みんなの議会

白老町議会 平成28年定例会12月会議 2016年12月14日

特色ある教育展開

2016年12月14日、白老町議会の一般質問で、広地紀彰議員が「特色ある教育展開」について質問し、教育長 安藤尚志、学校教育課長 岩本寿彦、生涯学習課長 武永真、町長 戸田安彦が答弁しました。

質問者
広地紀彰 議員
答弁者
教育長 安藤尚志、学校教育課長 岩本寿彦、生涯学習課長 武永真、町長 戸田安彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 広地紀彰

それでは、2項目め、特色ある教育展開について教育長に対し、1点目、白老町教育大綱で定めた重点政策の実施状況と今後の展開を伺います。2点目、確かな学力育成、特色ある教育活動とその環境整備について伺います。3点目、社会教育施設の整備の方向性について伺います。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

特色ある教育展開についてのご質問であります。1項目めの白老町教育大綱で定めた重点政策の実施状況と今後の展開についてであります。平成28年4月に策定した教育大綱は、3つの目標、8つの基本方針、26の重点施策から成り立っております。重点施策については、94項目中87項目を既に実施しており、残り7項目の学校教育施設、設備の整備や文化財の保存、活用など全面的な実施に至っていない項目については順次実施してまいります。今後の展開につきましては、その成果を検証し、改善を図りながら目標の達成を目指してまいります。2項目めの確かな学力育成、特色ある教育活動とその環境整備についてであります。確かな学力の育成については、全国学力・学習状況調査の結果のを踏まえ、白老町スタンダードの取り組みの柱である授業、家庭学習、学習環境の3点について改善と充実を図り、子供たち一人一人にしっかりと確かな学力を身につけさせてまいります。また、特色ある教育活動については、地域への正しい理解と誇り、愛着を育むふるさと教育をアイヌ文化学習中心に積極的に推進してまいります。これらを実施するに当たっては、教員研修の充実や地域との連携を一層深め、その環境を整えてまいります。3項目めの社会教育施設の整備の方向性についてであります。本町の文化とスポーツを支えてきた社会教育施設は、その大半において老朽化が著しく、計画的な修繕と更新が喫緊の課題となっております。第5次白老町総合計画実施計画等に基づき、計画的に改修を進めてまいります。また、史跡白老仙台藩陣屋跡は、環境整備事業から20年を経過し、経年劣化による損傷箇所も多く見受けられております。このことから、今年度より第2次環境整備事業に着手し、橋梁2基の改修を行っているところであります。次年度以降につきましては、文化庁と協議を行いながら、これからの環境整備の指針となる保存活用計画を策定し、第2次整備事業に取り組んでまいります。

質問 4番 広地紀彰

4番、広地です。白老町教育大綱の中で政策議論を行う前提としてお尋ねしますが、白老町教育委員会として考えている学力とは何ですか。

答弁 学校教育課長 岩本寿彦(学校教育課長は2018年3月まで)

まず、学力とはということであれなのですが、本町の特色ある教育ということでございますと、やはりふるさと学習というものがまず第一にくるのかなというふうに考えております。そのためには、まず環境整備というような中で申し上げますと、まずは教職員の研修の実施の充実ですとか、それとふるさと学習指導のモデル第2版の策定、発行、それと社会科副読本の改訂といったものを今現在進めているところでございます。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

本町独自の学力という解釈というか、定義はございません。一般的に言われている学力というのは、知識、技能でありますとか、あと判断力でありますとか、表現力でありますとか、そういったことの総体を学力というような捉え方をしているところでございます。

質問 4番 広地紀彰

4番、広地です。担当課長のほうからも取り組みたい内容を重点としてお話を伺いました。今教育長からあったとおり、知識や技能、そして能力の部分、そういった部分、身につけさせたい部分ということは学校教育法の第30条第2項に定められた学力の定義の要約の中でもそのような形で、それを踏まえた答弁なのかなと。それで、知識、技能、そして思考力、判断力、表現力などの能力とあわせて、主体的な学習態度、これも学力として定められているところです。知識や技能や能力の部分については、昨日同僚議員から真摯な議論交わされていますので、そっちについては省略しますが、私は3つ目の主体的な学習態度としての児童生徒の主体性、そういったのを育むためにどのような教育がなされるべきかということについて絞っていきたいと思いますが、その中で私たちのまちの特徴的な教育政策の重点の一つに子ども憲章の策定、そしてそれに対しては行動計画まで示されているところです。子ども憲章の具現化が行動計画の中で本年度28年度は検証期とされているところです。重要目標達成指標では、この中では子供たちが夢や希望を持とうという項目については90%ということで、このあたり今の現状の達成状況どのような実態でしょうか。

答弁 生涯学習課長 武永真(生涯学習課長は2019年3月まで)

子ども憲章につきましては、平成26年3月に策定されたところでございます。その後しらおい子ども憲章の具現化ということで教育委員会並びに関係課のほうで進めておりまして、その中ではしらおい子ども憲章につきまして子ども議会というものを昨年からやっております。ことしも10月の22日に子ども憲章推進員を初め12人の方、それと理事者並びに議員の方々にも出席いただきまして、いじめをテーマといたしまして行われたところでございます。また、今年度はプロフェッショナル講演会といたしまして、7月にロケットを民間だけの力で飛ばそうという植松努さんをお呼びしまして、小中学生120人が学んだところでございます。「思うは招く」というようなテーマでございました。また、9月27日には、元サッカー日本代表の監督でありました岡田武史様をお呼びしまして、「未来に生きる君たちへ」と題しまして、小学校5、6年生、全校でしたけれども、205名を対象に行われてございます。また、学校で困っているもの、どうにか修理をして使いたいもの、何かをやるために必要なものということで、子ども夢予算づくりということで、子供たちの希望を学校の備品あるいは修繕に充てていくと、そういうようなことも去年からことしにかけて行ってきたところでございます。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

ただいま担当課長よりその具体的な事業、政策については今ご答弁申し上げましたとおりでございます。議員のほうでご質問いただきました90%の達成の指針の度合いについてですけれども、具体的には今後の検証になろうというふうに思っております。今は12月期を迎えまして、今年度はそれぞれ各事業を推進している状況でございますので、今後これらの事業が今年度子供たちの中でどういうような形で落ちているのかということについて検証してまいりたいというふうに思っております。

質問 4番 広地紀彰

4番、広地です。検証年度の途中でありますので、その検証の結果についてはまたしかるべき時を経て公表される部分なのかということで理解しますが、私済みません、第2回はちょっと所用があって出られなかったのですけれども、第1回の子ども議会のこと私はっきり覚えています。その中で町長が同じ質問を、子ども議会に参加された子ども憲章推進員の子供たちに、児童生徒に対して問うていました。それは、あなたの夢はでした。町長が考える児童生徒の発達と夢や希望を持つことの大切さ、その重要性については今どのようなお考えをお持ちでしょうか。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

夢や目標を持つということは、それに向かって進むということでありますので、いろいろありますけれども、夢もないでただ歩くより、夢に向かって進むということは自分が成長していく過程だと思っておりますので、夢や目標をきちんと持って進んだほうがよりいい成長につながるというふうに思っています。

質問 4番 広地紀彰

4番、広地です。今あったように、夢や希望ということで、教育委員会としても26年の教育行政の執行方針に、26年の話なのですけれども、このように執行方針にありました。夢や希望を持ち、心豊かにたくましく主体的に未来を切り開く生き抜く力を育む教育というふうにされています。ですので、夢や希望を持つということが主体的に未来を切り開いて生き抜く力につながっていくと。そういった部分で、昨日の議論の中でも子供たちの学ぶ意欲の二極化という課題が挙げられていました。学ぶ意欲や主体性、生き抜いていく主体性へとつながっていくということに夢や希望が重要だといったことで、その中でも実際にまだ成長途上にある児童生徒たちが夢実現プロジェクトとして先達の夢や希望に触れたり、また実際に予算執行の中にあっても子供の夢、希望が反映されていくという制度を政策的に実施すべきだと思いますが、本年度の実施状況については十分に理解できましたが、これからの子供たちの中に夢や希望や主体性を育むためにどのような取り組みがされていくべきか、教育委員会に対して見解を問いたいと思います。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

現在ご質問いただいている子ども憲章というものを中核に据えて、子供たちの夢や希望を育むということはもちろんでございますけれども、日々の教育活動をまずきちんと見直すというか、そこの部分での押さえ方というのもしっかりしていなければ、子供の夢や希望は子ども憲章だけで育むものでないという押さえ方をまず1つ基本に据えております。その中で、具体的にその中核をなす子ども憲章の具体の部分でございますけれども、先ほどご指摘をいただきましたように、子ども会議も実は昨年度は子供たちの町政全般にかかわる質問ということでございました。ことしは具体的に子供たちの日常生活に足元を置いて、いじめのことをテーマに取り上げながら子ども議会を進めてまいりました。そして、来年度に向けてはさらにバージョンアップを考えておりまして、具体的に子ども憲章で掲げている6項目を各学校の子供たちに考えていただいて、具体的にどの項目について各学校で実践していくのかというような、より子ども憲章というものを子供たち一人一人が自分の目指すべき姿として受けとめながら学校全体でテーマを決めて取り組んでいただくと。それを今度は町内的に各学校から持ち寄って、お互いに交流をしていきたいと。これは、例えばことしはいじめという共通テーマで全て町内の取り組みを見渡したわけでございますけれども、各学校の中で、いじめばかりではなくて、もっと命の大切さについて子供たちが取り組んでみたいとか、あるいは地域貢献についてもっと取り組んでみたいとか、そういうように子供たち自身が課題を決めて、そのことについて1年間、児童会あるいは生徒会で取り組みながら子ども議会で交流している。ここはPDCAというサイクルを使いながら、そしてあわせて予算も来年度に向けての予算づくりという部分でいえば、子供たちが子ども憲章を具現化していくために必要なものを教育委員会として措置していこうと、その計画も全て各学校のほうに今計画を委ねていただいているところでございます。ですから、著名な方をお招きして生き方として学んでいく夢や希望という側面もございますけれども、日々の子供たちの生活の中で自分たちがこんなふうにしていけば学校がこんなふうによくなるよね、まちがこんなふうによくなるよねという足元をしっかり見詰めた夢と希望というものについても両輪あわせて取り組んでまいりたいというふうに考えております。

質問 4番 広地紀彰

身近な足元を見詰めながらの課題追求や問題解決図りながら、主体的な態度等も予算措置も含めながらということで今答弁いただきましたが、これにかかわっての確かな学力育成や特色ある教育活動と環境整備の部分についてに移りますが、学力の育成につきましては昨日議論ありましたので、省略をします。教育の環境の整備という観点で、これ実は平成26年の9月会議で同趣旨の質問をさせていただきました。その中で、当時としては学力の実態調査、学力状況調査の中の全国でもトップクラスにあった鶴居村の実践の中で、毎週たしか木曜日だったはずですが、必ず1時間、学校の中で研修の時間を設けて学習指導の研修会を実施しています。ですので、それには当然多忙化の解消、時間確保の観点が必要になりますが、そのあたり実際教師の研修機会の保障の部分、それだけまず伺いたいと思います。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

教師が研修をしていくというのは、本務、本分にかかわる大変重要なことだろうというふうに考えております。そういった意味では各学校、時間のとり方についてはそれぞれ学校の状況によって多少の違いがあると思いますが、おおむねほぼ1週間、今議員がご指摘あったように1週間、職員研修ということで日課の中に位置づけながら授業実践を中心とした研修が行われておるものと考えております。

質問 4番 広地紀彰

4番、広地です。こういった体系的な今の個別の関係については理解できました。学力をつけるための教師の指導力の向上の機会の確保、多忙化解消といった反面も交えながらにはなりますが、こういったことを政策的に実行していくべきだといった教育大綱にこのように掲げられている。私は、すごくいいことだと思うのです。ともに学び、心響かせ、笑顔輝く教育のまち白老と。教育のまちとして政策的な取り組みが必要になってくると。それで、今後の議論の一つにぜひ参考にしていただきたいのが釧路市の実践ですが、釧路市の子供たちに基礎学力の習得を保障するための教育の推進に関する条例の制定が、これが全国初ということで制定をされています。この中で、学力の実態がなかなか厳しかったと。その実態に鑑みたこういった条例制定でありましたが、だから白老町も条例つくれということにはなりません。白老町には白老町の実態とそれに合わせた政策必要になりますので、ぜひ白老町としてどのようにして教育のまちづくりを果たしていくのかといった部分を政策的に考えていかなければいけない時期に来ていると。実態調査の状況調査の過程も踏まえながら考えますが、いかがですか。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

本町においては、これまで教師塾というようなことで、本町独自の教職員の資質向上に取り組んでまいりました。これは、参加する教員も意欲的に取り組んでおりますし、5年ほど経過したと思いますが、私自身は一定限の効果があったのではないかというふうに考えております。今後は、こういった職員の資質向上ということをこれまでの教師塾も踏まえながら、さらにもう一つ、きのうのご答弁の中にもございましたけれども、学力先進地へ教職員が実際に足を向けながら、その状況について学んでくるというような機会も含めてより一層教職員の資質向上に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えております。

質問 4番 広地紀彰

釧路市の条例の中には、家庭の生活、家庭の学習といったことについて推進していくための規定もありますので、学校だけではない広く生活や学習の環境づくりといった点でも政策的な考え方必要なのかなと思います。最後に移ります。社会教育施設の基盤整備についてですが、図書館につきましては、これも昨日ありましたので、割愛します。1点、平成25年に実施されています子どもの読書活動と人材育成に係る調査研究の中で、読書時間が長い児童生徒は自己肯定感が高いと、比例していると。ですから、子供がなくてはならない人間だと感じることが読書の量に比例しているという実態も踏まえながら、ぜひ図書の充実に努めていただきたいと思います。これについては答弁結構です。最後、仙台藩陣屋の関係なのですけれども、これが今現在仙台藩陣屋の整備が進んでいるのは第1答目で理解できました。それで、仙台藩陣屋ですが、民族共生象徴空間基本構想の中で関連区域としても定義されています。中核区域の周辺にあって、中核区域と一体となって世代を超えてアイヌ文化を体験できる広域的なフィールドミュージアムとしての機能を果たす区域という定義の中で、仙台藩陣屋地区につきましてはアイヌ文化伝承等に必要となる植物の栽培及び採取を初め、文化伝承活動、体験交流活動等の実施と計画といったような定義づけが象徴空間の基本構想の中に掲げられています。しかし、現状の中で、今調べてみたのですが、現状の資料館の中で資料館とはというところにあったのは、主な資料は史跡の絵図面や古文書、武具など約300点の資料を所蔵し、江戸時代末期の江戸地の歴史を伝えていきますというふうになっています。ですので、今後の陣屋の位置づけがどのように政策的に整理がなされ、整備がされるのかについて伺います。

答弁 生涯学習課長 武永真(生涯学習課長は2019年3月まで)

象徴空間の中で関連区域として指定されている陣屋には、イオルの植栽事業といたしまして旧ウトカンベツ川にたしか7種類のガマですとか、そういうような植栽がなされております。また、資料館におきましては、アイヌ民族の関係ですとアイヌ民族と和人とがともに学んできた歴史に触れられるというようなことで、若干の展示コーナーを設けておりますので、象徴空間につきましてはそれらをもっと膨らませた中で展示のリニューアル等も考えられるのではないかというふうに思っております。

質問 4番 広地紀彰

それでは、最後に町長に伺いますが、児童生徒の主体的な学びの中で夢や希望の重要性についての議論を重ねてまいりましたが、学ぶ意欲の二極化が言われる中にあって、子供たちが学ぶ意欲を持つ、もしくは生きる力としての夢や希望もかなえていくと、そういった部分が政策的に教える学力だけではなくて育てる学力として子供の内面を引き出していくためのそういった政策的な教育の展開が必要だと思いますが、そこに対する町長のお考えを伺いたいと思います。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

総体的には町長に就任してからいろんな教育の施策をやってきているつもりでありますし、それは今パワーアップしながら継続しているつもりであります。子供たちが主体的に学ぶという姿勢をまず植えつけるというのですか、教育の中で植えつけたいのは学校教育だけでなくて、それは社会教育であったり、家庭教育であったり、いろんな分野で子供を育てる環境を白老町全体としてつくっていきたいなというふうに思っております。子供が夢や目標を持って進んでいくのに一番大事なのは、やっぱり大人がきちんと子供に背中を見せるという部分が大事だと思うので、それは大人がきちんと夢や目標を持って進んでいなければ、それをまねようとする子供が本当に夢が大切なのかという疑問になってしまいますので、この辺は例えば学校教育の中では先生方に夢や目標を持って進んでもらいたいと思いますし、社会に出れば大人が、家庭では親がきちんと目標や夢を持って生活をしてもらいたいというふうに思っておりますので、それに向けて多文化共生につながっていくようなお互いを認め合いながら社会を構成していくというような社会をつくっていきたいというふうに考えておりますので、そこには教育だけでなくていろんなものが存在していると思いますので、それを全部含めて、先ほど言った教育大綱の中にもあるように、笑顔のまちをつくっていきたいなというふうに思っております。

出典:白老町議会 平成28年定例会12月会議 2016年12月14日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる