標茶町議会 令和3年第2回定例会 2021年6月8日
やすらぎ園と駒ヶ丘荘の将来像を早急に示すべきについて
2021年6月8日、標茶町議会の一般質問で、類瀨光信議員が「やすらぎ園と駒ヶ丘荘の将来像を早急に示すべきについて」質問し、町長 佐藤彦、やすらぎ園長 穂刈武人、保健福祉課長 石塚剛、副町長 牛﨑康人が答弁しました。
- 質問者
- 類瀨光信 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤彦、やすらぎ園長 穂刈武人、保健福祉課長 石塚剛、副町長 牛﨑康人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 類瀨光信
通告に従いまして、2点質問いたします。まず1点目、やすらぎ園と駒ヶ丘荘の将来像を早急に示すべきについてであります。2019年12月、標茶町議会の厚生文教委員会が「やすらぎ園の今後について」調査した結果を報告しています。調査によって明らかになった施設の劣化、介護職員の不足による大幅な定員割れについては、現在も事態に進展はなく、町民の老後に関する大きな不安材料になっています。当時、町が描いていたやすらぎ園の将来像は、町立病院内に介護医療院を開設し、寝たきりの状態の約20名を収容するということを柱とするものでありました。そして、特別養護老人ホームの定員を50名とし、空いたスペースにケアハウスを創設して、主に駒ヶ丘荘入居者のうちの20から30名を収容するということで、構想を描いていたと思います。そして、そこから人数的にはみ出す分の駒ヶ丘荘の入居者については、公営住宅への入居というものを考えているということで、合計で従来のやすらぎ園の定員100名に対応したいというふうになっていました。駒ヶ丘荘自体は解体する方向で、その時点では検討されていたわけです。これらは、本年3月に策定が完了した「第8期介護保険事業計画」と「高齢者保健福祉計画」の中で具体的になるはずでありました。しかし、両計画の中には、やすらぎ園の「施設」や「サービス」の改善に関する記述も、駒ヶ丘荘に関する解体計画も一切ありません。これはなぜか。町民の老後に対する不安解消に向け、将来像を早急に示すべきではないか。やすらぎ園の施設改修、定員割れの是正、介護職員の確保、駒ヶ丘荘の運営方針を含めた高齢者の施設サービス全般について、具体的な計画を伺います。
答弁 町長 佐藤彦
2番、類瀨議員のやすらぎ園と駒ヶ丘荘の将来像を早急に示すべきとのお尋ねにお答えいたします。やすらぎ園、駒ヶ丘荘につきましては、施設の老朽化や介護職員の不足など、喫緊の課題となっており、将来的な施設の運営方針を早急に確立しなければならないことは、ご指摘のとおりであります。また、令和元年度の厚生文教委員会所管事務調査において、やすらぎ園の今後について、定員の減少、園内にケアハウスの創設、町立病院内に介護医療院の開設など将来構想を示し、第8期介護保険事業計画に盛り込むべく、構想の実現に向け検討を進めてきましたが、介護医療院の開設につきましては、必要な専門職の確保、勤務体制の確立、収支のバランスなどをシミュレーションした結果、現時点では開設は難しいとの判断に至ったため、第8期介護保険事業計画・高齢者保健福祉計画では、サービス見込み量の推計に基づく介護給付費の算定、介護保険料の計画に影響が出ることから、記述はしなかったものであります。なお、本町では、介護職員の確保も最大の課題であり、この課題を整理しなければ、今後の計画にも影響があると認識しております。そのためには、これまで活用できる求人情報には常に応募掲載し、2年前からは資格取得を希望される方には助成金を支給するなど、人材確保に努めてきたところです。今後も引き続き、さきにお示ししている将来構想をベースに、現状の人員でも運営可能な施設サービスの構築、そして施設改修や人員確保の在り方など、将来構想の見直しを進めてまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。
質問 2番 類瀨光信
高齢者とその家族は、住み慣れた地域で安心して暮らしたいと願っていて、それに対する様々なサポートを町はしていくのだということを、高齢者保健福祉計画、それから第8期介護保険事業計画、それから総合計画の中でも、一様にそのように述べておられます。しかし、現状については、多くの町民がそうはなっていない、そうなりにくい状況であると不安に感じているという、この点について共通の認識を持たなければいけないなと思うのですが、いかがでしょうか。どういった認識でおられるでしょう。
答弁 やすらぎ園長 穂刈武人
お答えいたします。今、議員からご指摘あったとおりだと私どもも認識しております。いろいろと人員の問題含めて、今、課題があります。そこのところ、お示ししている構想に若干変更が生じてきておりますので、もう少し深く掘り下げながら、今、町民にどういったサービスが必要なのか、どういった施設が必要なのか、そういったところを再構築していきたい、そのように考えております。
質問 2番 類瀨光信
厚生文教委員会の調査報告から、今年の3月の定例会において介護医療院の創設が困難であるとの答弁まで、相当の時間があったと思うわけですが、開設できるかどうかを検討するのには、それほどの時間を費やさなければならなかったのか。そして、そういったことを踏まえて、基本的な構想の変更というのは、いつの時点で確定したのでしょうか。やすらぎ園に対する議会や町民の関心の高さを考えれば、こういった基本方針の変更があった時点で、何らかのお知らせなり報告なりがあってもよかったのではないかと思うのですが、いかがですか。
答弁 保健福祉課長 石塚剛(保健福祉課長は2022年3月まで)
お答えいたします。介護医療院、それからケアハウス、高齢者福祉施設全般をどうするかということは、厚生文教委員会の所管事務調査を含めて、その後、庁内の関係各課含めて協議をしてきたところでございます。時間的な部分について、確かに時間はかかったという部分ではございます。といいますのも、言い訳になるかもしれませんが、コロナ禍の中、どうやってコロナ対策を打っていくかという中で、なかなか同時並行的にこれらのことをやっていく時間が取れなかったということも含めまして、時間がかかったというところは、反省すべき点かなというふうに思っております。また、町民のほうに広く周知をすべきでないかという部分でございますが、やはりある程度、施設の体系ですとか、そういうのを含めてちゃんと整理をされた段階で報告すべきと考えておりますので、その点についてご理解いただきたいというふうに思います。
質問 2番 類瀨光信
厚生文教委員会に所属していた関係で言うと、調査が始まってからほぼ3年の月日が流れています。だから、コロナ禍でいろいろなことが立て込んでという部分、丸々今の答弁の主張を認めるわけにはいかないわけですけれども、それにしても、そういった調査結果等が一切反映されていない計画をもう始動している、始まっている。さらに、今回の補正予算では、駒ヶ丘荘に関して1,300万円余りの補正予算が上程されている。町民なり議会なり、そういったところに関係のないところで大事なことが進んでいるという、実際に予算づけもされようとしていることに関しては、これは不信感を抱かざるを得ません。その真意について伺います。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。一度頭出しをしたスケジュールが、事情によって達成できなかった。具体的に言うと、8期の計画の中に折り込むことができなかった。なぜかという問いに関しましては、介護保険料等々に影響が出る部分がありまして、それを載せることができなかったということであります。総体的に言うと、達成できなかったものについては、改めてできるだけ早く再構築をしてお示しをすることが、私たちの任務だというふうに感じているところであります。今、議員から不信感というようなお言葉で言われましたけれども、やすらぎ園にしても、駒ヶ丘荘にしても、新しい形の絵が描けない以上、今使われている方々のサービスを下げないためにも維持管理は必要でありまして、今そういった行動を取っているところであります。ちょっとどの部分に不信感を抱かれているのか十分つかみ切れていないのですけれども、私どもの考えはそういうことでありますので、ご理解を頂きたいと思います。
質問 2番 類瀨光信
不信感という言葉について、今どの部分か分からないというお話ですけれども、まずは3年間にわたって議論していた内容が全く計画に反映されていないという点と、それから取り壊すという予定であった駒ヶ丘荘に関して1,300万円の予算をかけるに当たって、唐突に出てきたなということとか、そういったことが不信に感じるわけですが。
答弁 保健福祉課長 石塚剛(保健福祉課長は2022年3月まで)
お答えいたします。まず1点目、厚生文教委員会の中で得た結論をもって、昨年度この3園の改修計画といいますか、将来計画を練り始めたというところでございまして、3年前から改修計画を具体的に持っていたものではございませんというところが1点。それから、もう一つ予算的な部分でいきますと、駒ヶ丘荘に関しましては、今入っている方々がいらっしゃるわけです。当然、今すぐ改修ができるわけでもございませんので、それらを含めて当然必要な修繕等は行っていかなければならないというところで、今回予算を上程させていただいたというところでございます。
質問 2番 類瀨光信
そうですね。そのとおり、駒ヶ丘荘に関しても、やすらぎ園にしても、現状で働いている方も、入居されている方も、それぞれいるわけです。今回は、駒ヶ丘荘については、取り壊す可能性もあったけれども、現状で利用されている方のことを考えれば修繕する、これは当然だと思います。そういう観点で言うと、例えばやすらぎ園の雨漏りは、これ介護に影響を与えませんか。それから、入浴時に調理場でお湯を必要量使用できないという点、これは改善の必要はないのですか。停電時に使用可能な湯量が不足していて、各サービスに影響があるという。これも入居者にとっては、働いている方にとっても、非常に不便になっているのではないでしょうか。それから、高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画の61ページには、やすらぎ園の大規模改修という記述があります。今、先に3点、不具合のあるところ、駒ヶ丘荘に関して、入居者に配慮してというか、入居者に迷惑をかけないように改修するのだということであれば、まずやすらぎ園も、ではそういうことをされていくということでいいのでしょうか。そして、それは、この61ページに大規模改修というふうな表現が出ていますけれども、そういう中に含まれていくのか。それとも、その前に駒ヶ丘荘のように早急な手当をしていくつもりなのか、それはいかがですか。
答弁 やすらぎ園長 穂刈武人
お答えしたいと思います。まず、やすらぎ園のほうなのですけれども、今年度、町の町有施設整備基金を使いまして、暖房、配管の関係の修理をする予定となってございます。
質問 2番 類瀨光信
黙っているといろいろそういうことが分からなくて、手元に届いた高齢者保健福祉計画や第8期介護保険事業計画というものは、なかなかそこから町民に説明できるだけの材料が得られませんでしたので、今回この機会にこういったことを確認できたのは非常によかったと思っています。そして、やすらぎ園長のほうで最大の課題ということで、介護職員の確保ということをおっしゃっておられますけれども、これ自体は職員の定数を考えると会計年度任用職員についてということで間違いないでしょうか。だとすると、議会では募集方法の充実ということではなくて、職員の待遇を改善しない限り無理だということを再三申し上げてきている。募集の方法を幾ら充実させても、実際のところ働く人の選択の理由というものに関して言うと、これは待遇の改善ということしかないのではないかという指摘を、これまでも何度もいろんな方がしています。それは給与体系の変更とか、そういうことだけではないですね。福利厚生面であったり、今年の3月にも出ていましたね、住居として現物提供するとか、そういったことも方法としてはあるという、そういう話も出ています。そういったことをせずに、募集の方法だけ充実させていくというのは、これ、びほう策でしかないのではないかなと、そんなふうに感じるのですが、いかがでしょう。
答弁 やすらぎ園長 穂刈武人
お答えしたいと思います。まず、前段ご質問ありました介護職員の募集というのですか、不足している部分の関係ですけれども、議員、会計年度任用職員という形でご指摘いただきましたが、ご案内のとおり、現状、介護員不足で、定数80、ショート10人のところを6ということで、今現在、運営してございます。介護員、看護職員の配置基準がありまして、3人に1人という形の基準でございます。そこのところでいくと、会計年度任用職員という考え方ではなくて、まずは人数が少ないのは、正職員、会計年度任用職員含めて、全体で介護員が不足している、これは事実であります。現状募集しているのは、会計年度任用職員9名という形でございます。ご指摘あった待遇改善、福利厚生の部分含めてのご指摘ですけれども、要は正職員、現状、会計年度任用職員で募集しておりますけれども、これが正職員で仮に応募をかけた場合に、例えば会計年度任用職員の方が正職員のほうを応募してくるとなれば、またそこで数の中で減ってしまうという関係も、これは一方ではそういった側面も実はございまして、そういったところも含めて、どういった形で必要な人員を確保していくか、そういったところは、ちょっとまだまだ、なかなか厳しい状況がずっと続いておりますけれども、その辺についてはまたさらに研究をしながら、いろいろな手立て含めて方策を講じていかなければならないなというふうに認識しているところでございます。
質問 2番 類瀨光信
いずれにしましても、やすらぎ園、それから駒ヶ丘荘の現状について、私たちも、町の方も、物すごく不安を感じている、将来に関して不安を感じているという点については、園長の答えなどを総合すると、共有できていることと思います。そういった意味では、冒頭申し上げたとおり、高齢者とその家族は住み慣れた地域で安心して暮らしたいと願っているという、そこのところの共通の認識というのもしっかり持って、一日も早く町民の老後不安が解消されるべきであって、最初の答えで園長おっしゃっていたように、高齢者とかその家族の希望や要望もしっかり把握していただいて、従来の対応の成果も踏まえて、より実効性のある施策を早急に展開すべきと思います。何か感想等あれば頂いて、この件については終了いたします。
答弁 やすらぎ園長 穂刈武人
議員ご指摘の部分については、私どもも意を同じくするところであります。まずは現場の中で、今後、町民の老後を考えた場合に、どういった形がいいのかという方針をまずは出していきながら、その構想をきちっと確立して次の段階の具体的な計画に進んでいくものだろうというふうに認識しておりますので、そこに向けて努力をしていきたいなと、こんなふうに考えております。