みんなの議会

標茶町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日

町の財政危機を町民に伝え協働を呼びかけるべきではないかについて

2025年3月10日、標茶町議会の一般質問で、類瀨光信議員が「町の財政危機を町民に伝え協働を呼びかけるべきではないかについて」質問し、町長 佐藤𠮷彦、副町長 牛﨑康人、保健福祉課長 浅野隆生、企画財政課長 齊藤正行が答弁しました。

質問者
類瀨光信 議員
答弁者
町長 佐藤𠮷彦、副町長 牛﨑康人、保健福祉課長 浅野隆生、企画財政課長 齊藤正行

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 類瀨光信

通告に従いまして、3点について質問いたします。まず1点目ですが、町の財政危機を町民に伝え協働を呼びかけるべきではないかについてです。令和7年度予算については、約15億円の財源不足が見込まれています。これまで議会では度々、財政悪化への懸念が示され、公共事業の見直しや町民への説明が必要等々、提案がされるなどしてきましたが、職員の努力もあり、町の財政は健全であるとしてきています。しかし、新年度予算は、町の普通預金と言われる「財政調整基金」と災害への備えである「備荒資金」などから7億円、さらに「町営住宅整備基金」のように町民の生活に直結する複数の特定目的基金から8億円を調達するという状態であります。健全であると言い続けてきた財政が危機的であることを露呈したわけですが、町財政の現状について町長の所見を伺います。さらに、町民の中には財政が逼迫するとの認識を持ちながら、将来性に不安のある事業や政策を実行するためにその実態を隠してきたのではないかとの疑念が生じていますが、この点はどうでしょうか。現時点で次年度以降の財政運営、ひいては町政運営をどうしようと考えているのか。公債費の支出が15億円に達する令和7年度以降、恒常的に同程度の財源不足に陥ることは誰の目にも明らかだったと思います。それにもかかわらず、特定目的基金を取り崩すという重要な案件の説明が議会への議案配付の直前というのは、議会を軽視し、さらには町民を無視したということにはならないのでしょうか。来年度以降の予算編成は、さらに厳しさを増し、不透明になります。町民の安心・安全、子育て支援、福祉の充実を維持しながら財政を立て直すためには、町民の理解と協働が欠かせません。町は、議会はもちろん、町民にも詳細を説明し、真摯に協力を求めて責任を果たしていくべきではありませんか。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

11番、類瀨議員の町の財政危機を町民に伝え協働を呼びかけるべきではないかとのご質問にお答えします。1点目の町財政の認識についての所見についてですが、令和7年度の予算でございますが、一般会計については総額で122億9,500万円となり、対前年度比9億5,000万円の増、率にして7.9%の増となり、特別会計と企業会計を合わせますと、177億5,968万8,000円の予算規模となり、対前年度比で8億2,420万5,000円、率にして4.9%の増となりました。これらを賄う財源につきましては、全般にわたり精査、策定をしたところでございますが、全体で収入不足額は15億5,350万円となったところでございます。この収支不足の金額につきましては、10年前の平成28年度当初予算時の収支不足が12億5,000万円でございますので、比較しますと3億350万円の増となっております。例年、この収支不足を財政調整基金、備荒資金組合支消金を充当して収支を整えてまいりましたが、物価高騰や人件費及び人件費の増額に伴った委託費や、建設事業費などの上昇の影響や、地方債を活用した事業の実施による公債費の増などについて、歳出予算が増加いたしました。令和7年度の収支不足分につきましては、財政調整基金から3億3,000万円、備荒資金組合支消金3億8,700万円、特定目的基金等8億3,650万円を充当することで予算収支のバランスを図ったところでございます。本町の財政状況が厳しいことは、私自身も深刻に受け止めております。近年、税収の減少や人口減少、高齢化の進行といった課題が重なり、財政の健全化を維持するためには一層の努力が必要です。今後も町の未来を見据えた持続可能な財政運営を目指して、全力を尽くしてまいりたいと考えているところであります。2点目の財政状況の実態を隠してきたのではないかという点につきましては、予算上程の際、あるいは町政執行方針や決算審査特別委員会等の中で財政状況を明らかにして、さらには令和6年度第1回定例議会の一般質問の際にも、私の考え方をお伝えしてまいりました。厳しい財政状況の認識は持ちつつ、その中で必要な事業を実施しなければならないと判断する際には、財源の確保など町財政への影響を最小限にする取り組みを進めてきたところでありますし、決して実態を隠したわけではありませんので、ぜひご理解をお願いいたします。3点目の次年度以降の財政運営につきましては、持続可能な財政運営が可能となる状態を目指して、歳入予算の確保や歳出予算の抑制に向けた取り組みだけではなく、これまでの財政構造を見直すなど、行財政改革が必要です。財政運営のあるべき姿の達成に向け、数字合わせに終始するのではなく、問題の本質を見定め、歳入歳出予算の構造を見直した上で、何のための取り組みかという目的を明らかにして、具体的方策を探っていくことが必要だと考えております。現行の行政改革実施計画に基づき作業を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を願います。4点目の議会軽視、町民を無視したことに、につきましては、令和7年度の当初予算につきましては、例年よりも慎重に予算配付の直前まで町民の皆さんの生活に支障がないよう予算調整や内部協議を重ねてきたところであり、決して議会軽視や町民を無視しているものではありませんので、ご理解を賜りたいと存じます。5点目の説明と協力を求め、責任を果たしていくべきとのご質問でありますが、昨年第1回定例議会の一般質問の際にもご答弁させていただいておりますが、できる限り町民の皆さんにわかりやすいように広報等を通じて、できる限りわかりやすく説明するようなことに努めてまいりました。また、これからもその考えに変わりありません。財政が厳しい状況の中で、住民サービスに影響のないよう、今後も全力を尽くしてまいりたいと考えているところですが、仮にサービスの縮小等が懸念される場合には、議会をはじめ町民の皆さんに相談、ご説明させていただきたいと考えているところであります。次年度以降の予算編成につきましては、議員ご指摘のとおり、厳しい状況が想定されますが、財政運営においては、健全とされるあるべき姿の達成に向けて行政改革実施計画でお示しさせていただくとともに、議会や町民の皆さんにご理解を賜るよう努力してまいりたいと考えております。

質問 11番 類瀨光信

標茶町の財政の現状について、ただいま深刻に受け止めているというご答弁をいただきました。特別委員会の設置を検討している議会との間で、財政が危機的であるという基本的な認識が共有されていると理解したところでありますが、今回提案される予算案のところどころに、今、町長がおっしゃった深刻という認識が反映されていないと感じる部分がございます。この点について、個々の案件を挙げてお尋ねしたいと思います。まず、1点目ですが、昨年11月、全員協議会で内容説明を受けた、みどり認定こども園の防音工事についてです。全員協議会では、例えば冷暖房の設備として、いわゆる地中熱を利用するZEB導入の必要性や費用対効果について検証が必要ではないかと、そういった意見がございました。これはZEB自体が工事費がかさむということもそうですが、従来の化石燃料や電力による冷暖房との費用対効果の比較というものをしなければ、増加したコストの回収に非常に長い時間がかかるシステムだと私は理解しておりますので、本町の財政状況を考えたときに、そこの検証というのは欠かせないと思います。また、本町の出生数の推計から、建て替えではなくて、さくら認定こども園あるいは幼稚園の増築というものも選択肢となり得たのではないかと思いますが、まず、この点について、深刻という言葉とはちょっと乖離しているような気がするので、ご説明をお願いします。

答弁 副町長 牛﨑康人

お答えいたします。初めに、地中熱の活用の部分を今回計上させていただいたというところについて、経過等あるいは考えを説明させていただきたいと思います。投資を回収する部分について、随分時間がかかるということは、議員ご指摘のとおりだというように思います。ただ、その上で今回予算計上に至ったのは、やはりこの先、ゼロカーボンというものが国内あるいは世界的に求められている中で、なかなかこの先の標茶町での展開を考えたときに、施設の更新に合わせてそれらに資するものを導入していくというのがなければ、なかなかグリーンカーボンだけでは数字が成り立っていかないというところがありましたので、今回、大変厳しい中でありますけれども、先に向けた投資の一つとして計上させてもらったところであります。

質問 11番 類瀨光信

それで、ゼロカーボンに……(何事か言う声あり)

答弁 町長 佐藤𠮷彦

先ほどさくら認定こども園の増設の考えはなかったのかという部分につきましては、これまでも町内の保育園の在り方としては、川の西と東という形で、さくら認定こども園中心のエリア、それから川の西のみどり認定こども園中心ということで、市街地の形態が川を挟んで非常に大きいということもあって、小さい子供が夏であれば皆さん歩いて通園されるとか、そういったことも考えるという状況もありました。さらに、ここに来てちょっと人口減少が進んできているというのもありますが、それ以前につきましては、実は待機者がいるというような状況の中で、園舎については、基本的にはみどり認定こども園を改築するほうが現実的だろうという判断で進めてきたところでありますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 11番 類瀨光信

それで、まず初めに、副町長からお答えをいただいたZEBの導入の経過についてですけれども、みどり認定こども園の防音工事にZEBを導入するという話は昨年の全員協議会で初めて聞いた話であります。その時点で、標茶の場合はこれまで2022年の第1回定例会で町長がゼロカーボンシティ宣言を行っています。そのとき、どんな取り組みをするかということも宣言しているわけですけれども、その中心は家畜ふん尿処理をするバイオガスプラントの建設であると、そういうことを軸に、ゼロカーボンシティ宣言をして登録をしているわけです。ところが、現状でバイオガスプラントについては正直、お話はされているかもしれませんけれども、実態としては1ミリも進んでいないというのが私の思いであります。基幹産業への貢献度を考えても、ゼロカーボンについてはバイオガスプラントの件をまず進めるべきだし、ZEBを導入するに当たっては、いろんな関係の方との合意形成が必要ではないかと思います。それと、グリーンカーボンだけでは成り立たないというご説明もありましたが、釧路湿原の46%が標茶町にあることを考えて、それから広大な町有林、民有林があることを考えて、果たして本当にグリーンカーボンだけでゼロカーボンが成り立たないのかということをまず数字で示していただかないと、これはなかなか納得しにくいです。それともう1つ、ゼロカーボンを進める上で、二酸化炭素よりもはるかに地球温暖化効果が高い牛のゲップを減らすのだということも主要な施策として挙げられていました。だから、そういったことを飛び越えてZEBをという判断、そこが唐突だなと私は思うわけです。しかも、ZEBに係る費用というのは、今回の7億5,957万9,000円のうち、3億4,392万6,000円かかるわけです。それだけ、従来の設備をしたらいくらかかるかというのは比較していませんけれども、そこを差し引いても数億円、事業費は膨張している。ただ、環境省の補助金がもらえるからいいのだということではないと思うのです。これまでもそうやって借金を重ねてきた結果、公債費が増えて、それを返すことがままならないというのが現状ですから、ここでそれを考え直す必要があったのではないかと思いますし、今からでも考え直すべきではないかと思いますが、いかがでしょう。それと、さくら認定こども園、幼稚園、そこを例えば増築するというのは、標茶町の市街地の構成、川によって分断されているということからなじまないのだということは理解しております。ただ、身の丈に合ったまちづくりを進めるのだというのが町長の口癖でもありますので、そこら辺、思い切って現状を変えていくという判断がなかったのかということも重ねてお伺いします。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

まず、後半の部分のさくら認定こども園、幼稚園のほうに増築という考えの部分の延長の話だと思うのですけれども、先ほど申し上げましたように、小さい子供たちが夏についてはほとんど、かなりの子供たちが歩いて通ったりとか、いろんなことも考えていますし、現状で待機者がいるという中で、特にさくら認定こども園、幼稚園の部分については、さくら認定こども園側に移設、合築という形で、逆に中心地からさらにさくら認定こども園寄りのほうに遠くなるという距離的なことも考えると、やはりみどりで改修をかけるのが理想だろうと考えを持ったところでありますので、ご理解をいただきたいと思います。

答弁 副町長 牛﨑康人

地中熱の関係、お答えいたしたいと思います。議員からZEBの導入ということであるのですけれども、正式に言うと認証を取るという形ではありませんで、熱源の一部に地中熱を活用するというところであります。数字がなければ説得力がというお話、あるいはゼロカーボンを宣言したときの話でバイオガスプラントに傾注すべきではないかというようなお話もあったのですけれども、バイオガスプラントについては議会でも度々取り上げられておりますので、経過、現状についてはご案内のとおりかと思いますけれども、受益者である生産者たちとの合意形成がなかなか取れないという中で、あるいは町がそこに全てを投資するというのがなかなか財源となる補助、交付金等が見当たらないという中で、ここまで総体的に判断する中では実現ができてこなかったというところであります。ゼロカーボン対策だけではなくて、水を守るという点でも何とかしたいというところについては、政策的には下げないで今も取り組んでいるところでありますので、そこはご理解いただきたいと思いますし、ゲップについては、これもご案内のとおり、1つの象徴的な取り組みとしては釧路町と連動した事業等を行っているところでありますけれども、ゼロカーボン対策の中では、家畜から出るゲップについては、今、カウントはされないということでありますが、それについても意識しながら相対的な差引きを何とかゼロにするという、そこに向かって、今、進めてきているところであります。今、みどり認定こども園の地中熱活用について議論されているわけなのですが、ゼロカーボンそのものの取り組みにつきましては、例えば役場庁舎内のペーパーレスであるとか、そういった小さなことを積み重ねながらやっていきましょうと。それから、公共施設の改築、改修に当たって、そういったものを取り入れるというのは、先ほど言ったようにゼロカーボンを推進するためというところでもあるのですけれども、標茶町全体の取り組みとして、私ども公共の部分だけではなくて、民の部分についてもそういった動きを誘発する、あるいはお示しをさせていただくという意味で、今回、取り上げさせてもらっているところでありますので、ご理解いただきたいと思います。いずれにしても、みどり認定こども園につきましては、地中熱を活用しながら化石燃料に頼らない暖房システムの構築というところをつくり上げて、そして標茶町全体の取り組みのきっかけにしてまいりたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 11番 類瀨光信

それで、まず初めに、町長からお答えをいただいた、みどり認定こども園はやっぱり必要なのだという中に、現状で待機者がいるというお話がありますけれども、それはスペースの問題で待機者が出ているのですか、それとも保育士の数で待機者が出ているのですか。それ、単純に待機者が出ていると言われても、理由はそれぞれあるわけで、まずそこが1点。それから、副町長からご説明いただいたゼロカーボンに関してですけれども、当初、進めてきたバイオガスプラントに関して受益者との関係、それから費用負担の関係等でなかなか進めるのが難しいのだということなのですけれども、だから進めやすい地中熱の活用にシフトするということなのですか。そこのところが唐突に出てきていて、しかも、先に標茶中学校、道路を挟んでいるので、学校給食共同調理場とか最近できている施設はあるわけです。それと、従来の温泉熱を活用したシステムもあるし、化石燃料以外に太陽光を利用した、そういったことも考えられる中で、ZEBではないとおっしゃいましたけれども、全員協議会ではZEBの認証を取るとおっしゃっていたと、もし勘違いだったらごめんなさい。ZEBの認証に近づけていくのだということをおっしゃっていましたから、そこのところが、これまで言っていることと整合性に欠けるのではないかと。ZEBの認証を取るとは言っていないと首を振っていらっしゃる方がいますけれども、全員協議会で説明を聞いた人はみんなZEBだと思っているのです。だから、そこは私たちの理解が足りなかったら、それは申し訳ない。ただ、議会としては大樹町のZEBのシステムというものを視察しておりまして、一施設だけでそれをやったところで、どうにもならないなという感想を持っている方も多いのです。そこのところをきちんと説得しきれていないですし、費用が増えて、その分については町のほかの公共事業をもしかしたら減らさなければいけないかもしれないという、自分たちはかかわれないのだという業者さんもいるわけです。そういったことの説明がまだ全然不足ではないかと思うのですけれども、いかがですか。

答弁 副町長 牛﨑康人

お答えいたします。みどり認定こども園の地中熱の活用が唐突に出てきたというお話であります、バイオガスプラントを諦めてそっちに切り替えるのかという趣旨だと理解したのですけれども、決してそうではなくて、それはそれで、さっきも言いましたけれども、バイオガスプラントについては基幹産業に貢献するという意味では必要なものだと考えておりますし、それは可能であれば推進したい。ただ、環境が整っていない。その中で社会的な動きとして、ゼロカーボンにどういうふうに取り組んでいくかという中で、みどり認定こども園の改築の話の中で地中熱の活用というものがプランとして出てきて、それを推進するということを政策目標に掲げてきたというところであります。そういうことで、バイオガスプラントが進まないからみどりにシフトしたのではなくて、同時並行的に考えていく中で、今回、みどりについて予算計上させてもらったというところであります。それから、ちょっと全員協議会でのやりとりについては後ほど確認したいと思いますけれども、改めて申し上げます。地中熱の活用でありますので、ご理解いただきたいと思います。

答弁 保健福祉課長 浅野隆生

待機児童の部分でお答えをさせていただきたいと思います。待機児童は職員数の部分も、当然、ございますが、過去にさくら保育園のスペース的に若干不足が生じる部分があって、受け入れられなかったというような経緯もございました。ただ、昨年、幼稚園と保育園をあわせまして認定こども園ということで、スペースの有効活用をさせていただいておりますので、現状においてはスペース的にも問題はないかと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

答弁 副町長 牛﨑康人

1つ、触れずにおりましたので、追加でお答えさせていただきます。議員から業者がかかわれないというお話がありましたけれども、それについては入札によって執行されるものでありますので、ちょっとどうなるかわかりませんけれども、高度専門的な部分も確かにあろうかと思いますけれども、逆に言うと地元業者の方にとって、そういった技術に触れるチャンスでもありますし、地中熱だから地元業者が全くかかわれないかというと、やり方によってはそうではないのかなと理解しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

質問 11番 類瀨光信

いずれにしても、保育園の待機者がいないということは、わかりました。いいことだなと思います。だから、そういったことももう一度考えなければいけないでしょうし、あと、化石燃料を使わない方針というのも、それは理解できますが、太陽光発電は選択肢に入っていないです。結局、町にはお金がないのです。お金がない中で、あえて工事費が膨張ですよ。13億円のうちの3億4,000万円。補助金をもらおうが何しようが、一旦返すお金は必ず用意しなければいけない。今までもそれはわかっていますよね、いくら有利な借金をしても一旦お金は返すのです。それが足りていないのが現状だということが本当に、そういうことを考えながら難しいと言われた予算編成をされているのかどうかということがちょっと引っかかったので、こういった質問をさせていただきました。個人的には、みどり認定こども園の防音工事7億5,957万9,000円のうち地中熱導入に要する3億4,392万6,000円は、これは一旦削除するべきだと思っています。減らすべきだと思っています。まず、そのことはお伝えします。それから、もう1件。深刻という言葉は、乖離していないかなと思うことがありますので、それについても確認させていただきます。1月に全員協議会で説明があった標茶高校の生徒確保対策、シェアハウスを整備する件についてであります。これも私の記憶なり記録が間違っているのかもしれませんけれども、全員協議会では4棟を4,000万円かけて整備するというふうに聞きました。でも、新聞発表されたのは6棟5,600万円、6棟という数え方はちょっとどうなのか。ただ、新聞発表では6棟5,600万円という、そういう発表がされています。まず、この深刻な財源不足の中で1,600万円、単純に増えているということはどういったことかということをまず説明願います。(何事か言う声あり)

答弁 企画財政課長 齊藤正行

お答え申し上げます。シェアハウスの部分について、報道等で5,600万円何がしというお話が出ていますけれども、全員協議会の際にお話しさせていただいた4,000万円というのは建物の改造費の部分でございまして、その際にもご説明させていただいていますが、これに備品1,000万円、これは厨房の備品と、それからシェアハウスの中の例えばベッドですとか、そういった備品も含みます。その部分と、あとは備品にならない消耗品系が予算化で100万円、大きくはこの部分で、あと細かい3万円とか手数料がかかるのですけれども、トータルでおよそ今回の予算では5,503万円を上程させていただいているところでございますので、工事費が膨張したとか、そういった話ではございません。それから、全員協議会のほうの資料で利活用するのは6戸ということでしたが、正しくは5戸で、1か所……1軒は舎監、ハウスマスターの家、これは変わりません。それから、1か所は食事提供するコミュニティスペース、これも変わりません。3戸、生徒が寝泊まりする部屋は4戸とご説明申し上げましたが、3戸で、ここに最大8名、男女の構成比はまだ定まっておりませんが、最大8名を受け入れできるような体制整備を考えているところでございますので、ご理解いただければと思います。

質問 11番 類瀨光信

私が理解していた予算よりも増えた、その理由については理解いたしました。ただ、そもそもですけれども、これは本当に整備しなければいけないのかどうかということが、どのぐらい内部的に予算編成の際に詰められているのかと思うことがあります。それは、標茶高校の生徒確保対策で一番大事なのは出生数を増やすことだと町では言っています。その次にファームステイや民間の下宿といった、そういう環境を整備することが2番目であると、そういうふうに優先順位をつけているのです。そこに、このシェアハウスというものは、その2番目に当たるということなのかどうかというのがちょっと不明瞭だということと、実際に9月に標高フェアにもしかしたら標茶への入学を希望する方が来るかもしれない。もし来たらそのときに、こういう住環境で皆さん受け入れますよというふうに見せなければいけないということなのですが、町内には、以前、下宿を開業されていたけれども、その利用の低さとか、いろんなことで廃業している方もいるし、それから、こういう時代ですから、町内の事業者のほうにそういったことをやっていただけないかというお話とか、そういうことをしていないのではないかと思うのです。そういった、まずは地元で何とかならないか。さっき言ったファームステイとか、民間の下宿とかということを優先順位に挙げているにもかかわらず、一足飛びに道立高校のためのシェアハウス、もちろん標茶高校は本町にとって大切なものですけれども、そこを町で整備して、その後の維持もずっとしていくわけですよね。そこにもうちょっと慎重な予算の決め方というか、あってもいいのではないかと私は思うのです。現状で、例えば生徒の募集、確保対策をするのであれば、3月末で廃止される西春別標茶線を利用している生徒、それから本当はそれを利用して標茶高校に来ようとしていた生徒、そこへの対応が一番先にやられるべきなのではないですか。それと通り越して、来るか来ないか今の時点ではわからない、でも来るように努力しようというのはわかりますけれども、そこに先行投資としてシェアハウスを整備するということに私は危機感、深刻に受け止めているという町長の言葉とはちょっと符合しないと思うのです。今、まさに3月末でバスがなくなって通学をどうしようかという子供のことを真っ先に考えるべきであって、その予算であれば何にも言わないです。町内でいろんな業者さんに話をして、募集した後、9月にもしどうしても内覧させなければいけないのであれば、その時点では寮は見せることはできますよね。人が入っていようが何しようが、こういう寮があるのだと。ただ、いっぱいになるかもしれないから、それについては整備するというような、そういう順序でも問題ないのではないかと思うのです。なぜそういう予算編成にならなかったのかと思うのですが、いかがですか。

答弁 企画財政課長 齊藤正行

ご答弁が前後するかもしれませんけれども、まずは阿寒バスを利用して西春別―標茶間の通学生の現状についてお話しさせていただきます。現状その部分を利用されている、今現在、別海町から通われているというか、別海町出身者で標茶町に入っている方は10名いらっしゃって、そのうち2年生1名と3年生4名が阿寒バスを利用されております。3年生はもう卒業されていますので、来年は利用しませんけれども、2年生の1名については次年度以降のお話を高校のほうも含めて確認しましたところ、町バスの虹別線を使って行うと。あとは別海町からは今、2年生、1年生、5名いらっしゃいますけれども、その方についても、先ほど言った町バスを使うという方も含めて、2名の方は町バスを使って、残りの3名は寮を使う。これは今でも寮に入っていますので、そういった対応になるかなということで、そういったことも含めまして、今の3年生が現実的に乗っていらっしゃるということも踏まえまして、今年の3月まで西春別線を運行してきたという経緯はご理解いただきたいと思っています。それから、課題として列挙した解決方法の中で、町内の出生数を増加させる取り組みですとか、優先順位ということで順番をつけているわけではありませんで、ここを同時並行していかなければ駄目だということで、1つには以前お話しさせていただいた町内の出生数を増やす取り組みですとか、町内の中学校3年生をどうやって標茶高校に進学をしていただこうかとか、その1つに全員協議会の中でもお話しさせていただきましたが、町内の下宿やホームステイ先の受入れ体制の充実というのもご提案させていただいております。それから、これは既に行っておりますが、近隣市町村から通学者に対する支援も引き続き行いたい。あと、これも既に行っていますが、遠隔者の寮の費用援助も引き続き行いたい。そして、その際にもご提案させていただきましたが、今、標茶高校の寮というのは、3日間お休みが続くと寮が閉まってしまいます。そうすると、遠方の方というのは、やはり迎えに来る。近隣で寮に入っている方だと親御さんが迎えに来るということもありますが、遠方ですと、それがなかなか迎えに来られない距離にいらっしゃる方もいらっしゃいます。実際に今年全国から募集された1件については、寮のそういった環境で断念された生徒も実際にいらっしゃいました。そういった方々の受入れ体制を整備する。それから、これは2月14日の報道で出ておりますけれども、北海道では、令和7年度から高校教育課の中に「高校改革推進室」を立ち上げて、新たな高校の在り方について検討すると発表されております。ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、適正配置を含めてというところですけれども、道立高校のあるべき姿を考えていきたいということで報道に載っております。現在、本町は2間口維持していますが、当然、今後生徒が減少すれば間口減少も想定されますし、現在の標茶高校のそういった取り組みが間口減少により、やはり多様な学びができなくなるということもありまして、何とか2間口は死守したいということが私どもの考えでございます。先ほど言った地元高校への進学率等々もあわせて取り組みとしては必要ですけれども、一方、町外からの生徒確保も必要ではないかということで、議員、ご指摘の町内での下宿、そういった方々の呼びかけについても、当然、しなければならないと認識しておりますし、これは高校のほうともそういった共通課題として取り組んでいくということで確認をしております。ただ、一方で、やはり町外からの高校生の確保ということでは、現在、標茶高校に通っている方の約半数は町外からです。今後もこの傾向は町内の出生数から見て続かざるを得ないと考えたときに、やはり確保対策と居住環境はセットでなければならないと私どもは考えていました。実際にそれで1名の方は辞退されています。そういうことで、道立高校ではありますが、町の財産ということで、財政が厳しい部分ではありますけれども、積極的に今ここでそういったことに取り組まないと、やはり間口というか、実際に生徒さんが減ってしまうと、間口の減少につながってしまう。そうなっては遅いのではないかということで、これは一昨年来、ずっと研究してきた中で諸条件、舎監の問題とか、いろんな問題をクリアした中で、何とか次年度以降、シェアハウスのスタートに向けて何とか高校のほうとも協議が整ったということで、今回、上程させていただいておりますので、ご理解いただければと思います。以上でございます。

質問 11番 類瀨光信

その必要性について、町としてどう考えているかということは理解していましたし、今の説明でさらに理解を深めたところですが、北海道内でその事業の対象となる地域みらい留学に参加している学校というのは既に33校あります。そこに標茶高校が新たに加わるということで、ある意味、生徒確保の競争に入っていくためにどうしても必要なのだということでしょうけれども、私はやはり町内の下宿屋さん、それからそういったことに意欲のある方をまず探して声をかけて、それからでも間に合うことではないかと思うので、当初予算にこの5,600万円というのは必要ないと思っています。期待される効果に見合う投資なのかどうかということをやっぱりいろんな方に理解していただく必要はあると思っています。そして、そういったことも含めて行政サービスの縮小とか廃止があるとしたら町の方に説明するというようなご答弁もいただいていますけれども、そうではないですよね。当初予算45億円足りなくて議会を延期した自治体は1年前にそういったことを公表して、そして昨年中に住民への説明会というのを開いて、要するにリスクヘッジを行っているわけです。結局、財政状況が悪くなって生活に影響を受けるのは、町民なのです。町民がそういったリスクがあるのだということをしっかりと受け止めて、そのリスクに対して準備していかなければならないのです。ですから、そのときになったら、何かを削るようなことがあったら説明するではなくて、今から見込みを説明していかなければならない、そういうものではないかなと思います。それと、全員協議会でも言いましたけれども、2020年の時点で令和7年度で各基金全部ゼロになるよという見方もあったわけですから、それは内部的に引き締めを狙った数字だと全員協議会でもおっしゃっていましたけれども、でも一方で、そういう見方もできたということです。2020年、5年前の時点です。それがコロナも挟んで、たまたま少し延びてきているという、私はそういうふうに認識すべきだと思います。そういう意味では、もう今からでも町民に対して、つぶさに財政の状況を説明して、どんなことに協力してもらう可能性が出てくるのか、現状で町道の植栽管理とか、公園の草刈りとか、小さなところで滞っている、そういったことを町民はもう肌で感じていますから、これは今のタイミングを逃して、来年、基金残高8億円しかない中で公債費15億円です。今年と同じぐらいになるとして、残りの金額をどうするのかということも含めて、これはやはり急いで手当も考えなければいけないし、それを町民にも私たちにもしっかりと知らせていただかなければならないと思います。議会としても特別委員会を設置して、町とともに、それから町民とともにそのことを考えていかないと、標茶は消滅しますよ。そうは思いませんか。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

今、議員のほうからいろいろあったのですけれども、私、町長就任した時点から財政状況は非常に厳しいなということは肌で実感しながら、職員には常日頃、有利な起債とか補助事業とかそういうものを獲得しながら、様々なことをやりながらやってきたことはいろんな事業で、例えばアイヌの交付金では、ウタリ協会がなくても9割補助のものを獲得したりとか、本当は7割の過疎債だったけれども、8割の辺地債を使えるような有利な起債を確保したり、様々な職員がそういったことをやりながら頑張ってきたのが事実であります。ただ、昨今のいろんな状況、コロナ以降の物価高騰等が予想以上に厳しくなったということは議員の皆さんも十分承知のことだと思います。引き続き、議会のほうで特別委員会がという話の内容について、私はまだ一切聞いていませんので、ちょっとよくわからないのでそれについてはお話しできませんけれども、様々な今後の方向性をしっかり固めて、固めないでいきなり町民にお話というのもちょっと無理な話でありますので、しっかり考え方を整理し、できるところから町民の皆さんにご説明をしながら、ただ、今、予算の中でちょっと甘いのではないかという話もありましたけれども、しっかり将来を見据えて、必要なところにはしっかり令和7年度の予算については予算化をしながら、引き続き標茶が持続可能な財政運営、まちづくりができるようにという思いで予算編成をしていますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 11番 類瀨光信

この件については最後の質問ですけれども、ちょっと答弁漏れというか、はっきり聞けなかった部分、6年度末、要するに3月31日の時点で基金の残高は8億1,000万円ぐらいですか。大体8億円なのですけれども、来年度の予算編成、具体的に今ならないかもしれませんが、不足分があると思うのですけれども、積み戻しできる分もあるかもしれないですが、不足分は、例えばどういう方法が考えられるかだけお伺いして、この質問は終わります。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

担当より私がしゃべったほうが一番いいだろうなと思いますので。基本的には、私、企画財政担当の課長をやっているときに今西町長のもとで、市町村合併で三位一体改革の中で、非常に財政状況が厳しい中で対応していたという経験知がございますので、そのときも交付税が5億円一律カットされるとか、そういう中でやりくりをしながら、当時も基金は20億円程度しかないというような状況の中で、当時も同じように基金から年度当初の予算編成の不足額を積み戻し、支消しながら、やりくりをしながらやっていまして、さらに足りない分については、当時は民間の金融機関からの一時借入れも、簡単に町村長の判断でできるという状況の中にあります。議会の予算書にもあるとおり、一時借入れは10億円を限度にできるというふうになっていますので、収入役が当時いましたので、その責任で一時借入れをしながら交付税等が入ってきたときに戻すというやりくりをしながらずっとやってきたという経験がありますので、残高を見ながらそういった分の選択肢も含めてやっていくことが、今、求められていることなのかなと思っていますので、それについてはまたさらに議会の皆さんに報告しながら、説明しながらやっていきたい、そんなふうに思っていますのでご理解をいただきたいと思います。

質問 11番 類瀨光信

昔のお話、ご自身が財政担当されていたときのお話までいただきましたので理解を深めたところですが、私の記憶が間違っていなければ、単純に財源不足を民間の銀行から借金したわけではなくて、国営事業の負担金を繰上償還することによって、その金利を、利ざやを稼ぐという、日本で初めての手法を取るために民間金融機関から借入れした部分もあったと、そうやって基金を増やすために借金をしたということもあったということを、もし、これ、私の記憶が間違っていたら申し訳ないのですが、100%が財源不足だったのではないかなということ、ちょっと皆さんも関心を持って後で調べていただければと思います。

出典:標茶町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日 議事録 PDF(78ページ) 間違いを知らせる