新得町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月22日
マイクログリッド(分散型電源)で地産地消の発電所を
2023年6月22日、新得町議会の一般質問で、青柳茂行議員が「マイクログリッド(分散型電源)で地産地消の発電所を」について質問し、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 青柳茂行 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 青柳茂行
本日、マイクログリッド、いわゆる分散型電源で地産地消の発電所をこの新得町におきましても、ぜひ設置していただきたい、それを求める質問を行いたいと思います。1.マイクログリッド(分散型電源)で地産地消の発電所を近年、世界中で気象災害が頻発しており、日本でも各地で豪雨災害が発生しております。また、東日本大震災をはじめとして、2018年の北海道胆振東部地震のように、地震による被害が発生しやすい国土でもあり、地震の発生や大雨台風の際には、大規模停電や送電線への被害が発生し、あらためて安定供給確保のため、電力インフラの強化の重要性が認識されてきております。従来からの電力インフラは大規模・集中型であるため、地震による発電所の停止や強風による飛来物での配電線の破損等で広範囲にわたる停電が発生する脆弱(ぜいじゃく)性を持っています。これに対し、地域に存在する再生可能エネルギーや未利用熱を一定規模のエリアで面的に活用する分散型エネルギーシステムの構築が、各地で広がりを見せています。電力と言えば、大型発電所で多量につくられて、送電線によって家庭や職場に供給されているものがほとんどですが、こうした電力供給システムでは長距離の送電と、その際に発生する多くの電力損失や環境問題への影響が避けられないとされています。また、災害になれば、地域全体が停電になってしまう危険性があります。そこで、近年注目されているのが「マイクログリッド」というものです。「マイクログリッド」とは、大規模発電所の電力に頼らず、コミュニティでエネルギー供給源と消費施設を持ち地産地消を目指す、小規模なエネルギーネットワークのことです。大型の発電所でつくられた電流は、距離が長いほど、その間に生じる電力ロスが大きくなり、CO2の排出などの影響もあります。マイクログリッドは、電力消費者の近くに比較的小規模な発電施設を設置し、そこから電力を供給するので、電力のロス、CO2の排出はほとんどないとされています。エネルギー供給源には、分散型電源である太陽光発電、風力発電、水力発電、バイオマス発電などが利用されていますが、太陽光や風力などの発電方式を採用しているマイクログリッドでは、天候や気候、地形などの影響をもろに受けやすいとされており、新得町の地形環境を考えれば、マイクロ小水力発電が一番適しているのではないかと考えます。一般的に、水力発電では1,000キロワット以下で、マイクロ小水力発電と呼ばれています。既に設置されているところでは、上下水道施設、農工業用水、えん堤のある河川水など、これまで活用されていなかった水資源が活用されています。燃料高騰の折、新得町においても、町の公共施設や現在計画されている「道の駅」などにおいて、マイクロ小水力発電所の設置をされてはどうか、お伺いしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
青柳議員のご質問にお答えいたします。まず、分散型電源でありますが、電力供給の一形態であり、比較的小規模な発電装置を消費地近くに分散配置して電力の供給を行う方式の1つのことで、小規模なものから大規模なものまで多様な電源であります。ご質問の分散型電源のマイクログリッドによる再生可能エネルギーの地産地消は、非常時のエネルギー源確保など災害や防災への備えになり、地域活性化などたいへん有意義なことであると考えております。一方、安定的な発電と消費が成り立つか、また、独自の自営線が必要など、費用負担のコスト面や技術面、立地面などの課題もありますので、これらを踏まえながら、本町にあるエネルギー資源として有効なものについては、その活用について引き続き調査研究を行ってまいります。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 青柳茂行
町長の答弁をいただいたわけであります。調査研究を行いたいという、前向きな答弁だったのかなと思うんですけれども。2018年の国の基本計画においても、このマイクログリッドについては、地域のエネルギーをその地域で消費する地産地消を行うことによって、省エネルギー効果も見込まれており、再生可能なエネルギーを用いた分散型エネルギーのシステムの設置は地域に新しい産業を興して、まちづくりと一体的でその導入が進められるということで、地域活性化につながるということで、これが国の1つの指針になっているわけです。各地でつくられているわけですけれども、実際にこの十勝でも、4月1日から稼働したということのようです。いわゆる場所は十勝中部広域水道企業団が管理している中十勝浄水場というところです。これは中札内村にあるわけですけれども、私も詳しくは分からなかったのですけれども、ここの浄水場から、近くは中札内、更別あるいは帯広、音更、池田町まで、ここの浄水場から水道が運ばれていくというように、非常に大きな浄水場です。ここで、この浄水場の中にいわゆる沈渣(ちんさ)池から浄水場に入るところの着水井というのがあるのですけれども、この落差が50メートルから60メートルくらいの落差があるということなんです。この落差の落ちる水を利用して、そこに発電機を置いて、実際に電力をつくっていると。この4月からそれを始めたということであります。水の量も1時間当たり1,500トンということですから、相当な量の水ではないかなと思うんです。ですから、新得町の浄水場よりはるかにでかい浄水場だと思いますので、これは新得町の浄水場とは比較はできないのかなと思いますけれども、実際にこの十勝の中でもマイクログリッドを利用した発電所ができあがっていると。それからもう1つ、これは昔からある、今、川西農協が管理している小水力発電所、これは帯広市の八千代を流れている戸蔦別川というのですけれども、岩内仙峡の付近に流れている川なんです。そこの上流に小水力発電所を造っております。最大160キロワットということで、ここは有効落差が13.3メートルということで、いわゆる普通の小水力発電所、そういうことも十勝管内では設置されております。ですから、こういうのを一応参考にしていただきながら、ぜひ研究を進めていただきたいなと思います。2問目の質問であります。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
青柳議員にお答えいたします。まず、姿勢の問題ですけれども、水力発電に関しては本当に望むところだというふうに思っていますので、青柳議員の質問に答えられるように、われわれも最大限努力していかなくてはならないかなというふうに思っています。その上で、今、考えても答弁で先ほど言ったように、どうしてもやはり費用負担は避けて通れない問題だというふうに思っていますので、その辺がまず1つと、最後、初期投資というのは仮に行政がやるとしても、そんなに苦痛ではないのですけれども、あとは誰がどう維持していけるのかという現実のその辺も十分見極めていかなければならないかなというふうに思っておりまして、安定供給と安定消費と、その上で先ほども言ったとおり、費用の問題と、この辺も全体のバランスの中で努力をしていきたいなというふうに思っています。なお、ちなみにこの間、1つやった事例として、新得町の浄水場をターゲットにして、原水の取水から配水池まで一度調査していただいたのですけれども、やはりこの辺、水の量が足りなくて結果的に次に結びつかなかったという、そういう今、事例も持っております。ほかにも、新得町の地形から言って、やはり水というのは最も一番私は身近な問題かなというふうに思っていますので、繰り返しになりますけれども、努力をしていきたいなというふうに思っています。以上であります。
質問 青柳茂行
町長の答弁で今、費用の関係もありましたけれども、今回、帯広市で造った小水力発電所、これは自治体の費用負担はゼロとなっているんですよね。この会社は株式会社DK-Pow e rという、大阪の会社らしいのですけれども、ここで実際にほとんど全部設備を持つという内容のものになります。実際に電気は北電に売っているということなんだけれども、売り上げは帯広市とこの会社でそれぞれ分担するというような仕組みで始まっているわけです。ですから、考え方というか、方法によっては、自治体の負担を全く出さないでつくれる方法もありますので、その辺も考えていただきたいし、水の量は岩内仙峡に行った方々はよく見ると思うんですけれども、あの付近を流れている川なんです。あの川は、そんな大きな川ではないんです。新得町の市街地に流れている川とほとんど変わりませんので、落差が13.何メートルですから、それくらいのところも新得町にはあっちこっちあるのではないかなと思うんです。ぜひ、進めていただきたいなと思います。これは今、水力の話をしているんですけれども、全国ではだいたい26カ所か7カ所くらいあります。ですから、帯広も今回増えましたので、北海道も石狩市でやっているようです。東京都が一番多いんですよね。東京都だけで5カ所くらいあるのですけれども。あと、一番面白いなと思ったのは、長野県の佐久市にある佐久総合病院です。ここはいわゆるピンピンコロリ宣言ということで、長生きができるということで非常に有名な病院なんですけれども、ここで使っているのはいわゆるコージェネレーションというのかと、バイオマスボイラー、これはチップボイラーを使っているようなんだけれども、それと温水を合流させることで再生可能エネルギーをつくるというのを利用しているということです。ですから、再生可能の燃料であれば、何でもいいのかなと思うんですけれども、特に私、ぜひ進めていただきたいのはこの小水力発電と、今、新得町でもバイオマス発電をやっているんですけれども、鹿追町は相当バイオマス発電をやっています。ここでいわゆる電気はもちろんなんですけれども、水素とか、それからプロパンガス、こういうのも相当供給しているようなんだけれども、この佐久総合病院もいわゆるガスを利用しているんです。ですから、バイオマス発電をつくると、そこから水素あるいはプロパンガス、こういうのもできますので、さらにまたそれを利用して、再生可能エネルギーを利用した発電所がもう1つできるんじゃないかなということも一応予想できるんですよね。ですから、かなり幅広い作業ができるんじゃないかなと思いますので、小水力はもちろんのこと、そういう幅広く研究していただいて、なんとかこの地域の活性化、自治体だけではなくて、普通の民間の事業所もやろうと思えばできると思いますので、国からの補助もどうもあるようなので、そういうのも利用しながらなんとか地域経済に大きく役立てていただきたいなということで、3回目の質問といたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。今、議員の発言をお聞きしている中で、意気込みという意味ではわれわれとそんなに変わっていないなというふうに思っていますので、その意気込みをどう具現化していくかというところが一番ポイントだというふうに思っています。いずれにしても、エネルギー問題は切っても切れないものだというふうに認識しておりますので、今回、お話しのありましたことを含めて、われわれはわれわれの中でも最大限勉強していきたいなと思っています。以上であります。[青柳茂行議員 降壇]