みんなの議会

下川町議会 平成27年第2回定例会 2015年6月24日

(1)政治理念・姿勢・倫理と公約について/(2)「今と未来のしもかわづくり」について

2015年6月24日、下川町議会の一般質問で、春日隆司議員が「政治理念・姿勢・倫理と公約について」「「今と未来のしもかわづくり」について」について質問し、町長 谷一之が答弁しました。

質問者
春日隆司 議員
答弁者
町長 谷一之

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次の件名ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の件名の表記です。

質問 7番 春日隆司

初議会ということで、基本的な考え方について、町民の代表として一問一答で御質問をさせていただきたいと思います。まず、政治理念・姿勢・倫理と公約について。下川町は、先人が築いてきました基盤の下で、将来を見据え、先駆的な取組を開拓以来115年間、町民が一丸となって進め、信頼を構築する中で、日本の小規模自治体のモデルとして高い評価を得るようになってきていることといえます。こうした中、「このまま少子化、超高齢化が進展すると地方の自治体は消滅してしまう」というレポートが出され、社会に大きな衝撃を与えています。このような状況下にあって、町長は、下川町にあってはサンルダム建設事業の進捗により若干明るい兆しがあるものの、いまだ厳しさが続き、課題も山積しており、活性化と福祉の向上が最重点課題であるとの認識を示されております。そこで、将来の下川町を想定し、その姿から現在を振り返った場合、今、時遅れることなく、将来への様々な投資を新たな発想をもって、積極的かつ大胆に実践していかなければ、現在と未来に向けた課題解決には結びつかないと認識しております。こうした基本的な認識、考えに立って、町民主権による自治の確立を図るということを目的にしている「下川町自治基本条例」を踏まえ、質問をいたします。一つ、町長の政治理念、政治姿勢、政治倫理についてのお考えをお尋ねいたします。二つ目、選挙公約の「協働によるまちづくり」については、様々な考え方、見解がございます。町長が推進しようとしてます「協働によるまちづくり」というのは、基本的にはどういうことなのかというお考えをお尋ねいたします。三点目、120の選挙公約…約束が挙げられておりますが、公約実現のための進捗状況とスケジュール、本定例会での公約実現への予算化を含めた提案件数など。もう一つ、公約実現には財源確保が重要でございます。公約時、この点について検討がなされたのか。また、公約には財源事項がないと思われますが、その理由はということでございます。もう一つ、公約検討にあたり、昨年末、時期的なこともあるんですが、町で実施した意向調査がございます。これらが反映されているのか。そして四つ目、公共事業を担う建設業の経営者の経歴を有する中で、「公共事業とまちづくり」についてどのようなお考えかということをお尋ねいたします。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

春日隆司議員の「政治理念・姿勢・倫理と公約について」の御質問にお答えいたします。御質問の一点目、「町長の政治理念(基本的な考え方)、政治姿勢(心構え、気構え)、政治倫理(高潔性など)について」ですが、私の政治理念としての基本的な考え方は、大きく二つの役割と使命を抱いているところであります。一つには、地域課題を解決するために、秩序の形成を図ることでございます。これは、例えば、規制や義務化を図るために条例や規則を設置することなどであります。もう一つは、活力ある町を形成するために、新たな営みを創造することであり、これは、例えば、活動や事業に対しての助成や人材・情報提供などにより支援することであります。次に、政治姿勢としての心構え、気構えでありますが、一つ目には、揺らぐことのない「志と信念」をもって、思考を実現していくことにあります。二つ目には、住民と一緒に策定した「政治公約」を確実に執行していくということでございます。三つ目には、人材育成や人材誘致に積極的に取り組み、好循環な地域社会を創ることであります。次に、政治倫理としての高潔性についての考え方を述べさせていただきます。一つ目には、町民全体の奉仕者として、町長としての地位を利用した行為を行わないことでございます。二つ目には、謙虚な心をもって、住民の声を聞き入れ、住民の立場に立った施策を展開していくことにあります。三つ目には、公平公正な立場で執行するとともに、生活弱者、生活困窮者に配慮した政策形成を図っていくことにあります。四つ目には、行政の情報開示を積極的に行い、透明性のある執行を行うことであります。そして御質問の二点目、「協働のまちづくりの基本的な考え方」についてでございますが、私は、「協働とは何か」と考えたときに、一つ目には、自ら考え、自ら発意し、自発的に動くボランタリーな地域社会を創造することにあると考えてます。二つ目には、人・モノ・金という社会資源を「官」から「民」に分権し、分責することではないかと考えてます。三つ目には、地域課題を解決するために、それぞれの特性と社会的役割に応じて、パートナーシップによる地域社会を構築していくことではないかと考えます。四つ目には、住民や民間活動が、多様な社会サービスを提供していくことではないかと思います。そして五つ目には、住民や民間活動が、持続可能な社会を創造するために、それぞれの役割を補完したり、協議しながら社会サービスを提供していくことであります。最後に、六つ目には、自分たちが暮らす地域をお一人お一人が考え、意思決定をしていくことが不可欠ではないかと、このように考えております。下川町には、自治基本条例があり、先ほどの奈須議員の一般質問でもお答えしたとおり、自治基本条例の基本理念に基づき、町民の皆様の参加、参画をいただきながら、町政運営を行っていくことが「協働のまちづくり」につながるものと考えております。御質問の三点目でございますが、「『120の約束』の公約の実現スケジュール」でありますが、本定例会での公約実現への予算化を含めた提案件数については、本定例会の補正予算に15の事業、1億4,587万円を計上しているところであります。また、公約の実現には、財源確保が重要であることは、私も十分認識しているところであります。私の選挙公約には、財源についての記載はいたしておりませんでしたが、現在の町の財政状況等を十分考慮した上で、公約をまとめたものであります。この公約の検討・策定に当たっては、町で実施した町民意向調査の結果について、その時点でまだ町から公表されておらず、内容を確認することができませんでしたので、大変残念ながら、反映されておりませんが、町内各団体等との懇談会などを通じて、多くの皆さんから寄せられた課題、提言、意見などを基に、公約を作成しておりますので、御理解いただきたいと思います。町民意向調査の結果につきましては、総合計画の見直し、総合戦略の策定などをはじめといたしまして、今後の政策、施策展開に参考にしていきたいと考えております。次に、御質問の四点目でありますが、「公共事業を担う建設業の経営者の経歴を有する」という中で、公共事業とまちづくりについての考え方について述べたいと思います。戦後、公共事業の役割は「戦争後の経済復興対策」にありました。さらに「失業者対策」、「災害対策」、「社会資本整備による近代化」でございましたが、近年ではそれらに加えて、地域社会の環境や景観形成、生活を重視した投資事業へと変革してきたところでございまして、さらに施設の老朽化が著しいため、改修や修繕などに多額の予算が配分され、施設の耐用年数を維持し、延伸させるための維持管理などが重視されてきているところでございます。地域にとって、社会資本整備としての公共事業は欠かすことができない政策でありますが、過度な投資は、将来の維持管理経費を増大させ、町の財政を圧迫し、遊休施設を生んでしまうことから、町民の皆様との協議、議論を重ね、必要な施設を整備するとともに、維持管理していくことが重要であると考えます。また、「まちづくり」とは、住民と行政が協働によって、地域課題を解決し、より良い生活と地域社会を創造していくことであると基本的には考えております。以上申し上げまして、答弁といたしますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。

質問 7番 春日隆司

それでは、町長の政治倫理…ちょっとメモが不十分なところもあるんですが、要約しますと、秩序の形成を図る、新たな営みを創造する。政治姿勢…揺らぐことのない志と信念、政治公約を確実に、好循環な地域社会を創る。それから政治倫理…地位を利用しない、謙虚に住民の立場に立つ、公平公正、透明性ということだと思います。政治理念、そして政治姿勢、これをもって進めるに当たって、やはり町民との信頼関係を築くということが極めて重要でないかと思います。自治基本条例にございますとおり、基本となるのは政治倫理がベースになると思います。この点についてお考えをお尋ねします。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

昨日も質問の中でございましたけれども、私の政治倫理については今お答えしたとおり、幾つかの考え方の下に様々な施策、あるいはまた様々な連携交流を図っていくということを考えております。特に住民の皆様とはそういうことをしっかりお示ししてですね、そして理解を深めて、これからの行政、施策に反映してまいりたいなと思います。以上です。

質問 7番 春日隆司

ちなみに政治倫理についてですが、いろんな条例制定がされているところもございます。政治倫理の基準…申すまでもなく、先ほど町長が仰られた基準がございます。例えば、特定なもの、団体、企業とのための有利な取り計らいをしない。特定のものを推薦、または紹介をしない。政治及び道義的な批判を受けるおそれのある行為をしない。さらに、町長若しくはその配偶者…二親等以内の親族が役員をしている企業には…契約は辞退すると。倫理についてはもちろん私ども議員においても同様でございますが、これについては是非御賛同いただきながら、議員における倫理の制定も御協賛をいただければと思っておりますが、そのような高い倫理観、これがやはり信頼を築くベースになるんだと思います。昨日の議論もお聞きになっていない方もおられるかと思うんですが、町の憲法である自治基本条例の24条に、町長の政治倫理規定がされているわけでございます。まだ規定がされていないということで…これはいわゆる町の憲法でございますので、これを定めるということ。それから、条例の見直しも必要であるということで、それを踏まえて倫理条例を制定するという認識でおります。それについては答弁は結構でございますが、続いて協働のまちづくりでございます。協働のまちづくりについて、いろんな考え方があるんですが、先ほどの御説明でいうと、ボランタリーな地域社会、官から民へとあって、それを協働ということで考えられているということなんですが、これは民、官、企業さん、NPOさんとか、これは民の協働の考え方というか…そんな中で一方で行政と…町と町民の協働というとですね非常に分かりづらくなってくる。みんなで汗を流せばですね、みんなでゴミを拾えば、これは協働のようなイメージにはなるんですが、そんな中で、これは私が申しているわけではないんですが、非常に主体が違うものの協働はあり得ないと。住民と住民、町民と住民の協働はある。それぞれ町民が主権であると。そんな中で役割が町民の方、そして行政…役割が違う中で協働はあり得ないという考え方もございます。あくまで…それから参加、参画、協働…参画というのは、これは私のあれではないんですけども、誰がイニシアチブを取るかということで、行政がイニシアチブを取って、そして決まっているものに参加していく。最初から一緒につくりあげようというのが…参画であると。協働というのは、例えばの例でございますが、ごみの問題がある。昔は町民の方がごみを出す人、町が処理する人。ところがごみも今、資源化をしなければいけない。さらに減らさなきゃいけない。そうした場合に、町民の方も主体性を持ってそれに取り組んでいかなければいけない。行政もそれを主体的に持ってやらなければいけない。ですからこれが協働だと…主体性を持ってという…よく使われる例でございますが…。長くなりましたが、やはり先ほどの奈須議員の質問もありますが、まちづくりの参加、参画について、協働について、条例を改正するというお話もございましたが、しっかりそのワークショップ含め、ファシリテーター含めですね、体系を整備されたほうが…理解されるようにされたほうが良いんでないかなと思いますが、その点お聞きいたします。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

春日議員の質問の内容で、協働のあり方…これについては先ほども幾つかの考え方を述べさせていただいて、これが全てではないと私も思っております。それぞれ住民運動と行政が一緒になってやる場合、あるいはまた事業者として民間の…要するに利益団体が行う場合と…町がそこに関わっていく場合と、いろいろ手法も違うでしょうし、役割分担も違ってくるんではないかと思います。そこで一つ整理していきたいと思うんですが、私たち行政というのはどういう領域を持っているかというのをちょっと述べさせていただきたいと思います。これは五つぐらい考えられます。一つ目には、いわゆる民間活動やその住民に対して、やはり規制や義務や権利の制限をしていくということが行政には求められています。二つ目には、民間活動や住民の方々がいろいろ活動を行うときに、どうしても足りない…不足しているもの、ここを実は行政が補っていくということが考えられます。三つ目には、いわゆる民間活動や住民の方々が支援を受けなければ活動ができない場合、これが助成金ですとか、あるいはまた人的な支援というものができてきます。そこに行政が助成をしていくということで。四つ目は、いわゆる住民や民間活動の中で、やってはいけないこと…例えば住民基本台帳などの預かりというのは、これは住民の皆さんや民間の方々に渡すことができないんですね。こういうものは行政がしっかりと担っていくという。そして五つ目に、行政と住民の皆さん、民間活動の方々と一緒になってまちづくりを行っていくと。そういう五つの領域の中で、実はその五番目が先ほど答弁の最初に述べた、協働という考え方にシフトしていくんではないかなと考えているところでございます。それから、参加、参画の考え方…ごみの例を出していただきまして、大変分かりやすいものだと思います。確かに参加というのは、もう既にイベントが行われていたり、既存のいろんなものに対して住民が関わっていくという、そういうことをいうのではないのかと。参画というのは、いわゆる新しいものから…真っ白なものからつくりあげていくという、そこに実は自主的ないろんな思考や、あるいはまた言動が出てくるんではないかなと考えております。そのへんの使い分けもこれからしっかりしていきながらですね、そしてそれをこれから条例を整備していくという…いろんな考え方の中に折り込んでいくことができたら良いんではないかということで、これについてもこれから私どもで色々検討、検証しながら進めていきたいなと思っております。以上です。

質問 7番 春日隆司

御説明いただいた件ですが、行政が主体でやらなければいけないこと、行政が主導しなければいけないこと、住民が主体でやらなければいけないこと、民間が主体でやらなければいけないこと、住民が主導しなければいけないこと、民間が主導しなければいけないことを御説明いただいたと。そしてそれらが主体性を持ってまちづくりを進めるということでないかと思います。これらを含めて是非、システム化されていただきたいと思いますが、ただ、下川町にあります自治基本条例…これについては、町の役割をどう担うかという手続論の条例だと私は認識しております。ですから、この手続き、または運営条例であるということの趣旨でこの条例が制定されたと思いますので、その当時の制定された趣旨を尊重し、町の最高規範でございますので、やはり尊重してそれにどう体系付けるかということが必要でないかと思います。続いて、政治公約の件でございます。御案内のとおり、これは国政で始まっていろいろ地方政でも始まってですね、なかなかその財源が確保できなく、公約が実現できないというのは…これは昨今の状況でございます。政権が代わるような大きな…これは皆さん御存知だと思いますが、極めて政策、公約を実現するための財源は非常に重要だと思います。そして、そんな中で今回の請願でも出ておりますとおり、財政の問題について非常に厳しい状況に置かれていると。健全財政の考え方なんですが、「入るを量って出ずるを制す」と。つまり100円しかお金が入らない、そして出るのは120円サービスにかかると。でも入りを量ると100円しかないんでサービスも100円に切ってしまうというのは…これまあ健全財政の運営の方法だったと思います。ただ、子育てとか、医療だとか、介護だとか、果たす役割が変わってきております。そんな中で財源が厳しくなると。ですから「入るを量って出ずるも量る」と…出るのを計算をしながら入ってくるのも何とか確保しなければというのが昨今の行財政の運営になっていくんではないかと思います。だからといってばらまきをするということではございません。その中に改革、改善というものが必要になってくると思うんですが、そんな中で、下川町にはすごく良い事例がありまして、町有林を買ったというのもですね…これは一つはそういうことになっていくんだと思います。ふるさと運動、それからふるさと納税、それから最近いわれてますクラウドファンディング…群集の方から資金を集める、そのようにして例えばクレジット…これ1億4,000万円ぐらい昨日報告ありましたけども、1億円の財源があれば丸い数字でいうと10億円ぐらいの事業ができる…一般財源が1億あればですね。ですから入りを量ると、地域の資源を価値化して、それを資金化を図るということが必要でないかと思いますが、お考えをお尋ねいたします。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

春日議員のもっともなお話を今、質問として受けさせていただきましたけども、今、下川町も財政力指数からいったら本当に2割に満たない厳しいものであります。北海道全体でも本当に3割強の厳しい財政状況でございます。ですからやはり、入りをいろいろ考えていかなければ、出口であるいろんな事業を創り上げていくことはできないと、このように感じております。そういう意味では、職員一丸となってですね、いろんな事業メニューを探して、それに見合う補助金、あるいはまた民間からの資金導入など、こういうのも考えてしっかりやっていきたいなと思っています。お陰様でこれまでの原田町政、安斎町政というのは、約30年近くにわたって、このへんのテクニックといいますかノウハウといいますか、こういうところは非常にトレーニングされてきて、職員の方々もいろいろと情報キャッチが高まっております。そういう意味では今後も様々な情報を収集しながらですね、入りのところを大きくできる、そういう施策をいろいろ考えてまいりたいなと思いますので、今後とも御支援のほどよろしくお願いいたします。

質問 7番 春日隆司

前後いたしますが、公約の実現の進捗状況…スケジュールについて答弁がなかったと思いますが、新聞紙上で「4年で全て実現」と、いろいろ記事としてありましたけども、進捗状況…スケジュールについてお尋ねいたします。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

この120の約束でありますけども、先ほども奈須議員の時に答弁いたしましたが、住民の皆さん約50人近くの方々から寄せられた270に及ぶ項目から選択をして120に集約したものでございます。私の4年間の任期が実は2019年までとなります。それで120の項目の意味合いの一つに、実は開拓120年が下川町がその年を迎えてまいります。そういう意味で、それを目標にして4年をかけて…その時間配分になるかというのは非常に難しいものがありますけれども、全ての公約ができるように努力してまいりたいなと思っております。この120の項目のうち、多くがこれまでの原田町政、安斎町政がやってきた政策、施策というのが非常に多く関わっております。そういう意味では、継続をした中でのこの公約というのが非常に重きを置いているということであります。それに新しい政策を加えて120になったというものです。そのほかに住民の課題としていろいろ意見が寄せられたものが114項目あります。これにはもっとスピードを持ってですね、解決できるようにしてまいりたいなと思ってます。いずれにいたしましても、目標や120全てがクリアできるように汗をかいてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

質問 7番 春日隆司

続きまして、公共事業とまちづくりでございます。先ほど御説明ありましたが、公共事業…いわゆる公共の福祉のためということなんですが、下川町のここ10年ぐらいを見ますと、それ以前からなんですが、下川町にとってやっぱり地域経済、雇用、人口の観点から、建設業というのが極めて重要な位置づけになっていたと思います。例えば、人口を構成する働く人達ですね…働く人達でいうと、やはりここ10年で建設業の働く人達というのが140人ぐらい減少していってます。さらに、工事発注も減少していると。公共事業は御案内のとおり、ある時期、国の経済対策とかですね、そういうこともあったんですが、そんな中で町長もこれらに配慮しながら公約の中に安定した公共事業の発注に努めると、建設従事者の働く環境をつくると、建設従業者の通年化に向けた支援を行うということがございます。なかなか、置かれている状況、さらに地域における建設業の人口…就業者や働く人達、さらには地域経済を考えると、非常に難しい問題かと思いますが、公約含めお考えをお聞きいたします。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

春日議員の仰るとおり、積雪寒冷地というのは全国に5割ございます。そこで住まわれている人達というのが約2,000万人住まわれていて、ここは北海道だけではなくてですね、やっぱり冬期間の就業問題があります。建設業だけではなくて、農業、林業、そして建設業、あるいはまた外で働く様々な事業に対して、この冬期間の積雪寒冷というのは非常に厳しいものがあるんではないかと。そこで、国や都道府県では、いろいろと施策をつくって通年雇用化を図ろうとしているんですが、なかなか現状は厳しいものがあるんではないかと思います。下川町としては、今後その…建設業だけではなくてですね、年間を通じて雇用環境をつくっていくにはどうしたらいいかというのは、今後、今の公約の最後のところの身近なまちづくりに入れておりますけども、産業連携会議の中でそういう通年雇用化の考え方、あるいはまた担い手対策というのをしっかり検討していって、下川町に適応した政策をつくっていければいいなということで考えております。以上です。

質問 7番 春日隆司

それでは次に、もう一つの質問でございますが、「今と未来のしもかわづくり」について。下川の更なる発展のために、積極的な施策や事業の展開を図る方針の中で、本補正予算は政策的な予算が中心とのことでありますが、更なる発展のための最重要施策予算、最重要公約予算、また、今後これらに関する政策予算の提案があるのかお尋ねいたします。二つ目として、やはり下川は農業、林業…これが基盤でございます。一定規模の人口がやはり持続可能でなければならない。そこで、農業、林業、林産業だけではないんですが、現状の認識と4年後、さらに近未来の姿を町長はどうお考えになっているのか…農業、林業について。人口についても、4年後、近未来、どのような規模を考えているのか。もう一点、国が進める地方創生、様々な有効性だとか課題も指摘されてますが、それの基本的な考え方、あるべき姿の地方創生について、お考えをお尋ねいたします。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

御質問の「今と未来のしもかわづくり」についてお答えいたします。まず一点目の「最重要施策予算と最重要公約予算はなにか」、また、「今後これらに関する政策予算の提案はあるのか」についてでありますが、本補正予算につきましては、政策的予算を中心に、補助事業採択に係るもの、早急に対処すべきもの、町民の要望に基づき実施するもの、そして、明年度以降の事業に支障を来すことのないよう措置するものなどを計上いたすところでございます。最重要施策予算につきましては、中小企業の担い手対策や経営の基盤整備などのための中小企業振興補助金、橋梁長寿命化修繕事業であり、最重要公約予算につきましては、林業・林産業振興補助金、山村活性化支援交付金事業であると考えております。また、今後予定している政策予算につきましては、社会資本整備総合交付金事業で進めています旧駅前周辺整備事業のほか、地域再生戦略交付金事業で申請しております事業については、後日、臨時会において、補正予算を計上させていただく予定でございます。御質問二点目の「農業、林業、林産業の現状認識と4年後、近未来のあるべき姿」についてでありますが、いずれの産業も下川町の基幹産業でございまして、下川町が存続していくための根幹でもあります。現在の農業は、これまでの酪農振興策や土づくりの推進、施設園芸作物の拡大支援など積極的な施策展開によって農業経営の安定化が図られていると考えております。また、林業・林産業では、近年、造材・運材事業者、製材事業者の廃業等があるなど、大変厳しい状況下にありますが、林業・林産業振興事業等の支援によりまして経営の安定化につながっていると確信しております。全般的には、事業者や従事者が高齢化するなどによって、担い手、後継者の確保が喫緊の課題であると認識しております。このような現状を踏まえ、持続可能な産業基盤の構築を基本に、これまで取り組んできた産業振興策を踏まえ、今年度策定する「第5期総合計画後期基本計画」及び「地方創生総合戦略」の策定において、将来ビジョン及びその具現化のための施策、事業を検討し、位置づけ、産業の振興と雇用の創出を図ってまいりたいと考えております。質問の四点目の「地方創生についての基本的な考え方」でございますが、「下川町のあるべき地方創生」につきましては、私の目指す下川町のあるべき姿としては、第一に、既存産業と新たな起業に対しての支援を行い「潤いと活力のあるまち」を創るということです。第二には、子供からお年寄りまで、安全安心で、生きがいの持てる「幸せ日本一のまち」を創るということです。第三として、人材育成や人材誘致に積極的に取り組み、「住民が主役で、活躍のできるまち」を創るということです。この実現のために、行政報告でも述べさせていただきましたけれども、「人口規模が持続する地域を創る」、「住民の幸福度が高い地域を創る」ことを基本として、この具現化のための施策や事業について、「第5期総合計画後期基本計画」及び「地方創生総合戦略」の策定において検討しながら、位置づけ、進めてまいりたいと考えているところでございます。以上申し上げまして、答弁といたしますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。

質問 7番 春日隆司

町長の最重要施策、地域の活性化、それから福祉の向上という中で、今回その中で最重要施策予算とは、中小企業の担い手対策と中小企業の補助金、橋梁の修繕事業。最重要公約予算については、林業の補助金、山村活性化であると。今後、それらに駅前周辺、さらには地域再生戦略を描いていくという答弁だったかと思います。御質問の中で、農業、林業、林産業…基盤となるものについての現状認識は答弁であったかと思うんですが、4年後、特に近未来、下川の農業はどうあるべきなのか、林業がどうあるべきなのかというのは、総合計画と地方創生の戦略の中においてビジョンを描くと。町長がお考えの近未来の農業は、下川はどういうふうな農業なのか、林業がどういうふうな…林産業どういうかたちが近未来あるべき姿なのかというところをお尋ねしたいと思います。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

私もまだ専門的なことを熟知しておりませんので、大まかなことしか申し上げれませんけれども、これからそういう計画の策定や、あるいはまた各課のいろんなヒアリングを通してですね、積み上げをしながら、これから模索をしてまいりたいと思っておりますが、いずれにいたしましても、今、農業、林業というのは下川町の基幹産業であり、ここが無くなっては下川町が本当に無くなってしまうぐらいの強い信念で、ここに様々な施策を組み入れたいと考えているところでございます。特に農業については、開拓以来の歴史がありますし、そしてまた農業も…今近代化に様変わりをしてきておりますので、機械化の導入、あるいはまた簡素化など人的な労力が少しでも軽減される、あるいはまた労働時間が軽減されると、こういうことをいろんな施策の中で進めていくことができないかと考えております。これについては、林業、林産業についても同様に言えることではないかと。さらには、共通した課題として、何といっても担い手対策というのを…これを取り入れていきたいなと思っております。これについては、産業界ばかりではなくて、医療、福祉関係にも同様にいえることでございまして、共通テーマとして是非、全職員、あるいはまた町民の皆さんの協力を得ながら取り組んでいきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

質問 7番 春日隆司

農業、林業について、それぞれ置かれている状況によって考え方も違います。是非、早期にですね、ビジョンを示すということが必要でないかなと思います。立ち位置だとか状況によって違うんですが、私が考える農業、いろんな課題はあるんですが、やっぱり置かれている条件…今からここまでの歴史を基にして、北のこの地の特筆した農業地帯になると。そのためには今から5年先を見たあるべき姿から、今何をすべきかというところを考える。上名寄中心に進めようとしているところを核として、北の農業の拠点にする。例えばでございますが、そのようなビジョンが僕は必要ではないかなと思います。一方で、林業、林産業におけると、資源が枯渇する中で…衰退する中で、資源が蓄積されてきている。これまた同じように北北海道の昔のようにといいますか…拠点となると。付加価値が付く加工があり、生産地から流通まで一体になると。例えばでございますが、そのような将来に…やはり見て希望がある、やっぱり産業のビジョンを示していただきたいと思います。御案内のとおり、農業、林業は生産人口で見ますと…これ統計の取り方が違うのかもしれませんが、下川では10年で比較すると…12年と22年の国勢表で見ると30人働く人が増えているというような状況にもなっております。農業生産は横ばい…20億ぐらいでございますね。林産業がちょっと…3億ぐらい落ちてるという状況でございます。進め方でいろいろ事業によっては違うんですが、特に産業においては、これはリーダーシップを発揮されて宣言すると、そしてそれから合意を形成していくと。合意を形成しなければ何も進まないような考え方もありますが、これは産業とか…いろんな福祉、住民サービス、町民主権のことはあるんですが、産業の場合はやはり明確なビジョンを示し、そして合意を図っていくという手法も一つの選択肢でないかと思います。もちろんビジョンを描くためには、様々な専門的な意見も参考にしながらでございますが…というところで是非、計画に反映をしていただきたいと思います。それから、最後になりますが、最初にお話させていただいた、町民が主権で…仕組みですね…町民参加、参画、それと御案内のとおり地域社会がなかなか民主主義といいつつ、私どもは職場に所属し、海外のように個があって自由にお話ができるという状況ではなく、組織があって個があるようなところもございます。なかなか自分に自由な意見を言うというのはこれは非常に…段々時代が経過してそういう状況もあるんでしょうけども、是非そういう仕組みで日本のモデルとしてまちをつくっていくということでございますので、そういう住民が主権の参加、参画、協働、パートナー等々の仕組みも、日本を代表する仕組みにしていただければなと思います。ちょっと幅が広がりましたけれども、町長のお考えをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

今、冒頭に春日議員が述べられました、産業の考え方をしっかり明確にしていくということが大事だと思います。先ほどの答弁でも申し上げましたけども、地方創生における地方版総合戦略の中で、四つの大きなテーマがあります。その一番大きなテーマは、仕事をつくるということであります。そのほかには、交流の場を広げるですとか、住民生活の安心をつくる、更には子供を増やすという、そういうようなテーマがございますけれども、いずれにしても今、下川町としてはその総合戦略の柱となるのは人口ビジョンと並行して仕事づくり、ここにテーマをしっかり位置づけして、そして国に対して物を申していきたいなと考えているところでございます。また、基幹産業である農業、林業につきましては、既に所信表明の中でもうたわせていただきましたけども、今新たな取組を上名寄地域で行っております。フルーツトマトについては、半養液土耕栽培というのもスタートいたしましたし、また、畜産クラスターのいろんな取組も今年度から行う予定をしております。そういう意味では、下川町も新たな営みが、先ほどの政治という意味合いの中にありましたけども、しっかりと政治と行政と、そして議会に支援をしていただきながら、町民の理解を得て、そして政策、施策を進めていければなと思っているところでございます。さらに、春日議員が現職時代に努力されてきました環境モデル都市、未来都市、バイオマス産業都市、諸々いろいろと政策がございますけれども、これらに携わってこられた人脈もしっかりと私たち受け止めさせていただき、引き継ぎ、そしてこれからいろんな政策の反映を目指してまいりたいと思いますので、これまで以上に御支援のほどよろしくお願い申し上げる次第であります。以上です。

質問 7番 春日隆司

先ほど御質問した中で、人口についてもですね、どのような規模を考えているかという御質問を…これどのような規模かという質問の私が理解を得られてないのかもしれません。どのような規模というのは…今3,500前後あるんですけども、規模というのは3,500…これもまた将来ですねどのぐらいの人口というのが町長は想定しているのかと。近い将来、また4年後というのをお聞きしたいのと、後ですね、あくまで町民主権でそれぞれの役割で主体的に町をつくっていくというのがもちろんそれは申すまでもないんですが、実はこういう視点も必要かなと思っております。ここ5年ぐらい平均しますと、生まれてる方が18人…平均すると。お亡くなりになられる方が63人、入ってくる人が146人、出ていく人達が153人…これは5年の平均をとってみました。380人掛ける5年としますと、1,900人が住んでる人が変っちゃうということでございます。3,500人のうちの…もちろん転勤者もいますので、全部が変わるという意味ではないんですが、この数字で言うと5年間で1,900人が外から…3,500人を維持するとすると1,500人が入れ替わるということでございます。ですから、もちろん、先ほど言いましたとおり、住んでいる人の主権を基本として、まちづくりを進めるというのは当然でございますが、人口規模を維持していくとなると、この町に住みたい、住み続けたいという基盤をしっかり整備しない限りはですね、この入ってくる人達というのがなかなかできないんじゃないかと思います。そういう視点で数字を出してみましたけども、そういうことで人口規模を維持するとするならばそういう状況も生まれるということで、大変失礼しました、最後でございますけどもお尋ね申し上げます。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

先ほど申しましたけども、地方版の人口ビジョン…総合戦略をつくるときに、この人口ビジョンというのを示していかなければならない。これは今回、国が求めている一番大きな指標でございます。まだ、皆様にお示しすることはできませんけれども、基本的には3,500人というのは維持できる努力をしていきたいなという考え方を持っております。ただ、今、日本の人口は1億2,400万程度でありますけれども、2060年には7,000万台に落ち込んでしまうと。それを今、国が1億人を維持していきたいという考えがあります。いわゆる減少するのは仕方がないと。その代わり緩やかな減少にとどめることができないのかということで、今回の総合戦略の意味合いがあるんではないかなと思ってます。下川町としてはその3,500人、もう既に3,500人を切ってございますけども、それを一つのベースにして、これからの策定の中でそれを維持するにはどうしたら良いかと。また緩やかな減少に治めることができるのはどういうことかということをしっかり議論をして、そして指標として示していければいいなと思っているところでございますので、御理解いただきたいと思います。

質問 7番 春日隆司

以上で終わらせていただきます。

出典:下川町議会 平成27年第2回定例会 2015年6月24日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる