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士別市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月14日

物価高騰に伴う本市の対応について

2022年9月14日、士別市議会の一般質問で、真保誠議員が「物価高騰に伴う本市の対応について」質問し、市長 渡辺英次、経済部長 鴻野弘志が答弁しました。

質問者
真保誠 議員
答弁者
市長 渡辺英次、経済部長 鴻野弘志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 9番 真保誠

通告に従いまして一般質問を執り行います。今回は2問の質問を考えております。まず1つ目に、物価高騰に伴う本市の対応について質問いたします。このところ、物価高騰の話題が尽きません。農業に欠かせない化学肥料や農薬、農業機械など生産資材、それに付随する生鮮食品を含めた食料品、電気、ガス、ガソリンなどのエネルギー関連、また、建築資材や工業製品など国内で販売、消費されるものの大半が値上がりしております。物価上昇の要因はそれぞれによって違いますし、数年前からのものもあれば最近のものもあります。ただ、共通した大きな要因は、やはりコロナ禍とロシアによるウクライナへの侵略、そして急速に進んだ円安であることは周知のことでありますし、今後の国際情勢を鑑みれば、さらなる物価上昇が予想されます。特に本市基幹産業である一次産業において使用する肥料は、海外依存度が高く、日本で使う三要素化学肥料の原料はほとんどが輸入に頼っています。その輸入先の中で、尿素は中国、ロシアが輸出制限、リン鉱石は中国が輸出制限、カリウムに至ってはロシア、ベラルーシが輸出禁止となっております。必然的に世界中で需要の逼迫感が強まっており、各国の戦略的資源として位置づけされた中でも、今後も国際的な争奪戦が激化するものと予想されるところです。一方、肥料製造の環境への負荷も問題になっております。肥料製造には、世界で使用されるエネルギーのおよそ15%が使われるという試算もあり、これは当然に大量の二酸化炭素を発生させます。大気汚染や海洋汚染など、窒素加工物の悪影響も心配されています。現在、メキシコ湾は肥料の流出により酸素が乏しいため、海洋生物が生息できないレッドゾーンが四国4県の面積に匹敵する約1万5,000平方キロメートルにわたり広がっているといいます。石油などの化石燃料と同じく、化学肥料もまた人類史的な課題なのであります。そこで、農林水産省では、化学肥料の低減や堆肥等の国内資源の活用等の取組を行う農業者に対して肥料コスト上昇分の一部を支援することを通じて農業経営の影響を緩和するとともに、化学肥料の使用量の低減を進めるために、肥料価格高騰対策事業を掲げました。簡単に説明しますと、化学肥料2割、使用の低減に取り組む農業者に対して、肥料コスト上昇分の7割を助成するというものです。要件等の説明はここでは割愛させていただきますが、しかし、これはあくまでも肥料に限定されたもので、飼料や燃料の対策にはなっておりません。また、一般消費者である大半の市民目線で考えると、今のところ物価高騰への支援としては、燃料の激変緩和措置として、燃料高騰での国民負担を軽減するため、一部国が負担しているぐらいしか見受けられません。まだまだ物足りないところです。先般、地元の北ひびき農業協同組合代表理事組合長名で、本市長と本市議会に要望書が提出されました。要望の趣旨は、肥料高騰に係る購入費用への助成、燃料高騰による軽油購入費用への助成、穀物価格高騰による配合飼料費用への助成、この3項目であります。その他の農業関係団体のほか、運送業等の団体からの要望も提出されていると伺っております。コロナ対策や金融対策を含めた経済対策を国がフットワークよく進め、地方に反映されることが望ましいのでありますが、現状は非常に遅れている状況であります。また、世界の情勢も混乱がやまず、そのあおりが目の前に来ているのも現実であります。財政健全化を進めていかなければならない本市としましても、非常に厳しい状況ではあると思いますが、この要望を含めた物価高騰への今後の対応をどうしていくのか、お考えをお尋ねします。また、現在出されている要望書は何件、どういった趣旨のものか、お尋ねしてよろしければ、ぜひお聞かせ願います。同じく、物価が目まぐるしく変化する中で、本市発注工事の資材等の変動にはどう対応しているのかをお尋ねいたします。例えば発注情報公表時と入札時、また、単価、歩掛かりの変動があった場合、施工中に著しく単価変動があった場合、いろいろな事象が生じると思いますが、発注側としてどのように対応しているのか、一連の流れをお尋ねします。最後に、商業についてでございますが、コロナ禍の影響に加え、この物価高騰にあおりを受けている関係の方も少なくないと思われます。特にサービス業、飲食、宿泊業に関わる方々は、この2年半の中、コロナ禍の影響で収束が見えません。こういった方々への支援策は何かお持ちなのでしょうか。また、現在ないとすれば、近い将来、この物価高騰に関する策として何かお考えなのかをお尋ねして、質問を終わります。 (降壇)

答弁 市長 渡辺英次

真保議員の御質問にお答えします。初めに、物価高騰に伴う本市の対応についてです。昨今の情勢は、コロナ禍や不安定な国際情勢、円安の影響など様々な要因に伴い、物価上昇等を招き、市民生活に多大な影響を及ぼしております。そこで本市においては、これまで生活者支援を基本として、原油価格、物価高騰等に直面する市民負担を軽減するため、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金による、コロナ禍における原油価格、物価高騰対応分を活用し、水道料生活等支援事業や本定例会で議決をいただいた原油価格高騰対策家庭応援事業など様々な支援を講じているとのことです。また、お尋ねのありました現在提出していただいている要望書につきましては、3件であり、要望内容としては、燃料や肥料、飼料などの生産資材価格の急騰により経営の継続が危ぶまれることから、それらに対する支援等が主なものであります。本市といたしましても、これらの要望等を踏まえ、原油価格、物価高騰に直面する生活者や事業者への支援について庁内で総合的に検討し、各種支援事業の実施を決定してきているところであります。そこで、一次産業である農林業の安定的な運営に欠くことのできない肥料や生産資材等の高騰については、先ほど申し上げましたとおり、国際情勢に起因するものが要因と考えています。これらの課題につきましては、短期間で解決できるものではなく、長期にわたる支援や制度の見直しも考えられることから、自治体単独での支援については限界があると認識をしております。このようなことから、国の責任において対応されるものと考えているところでありますが、このたびの各団体からの要望等を踏まえ、本市としての支援策についても引き続き模索するとともに、今後もさらに関係省庁や道に対し支援対策を強く要請する考えです。次に、商工業関連における支援策についてです。市内事業者や関係団体から状況を聞き取りするなど、物価高騰の影響を強く受けていることを把握してきております。しかしながら、同業種においても業態や事業規模の違いなどにより状況は異なることから、影響の受け方は様々と伺っているところであり、現在まで効果的な支援策を模索してきている状況でございます。議員お話しの原油、物価高騰の状況は、先ほど申し上げましたとおり、肥料や生産資材の高騰と同様、今後も続くことが予想されることから、国の補正予算の動向を注意しつつ、地方創生臨時交付金の追加配分、それから道の支援策なども十分に勘案をしながら、効果的な対策を引き続き検討を進めてまいります。次に、本市発注工事への対応についてです。本市発注工事における資材等の変動においては、発注時に積算システムで積算している場合には、タイムラグによる価格差をなくすため、入札日の1週間程度前に最新の単価により再積算をし、設計金額としています。また、積算システム以外で積算している場合においては、積算資料などの刊行物により、著しく変動が見込まれる場合、見積りを徴収し単価決定をしています。契約締結後、完成までの期間における対応としましては、工事請負契約書第25条にスライド条項を規定しており、国や北海道の運用マニュアルを準用し対応しています。なお、今年度は現段階において著しい単価の変動はないため、スライド条項の適用実績はございません。以上申し上げ、答弁とします。 (降壇)

質問 9番 真保誠

今の市長の御答弁の中は、ほとんど国の給付金等の対策ということでの対応だと思っています。実は市長は昔から、議員時代から、私は、新貨幣理論だとか、いろいろ精通されて、勉強されていることは知っていますし、経済についても勉強されていることは知っております。ただ、一市長がどこまで行政の首長としてどう国に言えるかということはまた別としまして、そういった理論をこの場ではおっしゃらなくても分かっておりますけれども、国の金だけではなくて、役所というものはどうしても申請ありきでありまして、それは民間と役所も同じだし、官官でも同じだと思います。この制度資金は、どのようなものなのかというのを探した中で、道、国に申請を出してというところではあるとは思うのですが、そういうところの根回しとか、勉強されているのかというところが私としては若干まだ見えていないところもあるのかなと。簡単に申し上げますと、申請を出して、上が受け付けるというところで、下のこういう制度資金、助成、補助があるというところの、そこまでを各行政の担当の方がしっかりと勉強されているとは思いますが、見落としはないのか、さらにこういうものが使えるということを網羅して皆さんきっちりされているのかというところを再質問としてお尋ね申し上げます。

答弁 経済部長 鴻野弘志(経済部長は2024年3月まで)

再質問にお答えいたします。国の制度、これは特に一次産業に限ったことではないと考えておりますが、それぞれ自治体、我々単独の自治体、そこを所管する北海道、あるいは事業によっては上川総合振興局、ここらから常に情報を得ているということもありますし、情報の発信もいただいているところであります。もちろんタイム的には重複している情報も来るということからいいますと、情報については我々も漏れなく把握をしているつもりではございます。その上で、その制度に合致することが組めるのか、この辺りを勘案しながら、そして今言いました北海道なりと相談をしながらということでございますから、今現段階でそこを取りこぼしているというつもりではございません。以上であります。

質問 9番 真保誠

これは経済部長が今御答弁なさいましたけれども、経済部に限らずいろいろな部分での調査、それから研究をしなければいけないというところがあると思います。私が最後に申し上げたいのは、その道路を造る、川を直せというのは金のかかる話で、今こういった状況の中で非常に市の行政の負担を少なくすることというのは、我々も含めて財政健全化という意味でやっております。ただ、各議員も含めてですけれども、行政マンがこういう金を使える、ああいう金を使えるということを勉強することについては、金のかかる話ではないです。それは本当に自分のパソコン一つで、こういった制度資金がある、助成補助があるということを調べられると思います。我々議員もその辺はきっちり勉強しなければいけない話で、こういったものを、金のかけないこと、調べることについてお金はかからないけれども、それによって市にお金を持ってくるという、そういったことがまず真っ先にするべきで、与えられた仕事だけをするのではなくて、やはりそういったところをきっちり網羅するということが、担当者だけではなく、皆さんでやってほしい。我々も含めてそうです。これをやはり危機感を、皆さん乗り越えなければいけないということについて、これからの対応についてどう思われるか、最後の質問といたします。

答弁 市長 渡辺英次

今回、真保議員から、いわゆる経済対策、農業、事業者支援ということで御質問いただきました。これにつきましては本当に重大なことだと考えているところでありまして、このたびの初日の補正予算には上程はしませんでしたが、これまで事業内容を精査している段階でありまして、今回、まずは生活者支援を優先しようということで今回の初日に上げさせていただきましたが、具体的に農業支援、それから事業者支援についても、ある程度数字も出した状況での、我々の中でも勉強会も含めてやっております。また、これまでは議会も含めて、財政健全化実行計画中ということもありまして、基本的には臨時交付金の範囲内でという御指摘もあったところではありますが、今の情勢は前回と違いますので、さらに厳しい状況が続いていると思っています。それから、農業につきましては、特にこれまで、生産者の立場を守る視点も強かったと思いますが、私個人の思いとしても、北海道の農業が駄目になるということは、この国の食が駄目になることだと思っています。そういったことからも、管内の選出の国会議員の先生もそうですし、道内選出の国会議員の先生もそうですし、常に私はそういう視点で要望してきたつもりでございます。あわせて、今、国の制度のお話もありましたが、もちろんうちの職員も勉強しながら、使える制度は全部使えるようにやっているところでありますし、私の立場も含めて、そのいわゆる政治の力、そういう部分で、例えば国会議員の事務所に相談して、うちの現状はこうなっているのだけれども、使える何か制度はないかということもさせていただいておりますし、逆にそういった使える制度については、アドバイスをいただいているケースもございますし。何せ向いている方向は北海道の皆さん同じだと思っていますので、何とかこの苦しい局面を打破できるように、今後、さらに調査・研究を含めて、地域の声を聞きながら、しっかりと対応を取れるようやっていきたいと考えています。以上です。

出典:士別市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月14日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる