みんなの議会

標茶町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月5日

小中学校トイレ個室に生理用品を直ちに置くべきだ

2023年12月5日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「小中学校トイレ個室に生理用品を直ちに置くべきだ」について質問し、教育長 青木悟が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
教育長 青木悟

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 深見迪

質問の前に議長にちょっとお願いがあるのですけれども、説明員や答弁、説明される方、マスクしていると、ちょっとくぐもって、私、端のほうにいますので、聞こえづらいのです。差し支えなければマスクを外して話していただければなというふうに思うのですが。

質問 1番 深見迪

よろしくお願いいたします。それでは、質問に入ります。初めは、小中学校のトイレ個室に生理用品を直ちに置くべきだという趣旨で質問をしたいのですが、3回目の質問になります。令和4年第2回定例会と令和5年第3回定例会で同じ質問をしましたが、その後の経過をまず伺いたいというふうに思います。2回の答弁を聞くと、「学校トイレに限定した対応ではなく、他のトイレへの設置を含めた社会全体の取組が重要であると考えている」という非常に前向きなご答弁もいただきましたし、昨年は「学校トイレの個室に生理用品を置いてあることが望ましい方向性だと私は理解しております」というふうに答弁されています。また、「生理用品はトイレットペーパーと同じようにというのは、この先そのように世の中変わっていくのだろうなと私は理解している」というご答弁もいただきました。その上で、「子供たちや保護者の意見を反映させて、学校として判断していきたい」との答弁もされていました。当面は保健室対応で十分と思っているとしながらも、いずれもその必要性、トイレ個室に生理用品を置くことを認めた上で検討するとの答弁でありました。その後、それがどのような取組、検討をし、どのような結論を出したのか伺いたいと思います。

答弁 教育長 青木悟

1番、深見議員の小中学校トイレ個室に生理用品を直ちに置くべきだとのお尋ねにお答えいたします。1点目のその後の経過を聞くに関するお尋ねですが、令和4年第2回定例会、令和5年第3回定例会においても同様の質問をいただいておりますが、その後については、去る第3回定例会終了後に各学校に対し、各学校の設置の状況や道教委による道立学校での取組状況と併せ、今後の配置検討について通知をさせていただいております。各学校においては、養護教諭の意見も踏まえた上で、現状について改めて検討していただいています。次に、その後どのような取組、検討をし、どのように結論を出したのかとのお尋ねですが、取組については、1点目でお答えしたとおり、各学校での設置の必要性などを検討していただいたところであります。改めて各学校において学校の実態を確認したところ、児童生徒、保護者、PTA役員等も含め、要望や意見、相談などはどの学校からも出ておりません。学校で生理用品が必要となる場合として、初めて使う場合、緊急的に必要となる場合が想定されますが、生理に関する指導は適切な時期に丁寧に行っていること、利用の仕方を含め、自分に合った生理用品を携帯するなどの指導を徹底していること、また、生理に不安を抱えている児童生徒とは保護者と頻繁に連絡を取り、本人とも直接指導ができるよう、小規模校のよさを生かし、日常的に相談する体制づくりができていることなど、その指導のきめ細かさについて改めて認識したところであります。また、校舎が古く、トイレ個室内の湿度等を含め、衛生面などに不安があり、保健室に常備したほうが安心して使用できるという回答もありました。健康安全指導の目的は、児童生徒自身が自らの健康管理について考えられるようにすることであり、必要なときに適切な行動ができるように親の役割も含めて指導するのが生理に限らず学校の責任というのが、町内学校の共通認識でもあります。現状において、1校を除いた学校については保健室への設置で対応可能と考えており、トイレ個室の設置に向けて、この段階で具体化や必要性には至っておりません。以前も答弁したとおり、生理用品を携帯するのを忘れるかもしれない、さらに保健室に生理用品をもらいに行けない子がいるかもしれないという仮定で、学校の全ての女子トイレ個室に生理用品を具備することは、児童生徒にとってはより便利で手厚い環境であるとは考えますが、イコール全ての学校で実施すべきというものではないとも考えております。また、生理が突然起きるかもしれないという仮定で設置を考えるのであれば、トイレットペーパーと同じように全ての女子トイレの個室に設置されるべきであり、学校に限った議論であるべきではないと考えているところでもあります。以上のことから、教育委員会としては、現状で町内全ての学校の女子トイレ個室に生理用品を設置する考えはございませんが、今後も現状や課題を踏まえ、各学校において判断し、対応することとしておりますので、ご理解賜ります。

質問 1番 深見迪

前回の答弁とほぼ同じで、今回はかなりはっきり、検討ということではなくて、そういう考えはないということでしたので、前回より全然学習も進歩もしていないなと、失礼な言い方かもしれませんが。私、グラフを持っているのですけれども、ここにずらっと、全都道府県のグラフですよ。進んでいるのですよ。50%以上が、相当出てきているのですね。これ今でも進んでいるのですよ。北海道は11%ですよ。これは国の政府の方針でもあるジェンダー平等、この方針に照らし合わせても、こうすべきだという考えを私たちが改めていかなければならない、そういう内容なのです。もうかなり全国の実践の例を、私、前回も前々回も示しましたので、今、時間もないですから改めて言う必要はないと思うのですが、一言二言言えば、昨年の12月に沖縄で行ったアンケート、これを見ると、これは県内の小学校4年生から高校3年生までの女子生徒を対象とした生理用品に関する実態アンケートの最終結果がまとめられて、これを見ましたら、生理用品があると助かる場所、これについて尋ねたところ、「女子トイレの個室の中」というのが90.4%もあった。「保健室」が30.2%。「女子トイレの手を洗うところ」、トイレの中ですね、これが17.6%。それから、先ほど教育長おっしゃった保健室に生理用品をもらいに行くことを子供たちがどう感じるか。「助かっている」というのが40.3%いました。しかし、「行きづらい」というのも37.5%もいるのですよ。この一人一人の子供のそういう考え方、これについてやっぱり寄り添うことがジェンダー平等ではないですか。この点での私たちの、私も男ですからそういうのは恥ずかしいけれども、いろんなところへ行って聞いてきました。薬局へ行って薬局の女性の、それは前回も話しましたけれども、販売されている方にいろいろ聞いてきたりもしました。そういう私たちの、ここ、議場を見ても分かるように男社会ですよ。そういう人たちが本当に、子供たちの心の奥底にあるそういう、生理用品が女子トイレの個室に置いてあればすごくいいのだけれどもなという、心の奥底まできちっとつかんでいるのかという疑問を抱かざるを得ないのですよ。それは教育長、どうですか。いろいろ調査もされたようですけれども、大人の感覚や男の感覚で答える人が多かったり、あるいは保健室でも全く違う考えを持っている保健の先生、養護の先生がいらっしゃると思うのですけれども、例えば養護室に行ったときに、うちは小さな学校が多いですから養護室に行くこと自体が恥ずかしいというようなこともあったりするのですけれども、そういう子供の内面に寄り添った、現実に寄り添った調査は行われましたか。どうですか。

答弁 教育長 青木悟

お答えをいたします。そういった現実的な生理用品に関した具体的な調査というのは、子供たちには行っておりません。ただ、やはり日常の学校教育の中で様々な形で今の時代は、子供との面談であるとか、保護者との懇談会、PTAの役員会、学校の教育調査、学校評価、様々な場面で保護者あるいは児童生徒から聞く機会というのは十分あるというふうに考えております。あわせて、今回も校長会を通して様々な形で、我々ももう3回目でありますけれども、本当に大丈夫ですかという、そういった調査も行っている中で、やはり各学校からは、そういった養護教諭とのコミュニケーションをしっかり取って、子供たちに安全指導できていると、そういう自信を改めて確認したところでもあります。これがうそだと、全然見えていないと、そういうふうな疑いを持たれてしまえば、それを確証する方法はないのかもしれませんが、学校としては、改めまして標茶町の学校の先生方は非常に子供たちとコミュニケーションを取れて、そういった保健、生理指導も含めて安全指導はできているというふうに確認をしたところであります。また、やはり前回の議会でもかみ合っていないというお話をされていたところですけれども、校長からはこういう指摘もありました。やはり誰のために何のためにやるのかによって方法や対応は違ってくるのではないか、そういったところがずれているのではないかという指摘もありました。私、これは非常にそのとおりだなというふうに感じています。やはり議員おっしゃるように、忘れてくるかもしれない。そして、養護教諭に言えないかもしれない。突然生理が来るかもしれない。もし、そういった子がいて、それがかわいそうではないのかと言われたら、それはかわいそうであります。それはもう全く意見一致するところであります。ただ、同時に学校は、やっぱり様々な環境の子がおります。虐待であるとか、性的偏見であるとか、あるいは部活動で、これは今はないとは思いますけれども、激しい運動のために生理が不順になってしまったり止まってしまったり、あるいはストレスや強い悩みでやはり不順になったり体調を崩したり、様々な子がいて、その子をいかに早期発見して対応するか、それはやはり担任や養護教諭とのコミュニケーションしかないというふうに考えています。生理用品をトイレ個室に置くことは、確かにそれは困った子にとっては、すばらしい、いいことかもしれませんが、同時に養護の先生は週に何回かトイレ個室を回って、なくなった生理用品を補充する、そういった物の管理に労力が費やされてしまう可能性もあるわけであります。学校が大事にしたい子はどちらなのか、これは二者択一ではありませんが、やはりそういった多様な子への対応ということを学校は大事にしているのだなということも、この2回の調査で改めて確認したところでありますので、そういったところも議論がかみ合っていない原因なのかなと改めて感じたところであります。もう一つのかみ合っていない理由は、先ほど質問の中にもありましたけれども、島田前教育長の答弁、私も前回の議事録を拝見しましたけれども、「生理の貧困という点からのお答えでありましたので」という前置きがありましたので、やはり何のためかという、その目的もこの2年間でずれてきているのかなというふうに感じているところです。生理の貧困という面であれば、やはりこれは解決すべき問題であり、この答弁は、所見は納得できるところであります。困った子、生理の貧困、それからそのほか本当に埋もれている、見つけ出さなければいけない環境の子供たち、いろんな子が学校にはいるということ、それを見つけ出して、未然防止、早期対応することが学校の役割であると、学校は判断しているということも理解していただければと思います。以上です。

質問 1番 深見迪

今、教育長のご答弁の中に、私、子供の内面にきちっと迫って寄り添ってこの問題を考えるべきではないかということを言いました。肝心の子供の声をあまり聞いていないというご答弁されましたね。ここが一番大事なところなのですね。様々な実施しているところの実態をぜひ見て、もちろん私たちよりも専門職の教育長でありますから、よく調べられているとは思うのですけれども、例えばさっきトイレ個室の生理用品の点検とか取替えとか、これ、進んだ高校では高校生、生徒会がやっているのですよ。いうようなところもあります。この問題というのは、今こうだからああだからということではなくて、女性の生理に対して、特に未成年の子供たちの生理、学校という場面、場所でのそういう子供たちの生理の問題に対して、口で性教育をすればいいという話ではなくて、それにどう大人社会が対応するのか、学校が、教育現場が対応するのかという問題なのですよ。だから、私たちの意識を改革しなければいけないのですよ。これはさっき、これ見えない表で悪いですけれども、全都道府県の実施している割合ですよ。60%を超えているところがいっぱいあります。それに対して、残念だけれども北海道11%と。私、世界の状況も調べました。スコットランドでは、2020年、無償で法律までつくって、全て無償でこれを行っている。ニュージーランド、2021年から全ての学校で生理用品の無料提供が開始されている。そのために、ここは女性の首相ですけれども、来年度は約26億円の費用、これを予算計上していると。アメリカでは、25の州で2023年7月に生理用品の無料提供が決まったと。それから、オハイオ州なんかでは、6年生から12年生までの女子生徒がいる学校に500万ドル、7億円の予算計上も行っていると。もちろん必要であれば6年生以下も。これをずっと言っていくと、全世界言ってしまうと時間なくなりますから、フランス、お隣の台湾、韓国、南アフリカ、ザンビア、ボツワナ、ケニア、こういった国々でも行っているのですよ。なぜ行っているのか。これは、今、教育長がるるおっしゃった学校の中の調査とか説明とかではなくて、ジェンダー平等の考えに立った上で私たちの意識改革を行った上での世界的な改革の流れなのですよ。日本が遅れたら駄目です。日本だって、さっきの表のように進んでいるところはどんどん進んでいるのですよ。遅れてはいけない。これは単なる予算の問題とか、そういった問題ではなくて、あるいは学校経営上の問題ではなくて、その子の内面に寄り添った、そういう形でこれを進めていかなければならないということなのだと思うのですよ。生理用品の無償化というのは、ただ単に経済的な負担を減らすというだけでなくて、これこそ性教育だと思うのですが、あらゆる女性が尊厳を持って生理期間を過ごせるために重要なステップだと。生理用品が入手できないことを理由に女性が学校や仕事を制限されることもなくなるだろうと。前の質問で私、それがあるために学校に行かなかったという子供がいるという例も説明したのですよ。私が調べたことが何か全部無駄になっているような気がして残念だなというふうに思うのですが、そういう私たちの考え方をまず変えていくと。現状どう見るかだけでなくて、まず変えていくというところからぜひ取り組んでいただきたいと思うのですけれども、これ最後にしますけれども、どうですか。

答弁 教育長 青木悟

お答えいたします。今、議員がおっしゃられていたデータ、私も調べていろいろ感じるところがあるのも事実であります。今、生理の貧困、無償化という観点から世界の事例をお話しされていたところですけれども、やはりこれはもう一つ大きな問題であると思います。これは学校に限ったもちろん問題ではなくて、社会が同じ意識で全ての施設でこれは進めていかなければいけない問題でもあるというふうには認識しております。社会がやっぱり変わっていくという方向、前の所見にもありましたとおり、トイレットペーパーと同じように置かれるという、そういった社会が来れば、それは一番いいことであるというふうに思います。私も男で恥ずかしいものですから、娘が4人いますので、それぞれどういった形なのか生の声を聞いてみたところでありますけれども、やはりトイレ個室であるならば、きちっとした自動販売機のような、ちゃんとした衛生的な装置がついていて、そこで引き出せるようなものであればいいねという答えも4人の中の1人でありました。ただ、やはり個室トイレ、おしっこするところにぼんと置かれても、ちょっと私はちゅうちょするという話もありました。いろいろな意見が、この問題に関しては様々な観点から問われるべきであり、これは学校にだけ課せられた課題ではないというふうに感じています。あわせて、道教委も1つかじを切っておりますので、議員が昨年いろいろ調べられたデータも改めて私も拝見しましたので、そういったことも今後も学校とやはり引き続き協議はしていきたいですし、今、標茶高校では学校のトイレ共用スペースに置いたという実践を始めたところでありますので、そういったところも校長会、教頭会連携で進めておりますので、情報共有しながらまた対応していくことがあるというふうには思っておりますので、どうぞご理解賜りたいと思います。以上です。

質問 1番 深見迪

全都道府県のうちで50%以上実施を始めたところが11あるのですよ。これ、まだ何年か前の資料ですから、まだ進んでいると思うのですね。それと、今、教育長とばかりやっていますけれども、校長、職員、それから養護職員、この人たちだってもう大人ですから意識改革しなかったら、これは解決していかないと標茶はどんどん遅れていくというふうに思います。それで、ぜひそのことを要望したいなと。そして、何よりも子供たちの内面に寄り添うような、そういう取組をしていただきたいと。そういう取組をしていく中で、我々が変わっていくというような内容にぜひしていきたいなというふうに思うので、そのことを要望して、またこの次は男の私ではなくて女性の議員がきっと後を受け継いで質問してくれるのではないかなと思うのですけれども、ぜひそういう前向きの姿勢でお願いしたいなというふうに思います。心優しい教育長ですから、この場で激しくやり取りしたくないものですから、今日はちょっと失礼なことも言ったかもしれませんけれども、ぜひその辺の取組をお願いしたいというふうに思います。

出典:標茶町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月5日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる