプローチ、これが私はとても大事なのかなと考えるものでございます。この答弁の中に人口構造の是正に向けた人材誘致ということもありました。要は先ほどの病気になる前の予防策ではないですけれども、今のうちから打ち手を講じて、数年後に実を結ぶ取り組み、これは先ほど企画課長のほうからも人口減少をおくらせていくという答弁もありましたが、ぜひとも白老町出身者で保育士を目指す人材へのアプローチ、こちらについてのご検討をいただきたいのですが、所見をお願いいたします。

答弁 子育て支援課長 渡邊博子(子育て支援課長は2023年3月まで)

実際に保育士を目指している人がどれくらいいるかというのは現状として把握はしていないところでありますけれども、若い人が白老町に住み続けられるような対策としてアプローチ、いろんな制度の周知等もして、いろんな情報発信等をして、住み続けていただけるような対策は講じていきたいなと思います。

再質問 4番 貮又聖規

4番、貮又でございます。これは、保育士だけの問題ではございません。白老町で育って、首都圏のほうに移住して今働いている方々もたくさんおられると思います。その方々が例えば定年後白老に帰ってくるような誘致策ですとか、ぜひそういったことも視野に入れて進めていただきたいと思います。それでは、5点目、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる地域づくりについてでありますが、ある研究報告書には幼児期に大事なことは非認知的能力を育むことということが言われております。この非認知的能力とは意欲、自尊感情、対人関係、粘り強さ、自己認識を言うものでありまして、心や社会性を育てることが重要とされております。一方で子を育てる親については、乳幼児期にお母さんが機嫌のよい状態にいられた子供はその後の育ちがよいということが判明しております。自治体がすべき施策として、この報告書にはこう書かれています。よいお母さんになるための支援ではなくて、お母さんが元気で機嫌よくいられるための支援が極めて重要であるということが提言されております。これからの自治体の子ども・子育て支援は、教育、保育の質を高める研修体制をいかに企画できるか、また家庭に対して手厚い支援をどのように行っていくかが課題になってくると私は考えております。人材が不足する中、これは札幌市においても上乗せで奨学金制度ですとか、そういう制度を構えていますから、人材の取り合いになるとそちらにはどうしても負けてしまう。でも、それはいたし方ない現状でありますから、いかに今の現状人員で質を高め手だてが大事なのか。それは、やはり環境であると思います。以上を踏まえまして、私は町として白老町で働く保育士の皆さんが時間的にも心にも余裕がある環境づくりを進めるとともに、出産、子育ての希望をかなえる地域づくりを地域全体でともに学び合うことが重要と考えているものでございます。もう一度繰り返しますが、白老町で働く保育士の皆さんが時間的にも心にも余裕がある環境づくりについて、これを進める考えがあるかどうか、見解をお願いいたします。

答弁 子育て支援課長 渡邊博子(子育て支援課長は2023年3月まで)

保育士の方が心に余裕を持つ環境づくりというご質問でございますけれども、まず保育を実践するためには保育士の専門性を高めることも必要でございます。各園では、研修などの参加には勤務を調整して参加していただいているところではありますけれども、議員がおっしゃるように今保育士が不足しているというような状況の中で、かわりの保育士がいなくて研修などに参加できないということも考えられるところであります。そのために、北海道でもビデオ会議システムによる研修やオンデマンド教材なども活用して研修などを実施しておりますので、そのような研修にも参加しながら資質を高めて、また心にも余裕を持つような環境づくりをつくっていただければいいかなとは考えてございます。また、北海道以外でも町でもそういうような研修の場というのもございますので、積極的に参加できるような日時の設定を心がけていきたいなと考えております。

再質問 4番 貮又聖規

ありがとうございます。よく理解できました。それでは、続きまして3項目めの住環境施策の件でございます。空家等対策計画には空き家の利活用の例として5つの項目が記載されております。1つは人口減少対策関連、2つは地域福祉、子育て支援関連、3つには高齢者福祉関連、4つには観光振興関連、5つには芸術文化関連とあります。それぞれの着手状況についてどのようになっているのか、伺います。

答弁 建設課長 下河勇生(建設課長は2021年3月まで)

今議員おっしゃられたとおり、計画におきましては5つの視点での利活用の例を掲げております。例えば人口減少対策関連では、移住、定住向けの活用としているところでございます。これは今取り組んでいかなければならないとは考えておりますが、まだまだ具体的には進んでいない状況でございます。

再質問 4番 貮又聖規

4番、貮又でございます。このことはとても重要な問題だと思うのですが、建設課長がおっしゃった中では、計画の中では利活用の例、これは利活用としてこの5つの項目が出されておりますが、これは建設課だけで取り組むべきものではありません。ですから、この計画の中にもあるようにプロジェクトチームで進めておられますので、ぜひこれを血の通ったものにしていただく、計画から実行に移していただきたいと私は考えているものでございます。その中で、少し切り口を変えてみますが、地域おこし協力隊の菊地辰徳氏が旧柏村旅館をホステルとして再生に取り組まれております。本件は、観光振興のみならず移住、定住策、空き家対策にも相乗効果を生み出した好事例であると私は評価しております。また、9月に開催された飛生芸術祭、こちらに関連して言うとウイマムプロジェクト等を含めて約6,000名もの動員があったことを私はお聞きしております。国内外から芸術家が短期間滞在した事例もあり、今後は観光や芸術文化を入り口とした空き家対策が本町の地域活性化の起爆剤になると考えますが、見解をお願いいたします。

答弁 経済振興課長 藤澤文一(経済振興課長は2020年3月まで)

ただいまのご質問でございます。観光という切り口で今ご質問がございましたので、私のほうから答弁させていただきます。ただいま貮又議員からお話がありましたとおり、地域おこし協力隊の好事例をご紹介いただきましたが、地域おこし協力隊の皆様、白老町を外から見たときの着眼点でありますとか、あるいは感性、それから魅力の発掘、まちづくりに対する情熱、こういったものは非常に称賛に値するのかなと私どもも思っております。それで、空き家等の対策計画の中でお話ししますと、既存のストックをいかに有効に利用するかという観点からいたしましても、観光における活用の方策としては、今民泊を始められている方も多くございます。それから、古民家を改修してカフェとして営業されている方、こういったものは観光振興につながっていくのかなと考えておりますし、経済という大きな視点でいうと誘致企業の外国人労働者が社宅として住宅をシェアしたりですとか、あるいは福祉的な視点でいいますとグループホームといった、そういった活用につながっていくのかなと考えております。こういった既存ストックの活用が定住策につながっていき、ひいては地域の活性化につながると捉えております。

再質問 4番 貮又聖規

4番、貮又でございます。今一連のこの質問の中で高齢者の問題、それから空き家の問題、これは基本的に言われることは負の財産みたいな捉え方をされますが、私は決してそうではないと考えます。高齢者の皆さんが多いということは、それだけ生きてきた経験、知恵がございます。金がない財政力が弱い白老町にあっては、この知恵をいかに活用していくか、これがとても私は大事だと思います。それからまた、空き家についても今数多くの空き家等がありますが、これは民泊の推進、先ほど藤沢課長からも答弁がありましたが、その活用によって、負が逆にプラスになるまちづくりのあり方が私はあると思いました。その中で、冒頭で示したように、少子高齢化対策、これは行政分野の多岐にわたるものであるいうことを確認させていただきました。今回町からいただいた答弁や地域課題の解決策は、まだまだ深化させなければならないと思いますので、私は新たに策定される総合戦略を含め、継続的にその進行管理状況を確認してまいりたいと考えております。私は、少子高齢化対策は役場各課全体での施策連携が重要であり、役場職員全員が問題意識を持ち、取り組んでいかなければこの危機的状況を打破できないのではないかと危惧しております。この危機的状況打破するのは、先ほども言いましたが、お金だけが全てとは私は考えておりません。私は、時には何事も恐れず立ち向かうチャレンジ精神、そして経験と知恵の結集が白老の未来に風穴を開けるものと確信しております。いにしえの偉人はこのような教えを残しております。一生懸命だと知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いいかげんだと言いわけが出る。職員の皆さんは、本当に一生懸命頑張っておられます。しかし、その一生懸命さが個人個人では意味がないと私は考えております。出生数目標に届きませんでした。これは言葉が悪いかもしれませんが、報告だけではこれはだめであると私は感じております。民間組織であれば、目標に届かなければそれは給与にもはね返ります。自然に組織全体として目標を達成するために一生懸命になります。私は、職員個々人の一生懸命ではなく、よりよい政策を打つためのまち組織としての一生懸命を求めるものであります。危機意識が希薄にならない業務、事業の進行管理、職員の能力が発揮される環境づくりが重要と考えますが、理事者の見解をお願いいたします。

答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)

少子高齢化対策という切り口から議員のほうからありました役場組織のあり方、そういうところまでのお話でございましたので、私のほうからは大項目1点目の総括的な答弁として申し上げさせていただきたいと思います。よく言われる、非常に変化の激しい社会状況、そして多様性、関係性が複雑に絡み合う課題が多い中で、少子高齢化においても議員がご指摘したとおり、個別の少子化対策をどうするかだとか高齢化対策をどうするかというだけの問題ではなくて、町民の皆様方が心豊かに生涯にわたって自己実現を図っていくような、そういう持続可能な活力あるまちづくりを進めていくという、その観点から考えなければならない問題だと私自身も認識をするところであります。したがって、今ご提案もいただきました。それから、ご示唆もいただきましたけれども、どこかの課の1課の問題ということではなくて、全ての課、全ての職員が役場の職員としてのミッションをしっかり持ちながら課題にいかに正対して、知恵を出し、そして汗を流してそれを解決していくかという、今まさしくラグビーで言われているワンチームという言葉がありますけれども、ワンチームという体制のもとにそれぞれの職員が持っている能力を生かしながら、組織一体となって課題に対応していかなければならないと思っております。そのためにも、議員がご質問の中でご指摘されたまちづくりの町民意識の実態調査の中でのそういう事実、それから人口ビジョンにおける乖離、それぞれまだまだほかのデータも含めてそういう状況をしっかり受けとめ、そしてそれに対してどう対応していくかというところ、どういう政策を打っていくかというところをしっかりと持ちたいと考えております。そこで大事にしなければならないのは、政策の単発的な打ち方ではなくて、ニーズに合わせた政策のパッケージ化といいますか、さまざまな観点から一つの問題に対して総合的に施策を打ち出していく、そういうことをしっかりこれから、今までも議員の皆様から政策形成のあり方についてご指摘をたくさんいただいておりますけれども、改めてこれからも町長3期目をしっかりと共生共創のまちづくりをしながら、町民が安心して暮らせるまちをつくるために職員一丸となって取り組みたいと考えております。

再質問 4番 貮又聖規

4番、貮又でございます。

出典:白老町議会 令和元年定例会12月会議 2019年12月12日 議事録 PDF(56ページ) 間違いを知らせる