みんなの議会

新得町議会 平成29年第4回定例会 2017年12月19日

町立高校の設置について

2017年12月19日、新得町議会の一般質問で、佐藤幹也議員が「町立高校の設置について」質問し、教育長 武田芳秋が答弁しました。

質問者
佐藤幹也 議員
答弁者
教育長 武田芳秋

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 佐藤幹也

2項目目であります。町立高校の設置についてであります。2.町立高校の設置について町では町立高校の設置について取り組んでいる中、今年10月には、今年度第1回目の町立高校の姿を描く町民検討会議が開催され、11月には検討会議の中で説明された財政シミュレーションが報道されました。そこで、以下についてお伺いします。1.財政的に無理はないのか2.定員確保の見込みはあるのか3.地域企業の受け入れ体制は取れるのか4.地域の子どもたちのニーズに合っているのか以上、4点についてお伺いいたします。

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

佐藤議員の2点目のご質問にお答えいたします。町立高校の設置に関しましては、この間の議会での議論などを踏まえ、検討しているところでありますが、本年3月に、高校の形として「町立高校の望ましい姿」をまとめ、町立高校の姿を描く町民検討会議や庁舎内検討委員会での議論、そして町民アンケートや中学生の生徒意向調査などから、町立高校を設置した場合の高校の具体像をお示ししたところであります。また、この望ましい姿をつくり上げる過程で、「財政的な影響についても示した中で議論が必要である」とのご意見もあり、今年度、財政的、経済的な推計、いわゆる財政シミュレーションを作成してきたところであります。そこで、1点目の財政的な負担についてでありますが、シミュレーションでは学校施設の整備費用と毎年の運営費用全てを合わせると、予想される特定の収入だけでは黒字とはならず、特にイニシャルコストの部分で町の財政支出が必要になります。このため、有利な財政制度を活用すること、また初期投資が極力抑えられる方法をシミュレーションの中で検討しております。一方、イニシャルコストを除く、純然たる学校運営費用の財源としましては、一定のルール計算のもと、普通交付税が国から交付され、生徒数にもよりますが、町の負担については一定程度カバーができるものと考えております。また、高校を設置することによって、町の経済全体に及ぼす影響、いわゆる経済波及効果についてもシミュレーションを行っておりますが、学校運営による地域消費や新たな雇用の場の創設、教職員や寄宿舎に住む生徒が町内で生活することによる経済効果は、毎年町財政が支出する額の約1.4倍から最大約2.9倍になるものと試算しており、単純に町の財政出動が続くだけではなく、地域経済の活性化に効果があるものと考えております。2点目の定員確保の見込みについてでありますが、生徒の確保は町内のほか、基本的には道外、十勝管外を想定しており、その募集にあたっては、高校の魅力を積極的に伝えることが重要であるため、各種メディアや広告媒体でのピーアール、学習塾でのプレゼンなど、生徒、保護者に情報を伝える方策や学校見学会の実施など、最大限の努力が必要と考えているところであります。特に、北海道の自然豊かな中での学校生活に興味のある生徒や、都会での高校生活に不安を抱えている生徒などへ魅力がより届くように重点的に発信していくことを想定しておりますが、その際には、ふるさと新得会など、新得をよく知るかたがたのお力もお借りしたいと考えております。3点目の地域企業の受け入れ体制についてであります。今回検討した高校は、これまでの意見などを踏まえて、特色のある高校の姿として普通科単位制とし、科目の中に「地域連携学」という教科の設定を想定しております。これは、多様な産業がある新得町の特性を生かし、教育の場として各種産業体験を取り入れ、その活動の中から「企画力」、「行動力」、「コミュニケーション能力」の育成を図る教育の推進を目指しているものですが、実践するにあたっては、地域事業所の協力が不可欠でありますので、受け入れ体制が整うよう重点課題の1つとして努力をしてまいりたいと考えております。4点目の地域の子どもたちのニーズについてでありますが、高校像を作成するにあたり、町民アンケートとは別に、町内の中学生、当時の1年生から2年生に対し、高校進学に対する意向調査アンケートを行い、回答をいただきました。そのいただいた意見を参考に、進学を視野に入れた普通科で学べる内容と、ある程度の専門的な学習もできる選択的な科目を配置した学校として検討し、さきほどお話ししました「地域連携学」を教科に据えた、町立高校の姿をお示ししたところであります。いずれにいたしましても、これら望ましい姿や財政シミュレーションは議論の足掛かりとなる構想案であり、今後の議論にあっても柔軟に考えながら、設置に関しての合意形成ができるよう努力してまいりたいと考えております。以上であります。[武田芳秋教育長 降壇]

再質問 佐藤幹也

ご答弁いただきました。2回目の質問になりますが、経済的には一定程度カバーできるということでありますが、これはシミュレーションの中でのものでありますが、まだまだ見えない部分がかなりこれからも考えられるんじゃないかなというふうに思います。町の財政的にはかなり多くの支出が必要になってくるんじゃないかなというふうに考えるわけであります。生徒数が1学年60名の定員に満たない場合は、町の負担がより大きくなります。また、定員60名というのは、私は集めるにはたいへん難しい人数ではないかというふうに思います。生徒が集まらなければそこでまた経費が掛かり、生徒を集める施策として寮費の補助や資格取得への補助など、そういったものが講じられるのではないかというふうに考えられます。定員の確保は他町の小規模の町立高校でも容易ではないというふうに聞いております。規模の縮小は考えられるのでしょうか。また、規模の縮小は企業の受け入れ体制が可能かどうかということにも関わってきます。企業の協力が得られなければ、計画は絵に描いた餅となってしまうわけであります。そういった企業への調査というのは、いち早く行われなければならないことではないかと思うのでありますけれども、実際行われているのでしょうか。高等支援学校が2間口になるという話もあります。そうなると企業の実習受け入れも2倍になるわけですから、それに加えての実習受け入れですので、受け入れ体制もたいへん厳しいのではないかというふうに思います。道立新得高等学校存続を目指したのは、本町の子どもたちが地元へ通える高校をなくしてはならないということでありました。町立高校を検討するのであれば、地域の子どもたちのニーズにも合った少しでも多くの地元の生徒が通える高校を目指すべきなのではないでしょうか。

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

お答えいたします。町立高校の設置の検討に関してですけれども、これからの議論のたたき台ということで望ましい高校像と財政シミュレーションを作成して、設置することの効果や課題を見える化ということで作成しているところでありまして、町立高校設置の議論を進め課題を整理する中で、議員が懸念されております財政的な面だとか、定員の規模の面だとか、高校像の中で本当に非常に重要な点であります「地域連携学」の受け入れ体制など、この詳細につきまして、これからいろんな議論を踏まえて柔軟に検討していくようなことで考えているところであります。また、受け入れ先と想定される地元の事業所の皆様には、この町立高校の内容を今後説明して、その効果や受け入れ側のメリットなども含めてご理解いただく機会を、これから設けていきたいなというふうに思っているところであります。また、地元の子どもたちのニーズということでありますけれども、さきほど触れましたけれども、今年度、アンケート調査をしておりますので、その魅力ある高校の姿を検討する中で、地元の生徒の進学に対するご意見も参考にしながら、高校の姿をつくり上げたいなというふうに思っております。今後の議論においても、地元生徒のニーズも含めて、よりよい高校の姿を描いていければというふうに思っています。以上であります。

再々質問 佐藤幹也

ご答弁いただきました。3回目の質問になります。現段階では、議論のたたき台ということであります。また、課題とされる問題点は、議論を踏まえて柔軟に対応するということでもあります。私が思うに、この町立高校の計画にあたって企業の協力体制、実習先の協力体制がなければ、これは本当に絵に描いた餅というふうになってしまうわけですから、こういった点を計画の段階でもう進めていなければならない、そういった状況の中でこういった高校を目指すというようなことでなければいけないんじゃないかなというふうに思います。とにかくまだそういった調査が行われていないということでありますので、早期に調査すべきところは早急に行い、検討を要する部分については、じっくり議論を重ねて取り組んでいただければなというふうに思います。多くの町民が理解、納得し、協力体制を取れるようになるのであれば、地域の子どもたちにとってはもちろんのこと、地域の経済波及効果、雇用の場の拡張、人口増加の面においても、また地域活性化等の多くのメリットがあるわけですから、今後大いに議論を重ねて、多くの町民に期待される高校像をつくり上げてほしいと思います。今年10月に産業文教常任委員会において、道外研修でいろいろなところを視察してきたわけでありますけれども、その中で私が一番感じたことは、大きな課題に向かって取り組む上で、それを推進する本当に強い気持ちを持った、そういった存在の人がいるということと、それの担当者がものすごい熱い気持ちを持って進めていて、特に難関であります関係機関に何度も足を運んで説得して、そして町民に対してもそういった姿が目に映り、町民もそれだったらということで心を動かすというような、そういったカリスマ的な担当者、そういったかたがいて、だからこそその事業が成功に至っているというようなことを強く感じました。私は今の状況では到底「町立高校をやれ」というような気持ちにならないわけですけれども、そういったことがクリアできて、そういった気持ちを持ってみんなで盛り上げていこうという体制になれば、決して反対ばかりもしていられないなというふうに思うわけであります。何せ、「やめます」と言えばもう簡単な話であります。だけれども、そういった地域経済波及効果等いろいろなメリットがあるわけですから、その実現に向けて町民全体がそれに取り組めるような体制づくりをするだとか、熱意が感じられれば町民の心を動かすこともできるのではないかというふうに思います。何せ、これをやめたとなれば、では次、ほかに変わる何かがあるのかとなったときに、また1から考えてやっていかなければいけないということでもあります。何せ、さきほども申しましたけれども、推進するトップの意気込み、それと担当する課の熱意、これがなければなかなか今後進めていって町民の理解を得ることができないんじゃないかなというふうに思いますので、その辺をお願いして、教育長のご意見をお伺いしたいと思います。

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

今、最後のほうに強い意気込みを持って、熱意を持ってということでお話しがありました。今の段階でありますけれども、町立高校の望ましい姿、それから財政シミュレーションという構想案でありますので、これから町民の皆さんとそれぞれこのたたき台をもとに議論していきたいなというふうに思っておりまして、今、議員が言われるようにいろんな課題も山積しておりますので、そのことも今後いろんな柔軟な考えを持って進めていければなというふうに思っています。確かに地域にメリットということで、若い高校生が町内に多く生活することによって、例えば町内のいろんな行事にも顔を出していただいたり、そういう地域の活性化にもつながっていくのかなというふうに思っているところであります。いずれにしましても、今後はこれらの望ましい高校の姿を本当に町民の皆さんや、それからさきほど言いました地域連携となる企業の皆さん、遅いんじゃないかという話もありましたけれども、早めにこれから理解を得られるように説明していって、皆さんの合意をいただけるような努力をしていきたいなというふうに思っております。以上であります。[佐藤幹也議員 降壇]

出典:新得町議会 平成29年第4回定例会 2017年12月19日 議事録 PDF(39ページ) 間違いを知らせる