みんなの議会

白老町議会 平成27年定例会3月会議 2015年3月12日

27年度執行方針

2015年3月12日、白老町議会の一般質問で、松田謙吾議員が「27年度執行方針」について質問し、町長 戸田安彦が答弁しました。

質問者
松田謙吾 議員
答弁者
町長 戸田安彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 松田謙吾

27 年度執行方針について。27 年度町長の執行方針は戸田町長就任以来3年4カ月の総仕上げの執行方針になると。町長の残された任期はあと8カ月。町民が等しく暮らす町政運営の予算執行であり、任期4年の総仕上げであります。しかし民族共生の象徴空間の整備に傾注すると、こう言っております。象徴空間に関する言葉が9回使われております。民族共生の象徴空間が叫ばれているが、私ごとの思いとしてお話するのですが、1899 年、明治 32 年、北海道旧土人保護法を制定以来、アイヌの人々は保護を対象とした法律は保護されるのではなく、さらに貧しさに追い込んだ悪法だとして先住民族の権利を取り戻すまで約100 年にわたり主張してまいりました。この間日本国家は単一民族国家であるとしてずっと認めなかった。長期にわたる運動の積み重ねが実を結び 20 年6月6日、アイヌ民族を先住民族と認めるよう政府に促す国会決議が衆参両院で全会一致で可決、この間白老町の野村義一氏、北海道ウタリ協会当時の今のアイヌ協会の理事として、この功績はアイヌの人たちはもちろん、我が郷土の忘れてはならない誇りであります。北海道アイヌの人々が約 100 年も労苦を重ねてたどり着き、全民族の文化の象徴となるシンボル、民族共生の象徴空間としての整備に向けて、国、北海道アイヌ協会各支部が主体となって進める事業と私は思っています。そこで執行方針では民族共生空間の整備促進に向けて町政運営に傾注すると言っているが、地元アイヌ民族が主体となっているのか、伺います。2点目として、共生のまちづくりを進めると言っているが、協働のまちづくりとの違い、共生の根本は役場が手腕を示し、町民信頼からつながっていくものではないかと、この考えを伺いたい。3点目、行政に臨む基本姿勢として米国のジャック・ウェルチ氏、古橋玄六朗てるのり氏の教訓、隠岐の島・海士町のまちおこしの成功例を挙げて述べているが誰に向けた執行方針なのかをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

27 年度執行方針についてのご質問であります。1項目めの「象徴空間整備促進に向けて地元アイヌ民族が主体になっているか」についてであります。国では象徴空間を 32 年のオリンピック・パラリンピック東京大会に合わせた一般公開に向け検討を加速しており、私も博物館調査検討委員会や民族共生公園基本構想検討会などの委員として参画し、今年度中に博物館の基本計画と公園基本構想の策定が予定されています。このような国主催の会議には北海道アイヌ協会役員が委員として参画するほか、協会以外の若手アイヌの方や道外のアイヌの方も委員に参画しております。また国では今年度全道9カ所でアイヌの方にヒアリングを実施し、象徴空間と地域の連携・役割分担や象徴空間における慰霊のあり方などについて意見や要望を集約しており、新年度も継続して行う予定です。一方、町では町内 24 団体で構成する「民族共生の象徴となる空間」整備による白老町活性化推進会議を設立し、白老アイヌ協会やアイヌ民族博物館も構成団体として参画しております。なお国は中核エリアとされたポロト湖周辺に博物館や公園を整備することになりますが、町といたしましては多くのお客様を迎えるための環境整備は地元として必要であることから、地元アイヌの方も含めた民間団体の皆様とともに官民一体となった活性化推進会議の枠組みを活用し、町の活性化に取り組んでまいります。2項目めの「共生と協働の違いと考え」についてであります。本町では協働のまちづくりが浸透し、その取り組みや意識が広がってきております。協働はまちづくりを進める担い手や活動が目標に向かって取り組む「手法」であり、さまざまな取り組みと連動した活動形態であります。その意義や成果はまちづくり活動の中で現れております。一方、共生はともに理解し尊重し合った上で成し遂げられる「状態」のことであり、新年度のテーマといたしました。このたび「民族共生の象徴となる空間」整備を進めるまちとして、この機会から共生の理念を浸透していく必要があると考え、そのためにさまざまな機会を通じて検討していかなければならないとの思いから例などを示すことといたしました。今後も象徴空間のあるまちとして、また協働が浸透しているまちとして「共生のまち」を実現してまいりたいと考えております。3項目めの「事例を挙げて述べているが誰に向けた執行方針なのか」についてであります。1つ目のジャック・ウェルチは、目標を持って希望を叶えよう。やる気を高めるために将来のあるべき姿を考えようということと同時に、私からは将来の姿をしっかりと示し、共有することで町全体のまちづくり運動として展開していきたいということを示したものです。2つ目の古橋源六朗てるのりは、地の利、環境・風土を生かした仕事づくりが重要で、白老町の潜在力や特性を生かすことで期待の持てる仕事をつくり出そうということを示したものです。3つ目の海士町は、地域づくりやまちづくりは人が必要であり、そこに暮らしている人がコミュニティ活動や福祉活動、産業活動等など夢や希望を持って取り組んでいける環境づくりを進めて、チャレンジして活躍していただきたいということを示したものであります。私の考えを具体的な事例を使って理解していただきたいとの思いから、町民の皆様そして議員の皆様に向けて申し上げさせていただきました。

質問 5番 松田謙吾

象徴空間は北海道アイヌ協会、その支部連携のもと進めるものであり、その中で地元として出すべきこと、地元でなければできない主体的な行動を私はとるべきだと思っております。この象徴空間が白老に決まったのは平成 14 年ですね。イオル事業から始まって。私はこの 100 年もかかってアイヌの皆さんが、北海道全体のアイヌの皆さんがです、白老ではなく。これはやっと勝ち取ったアイヌの喜びなのです。この象徴空間は私は白老だけが主体でなるべきではないし、北海道アイヌ支部、この方が主体となってやるべきだと。ちょうど 14 年に私は議長だったものですからイオルの決定したことを阿寒の秋辺日出男さん、今阿寒のアイヌの役員をやっているのですが、この方が白老には決まったけれどもなかなか厳しい段階で、各支部で選挙をして3対2で決まったはずなのです。ですからこのイオル構想はこれはアイヌのためにやったのだと。観光のためではない。それから白老ばかりのものではないのだ、北海道全体のものだと、こう言って聞いたのは私は今でも忘れません。そのときに当時の見野町長はこういうあいさつをしました。今までアイヌ問題についてはタブー視していた。要はさわらないようにしていた。しかしながらこれからは一生懸命このイオル問題でやっていきたい。このようにあいさつをした記憶があります。私はなぜこういうことかというと、この 100 年かかってアイヌが取り戻したアイヌのこの権利、これにはでは白老が一生懸命かかわってこの権利を取り戻したかというと議会もそうではないのです。町長そのものがタブー視していたのですから。そしてとったら象徴空間、象徴空間と今大騒ぎしている。戸田町長大騒ぎしているでしょう。象徴空間という言葉を9回も使っている。ですから私はこの象徴空間、アイヌ博物館が今白老にできることが決まったのです。もう決まったのですから今慌てることはない。今慌てて大騒ぎすると、よその支部が何だかんだ絶対文句言ってくる。ですから私は町長ももう任期が8カ月しかないのです。それからもう1回選挙やって2期目をやってもまだ届かないのです。19 年にもう1回選挙ですから。ですからやはりもう少し周りの情勢、周りの情勢というのは道内の支部の情勢をきちんと確かめて、そしてまだまだ腰を上げるのは私は早いと思っているのです。そして今もうきょうもお話あったけれども、このための観光のための周辺整備を今まちはしなければならないとか、こういうことを言っているのですが、私はやはり 100 年かかったアイヌの人々がやっとつかんで、そして今象徴空間あのシンボル、あれには白老のアイヌの骨は一つもないのです。大学で 1,636 名だかがあるのですが白老のは一つもないのです。ですから私は北海道のアイヌの人方の骨をこれから白老が静かに見守らなければならないのです。このシンボルを。象徴ですから。アイヌのシンボルです。これを今度まずこれはしっかり私たちが、地元ですから見守るのです。こういうことから始めなければ、ただ観光とか周辺整備とかばかりやっていったら私は大きな間違いになる。今白老は財政が厳しいのは、私はバイオマスの間違いや港の間違いなのです。またこの象徴空間の間違いだけはしないように、町長きちんと考えて私は進めてほしいと思うのですが町長の考え方はどうですか。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

この象徴空間の件に関しては国の事業であって、国がアイヌ民族を先住民族と決議して、アイヌ民族の尊厳の象徴ということで今の事業を進めようと、2020 年に向けて開設しようとしているところであります。それと合わせて周りのというのは、白老以外の周りということだと思うのですが、北海道アイヌ協会にそれぞれが、昔は支部というのですが、今はそれぞれの地域の協会の方々に国のほうでいろいろご意見やご指導をいただきながら進んでおりますし、象徴空間が白老には決定しましたが、これは白老のためではなくて北海道、そして日本の国の先住民族の事業でありますので、その辺はきっちりと中身については国がしっかりとやっていただきたいというふうに考えております。白老町としてではそれに対して何ができるのかというのは、白老町の役目だと思っておりますので、この役目、役割はその象徴空間がくることによって白老町として何ができるのか、また何をしなければならないのかというのを、今は 24 団体で構成する推進会議の中でいろんなジャンルの団体がいますので、そこには経済もありますし文化も教育もあります。それらの事柄を白老町としてどういうふうに推し進めていくのかという、今はその最中でございます。

質問 5番 松田謙吾

この問題はあまり深く、深くやると私が先ほど言ったほかに刺激を与えるからここでやめるけれども、そんな気持ちで私はもう少し一歩下がったような状態できっちり国の方針が決まり、北海道の方針が決まった段階で、そしてまちができるべきものは、これは主体となってアイヌとともに、やるべきだと私はこう思っておりますので、これだけ要望しておきます。

質問 5番 松田謙吾

それでは2点目、共生のまちづくりを進めると言っていたが、協働のまちづくりと違い、共生の根本は役場が手腕を示し、町民信頼からつながっていくものではないかと私は考えております。町長の先ほどのご答弁で協働のまちづくりが浸透したから、今後は共生のまちづくりにするのだとこういうお話がありました。26 年度執行方針は協働のまちづくり、まちは20 数年来から使っております。表語、使っている表語協働を 16 回、このたび使っております。27年度執行方針は共生のまちづくり、共生を 12 回使っています。安心して暮らすことができる共生のまちづくりを進める。文化の共生、暮らしの共生、産業の共生、3つの共生を拠点に基づいて、まち全体を一つにして町民が輝く共生のまちづくりを進めると示されております。新たなまちづくり、新たな表語をまちづくりの基本理念として挙げ示すこと、どうのこうの私は言うつもりはありません。まち全体の心を一つにするのも町民が輝くのも町民に付託された町長にあります。公僕の役場職員にもあります。いわゆる役場が一つになって初めて町民との信頼がつながってくるのだと私はこう思っております。19 年から夕張にならないよう 10 年間の財政計画を、大渕議員が夕張にならないという言葉を言われますね。職員を約 50 人辞めて町民サービスを切り捨て負担が増しても協働の精神で耐えている。再建半ばに町長自ら二度目の再建を財政危機を宣言いたしました。町長ほか、副町長、教育長の報酬を削減して、新たな財政健全化プランを策定しております。私は今の財政状況は町民も我慢している。町三役も我慢している。職員も我慢している。大岡越前の談話にこの三方一両損という言葉があるのですが、私は今まちがやっているのはお互い損をした三方一両損の精神だと。このような運営を継続しております。それから町長が諮問した宮脇先生ですね。またこれは大渕議員に悪いのですが、このままだと夕張のように財政団体になる可能性がある。危険に瀕している役場とは思えないとこう言っております。一時的なことではまた繰り返す。大事なことは協働のまちづくりでも、共生のまちづくりでもよそ様の方々からも、町民からも危機に瀕している役場とは思えないと言われない、普通の役場に変えることでは町長ありませんか。町長の今のこの共生と協働の考え方どちらでもいいのですが、私は1番大事なのはやはりこの宮脇さんの言うようにこの危機に瀕している役場と思えない、これはどういうことかというと私はこの今二度目の財政危機になって財政健全化プランをつくりました。この原因はやはり町長の監督責任が私は大きいと思うのです。それはなぜかというと、固定資産税、それから住民税、地方交付税の私は 141億 4,500 万円ですか、ああいうことを新聞沙汰になるような町政をしている。それから先ほども言ったけれども、港やバイオマスのようなこういう失敗もしている。そしてきょうもいろいろ議会の中でもありましたが、お金のかかるものは健全化プランとのこの進めているのがまた乖離していく。こんな考え方で何でもこうやっているものですから白老のまちがどんどんさびれていくのです。私はこういうことを町長が肝に銘じてのこの8カ月間、責任を果たしてほしいと思うのですが、その辺の考え方をもう1回お聞きしたいと思います。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

まず協働と共生、似たような言葉であるのでちょっと誤解を招いたかもしれないのですが、協働と共生が全く違うのではなくて、協働のまちづくりをずっと白老町は進めてきた中で、これが完成したのではなくてずっとやってきて町民の中で浸透していると。浸透しているということで、これは協働のまちづくりはずっとこれからも続けていくまちづくりであると思っております。それで共生のまちづくりというのは 27 年度の私の基本方針でありますので、協働のまちづくりが成り立っている中で、ことしのテーマとして共生のまちづくりという言葉を使わせていただきました。共生というのは協働のまちづくりの延長上にあると言ってもいいと思うのですが、それはお互いを信頼し、お互いの意見を尊重し合ってまちをつくっていくということでありますので、そういう 27 年度にしたいという私の思いであります。それとあと夕張の話も出ましたが、このままでは夕張になる可能性があると言った宮脇先生の言葉でありますが、確かに危機意識の中で薄いまま進んでいれば、まだまだ財政が悪化するおそれがあるということで、私の監督責任の話も出ましたが、なおさらここは危機意識を持ってきちんとその意識だけではなくて財政健全化プランというプランを立てて、その中で財政規律の中で町政を運営していこうということで、先ほど三方一両損の話が出ましたがまさしくそのとおりでありまして、町民もやはり財政規律の中でまちづくり進めておりますので汗をかいてもらわなければならない場面もあります。協力してもらわなければならない場面もあります。町職員も給料を削ったり、人数が減ったりということで、その中を努力をしているということでは三方一両損の言葉のとおり、今まちづくりは進んでいると思っておりますし、まだプランが始まって1年目でございますので、この1年の中ではこの危機意識の中できちんとした財政健全化1年の健全化には向かっているというふうに思っております。

質問 5番 松田謙吾

それでは最後にいきますが、この町政に臨む基本姿勢として先ほどこの3例を出されました。きのう斎藤議員が述べておりましたが、全て他人事だとこういうお話がありました。私は全く同感です。白老にも 29 年、浅利町長が島根県から黒毛和牛を導入して私は先見の目というのはこういうものなのです。今白老牛で沸きかえっているけれども。それから白老町虎杖浜に昭和 37 年に温泉が臨海部に湧き出ました。以来白老では私の記憶では 143 本やったはずです。そうやってこのまちに人や、それからたくさん人が集まって、今白老は温泉のまちと一方では言われるようなまちになったし、その方々が白老のこのまちを支えているのも事実であります。それからもう一つは昭和 33 年、吉田牧場の牧場主が浅利町長に大昭和製紙の誘致を持ちかけたのです。これは吉田牧場なのです。持ちかけて浅利町長が本気になって、この大昭和製紙誘致に動きまして、34 年大昭和製紙が決定した。そうしてたくさんの人が集まって白老のまちをこのような大きなまちにした。私はよそのまちの話を言う必要ないのです。白老でもこれだけの伝説を持った人がいるのです。先ほどの野村義一もそうです。私はそういうことを町長にそういう気持ちでこれからお話してほしいと。それから白老には倶多楽湖、3年連続日本一の水質、白老が日本一になっています。それからたらこも有名なたらこになっています。こういう自慢するものがたくさんある中で何もよそのまちを自慢しなくてもいいのです。もう少し白老のまちを自慢してほしい。私は町長の基本姿勢というのは誠実、実行力、先見の目、公平な財政管理運営、この姿を見て役場がまとまって町民には共鳴して共生のまちづくりにつながっていくのです。協働のまちづくりは共生のまちではないのです。もう一つ言っておくけれども、山本五十六元帥は、名前を言わなくてもわかるでしょう。やってみせてやらせてみて褒めてやらねば人は動かず。町長の姿が、後姿を見れば役場の職員がきちんとなるようなもっと大きな気持ちでまちの運営をしてほしい。そのことがこの瀕している役場に見えなくなるのです。ですから私はそのことを、町長まだ若いのですからもっと先を見つめて、背中を見れば戸田町長だといえるような私は町民、役場の信頼、職員の信頼を私は高めてほしいとこう思います。この戸田町長が3年4カ月の間に役場の職員が 23 人も辞めています。これはこの町長の町政運営にあきれ返って辞めているのです。ですからこういうことを噛み締めて私は町政運営にあたって、私は素晴らしい白老町、みんなが誇れる白老町、笑顔あふれる白老町をつくってほしいと思うのですが、最後どうですか。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

町政執行方針に事例を掲げたのはわかりやすいようにするためではあったのです。その辺はご承知おきをしていただきたいというふうに思います。人のまねをすれというところではないのですが、いいところはまねをしてもいいと思いますし、だめなところはしなければいいというふうに思っております。また私の背中でありますが、いつもやはり職員も町民も私の背中を見ているという気概で町政執行に臨んでおりますので、その辺はきちんと何も一人でよがっているつもりはないので、そういうふうに見えたときはまた注意もしていただきたいし、ご指導もしていただきたいというふうに思います。まずはこの 27 年度4月からスタートですが、この3月会議で皆様に予算執行から執行方針からご承認をいただいて、新しい 27 年度の町政執行に向かっていきたいというふうに考えております。

出典:白老町議会 平成27年定例会3月会議 2015年3月12日 議事録 PDF(68ページ) 間違いを知らせる