下川町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月16日
(1)携帯ゲーム機やスマートフォンを始めとするデジタル・メディアとの関わりについて/(2)下川商業高校の存続について/(3)木質バイオマス削減効果活用基金の活用法について
2015年9月16日、下川町議会の一般質問で、奈須憲一郎議員が「携帯ゲーム機やスマートフォンを始めとするデジタル・メディアとの関わりについて」「下川商業高校の存続について」「木質バイオマス削減効果活用基金の活用法について」について質問し、町長 谷一之、教育長 松野尾道雄、保健福祉課長 栗原一清が答弁しました。
- 質問者
- 奈須憲一郎 議員
- 答弁者
- 町長 谷一之、教育長 松野尾道雄、保健福祉課長 栗原一清
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次の件名ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の件名の表記です。
質問 4番 奈須憲一郎
それでは、事前通告いたしました、大きく三つの点について、一問一答方式により質問いたします。まず、一点目、携帯ゲーム機やスマートフォンを始めとするデジタル・メディアとの関わりについてお伺いします。今やデジタル・メディアとの関わりなしに一日を過ごす人は、ほとんどいないのではないでしょうか。ここで言うデジタル・メディアとは、テレビ、ビデオ、テレビゲーム機、携帯ゲーム機、パソコン、スマートフォン、インターネットなどのことです。その便利さ・楽しさと引き換えに、極端な例では脳を破壊してしまうことが、最新の脳科学研究で明らかになってきました。インターネット・ゲーム依存の問題が、日本以上に深刻な状況だった韓国・中国では、児童の使用に対して国家レベルで規制が行われ、成果を挙げているそうです。北海道でも「どさんこアウトメディアプロジェクト」によって電子メディア…私の言うデジタル・メディアとほぼ同義だと理解しております…への接触時間を見直そうという取組が行われています。そこで町長に次の二点についてお聞きします。一点目、デジタル・メディアの危険性に対する認識。二点目、本町において、町民がデジタル・メディアとの関わりによって心身の健康、仕事や学業、人間関係などに影響が出ている事例はあるのか。次に、教育長に次の点についてお聞きします。町民のデジタル・メディアとの関わりへの対策の現状と今後について。以上、お尋ねいたします。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
奈須議員の「携帯ゲーム機やスマートフォンを始めとするデジタル・メディアとの関わりについて」の御質問にお答えしたいと思います。一点目の「デジタル・メディアの危険に対する認識」につきましては、近年、デジタル・メディアの急速な発達と普及により、利便性が高まった反面、幼少期におけるデジタル・メディアへの過剰な接触が、社会的・情緒的な発達に悪影響を与えているとの研究結果が公表されており、各種メディアを通じて広く知られているところでございます。長時間のデジタル・メディア接触によって、子供たちの学力をはじめ、健康面や人間関係への悪影響が懸念されていることを課題として、認識をしているところであります。二点目の「本町における町民がデジタル・メディアとの関わりによって心身の健康、仕事や学業、人間関係などに影響が出ている事例はあるのか」についてでございますが、現状では、町民の心身の健康、仕事や学業、人間関係などへの影響について、デジタル・メディアとの関わりや因果関係などの調査等を行っておらず、現在のところ、事例等の把握はしてないところであります。私に課せられた質問につきましては以上でございますので、この後、教育長が引き続き答弁を申し上げます。
答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)
御質問の三点目の「町民のデジタル・メディアとの関わりへの対策の現状と今後」につきましては、奈須議員の先ほどの御発言のとおり、北海道子どもの生活習慣づくり実行委員会において、電子メディアとの接触時間を見直す「どさんこアウトメディアプロジェクト」を展開しております。本町の各学校におきましても、子供たちのデジタル・メディアの適切な利用に関わる家庭におけるルールづくりが促進されるきっかけとなるよう、保護者・児童生徒の学習機会及び学習資料の提供を行っており、さらに「ノーゲームデー」の呼び掛けなどの実施を予定しております。以上申し上げまして、答弁といたしますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
質問 4番 奈須憲一郎
当初は教育問題、子供たちの発達に関わるテーマとして、この携帯ゲーム機やスマートフォンを始めとするデジタル・メディアについて調査してきたところでありますが、私、調査を進めていくに当たりまして、これは実は子供だけの問題ではなくて、大人も実はもうかなり中毒の症状が出て、社会関係に破綻を来すというところまできております。最新の脳科学…МRI等の脳の調査によりますと、極端な例では麻薬を使用している人と同じような脳の変化が見られるということで、大変深刻な社会問題に今後ますますなっていくのかなと思っております。そうした意味では、単に教育にとどまらず、町民の健康に関わる問題として、保健福祉サイドでも認識を新たに調査していただきたいと。そして、この調査を進めるに当たって、やはり親ですとか兄弟関係でも、年長者が家庭でそうしたメディアの接触時間が長いと、次の年下の子供にどんどんそれが連鎖していくということで、やっぱりくい止めるには大人の行動から変えていく必要があると私は認識しているところです。それには、やはりメディアに対してどう関わるか…近年やはりインターネットの普及に伴って、様々な情報が自分で入手できる状況にある。そうした中にはメディア教育ですとか、メディア・リテラシーといいますが、メディアに流れる雑多な情報を評価、識別して、自分で判断し、取捨選択していく能力の発達、教育も必要な状況になっているかと思います。そうした総合的な観点から考えて、このメディア対策をしなければならないと思っているところです。そこで、今一度、町長にまずお伺いしますが、こうした大人のメディアの状況について、現在は医療機関での診断基準もできているところですので、こうした基準等を参考に町民の実態調査を進める必要があると考えますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
先ほど答弁申し上げましたように、まだ実態調査いろいろされてないところもございますので、全国的ないろんな調査されているものも判断材料にさせていただきながら、今後そういうのが必要かどうかというのを検討してまいりたいなと思います。
質問 4番 奈須憲一郎
今後の課題になると思います。今回、新教育長制度になりまして、総合教育会議、そして大綱の作成ということになっております。先日、総合教育会議が開催されたと聞いておりますが、そうした総合教育会議ですとか大綱の作成に当たっても、こういったメディアにどう接していくのかということが重要なテーマになると考えますが、先日の会議の中でそうした話題が出たのかどうか。今後どのようにお考えなのかお聞きしたいと思います。まず町長と、教育長にもお伺いできればと思います。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
8月下旬に第1回の総合教育会議が開催されましたけれども、まだ詳細についてはそこまでまだ提案もされておりませんし、策定もまだされてないところでございます。これから大綱の中でそういうようなことが揉まれていくかどうかというのはまた審議していきたいなと思ってます。また、総合教育会議のほかに教育委員会議というのもございますので、そういうところでまた詳細な議論がされるのが期待されるところでございます。以上でございます。
答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)
ただ今お話をいただきました、大人についてもデジタル・メディアとの過剰な接触、これは大いに懸念される部分だと私も認識をしているところでございます。実際に実例としまして、韓国の話でございますけれども、ネットゲームのやりすぎによる過労で死亡者が出たり、またゲームに熱中するあまり育児放棄に至るといったネットゲーム依存が社会問題となっているというような状況もあり、韓国においては年齢制限を設けておりますけれども、16歳以下のユーザーに対しては午前0時から午後6時までの間、ゲームから強制退室させるシャットダウン制度を導入し、効果を挙げているなどという情報もございます。今回、御質問の中にもございましたが、どさんこアウトメディアプロジェクトの中でも、やはり大人、子供双方デジタル・メディアとの接触が増える現状の中、特にやはり憂慮すべきなのは子供ではないかなというふうに認識をしております。今回、全国統一の学力検査の中で、そういった生活状況についての調査もございまして、小学校6年生、それから中学校3年生、それぞれデジタル・メディアとの接触状況の調査はしているところでございます。小学校につきましては、全道全国平均よりも接触時間については総じて下回っているんですけれども、中学校3年生の調査においては、全国平均を大きく上回っているというような現状もございます。そういったことを鑑みまして、教育大綱の中で、今、検討段階でございますけれども、大綱でございますので細かな事業までの盛り込みについては予定しておりませんけれども、特にそういった過剰なデジタル・メディアとの接触についての配慮は当然重要でございますし、また今後、学校教育においてもICТ教育などもですね、一つの学習ツールとして考えておりますので、そういったものにつきましては、特に子供さんたちの健康や精神面の発達に配慮した導入、また、現場の教員の皆さんの指導のしやすさ、こんなところを十分検討して、導入について検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 4番 奈須憲一郎
ただ今の教育長の答弁の中では、韓国の事例ですとか、北海道の子供の実態調査も踏まえた、非常にこの短期間の中で調査していただいていまして心強く感じるところでございます。それで、やはり具体的にどう対策するかということがやっぱり肝心だと思っておりまして、北海道ではノーゲームデーということで呼び掛けているんですが、このノーゲームデーというのがゲームを全て否定するのかというかたちで、やっぱりゲームが好きな人たちから猛反発を食らって、最近でいいますと炎上に近いような状況がございます。ノーゲームデーというのが趣旨として何を目指しているのかという具体的なところをお聞きしたいなと思っております。このデジタル・メディアとの接触について調べているうちに、実はデジタル・メディアの接触時間が2時間以上超えると、やはり学力が低くなる。そして逆にですね、強制的に禁止されて0時間というような子供も実は学力が低くて、その中間の2時間未満で自分である程度コントロールしてですね、制限をかける中で…その制約の中で楽しみながらゲームと接している子供については学力は実は高いという調査結果も出ております。なので、いたずらにゲーム全てを禁止にするのはいかがなものかなと。ゲームと一口に言っても、それこそスポーツだってゲームと言いますし、様々なものがある中で、このノーゲームデーという呼び掛けで何をやっていこうとしているのか、そのへんについてお伺いします。
答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)
ただ今、示唆に富むお話をいただいたところでございます。まず、ノーゲームデーにつきましては、いろいろと誤解もあるようでございまして、このノーゲームデーの取組につきましては、家族や仲間と一緒に楽しむことのできるボードゲームなど様々なタイプのものがありますので、ゲームは良くない、ゲームを排除しようなどと呼び掛けをするものではないということで、道教委の方でもネットに掲載をしているところでございます。これはやはり過剰な接触は悪影響が大いに懸念されるという背景を基に、生活習慣づくりが大切なことではないかなというふうに思っております。そのためには、知育、徳育、体育を推し量っていくために、子供の生活の基盤でございます家庭、保護者の監護、生活習慣を整えるためには大変重要なものであるということ。また、学校生活、家庭生活双方ございますので、密接な連携の確保が求められているというふうに認識をしております。以上でございます。
質問 4番 奈須憲一郎
ゲームと一口に言っても様々なものがあるので、代替案として示していくということが大事かなと思っております。私はやはり特にですね、外遊びというものを、今、改めて子供たちに促していく必要があるのではないかと。やはりメディアへの接触時間が長いというのは、裏返しで今まで外遊びで過ごしていた子供の時間がそちらに奪われているということかなと考えます。そして、その外遊びの時間が短いので体力が低下している。それが実は中学校になってきますと、本格的に部活が始まった時にいろいろ怪我だとかですね、部活でもう全て体力を使ってしまって、その後の勉強まで繋がらない。学習の集中力だとか意欲の低下にも繋がってくる。それが今度また学力の低下にも繋がってくるという悪循環になってるんではないかなと。ですのでやはり体力の低下を防止して、外遊びをやっぱり充実する必要があるかなと。振り返りますと私、1973年生まれ、高度経済成長真っただ中で生まれ育った中では、子供がたくさんいて、縦社会の中でガキ大将がいて、そしてそのガキ大将をトップとする子供たちの縦社会の中でいろんな遊びを吸収して遊んできたなと。そういう中でいろんなルールも人間関係も覚えました。ところが今の子供たちは、なかなかそうした縦社会で伸び伸びと遊ぶような状況にはなくて、やはり外遊びを推進していくには、近年子供を取り巻く環境も危険が高まっておりますので、やはりガキ大将役として見守る大人の配置がまずは必要なのかなと。それがある程度慣れてくれば、子供たち同士の中でガキ大将的な役割が生まれて始まるのかもしれませんが、まずはガキ大将的な役割の大人を配置する必要があるのではないかと考えてます。これについては、東京ではプレーパークというかたちでですね、そこに自由に遊びに来て、怪我と弁当は自分持ちみたいなかたちでですね、子供たちが伸び伸びと遊べる、そこにプレーリーダーという方がですね…それは親がお金を出しあったり、行政がそれに補助をしたりするかたちで、ガキ大将役のプレーリーダーが子供たちの見守り役として外遊びをどんどん積極的に促すという仕組みがあります。また、近年、高齢化社会の中で、元気な高齢の方、仕事をリタイアした方も増えている中で、高齢の方を中心とするようなボランティアの見守りもあるんではないかと。下川町はですね、介護アクションポイントを応用するかたちで、今、児童クラブだとかの子供の遊び相手だとかにそのポイントを割り振るような施策も取り組み始めておりますが、そうした進捗状況も含めてですね、子供たちの外遊びを促す大人の体制について、教育長にお伺いします。
答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)
お答えいたします。まず、子供たちの外遊びの件のお話がございましたが、例えば、一例としましては、キッズスクールという展開も行っております。これは学童がキッズスクールに通いまして、特に農業体験を行ったりですとか、制作ものを行ったりですとか、木登りを行ったりですとか、スポーツを行ったりというような展開を行っております。ちなみに昨年度の実績でございますが、年間65回行いまして、1,286名の学童が参加をしております。さらに、児童室のほうでございますが、児童室のほうはどちらかというと中で遊んでいるケースが多いんですけれども、参考までに、通所いたしますと今日の宿題をやっていただいて、それから遊びに入っていただくというような生活習慣づくりの一助となるような対応をさせていただいております。幸いですね、昨年から町民会館の方に児童室、児童クラブが移設をされまして、利用者が急増いたしております。平成25年度が年間約8,000人程度…述べですね、それが昨年度については12,906人というふうに伸びております。また、図書室がちょうど町民会館の1階になったということもございまして、図書室の利用も急激に伸びているというようなこともございます。また、奈須議員さんの経験の中で、縦社会のというお話がございましたが、特に各種スポーツ少年団であるとか、スポーツ以外の少年団もございますけれども、そういった活動の支援、こういったものについては、やはり子供の情操を育んでいくために大切な事業であるという認識をしておりますので、今、示唆に富むお話をいただいたことを参考にしながら、今後、事業の推進に進めてまいりたいと考えております。
質問 4番 奈須憲一郎
現状でも下川町は、やはり全体を見渡せばいろんな取組がされておりまして、町民会館についても私いろいろ苦言も申しましたが、動き出してみればやはり広々とした場所が大変運動にも役立っていたり、そして図書室の利用も子供たちの姿も多く見かけます。騒音という問題はありますが、そういった中で、いろんなことが育まれているとは感じています。ただ、質問の一番の要点の外遊びということについては、やはりもう一歩踏み込めるのかなと思っておりまして、キッズスクールはもちろんですが…週一回程度の中で、他の平日、子供たちがどう過ごしているのかなというのがちょっと気になっております。公民館でいろんな姿もお見かけしていると思いますが、そういった状況を変える一つの手立てとして、今、安原公園が改修ということで、子供たちの遊び場として新たな活用が見込まれるところですが、前回の定例会でも発言したところですが、安原公園をそういった子供たちの外遊びの環境として積極的に使われるような、ハードの整備だけじゃない、ソフト事業での展開ですね、それについてどうお考えか教育長にお伺いします。
答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)
幸いにしまして安原公園の整備が進んでおりますので、例えば、キッズスクールにしましても、それから児童室の活動につきましても、近隣にございますそういった地域の資源を有効に活用して、それぞれの事業の展開を進めてまいりたいと考えております。この件につきましては、それぞれ現場の指導者ともいろいろな…また課題等も想定されますので、打合せをしながら検討してまいりたいというふうに考えております。
質問 4番 奈須憲一郎
このデジタル・メディアとの関わりというものについては、近年、研究の成果を踏まえて急激に社会問題化しつつある問題ですので、それに対して先手を打つことですね、下川町の町民が健やかに、そして能力がそういったことに邪魔されずに開花するような取組を進めていく、そういったところをまともに進めていきたいとは思っております。それでは、一点目については、ここで質問を閉じます。では、二点目について、お伺いします。下川商業高校の存続についてです。先日、7月になりますが、美術や工芸を専門に学べる工芸科を設けて全国から生徒を呼び込んでいる「北海道おといねっぷ美術工芸高等学校」を石破地方創生担当大臣が視察しまして、地方創生に向けて創設した新型交付金を活用して、教育を核とした地域の活性化を進めていく考えを示したとの報道がありました。本町の重要課題である下川商業高校の存続にとっては追い風のように感じます。ただ、懸念していることがあります。地域の活性化、人口減対策のための高校存続ありきで、子供たちがその駒として利用されるようなことがあっては主従が逆転で、あってはならないことです。対処療法、小手先の対策で子供たちを集めるような方法ではなく、自らの可能性を開花させようとする、子供たちに必要とされ、その高校が下川に存在する必然性を見極めることができれば、自ずと高校は存続していくのだと思います。そこで、まず町長に次の点について見解をお伺いします。下川商業高校存続の基本的な考え方、なぜ存続が必要なのか、存続することで何を実現するのかといったそもそも論についてお伺いします。次に、教育長に次の三点について見解をお伺いします。まず一つ目、商業科のカリキュラムの延長線上で、環境ビジネス・ソーシャルビジネス…これは社会貢献型の事業です…をテーマに、森林総合産業、再生可能エネルギーといった地域特性をいかした授業を地域との連携で行うことについて。二つ目、評価の高い札幌での販売実習のミニ版を、町内で定期的に開催することについて。三つ目、インターネットの普及、ICT機器や人工知能の発達により、教育のデジタル化、個別化が進み、在宅学習を中心に通学は年に数日で高校卒業資格が取得できるインターネット高校が誕生するなど、激変する教育環境への対応について。以上、お伺いします。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
奈須議員の「下川商業高等学校の存続について」の御質問にお答えをしたいと思います。一点目の「存続の基本的な考え方」につきましては、高校が地元にあることで、生徒の将来の進路の選択肢が広がり、卒業後の進路や夢の実現に役立つこと、また、地域との関わりの中で、下川町への愛着・郷土愛を育み、地域の将来を担う人材育成の場として、さらには、地域の行事の参加など、地域の活力の維持に繋がることなど、大変重要な役割を担っていると考えております。以上のことから、下川町唯一の高等教育の場として、下川商業高等学校の存続は大変重要であると考えており、引き続き存続のための生徒確保に努めてまいりたいと考えております。私に課せられた答弁は以上でございますので、引き続き教育長からお答えいたします。
答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)
御質問の一点目の森林総合産業、再生可能エネルギーといった地域特性をいかした授業の実施につきましては、現在、森林環境教育をカリキュラムに入れて実施をしております。「森林総合産業」、「再生エネルギー」については、本町の先駆的な取組について、学びの機会を支援してまいります。続きまして、二点目でございますが、町内での販売実習の実施につきましては、札幌の販売実習に加え、うどん祭りにおいても毎年販売実習を実施しており、今後においても継続して高校と連携して、支援、協力してまいります。次に、三点目のインターネットによる在宅学習につきましては、学校教育法では、全日制の高等学校において、インターネットを利用した在宅による学習が認められているのは、不登校、療養中の生徒や障害のために通学し教育を受けることが困難な生徒に対して特例として認められていることで、今の商業高校のカリキュラムにおいては、インターネットによる在宅教育による単位取得や卒業することができないというふうに認識しております。以上申し上げまして、答弁といたしますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
質問 4番 奈須憲一郎
存続について、地域としてどう考えるかですが、地元の子供たちの選択肢が広がるだとか、そういった答弁があったところですが、今、学力向上ということを目指して地域で取り組んでいる。そして、極端に言うと、その成果が実って学力がどんどん伸びて、地元の子供たちがどんどん大学だとかですね、やっぱり学業の積み重ねが重要な将来の展望を描いたときに、商業高校ではなく普通科、そして大学という進路を目指すようになる。地元の子供たちの学力は伸ばしたいけど、そうすると商業高校という選択肢は狭くなるのではないか、そういうジレンマがあると思いますが、そのことについてどうお考えなのか。地域の子供たちだけを対象にしていると、下川商業の存続を先に考えてしまうと、学力はそこそこでいいのではないかというようなことを仰るような方もいらっしゃったりして、それは子供たちの可能性の芽を摘むことになりはしないかとちょっと危惧しているところです。そういったことについてどのようにお考えか。これは教育だけではなく、地域の活性化も含めたことのなかで判断しなければならないことなので、町長にお伺いします。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
冒頭、答弁いたしましたように、やはり地域全体で商業高校をしっかり守っていくというのが大前提でありますけれども、いずれにいたしましても人材育成の場であるというのが基本であると思います。道立下川商業高校の歴史をいろいろみてみますと、当初は名寄農業高校からの分校から始まり、普通科、そして商業科と移行してきたわけでありますけれども、いずれにしてもこれは道立というかたちで推移してきておりますので、下川町として…要するに地方財政法の関係からいったら、いろいろとこちらから介入していくというのは非常にハードルが高いものがあります。ただ、今の現状を見てますと、サテライト校になり、そして今年度の入学者数も21名という非常に厳しい状況でございますので、今後その商業科というのが果たしてこれからどれぐらい維持していくことができるのかというのは、これは十分検討に値するのではないかと考えております。いずれにいたしましても、道立高校であるというところが一つの糧でございますので、このへんも道教委としっかり協議をしながらですね、今後の検討課題にしてまいりたいなと考えております。
質問 4番 奈須憲一郎
道立高校であるということによっての地域との関係性の制約があるというのは認識しております。それで、やはり現在の日本、少子化ということもありまして、地域の子供たちだけを対象にしていては生徒を集めるのは困難な時代にあります。かといってジャンプ留学などをはじめとして、やはり近年どこも人材は地元から手放したくないということで、なかなか人集めも難しいと。ですがやはり子供の能力開花を第一に思えばですね、これだけ全国的に…今や世界にも名を轟かせようとしているような下川町の先進的な取組の中で、そうした取組と連動して実学を学べるようなカリキュラムが下川町に備わっている。そしてこれだけいろんなチャレンジをしている下川町で過ごすこと自体が非常に価値があるということをですね、保護者、生徒の方に認識していただければ、下川商業高校というのは選択肢として十分価値のあるものだと現状でも考えております。そういった点で、下川商業の生徒確保に留まらず、下川町の様々な求人についてですね、この環境未来都市というブランドをですねもっと積極的に発信していく必要があると考えております。ただ、現状はですね、求人に際しては下川町では募集していますどまりのなかで、ちょっと勿体ないかなという気がしております。ですので、そういった生徒確保も含めて、下川町というこの環境ブランドを活用していくことについて、町長の見解をお伺いします。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
環境未来都市だけではなくてですね、ジャンプスキーの先駆的な町であるという…こういうPRも含めて、実は教育長を中心にですね、全道の中学校をいろいろ巡ってですね、生徒確保に向けての営みをいろいろ苦労していただいているところでございますので、そのへんの内容等については教育長の方にお聞きしていただければと思います。以上でございます。
答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)
ただ今お話をいただきました、環境未来都市として、また実学するのには下川町がうってつけではないかという…趣旨ではないかというふうに思っております。下川商業高校の存続という表現が全面に出ておりますが、これはもちろんでございますけれども、やはり発展するということで支援をさせていただく立場ではないかなというふうに認識をしております。御承知のように、子供さんの減少に伴いまして、やはりどこの学校もですね、今、全道で約45,000人の中卒者がおりまして、50,000人の受け皿があるんですね…公立高校、私立、高専と含めて。ですから約5,000人が欠員と…単純にですけれどもざっと…そういうのが北海道の状況であります。そんな中で、やはり下川商業高校の魅力を伝えるという、やはり情報発信は非常に重要ではないかと。先般も石狩近郊ですけれども学校回りをしまして、今月末からこの近隣を回る予定にしておりますが、下川商業高校は7年間連続、就職、進学とも100%という実績もございます。また、商業高校という特性の中で、全商の資格が9種類あるんですけれども、そういった資格取得についても、町としても必須の検定については全額補助、選択制のものについては半額補助であるとか、あるいはそのほか入口支援として入学準備金を今年度実績で80,000円とかですね、そういった入口の支援は当然下川町として大切な道立高校を維持発展させるためにということで行っております。広くこういった情報を知っていただくということでは、今年、上川北部のアンテナショップが東京都中野区の方にできました。「テッシオペッ」というところでございますが、そちらの方にちょっと御相談申し上げたら、是非資料を送ってくださいということで、ポスターでありますとか、学校案内、それから町としての支援の概要ですとか、そういったリーフレットなども送信をしているところでございます。あくまでも町長が申し上げたように、私どもとしては道立高校である下川商業高校を支援するという立場の中で、大切な道立高校を存続、発展のために今後とも努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 4番 奈須憲一郎
現状で様々な取組が行われていること、大変心強く思います。道立高校ということなんですが、やはり町からの積極的な提案というのが不可欠だと考えております。そうした点で、現状でも既に森林環境教育などをカリキュラムに入れるというですね、それは学校側にしてみれば非常な負担があると思うんですが、こうしたことが既に実現している実績を踏まえてですね、こういった新たなチャレンジを恒常的に研究する研究会を常設してですね、カリキュラムの中に下川のこの取組も入れれるのではないかですとか、あとやっぱり販売実習というのが非常に下川の道内におけるPRになっていまして、それこそ最近浸透してますフェイスブックなんかでは、販売実習やるよみたいな情報が挙がるといろんな人がそれを共有して、札幌の人がそれを見て駆けつけるというようなことも生まれています。最近ドラマ化もした事例ですと、伊賀だったと思いますが、「まごの店」ということで、専門学校の高校生が土日を中心に運営しているレストランがあって、そこが非常に行列ができるほどの賑わいをみせているという中で、下川商業高校でも「まごの店」ということで販売実習が定期的に町内ですとか周辺の行事などで開催されれば、ますますPRにもなるし、子供たちも実学の機会が多くなることによって、高校を卒業した後の実社会ですとか、それこそ起業化にも繋がると考えます。そうしたことも含めてですね、恒常的に制度を分析しながら新しいカリキュラムづくり、仕組みづくりをしてはどうかと考えますが、その点いかがでしょうか。教育長にお伺いします。
答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)
お答えいたします。ただ今、御提案いただいたのは、カリキュラムですね…これは学校教育法の中で当然定められたものがありますし、その中で森林環境教育なども下川商業高校は本当に熱心に取り組んでいただいているところでございます。また、その支援の方法についてもですね、いろいろと研究を重ねて、より有効な方向性というものを見出すべきではないかという趣旨ではないかなと思います。それについては、高校側とも十分協議をしながらですね、十分に検討をしながら有効な手立て、下川商業高校…道立高校でございますが、やはり多岐にわたる可能性を持った子供たちが集って、その進路についてですね充実した生活を送ってもらえるように今後とも支援をしてまいりたいと。また、カリキュラムの特例などについても確かにあるんですけれども、これについては道立高校本来の商業課程としてのものがございますので、今そこから踏み込んでということはちょっと私考えておりません。以上でございます。
質問 4番 奈須憲一郎
今後の検討、推移を見守りたいと思います。この点については最後の質問にしたいと思いますが、インターネットだとかで教育の環境がどんどん変わりつつあると。大学についてもインターネットだけで卒業資格が取得できるという仕組みもできております。私が言いたかったのは、下川商業高校にそれをやれということではなくてですね、そういった目まぐるしく変わる環境の中で、下川商業高校がどういうふうに位置付けられるのかという、それがやはり強みは実学だと思っておりまして、インターネットなどで学習できることは知識に過ぎないと。やはりいろんな人が顔を合わせる中で実際に対話したりですとか、実際に物を売ったりですとか、そういう中で身に付けるもののほうが非常に豊富であるという中で、そういったインターネットなどで今後家庭学習をする子供も増えるかと思うんですが、そういった子供たちが、夏場だとかですね、スクーリングというかたちで下川町で実習をすると。あとはですね、大人も含めて、下川に興味を持っている人達が一緒に学ぶ場として商業高校を位置付けてはどうか。前回の定例会の一般質問の町長とのやり取りの中で、コミュニケーション(Communication)のコ…Coですね…の意味の説明が町長からありました。それは共にという意味で、コラボレーション(Collaboration)だとか、いろんなところに使われてますが、今、コラーニングですとかコワーキング…一緒に学ぶ、一緒に働く、それはやっぱりいろんなものが孤立化していって、一人で勉強できちゃう、一人で仕事ができちゃう、個人でフリーランスで仕事をする人も増えている、ですがやっぱりそれだと孤立したり、やはり一緒に何かプロジェクトを実施するということが有益なので、そうした普段は個々に活動している人達が一緒に働いたり、一緒に学ぶ場として、コワーキングスペースですとか、コラーニングスペースというのが設置される動きにあります。そうしたコワーキングですとか、特にコラーニングですね、町内でも普段は自分で通信教育で勉強している人だとか、そうした人達が共に学ぶ学び場としてですね、商業高校を位置付けて、そういったいろんな人たちの出会いが、また高校生たちを成長させる、そういったコラーニングのスペースとして下川商業高校を位置付ける、そういった方向性の検討もいかがかとは思うのですが、その点、教育長いかがお考えでしょうか。
答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)
インターネット高校というのは確かにあるわけなんですけれども、特に私が認識しておりますのは、アスリートですとか、芸能活動を行っている方ですとか、特に定期的な通学が…なかなかそのアスリート活動、あるいは芸能活動などにかかる時間がございますので…困難であるための有効な手立てとして、こういったものがあるのかなというふうに認識をしております。インターネットについての価値を…これはICТにも通じますけれども、学習ツールとして当然必要なものではありますし、ただ、御指摘のとおり、やはり孤独になってやってしまいますと、やはり情操を育んでいくなかで、人間関係の構築であるとか、人間形成のなかでいろいろと支障を来すというようなこともいわれているので、奈須議員さんが仰ったように、コラーニングですとか…そういった取組ですね、またそれを通じて下川を知ってもらうという取組だというふうに認識しております。その点については、商業高校に対してということなんであればですね、御意見として拝聴させていただくに留めさせていただきたいと思います。以上でございます。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
商業高校については、先ほど答弁で申し上げましたけども、士別の翔雲高校のサテライトとして位置付けされておりまして、二間口が一間口になった時点で教員数も減ってございます。その段階から実はインターネットを使用して、いろいろ授業を画面を通して、士別の教員の方々から指導を受けているという実態がございます。それについては、在宅ではございませんけれども、在学のなかでやっておりますけれども、そういうようなのも一つのステップになっていくんではないかと思ってます。また、全国的にはeラーニングというのがかなり普及してまいりまして、これは家庭学習でいろんな指導者に直接…在宅のなかで指導を受けるということが、今、非常に広がっております。そういう意味でも、そういうことも研究していく必要はあろうかと思いますが、現段階では下川町としてはまだそこまでいってないんではないかなと思ってます。また、商業高校から離れますけども、小中学校についてのタブレットの所持でございますけれども、これについてもやはり指導する教員の方々のいろいろ意識が変化したり、あるいは技術的なレベルアップがしてこないとなかなか子供たちにハード物だけを持たしてもですね、非常に宝の持ち腐れになってしまいますので、そういうところも含めて、やはりこれからそういうデジタル機器についての使用については十分な研究が必要ではないかなと感じております。
質問 4番 奈須憲一郎
私もICТの活用についてはですね、非常に有用なものだとは考えてますが、一点目の質問で、やはりメディアの危険性というのを認識を新たにしまして、これについては逆に言いますと、今の最新のICТ機器というのは誰でも使えるような設計になっておりますので、必要な段階がくればすぐに使えると。ですからその使う前の段階の教育というものが非常に重要であると思います。それはやはり実体験だと思っておりまして、これだけICТ機器が当たり前になるというのが、逆にこうした自然が身近で人間関係が非常に濃密なこの下川という土地が、逆に言うと希少価値があるというか、非常に本来なければならないものがあるというなかで強みになると考えておりますので、そうした強みをいかしてですね、今後の…下川では一番、高等教育機関である下川商業を中心とした教育体系について、改めて全町的な対話が…議論が盛んになればと思いまして、こうした一般質問をいたしました。道立高校であることの制約は重々承知しておりますので、あくまでも提案としてお受け止めいただければと思います。それでは、この点についてはこれで質問を閉じます。では三点目、木質バイオマス削減効果活用基金の活用法について、お伺いします。本町では、木質バイオマスボイラーによる経費の削減額を基金積立し、子育て支援事業の財源として活用することで全国的に高い評価を得ています。この活用法について、新たな提案です。現状は、幼児センター保育料の軽減措置など行政が使途を決めて執行しているところですが、まず一点目、子育て世帯横並び同額ではなく、子供の将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の状況にある子供が健やかに育成される環境を整備するとともに、教育の機会均等を図るため制定された「子どもの貧困対策の推進に関する法律」、この趣旨に沿って、低所得世帯ほど手厚くしてはどうか。二点目、ふるさと納税による寄付金と合わせて引換券化する、これをバウチャー制度といいます。バウチャーというのはこういった引換券のことです。バウチャー制度化して、子育て世帯がその使途を選択できるようにしてはどうか。三点目、同時にその引換券で利用できる子育て支援事業、例えば、学習指導であるとか、文化指導、スポーツ指導、進路相談、図書購入などを民間、町民からも募集してメニューを増やしてはどうか。四点目、一部は子供自身の判断で使えるようにし、保護者からの「やらされ感」から主体的な行動へと促してはどうか。以上、四点について町長の見解をお伺いします。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
奈須議員の「木質バイオマス削減効果活用基金の活用法について」の御質問にお答えしたいと思います。木質バイオマス削減効果活用基金の活用につきましては、本年度当初予算における福祉及び教育施策の特定財源として 800 万円を充当しているところでございます。一点目の「教育の機会均等を図るために低所得世帯への手厚い支援」についてでありますが、幼児センター保育料は、厚生労働省が定める保育料基準を基に、町独自の設定により本年度改正し、大幅な減額を行い、階層ごとに料金を定めているところであります。生活保護世帯を除き、最も負担の少ない住民税非課税世帯の月額 2,400 円から課税世帯で最高額の月額 41,600 円まで全 8 階層により区分をしております。従前の保育料は、厚生労働省基準のおおむね 5 割程度としておりましたけれども、本年度は従来基準に比べて、約 1 割程度を基金より充当し、保育料を軽減して、低所得世帯に対する経済的支援を講じているところでございます。また、平成 16 年度から「キッズスクール」を、平成 23 年度からは「ウィークエンドスクール」を実施しておりまして、誰でも参加ができ、また無料で参加できるなど、児童生徒の教育の機会均等を図っているところでございます。二点目の「使途が選択可能な寄付金等による引換券化」並びに三点目の「引換券による子育て支援」、四点目の「子ども自身の主体的行動の促し」についてでありますが、現在、子供たちの文化・スポーツ活動につきましては、中学校の部活動では各種大会の参加支援や、少年団活動の大会参加に対してのマイクロバスの利用など、保護者の負担軽減を図っているところであります。御提案のありました教育バウチャー制度につきましては、学校外教育での利用や子ども自身の主体的な行動による使用などを含め、制度設計や財源確保などについて、今後研究し、検討してまいりたいと考えております。今後におきましても、多様化する子育てニーズを見極めながら、広い視野をもって、地域の力をいかして、さらなる教育の機会均等を図ってまいります。以上申し上げまして、答弁といたしますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
質問 4番 奈須憲一郎
まず一点目の部分です。今、総体的貧困というのが新しい考え方として出てきておりまして、日本は高度経済成長を成し遂げて、世界的にみれば非常に裕福な…GNPも高い国として知られているところではありますが、その日本の中で所得の格差が生まれて、所得の高い人と低い人を比べた時に、相対的な貧困状況にある、そういった世帯が増えている…格差が広がっている。そうしたなかで子供の貧困も生まれていて、極端な例ですと…満足に栄養も摂れないですとか、教育の機会が限られるですとか、そういったことが社会問題化しております。そうした相対的貧困、子供の貧困についての本町の状況について、どのような認識でいらっしゃるのかお聞きしたい。そして、私がこの一点目で一番主張したかったのは、傾斜配分ですね、累進課税の逆のようなかたちで、所得が低い世帯ほど手厚く配分してはどうか。逆に所得の高い世帯については少額ということでしてはどうかというかたちで、差をつけるような施策を…メリハリをつけてはどうかという趣旨で質問いたしました。以上、町長にお伺いします。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
政策的な面でいきますと、やはり弱者を一人でも多く救済していくというのが前提だと思います。ここの答弁にも行いましたように、既に、例えば保育料につきましては8階層にしっかり区分しながらですね、低所得者から高所得者までのいろいろ分類をさせていただいているところでございます。それに網をかけるようにして、バイオマスの効果活用ということで縮減を少しでも…負担のないようにしてまいりたいと考えております。詳細につきましては、保健福祉課長から。
答弁 保健福祉課長 栗原一清(保健福祉課長は2019年6月まで)
保育料につきましては、既に…去年までは所得税割になってたんですけど、町民税による階層区分に分けられております。そういうふうに保育料が設定されております。大まかに低所得者層、中堅所得者層、高額所得者層に分けられていますが、低所得者層の保育料については、国の基準でも保育料は低く抑えられているところであります。こうした中で、さらに下川町は独自にですね、一律なんですけども6割程度の保育料を減額していると。そして8段階に分かれて、低所得者層ほどですね経済負担を少なくしているような状況となっております。以上でございます。
質問 4番 奈須憲一郎
幼児センターの保育料の件については、現状承知しております。私がもう一歩踏み込みたいのはですね、やっぱり子供たちの能力開花という視点で、保育料が減額されて、例えばその分…浮いた分が何に使われるのかというところですね。それが保護者の自由な選択に任せられていた場合に、子供たちの教育だとか能力開花に果たして使われるのだろうか。そういった部分で使途の限られたバウチャー…クーポン化ですね、引換券化して世帯に渡すことによって、それが確実に子供たちの成長に使われると。それをより…ほっとけば教育だとかにお金を回せない世帯に手厚く渡すことによって、子供たちがそういった教育を受ける機会が均等化されるのではないか。そういった趣旨から質問しております。やっぱり実態として、今、下川でも塾ですとか、英会話の教室ですとか、ピアノだとかの習い事、様々あるところで、そういった所得の格差によって、子供のそういった様々なサービスを受ける機会が限られているのではないか。そういった実態と、そういった教育、学力等の相関について、現状認識をどのようにお持ちかお伺いします。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
今、御質問のありました、教育バウチャー制度…これ実は私の公約の中でもうたってございまして、人材の循環という位置付けの中で、こういうような制度も取り入れてはどうかという…ただ、これについては相当研究していかないと、単なる商品券やプレミア券みたいなかたちになってしまう恐れがありますので、十分な研究が必要かと思います。その中で、保護者の人達がどういうところにニーズがあるのかとか、そういうような調査もまた必要ではないかなと考えてます。いずれにいたしましても、教育レベルを少しでも上げていく、あるいはまた教育環境を少しでも整備していくという上では、こういうようなことも必要になってくるんではないかと感じております。
質問 4番 奈須憲一郎
仰るとおりでございまして、やはり詳細な実態把握、逆に言うとこうした小さな地域だからこそ詳細な実態把握が可能で、そしてきめ細やかな…直接響くような政策が可能だと思います。抜本的な少子化対策について、以前、一般質問もしたところですが、是非、制度設計等の研究をきちんとしたデータを基にですね、構築していただきたいと思います。それについては、やっぱり実態把握は保護者等との子供たちとの会話も通じたヒアリングが大事かと思いますが、実際みてみますとやはりそういったいろんな夜の会議だとかの場に出れる家庭というのが、実はそういった経済的な事情によって限られてくるのかなとも思いますので、単に会議を開催して意見を聞いたというだけではなくて、やはり行政だからこそ持ち得る情報をきちんと精査してですね、緻密な制度設計、そしてより有効な施策を期待したいと思います。それでは私の一般質問はこれで閉じたいと思います。最後に町長何かありましたらお願いします。
答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)
行政サービスという言葉がございます。過去には公共サービスそのものイコール行政サービスだったわけでありますけども、今はやはり民間事業者の協力を得て、領域をしっかりつくりながら…これは6月の答弁でもいたしましたけれども、領域をしっかりつくりながら、その公共サービスというのをどうやってやっていくかということ。その時にやはり自助、共助、公助というその役割もまた必要でありまして、単なる行政だけが支援や補助をしていくだけでは、実は地域の活性化はないわけでありますし、また教育の向上もないと私は感じております。そういう意味では、いろいろとそのへんも検証しながらですね、今後、公共サービスの在り方についても今一度いろいろと検討してまいりたいと思いますので、よろしく御理解をお願いをしたいと思います。以上です。