みんなの議会

標茶町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日

妊娠牛を受け入れて町営牧場の収支改善を

2025年3月10日、標茶町議会の一般質問で、類瀨光信議員が「妊娠牛を受け入れて町営牧場の収支改善を」について質問し、町長 佐藤𠮷彦が答弁しました。

質問者
類瀨光信 議員
答弁者
町長 佐藤𠮷彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 類瀨光信

2点目の質問にまいります。妊娠牛を受け入れて町営牧場の収支改善をということです。町長は、財政悪化の要因として、公債費の増加、物価と人件費の高騰などとともに、「町立病院」「町営牧場」「特別養護老人ホーム」の収支が悪化していることを挙げています。しかし、町営牧場の経営悪化の理由というのは、ひとえに利用制限によって利用頭数が損益分岐点を下回ったことによるもので、町として運営方針を誤ったためだと私は思います。それは、牛は生き物ですから、一度減らしてしまえば、それが回復するのに時間がかかりますし、預託牧場の性格として、その間にそのお客さんはよそに行ってしまうという、そういうことというのは想像に難くなかったはずです。ただ、公共牧場の役割は常に一定というわけではありませんので、現時点で酪農家が必要とする乳牛育成プロセスの中の脆弱な部分を補完することで利用頭数は回復できると思います。町内2か所の哺育センターとメガファームは、妊娠確認後の牛群管理に苦慮しているという、その点に私は注目したい。利用頭数の減少によりしばらく利用されていない7号牧区、8号牧区、本来であれば300頭の放牧が可能なのですが、当面、足場とか植生のいい牧区を利用して、そこに牛を入れれば200頭であっても確実な増収につながると思っています。妊娠鑑定後の乳牛であれば、日々の管理も容易であり、事故率も低いと考えます。さらに、利用対象に町内の預託牧場を含めれば、業界全体に新たな利益が発生し、町内の経済が活性化するとも考えます。まずは、初妊牛を積極的に受け入れ、その状況次第で新業態として妊娠牛の預託や分娩管理についても、今後、研究を進めてはどうかと思います。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

11番、類瀨議員の妊娠牛を受け入れて町営牧場の収支改善をとのお尋ねにお答えします。育成牧場の状況でございますが、令和3年からの生産費の高騰と高止まりの中で運営については厳しい状況でありますが、利用者である酪農家の皆さんも厳しい状況にあると認識しております。令和3年度から妊娠牛の早期退牧の利用制限を撤廃し、現在は過去の利用条件と同じ出産2か月前までの退牧をお願いし、運営しております。現在も早期退牧を希望されたり、哺育から種つけを終え、民間委託農場への移動など、利用者のニーズは多岐にわたり、利用者自身の農場の状況などを考慮された上で、当育成牧場を利用していただいていると思っております。そのような中、増体成績の向上、希望授精月齢前の発情確認、多回数授精の減少など、職員の努力において育成管理が行われていることが在牧期間の短縮につながり、利用者にとっての利用価値を高めることになっていると感じております。妊娠牛の受入れ希望の声は伺っておりませんが、状況次第でどのように安定運営をしていくかということは常に検討を行っていくべきという部分については、意を同じくするものであります。昨年秋から育成牧場における哺育事業が順調に推移しております。現在、授精対象内の若齢牛の割合が増えてきており、相対的には、今後、在牧牛が増えることが予想されます。利用者から喜ばれる牧場、しっかりとした後継牛を育成し、お返しすることを大前提に今後も努力を続けてまいります。職員確保や物価高騰対策などの課題もありますが、利用者ニーズのもと、新たな考えも含め、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を願います。

質問 11番 類瀨光信

私は、基本的に公共牧場が黒字でなければならないとは全く思っていません。民間がやってあまりもうけにならない部分を町あるいは生産者団体がやるということであって、直営で育成牧場をやっているところが全国、全道で激減して、標茶町は非常にレアなケースにはなっていますけれども、そんな中で標茶町育成牧場は、ただいまの答弁のとおり、随分頑張ってきています。ただ、10年、20年というスパンではなくて、乳牛が更新されていく、生産される例えば2年あるいは更新されていく5年、6年のスパンで農家の状況というのをきちんと見極めて分析をして、それから同業の状態なども分析して経営に当たっていかなければならないと思っています。そういった意味で、先日、渡邊議員が、行政としてそういう農家の経営状況を分析する必要もあるだろうと言っていましたが、私はこれは非常に正しいと思うのです。生産者団体がやるような財布の中まで見るような分析ではなくて、町内の酪農家が、今、何を求めているか、それから同じような業態の公共牧場がどういう状況か、道外の酪農家がどういう状況か、すごく広い範囲での情報収集ということを行って、それを分析した上で、町としてやっぱり牧場を運営していくべきなのだろうと思っています。今、答弁いただいたように、これからいろんな課題がありますけれども、利用者のために頑張っていくということを聞いて非常に心強いなと思うのですが、ただ、そうはいっているのに理事者から議会で牧場が赤字だからというようなことをおっしゃられたわけで、これは働いている方もそうですし、私もそうですけれども、牧場運営に関わってきた者としては非常にショックです。だから、もし本当にそういったことを思っているのであれば、例えば、牧場の予算から綿羊は外してほしい。不採算が間違いないわけですから、外してほしいし、それから除雪も公共施設なのだから、町でやってほしいとかとも考えるわけです。でも、牧場が頑張ればそういったことものみ込んでいける。そういうことを町としてしっかり認識していただかないと、何かあれば、いや、あそこが赤字だからとか、決してそういうことにならないという認識を共有していただきたいと。そうでなければ、今、言ったような不採算の部門の綿羊は地域振興費で計上してほしい。除雪の費用は数千万円かかりますけれども、これは建設課なのか、管理課なのか、そういったところで計上してほしい。だから、少なくとも財政悪化の要因とかを頑張っているところのせいにすることのないように、これからも取り組んでいただきたいと思います。今のところ妊娠牛の、例えば預託牧場からの預託希望はないということですけれども、これは声をかければあると思うのです。そうすると、町にとっても、育成牧場にとっても、それから民間の預託牧場にとっても、それぞれ同じぐらいの利益が上がります。放牧期間中ですから、原価率が低いです。だから、そういうできるところから牧場の収支の改善というのを行ってほしい。ご答弁は要りません。次の質問に入ります。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

お答えしたいと思うのですけれども、悪化の理由を、私がさも何か町立病院、育成牧場、特別養護老人ホームの収支が悪化したからということを言っているように聞こえましたが、私は育成牧場についてはそういうことを一切言ったことはありません。牧場の職員に対する挨拶の際にも、非常に大変厳しい環境の中、特に人手不足の中、頑張っていただいているという挨拶を常に心がけてやっていますので、そこだけ、私はしておりません。ただ、町立病院については、外では言っています。国や北海道に対して、非常に財政状況が厳しい中で、例えば交付税の問題とか様々な支援をしっかりしていただかないと、自治体病院、標茶唯一の町立病院でありますので、そういったことは非常に厳しいということは、外に対してはしっかり言っていますので、そこだけは違うということをご理解いただきたいと思います。

質問 11番 類瀨光信

言った言わないの話は後で場長に確認してください。議会でおっしゃったことではなかったかなと思いますので、記録に残っているかどうかということはありますけれども、それはそういうこともあったのではないかということで……。

出典:標茶町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日 議事録 PDF(90ページ) 間違いを知らせる