標茶町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月4日
町の存亡をかけて酪農を支援すべき
2024年6月4日、標茶町議会の一般質問で、類瀨光信議員が「町の存亡をかけて酪農を支援すべき」について質問し、町長 佐藤𠮷彦、農林課長 村山尚が答弁しました。
- 質問者
- 類瀨光信 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤𠮷彦、農林課長 村山尚
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 類瀨光信
通告に従いまして、1点質問させていただきます。町の存亡をかけて酪農を支援すべきということであります。酪農は、標茶町の基幹産業であり、経済の生命線です。将来、消滅すると言われる標茶町ですが、一次産業、とりわけ酪農を基幹産業として持続的な再生産を堅持する限り、私たちのふるさとは残る可能性が高いと思います。なぜなら、標茶町の消滅は、日本の食料自給崩壊を意味するからにほかなりません。そうした観点から、これまで酪農家の声や専門家の声を基に経営環境の厳しさが増していることを指摘し、町として実行可能な施策を提案してきました。しかし、検討されることがほとんどないまま、離農に歯止めをかけることも、安定的な生産活動の維持もままならずに今日の悲惨な状況に至っていると感じています。酪農家と町の間で、酪農を取り巻く環境の厳しさは共有できているものの、危機感という点では実感の部分で乖離しているという感じが否めません。危機的状況の酪農を再興するために、これまでの施策の成果を厳密に評価し、持続的な再生産を堅持するために必要なことを厳選して実行すべきではないかということで、以下についてお聞きします。①離農の実態と原因分析、重点支援地方交付金等による支援策の成果と評価。②草地型酪農の現状と今後の課題。③増産に向けた対策と短期的な計画。④速効性のある酪農支援の予定。⑤災害や伝染病への備えと、事後に生産を再開するまでのビジョン。60具体的なこと5点について質問いたします。
答弁 町長 佐藤𠮷彦
11 番、類瀨議員のお尋ねにお答えいたします。1点目の離農の実態と原因分析、重点支援地方交付金等による支援策の成果と評価についてですが、令和5年度中に町内において、搾乳を停止した酪農家の戸数は9戸となっております。内訳としては、5戸が離農、育成牛飼養等への経営転換が3戸、第三者への経営移譲が1戸となっております。なお、離農の理由としましては、高齢化と後継者の問題や将来への不安などとなっております。また、令和6年度になってから搾乳を停止した農家の戸数は 12 戸となっております。その多くは育成を継続する方向で進んでいるとの情報が入っておりますが、搾乳停止の理由といたしましては、昨今の資材価格の高騰等の影響による経営環境の悪化や後継者不足等、様々な要因があるものと理解しております。国の交付金等を活用した支援策につきましては、令和4年度に経産牛1頭当たり 1,200円、令和5年度経産牛1頭当たり 1,500 円を補助基本額として、令和4年度は 2,295 万9,600 円、令和5年度は 2,957 万 7,000 円の計 5,253 万 6,600 円を飼料価格高騰に係る酪農経営緊急支援事業として実行しているほか、全町民を対象に地域牛乳応援券を配布し、牛乳消費拡大に向けた取組を行うなど、町として支援できることについて、検討し取り組んできたところであり、その成果については、酪農家の負担軽減や牛乳消費拡大に向けた機運醸成など、相応の評価をいただいているところではございます。2点目の草地型酪農の現状と今後の課題についてですが、本町は広大な土地条件と豊かな水を生かし、酪農専業地帯として大きく成長してきました。国が平成 27 年度から始めた畜産クラスター事業による設備投資が積極的に行われてきましたが、新型コロナウイルス禍による需要減で生産抑制や資材価格の高騰など想定外の事態に見舞われ、酪農家の経営は非常に厳しい状況となっていると認識しており、離農者が増え続けることによって農地が適切に利用されなくなる可能性についても懸念しております。この非常に厳しい情勢を乗り切るためには、本町の有する広大な面積の草地を最大限に活用することが持続可能な酪農・畜産経営につながるものと考えており、令和5年度予算において、酪農再興事業の継続と事業内メニューにある草地更新加速化事業に、追播により草地植生改善を行う場合にも補助対象とする制度拡充をさせていただいたところです。いずれにしましても、引き続き関係団体との情報交換を図る中から、効果的な施策を検討してまいりたいと考えております。3点目の増産に向けた対策と短期的な計画と、4点目の速効性のある酪農支援の予定については、いずれも関連した質問であると考えます。議員もご案内のとおり、今年度の牛乳生産目標の達成に向けては、搾乳牛の確保など、毀損した生産基盤の回復を図ることが急務となっており、JAしべちゃでは、独自の対策として乳牛リース事業により搾乳牛の確保に苦慮する酪農家を支援しております。1点目61のお尋ねでお答えした重点支援交付金を活用した町単独で行った飼料価格高騰に係る酪農経営緊急支援事業、5点目のお尋ねに対しお答えする暑熱対策、さらには昨年度行った酪農再興事業の事業内メニューの拡充など、いずれの支援もJAしべちゃをはじめとする関係機関と協議を行い、連携あるいは役割分担をしている総合的な支援であると考えております。今後の支援の予定につきましても、本定例会で長尾議員の一般質問に対するお答えの繰り返しになりますが、JAしべちゃなど関係団体と情報交換を行い、具体策の検討を継続してまいりたいと考えておりますとともに、北海道町村会や各種期成会などを通じて安定的に酪農経営を継続することができる体制づくりに対して、国や北海道に引き続き要請を行ってまいりたいと考えております。5点目の災害や伝染病への備えと、事後に生産を再開するまでのビジョンについてですが、平成 30 年9月に発生した北海道胆振東部地震に伴う大規模停電の発生を受け、その対策として令和元年度から非常用発電機の購入に対する補助をJAと連携して行い、万が一、大規模な停電が発生した場合でも電力を確保できる体制が既に整っております。また、今年1月の能登半島地震では、家畜の飲み水の供給が断たれたことにより乳質が悪化し、大量の生乳が破棄されるという自体に陥っております。議員もご案内のとおり、道東太平洋岸では千島海溝を震源とする大地震発生が危惧されており、営農用水の断水対策を急ぐべく、現在JAしべちゃと支援策について協議し、年度内にも設備モデルを示せるよう作業を行っております。伝染病対策につきましては、例年行っている一斉ワクチン接種やBVDバルク乳検査を継続して実施しておりますし、令和4年度の牛サルモネラ症の多発に際しましては、関係機関と連携し、飼養衛生管理に係る現地指導と暑熱対策にもつながる消石灰配付を令和4年度に引き続き行い、一定程度の成果が出ているものと評価しているところであります。議員もご案内の、国内では鳥インフルエンザや豚熱が毎年のように発生しており、感染が確認された農場では、家伝法に基づき飼養する全ての家畜が殺処分され、状況によっては経営継続が困難となることも十分考えられます。本町の基幹産業は酪農・畜産業ですが、過去には宮崎県で口蹄疫が発生し、本町においても防疫対策を強化した経過もございますし、まずは病原菌を農場内に持ち込まないために日頃からの対策が重要であり、万が一そうした病気が発生した場合でも、国、道が疾病ごとに定めるマニュアルに沿った対応を迅速に行うことが何よりも重要と考えております。また、近年は地球規模での温暖化の影響と思われるゲリラ豪雨の多発や夏の酷暑が本町においても多発しており、震度6以上の大地震も全国各地で頻発するなど、本町基幹産業である酪農・畜産業の持続可能な経営に向けては、議員からご指摘いただいた自然災害に対する備えが重要であると考えております。先ほども説明しました能登半島地震では、水道や道路など、あらゆる生活インフラが被災しており、今現在も復旧作業が続いております。62いずれにしましても、自然災害の発生に際しましては、各業界が単独で考えるべきものではなく、町の地域防災計画をはじめとした各関係機関が策定した危機管理に係るマニュアル等に基づき、地域社会全体が一丸となって対応に当たるべきものと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
質問 11番 類瀨光信
標茶町の酪農の危機的状況については、新型コロナウイルス禍によるところ、さらには国際情勢によるところという認識でおられるということは分かります。ただ、恐らく私とも共通の認識であると思うのですけれども、それだけが原因ではないということ、答弁の中には入っていませんけれども、あると思います。それは、異常気象による飼料価格の高騰というのは過去に幾度も経験してきていますし、肥料価格についても主たる生産工場の火災事故、それから原油価格の高騰など、常に変動の波を受けてきました。ただ、それらが重なったというところに今回の厳しさがあるということは否定できません。むしろ、町として時間をかけてやってこなければいけなかった各種関税協定の発動に対して、国は国際的な競争力を規模拡大によって獲得しようとしてきたわけです。そういった中で、標茶町をはじめ釧路・根室管内の酪農を基幹産業とする町では、草地型酪農を進めようという、そういうことを進めてきたわけです。ただ、その草地型酪農の推進について、具体的な生産基盤の整備、準備、そうしたことをしてこなかったことのツケという部分も少なからずあると思います。そういった意味で、認識の異なる部分はあるかもしれませんけれども、そこはさておいて、各項目について再度伺います。まず、1点目の離農の現状、それから実態と原因分析、重点支援地方交付金による支援策の成果と評価ということで、過去の牛乳券の配布、それから乳牛1頭当たり 1,200 円、令和4年の分まで併せて答弁いただいたわけですけれども、その中で1頭当たり 1,200 円あるいは 1,500 円という、そういう現金を配るという支援のほかに、中長期的に生産基盤を構築していくことを考えたときに、以前、町で優良な後継牛を育てていくためにゲノム解析を優先するのだと、そういったことをおっしゃっていた。それから、草地型酪農を進めるという点で言うと、土壌分析は大変なお金がかからずに、効果的に肥料や堆肥を利用する点で、これは経費の削減につながります。同様に、餌や堆肥の分析というものも、あまりお金がかからずにそれぞれの酪農家の経費削減や、それから経営環境の向上に役立つようなものなのですが、そういったことにまず取り組んでこなかったという感想がございます。今後、もしまた同じような交付金を活用できれば、そういったことにもぜひ取り組んでいただきたい。そして、その後もそういったことを継続していくことによって初めて草地型酪農が開花するのではないかと、そんなふうに思います。牛乳券の配布については、何度か行われているのですが、令和4年の第2回定例会で、63どのぐらい使用されているのか把握する必要があるだろうと、さらにその効果測定についても研究が必要と思うというふうに答弁をいただいています。それら含めて、まずどう考えるか、それから牛乳券について効果の検証をされているかどうか、それから今後されるかどうか再質問いたします。
答弁 農林課長 村山尚
担当課のほうからお答えさせていただきます。まず、1点目の質問の中で、中長期的な計画の中で、例えば土壌分析ですとか、ゲノム解析を行ってきていないのではないかというような趣旨のご質問だったと思いますけれども、ゲノム解析に関する助成というのは、たしかJAさんのほうで行っていただいております。それから、土壌分析のほうだったのですけれども、こちらにつきましては、令和4年度の町と農協と連携して行った国の飼料高騰に対する緊急支援対策に上乗せする形で、JAと町と合わせて 2,800 円の補助を行っておりますが、その中のメニューの中でというか、要件として土壌分析をしなければならないというのがありますので、もともと行っていた農家さんも当然おられますし、それ以外の方についても、基本的には土壌分析ということを行っていただいたのかと思います。ただ、土壌分析をしただけでは、当然、草地型酪農のほうに適切な施肥ですとか、あとはどういった植生があるのかも含めてなのですけれども、そういったところにつながりませんので、それらを基に恐らく農家さんのほうも取り組んでいただいたのだと思います。先ほど町長のほうから答弁申し上げましたが、令和5年度から酪農再興事業の事業メニューを拡充いたしまして、簡易草地更新だけではなくて追播についても事業の対象となるように制度のほうを拡充しておりますが、たしかその新しい制度を活用してもらって更新した面積が 183 ヘクタールございました。そうしたところも草地型酪農の推進に資する取組になっていったかと考えているところでございます。それから、牛乳券のほうだったのですけれども、令和5年度以前については、ホクレンの牛乳贈答券を活用しておりました。議会のほうからもご指摘いただきまして、それだとなかなか使用率、実行率というのがつかみづらいということで、令和5年度は独自の牛乳券を使って牛乳・乳製品、乳製品というのは地元の生乳を使った乳製品と限定させていただきましたが、そちらのほうの実行率が 90 パーセントと、当初想定していたよりもかなり高かったかと思います。実際に牛乳贈答券を使っていただいて、当然、牛乳消費が拡大したという効果のほかにも、町民の皆さんに酪農の現状がこういった危機的状況になるのだよというのも理解していただいて、それ以上の消費拡大につながっているのではないかと担当課としては分析しているところでございます。
質問 11番 類瀨光信
町長からの答弁ですと、相応の効果があったというようなことでしたので、担当のほうから詳しく答弁いただいて大変参考になります。64ただ、令和5年度の牛乳券、実行率が 90 パーセントですが、それがどういった効果につながったのかということ、要するに、ほかに牛乳券に代替するようなことはないのかということ、それを今後ぜひ検討していただかなければならないなと。実際のところ、私だけかもしれませんが、牛乳券の配布という点については、やや食傷気味であります。次に、私は草地型酪農について、具体的なビジョンが必要と考えていまして、その策定をこれまで提案してきました。町長の答弁の中で広大な草地を有効活用することが大切との認識を示されましたけれども、また離農が進んで未利用の草地が増えることに対する懸念というのももっともだと思います。しかし、そうは言いながら、放牧酪農の位置づけ、放牧というものの位置づけが明確でないと感じております。そこで、昨今、町内の公共牧場の利用が低迷しているという事実を、実態を把握しているかどうか伺います。
答弁 農林課長 村山尚
お答えいたします。町内全ての公共牧野の現状について、調査はしきれておりませんが、聞き取りを行ったところの状況を申し上げますと、いずれの牧野も令和4年度に対して入牧頭数が落ち込んでいる、当初の計画を下回っているというような状況は把握してございます。
質問 11番 類瀨光信
令和6年度の入牧に関して言うと、これは一部ですけれども、減少した枠に対して近隣の市町村の酪農家から3桁以上の育成牛が利用者として入ってきているということがございます。該当する町内の共同牧野における預託頭数の減少というのは、それは離農であったり、あるいは町営牧野であれば料金の問題であったり、いろいろ複合的な理由があるわけですけれども、ただ、草地型酪農を進めるという中で、放牧というのは大変大きなウエイトを占める部分であると思うのですが、そういったところの共同牧野の運営が、地元の牛ではなくて他の自治体の牛によるところが大きくなっていっている。これは何かしら対応が必要ではないかと思います。何で他の自治体からの牛が急に増えたかというと、生産抑制や減産に対して、そちらでは乳牛の総体の頭数を減らさずに、リタイア事業などを使って牛を処分し、一方で資金提供、利子の補給などをして、初生の購入を助けるというようなことで牛群全体の若返りを図った結果、さらに生産抑制とか減産とか言われる前よりも乳牛の数が増えようとしているという、そういうことであると聞いています。一方、標茶町では、先ほど伺ったように、いろんな対策を打っておりますけれども、国の政策に従って減らすときは減らし、消費拡大については一所懸命取り組んでいるけれども、そういった減産後にどうやって増産に転じるかというような対策というか見通しについてどうだったのかと。そうやって標茶町の共同牧野を利用するところというのは、そういう意味では先を見越して減産の後、増産に転じる、乳牛が全体として減る中でも総体の頭数を変えないで、でも生産は抑制するという方法を取ったという、そういうことの証左65であると思います。そういう点で、本町のそういう広大な草地資源、牧草資源というものを町内の酪農家がきちんと利用するために、どのような方法を考えているかお伺いします。
答弁 農林課長 村山尚
お答えいたします。議員の今のご質問の意図というのは、牧野の運営のことではなくて、生産基盤を回復するためにどういったことを考えているかということにつながると思いますので、そうした視点でお答えさせていただきますと、町長の答弁の繰り返しにはなってしまうかもしれませんけれども、今回、農協さんのほうで乳牛のリース事業というものを行っております。生産抑制の関係で、乳牛リタイア事業、国の事業を使って牛を減らした人、あるいは農協さんも独自で駄牛淘汰事業というものを行って、乳牛自体の数が減っております。牧野の預託頭数が減っているのは、そういった要因もございます。あるいは、去年の酷暑の影響で繁殖の成績が悪くて、入牧頭数がそれらの要因によって減っているとも思います。ただ、この後徐々にではありますけれども、農協さんのほうで行う暑熱対策、町のほうでも行いますけれども、徐々にそういった数も回復してくるかと思います。今現在、すぐに生産基盤を回復するために何か取り組む方策等があるのかと言われると、やっぱり一度毀損した生産基盤をまた立て直すには時間を要することかと思います。1年ないし2年の時間を要することになろうかと思います。ただ、これもちょっと具体的な話はできないのですけれども、失われた生産基盤を再生するために農家さんが必要としていることについて、農協さんと関係機関と連携しながら情報交換をする中で、町のほうとしてもきちんと対応してまいりたいと考えております。
質問 11番 類瀨光信
そういったことで一旦減らしてしまった牛というのは、増えるまでに2年の歳月が必要です。羊だと1年ですし、いろいろ季節外繁殖とかで簡単に増やせるのですけれども、牛の場合そうはいきませんから、まずは今後この状況が続くかもしれないし、また新たな危機が訪れるかもしれない中で、とにかく土地とか牛を減らしてしまったら、そこから生産基盤を回復するのは難しいということ、共通の認識になったと思うので、その点については分かりました。そうやってこつこつと対策をした結果、また放牧牛が増えてきた、町内の牛で各共同牧野、町営牧場が埋まるとなった状態のときに考えなければいけないのがヒグマの対策であると思います。問題となっていた個体は捕獲されましたけれども、令和元年第3回定例会66では、そういったヒグマ対策として電牧の敷設が有効であるという提案をさせていただきましたが、それに対して、町としてはヒグマの習性を考えるとき、オープンスペースをつくることが有効であるという考え方を示しています。また、同年の第4回定例会では、同僚議員の質問に対して、緩衝帯の整備を推奨するのだというふうに具体的に答弁されていますが、その後、こういった効果的かつ費用のかからない対策というのはどういうふうに進められていますか。
答弁 農林課長 村山尚
お答えいたします。議員おっしゃるとおり、公共牧野で、これまで厚岸町と本町の牧野において、60 頭を超える被害があって、令和元年から足かけ5年間の対策をしてきております。昨年の夏にOSO18 は捕獲になったのですけれども、当然のことながら近隣の農場において、また新たに家畜被害が起きるなど、決して警戒を緩めているわけではございません。今年度につきましても、牧野のほうと協議をしながら、ヒグマ対策のほうは継続して行っているところでございます。あと、議員からご提案いただいた電牧の敷設につきましては、各牧野のほうに打診をして、結果的に標茶町内の公共牧野はかなり面積が広いので管理が大変だということで、打診はしましたけれども、牧野のほうの判断で電牧のほうの敷設はしていないと理解しております。それから、緩衝帯の設置についても非常に有効だと過去の議会答弁であったということなのですけれども、僕も同じように考えております。実際、茶安別の牧野のほうの要望を受けて、ヒグマの通り道となりやすいようなヤチダモの木を切って緩衝帯を実際につくった、そういった対応もしたところもございます。全ての牧野のほうでそういったことをやっているわけではないのですけれども、実際に一部牧野の要望を受けて、そういう緩衝帯の設置をしたという実績もございますので、ご理解のほうをよろしくお願いいたします。
質問 11番 類瀨光信
理解しました。最後に、5点目の災害や伝染病への備えと、事後に生産を再開するまでのビジョンということで、特に地震にフォーカスして、停電であるとか水の確保であるとか、そういったことについて、現状と、それから今後も取り組んでいくということを答弁いただいております。ただ、これも草地型酪農という点で絶対避けられないものとして私は常に意識しているのですが、2008 年に雌阿寒岳の噴火警戒レベルというのが2になって、噴火警報というのが発令されています。それから 2018 年 11 月、これも噴火警戒レベル2で、噴火警報というのが発令されています。私、町営牧場に勤務していたことがありまして、そのときに常に思っていたのは、放牧期間中、あるいは粗飼料の採取期間中に噴火が起きて風向きが悪かった場合、一体自分た67ちはどうすればいいのかということを考えておりました。それで、管内の恐らく雌阿寒岳の影響を受けないだろうという公共牧場、それから十勝管内の公共牧場と、非公式ではありますけれども、提携関係を結ぶというようなことをして準備をしておりました。今、急に聞いて、そのことに対して答えが出ると思いませんけれども、そういったことを草地型酪農、それで放牧をどんどん進めるのだということで言うと、全部の牧場が影響を受けないにしても、影響を受けるいくつかの牧場、放牧地について、およそどうすればいいと考えているかお聞かせ願いたい。ちなみに私が勤務した民間の牧場では、そういったことも考えて、向こう1年の牧草を確保するということを政策金融公庫の資金を借りて行いました。そこからは毎年、その年の分、先に刈った分を食べさせて、あとの分をストックしていけばいいということなのですが、それをみんなができるとは限らないですけれども、そういった想定を高く持った対応をしないと、草地型とか放牧とかということはあずましくないですよね。その点、何か大ざっぱで結構です、ありましたらお答えください。なければ、次までに考えていただければと思います。
答弁 農林課長 村山尚
お答えいたします。正直申しまして、本町で今想定しているリスクといいますか、想定していた災害というのは、主に地震と停電ですね。それらに対処すべく、今現在、断水対策について作業を行っているというのは、先ほど町長から申し上げたとおりです。雌阿寒岳の噴火につきましては、実際、噴火が起きたときにどのぐらいの影響があるのかというは、今現在、僕の中で何か情報を持っているかというと、正直持っておりません。その部分については、今後、実際に噴火が起きたときにどういった影響があるのかというのは研究させていただきたいと思います。(「終わります」の声あり)