下川町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月19日
参政権の保障について
2018年12月19日、下川町議会の一般質問で、奈須憲一郎議員が「参政権の保障について」質問し、選挙管理委員会委員長 山田耕一郎、選挙管理委員会事務局長 田村泰司、教育長 松野尾道雄、町長 谷一之が答弁しました。
- 質問者
- 奈須憲一郎 議員
- 答弁者
- 選挙管理委員会委員長 山田耕一郎、選挙管理委員会事務局長 田村泰司、教育長 松野尾道雄、町長 谷一之
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 奈須憲一郎
それでは、一般質問通告書の内容に基づきまして、一問一答方式で質問を行います。質問事項は、参政権の保障について。質問相手は、選挙管理委員会委員長及び町長です。選挙権の面では、2016年に18歳以上に拡大され、同年の参院選で18歳の投票率は51%だったが、1年後の衆院選では19歳の投票率は33%と大きく低下しています。また、被選挙権の面では、議員のなり手不足が全国的な課題となっています。こうした状況下で来春の統一地方選を迎えるに当たり、参政権の保障の観点から、次の点について、選挙管理委員会委員長の見解を伺います。一、投票率の推移とありたい姿、現状と課題、対策について。二、主権者教育のありたい姿、現状と課題、対策について。三、選挙公報のありたい姿、現状と課題、対策について。四、選挙費用の公費負担のありたい姿、現状と課題について。以上、お伺いします。
答弁 選挙管理委員会委員長 山田耕一郎
奈須議員の「参政権の保障について」、御質問にお答えします。1点目の、投票率の推移とありたい姿、現状と課題、対策につきましては、18歳以上の選挙権が導入されて初めての国政選挙である平成28年7月執行の参議院議員通常選挙における本町の投票率は78.1%、そのうち18歳、19歳の投票率は34.6%であり、平成29年10月執行の衆議院議員総選挙では74.6%、そのうち18歳、19歳の投票率は47.1%という結果でございました。このように、町全体の投票率は、上川管内平均と比べて高い状況にございますが、18歳、19歳の投票率は管内平均と比べ若干低いものの、回を追うごとに増加しております。選挙に関する啓発や周知につきましては、公職選挙法第6条の規定により、選挙管理委員会の責務とされております。政治的無関心や選挙離れが指摘される中、今後も有権者一人一人が選挙に関心を持ち、主権者として一票の権利を大切に行使されるよう引き続き啓発や周知を図るとともに、投票しやすい環境の整備、充実について、努力してまいりたいと考えております。2点目の、主権者教育のありたい姿、現状と課題、対策につきましては、選挙権年齢が18歳に引き下がり、次世代を担う若者に対していかに政治に関心を持ってもらえるかが、今まで以上に重要な課題であると考えております。選挙管理委員会といたしましては、中学校の生徒会選挙における投票箱、記載台の貸出し、高校3年生に選挙に関するパンフレットの配布、成人式での普及啓発や新たに選挙権を得た10代の有権者に期日前投票立会人として従事していただくなど、政治や選挙への関心を高める機会の提供に努めているところでございます。今後におきましても、教育委員会や学校、地域などと連携して、意識の高揚を図ってまいりたいと考えております。3点目の、選挙公報のありたい姿、現状と課題、対策についてでございますが、選挙公報につきましては、選挙に際して、候補者の氏名や経歴、政策などを知るための文書として、公職選挙法で、国政選挙及び都道府県知事において発行が義務付けられており、その他の選挙におきましては、条例を定めることにより発行できるとされております。町長・町議選挙におきましては、国政選挙等と比べ候補者が身近な存在であり、公約や人柄などの把握が容易であるとともに、告示から投票までの期間が短く、配布期間の関係から選挙管理委員会において発行を行っていない状況でございます。今後、選挙公報の必要性、経費、配布方法、効果などについて検討してまいりたいと考えております。4点目の、選挙費用の公費負担のありたい姿、現状と課題、対策についてでございますが、選挙費用の公費負担につきましては、お金のかからない選挙を実現するとともに、立候補の機会や候補者間の選挙運動の機会均等を図ることを目的として制度化されているもので、本町におきましても、公職選挙法に基づき、公費負担で行うこととされる選挙運動用通常はがきの交付や個人演説会の公営施設使用などの選挙運動費用のほか、下川町議会の議員及び長の選挙におけるポスターの掲示場の設置に関する条例に基づき、ポスター掲示場の設置に要する経費を公費負担しているところでございます。若者の政治への関心の高まりが期待される中、最も身近な地方政治に参加しやすい環境を整える観点からも、近隣自治体や類似団体の状況も踏まえ、必要に応じて公費負担の拡充について検討してまいります。以上申し上げまして、答弁といたしますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
質問 4番 奈須憲一郎
ただ今、答弁いただきました。まず、1点目についてですが、冒頭申し上げましたとおり、国政レベルでは18歳選挙権が導入されまして、出だしはまずまずだったかなというところなんですが、その51%投票した18歳が、1年後…19歳になった時に実施された選挙では33%と…大きく低下したということで、我が町の個別の…2016年に18歳だった方が、翌年の19歳の段階で投票率がどうなったかという…こちらのデータはございますでしょうか。
答弁 選挙管理委員会事務局長 田村泰司(選挙管理委員会事務局長は2019年9月まで)
御質問にお答えします。平成28年の参議院選挙では、18歳の方が36.67%、それから19歳の方が31.82%ということでございました。平成29年の衆議院選挙では、18歳の方が58.82%、19歳の方が33.33%ということでございました。以上でございます。
質問 4番 奈須憲一郎
我が町においては、答弁にもあったとおり、年々増加しているということで認識しました。ですが、18歳、19歳といいますと、うちの町ですと高校を卒業した後、町外に転出される方も多い中で、そういったところで課題があると思いますが、その点についてはどのような課題認識でしょうか。
答弁 選挙管理委員会事務局長 田村泰司(選挙管理委員会事務局長は2019年9月まで)
御質問にお答えします。ただ今お話がありましたように、18歳、19歳ということでは、町外に進学する学生の方が多い年代というふうに認識しておりまして、不在者投票制度の周知等を徹底してまいりたいなというふうに思っております。
質問 4番 奈須憲一郎
どうしても新しい制度で…不在者投票など周知されないと、せっかくの選挙権も流してしまうようなこともあると思いますので、そのへんの対策を是非来春に向けて徹底していただきたいと思います。2点目の、主権者教育の点ですが、次世代の…ということもありますし、この議場を見ても議員にも理事者にも女性がいないという中で、女性も含めて新しくアプローチをすることが必要かなと思っております。そういった点で、インターネットの活用については、どういったお考えがあるでしょうか。
答弁 選挙管理委員会事務局長 田村泰司(選挙管理委員会事務局長は2019年9月まで)
インターネットに関しましては、さきの公職選挙法のインターネット選挙運動解禁というのもございまして、それぞれの選挙でインターネットで選挙運動等できる…政治活動できるという状況にありますので、そういったかたちで活用していただいてということで考えております。
質問 4番 奈須憲一郎
是非、新しいアプローチも試していただきたいと思っております。今回の答弁の中で、新たに選挙権を得た10代の有権者に、期日前投票立会人として従事していくということがありまして、これは私…不勉強で存じ上げなかった取組でして、大変良い取組だと評価するところです。今後において、教育委員会、学校、地域と連携という答弁がありましたが、この点で、教育委員会で何かお考えのことがありましたら教えていただきたいと思います。
答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)
お答えいたします。選挙権の年齢が18歳以上に引き下げられたことに伴いまして、これまで以上に子供の国家・社会の形成者としての意識を醸成するとともに、課題を多面的・多角的に考え、自分なりの考えをつくっていく力を育むことがより重要になってきているというふうに認識をしております。まず、主権者教育の目的でございますけれども、社会の中で自立し、他者と連携・協働しながら、社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一人として主体的に担うことができる力を養うというふうになっております。小・中・高それぞれ学習指導要領に基づきまして、小学校におきましては、社会科の授業として3年生からスタートし、6年生まで。その中で…学校にも確認しておりますが、3年生におきましては、まず下川町のこと…これを知ること、理解すること、関わること。4年生においては下川町を含めた北海道。5年生においては日本。そして6年生においては世界というような観点で、その発達段階によって系統的に学習の深化をしている…深めているということを確認しております。簡単に言いますと、やはり知ることから始まり、そして理解をし、そして関わる…この関わる部分が今議論いただいております選挙権、参政権等に大きくつながってくるものだというふうに感じております。今後も引き続きまして、学校と教育委員会、また選挙管理委員会とも連携を確保しながら、この主権者教育については推進してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 4番 奈須憲一郎
単に選挙制度のことだけではなくて、やはり主体的に考えて発言していくというようなことを教育の中で実施するという趣旨の答弁がありまして、その点、大変重要だと思っております。我が国の教育は、高度経済成長の中で、どちらかというと欧米の先進的な事例を吸収して、そしてそれを技術的に展開していくという、知識をまずは吸収するということで、知識偏重の詰め込み型の教育だというようなことが指摘されておりますが、これからはやはりそういった前例がない社会の中で、考える力を養うということが大事な中で、この主権者教育とアクティブラーニングですとか、今の子供たちが置かれている状況、社会が置かれている状況というのは、やっぱり考える力を育むのが大事だという点で、教育長の答弁に大変共感するところでございます。それで、今回の参政権の保障についてということで、5期20年…議員をやられまして、議長も経て、そして4年目…町長ということで、ほぼ四半世紀…政治に携わってこられた町長に、総合的に今回の参政権の保障ということについて持論がございましたら、お聞かせいただきたいと思っております。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
今、国民の政治離れというのが非常に大きくなっているという…これは報道を通しての声も非常に大きいところがあると思いますけれども、いずれにしても、小学校、中学校、こういう義務教育の時から、政治に関心を抱き、政治に参画していくという、こういう意識を醸成していくことが非常に必要であろうと感じております。当然それぞれの執行機関には、執行権というのは持っておりますけども、政治というのは社会の秩序の形成を図る上で不可欠な組織でございまして、参政権というのを著しく広げていくというのは大事なことではないかと思っています。そういう意味では、今回18歳に引き下げられて、そして一定程度の成果が少しずつ表れつつあるということでは、小中学校に及ぶそういうような効果がこれから出てくるんではないかと思ってございますので、今後ともしっかり私どもとしても推移をし、そしていろんなかたちで情報収集をしてまいりたいと考えてございますので、よろしくお願いいたします。
質問 4番 奈須憲一郎
総合的なお話について伺いました。一つ、被選挙権…私たち議員の立場の議論なんですが、近年、なり手不足というお話がある中ですが、一方で参政権の保障という観点からは、別な見方もできるかなと思っております。我が町においては、現在、議員定数は8名となっておりますが、かつてはもっといたと。そういった中で、8人に議員定数を減らした…その時に議員としておられた町長に、その当時どういった議論があったのか、どういった考えで8人という定員にしたのか、その当時の思いと現状を鑑みて、どのようにお考えなのか、その点お聞かせください。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
この議員定数が削減されたというのは、ちょうど市町村合併問題が生じた時に、平成15年から…この議会のあり方というのがいろいろと議論されてきたわけであります。本町としては、平成16年、3月の議会におきまして、合併をしないで単独での行政運営を図り、そして町では自律プランに基づいてこれからの行政運営のあり方を…方針を示してきたところであります。その際、議会としては、しっかりと議会がイニシアチブを取りながら、これからの行政運営の後押しや検証をしていこうという…こういう協議が重ねられ、財政問題の中で、一つには議員定数というのを検証していく必要があるだろうと。先んじて議会としては12名の議員数を減数にして、そして単独での行政運営に臨んでいこうと、こういう結論に至り、最終的には議会の議決を経て、8名という定数になったところであります。以上です。
質問 4番 奈須憲一郎
当時の状況も…私も議員という立場ではございませんが…町政に身近な立場におりまして、ちょっと見守っておりました。正直申し上げて、合併の議論の中で、財政が非常に厳しいという中で、財政の面での議論が先行して、とにかく減らす、何でも減らす、職員も減らすという流れの中で議員も減らすという大きな流れがあったかと思います。ただ、参政権の保障という面から申しますと、被選挙権…投票する立場だけではなく、投票される立場も含めた参政権を保障するという意味では、安易に議員定数を削減するということは本来いかがなものかという、そういう話もあったのかと思います。私ども議会の活性化ということで、この間様々な議論をしたり、試行錯誤をしておりましたが、定数8人というのは正直ギリギリのライン…8人…ちょっと少ない…多様な議論をこの議会に持ち寄って、話し合って、それを決断していくというプロセスを踏むのに、正直…少ないのかなという印象を持っております。また、8人という偶数と奇数との兼ね合いもございます。こういった点について、町長はどうお考えでしょうか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
当時としては、市町村合併問題というのは非常に大きな町としての命題でありまして、その際に地方交付税の問題が取り沙汰されたわけであります。そこで、財政問題というのはどうしても避けて通れない状況にございましたので、議会としてはそこを一定程度、行政より先んじて自分たちの意思を示していこうという、そういう皆さんの思いの中で最終的には8名という定数に至ったところでございます。以上です。
質問 4番 奈須憲一郎
何事も財政が先に出るというのは、現状から考えるということで、片仮名語を使いますとフォアキャスティング…これはなぜフォアキャスティングと言ったかといいますと、私たち今SDGsに取り組む中で、バックキャスティングという言葉を使い始めています。バックキャスティングというのは、こうありたい姿、未来を描いてゴールから現在に対してバックキャスティングする。未来から過去に向かって、後ろ向きに釣竿を投げて、そして最短のルートを描くと。今いるところから…今がこうだからと言って、あそこに魚がいそうだなというふうに前に釣竿を投げても、実は魚はそこにいなかったということでブレが生じます。ですから、今財政がこうだからというのは確かに大事なんですけど、やはり私たちはどういった未来を描くのかということが先に立つかと思います。財政面で言えば、今また財政が更に厳しくなってくる折、また議員を減らすのか、報酬を削減するのか、そういった議論になりかねない。ただ、参政権の保障…私たちの基本的な人権を守る上でよりどころとなる参政権の保障という意味で、財政が先に立って議論していいのか、そういった考え方があると思います。その点について、町長はどうお考えでしょうか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
一票の重みというのは非常に大きなものがあると思います。そういう意味では、議会を運営していく上で、やはり住民の声を多く聞いていく、そういう意味では議員数というのは一定程度、数多く必要かと思います。ただ、本町においては、当時の議論として、下川町の人口の動態、それから先ほど言いました財政面の件、そして議会運営での最小限の定員数、様々な事が実は議論されまして、その中で…先ほど言いました財政面というのはどうしても…交付税の関係が国の方からいろいろ示されましたので…厳しいところがございました。そういう点から、いろいろ勘案して、最終的に皆さんでその定数が決められてきたというところであります。また、その一方で、議員のなり手が非常にないというのが…これ町村ばかりでなくて市の議会でもそういうことが生じているようであります。全国の1,700を超える自治体の議長さんに、そのへんのアンケートが共同通信などでも取られておりますけども、現実には50%を超える議長の皆さんが、非常に議員のなり手がないということを認識していると…町村においては6割を超えるという状況でございます。その一つには、農山村…特に集落関係のコミュニティ、こういうところが段々弱小化してきて、政治家を出す…そういう状況にないというのが大きな要因として考えられるんではないかと思います。また、先ほど言いましたように、日本国民の政治離れ、政治への不信、こういうところが政治を担うという意味では非常に責任を重たく感じすぎるという、こういうものも要因としてあるんではないかと。そして、公費として議員が様々な議会活動や議員活動をやる時に、どうしても政治資金、あるいはまた活動費というのが非常に多額になってまいります。そういう意味では、町村の議員報酬というのは非常に低額で、専業でやるにはあまりにも生計を立てることができないんではないかと言っています。様々な要因が、こういう議員のなり手がないというところに達しているんではないかと考えられますので、そういう意味では、政治というものを小さい時から認識をして、社会の秩序の形成を図る、そういう役割を担うという、そういう知識や教育というのをこれからいろいろと醸成していく必要があるんではないかなと思っています。以上です。
質問 4番 奈須憲一郎
現状を取り巻く状況というのは大変厳しいとは思うんですが、もう来春4月には統一地方選を控える中で、今から議員定数ですとか議員報酬を制度的にどうこうするというのは、なかなか時間が足りないのかなとは思います。ただ、議論を始めるのはいつからでもよいと思っておりますので、ちょうどこれから春に向けて様々な議論が活発になっていく中で、私たちの下川町はどのような議会を持ちたいのか、二元代表制の中で町長と議会の関係はどうあるべきなのか、その中で定数は、報酬は、どういった働き方との兼ね合いを目指すのか。今までのような会社の役員であるとか、役場のOBであるとか、そういった方がなるような前提ではなく、若い人が…25歳になったらすぐにですとか、女性が子育てをしながら、その合間の時間を縫って議会に参加するですとか、多様なあり方を含めて議論できればと思っております。そういったのを含めて今回質問しております。今、定数の面から町長にお伺いしましたが、参政権を広く捉えますと、やはり町政への参加ということがあると思います。町政への参加という点で、この間議論してきたわけですが、ちょうど4年前、この12月定例会で、私は当時の町長に住民参加という面でなかなかできていないんではないかと、それに対して対抗される方がいて、その方は住民との協働、参加の推進ということを掲げていると。そしてそういった中で、町民からの期待を受けて谷町政が誕生したわけです。ところがですね、私の見る限りでは、そうした町民の参加…町政に参加するという部分で、かつての政権を批判していた立場の方がなったにもかかわらず、それほど踏み込んだ改革を行ったのかなという点で疑問を感じております。その点について、町長はどうお考えでしょうか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
3年半にわたってかじ取りをさせていただいたところでございますが、自分自身は公約に基づきながら、それぞれ町民の皆さんに説明責任を取りながら、そしてまた住民の皆さんの様々な機会に訪問しながらですね、いろいろと協働によるまちづくりに向けて努力をしてきたところでございます。いろいろ評価があろうかと思いますけれども、自分自身としては協働によるまちづくりというのは少しずつ積み重なってきたんではないかと自負しているところでございますので、御理解いただきたいと思います。
質問 4番 奈須憲一郎
私は、かつては同じ議員として議論してきた中で、具体的に申しますと…旧駅前のにぎわいの創出の部分で、町民との議論が足りないんではないか、これはもう一度白紙にした方がいいのではないかということで、当時…修正動議も出したりしました。そういった議論を経て誕生した谷町政の下で、一旦あの事業は白紙に戻して、そして今一度町民とともに対話を行おうと、そういうことで一回仕切り直しが起きるものだと思っておりましたが、それがされず、そしてその後の予算提案時には行政の継続性ということを持ち出されました。確かに行政の継続性は必要なんですが、それに政治の不連続を持ち出すのが私たちの政治化の役割であると考えております。その不連続を期待された町長が、なぜあそこで一旦白紙に戻して、町民との対話に基づいて今一度歩みを止めて、仕切り直してできなかったのか、その点についてお伺いいたします。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
これは継続してきた計画でございまして、そしてもう一度再構築をしようということで議論を重ねましたが、やはり地域の産業振興のコアをつくっていかなければならないという、そういう思いの中で、継続して議論を…計画のとおり進めるために、建設、整備をしてきたというものでございます。今後も中心市街地を中心としたプランをいろいろ議論していく考えでございますけれども、いずれにしても今のまちおこしセンターというのが一つのコアになるであろうということを考えてございますので、御理解いただきたいと思います。以上です。
質問 4番 奈須憲一郎
町長は産業振興のコアが必要であるという答弁でしたが、もう一つ私が見ている中では、やはり補助金ですとか、様々な予算が先に紐付けされて、予算ありきで…もうこれは事業をやらざるを得ない、期限がいつまでだという議論の中で、町民参加が置き去りにされてきたのかなと考えております。それはいまだに続いております。そういった問題を認識した私たち議会は、自治基本条例の改正も必要かということで議論してまいりました。それで、現在、第9条に町民参加の方法と時期ということがありまして、ここに町民参加の時期について、適切な時期という文言が現在ございます。適切な時期というのは、解釈のしようによっては、町長が良いと思えばいつでも良いということで、拡大解釈できる条文でございます。なので、こちらを削除して、基本的には町民との参加に基づいて、予算だとか補助金が付く前に議論をしていくと、町民との対話に基づいて進めていくと、それを自治基本条例の下で改めて仕切り直しをしようということで、議会は提案をしているところでございます。ところが、この改正案が進んでおりません。この点については町長いかがお考えでしょうか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
この自治基本条例については、一応検証しようということは公約の中でもうたっているものでございまして、庁舎内、そしてまた町民の皆さんにも参画いただきながら、町民会議として位置づけをし、そして議論を重ねてきたところであります。今、奈須議員が仰る第8条、あるいは第9条のところになろうかと思いますけれども、全てのものに町民参画のところを求めていきますと、大変な手続きがかかってまいります。ある意味では、そこはしっかりと必要なものを求めて、そして住民の声を聞いていくということがこれから必要ではないかと考えてございますので、今、議会との…いろいろ乖離もございますけれども、町民会議の中では今の…私どもの考え方というのを進めたらよろしいんではないかという声を頂いておりますので、奈須議員においても理解をしていただければと思ってございます。以上です。
質問 4番 奈須憲一郎
私…思うに…前回の統一地方選では町長選はなかったということで、それは16年の前町政が終わった後で、期待があったのかなと思っております。私自身もそういった議論を踏まえて、谷町政であれば住民参加が進むというふうに期待しておりました。ですが、この参政権、政治というのは、参加という受け身の発想ではなくて、自ら足を踏み出していかなければいけないと。受け身で参加してくださいと言われて参加するということではなくて、主権者として自らの権利を主張する、実行していくという、本来の政治の姿に戻らなければいけないと思っております。そういった点で、誰かに期待していては駄目だと、自ら歩みを踏み出すということが今一度強く感じているところでございます。それで、最後になりますが、先日、インターネットのツィッターを見ておりましたら、こんな話が大変拡散されておりました。これはフランス人と結婚した人の話ということで、その配偶者同士の会話です。昼休みは2時間、有給は2か月、バカンスの国の国民はいいねと配偶者に言ったら、我々はその権利を勝ち取るために不断の努力をしてきた、ただ口を開けてお上が施しをくれるのを待っている国民に言われたくないねと返されたらしいということで、こういった言葉が今大変…共感も含め拡散されております。私たち、これを深くかみ締めて、外国の人にそんなことを言われることのないようしていかなければならないと。実際フランスという国は、革命があって、多くの人の血が流されて初めて自由を獲得してきたと。それは私たちの国も同じだと思います。今一度そういった原点に立ち戻って、考え直さなければいけないと。来春の統一地方選に向けてですね、町民の一人一人、私たち一人一人が今いる場所からもう一歩踏み込んで、自らが主権者として歩んでいくということが必要なんだと思っております。これで私の一般質問は閉じさせていただきます。