みんなの議会

新得町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月20日

脱炭素社会実現に向けての具体的な取り組みは

2023年12月20日、新得町議会の一般質問で、青柳茂行議員が「脱炭素社会実現に向けての具体的な取り組みは」について質問し、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
青柳茂行 議員
答弁者
町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 青柳茂行

本日は、脱炭素社会に向けての具体的な取り組み、その進捗(しんちょく)状況、また、今後の方向性についてお尋ねしたいと思います。1.脱炭素社会実現に向けての具体的な取り組みは地方公共団体において、各都道府県と市町村は、その区域の自然的社会条件に応じて、温室効果ガスの排出削減等のため、総合的かつ計画的な施策を策定し、実施するように定められています。新得町においては、今年の3月定例町議会において、新得町ゼロカーボンシティ宣言がされ、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロの実現を目指すこととなりました。合わせて、新得町環境基本計画が策定されており、ここでは5項目の基本目標が設定されております。基本目標1では温室効果ガス排出量の削減、基本目標2では森や川などの豊かな自然の維持、基本目標3ではごみ排出量削減と適切な処理の実施、基本目標4では快適な生活環境の維持、基本目標5では環境教育の推進とされており、5つの基本目標を達成するためには、町民、事業者、町が一体となって取り組んでいく必要があるとされております。二酸化炭素排出量の現状として、2014年度から2018年度までは9パーセント減少したとされています。1つ目の質問として、5つの基本目標達成のために、町全体が一体となって取り組んでいくとされていますが、具体的にどのような取り組みがされているのか。2023年度現在までの二酸化炭素の排出量は削減されているのか、お伺いいたします。2つ目の質問ですが、先般10月に、産業文教常任委員会の道外所管事務調査として、滋賀県栗東市の金勝生産森林組合を訪れ、森林管理と運営について学んできました。ここでは、滋賀県で初めて「SGEC森林認証」を取得。同じく、「Jクレジット」に登録し5年が経過しているということですが、金勝生産森林組合所有面積480ヘクタールのうち80ヘクタール、CO2の吸収量1,240トンを27団体に販売。さらに3,000トンの販売が見込まれており、販売益で森林整備の補てんができるということでありました。本町においてのJクレジットの取り組みについて、現状と今後の計画についてお伺いいたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

青柳議員のご質問にお答えいたします。脱炭素社会実現に向けましては、本年3月に地球温暖化対策実行計画を含む新得町環境基本計画を策定するとともにゼロカーボンシティ宣言を行い、二酸化炭素排出削減を目指した取り組みのスタートを切ったところであります。1点目のご質問にあります主な具体的取り組みでありますが、本年度の取り組みといたしまして、目標1の排出量削減の分野では、屈足中学校体育館をはじめ既存町有施設3施設と街路灯40基のLED化や、EV車1台の導入、役場庁舎など新築施設の省エネルギー化を進めており、再生可能エネルギーの利活用におきましては、事業者における地熱利用の可能性調査などに取り組んでいるところであります。目標2の豊かな自然の維持の分野では、町有林および民有林において、毎年300ヘクタールほどの再造林や除間伐など、継続した適正な施業管理を進めているところであります。目標3のごみの排出量削減と適切な処理の分野におきましては、分別推進により年間360トン余りの再資源化や電動生ごみ処理機購入補助など、生ごみの減量および再資源化の取り組みを進めているところであります。目標4の快適な生活環境の維持の分野では、太陽光発電施設が環境と調和が取れるような条例制定に向け事務作業を進めております。目標5の環境教育の推進におきましては、本年10月に、中学生が理解を深める環境教育授業を3校で実施するなど、各分野において取り組みを進めているところであります。次に、二酸化炭素の排出量の状況でありますが、町全体の数値につきましては年度末に向け積算中であり、現時点では把握できておりませんが、町有施設の運営や行政事務における排出量は毎年度算出しており、環境基本計画の中で調査推計した平成26年度と令和4年度の実績を比較いたしますと10.1パーセント、404トンの削減実績となっているところであります。次に2点目のご質問でありますが、Jクレジット制度は、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの活用による二酸化炭素の排出削減量や、適切な森林管理における二酸化炭素の吸収量を「Jクレジット」として国が認証する制度であり、排出削減に寄与したい企業などへの売却も可能となっております。その上で、Jクレジットについての取り組み状況でありますが、本町は、町有林の適切な管理を図ることでのJクレジットの認証に向け事務作業を進めており、来年度中のプロジェクト計画書の作成を目指しております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]

質問 青柳茂行

町長の答弁をいただいたわけでありますけれども、答弁にありましたように、CO2排出量削減の分野においては、LED化あるいは町役場としては初めて今回、EV車の導入をするということと、今、新庁舎建設を進めておりますけれども、その省エネルギー化を進めているということで、いろいろ考えながら取り組んでいるということは分かりました。今、地熱利用の調査を進めているということでありましたけれども、この地熱については自然エネルギー、それから再生可能エネルギーであるということは、これはもう間違いないことでありますけれども、今年の6月に蘭越町で数十メートルまで上る蒸気を噴出すると。高濃度のヒ素も検出されて硫化水素中毒で体調不良を訴えて、数人が入院するという報道も相次いで、環境汚染に関する深刻な事態として、この蘭越町が会社に抗議をするという一幕もあったわけであります。新得町においても、今、調査を進めているということでありますけれども、どのように推移していくのか、ここはしっかりと見ていきたいなというふうに考えております。Jクレジット、来年度の取り組みということで答弁もありましたけれども、新得町の、先日いただいたJクレジット創出に向けた取り組み予定表を見ますと、来年、令和6年度、このプロジェクトを作成するということでありますけれども、令和7年から8年にかけてモニタリング、そして、Jクレジットの販売が令和10年からという計画になっております。約5年後にようやくJクレジット販売ができるという、そういう計画にはなっているわけでありますけれども。10月に滋賀県の金勝生産森林組合、ここに訪問したときにはあそこの所有面積が480ヘクタールですけれども、新得町の国有林の面積から吸収されている二酸化炭素の量なんですけれども平均で27万4,801トン、町有林が6万916トンとなっております。これは新得町の環境基本計画にそのことが明確に記入されているわけですけれども、新得町の森林面積が約9万3,700ヘクタール、町有林が約3,600ヘクタールです。一般の民有林、これが約6,200ヘクタールということで、この金勝というのは1つの団体ですから、そこでの480ヘクタールでしたから、それに比べると新得の町有林は3,600ヘクタールですから、だいたい8倍から9倍くらいの所有林を持っているということですよね。ですから、ここでJクレジットが本格化すれば、相当の収益が上がる見込みとして予想されるのではないかなというふうに思うんですけれども、登録に向けて今、進めていますけれども。Jクレジットの登録だけではなくて、例えば令和6年度、来年度から、森林環境税として個人住民税、均等割として1人年1,000円、国税として徴収されます。2019年から市町村に対しては森林環境譲与税、譲与がもう既にされているわけですけれども、この森林環境譲与税のためには市町村においてこの間伐等の森林の整備に関する施策と人材育成、担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の森林の整備の促進に関する施策に充てることとされているということなんですよね。これが1つの条件として設定されているわけでありますけれども。私が懸念しているのは、この町内の森林施業を実施していく、継続していく上で、今、世代交代の中で後継者問題あるいは担い手の確保、さらには人材育成についてかなり難しい環境にあるんじゃないかなというふうに思っています。そういう点で、今後、町有林だけでも3,000ヘクタールあるわけですから、それの施業管理、これに向けてはっきり言ってJクレジットの登録を受けるだけの条件というか、整えていけるかどうか、その点を確認したいなと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。まず、蘭越町の話が出ました。私もかなり注目させていただきまして、はっきり言って、蘭越の町長とも懇談させていただきました。結論でいきますと、事業者としてやはり最大限の注意という意味では足りなかったなというふうにはなっているんですけれども、いずれにしても、そういうトラブルというのはあってはならないという認識を持っています。その上で、議員にもお願いしたいんですけれども、そこだけ切り取って再生可能エネルギーが結果的に全て否定につながらないようにだけ、ぜひ、これからもご協力をお願いしたいなというふうに思っています。次にJクレジット、全面積がJクレジットの対象になるかといったらならない。その面積の中でどういう施業をしていったかによって、これはJクレジットの対象になるという、そういう1つの認定制度なので、そこがどれだけ積み上がるか、これはわれわれ側がそこにお金をかけて認定を受けるというのが来年の作業になるのですけれども。結果的にどういう、さっき言ったように200ヘクタールなら200ヘクタールでもいいのですけれども、全部が対象になるかもしれませんし、ならないかもしれませんけれども、そこで計算された排出量が今言った、その買おうとする企業とうまくマッチングできれば一番いいのですけれども、やはり市場の中で取引しているので、単価の波がかなりあって、それはそれで現実の問題で仕方ないなと思っていますけれども、いずれにしても、町の1つのピーアールというか、売りの1つとしてもこのJクレジットというのは率先してやっていると。そこに赤字にはやはりなりたくないなという思いがあるので、そこも含めて、これからも取り組みたいと。その結果、さっきの環境税ともつながるんですけれども、そこで浮いたお金をどういう使途で使うかというのは、これはやはり議会とも相談しなくてはならない部分もあるかなと思っていまして、実をいうと、全部山づくりに使うというのも選択肢ですし、もうちょっと子どもたちにも使うべきだというのも1つの使途としての選択肢というのは私、あるかなと思っていますので、その辺は最後、Jクレジットとして成立したときの話になるかもしれませんけれども、その辺の使い方というのは協議をさせていただきたいなというふうに思っています。次に環境税の話が出ましたので、お話しさせていただきますけれども、令和6年度から本格的にスタートしまして、その経過の中でそこに働く人の人数、面積、人口で今、3つの要素で環境税は配分されるのですけれども、その配分が今、多少見直しを進めているようなので、それらがどんな形で、情報はもらっていますけれども、新得にとってプラスになるような、そういう配分になればいいなという、そういう強い思いもあった中で、先ほど言った人材育成も含めて使途というのはこれからも議会とは相当打ち合わせしていったほうがいいかなという、そんなふうに思っていますので、そのときはまたぜひ、対応をお願いしたいなというふうに思っています。以上であります。

質問 青柳茂行

蘭越の蒸気噴出については、あれがあったからということであそこの調査が頓挫するということはたぶんないんじゃないか、予定どおり進めていくんじゃないかなというふうには、私自身は予想しております。Jクレジットについては、金勝の関係でいえば、480ヘクタールのうち80ヘクタールが27団体に販売したと。約1,240トンということですから、約1トンが1万円というふうに確か言っていたと思うんですよね。ですから、そこの収益とすれば、この金勝生産森林組合の、これまでは補助金は受けているのだけれども、なかなか経営が苦しかったということのようなんですけれども、実際、このことによって、多少は経営が上向きになってきたというような報告もされておりました。この間、私自身もいわゆるエネルギーの地産地消に向けて、この新得町においてもなんとかそのことを地元の産業として進めていくことはできないかという立場で、これまで数年前にはバイオマスプラントの設置、まだ友夢牧場とかできる前にしたこともありますし、最近では、マイクログリッド、小水力発電の実施について質問を行っております。10月28日付の道新だったと思うんですけれども、上士幌の糠平において、国際ワークショップというのが開かれておりまして、ここには上士幌、大樹町、鹿追町、ここの町長が集まって、オンラインで33団体が参加するという記事が載っておりました。そこで、ここで何を言われているのかなということで見たのですけれども、大樹町の黒川町長はプラントから発生するメタンガスをロケット燃料として利活用することを検討していると。それから、鹿追の町長は、電力販売だけではなく、ガスや水素を含めた利活用の体制を整えていくというふうに話しております。竹中町長は、脱炭素を進める上で、住民説明会やアンケートなどを通じた理解促進が必須になるということです。大樹の町長も電力以外でもプラント由来のエネルギーの使い道を広げていく、それから、鹿追の町長も電力以外の燃料と言っていますよね。ですから、この間、この質問をあげるときにも安達課長や桂田課長ともこの話があったのですけれども、今の電力という点では北電のFIT(フィット)というか、買い取りが非常に難しいということもあって、自賄いでやっていくという点では非常に難しいという、そういうことで話し合った経緯もあるんですけれども。今、電力も非常に大事なんですけれども、電力以外の燃料として活用するということが非常に今、方向性が変わってきているのではないかなと思うんですよね。これもつい数日前の北海道新聞にも載っていたのですけれども、幌加内で脱炭素燃料そば殻で挑むという見出しで、幌加内町で脱炭素につなげる再生可能エネルギーとして利用する挑戦が始まったと。年間、300トン余りのそば殻が排出していると。これはバイオコークスという名前で、これが燃料になれば製鉄会社の燃料として使えるんじゃないかという見込みで、来年3月から稼働するというふうになっていますよね。今、水素というのもかなり注目されていますし、水素は飛行機まで使えるという、そういう燃料も今、開発されているんですけれども、水素はなかなか新得町ではそう簡単に作れないのではないかと思うんですけれども、しかし、それ以外の地産地消ですよね。電力以外でなんとか勝負できるような燃料の開発ですよね。これをぜひ町長にやっていただきたいなと思っているんです。これも再三、再四、私もここで一般質問でやっているんですけれども、電気以外での可能性があるのであれば、一度私、ここで質問で言ったこともあるのだけれども、鹿追町で約20年くらいたつのですけれども、バイオマスをやるときに町の若手の職員をヨーロッパに派遣して、かなり長期間にわたって研究、勉強しに行かせたということで、元の吉田町長が威張って言っていたんですよね。ですから、そういう点でも、やはり新得町も有能な若手の職員がいるわけですから、そういう点で研究チームを立ち上げて、町長もそこに指導的な役割で入ってもそれは当然構わないと思うんですけれども、そういう意味でやはり新得町でも何か、先ほど売りということもありましたけれども、そういうことでなんとか二歩前に進んでいってもらえないかなというふうに思いまして、その点について、さらにお伺いしたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

まず、エネルギーの地産地消、極めて興味のある分野であります。その上で、エネルギーとは何だと、こうなってくるんですけれども、その元になるもの、それが水素なのか、水力なのか、それはこれからいろんな意味で出てくるんじゃないかなというふうに思って、もう1回言いますけれども、エネルギーは本当に興味あります。それからもう1つ、若手の話がありました。若手も分かりました。できれば、私は町民の方と一緒になって、議会もそうですけれども、あちこち見てきていただきたいというふうに思っています。そういった中で、何かいいヒントがあるんじゃないかなというふうに思っています。夢のない現実になってしまってたいへん申し訳ないんですけれども、最後、私、自分が判断する中で、いろんな研究を含めて追求をしながら前に進むと、これはこれで全然否定しないんですけれども、最後、実用化ということをどうしても考えるときに、そのことは町民の皆さんにとって本当にプラスになるのかというのをやはりどうしても現実の問題として判断せざるを得ないときがあるかなというふうに思っています。最後、何を言いたいかといったら、投資に見合うだけのリターンがあるかどうか、それが行政として進めていくほうが効率的なのか、民間でやっていただいたほうがより効率が上がるのか、その辺の見極めという意味でこれからも努力をしていきたいなというふうに思っています。その上で、吉田町長の話が出ましたけれども、私も吉田町長から話を伺っています。一番最初のスタートからの話を伺ったことがあって、結果的に水素につながった話も伺っておりまして、威張ってはいませんでしたけれども、誇らしげには話していたのは覚えていまして、いずれにしても、今言われた鹿追も興味を持っていますし、上士幌も持っています。その上で、個人といったら変ですけれども、私、もう1つ、興部で今やっているんですけれども、ギ酸というものを製造していくというのを今、情報収集しているんですけれども、場合によっては新得ではそういったほうがなじむんじゃないかなというふうな思いもしながら、まだ勉強中でございますので、いずれにしても、青柳議員の話というのは私も同じだというふうに思っていますので、最大限、努力をしていきたいなというふうに思っています。私からは以上でございます。[青柳茂行議員 降壇]

出典:新得町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月20日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる