白老町議会 平成30年定例会12月会議 2018年12月14日
バイオマス燃料化施設
2018年12月14日、白老町議会の一般質問で、小西秀延議員が「バイオマス燃料化施設」について質問し、町長 戸田安彦、生活環境課長 本間力、副町長 古俣博之が答弁しました。
- 質問者
- 小西秀延 議員
- 答弁者
- 町長 戸田安彦、生活環境課長 本間力、副町長 古俣博之
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 小西秀延
続きまして、2項目めの質問に移りたいと思います。2項目めは、バイオマス燃料化施設についてでございます。1点目、バイオマス燃料化施設の民間事業での事業継承に関する課題と今後の展望について伺います。2点目といたしまして、バイオマス事業の総括と今後のごみ処理事業の方針について伺います。
答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)
バイオマス燃料化施設についてのご質問であります。1項目めの民間事業者での継承に関する課題と今後の展望についてであります。燃料化施設の有効活用を図る上で、余剰生成物の整理、燃料ごみの活用、日本製紙への固形燃料の供給を条件とし、施設の土地を所有する日本製紙の意向などを踏まえ、事業継承先等の検討を進めてまいりますが、民間事業者等が採算性を確保できることが重要であると考えております。また、町として特に余剰生成物の整理については、量的な面からも大きな課題であると捉えております。今後の燃料化施設運営管理等においては、町の財政負担が発生しないことを前提に、事業継承等の検討を進める考えであります。2項目めのバイオマス事業の総括と今後のごみ処理事業の方針についてであります。バイオマス燃料化事業については、二酸化炭素の削減、リサイクル率の向上、一般廃棄物最終処分場の延命、ごみ処理経費の削減を目的とし、地球環境の保全、循環型社会の構築を目指し、平成21年4月に稼働を開始しました。しかし、塩素濃度問題に起因し、当初に計画した固形燃料の生産量に達しないことや塩素対策による機器類の増加によりエネルギーコストや整備費等が増大したことから、財政健全化プランに基づき26年度より暫定措置として運営規模縮小を行ったものであります。二酸化炭素の削減、リサイクル率については、固形燃料生産量に応じて抑制効果はあったと捉えておりますが、生産量の減少と運営コストの増加により町財政に負担をかけ、結果として町民負担増を招いたと捉えております。このことから、本町の財政状況を含むこれまでの議会等の協議経過を鑑みたとき、施設の稼働については財政的に費用対効果が見込めないため施設運営の継続は困難と判断し、30年度をもってバイオマス事業を廃止するとともに、施設の稼働停止を決断したところであります。今後のごみ処理事業については、当面の課題である燃料化施設の有効活用の検討に取り組むとともに、登別市との広域処理を中心にリサイクルの推進、廃棄物の減量化等、効率的かつ安定的な運営が図られるよう取り組む考えであります。
質問 2番 小西秀延
ただいま答弁をいただきました。昨日のバイオマス事業についての質問で、これまでの経緯など詳細なところまでかなりの部分答弁がありましたので、なるべく重複しないように質問をさせていただきたいと思います。まず、1点目の民間事業での事業継承についてであります。平成32年を目途に新たな経営状態による再稼働を模索することになっておりますが、民間事業者はやはり利益がないとなかなか事業に参加することはできないと考えます。ご答弁にもありましたとおり、日本製紙への固形燃料の供給や余剰生成物の整理、燃料ごみの活用、3点が条件となっていますが、バイオマス施設運営経費は平成29年度決算で約5,000万円かかっております。また、収入としては、固形燃料の販売実績が約825万円が計上されていると思います。民間事業者が参入する際にこれらの条件というのが大きなリスクとしてとらわれないかどうか、事業の組み立ては今どういうふうに考えられているのか、現在想定されているところをお伺いしたいと思います。
答弁 生活環境課長 本間力(生活環境課長は2021年3月まで)
町長の1答目のご答弁でも申し上げたとおり、この施設管理上でいきますと、やはり運営費については町としては持たない形態ということを前提としたいと考えております。そういうためには生産性、きちんと収益性が確保できる事業者等とタッグを組むということになりますけれども、今かかっている経費自体は当然人件費も含めて小西議員がお話ししたとおりで5,000万円規模となっておりますので、それが発生しないような形態というのが前提で考えていきたいと思っています。
質問 2番 小西秀延
人件費等なるべく経費がかからないようなことの運営で模索していくというようなことかなと思いますが、なかなか難しい問題でもあるかなと理解をしております。まだまだこれからやられていくことなので、余り深く突っ込んだ議論は今はできないかなと思いますが、もう一つ、平成26年より高温高圧設備が先ほども事業縮小ということで停止されているということでございますが、私たちが視察してきた三笠市では、医療廃棄物の処理に高温高圧設備が用いられており、需要は相当数ありますよというようなお話を伺っておりました。また、ほかにもこの施設には需要があるというお話もたびたび聞いております。固形燃料供給と併用、または高温高圧設備の単独での参入を考えるというような業者があれば、それは対応していくお考えはあるのでしょうか。
答弁 生活環境課長 本間力(生活環境課長は2021年3月まで)
高温高圧機設備の今後の利活用に関してでございますが、現時点では地域資源を生かした中での設備の運営というところは厳しいという認識でおります。残念ながらまだ今のそれがきちんとした形で回せるかどうかというのは、全てに確認といいますか、その方向性については至っておりませんので、現時点では11月9日の全員協議会でお示ししたとおり、固形燃料の製造を主眼に置いて動くということで、仮にですが、全く引き合いはないわけではないです。件数等は控えさせていただきますが、そういった高温高圧機自体の性能という部分ではメーカーの捉えでいきますと全くゼロではないのですが、ただそれをビジネスベースで乗せていくということが非常に難しいという認識でおりますし、また物理的にも施設の中で一番大きな設備でございますので、それを容易に出し入れできるところではないかなという認識でおります。仮に併用できるかどうかもまずは入り口段階で、そういったものが一つ進めば現実的な話になってくるかもしれませんが、今時点では大変ちょっと後ろ向きな答弁で申しわけないのですが、なかなか難しいという担当レベルでの押さえでおります。
質問 2番 小西秀延
町の見解はわかりました。併用とか使い方、高温高圧機の使い方、いろんな考え方ができると思いますので、とにかく新しい事業形態でこれが再稼働できるということになれば、余剰生成物の処理、約1億円程度かかるとおっしゃられておりましたが、またグリーンニューディール基金等も軽減も考えられるのであれば、今後の政策においても重要な局面だとも考えられますので、最後までこのバイオマス事業をきちんと見守って、よい方向に進まれるように努力をしていってほしいと思います。それでは次、2点目のバイオマス事業の総括について質疑をしたいと思います。町長から答弁もいただきました。26年から縮小したり、この事業においては町長就任したときから平成23年度より最高責任者として継続稼働されてきたとなっておりますが、正常に稼働させるのも大変に困難であった。それに向かって努力も重ねてきたと思います。また、この事業自体に見切りをつけ停止させるのも大変な財政負担が伴うという状況で、議会から平成24年に当時の産業厚生常任委員会から所管事務の中間報告でありました厳しい意見、また各定例会で議員から寄せられるこれも大変厳しい意見が出ておりました。今回会計検査院からの指摘で、政策判断として事業の廃止を決定されたわけですが、これまでも廃止の決断には財政的な大きな痛手がある、交付金返還や起債の一括償還などが必要になることは明らかだったのはないかなと。いずれの時期に決断されてもそうだったのではないかなと思いますが、財源が必要だったのだと私は思いますが、それが今回決断される要因の一つではなかったのかなと思いますが、その辺の判断はいかがだったでしょうか。
答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)
議員のほうからありましたように今回会計検査院の一つの方向性が出た中で、それを踏まえて事業の廃止を決断させていただいたという中においては、これまでもさまざまなバイオマスのご質問の中で財政的な負担をどういうふうにして廃止をした場合にかかる分を負担経費として町が持ち出せるというところは、非常に大きな課題であったということはこれまでも答弁の中でしておりました。25年の特別委員会、プランのときの特別委員会の中でこのバイオマス事業についてもるる説明、そして議論があったかと思いますけれども、そのときも具体的な数字も挙げながら、やはり財政的な部分での重さを捉えて、そういうことも一つの要因としてこの判断が先送りになってきたということは事実だったということは正直なところでございます。今回そういうふうな状況の中で決断ができるということは、健全化プランの中で町民の皆さん、そして職員も含めてさまざまな形で財政の立て直しを含めてやってきた一つの成果といいますか、これにかける部分が財政的にはできてきたというところは、正直なところ大きな決断の要素の一つではあります。
質問 2番 小西秀延
副町長より廃止するという一つの要因、課題であったというお話もいただきました。私は、この廃止という選択、政治判断は、やはりきちんとした財政をもって廃止するということが結局はこれは町長が負うべきだった責任の一つでもあるのかなと考えております。また、いろんなこれからまだ廃止に向けても課題は残っていると思いますが、きちんとここで方向性を打ち出し、廃止をして行っていくという政治姿勢は、これまで財政もきちんと行って、財源も整えた上でやっている部分においては、一つの責任感がなせたことかなと理解をしております。もう一点、また町民への説明も年明けに行われるということでございますので、今回大変な財源、町民にご負担もかけたところもあると思います。そこもきちんと責任を持ってご説明を町側からしていただきたいなと思っておりますが、その辺確認をさせていただきたいと思います。
答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)
この問題につきましては、本当に21年4月に稼働をしてからさまざまな課題を抱えながら、この事業のあり方についてはご指摘もいただきながら、そしてバイオマス事業の根本的な目的の達成の意義も踏まえながらどうするべきなのかということは、正直なところこの庁舎の中でも町長を中心にして随分悩みながらやってきた事業でございます。昨日町長の答弁において結果的には失敗だったという言葉で表現させていただきましたけれども、やはり一つの事業を進める場合に成果がそこに伴うというところが必要であったことがなかなかそうはならなかったと。その部分を含めて、今後1月に入りましたら町民の皆様方にもこれまでの経緯含めまして、行政としてなすべき責任のあり方を含めて説明会をしっかりと行いたいと考えております。
質問 2番 小西秀延
またちょっと外れるかもしれませんが、今後もごみ処理にかかわらず、さまざまな政策がこれからも展開されていくと思いますが、今回の交付金返還や起債の一括償還などが影響し、職員の政策立案に対するモチベーションの低下につながってはいけないなと私は思っております。思い切ったことをやって、またそこでできないことがあることも今後もあるのかなと思いますが、失敗しないにこしたことはないと私は思います。事業展開は成功していくことが一番よい結果でございますので、ただせっかくいい立案を持っていてもなかなか勇気を持って踏み出せないようなことになってしまうのは、私はまずいなと感じておりますので、その辺の政策の見きわめ等もやはり町の考えかなと思いますので、その辺のお考えをお伺いしたいと思います。
答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)
本当にこれまでもこのバイオマス事業のみならず、さまざまな事業に対する政策立案のあり方について議会の皆様方からさまざまな観点からご指摘をいただいてきております。そのことを私たちも理事者の責任としてしっかり受けとめながら、職員に対しての指導も含めて、本当に町民の幸せにつながるような、そういう政策立案をしていかなければならないということは、職員一同肝に銘じながらやってきているつもりです。ただ、二転三転ということも事実でございます。そういうふうなことはありますけれども、本当に失敗をせずに方向性がきちんと定まった中でその政策を立案し、事業に向けていくことは、私たちがなすべき本来の業務といいますか、使命だと思っておりますので、しっかりとその辺のところは肝に銘じて進めてまいりたいと思います。
質問 2番 小西秀延
ぜひとも政策立案が活発になっていくよう、また今後廃止を決定されたバイオマス事業、それがうまく民間に移譲されて、うまい形でこの事業が再稼働につながっていくようにお願いをし、以上で質問を終わらせていただきます。