白老町議会 平成30年定例会6月会議 2018年6月19日
白老町の史跡
2018年6月19日、白老町議会の一般質問で、西田祐子議員が「白老町の史跡」について質問し、教育長 安藤尚志、生涯学習課長 武永真が答弁しました。
- 質問者
- 西田祐子 議員
- 答弁者
- 教育長 安藤尚志、生涯学習課長 武永真
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 西田祐子
2点目の白老町の史跡について質問させていただきます。(1)、史跡白老仙台藩陣屋跡について。①、資料館の文献の現状と課題。②、藩士墓地の現状と課題についてお伺いいたします。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
白老町の史跡についてのご質問であります。1項目めの史跡白老仙台藩陣屋跡についてであります。1点目の資料館の文献の現状と課題についてでありますが、資料館では約300点の文献資料を収蔵・展示しており、大半が三好家から寄贈された資料であります。課題といたしましては、博物館施設や古書店などで関連資料の調査を行っておりますが、近年は新たな資料の入手に至っておりません。保存活用計画の策定や第2次整備の実施に向け、引き続き資料調査に取り組んでまいります。2点目の藩士墓地の現状と課題についてでありますが、藩士墓地の維持管理は町で行っております。また、8月に開催している供養祭は、長い間仙台陣屋史跡保存会が実施してまいりましたが、高齢化に伴う会員の減少により、現在は実行委員会組織により行われております。墓地の活用及び供養のあり方が課題であることから、今後保存活用計画の策定の中で検討してまいります。
質問 11番 西田祐子
ここの史跡、白老仙台藩陣屋跡地につきましては、三好堅物さんのご子息の方々から資料をいただいているということなのですけれども、そこの中で仙台市や一関市、またその関係の深い地域の資料館とか図書館に行って進めると昨年も言っていたのですけれども、実際には進んでいないと。今後の整備に生かせる新たな情報を得るためにも文献資料の収集というのは非常に大事なことだと思うのですけれども、これについては整備計画の実施に向け、引き続き資料調査に進んでまいりますとは言っていますけれども、去年とことしと同じ答弁に私は感じるものですから、もうちょっと前向きにきちんとやっていくべきではないかなと思うのです。白老仙台藩陣屋跡のこの史跡というのは、白老町がここにできたわけなのですけれども、実際にことしは北海道150年ということで、北海道と命名されてから150年ということで、北海道の幕あけの地だと私は思うのです。そこの中でここのところがきちんとしていなければ、北海道の歴史というものがおかしくなってくるのではないかと。大事だからこそ、白老町はここのところをきちんとやっていくべきだと国のほうから認められて、文化庁のほうからも認められているわけなのです。それなのにもかかわらず、アイヌ民族博物館の国立化に向けて向こうのはきちんと整備されていくけれども、肝心の白老町の歴史というものがここで抜けてしまってはおかしいと思って、それで今回質問させていただいているわけなのですけれども、そこについてはきちんと予算をつけてやっていく考え方はあるのかどうなのか。それは、できれば近いうちに私はやるべきではないかなと思うのですけれども、その辺の考え方をお伺いいたします。
答弁 生涯学習課長 武永真(生涯学習課長は2019年3月まで)
西田議員のおっしゃるとおり、あの資料館の資料というのはほとんど三好堅物の子孫からの寄贈になるものであります。最近におきましては、平成21年度にロータリークラブから大きな資料の絵図の寄贈があり、またその前におきましては平成15年に7点の資料を購入したというような実績があります。最近におきましても札幌の古書店、東北の古書店、そして東京神田の古書店等に依頼をかけまして探しているような状況なのですけれども、なかなかそういうものには遭遇することができません。また、昨年度も仙台市、また東京の国立国会図書館で調査をしたのですけれども、なかなか思うような成果を上げることができませんでした。方々の学芸員と話しておりますと、多分資料館や古文書館に出ているものというのはもうこれが限度なのではないだろうかというようなことで、実は平成21年度にロータリークラブから寄贈された資料については旧藩士の蔵を崩したときに見つかったというような経緯があるものですから、改めて仙台、東北の古書店、あるいは各市町村の教育委員会のほうに手紙で依頼をかけまして、そういうものがあればぜひ情報を教えてほしいというようなことは今後働きかけていきたいと思っているところです。また、国におきます史跡の位置づけにつきましては非常に大きなものもいただいておりまして、またアイヌ民族博物館の開館に伴って、ぜひ力を入れてということで一昨年、橋の改修からまずさせていただいたところです。現在は来年度の保存活用計画の策定に向けて計画づくりを行っているところですけれども、一応今のところ9月までにその計画の案たるものをつくって、秋ぐらいには文化庁にこちらに来ていただいて、そういう説明をさせていただくと、それに基づき短期的、長期的な資料館あるいは史跡の整備というものをやっていくというようなことで道教委等とも打ち合わせをしておりますので、そういったことで我々としましては前に向けて進めていくというような気でいるところであります。また、多くのお客さんが象徴空間にはいらっしゃると思いますので、そちらと資料館を結びつける、そういうような取り組みも必要ではないかとは感じております。
質問 11番 西田祐子
この資料館というのは、来られる方々というのはやはり新しいものを発見したくて来るわけなのです。白老のアイヌ民族博物館の国立化があって、ほかにもこうやって仙台藩があるということは、観光客にとっては非常に魅力のあるところなのです。正直言って、アイヌ民族博物館に行って、仙台藩に行ってといったら、私の計算では大体3時間から4時間近くは白老に滞在できるだろうなと。この滞在を長くするということが白老のまちの観光にとっては非常に有効なことで、大体3時間を超したら必ず御飯を食べます。4時間を超したら宿泊を考えます。まちの活性化に大きく寄与していくものだと思いますので、そこは前回も昨年も言いましたけれども、資料の現物が結局色もあせてくるし、劣化してくるので、それに関してもきちんとやっていく考え方だという説明も聞いております。ですから、その辺の魅力ある資料をきちんと保存して、そして多くの方々にそれを見ていただいて、なおかつ子孫にも残していくような、そういう工夫をきちんとしていただきたいと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
まず、仙台陣屋の位置づけとして象徴空間の関連施設というような位置づけについては十分認識しておりますし、そういう位置づけの中で今回第2次整備計画の着手に至っている状況でございます。議員が言われるように、貴重な資料の保存という部分に関しては現状でいいということには理解しておりませんで、これからの計画の中で保存のあり方、あるいは活用の仕方を含めて全体的に、さまざまな見地から学識経験者を含めてさまざまな方々にご意見をいただきながら、よりよい資料館づくりに取り組んでまいりたいと考えております。
質問 11番 西田祐子
魅力ある資料館づくりをお願いしたいと思います。もう一つの点なのですけれども、藩士墓地の現状と課題ということで伺ったのですけれども、ここの藩士の方々の墓地が歴史の中で埋もれていたのですけれども、現在は白老町の緑丘というのですか、緑町というのですか、あの周辺の町内会の方々、住民の方々を中心に保存活動も続けていただいていると。年に一度のきちんとした慰霊祭もやっていただいていると伺っております。私は、これは非常に大事なことだろうなと思います。遠く離れた北海道まで渡ってきて、命を落として、日本の国のために尽くしてくださった。そういう方々の思いを思うと、これからも続けていってほしいなと思うのです。以前藤沢町の町立病院を視察したときに、岩手県一関市の藤沢町黄海出身の三好堅物氏のことを余り白老町民が知らないでいると、ぜひもっと藤沢町の黄海の出身であるということを理解していただいて、もっとこの地域と懇意にしていただきたいと、そういうようなお言葉もいただきました。ことし8月15日に三好堅物氏は没150年に当たります。私は、何か企画してもいいのではないかなと思っているのです。こういう方々のみたまに対しても続けていく、そういうようなきちんとしたものを残していってほしいなと思うのですけれども、これで質問は最後にいたしますので、ご見解を伺って私の質問とさせていただきます。
答弁 生涯学習課長 武永真(生涯学習課長は2019年3月まで)
藩士墓地につきましては、白老における仙台藩士の死没者につきましては今のところ23名となっております。そのうち、仙台藩士の墓には7人分のお墓があり、また草刈運太郎の墓が旧社台小学校にあるところです。藩士墓地につきましては、8月10日に毎年実行委員会組織をもって、この夏で105回目を迎えます。大正2年から挙行されていると聞いております。どうしても高齢化の影響で祭る人も少なくはなってきているのですけれども、うちにあります友の会とドッキングするですとか、あるいはうちのほうも十分に史跡、藩士の墓があることをPRして、来館者にも聞いてもらうと、そういうようなことを大切にこれからもしていきたいと思います。また、藤沢町、現在は一関市藤沢町黄海ということになりますけれども、そちらとのやりとりにつきましては、平成6年に資料館が10周年の際に三好堅物の本物のよろいをお借りして大きな特別展を開いたところであります。その後藤沢町は平成23年に一関市と合併したということで、そこには一関市の博物館という大きな施設もあります。そこの学芸員と我々がやりとりをやった中では、なかなか三好堅物関係ですとか陣屋関係、白老関係の資料が見当たらないというような状況でございました。ただ、その後一関市の文化財の審議会の方々もうちのまちの仙台陣屋資料館に来ておりまして、その後の交流も続いております。一関藩は、明治の初めに白老村を所管したというような、2年間ですけれども、そういう時代もありますので、今後は資料の交流、人的交流も含めまして一関市と改めてやっていきたいなと思っているところです。また、三好堅物さんは慶応4年の8月15日に亡くなっておりますので、ことしで150年ということになります。来月には子孫の方々もいらっしゃるということですので、何がしかの記念したものができればなとは思っておりますけれども、その場合に、三好堅物の人物史につきましてはこの春「白老人物伝1」というような中でまとめさせていただき、これを十分に活用してPR等も図ってまいりたいと思っています。