下川町議会 令和7年12月会議 2025年12月17日
自主性や個性を活かした教育の在り方について
2025年12月17日、下川町議会の一般質問で、桜木誠議員が「自主性や個性を活かした教育の在り方について」質問し、教育長 古屋宏彦が答弁しました。
- 質問者
- 桜木誠 議員
- 答弁者
- 教育長 古屋宏彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 桜木誠
皆さんおはようございます。今回の私の一般質問、これまで私が踏み込んだことのなかった教育分野に関した質問をしていきたいと思います。先般、とある映画の上映会で、教育に関連するものを鑑賞したところでありまして、私の心の中にちょっと突き刺さるものがありましたので、今回の一般質問に至ったというところであります。それでは早速、質問の方に入りたいと思います。先般、11 月 29 日、午後 6 時半から、総合福祉センター「ハピネス」におきまして、町民有志による月 1 回のドキュメンタリー映画の上映会「すまっこシネマ」が開催されたところであります。「すまっこシネマ」は、日常生活において様々な点で良いヒントとなるものが多くありまして、私は興味のあるものについては見に行くようにしておりまして、今回は「夢見る校長先生」というタイトルでの上映で、9 名のユニークな校長たちが「子どもファースト」な学校改革を進めているという内容のものであったため、とても興味と期待を持って鑑賞したところであります。その内容は、公立小中学校において、子供の自主性や個性を尊重した学校運営や授業などを行っているもので、具体的には、登場したそれぞれの学校で…通知表がなかったり、校則がなかったり、あとはチャイムや時間割がないなど、これまで当然だと思っていたことが当然でなかったことに気付かされまして、これまで自分が思っていた既成概念を覆されるもので、とても感銘を受けたところであります。学校教育法第 37 条では、「校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する。」との規定があります。これは、校長が学校運営などに対し、あらゆる権限を有しているということを示しているものであり、映画の中の校長は、「学校の大統領」というワードにぴったりと当てはまるものでありました。この時の映画は、本日答弁をいただきます古屋教育長も見ているので、内容は十分分かってらっしゃるかと思います。本町では、学習指導要領に基づく「総合的な学習の時間」の中で、児童生徒の主体性をより尊重しながら、農業・林業・商工業の産業や福祉医療などの分野が抱える課題解決の方法を探るなどの学習を既に精力的に進めていると認識をしております。ちなみに 2022 年からは、学習指導要領の改定によりまして、児童生徒の探求心を大切にする、生徒の主体性をより引き出す、「総合的な探究の時間」に名称変更…アップデートされております。これに関しては、11 月 25 日に下川中学校の 3 年生、12 月 5 日に下川商業高等学校の 3 年生が、それぞれ学習発表会を行っており、12 月 22 日…来週の月曜日になりますが、下川小学校の 6 年生が発表会を下川町公民館で予定しておりまして、これもとても良い取り組みだと思っております。そこで、更に時代の潮流などを鑑みて、子供の自主性や個性を尊重するため、例えば通知表の廃止や制服の制限などを設けている校則の見直しなど、学校運営のあり方について、現段階の考え方と今後の方向性について、教育長の答弁を求めるものであります。
答弁 教育長 古屋宏彦
桜木議員の「自主性や個性を活かした教育の在り方について」の御質問にお答えいたします。本町におきましては、「下川町の 2030 年のありたい姿」7 項目のうちの 1 項目「子どもたちの笑顔と未来世代を育むまち」の具現化に当たり、令和 2 年に町民の方々から選出された委員により「地域共育ビジョン」が策定されました。この「地域共育ビジョン」では、「子どものわくわくする好奇心と挑戦を育む地域」、「かけがえのない自然・歴史・文化のバトンをつなぐ地域」、「のびやかな心と体がぐんぐん育つまち」、「子どもたちがほっとする居場所がたくさんある地域」、「子どもを真ん中に地域・家庭・学校・保育施設がつながりアクションするまち」という、目指すべき地域の 5 つの姿を描いております。この「地域共育ビジョン」をより効果的に実践できるよう、本町では独自の取り組みとして「地域学校協働コーディネーター」を教育委員会に配置しておりまして、地域と学校の連携、子供たちのやりたいことを支援する取り組み、小中高生のキャリア形成を支援する取り組みのほか、子供たちの居場所づくりの事業など、幅広く展開をしてきているところであります。また、令和 7 年度より「義務教育 9 年間を見通した質の高い教育の実現」を目指し、「小中一貫教育」を開始しておりますが、これらの実現のためには教職員の質の向上が必要であることから、本町では「教育推進アドバイザー」を配置し、教育行政機関と学校現場の橋渡しを行いながら、教育の質の向上を図っているところです。また、令和 8 年度から新たな教育目標を設定し、保護者並びに地域住民向けに説明会の開催を予定しております。このように本町では、子供の自主性や個性を尊重する教育について、独自の様々な取り組みを行っており、今後におきましても、これまでの取り組みを踏まえまして、引き続き事業を実施・継続してまいりたいと考えております。御質問のありました通知表の廃止、制服を設けている校則の見直しなどにつきましては、今後、情報収集を行いながら、それらを本町で実施することによる長所・短所を研究し、学校経営に生かしていくこともあり得ると考えております。以上申し上げまして、答弁といたします。御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
質問 1番 桜木誠
ただいま教育長の方から、通知表の廃止や制服の制限などを設けている校則の見直しなどについては、長所・短所などがあるが、学校経営に生かしていくこともあり得るというような答弁を頂きました。子供たちの本町の方向性については、2030 年のありたい姿…当時私、地域政策推進課におりまして、その時これを策定したものと記憶をしております。その中で「子どもたちの笑顔と未来世代を育むまち」、これはまさに今回私が質問したその本質のところに当たると思っておりまして、また「地域教育ビジョン」ですね、この中の「のびやかな心と体がぐんぐん育つまち」、これはまさに子供たちの主体性や個性を尊重するものにつながるものと思っております。学校運営や教育行政を改革するに当たっては、教育委員会が主体でやらなければならないというわけではなく、学校や保護者、地域や生徒、教職員、様々な人たちとの共同作業というか…話し合い、合意形成などが当然必要かと考えております。こういうことも含めまして、さらに私…今回の質問で一石を投じたいと考えておりますので、再質問、再々質問では具体的な事例を挙げながら、また教育長の答弁を求めていきたいなというふうに考えております。それで再質問になりますが、映画の中で上映された一部分であります、長野県伊那市い な し伊那市立伊那小学校…結構知ってらっしゃる方がいるかと思いますが、この学校では 60 年ほど前から通知表を廃止されているほか、体験学習としてヤギを…児童の皆さんで責任を持って飼ったり、その小屋を作ったりと、子供たちの自主性を重んじているものでございました。また、時間割やチャイムもなく、より探究的な総合教育を行っているというものでありました。そこで、先ほどの私の質問、あと教育長の答弁にもありました小学校における通知表の廃止、これは文部科学省の義務ではないために近年増加傾向にあります。廃止の背景として主なものを三つ挙げますと、子供の心理負担の軽減、例えば低学年のうちから通知表でほかの子供と比較され劣等感を抱くことを防ぐ、私も小学校の頃、特段成績が良かったわけではありませんが、通知表をもらうときはちょっとどきどきしながら…親に見せようか見せまいかという…そういうふうにちょっとストレスを感じたこともありました。そして二つ目、教員の働き方改革、これは通知表作成の負担を減らし、子供や保護者と向き合う時間を増やす。通知表を作成するに当たっては 200 時間程度かかるという話もいわれております。教職員を取り巻く状況としては、長時間労働…こういう問題もありますので、これも大きな要因かと思います。また三つ目として、個別最適化された学びの推進、例えば通知表ではなくて、デジタルツールで学習状況を可視化し、通知表がなくても必要な情報が伝わるようにするなどがございます。本町において、このような通知表廃止の取り組みを進める可能性について、どのように考えるか。先ほどの答弁の中には、そういう検討する可能性があるような言い方はありましたが、さらにここを深掘りして答弁を求めたいと思います。
答弁 教育長 古屋宏彦
今御質問いただきました通知表の廃止というところに絞ってお話をさせていただきます。通知表につきましては、その時点時点の子供の成長の度合いを学校と保護者が共有する一つの手段であると認識しております。その観点から通知表は長いこと多くの学校で採用されているものと私は認識をしております。ただ、先ほど桜木議員から御質問いただきましたとおり、文科省の学習指導要領等でやりなさいと言われているわけではなく、こういう方法もということで長年…恐らく多くの学校で支持されてきたものと思っています。一方で、先ほどの長野県伊那い な小学校のように、昔からもう廃止をしているというところで、結局最終的には、時の校長が学校運営・経営を行うに当たって何が最適かということを考えた結果であろうかなと思っております。それが先ほど例示された伊那小学校につきましては、脈々と受け継がれているものと思います。私も映画を拝見いたしましたところ、映画の監督はどうしても…良い制度ですという方向性を持って映画を作られているので、良いところばっかり出してはいたんですけれども、現実的に地域の方がインタビューを受けている中においては、すごく理解をしていると、私の周りでは誰もこのようなことに対して不思議がっている者はおりません等々のインタビューの映像がございました。そういうことで考えますと、地域には一定以上の理解があって、60 年も続いているもの、だからこの時点で一概に良いとか悪いとかを言えるものではないなと思っております。一方で、先ほど私からお話をさせていただきました小中一貫教育…9 年間ですね、15 歳の春をどのように迎えましょうかということで、一貫して系統立った学習を子供に指導していく、その中で子供の個々の成長に合わせて物事を進めていくという内容になりますけれど、その中において、教育課程を実際に編成しなければならないんですが、その中でこの通知表というものが効果的であるからもうしばらくやってみようと継続になるのか、それか、これはどこかの時点でやめて、先ほど桜木議員が仰ったような子供と向き合う時間の方に、いろんな教職員の時間を振り向けていく、そういうようなことがいいというふうに判断すれば、それは教育委員会として、校長の判断は尊重してお話を聞かせていただきたいと思っております。以上です。
質問 1番 桜木誠
通知表に関しては、それぞれの…保護者だとか教職員の考え方によって、様々に判断は分かれるかと思います。保護者と学校をつなぐ一つのツールという部分では、小学校の時は、例えば学校での様子という記述欄もあったかと思いますので、そういう部分に関しては、それを家庭へ伝えるという部分では、重要な部分ではあるかなというふうには思っておりますが、一方では先ほども申し上げたとおり、例えば通知表の中では何段階かの評価がありますよね。昔、私が小学校にいた時は、例えば「とても良い」の場合はクラスの中で何人まで、「良い」は何人までと…確かそういう割合があったような記憶をしてございます。そういう面からすると、特定の子供たちだけ…例えば「とても良い」と評価される、だけどほかにももっと「とても良い」人がいるとなった場合、通知表で一律に判断されるのは…自分としては…これも映画を見て…やっぱり良いところばっかり出ていたかもしれませんが、とてもそこに胸を打たれたという部分ではあるんですよね。ただし、通知表の廃止となると、先ほども申し上げたとおり、保護者の中には、通知表がないと子供の学力水準というか…自分の子供がどのぐらいの能力が…どの程度にあるのかという判断がなかなかつかないということもあるかもしれないので、そういうところではちょっと…簡単にはいかないのかなというふうには思っておりますが、そういうところに関しては、先ほども申し上げたとおり、文科省の義務的部分じゃありませんし、年々増加傾向になっておりますので、下川は比較的いろんな部分で先駆的な取り組みをやっているというふうに私は認識をしております。そういう部分からしても、是非…これは教育委員会内部でも検討していただき、また学校との協議を重ね、また保護者の皆さんともこういうものを議論の土台に上げていくという、そういう方向性が少しでも見えてくるといいなというふうには考えております。そのへんに関してはいかがでしょうか。
答弁 教育長 古屋宏彦
学校と協議という…今後の議論の土台に上げていくというお話を頂きまして、実は教育委員会は月に一度、義務教育経営会議というのを行っています。簡単に言いますと、小学校の校長、教頭、中学校の校長、教頭、それと教育委員会、この立場でいろいろなお話をさせていただきます。それで今回頂いております一般質問の内容につきましても、来月に行われる同会議において、まず皆さんに共有をさせていただきたいと思っております。その中で、例えば令和 8 年度の方向性をどうするかというのは、もう早ければ 1 月ぐらいから徐々にいろいろな物事が学校の中で始まります。そういうところで、校長先生から教職員にまずはお話をしていただくというところから物事は始まるのかなと思います。ただ、どうなるかというところは、まずは校長が学校運営については責任者…先ほど映画では大統領という言い方をしておりましたが…責任者であるということですし、一定以上の権限を有しているということで、それを尊重していきたいという立場から、まずは情報を共有するというところが大事だろうと思います。中には、実施には当然…例えば通知表の廃止というのはすぐには至らないとは思いますが、ただ、それを各教職員が、今まで当たり前にやっていたものを当たり前で続けていいのか、それとも何かしら考え直すべきなのかという研究をしていただきたいというふうにも思っています。多分皆さんそれぞれいろんな知見をお持ちの教職員ですから、先ほどの…比べられてよろしくないとか…そういうようなこともあるかもしれませんし、そういうところがもしかしたら…頑張ればもう少しというところも…子供たちに発破をかけるような場面もあるかもしれませんが、その現場については、現場の教職員に…校長先生の範疇の下で頑張っていただきたいとは思っています。そういうふうに情報共有をまずは進めていきたいと思っております。以上です。
質問 1番 桜木誠
義務教育経営会議…月 1 回、私が教育委員会にいた時は、確か学校経営研究会議だったかというふうに思っております。当然その会議の中では、情報共有だとか…そういうことはされてるというのも承知をしておりまして、まずはそういう機会の中で…今回の映画の関連ですね、今回見た「夢見る校長先生」というのは、全国各地の教育委員会、あと校長会で、研修として上映されてるということを…調べたら分かってきたんですね。ですから、できれば多くの教職員の皆さんにこういうものを見ていただいて…まずは情報共有していただいて、土台に上げていただくということを強く求めたいと思います。そこからどういう方向に進んでいくかというのは、まだ明確には言えないでしょうけど、まずは義務教育経営会議…ここで土台に上げていただいて情報共有をし、あとは学校と協議を進めながら、どのような方向に進んでいくかというところを、令和 8 年度のはじめぐらいからという話をされておりましたので、是非そのような形で進めていただきたいと思います。今の通知表に関しては、小学校に関してなんですよね、中学校に関しての通知表というのは、その先の高校というのがありまして、小学校と同じように簡単には廃止ということにはなかなか至らないのかなというのが私の考えでして、今のは小学校という部分でしたが、次、再質問では、中学校に焦点を当てて質問をしていきたいと思いますが、これも映画の中に登場した…とある中学校の実態です。これは東京都世田谷区の世田谷区立 桜 丘中学校、こちらは集団生活という学校の場において、自己判断能力や自ら時間を管理すること、社会で活躍するためのコミュニケーション能力や柔軟な発想を身につけてほしいとの願いから、校則のない学校運営としております。これはこの学校が当時…年数はちょっと忘れましたが、とある校長が着任した時に、学校が荒廃していたというのを見かねて、例えば制服が乱れている生徒に対して、教務主任ですか…声を荒げて生徒指導を行っている、そういう場面を見て、こういう状況でいいのかなということを深く考えて、校則をなくしたという経緯があったようです。この校則をなくしたことで自己判断能力が高まって、いじめや不登校などがほとんどなくなったという、そういう事実があったようです。インタビューの中では、よその学校で、学校に行くのが嫌で不登校だ…これは女子生徒だったかな…全然行けなかったけど、この桜丘中学校…校則のない学校に行ったことによって、学校に行くのが楽しくなった、休むことがほとんどなくなったというところが、これもとても衝撃的な感じとして私は捉えさせていただきました。校則をなくしたもう一つの理由として、紙の試験では測れない、社会でのコミュニケーション能力や柔軟な発想力などの非認知能力…これとても大事だと思うんですよね…これを身につけてほしいとの願いがあったとのことであります。ちなみに、校則ってすごく細かく…下川中学校の校則も今日持ってきているんですが、細かく細分化されておりまして、この世田谷区立桜丘中学校では、校則をなくした代わりに三つの心得を設けたとのことです。「礼儀を大切にする」「出会いを大切にする」「自分を大切にする」、これは本当に基本中の基本かなというふうに思います。校則をなくすとなると、学校内の秩序や生徒の生活の乱れ、こういうものが懸念される保護者の方もいるかと思います。教職員の方も同じように考えられるかと思いますが、まずそのきっかけとして、校則などで指定されている制服について、見直しの提案をしたいと思います。中学校で制服を着る機会として、卒業式や入学式など…私の認識の中では数回であると考えてはいたんですが、下川中学校の校則を見ますと、制服の部分は「服装」というふうに規定されておりまして、制服は指定された以下のもののどちらかを使用する、標準学生服(黒)、またはセーラー服(黒)を着用すること、変形は原則認めない…どこまでが変形というのかはなかなか…、あと体育着…ジャージについては指定されていて、登下校で皆さん見かけているので、これは御承知のことかと思いますが、その着用する機会…私が思っていた卒業式や入学式のほかに、外部から講師を招く授業や集会、定期テスト、基礎力定着テスト、学力テスト、あと生徒総会、生徒会役員選挙、あとは学校祭、修学旅行など…たくさんあるんですよね。これは全部本当に制服で行く必要があるのかなって…個人的にはちょっといろいろ思ったところでありますが、こういうところを考えると、ちょっと制服の見直しが必要ではないかなというふうに私は思っております。中学校の制服については、町内の衣料品店で扱っておりますが、ほとんどは兄や姉、あとは知人、友人、そういう方からお下がりを譲渡してもらうほかに、14 日にコモレビで「ぐるぐるマーケット」がありましたね…ここで交換会、あとは下川消費者協会が運営している「ばくりっこ」、これを通じて制服の提供を行っているところであります。ちなみに、年度末に町内に転入された中学校入学を控えているお子さんがいらっしゃる方…移住されて来られる方ですね、そういう方たちに関しては知り合いだとか友人だとか…いらっしゃらないので、購入せざるを得ないのが実情であるかと思います。制服に関して取り扱っている町内の衣料品店に、価格や注文状況を聞いてみました。ここで話すことは、その衣料品店の方に了解を得ておりますが、女子生徒の制服、昨年は注文がなかったそうです。今年は今のところ 1 着。男子の学生服、昨年も今年も 2、3 着という話だったかな…ちなみに金額を申し上げますと、男子の制服は上下で 3 万から 5 万円、生地によっていろいろなのですが、既製品をネットで買えるというところも結構ありまして、比較的容易に買えるような状況でありますが、女子の制服…上が 2 万 4,000 円程度、下が 2 万 8,000 円程度、ちなみに下川中学校のセーラー服…ジャンパースカートだそうです。ですから、ネット通販で売っているような上の制服と下のプリーツスカートというのかな…分かれた形ではなくて別注だそうです。ですから余計掛かるという話でありました。ジャージについては指定ジャージがありまして、上が 7,000 円程度で下が 5,000 円程度、1 着までの購入に対して 2 分の 1 の範囲で助成がありますが、制服についてはないような状況です。例えば制服…いきなり廃止というのはなかなか難しいかと思いますが、指定の物を…例えば若干緩くして、学生服としているものを…例えばですよ…上は紺のブレザー、下は紺のズボンかスカート、中に着るものは白いワイシャツというふうにして、大型量販店でも買えるようなものにすると保護者の負担軽減にもつながるかなというふうに考えております。ちなみに町内の衣料品店に伺ったときは、今の現状からすると、万が一注文が減ったとしても…手間がすごく掛かるそうなんですよね、注文を受けて発注する際、だから店の経営には大きく影響しないですねという話を聞いております。こういうところを酌み取っていただいて、さらに学校と協議していく考えはないか、教育長の見解を求めたいと思います。
答弁 教育長 古屋宏彦
制服の廃止という御質問を頂いております。これは私の認識ですが、古くは制服というのは、家庭の経済格差が子供に表れないように一程度統一をするというメリットが当時あって、制服が始まったと聞いております。今、桜木議員の御質問にもありました標準学生服というのもその表れかなと思いますが、長い年月の中で、いろんなタイプの制服が現れているのだろうなと思います。ただ、制服の是非については、制服を廃止するという考え方と、制服も含めた自由化という考え方もございます。これは中学ではなく高校ですが、近くの旭川東高校は制服の自由化です。札幌南高校は制服廃止です。これは、もし制服を着たい子がいれば、若しくは着させたいという保護者がいらっしゃれば、それを着て学校に行ってもいいよというのが旭川東高校の考え方です。札幌南高校の場合はそもそも制服がないので、制服自体の選択肢はないと…着ていってもいいんでしょうけども…そういうことになっています。ですので、制服を廃止する云々の議論の前に、まずはこの制服というのがどういう効果があるのか、例えば記念行事等…卒業式にはじまる記念行事に着ていくというふうに定めているのは、やっぱりそれだけの礼節を持った取り組みを子供に期待しているんだろうなと、そういうところに制服を着ていってもらいたいという思いがあっての、その表れが校則に一部入っているんではないかと考えます。そういうことを考えますと、最終的にこの校則というものがどうなのかというところにも広がっていきます。校則は実は子供のために作らねばならなくて、先ほどの世田谷区の桜丘中学校ですね…こちらは恐らく、子供たちが自分たちを律するようなルールを決めているはずです。その都市都市で若干変わるのかもしれませんが、自らが考えて物事を展開する、最終的には自己決定力や自己肯定感という非認知能力の育みにもつながるということになります。ですので、そういう観点から総合的に考えて、校則をどうするのか、あとは校則の中の…例えば制服の位置づけをどうするのか、そのへんについては子供たちがよく考えた上で、あとは当然この制服の良し悪しについては子供たちだけでは決められない内容ですので、保護者の方々の御意見も頂かなければならないと思っています。そのような議論が起こること自体は、私は大変良いことだなと思いますし、今回の映画を見ていて、今の現状が当たり前というふうに思うのではなくて、これを継続するのか、改めていくのかを、きっかけとして下さったものではないかというふうな認識でおります。これはもう学校の中でやはり議論をしていただくということが大事かと思います。あと移住の方が…例えば制服を買わなければならないというのも、買わなければならないのかもしれませんが、それはそれとして、やはりいろんな方に御協力を求めて探すことも可能かもしれませんし、先ほどの「ぐるぐるマーケット」だったり、「ばくりっこ」だったり、下川はいろいろ…ほかにはないけど下川にはあるものがありますから、そういうものにアンテナをいろいろ張っていただくなり、そういうところでのいろんな情報収集はあり得ると思います。本当に誰もいなければ…知り合いがいなくて誰にも相談できないということであれば、まず第一には教育委員会にお声掛けを頂くということもあり得るかなと思っております。そのような広いところでお考えいただければ有り難いと思っております。以上です。
質問 1番 桜木誠
今、教育長の答弁にありました、制服…元々は家庭の経済的格差、例えば裕福な家庭は良い服を着てくる、裕福でない家庭は継ぎ接ぎだらけの…自分も小さい頃は肘に継ぎがあったり、いろんなところに継ぎがあったものを着ていった記憶があります。そういう部分では、格差をなくすという効果もあるかもしれませんが、今の時代の流れとしては、小学校に通学している…うちからちょうど見えるんですよね…ふるさと通りが、その服装を見ると、そんなに大きく格差があるようには感じられません。それで中学校の制服、先ほどは高校の例を言ったんでしたか…そうですよね、中学校の例でいいますと、北海道内では、札幌開成中等教育学校…ここは式典時のみ制服着用、あと同じく札幌の星槎せ い さもみじ中学校…こちらは生徒の自主性を重んじて私服が認められているという、そういう状況にあるようです。校則は子供たちのために設定されているという話がありましたが、それを定めているのは大人です。ここで申し上げたいのは、校則は…さっきちょっとしたワード…教育長の中にもあったかと思いますが、校則は子供たちが自ら考えて、例えば生徒会だとか…そういうところで考えて、学校全体で話をしながら、こういう方がいいよねという…そういう方向にもっていくのもいいのかなというふうには思っております。今回の私の質問は、小学校の通知表の廃止だとか、あと中学校の制服の廃止に伴う校則の見直しだとか、若干絞って話をしておりますが、これは町の教育行政…全体に大きく改革をもたらしてほしいという思いで、先ほども申し上げましたが…一石を投じたいという思いで質問をしております。ちょっと大きな話になりますが…世界規模になりますけど、子どもの権利条約というのがありまして、これは 1989 年に国連が採択しております。日本は 1994 年に…中を確認して同意するという批准をしているんですよね。さらに 2023 年、こども基本法というのが制定されておりまして、その中の大事な部分として、こどもの最善の利益を確保する、こどもの意見を尊重する…ほかにもありますが、こういうところが盛り込まれております。こういうところが一番大事なところなのかなというふうに…子供の教育環境だとか学校の生活だとか、よりのびのび個性がいかされて、自主性もいかされて、のびのび生活できるようなところ、近年は少子高齢化で子供の数も少なくなってきます。そういう状況にある中、昔から「子供は宝」というふうにいわれておりましたが、今後ますます…例えばルビーがダイヤモンドになっていくだとか…より子供たちの存在が大切になってくるかと思います。下川町が先駆的な取り組みを…もしかしたとしたら、例えば世田谷区立桜丘中学校は全国からいろんなお子さんたちが集まります。逆に下川町がそういう取り組みをした結果として、もしかしたら下川中学校…こういう学校に入りたいなということが起きるかもしれません。視点を変えるとジャンプ留学なんかまさに…下川は指導者も良いし、設備も整っている。そういうことでいろんなところからお子さんたちに来ていただいております。そういうところも十分考慮していただいて、今後、本町の教育行政に対して、是非進めていただきたいという思いが強いんですが、教育長の答弁を求めまして私の最後の質問とさせていただきます。
答弁 教育長 古屋宏彦
全体改革ということを…一石を投じてというお話を頂いております。実は今、文科省では、学習指導要領というものを改正するということで、確か 2030年をめどに実施するような内容で進めている。その中には、不確定な世の中に子供たちがどうやって生きていくのかというところを大前提として、学習指導要領を定めていくというふうに示されています。当然、勉強すること…学習の部分は大事なんですけど、それ以外に…先ほど桜木議員も仰っておりました、総合的な学習の中で探求に焦点を当てて、小学校・中学校にそれぞれ地域の特色をいかして子供を育ててくださいというふうになっています。これは自分たちが自分たちのことを考えるという力を付けてもらいたいという意味です。下川町も先ほど言ったコーディネーター等によりまして、学校現場の中に入り、地域の方々とお話をする機会がたくさんあって発表会にまで至っています。結局この考える力は何になるかというと、非認知能力と…先ほど桜木議員にも仰っていただきましたが、これは実行力、自制心、社会性、この能力を総称して非認知能力と言っているそうです。認知能力というのは学力の部分になるというふうに思っていただければ分かりやすいと思いますが、不確実な世の中に出て行くときに、参考にならない時…自分が何をどうするか考えていかなければならない時代に子供たちが出て行く、今、私もそう思っていますが、多分これから 5 年 10 年経つと、ますますそういう状態が出てくるということは考えていかなければならないのが否応なしに子供たちが求められるときになろうかと思います。結果的には、今までやっていたからこれでいいんだというようなやり方が通用する部分は少なくなってくるというふうに考えると、考え方…いろんな物事を改めていく時期に来たんではないかと思います。そういう意味では、下川はSDGsの取り組みの中の一つのゴールとしての取り組みが、実は先…行っているというところを私は認知できるかと思います。そういうものに魅力を感じて子供を下川で育てたいと思ってくだされば、私の仕事上では非常に有り難いなと思いますし、下川町にとっても名誉なことだと思います。そのような…今回一般質問で様々な視点を頂きましたので、これにつきましても私はちょっと胸にとどめながら、今後の教育行政の執行に当たってまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。