みんなの議会

標茶町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月7日

学校のトイレ個室に生理用品の設置を

2022年6月7日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「学校のトイレ個室に生理用品の設置を」について質問し、教育長 島田哲男、町長 佐藤𠮷𠮷彦が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
教育長 島田哲男、町長 佐藤𠮷𠮷彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 深見迪

次の質問に行きます。次の質問は、これは、ずばり学校のトイレ個室に生理用品の設置をしてはどうかという質問です。厚生労働省が初めて実施した生理用品の調査で、購入・入手に苦労した経験のある女性が8.1%に上り、20代以下の若年層では12%超となっていると。この理由として、経済的な要因が多く挙がっていると考えますが、町長のご所見を伺います。いわゆる「生理の貧困」は、コロナ禍の中、困窮する家庭が多くなったことで語られるようになり、政府も実態調査を踏まえ、支援を行い始めました。「生理の貧困」は、女性の健康や尊厳、さまざまな機会が奪われるという深刻な問題であると考えますが、このことについてどのようにお考えでしょうか。このような状況下で、とりあえず学校のトイレに生理用品を具備することが必要であると考えますが、いかがですか。保健室に用意してあるからそれで十分だという考え方が一部にありますが、保健室に行くことは特殊な状態にあるのが一般的です。しかし、生理というのは、特殊な状況ではなく、女性・女児にとっては日常的なことであり、また、極めてプライベートでデリケートなことでもあります。したがって、抵抗なく処置できる環境を整えることが必要であると考えますが、どうですか。内閣府の調査でも明らかであるように、昨年の7月時点で全国581の自治体が無料で配布するなど、何らかの支援に取り組んでいると聞いています。本町でも町民が問題意識を持って、「生理用品」を集めて教育委員会に届けたという話も聞いています。このようにこの問題については、本町でも問題意識を持って取り組んではいかがでしょうか。以上です。

答弁 教育長 島田哲男(教育長は2022年9月まで)

8番、深見議員の学校のトイレ個室に生理用品の設置をとのお尋ねにお答えをいたします。1点目の厚生労働省による生理用品の調査で、購入・入手に苦労した経験理由として、経済的な要因が多く挙がっていると考えるが、その所見に関するお尋ねですが、本年2月3日から6日にかけて全国の18歳から49歳の登録モニターを対象に、「『生理の貧困』が女性の心身の健康等に及ぼす影響に関する調査」として、インターネットによる調査が実施され、3,000人から回答を得て、その調査結果が公表されております。本調査結果によりますと、新型コロナウイルス発生後に生理用品の購入・入手に苦労したことが「よくある」「ときどきある」との回答が8.1%、年代別では30歳未満で世帯年収が300万円未満の割合が高く、購入・入手の苦労した理由は、「自分の収入が少ないから」37.7%、「自分のために使えるお金が少ないから」28.7%、「その他のことにお金を使わなければならないから」24.2%との結果で、経済的な要因があるとの考えを同じくするところであり、健康で衛生的な生活を保障されるよう、支援が必要と考えます。2点目の「生理の貧困」は女性の健康や尊厳、さまざまな機会が奪われるという深刻な問題であると考えるがどうかとのお尋ねですが、経済的な理由により生理用品が十分に使えず、健康や日常生活への影響が出ることが考えられ、社会問題として無視はできないものと捉えております。3点目の学校のトイレに生理用品を具備することが必要であると考えるがどうか、抵抗なく処置できる環境を整えることが必要であると考えるがどうかとのお尋ねですが、トイレに具備することは児童・生徒にとっては便利な環境であると考えますが、現在、各学校では保健室に備蓄し、コロナ禍においても児童・生徒から生理用品が欲しいという相談を受け、対応しております。相談理由としては、持参忘れ及び急に必要となったケースでありますが、養護教諭による生理指導を通して、健康や生活習慣に関すること、悩みなども含め、学校内で養護教諭と相談しやすい環境を整えておりますので、保健室は重要な位置になっております。また、このたびの厚生労働省の調査も18歳以上を対象にしたものであり、本町児童・生徒の中に経済的理由で困っているという相談等の事案もなく、小中学校のトイレ個室に具備することは現状において考えておりませんので、ご理解願います。4点目の町民が問題意識を持って、「生理用品」を集めて教育委員会に届けたという話も聞いている。町でも問題意識を持って取り組んではどうかとのお尋ねですが、町民から生理用品の寄贈があり、町内各中学校に配布させていただいたところであり、そのご厚意に心より感謝の意を表するものであります。経済的理由による生理の貧困に関しての問題意識は持っており、教育委員会といたしましても各学校における相談しやすい環境、支援できる体制をとっていますので、ご理解を賜りたいと存じます。

答弁 町長 佐藤𠮷𠮷彦

8番、深見議員の学校のトイレ個室に生理用品の設置のお尋ねにお答えいたします。1点目の厚生労働省の生理用品の調査で、購入・入手に苦労した経験のある女性の理由として経済的な要因が多く挙がっていると考えるが所見を伺う、2点目の「生理の貧困」は女性の健康や尊厳、さまざまな機会が奪われるという深刻な問題であると考えるがどうかのお尋ねにつきましては、教育長からの答弁のとおりであります。4点目の本町でも問題意識を持って取り組んではどうかのお尋ねですが、現状直接の要望等は伺っておりませんが、町としても問題と認識しておりますので、今後どのような対応をすべきかを検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。

質問 8番 深見迪

今、町長が今後検討していくというご答弁をされたことで、ちょっと救われた気がしました。私、この質問をするに当たって、物すごく苦労しました。勝手に苦労したのだろうと言われるかもしれませんけれども、聞き取りをたくさんしました。そして、生理用品はどんなものでどのぐらいのお金がかかるのかということも、釧路の商店へ行ってずっと調べてきたのです。結局、私がすごく感じたことは、男社会だなと。この議場も、悪いけれども、町の説明員や理事者の皆さん、やっぱり男社会でこの問題を捉えてはいけないのだなというふうなことを非常に痛感しました。現実に、これは内閣府の男女共同参画局、これが去年の8月に調査した結果が出ているのですが、ご承知のように、東京都立の学校は全部学校のトイレに生理用品を置いてあるのですよね。あそこはお金持ちですからできるのかなとは思うのですけれども、それほど本町もお金はかからないと思うのです。そういうところが増えてきているのですよ。東京都は76%、何らかの形で生理用品の支援を行っていると。それから、埼玉72%、神奈川74%、石川70%、広島79%の自治体が、これをやっていると。北海道はどうかといったら、わずか4%ですよ、これ去年の8月の調査で。こういう状況も含めて、あるいは私自身も感じたのですが、男社会だなと。その目線で見ていたらだめなのだなということをしみじみ感じたのですけれども、そういう視点からまず改革していかなければならないというふうに思いました。同じく同じ日の調査で、提供方法の工夫、これ内閣府の男女共同参画局が行った「生理の貧困」にかかわる地方公共団体、本町含まれますよね、の取り組みにおける工夫と効果の中に、提供方法の工夫の中に、公共施設や小中学校のトイレに生理用品を備えることで、自由に受け取れるようにしていると。生理用品を箱に入れて置く例や、民間事業者と協定を締結して無料のナプキンディスペンサーを設置する、そういう例もありますよと。これ国の事例ですよね。さっき保健室の役割は非常に大きいのです、物すごくね。養護教諭の先生方の子供たちに与える影響もすごく大きい。ただ、子供たちの声を聞きますと、生理用品がなくてすごく困っている、家でも買ってもらえない、トイレットペーパーを何重にもして、そして使っている例とか、同じナプキンを一日中使っている例とか、そういうことがたくさんあって、保健室にもらいに行くと。そうしたら、何回目かに保健の先生が、まさか標茶ではそういう先生はいないと思いますが、保健の先生が、あんた何回取りに来るのと、いいかげんにしなさいというようなことを言われた子供の声も出ているのですよ。だから、そういう点では、僕たちの問題意識というのはまだまだかなという、非常に。そこを改革しなかったら、教育長がさっき申されたように、便利ではあると考えるけれども、今のところ考えていないというような、このことについてはやっぱり相当考えなければならないのではないかと。ご自分の意識も含めて、さっき私が言った男社会の目線でこの問題を考えたらだめだということについていかがでしょうかね。

答弁 教育長 島田哲男(教育長は2022年9月まで)

お答えをいたします。深見議員おっしゃるとおり、私もこの質問を受けて、男社会だなという感じはいたしました。非常に女性の方々のいろんな課題があって、子供たちにおいての学校生活の中で、きちっと生活しやすい学校環境がどうあるべきかというのが非常に問われた事案だったというふうに思っています。先ほど来、ご答弁をいたしているとおり、今現在の本町においての学校の中での子供たちへの生理用品に対しての物の考え方については答弁したとおりでありますけれども、いろんな部分で子供たちからSOSの部分をどうキャッチをして日々生活が、学校生活が充実することにかかわるかということは大きな重点であって、校長会の中でも議論されているところであります。そういった意味では、生理用品のトイレ個室への設置については決して否定することではございませんけれども、今時点での本町での子供たちと先生方とのかかわり、養護教諭の役割、こういった部分を非常に大切にしていきたいというふうに考えておりますので、今時点での対応については、現状でいきたいというふうに考えてございます。

質問 8番 深見迪

これ、質問を用意してから、いろいろ調べてみたのですけれども、せんだっての衆議院選挙で主要9つの政党のうち、7つの政党が無償配布、学校などで窓口を介さず生理用品を無料で利用可能にするというような公約を掲げて選挙戦に入っているのですよ。だから、これはまさしく同じ考えではいると思うのですが、子供たちの声をもうちょっと時間、申しわけありませんが、子供たちの声として、生理用品のことについて、「え、これさ、持っていくのが面倒くさい」とかじゃなくて、生理始まってる小学校高学年の子とかはポーチ持って、生理用品の入っているポーチを持って、「トイレ行くのきついんだよ」と。「まだ生理来てない子に『もう生理なの!?』とか言われるとちょっと恥ずかしいね」と。「置けるなら本当に置いてほしい」と、トイレにですよ、いうような声。それから、実際にトイレに置くようになってからの、さっき保健室の問題が出ましたけれども、これ、校長先生の言葉です。「保健室はいろんな情報が集まってくる場所で、困ったときに子供たちの窓口になっていると見えているが、そうじゃない子もいるんだというのは意外でした」と。実際、学校のトイレに置いてみて、「そうじゃない子もいるんだというのは意外でした。私たちは日ごろから『困ったら保健室に行きなさい』と言っていますが、行こうと思っても行けない子がいることに気づかされました」という実態もある。それから、「当初は、経済的な理由で生理用品が手に入らないということについて注視していたのですが、生理が急に来たり、ナプキンが足りなくなって困ったりということについても、子供たちが安心して学校生活を送ることができないことにつながるという意味で課題があると思いました。これまで、このような子供たちが、どのくらいの割合でいるのかが見えていなかったので、調査をやってみて本当によかった」、これは港区教育委員会の課長の話ですね。それから、校長の話もあります。これは今さらながら、さっきの私たちの考え方の改革もしなければならないなと思ったのは、まさしくここの校長、都立の新宿高校の校長なのですけれども、言っています。どう言っているかといったら、「生理用品って、必要なときに必要なだけ使うものでしょう。私だって、大便したときにトイレットペーパーがなければすごく困ってしまう。それと同じだなと思ったんです」と、つくづく都立の学校に生理用品を置いて、初めてこのことがわかったと。今までは保健室に取りに来た生徒、これは年間を通して10個程度だったというのですね。ところが、トイレに置くようになってから、3か月半で410以上のナプキンが使用されたと。この実態を見て、この校長はトイレットペーパーと同じようにこれを見ていかなければだめなのだなというふうに思ったそうです。「生理用品は個々の家庭で用意するもので、困ったことがあったら先生に伝えるのが『普通』だと考えられていたからです。でも、こうした『普通』を少し変えるだけで、子供たちが望むよりよい環境をつくることができる。生理用品の無償設置は、そんな気づきのきっかけになっているのだと思います」、これも校長の談話ですね。どうですか、この話を聞いて。さっき簡単に言いましたけれども、私たちの考え方といいますか、改革を変えるということが必要だと思いませんか。

答弁 教育長 島田哲男(教育長は2022年9月まで)

お答えをいたします。深見議員のおっしゃっている部分について、意見として、きちっとした部分は考えは同じであります。今回、生理用品の貧困という点からのお答えでありましたので、学校トイレの個室に生理用品を置いてあること、これは望ましい方向性だというふうには私は理解しております。現状でどうあるかというのが、貧困に対してのそれを決して変えない状態はあってはならないということでの現状での話であります。ずっとトイレットペーパーと同じようにということは、この先、多分世の中変わっていくだろうなというふうには私は理解いたしますけれども、現状でのお話をさせていただいております。それで、今時点で、先ほど申し上げたとおり、本町での学校での取り組み等含めて、特に貧困の状態あるいは児童・生徒に対しての指導を含めて、保健室のあり方という部分では、それを大切にしていきたいなと思います。そういった中で、今後において、それぞれ常時トイレに設置するとなると、設置の場所だとか、気兼ねなく取れる、自由にできるような部分はメリットとしては非常に大きいと思います。ただ、それによっては、ほかの自治体もそうだと思いますけれども、防災備蓄を活用してのやり方だとか、一時的な配布だとか、そういった部分が多く事例として出されているというふうに理解しております。常時購入、常備品としてトイレットペーパーと同じようにするとなると一定程度の予算の部分も考えなくてはならないし、一定程度の常備期間が長くなると、衛生面だとか、生理用品の数だとか、補充の仕方、管理方法、そういった部分でもいろいろ課題が考えられるというふうに思っております。そういった意味で、今後についてどうあるべきかというのは、学校生活、先ほど申し上げたとおり、子供たち一人一人が心身ともに充実した学校生活が送れるように、それぞれ校長会あるいは養護教諭の団体もありますけれども、そういった方々のご意見を聞きながら、これからどうあるべきかというのは研究していく課題だろうというふうに理解しております。ただ、先ほど来申し上げているとおり、今の現状で特に今の本町の小中学校において、特にいろんな部分では、子供たちに接する部分で、生理用品の相談事だけではなくて、生理だけではなくていろんな、そんなことも含めて養護教諭の方々の役割というのが非常に重くなってきておりますので、そういった部分ではその辺を大切にしていきたいなというふうに思っております。

質問 8番 深見迪

最後になりますけれども、私は釧路に行って調べてきたのですけれども、生理用のショーツ、パンツみたいなものですね。2枚入りで199円、私が行った店ではですよ。それから、生理ナプキンもいろんな種類があるのですが、大体20円から100円ぐらいかな。基本的にそこの店員さんに女性だったので聞いたのですけれども、2日目、3日目が一番体調が悪くなったり、量が多いことが多いと。それぞれ個人差はあるのだけれども、1時間の授業ごとにトイレに行かなければならない子もいると。汚れはすごく気持ち悪いので、その都度交換することもあると。少ないときには2時間や3時間大丈夫だけれども、その時々によって違うと。そのことと生理の貧困と結びついているのですよ。だから、誰もが分け隔てなくこれを解決できるように、いい学校生活が送れるような努力をぜひしてもらいたいなというふうに思うのです。1か月、毎月生理に使う実際の金額なのですけれども、これもまちまちなのですね。500円~1,000円未満が一番多いのです。だけれども、ずっとたどっていくと、5,000円~1万円未満のお金を使わなければならない人もいるということで、その人やその子によって随分違うと。私も教員時代に経験あるのですけれども、子供は特に、最初から定期的にということではないですから、そういう点では不安もあるし、びっくりもするし、それから用意していった生理用品で急に足りなくなってしまったという場合もあるのですよ。そういうときに学校のトイレにそれがいつでも使えるように置いてあったら、私は子供が安心して学校生活を送ることができる一つの要因だというふうに思うのです。ぜひ前向きに、私たちの意識の改革も含めてなのですけれども、検討していただきたいなと。先ほど全くそういう必要は認められないというご答弁でなかったですから、そのことを期待して、みんなでひとつ考えていきたいなというふうに思います。以上で質問を終わります。答弁ないですよね。ないですね。終わります。

出典:標茶町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月7日 議事録 PDF(19ページ) 間違いを知らせる