みんなの議会

鹿追町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月18日

協働のまちづくりを

2021年9月18日、鹿追町議会の一般質問で、安藤幹夫議員が「協働のまちづくりを」について質問し、町長 喜井知己が答弁しました。

質問者
安藤幹夫 議員
答弁者
町長 喜井知己

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 10番 安藤幹夫

議長のお許しをいただきましたので「協働のまちづくり」と題して、次の質問をさせていただきます。国は平成 20 年(2008 年)をピークに人口減少局面に入っており、減少幅は年々拡大しています。本町においても昭和 34 年(1959 年)、町政施行の翌年に、10,448 人と人口ピークを迎えて以降、人口減少が続いており、少子高齢化は加速を増すばかりとなっています。国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」「まち・ひと・しごと基本方針 2019」に基づき、人口ビジョンを基に、人口減少・地域経済縮小の克服、地方が成長する力を取り戻す地方創生を実現するために令和2年(2020 年)から令和5年(2023 年)までの「第2期鹿追町まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定され、早2年が経過しようとしています。「地域における安定した雇用を創出し、これを支える人材を育て生かす」「地域への新しいひとの流れをつくる」「若い世代の結婚・妊娠・出産・子育ての希望をかなえる」「時代に合った地域づくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する」の4つを柱と基本目標に据え、施策を進めていることは十分理解しているところであります。しかし、今後、人口減少や少子高齢化の進行が見込まれる中、地域住民が主体となった小さな拠点の形成の取組は、今後ますます必要となってくると考えられます。地域課題を解決するためには、地域課題を共有して解決方法を検討・決定するための協議機能の実施、これは本町が現在行なっている審議会などがこれに当たると考えます。しかし、さらに、地域問題解決に向けた取組を実践する機能が必要と考えられることから、協議機能と実行機能を併せ持つ同一の地域運営組織の形成が住民の暮らしを守る活動を担うことができると考えていますがいかがでしょうか。また、小さい自治体を住民と連携をとり、「協同労働」という新しい働き方として、本年3月の通常国会において議員立法により成立した「労働者協同組合法」が令和4年(2022年)4月施行予定とされています。「労働者協同組合」に係る規制を整備し、課題克服を図ることにより、人口減少問題を抱える地方や新型コロナウイルス感染症の影響で脆弱化した地域を立て直す鍵となることが期待されますが、町長の御所見を伺います。

答弁 町長 喜井知己

安藤議員からは、「協働のまちづくりを」と題しまして、2点御質問をいただきましたので、順次お答えいたします。本町の人口推移、これは安藤議員がおっしゃったとおり昭和 35 年(1960 年)の 10 万 448人がピークであります。その後減少が続きまして、昨年の国勢調査の速報値では 5,270 人、ほぼ半減という数値となっております。一方、国では平成 26 年(2014 年)12 月、「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を閣議決定いたしまして、待ったなしの課題である人口減少への対応に当たって、地方における「まち・ひと・しごと創生の取組」これに対しまして、多様な支援と切れ目のない施策を展開し、本町においても国の示す将来展望のもと、様々な視点から対策を講じているところでありますけれども、人口減少に歯止めがかかっていないのが現状であります。さて、1点目の「協議機能と実行機能を併せ持つ、同一の地域運営組織の形成」についてお答えいたします。安藤議員御指摘のとおり、今後も少子高齢化などによる人口減少が進めば、消費活動の減少により経済規模の縮小や税収が減少し、公共サービスやインフラ整備などの行政機能が低下することが想定されますが、これらのことを補うため、「鹿追町まちづくり基本条例」に基づく町民参加による協働のまちづくりが不可欠でありまして、地域住民等が主体となった組織の形成も大変重要であると認識しているところであります。御提案いただきました「地域運営組織の形成」につきましては、類似組織として町民が主体となって組織運営する「行政区」や「農事組合」、あるいは農村環境や資源などを保持するための「保全組織」、さらには学校と地域が一体となって子供たちを育てる「学校運営協議会」などがありますが、今後も時代の変化に即応した組織づくりに努めてまいりたいと考えております。次に、2点目の「労働者協同組合に関わる規制の整備」についてお答えいたします。様々な分野における労働力不足が深刻化する状況の中で、法人格を有する労働者協同組合の制度が令和4年度(2022 年度)に施行される予定となっておりまして、総務省や農林水産省においても、地域運営組織の一つとしての活用が見込まれているところであります。労働者協同組合は、従来のNPO法人と比較すると簡単な手続きで設立できることや、様々な業種を担うことが可能となっており、多様な就労の機会の創出により、労働力不足補う可能性もあることから、今後これらの仕組みをしっかりと研究し、さらに持続可能で活力あるまちづくりに努めてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願い申し上げまして答弁とさせていただきます。ありがとうございました。

質問 10番 安藤幹夫

町長からは今、前向きの御答弁をいただきました。地域運営組織に関わりまして、若干お話をさせていただきますと、「課題解決のための地域運営に関する有識者会議」、これが平成 28 年(2016 年)12 月 13 日、最終報告は出されているわけですけど、その中で人口減少、それから高齢化が進行する中、生活サービスがどうしても低下する。一方、地域に住む人員、住民は当然地域で暮らし続けなければならない。また、田園回帰の動きが若年層を中心として出てきているということから、さらに、これから地域づくりを進めるチャンスの中で重要とされる地域運営組織の取組については、後に行政や自治体の在り方や、それから経済再生、財政健全化などの見通しにつながる可能性が高いという最終報告が出されております。そこで令和元年(2019 年)に総務省が目標としていた地域運営組織5千件、これは全国で既に 5,236 件、742 市区町村で形成されているところであります。本町の場合は、先ほどの町長の御答弁にもございましたように、類似的な組織がございます。しかし一方で人口減少が進めば地域の存続、また、少子化による子供の数の減少によって学校運営といった組織もいつか近い段階の中で見直しされた組織の形成が当然必要になってくるのではないかと考えられるわけです。その中で新たにできてきたのが「労働者協同組合法」、これは町長が御存じのとおり 14人の衆議院議員と、それから超党派による協同組合振興研究議員連盟の賛同決議によって法律が制定されたばかりです。130 を超える条文の中で、私の能力ではとても読みきれないぐらいの法が整備されたわけですけれども、通常協同組合と言えば想像されるのは、JA、農業協同組合だったり、消費生活協同組合、いわゆる生協と言われる組織が今まではおおむね協同組合としてのやり方の大きな組織だったのではないかと思うのですけれども、それらの組織については、既に協同組合法の中で運用されているということが実態だったのですけれども、そこでそこに雇用されている人たちは組合にはなれない。生協でも1利用者の組合としてしか雇用されている立場の人たちはなれない状況にあると思います。ところが、この労働者協同組合法においては、雇用者自らが創設して、雇用者自らNPOと違って、資本金の出資ができる。それから自分たちが経営をして、自分たちが働くといった三位一体の組織として法整備がされるわけです。その中で、企業体とは違うのは、NPOと同様、非営利団体としての位置づけとされているわけですから、どうしてもその利益を生もうという中での運営とまた一味違う形のものかなと理解しています。それで行政とどう関わるかということになってくると、今、行政が行なっている事業の中で、例えば福祉分野だったり、介護、それから農業分野だったり観光分野という中で、連携の取れる形のものが多々見受けられるわけです。しかし一方、メリットばかりじゃなくてデメリットも当然あって、福祉・介護となるとなかなか利益を生んで運営するというのは行政の支援がなければ難しいのですけど、例えば、農業分野等でおける再生エネルギー事業などは、十分経営として見込めるやり方の一つではないかと考えられます。そこで、最後にお話ししますけれども、人口減少に伴って当然、行政職員の数もこれからは定数も減ってくるでしょうし、人材も限られた中で行政サービスを行なっていかなければならないことを考えた場合、午前中の町長の答弁もございましたように、行政だけでなくて、住民を巻き込んだ官民一体の連携をこれから深めていかなければ、現在行なっている協議会等で御意見等を数多くいただいたとしても、実際に実行するのはやはり行政ということになってしまうので、そうではなくて、これからは住民が主体となった組織形成によって、民間でできることは行政と連携をとって、民間で活動をしてもらう、動いてもらうということをやっていかなければ厳しい時代に入ってくるのかなと考えられますので、その辺のことを今後実行ある調査・研究・検討をしていただきたいなと考えて、町長の御答弁をいただければと思います。

答弁 町長 喜井知己

お答えいたします。安藤議員からは、この法律が成立できるまでのお話、あるいは有識者会議の報告等々お話をいただきました。安藤議員おっしゃるとおり、超党派の議員で検討され議員立法というのはあるわけですけれども、この中で 100 条を超える議員立法は珍しいと聞いております。例えば、類似組織であるNPO法人、あるいは企業組合等、設立については大変な面もあるということもございまして、より簡便な方法で設立できるのもこの法律の特徴だと聞いております。また先ほど申し上げました企業組合あるいはNPO法人等もこの法律が施行後3年以内に総会の議決等により、この法律に定める組合に移行することもできると言われているところであります。既存の類似組織等々ありますけれども、その組織についても当然人口減少で担い手が不足したり、今の形態では組織運営が続けていけないと大変苦労されているところもございますし、行政区あるいは農事組合等についても、これから検討していかなければならない時期に来ていると承知しているところであります。この法律で担える分野、本当に介護・福祉・子育て、地域の課題解決、様々な分野を対象に活動できると承知しております。私も法律は、全然全部は読めておりません。いろんな解説のものも出ていますので、これからしっかりと勉強させていただいて、本町のまちづくりの中でも当然こういう組織を活用してやっていかなければならないことがたくさんあると承知しておりますので、しっかりと研究をさせていただきたいと思っております。

出典:鹿追町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月18日 議事録 PDF(33ページ) 間違いを知らせる