新十津川町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月7日
JR札沼線の存廃について
2017年9月7日、新十津川町議会の一般質問で、青田良一議員が「JR札沼線の存廃について」質問し、町長 熊田義信が答弁しました。
- 質問者
- 青田良一 議員
- 答弁者
- 町長 熊田義信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 8番 青田良一
ちょっと持ち時間もないので、次の質問に入らさせていただきたいと思います。JR札沼線の存続廃止。これにつきましては、住民の声をよく聞いてご判断なさってはいかがでしょうかというのが質問の大きな趣旨でございます。JR北海道ご存じのように、国鉄分割民営化によって北海道だけの単独の会社となりました。ご存じのように株主は国ですから、国のものだと言ってもいいのではないかなというふうに思ってますけども、実を調べてみますと、この北海道から切り離された時点で、もう、いわゆる赤字経営から脱却するというめどは、実は立っていなかったというふうなことも書いてある本もございます。それなりの努力はしたんでしょうけども、結果として、ご存じのように赤字路線については廃止またはバス転換等々の施策、施策と言いますか、JR側はそれを示して関係自治体と協議をしたいというふうな流れになっております。そこで、本町がそういったことを受けまして、3町、最近では4町というふうになったらしいですけども、ここと協議をしているという、これはあくまでも廃止ということではなくて、残していく方策を探っていく協議だろうというふうに私は理解しますけども、その辺の経過について議会に2回ほど報告があったというふうに記憶しておりますけれども、改めて本会議の場でそういった流れについて、住民の皆様方に説明を求めたいなと思います。併せまして、私がお聞きしたいのは、そういう協議の中で、現時点のままでこの札沼線を残していくということについても、メリットというものも当然出しながら話し合われているんだろうと思うんですけども、その辺についてもお聞かせいただければと思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは8番議員さんの二つ目の質問にお答えをしたいというふうに思います。今ほど質問の中にもありましたとおり、分割民営化がされて約30年であります。当初、経営安定基金約6,800億円があって、利率が7パーセント程度でありましたから、約500億円が利益として、利鞘として出てきて、それを赤字額に補てんをしていくと北海道の鉄路は維持できるだろうということで、そういう手当をしたというふうに記憶をしておりますが、その3年後くらいから利率が下がっていき浄財を生むことができなくなり、赤字がずっと続いてきているという状況になっているということを、一応、確認をさせていただきたいというふうに思います。また、本町の開拓の歴史とともに敷設された札沼線、東武さんが、本当に長い年月をかけてこの札沼線を敷設したこの今、存続の危機にあることは以前にも議員の皆さん方にもお伝えしたとおりで、JR北海道側から廃線、バス転換に向けた協議を打診されているところであります。本町の札沼線の状況は、札沼線を生活路線として利用する町民は少なく、加えて、昨年3月26日のダイヤ改正に伴い1日1往復になったことから、今までに増して利用されない、利用できない路線となっているところであります。これまで月形町と浦臼町の3町で協議を進めてきた意見交換会は、本年5月からバス転換の協議にも対応するため同じ路線の沿線である石狩管内当別町を含め、関係する沿線4町で協議を進めているところあります。その協議の内容として少し説明をさせていただきますが、一つ目としては、札幌方面から月形高校に通学する生徒が全体の3分の1にあたり、高校の存廃問題にも発展しかねないことから、4町が一致団結をし存続に向けた要請活動を協議をしていること。二つ目として、それぞれの町の実情に合った交通体系を検討するため、北海道鉄道ネットワーク・ワーキングチーム・フォローアップ会議の座長を務める北海道大学岸准教授を招いて、札沼線や他の交通機関を分析していただく勉強会を開催をしていること。三つ目として、ご当地入場券の販売や利用促進バスツアー「町長がバスガイド」などを通じた利用促進策の協議をした上で、その実践をしているところであります。本町としては、住民の利用が皆無に等しい以上、存続のメリットは少ないというふうに思われがちでありますけれども、1日1便を逆手にとって、観光面を中心にピンネシリを背景にした豊かな田園風景を感じていただきながら札沼線を利用していただいたり、加えて、私は、新十津川駅には園児をはじめ数多くの応援や支援をしていただける方がたくさんいます。まさに日本一おもてなし、歓迎をする終着駅であるというふうに感じておりますし、この温かくお迎えをする安心な町をPRすることで新十津川の知名度が高まり、ひいてはこの新十津川の特産品や農作物の販売のきっかけになることに期待し、PRをする、そのことが札沼線の今、大きくやることだというふうに考えているところでございます。以上、ただ今8番議員さんの質問に対する、これがメリットであるということをお答えし、答弁とさせていただきます。
質問 8番 青田良一
何点か挙げていただきました。札沼線についての今までの取組み、経緯等について、ご説明をいただきました。私は、いろいろあるんだと思いますけども、実際に土曜、日曜なんかは満席状況に近い形であのディーゼルが走ってきます。乗っている人達の様子をつぶさに見てみますと、決して新十津川の観光なんか期待しているというふうには、私には見えません。単なるという表現はちょっと失礼かもしれないけど、やはり鉄道マニアというふうに呼ばれている方々のご利用は多いように見えます。そして、勝手に札沼線を守る会等の名称で、一生懸命駅を中心に様々な仕掛けをやってる方々の様子も見せていただいております。それはそれで貴重な行為だというふうに思います。そのことは否定しません。しかし、しかしですよ、今、町長が言っていたようなことが果たして、これから長く続くのかどうかという部分で、いわゆる経済の原理の方を私は優先して考えていくべきだというふうに思います。前にも申し上げましたけれども、100円稼ぐのに1,000円かかるというふうなものについては、経済的な論理から言っても成り立つはずがございません。では、それをいつまでもいつまでも残していただきたいと言ったときに、今度、JR側が、いわゆる上下分離方式ですね、鉄路と旅客の汽車の部分は別々にというふうな話も新聞の中にあります。それを例えば、3町なり4町が協議した中で、そういう提案があったときに引き受けるというような腹づもりはあるのかどうかということですね。それから、これはいわゆるJRがだめだと言っているわけですから、第三セクターみたいな形でこの沿線を、あの札沼線をずっと残して走らせようという腹づもりぐらいまで持っているのかどうかですね。やはり、きちっとしたことを表明しながら進んでいかなければ、住民は疑心暗鬼ですね。例えば、サイレントマジョリティーという言葉があります。いわゆるもの言わない市民です。私は三、四十人にこの札沼線の問題についてお聞きしました。ほとんどの人がいらないと言います。JRの実情を考えると仕方がない。そういう答えでございました。さらにつけ加えますけども、先週、道内の某国会議員が我が家に尋ねてまいりました。この札沼線の問題で意見交換をしました。国会議員の先生は、いわゆるこのJRをそのまま残したいという方に動いているようでございます。そして、地元の秘書の方等に調査させたところ、私が言ったようなことが返ってくると。使わない、乗らない、いらないという答えが、すごく多く聞かれたということなんですね。それ先生、私の聞いた限りでもそのような答えですよと。ですからそれは間違いではないと思いますよと。ただそれは、現実的にそれをどうするかということを首長なり、何なりは考えてやっているんだと思うのですけども、ですからそれはやっぱり住民の声という部分の大きな部分については、首長としてやっぱり捉えた中で、いろんなことを施策として立案していかなければ、私はおかしいと思うんですね。ここで、熊田町長は宣誓されました、町長に就いた時にね。あれは住民の自治基本条例でしたっけ、あれを作った中身にはそういうこと書いてあるんですね。宣誓された裏には、住民の意見をよく聞いて町政を進めていきますよというふうに間違いなく書いてあるんですね。そうすると、私も、町長ではありませんけども、この札沼線の問題については、今言ったように、多分人数は正確ではないですが、三、四十人の人に、それこそ20代からもっと高齢者の人達にも聞きましたけども、現実的な話はそういうことです。したがいまして、いろんなこともなされてマスコミに出たりというのは結構だと思いますけども、町としては、月形高校のことは申し訳ないですけども、うちの町には関係のないことなんですね。極端な言い方をすれば。現実的にうちの町の住民がこの鉄路を必要としているのかどうかという部分について議論を深めていただいて、必要としているのだったらばどういう活用をするのか。そういうところまでやっぱり議論を深めた上で、賛成だ、反対だというふうな形で話を持っていかないと、私は、町政の進め方としてはまずいんではないかなというふうに考えます。そのことについて、町長のご意見を伺いたいと思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
第三セクターと上下分離、そして町民の声の、大きく二つに分けての質問の趣旨だったというふうに思っております。上下分離方式と第三セクター方式ということにおいては、いずれもその参加をする町は、必要なお金を出さなければなりません。今、札沼線は年間3億の赤字。そして今後20年間において6億ぐらいの赤字がいろんな施設の改修費に充てるということが言われております。その費用を負担なしにそういう上下分離だとか、第三セクターの運営方式はあり得ません。その今の質問の問いに対しては、今、町民の財源を考え合わせていくと、そこに町費を投入する考えは、今、質問がありましたから、ないことをお答えをさせていただきます。サイレントマジョリティーという話がありましたけども、私も、今年1月にJR北海道が主宰した地域の説明会の内容を聞いておりますし、まちづくり懇談会においても、存続の方の声、さらには廃止をした方が良いのではないかという方の声、さらにはいろんな組織団体等からその声は伺っているつもりであります。そういった中で、今、何をすべきなのか。そして今後どのように対応していくべきなのかということは、8番議員さんにはいろいろ心配をしていただいておりますけれども、今の段階でこうですということはちょっと言えない状況になっております。これは4町で今、連携をして協議をしておりますので、今、質問の中にありました月形高校は、新十津川には関係はないと言えば関係ありませんけれども、札沼線の線路という部分ではつながっている部分で、非常に重要な札沼線の維持に向けては大きな問題だというふうに考えております。例えば、今、質問があったからこのような答えを言いますけども、うちと月形の上になる浦臼がともに違った行動をしたら、月形のことが非常に大きなダメージを受けるということになっておりますので、十分そこはつながっている線路として、やっぱり一致協力してやれる部分についてはしっかり応援をしていたり、線路のつながっているこの町として、この札沼線の今やれることを一生懸命対応しているところであります。そのことが札沼線にとっても、今、一生懸命その沿線の町がPRできて、今、確かに鉄道ファンが多いのは否めない事実でありますけども、今のこの状態、例えば、日本一早く出る最終列車が今なければ、その人は全く新十津川に来ることもありませんし、新十津川の名前も知らなかったかもしれないんです。そういった意味では、今、このような行動をすることによって、多くの日本の鉄道ファンが新十津川という名前を聞いたり、新十津川というのは温もりのある町だと、応援してくれる方々によって盛り立てている駅に到着をすると、非常に感じていただけるというふうに思っております。これは貴重な財産だというふうに私は思っておりますので、そのことは大いに今やれることをPRすることが町の大きな良い町のアピールにつながっていて、いろんな宣伝効果も多いのではないかなというふうに思っておりますので、このことはやれる範囲でつなげていきたいというふうに考えております。確かに、質問にあった経済的な論理、これは当然であります。ですからJR北海道はバス転換にしたいということは、経済的な論理で言ってきているのは間違いないわけでありまして、ただ、経済的な論理だけで公共交通を議論したら、赤字になればすべて鉄道もバスもなくなってしまうことになります。やっぱり自治体として、必要なものはどこまで必要なのか。そして、どこまで地域の足として確保することが必要なのかということは鉄道だけではなく全体のネットワークとして考えながら、その中で札沼線は、今、利用してない状況もありますから、今後、十分に考えながら対応していくとは間違いありませんけれども、今、大きく何をするということは、今の段階では言えませんけども、町民の意向はしっかり参酌した考えの中で総合的に判断をし、4町協議の中で方向づけを協議し決定をしてまいりたいということを申し上げ、再質問のお答えとさせていただきます。