新十津川町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月8日
教科担任制の導入について
2020年9月8日、新十津川町議会の一般質問で、村井利行議員が「教科担任制の導入について」質問し、教育長 久保田純史が答弁しました。
- 質問者
- 村井利行 議員
- 答弁者
- 教育長 久保田純史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 2番 村井利行
議長のお許しがありますので、一般質問をさせていただきます。久保田教育長にお尋ねをいたします。コンピュータやインターネット技術が著しく発達する現在において、学校教育も大きく変わろうとしております。GIGAスクール構想やプログラミングといった新たな教育スタイルが構築されつつあるのもご承知のとおりであります。そんな中で、学習指導要領による授業が小学校は2020年今年から、中学校では来年度から実施されることになりました。令和2年度の教育行政執行方針の中で、学校教育の充実、確かな学力の育成と久保田教育長もおっしゃっておりますが、昨年実施された全国・学力学習状況調査では、小中学校ともに2年連続で全国平均同等以上の結果になりました。大変喜ばしい限りだと思います。なお、残念ながら新型コロナのため、本年度は中止ということになっております。ここで、小学校の担任制について考えてみたいと思います。ご存知のように小学校では、伝統的に一人の学級担任の先生がほとんどの教科を教える学級担任制がとられてきました。子供たちが自分のクラスの担任の先生に国語も算数も体育も教わるという授業スタイルです。一方、中学校、高等学校では、一人の先生が特定の教科を受け持つ複数のクラスを受け持つという教科担任制で授業が行われています。国語の時間には国語の先生、あるいは、数学の時間は数学の先生に教わるといった方法です。この中学校で行われている教科担任制を小学校にも本格的に導入するかという議論が始まっております。8月21日の毎日新聞によりますと、中央教育審議会の特別部会は、2022年度から小学5、6年で、今年から正式教科になった英語のほか、理科と算数を教科担任制にする案を示しました。子供たちの意識、持てる情報量においては、ここ数年で何倍も増え、教える側の教員も専門性を身につける必要があるということを認識しているところでございます。そこで、教科担任制のメリットは何か、少し見ていきたいと思います。小学校の先生は全教科を一手に引き受けますが、当然ながら先生にも得意不得意はあります。教科担任制を採用することで、そうした教科ごとのムラを防ぎ、授業の質の向上が期待できます。結果、クオリティーの高い指導が受けられます。また、子供の様子や変化を多角的に観察できるのもメリットの一つではないでしょうか。一人の先生にクラス運営を任せると、その先生の価値観になりがちですから、子供と接する先生はできるだけ多い方が良いと思います。コロナにより教員の残業時間80時間を超え、57パーセントといった記事も載っておりました。教科担任制にすると、結果的に先生達の負担が軽減され、子供を見守る余裕につながるのもメリットの一つと言えるのではないでしょうか。教科担任制についていろいろ見てきましたが、一部の小学校では高学年を対象に既に導入されております。特に中学校へのステップ、進学準備という観点からも教科担任制は意味があると思われます。そこで、本町小学校の授業状況を見てみますと、外国語教育については2020年の学習指導要領の実施に伴って、小学校中学年3、4年から外国語活動を導入し、高学年5、6年においては、英語を教科として教えることになりました。双方、年間35時間の授業時数が増加することから、外国語指導助手を1名増員し2名体制にして、効果的に配置をしているとのこでございます。6年生の外国語と5、6年生の理科は専科教員による教科担任制の授業を行っているとのことであります。今のところ英語は6年生だけですが、これを5年生も教科担任制に移行してはいかがかと思われます。また、ほかの教科においても高学年、特に5、6年については、国語、算数、社会等、主要科目から、是非、教科担任制に順次移行してはいかがかと思われます。時間割の編成、人員体制、いろいろ課題もございますけども、小学校におけるこれまでの町独自の専科教員による成果と、今後の計画的な教科担任制への移行について教育長の見解をお尋ねいたします。
答弁 教育長 久保田純史
それでは、2番議員さんのご質問にお答えいたします。本町における教科担任制の導入につきましては、平成21年度、町内の四つの小学校が統合し新しい小学校を開校した際に、進んで学び、よく考える子を育成するために、高学年の一部の教科について教科担任制を取り入れ、教員の得意分野を生かした授業を行い、児童の学習意欲の喚起に努めることといたしました。これに基づき同年度より今日まで、主要教科の理科は小学3年生から6年生まで、さらに、年度によって学年は異なりますが、音楽につきましても専門教員を配置し専門性を生かした学習を行っております。ご質問のありました専科教員の指導による成果でありますが、理科につきましては、観察、実験、体験の授業について専門的かつ充実した学習を行っております。理科の教科につきましては、全国学力・学習状況調査で、平成24年度から3年に一度調査が行われるようになりまして、全国の平均正答数を100とした場合の新十津川小学校6年生の正答数は、平成24年度は97と全国全道レベルまで達しておりませんでしたけれども、平成27年度には100と全国レベルとなり、平成30年度は103と全国レベルを超える状況となっております。30年度の評価の観点を見ますと、観察、実験の技能の正答率が89.5パーセントととなり、全国平均より18.4パーセント高い結果となりました。また、音楽につきましても、きめ細やかな学習を行い、児童が興味を抱き、専門的な特別クラブのスクールバントや合唱団に入会している状況にあるなど、それぞれ学習内容の理解度、定着度の向上に効果があったものと考えております。先月20日に、先ほど2番議員さんも言われましたように、文部科学省の諮問機関である中央教育審議会の特別部会において、令和4年度を目途に小学5年、6年生に教科担任制を導入するという中間の骨子案が示され、年度内には同審議会の答申がなされる見込みであります。本町におきましては、今年度から施行される新学習指導要領により外国語の授業時数が増えたことから、6年生は専科教員が外国語授業を行っており、加えまして、次年度からは3、4年生の外国語活動、5年生の外国語も専科教員による授業を行い外国語能力の向上に努めてまいりたいと考えているところでございます。さらに、国語につきましては、語いの確実な習得や意見と根拠を正確に理解し、適切に表現する言語能力の確実な育成。また、算数につきましては、日常生活や算数の学習場面から問題を見いだすことや、図や式を数学的に伝えあうことなど学ぶ内容が高度になりますので、5、6年生の主要教科である国語と算数につきましても同様に教科担任制を導入したいと考えております。また、教科担任制を導入することにより、複数の教員で児童の様子を見ることができ、教える内容や準備する教材作成の負担が減少し、教職員の働き方改革にもつながるものと考えております。このことから、義務教育9年間を見通し教科担任制のメリットであります授業の質の向上、学習内容の理解度、定着度の向上、小学校から中学校への円滑な接続を進めるため教科担任制に積極的に取り組み、子供たちの確かな学力を育成していく考えであることを申し上げ、2番議員さんのご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 2番 村井利行
質問に対しては、大変前向きに対応していただけると認識をいたしているとこでございます。教科担任制はまだまだ議論が始まったばかりであります。導入することだけが独り歩きしないよう、また、その効果だけでなくてデメリットも多少あるかと思います。そんなことで、本町の子供の実態に応じた課題等を検証しながら、是非、進めていただきたいなと、そんなふうに思っておりますので、その辺のちょっとお気持ちを最後お聞きして、再質問に代えたいと思います。
答弁 教育長 久保田純史
2番議員さんの再質問にお答えします。教科担任制につきましては、メリット、デメリットがあるというふうなお話でございましたが、そのような中でのメリットを最大限生かして教科担任制を進めていきたいと思いますし、先ほど社会もという話も出てましたけども、やはり、学級担任として自分の担任のクラスを見るということもありますので、まずは主要教科の国語と算数を5、6年生はやっていくと、それと、英語についてもやっていくということで、すべてということは、まだ時期尚早でないかと思っておりますので、その辺もご理解いただきたいことを申し上げ、再質問の答弁に代えさせていただきます。