みんなの議会

標茶町議会 令和3年第2回定例会 2021年6月8日

標茶町観光開発公社の検証報告は今後に生かされるか

2021年6月8日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「標茶町観光開発公社の検証報告は今後に生かされるか」について質問し、町長 佐藤彦、副町長 牛﨑康人が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
町長 佐藤彦、副町長 牛﨑康人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 深見迪

次の質問に入りたいと思います。最後の質問です。標茶町観光開発公社の検証報告、これが要約されて、6月号広報しべちゃに載りました。そのことについて質問します。広報しべちゃ6月号に掲載された検証報告について伺います。検証報告の2の経営検証で「利用者減少に歯止めがかからなかった」とありますが、今後これを打開できると考えているか、町長の所見を伺います。3の政策検証で「経営改善に向けたPDCA(計画、実行、評価、改善)サイクルが十分に回っていなかったことは事実として反省すべき点である」とありますが、最初の計画の部分が議会にも町民にも明らかになっていない中で建設が先走っています。今のことですね。これでは、反省になっていないのではありませんか。また、企業ガバナンスの欠如も破綻の要因と記されていますが、これも具体的に示されずに進められていると感じます。計画について、町民を交えて見直すべきではありませんか。

答弁 町長 佐藤彦

8番、深見議員の標茶町観光開発公社の検証報告は今後に生かされるかのお尋ねにお答えいたします。1点目の経営検証で「利用者減少に歯止めがかからなかった」とあるが、今後これを打開できるのかのご質問ですが、今回の改修で釧路湿原国立公園内唯一の宿泊施設という立地条件を生かし、茅沼地区、塘路地区観光の利用拠点として上質化し、周辺の観光施設、自然体験アクティビティーとも連携した形で、魅力ある国立公園内での上質な滞在観光の創出を目指していますが、利用者確保のためには建物改修やメニュー開発だけではなくて積極的なプロモーション活動も必要であり、年間を通じた集客が図れるよう、指定管理者と協議しながら努力してまいりたいと考えております。次に、2点目と3点目に共通することでございますが、最初に計画が示されずに進んでいるとのご指摘ですが、検証の中でも指摘しているとおり、公社は経営改善に向けたPDCAサイクルが十分に回ってこなかったことや企業ガバナンスの欠如があったということ、これらの反省を踏まえて、新しい茅沼の宿泊施設の再開に向けては、町は経営には参加せず、公設民営により運営を行いたい。運営の委託先について、公募として町内の事業所等に呼びかけを行い、プロポーザル方式により指定管理者として永寿優企画が選定され、議会の承認を頂いたところであります。永寿優企画は町内の優良企業の皆さんの集まりであり、経営改善に向けてのPDCAサイクルや企業ガバナンスについても十分認識されていると理解しておりますが、施設の設置者として指定管理者を監査、指導する際に、健全な企業ガバナンスが保たれていることを求めるなど、今回の検証を生かす方法だと考えているところであります。また、永寿優企画からは標茶町憩の家かや沼再生計画が示されておりますが、この実現に向けて最大限努力をしてまいりたいと考えております。

質問 8番 深見迪

広報しべちゃ6月号に載せられた検証報告の概要、これ、町民が読んで難しいと思います。今、再三町長のほうから「PDCAサイクル」、これがプラン(計画)、ドゥー(実行)、チェック(評価)、アクション(改善)、このPDCAサイクル、町民に分かるでしょうか。私はやっぱりこの辺が不親切ではないかなというふうに思います。「企業ガバナンスの欠如」、これも健全な企業経営を目指す企業自身による管理体制。分かる人には分かると思うのだけれども、なかなか難しい言葉でないかなと。だから、この概要自体は、ちょっと読みこなすのに大変かなというふうに思います。私が聞いているのは、PDCAサイクルが十分に回っていなかった、ここが反省しなければならないところなのだというふうに書いてあるのですね。どういうふうに反省して、どうすればいいのかという先の計画が見えてこない。それから、企業ガバナンスの欠如、これも何が悪くてこういうふうになってしまったのか。それから、どうすればこの企業ガバナンスを確立できるのか。この辺が言葉だけでなくて目に見えて明らかにならないと、これはなかなか理解できない。だから、計画が私たちには見えてこないということをここでは質問したのですね。その点ではどうですか。

答弁 町長 佐藤彦

何点かあるかと思うのですけれども、まず今回私どもは、公社のいろんな問題を含めて検証させていただきました。もちろん議会からも検証してから進んだほうがいいのではないかとかを含めてやりました。その結果を踏まえて、基本的に今後の、町民の皆さんの多くから、かや沼をできるだけ早く再開してほしいという多くの声を頂いていましたので、その選択として、もう公社の選択はないだろうなというふうに私どもは考えました。細かいことは時間がありませんから言いませんけれども、その結果として次にあるのは、やはり民間のノウハウを持っている人たちに経営をしてもらう。今まで言われたPDCAとか、そういったものがなかなかできなかった、あるいは企業ガバナンスがなくて、いろんな本当に困ったときの判断が的確にできなかった、そういったことを踏まえて実際に町内で、今回、指定管理者を募集させていただきました。プロポーザルをさせていただいて、指定管理者の応募要項の中に、全体のこれから目指す方向性の枠組みをつくらせていただきました。その中で、それぞれの手を挙げる、応募される企業の中に、こういう形の今までのそういった問題を含めて、経営理念とか、どういう経営方針でいくとか、そういったことを今回計画の中に示していただきましたので、それをベースにしながらやっていくと。ですから、皆さん最初から町が計画を示さないのかと言いましたけれども、私どもが直営でやる、例えば第三セクターでもやると、ある程度、一定程度、行政が経営に関わってやるのでしたら、最初からそういうものを皆さんにお示ししながらやったと思います。そうではなくて、これからは企業の持っているノウハウを有効に活用しながら、これから違う形態でいく、公設民営でいくということを皆さんにお示したと思うのですけれども、それを今回プロポーザルで永寿優企画の皆さんが提案していただいて、その内容が、今、私どもにある計画の中心になるものでありますので、それをどうやって実現していくかということが私はこれからの方向性かなと思って、先ほど答弁させていただいたのです。

質問 8番 深見迪

ここで具体的に町長とあまり議論しようとは思っていないのですけれども、ただ、公社をやめて民間にしたから、さっき言った問題が全面的に解決されるとは町長も考えてはいないと思うのですね。だから、プロポーザル方式にして角突き合せて、そしてお互いに了解し合ったところで、これならいけるなという見通しがあったから、ここまで来たということなのですよ。そうすると、経営に町は全くタッチしないということではないのだと思うのです。だから、その点は、僕は違うかなと。あれだけの10億円もかける構想をつくって、建物をお貸しして、そして貸すのかどうするのかは別としても、プロポーザル方式でこの人たちだったら大丈夫だという確信を持ったから選んだわけでしょう。そうすると、町の頭の中にも今後の計画に対する確信があったはずなのです、そういう意味ではね。経営にはタッチしないということではなくて。私は、そのことを言いたいのですよ。今この課題ではちょっと議論にならないかなと思うので、これでやめたいとも思うのですけれども、プロポーザル方式というのはそういうことなのではないですか。失敗できないので町も関わって一緒に計画を聞いて、これだったら町の考えともマッチするなと、経営の見通しもいいなということの確信があるから4社を選んだのではないでしょうか。その辺はどうなのですか。それを最後に聞いて終わりにしたいと思いますが。

答弁 副町長 牛﨑康人

お答えいたします。指定管理者でいくということを決めて、その指定管理者を選考する方法としてプロポーザルを選択したというのは、私たちだけではなくて、民間の会社のいろいろな知見を生かしながら提案を頂いて、私たちの考えと合わせながら、よりいい方向を求めるというところで選択したものであります。議員から、指定管理者に経営を全て任せる、町は経営にタッチしない、そういうご懸念を示されておりますけれども、指定管理者制度そのものは、公の施設の運営を代行させる制度として誕生したものでありまして、これは基本協定の中にもうたっているのですけれども、指定管理者とそれから町の間では、連絡調整会議等の場を設けて、それを設置して経営状況等の突き合わせ、内容等の突き合わせをできるように、そういうふうにしております。指定管理者、プロポーザルで選んだから、そこが提案したから、そこに全て丸投げをする、町は施設を設置するだけで何も関わらない、そういう状態ではないということはご理解いただきたいと思います。

質問 8番 深見迪

今の最後の副町長の答弁でよく分かりましたけれども、町も経営に関わっていくということですよね。細かいことは別として、細かい問題は別としても、責任を持つということなのだと思うのですね。連絡調整もやるし、私たちの考えと併せてということですからね。そういう認識で終わっていいですか。駄目ですか。

答弁 副町長 牛﨑康人

お答えいたします。経営の関わりというところが非常に幅があるのかなというところで、今、議員のこれでいいのだねというところに、分かりましたというのは、ちょっとどうかなというところがありましたので、再度立たせていただきました。私が申し上げたかったのは、経営に参画する、主体的に運営する、あるいは一部でも参画する、そんなようなことのイメージではありません。経営に関わるというのは、指定管理者が我々の代わりに運営を代行する、その中で意見等をしながら、私どもの施設設置の本来目的等々をしっかり果たしていただけるような、そんな形で関与していくという意味合いでありますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 8番 深見迪

だから、企業ガバナンスはそこに入っているわけですね。町も関わるわけでしょう。だって、そうでなかったら責任を持ってやれない。だって、あれだけの資金を投入するというわけですから。と思うのですけれどもね。そして、今までの概要の中にも企業ガバナンスの問題も書かれてありますから、全く無縁ではないと。ずっと町は関わっていかなければならないわけですからね。そこで微妙なところもあると思うので、認識のずれがあるのであれば、また後で議論をゆっくりしたいと思うのですけれども、今日は何か議長にもいろいろ言われていますし、これ、やり取りしたらずっと続きますから、お互いの認識を披露したということで終わりにしたいと思うのですけれども、駄目ですかね。

答弁 副町長 牛﨑康人

もう一度こちらの認識を披露させていただきたいと思いますけれども、広報しべちゃでご紹介したのは、第三セクターである標茶町観光開発公社がどうして破綻ということになってしまったかというところを検証する。それは、同じ轍を踏まないため後世に記録を残すのだということは、冒頭に書いてあるとおりであります。その中で、ちょっと前後の分脈を切って議員はお話しされていますけれども、一時期PDCAサイクルが十分に回っていなかった時期があった。これは会計処理等々いろいろなものを見る中で、そういうふうに私どもは感じて書かせてもらった。それから、企業ガバナンスについては、やはり一時期通常の会社運営とは、少しいわゆる企業ガバナンスに欠けている部分が見受けられたというところで、これがなければやはりまずかったのではないだろうかというところで、主要な原因として書かせてもらったことでありまして、検証で言っている企業ガバナンスというのは、公社においてはそうだった。それはどういうふうに生かされてくるかというと、これから運営を代行してもらう指定管理者に企業ガバナンスを持った経営をしてもらうというところであろうかなというふうに思っております。先ほど申し上げました連絡調整会議の中で、町長の答弁にもあったとおり、監査なり指導なりという、そういうことができるというふうに考えておりまして、その際に例えば明らかに運営上、ガバナンスに欠ける部分がありそうだとか、そういうことが見受けられたときにはどうなのでしょうかねという、そういう投げかけをしながら、悪い方向に行ったときには、軌道修正のための協議をしながらやっていくのが私どもの関わり方というふうに認識をしております。(「やめます。以上で質問を終わります」の声あり)

出典:標茶町議会 令和3年第2回定例会 2021年6月8日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる