士別市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月7日
中学校部活動移行及び地域スポーツ芸術文化活動について
2023年3月7日、士別市議会の大綱質疑で、石川陽介議員が「中学校部活動移行及び地域スポーツ芸術文化活動について」質問し、合宿の里・スポーツ推進課長 坂本英樹、生涯学習部長 三上正洋が答弁しました。
- 質問者
- 石川陽介 議員
- 答弁者
- 合宿の里・スポーツ推進課長 坂本英樹、生涯学習部長 三上正洋
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 石川陽介
令和5年第1回定例会に当たりまして、通告に従い大綱質疑をいたします。私からは、中学校部活動移行及び地域スポーツ芸術文化活動についてお伺いいたします。小学校から今に至るまで、多くの方の関わりによって続けてくることができているスポーツ活動、仲間と切磋琢磨しうまくいかないことに悔しさを感じ、勝負の世界も楽しむことができ、あらゆる世代の方々とのつながりを育むことができました。仲間やコーチ、監督、親や父母会、ハード面もソフト面も整備をしてくれていた関係者の方々に改めて感謝をいたします。今回はこの中で、大きく分けて3つの質問がございます。1つ目に、先日行われた今後の部活動を考えるセミナーの内容と予定について。2つ目に、青少年のスポーツ、芸術文化活動の環境に対する士別市の在り方について。3つ目に、今後の進め方やスケジュールについてです。さて、今大変な話題となっている中学校の部活動地域移行、令和3年第4回定例会では、真保議員が、令和4年第3回定例会では、奥山議員が質問をされております。昨年12月にはスポーツ庁と文部科学省より、学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方に関する総合的なガイドラインが提出されました。詳細は文部科学省のホームページより、ぜひ御覧いただければと存じます。概要としましては、将来にわたり生徒がスポーツ・文化芸術活動に継続して親しむことができる機会を確保するため、速やかに部活動改革に取り組む必要。その際、生徒の自主的で多様な学びの場であった部活動の教育的意義を継承・発展させ、新しい価値が創出されるようにすることが重要。また、部活動の地域移行に当たっては、地域の子供たちは、学校を含めた地域で育てるという意識の下、生徒の望ましい成長を保障できるよう、地域の持続可能で多様な環境を一体的に整備。地域の実情に応じ生徒のスポーツ・文化芸術活動の最適化を図り、体験格差を解消することが重要とうたった上で、学校部活動や地域クラブ活動移行に向けた環境整備、大会等の在り方の見直しなどについて細やかなことが示されています。これらは非常に大切なことと思います。しかし、こと、地域の子供たちにどうなってほしいかなどの思いはもちろん語られておりません。また、行政としても指導者や関わる方々としても気になっている財源には触れていません。このことからも現状では、中学生を含める青少年スポーツ芸術文化活動に係る環境の問題については、自治体自らがかじを取り、指針を示さなければならないことが分かります。1つ目の質問に移ります。2月14日に教育委員会主催・共催で行われた、今後の部活動を考えるセミナー、部活動の在り方の変化に対応していくに参加させていただきました。非常に有意義な時間となりました。参加前までは、いち早く中学校部活動の地域移行をしなければいけないと。どのようにしたらよいか。様々な問題点はどのようにクリアするのかなど、焦って考えておりましたが、そもそも地域移行をして何をしたいのか、目的は何なのか、中学校部活動だけの問題なのかを考えさせられる機会となりました。まず初めに、セミナーに参加されていない方も多くいらっしゃると思いますので、改めて先日行われたセミナーの内容で特に、北海道教育大学岩見沢校山本教授がどのような講義をされていたか、内容と課題等の要点をお聞かせください。次に、個人的な経験や思いと、地域の現状などをお話しした上で、2つ目の質問をさせていただきます。私は小学校から中学、高校、社会人になった今もサッカーやフットサルに関わっております。小学2年からサッカー少年団に入り、同い年のチームメートや上下の年齢の子供たちと練習や試合を行ってきました。隣のコートの上級生のうまさやキック力を目の当たりにし、こうなりたいと思ったのを思い出します。5、6年生になると40歳以上のカテゴリーの大人たちとボールを蹴る機会があり、大人たちに負けたくないと、一生懸命プレーをしていた記憶があります。中学校に上がると同世代のチームメートと練習、試合をしたり、高校生や社会人と練習をさせていただいたり、小学生のサッカー大会のラインズマンをやったりと、様々な年代と関わることができました。高校に入っても小学生の大会のお手伝いをしたり、社会人と練習試合をさせていただいたりと変わらぬ地域の方とのつながりがありました。また、高校3年時には2年時までいた顧問の先生も異動となり、自分たちでメニューを考えたり、新たな顧問の先生が地域のサッカー関係者に様々な相談をしてくれたり、週末には社会人の方々がスポットで指導に来てくれたりと、地域の方々に支えていただいた記憶が今でも鮮明に残っています。社会人になった今では、小学生のときに一緒にボールを蹴っていた大人の皆さんとサッカーの裾野を広げるイベントの手伝いなどをさせていただいております。サッカーを、スポーツを続けることができてよかったと思います。そう思えるのも、この環境をつくってもらえていたからだと今、改めて感じます。地域の様々な年代の方々と関わり、支えていただき、夢中にスポーツを続けることができ、心も体も育まれることができました。また、現在も当時つながった関係は続き、豊かな暮らしの一つの要因となっています。当時夢中になってスポーツに打ち込ませていただけた環境が、あらゆる課題から少しずつ難しくなってきています。当時と形は変われども、夢中になってスポーツに打ち込める環境をつくらなければいけないと私も思うところです。また、地域の指導者や関係者、親御さんなどの様々な方から話を聞く中で、地域移行に対する考え方はもちろんのこと、今現在の部活動に対する考え方などにも相違が見られることが分かりました。共通認識や共通目標が見えておらず、非常にやりにくい状況があるということをお聞きしました。士別市内のスポーツにおける根幹の部分が伝わっておらず、それぞれの考えがばらばらとなってしまい、複数の種目で似たような不満の声なども出ているようです。士別市民憲章の一文には、スポーツを愛し、元気なまちをつくりますとあります。スポーツを愛するということは、そもそもの根底には大人も子供も全ての人が自主的なもので、押しつけられて行うものではないということが含まれると考えます。また、第2期士別市スポーツ推進計画では、健康・スポーツ都市宣言が書かれており、私たち士別市民は、一人一人が健康に心をつかい、生涯を通してスポーツに親しみ、健全な心と体を鍛え、人と大地が躍動する健やかなまちを築くため、ここに健康・スポーツ都市を宣言します、とあります。様々な考えなどもあるかと思いますが、生涯スポーツ、競技スポーツ、いずれの場合も、まずこれらの考え方が、士別におけるスポーツの基礎であることを認識することが非常に大事になるかと私は考えます。その上で、今後の話になるとは思いますが、その基礎の上に青少年のスポーツ環境に対する考え方や在り方が乗ることとなると思います。何よりも重要なことは、どこの誰から何を言われてもぶれない柱、土台を持つことだと考えますし、スポーツをする、見る、支えるに関するプレイヤーや指導者、親御さん、スポーツに関わる全ての人にこれらの目標や認識を共有することが重要だと私は考えます。長くなりましたが、2つ目の質問として、先日行われたセミナーを受けて、士別市教育委員会として、中学校部活動地域移行に対する考えと地域スポーツの在り方についてお聞かせください。最後に、青少年のスポーツ環境の課題に対する今後の進め方、スケジュールについてお聞かせください。以上です。
答弁 合宿の里・スポーツ推進課長 坂本英樹(合宿の里・スポーツ推進課長は2023年3月まで)
私から、先日行われましたセミナーの内容と要点について御答弁させていただきます。議員のお話にもありましたとおり、昨年12月にスポーツ庁と文化庁連名で学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方などに関する総合的なガイドラインが策定されました。これを受けまして、本市でも少子化が進む中、将来にわたり子供たちがスポーツ・文化芸術活動に継続して取り組むことができる環境を確保するため、学識経験者から部活動を含めた地域におけるスポーツ・文化活動の環境の構築に関する助言をいただき、本市における望ましい部活動の在り方の検討や取組が進められるよう、セミナーを開催してきたところです。参加者は教職員17名、PTA5名、教育委員会関係各種委員8名、スポーツ文化団体37名、市議会議員2名の計69名の参加をいただきました。セミナーの3つの狙いとしましては、本市の中学校部活動の共通理解、共通認識を持っていただくため、本市教育委員会から士別市におけるこれまでの部活動の取組と現状を説明させていただきました。2つ目は、国と道の基本的な考え方の情報共有としまして、北海道教育長から、国の改革の方向性と道教委の取組を説明させていただきました。さらに、将来を見据えた地域の子供の活動に対する共通目標を立てていただくためのきっかけ、足がかりとしまして、北海道教育大学岩見沢校山本理人キャンパス長の学校運動部活動の現状と課題と題しまして講演をいただいたところです。セミナーで示された要点などにつきましては、子供たちのスポーツ・文化活動に関する教職員、保護者、競技団体、行政など立場を超えたステークホルダーが共通認識と共通目標を持つことが最も重要ということが示されたところです。また、成長期にある小・中学生の成長・発達段階を考え、多様なスポーツ・文化の環境を準備することや、中学校のカテゴリーだけで考えず、その枠組みを超えてスポーツ・文化活動を切れ目なく継続できる仕組みを構築することも示されたところです。さらには、学校で行っていた部活動を単純に地域へ移すのではなく、地域で子供たちの活動を支える視点を持って取り組むことが大切であるということも示されたところです。以上です。
答弁 生涯学習部長 三上正洋(生涯学習部長は2025年3月まで)
私のほうから本市中学部活動の地域移行に対する考え方と地域スポーツ・文化の在り方についてと今後の進め方、スケジュールについて答弁させていただきます。まず、在り方についてでございますが、子供たちが多様なスポーツや文化活動を経験できる環境を整えるため、関係者のみならず市民協力のもと地域一体での取組を目指すことが重要と考えております。青少年を中心とした活動に対する共通の理解と目標を持ち、共通認識の下、教職員、保護者、競技団体、行政などが同じ方向に進む環境を整えることも必要であると考えております。各団体の運営体制や指導者の確保、保護者の負担、子供たちのニーズへの対応などこれらについては問題や課題が多岐にわたっており、できる部分から一つずつ進めていくことを重要と考えております。本市の実態を踏まえた望ましい地域の活動に向かって、中長期的な視点を持ち、取り組んでいきたいとも考えております。また、在り方につきましては、スポーツや文化活動を通じて子供たちの夢や目標、仲間づくりなどができる地域に合った最適な環境を構築する。青少年期のスポーツ・文化活動による貴重な経験は、それぞれの年代になっても活動に親しむことにつながっていくと思われます。これらの日常生活での習慣的な活動が、子供から高齢者まで幅広い世代をつなげ、地域コミュニティーを活性化することとなります。議員のお話にもありましたとおり、する、見る、支えるについては、活動をする当事者だけではなく、様々な人々の見る、支えるの関わりも含めて子供たちの地域スポーツ・文化活動を継続的に支えていくことが必要であると考えております。最後に、今後の進め方、スケジュールについてであります。令和5年度予算で、部活動地域移行促進事業として44万円を計上し、5年度の早い時期に学校、PTA、スポーツ、文化団体、行政などによる協議会を設立します。そのために、3月中に設立の準備会を立ち上げ、協議会の運営体制を整えるために必要な議論に着手をしてまいります。協議会では、国のガイドラインや北海道の推進計画を参照し、本市の実情に合った地域スポーツ、文化活動、この方向性を検討するとともに、様々な課題の解決に向けて議論を進めてまいります。活動ごとの体制に違いや課題は様々で、一律に動き出すことは困難であることから、移行に着手できるところから進めてまいりたいと思っております。以上、申し上げ答弁といたします。