みんなの議会

標茶町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月3日

小中学校トイレ個室に生理用品の配置を

2024年12月3日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「小中学校トイレ個室に生理用品の配置を」について質問し、教育長 青木悟、町長 佐藤𠮷彦が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
教育長 青木悟、町長 佐藤𠮷彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 深見迪

それでは、早速質問したいと思います。私のほうからは、小中学校トイレ個室に生理用品の配置を、何回目かの質問でございます。北海道では、「学校のトイレに生理用品を配置することは、子供たちが心身の健康を維持し、安心して学校生活を送るための環境整備の一環である」として、令和5年度より全ての道立学校のトイレで生理用品配置を実施しています。その必要性、意義もさることながら、全ての道立学校で実施していることに踏み切ったということは、ただ試験的に行っているということではなく、必要であるということを示していると思いますが、いかがでしょうか。思春期の月経は周期も不安定で、いつ来るかわからないという性質のものです。また、月経周期のことを習っても、理解不十分な側面もあると思います。そんなときにトイレに行って生理用ナプキンがあるとわかっていたら、安心して自分の体と付き合うことができ、学校生活を過ごせると思いますが、いかがでしょうか。保健室に取りに行けばいいという大人目線の発想ではなく、そもそも子供たちは月経という体の現象に出会ったばかりの子もおり、戸惑いも大きいものであることは容易に想像できます。また、思春期ゆえの恥ずかしさという感覚も持ち合わせていることは誰もが経験してわかっていることかと思います。保健室に他の子がいたら恥ずかしくて言えないとか、毎月のタイミングが合わなかったとか、いろいろと子供にもプライバシーがあると思います。したがって、保健室に取りに来なさいという申請主義のようなスタイルではなく、トイレに行けばあるという温かみのある方式を子供が言わなくても大人側から配慮して用意するべきであると考えますが、いかがでしょうか。北海道教育委員会はこうした取り組みが全道の学校に広がるよう設置を検討する市町村教育委員会を支援していくとも言っていますが、こうした教育的意義を前向きに捉え、本町も学校トイレ個室に生理用品の設置に踏み切るべきと考えますが、いかがでしょうか。この課題について欠けているのは、当事者、つまり児童生徒や保護者へのアンケートの実施や意見を聞くということではないでしょうか。この点についていかがですか。以上です。41

答弁 教育長 青木悟

1番、深見議員の小中学校トイレ個室に生理用品の配置をとのお尋ねにお答えいたします。1点目の全ての道立高校で実施に踏み切ったということは必要であるということを示していると思うがどうかとのお尋ねですが、議員ご指摘のとおり、北海道においては、モデル事業の実施を経て、令和5年度より全ての道立学校において生理用品をトイレへ配置しております。モデル事業の結果と生理に対する生徒の理解度等を踏まえて、総合的に判断したものと考えております。2点目の月経周期のことを習っても理解不十分な側面もある、トイレに行って生理用ナプキンがあるとわかっていたら安心して学校生活を送れると思うがどうか、3点目のトイレに行けばあるという温かみのある方式を子供が言わなくても大人から配慮して用意するべきであると考えるかどうかとのお尋ねですが、議員ご指摘のとおり、生理用品をトイレに具備することは、携帯するのを忘れてしまった子供たちにとって、より便利な環境であると考えます。また、生理用品を忘れた際に恥ずかしくて言えない、月経についての理解が不十分な子供がいるかもしれないという点も否定はできません。しかし、そのような子供たちも含めて、養護教諭などが関わりを持ち一人一人の状況をしっかりと把握し丁寧に指導した上で、最終的には自己管理できる力を育てることが保健指導の目的であり、学校としてもそのように取り組んでおります。トイレに生理用品を配置することにより、養護教諭などが子供たちから直接声を聞き、衛生指導を行う機会が減ることを危惧するところであります。4点目の北海道教育委員会はこうした取り組みが全道の学校に広がるよう設置を検討する市町村教育委員会を支援していくとも言っているが、こうした教育的意義を前向きに捉え、本町も学校トイレ個室に生理用品の設置に踏み切ってはどうかとのお尋ねですが、令和4年第2回定例会、令和5年第3回及び第4回定例会において答弁させていただいておりますが、本町においては生理用品の携帯の徹底や生理に関する指導はもちろん、養護教諭等が日常的に子供たちと関わりを持ち、きめ細かい対応と指導がされております。生理の問題に限らず、様々な相談活動を通して、安心な学校生活を送っていると考えております。5点目のこの課題解決について欠けているのは児童生徒や保護者のアンケートへの実施や意見を聞くことではないかとのお尋ねですが、これまで繰り返し校長会を通じて教育現場の状況を確認しております。また、PTA、保護者会、コミュニティ・スクールにおいても、そういった要望や意見は全くありません。これまで述べてきたとおり、教育委員会としては現状で生理用品をトイレ個室へ設置する考えに至っていないことから、アンケートの実施は考えておりません。引き続き各学校42の実態を把握しながら対応を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと思います。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

1番、深見議員の小中学校のトイレ個室に生理用品の配置をとのお尋ねに引き続きお答えいたします。5点ほどのお尋ねですが、いずれも教育長答弁のとおりと考えておりますので、ご理解を願います。小中学校のトイレ個室に生理用品の配置につきましては、学校現場の意見、教育委員会の意見を尊重し対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解を願います。

質問 1番 深見迪

ちょっと私も驚いたのですが、全然考え方、取り組み方が進歩していない。なぜ北海道教育委員会が道立学校の全てのトイレにこれを実施したかということについて、どのように捉えているのかということは答えられなかったと思うのです。これ、内閣府の男女共同参画局の令和6年1月末の発表です。ここでは一部だけ読み上げますが、「市内中学校1校での取組から市内全中学校への取組へと拡大した」と。「窓口等における対面よりも個室トイレに設置するほうが効果的であることが分かったため、個室トイレでの設置を増やした」と。さらに聞いてほしいのですが、「保健室での養護教諭の個別対応から、トイレへの常設へと変更した」と。これは内閣府の男女共同参画局の作った資料です。こういうことについて全く答弁が進展していない。どういうことなのかなと。アンケートも取らない。当事者である児童生徒の心というか、考えも聞かないということについては、私はちょっと信じられないと思います。市民団体や高校生や大学生が、これにあまりにも行政が取り組まないので、自ら取り組んだ例が全国にいくつもあります。読売新聞のオンラインを見ますと、市民団体が小中学校に通う女子児童生徒を対象に実施したアンケートで、約8割が学校の女子トイレへの生理用品の配備を望んでいることがわかった。保健室には常備されているが、約半数が恥ずかしさから行きにくいと感じていたと。教育長、どうですか。こういう実態を私はつかんでほしいからアンケートを取る、あるいは子供たちに意見を聞くということを求めたのです。ところが、こういうこともしないでそういう意見は全く出ていませんというのは、これはおかしいのではないかと思います。非常にこの点で言えば、実態として大変な状況が見られます。これも読売新聞のオンラインで見たのですが、半数以上が「トイレットペーパーなどで対応した経験がある」と答えているのです。教育委員会はこういう実態をつかまえていないでしょう。児童生徒から率直に意見とか、それからアンケートを取っていないからわからないのです。わからない中で答弁されても困るのです。保健室で生理用品を受け取ることに関して、49%が保健室には「行きにくい」と、これも読売新聞のオンラインで答えているのです。それはな43ぜかといったら「恥ずかしい」とか「他の友達や先生に知られたくない」、「担任の先生が男性だと言いにくい」、こういうデータを全国的に調査して、つかんでいるのです。それで私は今回、改めてまた児童生徒の皆さんから、そういうアンケートを取ってほしいと言ったわけです。岡山の市立高校の女子生徒3人が、これ面白いのですけれども、3人集まってやっぱり始めようということで、「生理革命」と自分たちで名づけて、生理用品を実際にトイレにこの子たちが置いて、そうしたら約 1,000 人の生徒らのうち約7割が使用したと回答しているのです。この3人は、岡山県ですから、県内の公立学校の女子トイレへの生理用品の設置に向け、まずは希望する県内の高校で実証実験を行うことを目指したと。子供らが自らこういうことをやっているのです。ただ、お金がかかります。どうしたかといったら、この3人の高校生は昨年 12 月から、昨年というのは 2023 年のことですが、昨年 12 月から生理用品を賄うためのクラウドファンディングとオンラインによる署名活動を実施したと。何とクラウドファンディングで6月までに 200 万円以上の支援金、これが集まったというのです。それで県内の全ての高校にこれで買って配ったと。そして実際に実施を。こういうことを教育委員会では調べようとしないのでしょうか。実際にこういうふうに子供たちが動き出しているということです。どうなのですか。簡単にそういう要望は全くないというような答弁とアンケートを実施する気持ちはないということだけれども、そういう姿勢の出どころというか、姿勢に至った理由は何なのですか。実際に今、僕が言ったように、これいくつかの例がまだあるのです、大学生の例もあります。恐らく教育委員会は、そういうことをいろいろ調べたり読んだりして知っているのではないですか。だけれども、議会の答弁になると、そういう答弁になってしまう。何が原因でしょうか。

答弁 教育長 青木悟

お答えいたします。今、議員お話しされたとおり、教育委員会としてもネットや様々なデータを見ておりますので、そういう統計等あるいは実践があるということは把握しております。アンケートを取らないというのは、何もそんなもの門前払いだと、そういう気持ちで話しているのでもありません。アンケートは取らないまでも、やはり私自身もいろいろなところで、私、個人的に娘が4人おりますのでいろいろ議論をしたり、あるいは職場でもセクハラにならない程度にいろいろ聞き取りをしたり、様々な情報を集めて判断しております。かわいそうだという、いろいろな意見が、今、社会の中でよく言われますけれども、やはり何がかわいそうで何がかわいそうでないのかが、ちょっと私自身、疑問に思う部分が多くあります。それから、児童生徒がやっぱり向き合ったコミュニケーションが、私は学校現場では基本だとも考えております。誤解があってはいけないので改めて申しておきますけれども、私は、道教委の実践であるとか、そういった子供たちのクラウドファンディングであるとか、そういった取り組み44を否定しているのでもありませんし、答弁で申したとおり、やはりそういった、生理用品を携帯し忘れた、あるいはその子が突然生理になってしまった、そして恥ずかしいという子供がいたら、やはりそれは理解できる部分もあるのかなと思います。ですから、学校の取り組みは子供たちのそういう取り組みを否定しているものでは一切ないということは、ここで改めて確認しておきたいと思います。ただ、標茶町に目を向けたときに、先ほど申したとおり、やはり小規模校の特性を生かして子供たちとの温かいコミュニケーションが成立しているということは、これまでも何度も校長会、あるいは校長だけではないですから、養護教諭や先生方との話し合いの中でも確認されておりますし、そういった問題は起きていないということ、それから先ほど申したとおり、やはり保健指導、特に健康安全指導は子供と対面での、医者の問診と同じだと思います。顔と顔を突き合わせた、そういったコミュニケーションが基本であるべきと考えているところもあります。これも議員が指摘されたトイレ個室というのと、トイレの共用部分というところとまたいろいろとずれもあるのかもしれませんが、あくまでもトイレ個室あるいはトイレに設置するというのは、私はそういう側面から温かい教育なのかと疑問を持たざるを得ません。結局、物を置きっ放しにして誰が取っていったかもわからない、その子がどういう状況なのかもわからない、そこに指導の手は全く入らないわけで、それがいいのかというのは私自身疑問に思っているところです。それから、これも前回申し上げましたけれども、本町では磯分内小学校で既にトイレ共用部分の設置は済んでおりますが、そこでの声も聞いておりますけれども、やはりそれが広がっているであるとか、養護教諭からの意見も聞いておりますが、全町にそれを広げるということには考えは至っていないというところです。あくまでも各学校の取り組みを否定するわけではないし、個人の取り組みも否定するわけでもありません。ただ、今の状況において、町教育委員会として通知を出して、各個室に設置しろという、こういった命令的なものを一斉に出すというのは、そういう考えには至っていないというのが現状でありますので、ご理解賜りたいと思います。以上です。

質問 1番 深見迪

大分考え方にずれがあるような気がしますけれども、必要だという様々な原因がありますよね。例えば先ほどお答えになった、忘れたとか。だけれども、世の中はそうなっていないのです。これも内閣府の男女共同参画局のデータですけれども、今、教育長の言ったことと逆の方向に進んで、そういう指針を出しているわけでしょう。1校での取り組みから市内全部の学校の取り組みに変わっていった例とか、それから窓口等における対面よりも個室トイレに設置するほうが効果的であることがわかったため、個室トイレでの設置を増やしたとか、保健室での養護教諭の個別対応からトイレへの常設に変更したと。これは内閣府が言45っていることなのです。かなり調査したのだと思うのです。それとはちょっと教育長の認識といいますか、違うのだと改めて思いましたけれども、忘れたとか恥ずかしいとかというのも超えて、最初は「生理の貧困」という言葉から始まったのですけれども、今やそれはそういうことではなくて、トイレットペーパーのように生理用品をトイレ個室に置くことが当たり前だというような考えは全国的に広まってきているのではないですか。残念ながら、北海道は2割ぐらいです。だけれども、これも内閣府の最新のデータで、令和6年1月 29 日で言いますと、これを教育長は見たと思うのですけれども、半数以上の都府県が 50%以上の実施率です。前に私がそのことを話したときよりもずっと進んでいるのです。さらに進んでいるのです。最初に質問したときから、あれから2年ぐらい経ちましたか。進んでいるのです。ただ、北海道はまだ2割近く。鳥取県のように 100%やっているよというところもあります。だから、そういうふうにどんどん全国的には、さっき言った観点で、トイレットペーパーのようにトイレに生理用品をという考え方が広がってきている。政府もそれを認めているということと、今、教育長がおっしゃったこととはかなり矛盾しているのではないか。多分いろんな要因があって、なかなかすぱっと答えられないのではないかと勘ぐってはいるのですけれども、だけれども、このままでいったらやっぱりおくれていくし、何よりも学校に通う子供たちがその心配をしなくてもいい、安心して学校に行ける。特に女子生徒ですよね。安心して学校に行ける、そういう心配をしなくていいということを保障してやるのが学校教育、役割ではないですか。さっき虐待の話も出ましたけれども、私、これからいじめの問題も取り上げますけれども、安心する学校にするためには、その1つとして、このハードルをやっぱり越えなければいけないのではないかと思うのです。教育長は私の言うことに対してそのとおりだと思うけれども、うちの場合は若干違うのだよという言い方をされているので、ちょっと何かその辺の論理の飛躍があると感じるのですが、今日はそういう答弁いただきましたから、また私、この問題について、何年か後になるかわかりませんけれども、質問したいので、もう少しお互いに理解をすると。その場合に、あくまでも真ん中に置くのは、児童生徒のそういう子供たちが、学校に通う子供たちがどう思っているのか、どんなことで悩んでいるのか、そのことを解消してやるのが行政や教育委員会の役割だと私は思うのです。だから、そういう点では、ぜひ前向きに検討していただきたい。特に、児童生徒アンケートは実施しませんと言いましたけれども、それでは本当の子供たちが何を必要としているのかということがつかめないと。どんなに優秀な教育者であったって、児童生徒の心の中に飛び込まなかったら、そのことはつかめない。これはもう釈迦に説法といいますか、言うまでもないことなのですけれども、私はそう思うのです。だから、そういう点では児童生徒の皆さんの本音をしっかりと聞くような、例えばアンケートを取るとか、そういうことをぜひ実施していただきたいということを要望して、

出典:標茶町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月3日 議事録 PDF(43ページ) 間違いを知らせる