みんなの議会

新十津川町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月13日

シニア世代の学習活動における年齢要件の廃止について

2023年12月13日、新十津川町議会の一般質問で、加藤敏晃議員が「シニア世代の学習活動における年齢要件の廃止について」質問し、教育長 久保田純史が答弁しました。

質問者
加藤敏晃 議員
答弁者
教育長 久保田純史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 1番 加藤敏晃

議長の指示がありましたので、私から教育長に一般質問をいたします。テーマは、ゆめりあ部会、シニアいきいきクラブ、ふるさと学園大学といったシニア世代の学習活動における年齢要件の廃止についてです。現在、これらの学習活動、仲間づくりの機会は、シニア世代に限定されています。そのため、新たに得られる仲間は同年代だけとなってしまい、これらの事業は世代を超えての交流には結びついていませんでした。また、第8期新十津川町社会教育実施計画に記載された取組方法の1つ目、社会の変化に対応した学習活動の提供には、町民による主体的な学習活動を推進するため、生涯を通じた学習活動の支援を行うとあります。しかし、具体的な実施計画を見ますと、大半は子ども関係の事業であり、一般向けの事業は英会話教室のみで、対象も内容も偏ってしまっています。計画に基づき、もっとより多くの世代の住民に学習機会を提供する必要があると考えます。では、なぜ年齢要件を廃止するべきなのかというお話ですが、理由は主に三つあります。一つ目は、単純に青年層や社会人といった一般の方向けの学習機会を増やすことができるという点です。現状では、平日の日中の開催が多いですが、平日が休みの方もいらっしゃいますし、ふるさと学園大学の土曜講座のように、やり方を少し工夫するだけで一般の方も参加することができるようになります。二つ目の理由は、世代間の交流の機会にもなるため、地域の繋がりづくりにも繋がることです。このことによって、行政区や町内会などの地域コミュニティが抱える問題にも側面からアプローチすることができるようになると考えます。たまたま同じ事業に参加しただけで、「繋がりなんてできるわけないだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに、1回同じ事業に参加しただけで繋がりができるということは、珍しいと思います。しかし、人は顔を合わせる回数が増えることで、次第に親近感や仲間意識など好意的な感情が芽生えていきます。この現象は、心理学では単純接触効果と呼ばれています。単純に顔を合わせて挨拶するだけでもこのような効果があることから、世代間交流の機会は多ければ多いほど世代間の繋がりづくりへの影響は高くなっていきます。三つ目です。地域の人との繋がりは、人生の充実感にも繋がることです。また心理学になるんですが、マズローの欲求5段階説というものがあります。詳しくは省略しますが、仲間ができて他者から自分の存在を認められることは、下から3階層目の社会的欲求を満たすことに繋がります。この社会的欲求が満たされない場合、多くの人が孤独を感じ、これがエスカレートするとうつ病などになりやすくなる側面があります。仲間が同世代しかいない場合は、この仲間を失ったときに社会的欲求が満たされない状況に追い込まれやすくなると考えます。また、アメリカのブリガム・ヤング大学の研究によると、死亡リスクが高まる要因として、社会的孤立が1.29倍、孤独感によるものが1.26倍、ひとり暮らしが1.32倍という結果が出ています。地域との繋がりによって孤独を感じさせないことが、健康寿命の引き伸ばしにも繋がるといえます。以上のことから、まずはシニア世代を対象にした学習活動における概ね65歳以上というような教育委員会からの年齢要件を廃止し、全町民を対象にした学習活動に変えていくべきだと考えるが、教育長のお考えを伺います。

答弁 教育長 久保田純史

それでは、1番議員のご質問にお答えいたします。シニア世代の学習活動につきましては、令和3年第1回定例会一般質問において、10番議員からのご質問にもお答えしたところでありますが、令和2年度まで実施してきた保健福祉課の事業を引き継ぎ、この3年間、コロナ禍という制約の中ではありましたが、保健福祉課で行ってきたことをベースとして、教育委員会で事業に取り組んできたところでございます。また、その時の答弁といたしまして、シニア世代の学習活動を教育委員会が所管することを受け、教育委員会ならではの取り組みを行っていきたいとの考えを述べさせていただきました。その考えの下、ふるさと学園大学では、ALTを講師として開催した異文化を学ぶ講座のほか、民間企業による公民館講座の活用、世代、性別を超えて交流が図れるニュースポーツ講座、また、町民すべてを対象とした鑑賞事業を特別講座として開催することで、シニア世代の方々には、交通手段を確保した中でコンサートを鑑賞していただくなど、工夫を凝らした講座を開催させていただいております。それらの効果もありまして、本年度は昨年度に比べ入学者が増加するなど、一定の成果が見られているところでございます。今ほど1番議員のご質問にございましたシニア世代の学習活動を広く町民に向けた学習機会として位置付けるため、年齢要件を廃止してはどうかとのご質問ですが、シニア世代以外の方がシニア世代を対象とした様々な学習テーマや活動内容に興味を持っていただき、各種事業に参加いただくことはとても良いことだと私も思っております。しかしながら、令和4年度を初年度とする新十津川町第6次総合計画では、地域福祉の推進のために実施する施策の内容として、高齢者福祉の充実が掲げられており、また、昨年度には、生涯学習の推進を図る第8期新十津川町社会教育実施計画を策定したとろでございます。本計画は、新十津川町第6次総合計画のまちづくりの目標の一つ「未来を叶える学びがある」を実現するための「社会教育活動の推進」「文化活動の促進」「スポーツ活動の促進」の3つの施策をより具体的に6つの領域に分け取組方法を定めたものでございます。その領域の1つがシニア世代の学習活動の支援となっております。本計画は、社会教育委員の皆さまのご意見をいただきながら、1年間の協議を経て策定したものであり、現在はその計画に基づき事業を展開している最中でございます。したがいまして、今後につきましても、シニア世代の皆さまが健康でいきいきとした暮らしを続けていただくため、興味を持ってもらえる内容や参加しやすい時間の設定などを行うとともに、ゆめりあ部会などは各団体の自主性を尊重した上で、シニア世代以外の参加についても協議しながら、シニア世代に寄り添った形で事業を継続していきたいと思っております。なお、1番議員のおっしゃるとおり、生涯学習における世代間交流は、人生により豊かな刺激を与えることができるほか、シニア世代に留まらず、地域全体に活力を生み出すことになると私も同じ考えでございます。小学生を対象としているとっぷ子どもゆめクラブでは、シニア世代の講師が、小学生及びその保護者に対して、私の午前中の行政報告でもさせていただきましたが、例に例えますと、稲わら細工体験、しめ縄作りですとか、そういう学びを通じて交流を図っております。また、昨年度から介護予防教室、すまいるあっぷやレインボー講座に教育委員会職員が出向き、世代や性別を超え楽しめるニュースポーツを浸透させていきながら、世代間交流の足掛かりとする事業も検討しております。このニュースポーツというのは、例に出しますとモルックなど、そのようなものだと考えているところでございます。その他にも社会福祉協議会が主催して行っているスマホ教室に高校生のボランティアグループ、シニアリーダーアザレアが講師として参加するなど、世代間の交流を図る事業についても今後も積極的に実施し、今もしていますが、していきたいと考えているところでございます。ゆめりあ部会につきましては、今ほど1番議員より65歳とありましたが、ゆめりあ部会につきましては、年齢は概ね60歳以上の町民ということでございまして、ですから50代についても希望のある方は入会できるっていうことで現在もやっているところでございますし、今ほど質問にございましたように、地域コミュニティ、1人でいると孤独孤立になると、いろんな行事に参加することが大切だというのは私も同感でございまして、素晴らしい事例で一例を私の感じているのを申し上げますと、昨年度から、橋本区におきまして、橋本区の老人クラブの方、また、橋本区の女連協の方々が、会館で文化の日の付近でミニ文化祭を開催いたしました。そして今年、それぞれ地域の人が1年間で自宅やサークルで作ったものを展示する会館の行事です。さらに今年度は第2回ということで、出展者も増えて、区民の皆さんも結構集って、コーヒーでも飲みながら語らうという、更に素晴らしい地域のコミュニティの行事になってございます。ですから、教育委員会が行う事業ばっかりではなく、その地域地域の創意工夫でそういうコミュニティなり年齢層も違う町民が触れ合うというようなことの素晴らしい事例もございますので、その中で教育委員会といたしましては、スポーツや何かにつきましても、スポーツクラブと連携してどのような活動が今のニーズにあるかとか、あるいは文化団体とも相談しながら、また、教育委員会の意向も取り入れながら、それぞれの団体でメニューを考えていただいてることもございますので、その辺については、更に連携を深めて進めていきたいということを申し上げまして、1番議員のご質問に対する答弁とさせていただいます。

再質問 1番 加藤敏晃

それでは、再質問をさせていただきます。今回のこの一般質問、年齢要件の廃止につきまして、この目的なんですけれども、ちょっと間違って伝わっているのかなというところでございます。私の考えとしましては、主な目的としましては、やはり生涯を通じた学習活動の支援というところに重きを置いたときに、既存のシニア世代の方を対象にした学習機会のところから、ちょっと門戸を広げればシニア世代だけではなくって、より多くの一般の方も対象にした学習活動の支援に繋げられるのではないかなというところでございます。ゆくゆくはより多くの世代が興味を持つようなテーマ、内容を取り入れて、内容のある学びの機会が必要であると考えており、年齢制限の撤廃は、あくまでもスタートラインと考えていたところでございます。社会の変化に対応するため、社会人による学び直しなども増えてきている状況でございます。シニア世代にばかり特化、固執するのではなくと言ったらちょっと語弊があるんですけれども、広く地域住民の方が、社会人の方が学び直し、必要に応じて学び直せる、それをしやすくなるきっかけ、機会を広く地域住民の方が、気軽に学習活動に取り組むためのきっかけとして、既存のかぜのびとか図書館の大人向けの講座とかもやられておりますので、それらに繋がるような、先ほど教育長のおっしゃってたスポーツクラブの事業とも連携を深めるとのことでしたので、広く一般を対象にした生涯学習機会の充実が必要だと考えます。例えばですね、地域を知る学びは地域への愛着にも繋がり、まちづくりの担い手づくりにも繋がっているというふうに言われております。町の基幹産業である農業について、子どもたちは学校の授業とかも通して学ぶ機会がたくさんあると思うんですけれども、一緒に転入されてきた大人の方が、そういう方たちも一緒に地域のことを知るっていうのも良いことだなと思いますし、以前、かたるベサロンの時に町民の方からご意見いただいたもので、農業の米づくりに関してはすごい注目が浴びてるんですけれども、畜産の関係ってあんまり焦点が当てられてなくて、ぜひ、牧場、私がやってるところも見に来てほしいんですっていうようなお声もありましたので、一般の方がそれらを学びに行くっていうのも、それらを知ることも町を知る良い機会になると考えます。社会教育実施計画に、町民による主体的な学習活動を推進するため、生涯を通じた学習活動の支援を行うとあるように、生涯を通じた学習活動の支援が本当に必要だと思います。今ほどの回答ではシニア世代に重点を置いた回答でしたけれども、青年層からシニア世代までの間の学習活動の支援について、どのように進める考えでいるのか、お伺いいたします。

答弁 教育長 久保田純史

1番議員の再質問に答弁させていただきます。幅広い世代との体験ということにつきましては、今ほど1番議員言われましたように、かぜのびのもの作りの体験、今年度新たにさせていただきましたけども、子どもから大人まで、保護者が初めての体験をするというすごく素晴らしい今年の取り組みだったというふうに感じております。そして、やっぱりプロの方が指導して、初めて体験するということで、すごく受講者も満足していただいたというふうに考えているところでございます。今ほど言いましたように、いろいろ農業のことですとかテーマは別といたしまして、そういうご意見等も参考にしながら、教育委員会がやるかあるいは関係する団体がするのかは別といたしまして、新十津川の町を知っていただく、農業のことを知っていただく、町外から来た人に対して、そのようなことも今の貴重なご意見として考えて、今後の事業、教育委員会がやるか団体がやるかその辺も含めて参考にさせていただきたいと思っているところでございます。シニア世代の年齢を広げる場合については、その団体と相談をして検討をしていかなければならないと思ってます。例えば、ゆめりあ部会の卓球などは、卓球経験の浅い方は、ラリーが続くような形の中でラージボールっていうのを使っています。私もゆめりあ部会の卓球部会と一緒に体験させてもらったりしてることがあるんですけど、そうすると、硬式とは違いましてスピードが遅かったり、やっぱりシニア世代に合わせたボールでやってるとか、そういうこともございますので、若い世代の方がそのラージボールに馴染むかどうかっていうのも、いろいろ支障がある面もあるのかなと思ったり、例えば、カラオケ部会につきましても、ピンネカラオケ部会30人いまして、1日2時間30分の中で1人2曲程度練習してますけど、それが更に増えると、またシニア世代の部会の活動が支障をきたす面もございますので、あくまでも、ゆめりあ部会もそうですけども、各種部会の方と相談をしながら、希望される方を参画できるかどうかというのを団体と協議をしながら、あくまでも団体の自主性、シニア世代の生きがい対策は大切ですので、そのような中で連携なり協議をしながら進めていきたいと考えているところでございます。以上、1番議員の再質問の答弁とさせていただきます。

再々質問 1番 加藤敏晃

再々質問をさせていただきます。まず、ゆめりあ部会の活動の年齢要件を廃止するとかについてなんですけれども、教育長のおっしゃるとおり、今活動されている皆さんが活動しづらくなるような、そういうようなやり方をするべきではないと私も考えます。私がここで申し上げたいのは、彼らがどういうような条件で参加者を募って一緒にやっていくっていうのは、もちろんそれであると思うんです。その前の段階で、教育委員会で年齢制限をするっていうのをやめませんかっていうようなご提案になります。ゆめりあ部会の事業ですとかふるさと学園大学の事業において、教育委員会側から年齢制限を設けてしまうっていうのではなくって、サークルはサークルで活動する上で、こういう人たちを対象に仲間を募りたい、それでいいと思います。その前の段階で、教育委員会で制限するっていうのをなくしてはどうでしょうかっていうようなところになりますので、そこをご理解いただきたいなと思います。加えて、青年層から一般の方までの学習活動の支援についてというところがあまり言及されていなかったと思いますので、こちらについて再度お伺いいたします。

答弁 教育長 久保田純史

まず、年齢制限を廃止する教育委員会の考え方がありますかという質問につきましては、最初の答弁でお話ししましたように、シニア世代の生きがいづくりは充実した活動をしておりますので、それを廃止する考え方は現在のところ持っていませんということは同じ答弁とさせていただきます。その中で、入りたいという方がいらっしゃる場合などについては、自主的な活動をしている団体と相談をさせていただきたいと思っているところでございます。いろいろな学習、スポーツクラブや何かでしている活動についても、例えば、通年で行うこと、一般の方の夜間でやること、あるいは平日の日中やるメニューとか、子ども向けとかイベントとか、これらについてもスポーツクラブ、スポーツ協会、教育委員会、それから保健福祉課の健康推進グループなどの委員でいろいろ検討して、メニューや何かも考えておりますので、それらについて、今ほど再質問の時にありましたように、ニーズがあることについての意見を今町民の皆さんがどのようなものに興味があるのか、そういうことも踏まえながら、教育委員会として、単独でできる事業が、これは必要だと思うことについては主催でやることもあるかもしれませんが、そのような形で幅広く、直接やる場合もありますし、団体と協議して、団体の方のとっぷ子どもゆめクラブですとかシニアいきいきクラブ、いろいろ団体の方でやることもございますので、それらについては、ニーズを的確に捉えて、町民の生涯学習の推進に努めていきたいということを申し上げ、再々質問の答弁に代えさせていただきます。

出典:新十津川町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月13日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる