標茶町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月5日
小中学校女子トイレ個室に生理用品を
2023年9月5日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「小中学校女子トイレ個室に生理用品を」について質問し、教育長 青木悟、町長 佐藤𠮷彦が答弁しました。
- 質問者
- 深見迪 議員
- 答弁者
- 教育長 青木悟、町長 佐藤𠮷彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 深見迪
それでは、早速質問をいたします。最初の質問は、小中学校女子トイレ個室に生理用品を設置することについてであります。昨年の6月第2回定例会で同様の質問をしましたが、このときの答弁では町は、「生理の貧困」は支援が必要である。学校のトイレに生理用品を置くことは否定するものではない。現状では考えていないが、町としても問題と認識しており、今後検討していきたい、このように答弁いたしました。その後どのような検討をしたのか伺います。「学校に生理用品を」の動きは、その後、全国的に広まりつつあります。その現状をどのように認識していますか。この8月に私どもが行った道交渉では、「小中学校トイレに生理用品を配置するよう各教育委員会に指導すること」と要請しました。道教委は、次のように回答しました。道教委としては、学校トイレへの生理用品の配置は、全ての子供たちが心身の健康を維持し、安心して学校生活を送ることができる環境整備の一環との認識の下、令和5年度から道立学校のトイレに生理用品を配置することとしました。生理用品の配置についてですが、また、全道の学校に取組が広がるよう、本事業におけるモデル校の取組の概要、モデル校別の取組事例並びにモデル校以外で既に取組を進めている学校の事例等について取組事例報告書として取りまとめ、各市町村教育委員会に通知しております。なお、既に複数の市町村から配置に向けた具体的な照会があり、必要な支援に努めたところです。この回答では、必要であることを認め、道立学校を先行して行っていると言っています。照会のあった市町村には必要な支援に努めたとありますが、本町では1年以上も前の質問に対し検討すると答弁しているので、道教委に対して当然必要な取組や検討をしていると思いますが、その状況をお聞かせください。先日もテレビで特集をしていましたが、実施した学校の女子生徒が、「急に生理が来たときには本当に助かる」「1日に何回も取り替えなければならないときもあるので、ほっとしている」など喜んでいました。保健室に行かず、ダイレクトで自分でできることに安心している様子も話されていました。いわゆる「生理の貧困」に限らず、全ての女子生徒に対する安心な学校生活を送ることの保障と考えますが、いかがですか。費用についても、実施した学校では1校につき5万円から10万円程度との報告があります。それほど多額の金額ではないと考えますが、ぜひ早期に実施すべきではないですか。町長の所見を伺います。
答弁 教育長 青木悟
1番、深見議員の小中学校女子トイレ個室に生理用品をとのお尋ねにお答えいたします。1点目のその後どのような検討をしたのかに関するお尋ねですが、各学校のトイレに生理用品を置くことの必要性の把握をしているところであります。全ての学校においては、保健室に常備していることや、日常的に相談しやすい体制を取っております。町内の小学校1校においてトイレ共用部への設置を行っておりますが、使用は限定的で、その使用した場合も児童自らが補充している状況から、「生理の貧困」という実態は現状ではないものと捉えております。その他の学校については、保健室に常備していることや小規模によりきめ細かく対応していることから、トイレの設置までは不要という状況であり、現状、設置に向けた動きはしておりません。しかしながら、令和4年6月第2回定例会においても同様の答弁をしておりますが、「生理の貧困」問題は社会問題として無視はできないものと捉えており、学校トイレに限定した対応ではなく、他のトイレへの設置を含めた社会全体の取組が重要と考えております。2点目の「学校に生理用品を」の動きは全国に広まりつつある現状をどのように認識しているかとのお尋ねですが、1点目でお答えしたとおりであります。3点目の道教委では道立学校を先行して行っている。モデル校や先行実施の学校の取組事例等について市町村教育委員会に通知、配置に向けた具体的な照会のあった市町村の支援に努めたとの回答であり、本町も当然必要な取組や検討をしていると思うが、その状況をとのお尋ねですが、道立高校での先行実施や先行設置した取組事例等は承知しております。しかしながら、照会のあった市町村には必要な支援に努めたという内容は承知しておりませんが、配置に向けたアドバイスではないかと推測するところであり、本町においては1点目でもお答えしたとおり、1校を除いた学校については設置に向けて具体化や必要性には至っておりませんので、道教委への支援等の相談は行っておりません。4点目の「生理の貧困」に限らず、全ての女子生徒に対する安心な学校生活を送ることの保障と考えるがどうかとのお尋ねですが、トイレに具備することは児童生徒にとっては便利な環境であると考えますが、各学校においては、保健指導の場面や日常に相談しやすい体制、保健室に常備していることの周知など、きめ細かな対応をしており、このことにより安心な学校生活を送ることが保障されていると考えています。トイレ個室への生理用品設置につきましては、引き続き学校現場の意見を聞きながら必要性を判断していきたいと考えておりますので、ご理解賜ります。
答弁 町長 佐藤𠮷彦
1番、深見議員の小中学校女子トイレ個室に生理用品をのお尋ねに引き続きお答えいたします。1点目のその後どのような検討をしたのか、2点目の現状をどのように認識しているのか、3点目の道教委に対して当然必要な取組を検討していると思うが、その状況を聞きたい、4点目の全ての女子生徒に対する安全な学校生活を送ることの保障と考えるがどうかのお尋ねにつきましては、教育長からの答弁のとおりでありますので、ご理解をいただきたいと存じます。5点目のそれほど高額な金額ではないと考えるが、ぜひ早期に実施すべきではないか、町長の所見を伺うとのお尋ねですが、実施については教育長からの答弁のあったとおりでございますが、必要な予算の部分につきましては、教育委員会とも協議しながら対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
質問 1番 深見迪
道教委と、今、教育長がご答弁なさった認識、学校の子供たちの生理についての認識は、かなり隔たりがあると私は思います。さっき道教委の見解の一部を私述べたのですけれども、そこからもちょっと離れていると。道教委は、これ、北海道教育庁学校教育局健康・体育課、昨年度にアンケートを取っているのですね。アンケートを取った上で、道立学校全部に生理用品を配置すると。その必要性を感じないということとは、全く違う答弁というか、捉え方をしているのです。アンケートの結果では、これ、道教委がやったアンケートですよ。生理用品が手元になく困った経験がある生徒が8割程度はいる。これは標茶ではないのですか、こういうことが。これは子供たちにとっては話しづらい内容でもありますから、ないか、きちんと調査していないか、どっちかだと思います。この8割程度いると。その際の対処方法として子供たちが「トイレットペーパーやティッシュペーパー等で代用した」というのが48.7%、これ道教委のアンケートですよ。「生理用品を交換せずに我慢した」、これが27.9%。「学校(部活動含む)を遅刻、早退、欠席した」というのが6.3%の回答があり、全ての生徒の健康など学校生活に影響がある状況がうかがえる。これが道教委の認識ですよ、アンケートの結果の。これ、教育長の認識とはちょっと離れていませんか。どうですか。
答弁 教育長 青木悟
お答えいたします。道教委のアンケート、それから11校における事例報告等も拝見しております。やはり生理の問題につきましては、言いにくいであるとか、当初は貧困が中心だったのですけれども、これに加えて道教委の事例報告では、やはり急遽なくて困ったという意見が出ていたのは承知しているところであります。町内的にも、やはり校長会等でいろいろな意見をお聞きしたり、アンケートを取っているわけですけれども、先ほど申しましたとおり、やはりかなり道立の400人、500人いる学校とは、この標茶町、規模が相当違って、本当に3年生以上1人しかいないであるとか、そういった極小規模である、そういったところで、日常からきめ細かく養護教諭、担任等を通してそういったケアをしているという声を聞いております。先ほど申しましたとおり1校においては共有部分に置いているという状況ですけれども、使用はごく限られているという報告ですので、今後も道教委の動向を、今年度、平成5年度から配備しているということもお聞きしていますので、この状況を踏まえて、さらに現場とどういった体制で今後進めていくかというのは話し合ってまいりたいというふうに思っているところであります。以上です。
質問 1番 深見迪
道教委のアンケートの結果が道立学校の全てに生理用品をという方針に踏み切ったのです。小規模とか大規模とか関係ないのですよ、子供たちにとっては。どうですか、その辺は。小規模だからそういう問題はあまりないだろうというようなことではないと私は思うのですが、いかがですか。
答弁 教育長 青木悟
お答えいたします。小規模校だから、大規模校だから、そういう問題はないということでは私もないというふうに思います。私が述べていたのは、やはりこういった衛生的な管理であるとか、生理用品であるとか、そういった部分というのは、担任、養護教諭とのコミュニケーションが取れているかどうかというのが非常に大事であるというふうに考えております。道教委が実践報告で今回11校のデータからも、やはりよかったという半面もありながら、いろいろ成果や課題というものも見えていたと思います。例えば生徒のほうからは、これは本来個人で持っていくものと思っている、あるいはサイズなど人それぞれだから自分で持っていくのが一番だと思うという答えもございます。また、教員からは、健康管理への意識が薄くならないか心配であるという不安の声も出ています。大事なことは、どんなふうに学校に下ろしていくかというようなところだと私は考えているということであります。健康や安全管理というのは、最終的には自己管理であるとか、危機回避能力であるとか、危機予測能力、これをつけていくことが最終的な目標というのが教育現場の、私、これ小学校のときからこういった指導はなされていますので、50年以上はこういった指導をずっと続けているわけですけれども、やはり最終的に先生方はそういったことを目指して今まで指導してきたことでありますので、単に置いておけばいいということへの不安というのは現場ではたくさんございます。一旦包装を切ると、やっぱり生理用品、非常に包装も簡易なものでありますので、果たして湿度の高いトイレに置きっ放しでいいのだろうか、あるいはもともと生理の貧困が問題なのであれば、これは生理の問題に限らず緊急的な大変な問題であると。もしかすると、危機的な貧困であるとか、虐待であるとか、父子家庭による不理解であるとか、話合いしづらい雰囲気であるとか、そういった状況も考えられますので、やはり最終的にはきめ細かな先生方との対応というのが非常に大事になってくるかなというふうに思います。私、これを全然否定するものでもないですし、これはやはり道教委もこうやって踏み切った以上、この方向はきっといろんな形で今まで実践で出てきた課題やいろんな成果を踏まえて、課題をどうしようかというところを解決していって下ろすのが筋ではないかなというふうに思っているところですので、道立学校の状況を踏まえながら今後検討してまいりたいというふうに考えているところです。以上です。
質問 1番 深見迪
なかなか議論がかみ合わないように感じるのですよ。道立学校の子供たちも町立学校の子供たちも同じなのです。同じだと思います。今、道教委がこういう形で踏み切ったというのは、生理用品がトイレットペーパーと同じように、学校のトイレはもちろん公共施設や各種施設のトイレにも当たり前に置かれるようになるようにと、これが大体、有識者の見解ですよ。だから、どんどん広がってきているのですよ、今。同じアンケートの中で、学校にいて「急に必要となった」というのが約72%、「経済的理由で用意できなかった」というのは逆に2.3%ぐらいなのですよ。だから、これは「生理の貧困」の問題をはるかに超えて、教育的な意義として認識していかなければならないなというふうに私は思うのです。つまり「生理の貧困」問題だけでなくて、もちろんこれにも手を差し伸べることが大事なのですが、全ての児童生徒の安全安心な環境整備、これが必要であるということなのですね。それで私は、トイレ個室への希望、これもアンケートの中では94.7%という数字が出ていますが、こういうことと、先ほど教育長が一番最初に答弁なさった、必要性はあまりないのではないかと、保健室もあるのだというような、これは全くそういう捉え方していないのですね。保健室はもちろん当然保健室としての役割はあります。ありますけれども、そういう問題ではない。そういう次元の問題ではないと。保健室で済ませればいいというような次元の問題ではないというふうに、私は、道教委のアンケートの結果とか、先だって8月にこの問題について道教委に対して要望したときに得た回答から、今の教育長の話とは随分違うなというふうに思っているのです。だから、現状認識というのは、やっぱりすごく大事なのですね。もうこれは何十年、100年来、私たちの不認識のおかげで随分大変な目に遭っている子供、先ほどいじめの問題も出ましたけれども、大変な目に遭っている子供たちを私たちは放置してきたのだなという、心が痛むような思いで今質問しているわけですが、こういう点についてぜひ積極的に必要性の把握、あまり今のところ必要性がないというような意見でしたけれども、保健室があるからそれで済ませられるような意見でしたけれども、そういう問題ではないのではないかと。これは道教委の回答やアンケートの結果でもそうではないということが明らかになっていて、だから、道としても、本来全部やるべきなのですけれども、予算の問題もあるので道立学校から最初にやるのだということを言っていますけれども、その点はどうですか、認識として。私、間違っていますか。
答弁 教育長 青木悟
お答えいたします。基本的な考え方は、私、大きく違っていないというふうに思います。生理の貧困以上に、急遽必要になった子供への対応ということも含めて、考えていかなければならない問題だというのは、全く同じ考えかなというふうに思っています。最初の答弁の終わりでお話ししたとおり、やはり学校現場の意見あるいは特に子供たちの状況、保護者の状況等も踏まえながら、必要性を判断していかなければならないというふうに考えておりますと答弁したとおりであります。やはり今の状況でどうなのかということを改めていろいろ意見を聞きながら、特に先ほど申しましたとおり、今回の実践の報告からも様々な設置方法や課題が出されておりますので、そういったところを解決しながら、一番いい形でこういったことはまた判断してまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解賜りたいと思います。以上です。
質問 1番 深見迪
教育長がおっしゃっている学校現場の意見というのは、先生方の意見ということでしょうかね。私たちが、いじめの問題もそうですけれども、一人一人の子供をしっかりつかんで、そして本音を引き出すということが一番大事でないかなというふうに思っています。ある市の状況では、今までは急に必要になった児童生徒に保健室で配付していたが、経済的な理由だけでなく、恥ずかしくて言い出せない子や、生理用品を持ち歩くのが嫌で長時間交換しない児童生徒も、女子トイレに設置することでストレスなく自由に使える。今後はモデル校の取組を全校に広げていく方針だと。ある市の取組は、こういうふうに結論づけているのですよ。私たちの認識は随分これと乖離しているというふうに、自分の反省も含めて思っているのですが、教育長、どうですか、そういう考え方について。
答弁 教育長 青木悟
お答えいたします。標茶町の先生方は、養護教諭、校長も含めてやはり一人一人にまず目が行き届いており、あまり詳しくはここではお話しすることは控えますけれども、本当に一人一人のそういった健康状態であるとか、そういったことも把握して対応しているというふうにアンケートやヒアリングからもお聞きしております。ですから、先ほど学校と判断してという話は、単に子供たちの意見を反映していないという意味ではなくて、やっぱり子供たちも保護者も含めた、そういった状況も含めて判断してまいりたいというふうに答弁させていただきたいというふうに思います。また、置けばいいという考え方だけはならないように、逆に先ほどの貧困の問題もありましたけれども、置いていつの間にかなくなっているという状況、それをどういうふうに判断するかというところ、あるいは指導をどうしていくのか、一方的に下ろしていくのか、児童会、生徒会等に下ろしてそういったところから意識づけをしていくのか、様々な方法がこれは教育的配慮から考えられると思いますので、始めることはとても簡単なのですけれども、やっぱり教育効果を維持していくことや衛生面、管理面、そういったところをどう解決していくかというところも、しっかりと踏まえた上で導入していかなければならないというふうに考えています。道教委も、やはり先行して実証実験をしてこういった取組、過程を踏んだというのも、この部分が非常にデリケートで慎重に進めなければいけないという裏返しではないかなというふうに考えておりますので、やはりいろんな課題や方法を吟味した上で、道立学校の実践も見ながら一番いい方法で下ろしていくと、判断していくというふうに考えていきたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。以上です。
質問 1番 深見迪
私、1年以上も前にこの質問をしたのですよ。そうしたら、先ほど言ったように、当時の教育長は、町としても問題と認識しており今後検討していきたいと答弁しているのですよ、1年以上も前に。していないではないですか、検討を。今の教育長の答弁で言えば、これから調査したり検討したりしていきたいということなので、これはやっぱり議会軽視というか、当時の私の質問に対してあまりにも、いろいろお調べなさったと思うのですけれども、世の中は動いているのです。道教委も私たちの質問に対して、こういう答弁しているわけですから、かなり動いているのです。だから、その点については、今日は冒頭からいつまでということが何か今度の議会の決まり文句みたいになっていますけれども、これはもう毎日のことですから。この次の議会でも私きっと質問すると思いますけれども、ぜひ前向きな答弁、それから保健室に配置してあるから、配備してあるからということと、この問題の本質は質的にちょっと違いますから、私はそう思っています。その点についても、どうぞ検討なされて、この次までにぜひ取り組んでいただきたいと。この次の議会を待たなくても、手がつけられるところがあれば、すぐにでも手をつけていただきたいなというふうに思って、今回はこれ以上お話ししてもちょっと無駄かなと思うので。教育長の言っていることが無駄ということではないですよ。議論がかみ合わない面があるので、これで最初の質問を終わりたいと思います。