みんなの議会

標茶町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月8日

脆弱な堤防の危険性の周知徹底と水位の可視化

2019年3月8日、標茶町議会の一般質問で、櫻井一隆議員が「脆弱な堤防の危険性の周知徹底と水位の可視化」について質問し、町長 佐藤𠮷彦、総務課長 牛﨑康人が答弁しました。

質問者
櫻井一隆 議員
答弁者
町長 佐藤𠮷彦、総務課長 牛﨑康人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 櫻井一隆

脆弱なる堤防の危険性の周知徹底と水位の可視化、目で見てわかるような、そういうことを考えてはいかがですかという内容のお話であります。昨年3月、先ほども同僚議員がおっしゃっていましたが、降雨とそれに伴う融雪により、釧路川が危険水位に達した。そのために各水門を閉鎖するに至り、オモチャリ川を初め各河川が増水し、堤内氾濫を引き起こすに至ったと。町も多くの住民に避難を勧告するに至り、また、関係機関や各町内会が家庭を回り避難を呼びかけたが、実際には、ここが大事なのですよ、実際には「避難せず2階にいた」という方も、後から自慢げにお話しされていたと、そういうこともあるわけですよ。これは、その人がいいとか悪いとかではなく、堤防は安全なものだということを信じ過ぎての結果だと思うわけであります。それで、以下についてご質問をしたいと思いますので、答弁のほどよろしくお願いしたい。1つ、いま一度住民に対して現実的に脆弱な堤防の構造、これを理解していただいてはいかがなものかと。その必要性、これは絶対私は必要な話だと思うので、わかりやすく、図でも何でもいいですよ、そういう各自に避難を呼びかける、そしてなぜかということをわかっていただく、そういうことが必要ではないかなと思うわけであります。2つ目は、一つの方法として水位表示等の設置をし、危険性を目で確認できる表示板みたいな、あるいは表示機みたいなものを関係各機関と協議をし、設置してみてはいかがかなと、こういう話でございます。町長の答弁をお願いいたします。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

1番、櫻井議員の脆弱な堤防の危険性の周知徹底と水位の可視化についてのお尋ねについてお答えいたします。議員ご指摘のとおり、昨年3月の大雨融雪災害時に、釧路川標茶水位観測所において氾濫危険水位を超えたことから避難指示を発したところですが、その際の避難率は60%にとどまり、また、避難しなかった方の55.9%の方が「大丈夫だと思った」との理由で避難しなかったと事後のアンケート調査で回答されております。この結果は、これまで釧路川の水が堤防を越えたり、あるいは破堤したことがないという経験知から来るものと推測するところでありますが、一方で平成28年には堤防ののり面滑りが発生していることも事実であり、今現在、釧路開発建設部において大雨に強い堤防づくりに向けた検討が行われておりますが、いずれにいたしましても、絶対の安全はないことを住民に周知しなければならないと考えており、住民の危機意識の高揚と防災啓発を進める必要があると考えております。今後、出水期前に防災啓発を実施していく中で、河川堤防の構造や水位危険レベル等の情報についても周知徹底を図ってまいりますので、ご理解をお願いいたします。次に、水位表示機等の設置をし、危険性を目で確認できる表示機を関係機関と協議をし設置すべきではないかとのお尋ねでありますが、このことにつきましては、釧路開発建設部と協議中でありますので、ご理解をお願いいたします。近年、頻発する大規模自然災害に備え、本町では防災対策を強力に取り進めておりますが、災害時には自助、共助、公助のそれぞれの役割を全うすることが重要になります。住民一人一人の災害に対する心構え、物心両面での準備が減災につながるものと考えております。いつ発生するかわからない災害に備えて標茶町全体の防災力向上を目指していく所存でございますので、ご理解をお願いいたします。

質問 1番 櫻井一隆

構造上のことも含めて町民に周知徹底をしていくというお話ですが、その構造上というものは、1つには、皆さんもわかっているとおり、堤防の上は、今、舗装していますね、左岸、右岸ともに舗装している。それは何でかというと、歩きやすいために舗装しているのではないのですよ。あれは堤防の上に降った雨水が堤防に浸透し、そして、その水によって堤防がやわらかくなる、堤外の増水によって弱くなった堤防が崩壊すると、そういうことを防ぐために、今、堤防に舗装をしているわけなのですよ。昔は、重機がなかったですから、トロッコで表土を使って堤防をつくったのですね。トロッコで押し上げるものですから、堤外の川のほうの表土をトロッコにスコップで積んで、とことこレールを敷いて押してあげて、あるところに行ったらガシャンとぶつかったら、ころんとひっくり返ると、そういうふうにしてつくった。ですから、非常にそのときの堤防というのは、表土を使っていますから黒土ですね、強いのですよ。ところが、開運橋の決壊があったり、いろんなことをして、川の拡幅と、それから橋が長くなったことによる堤防の移動と、そういうときには、その心土になっていたという、中心になっていた黒土が移動されてなくなって、新たに山砂だとか、そういうもので現代的な力学というか計算において、そういう土を使われてきたと。だけれども、それは我々人間が考えられるという限界を超えて、自然というのは恐ろしいもので、そんな計算上の砂とか土とかというのは、もろいわけなのですよ。だから、今あるオモチャリ川周辺というのは、昔、河川だったわけですから、そこを、その河川を無理して埋め立ててつくり直したわけですから、土は弱い土を使っているし、昔の河川ですから、その堤防の下には砂利の川底があるわけです。そこを水が出入りするわけですね。水圧がかかれば堤防の河川のほうから堤内に水が流れ込む。それを繰り返すから水が引いていくときに、堤防が引っ張られて亀裂が入る。こういう構造になっているのが、開運町の開発センターの周辺での三日月湖であったところであったり、あるいはオモチャリ川の周辺のそういうところだ、こういう理屈をちゃんとわかるようにお話ししたほうがよろしいのではないかなと思うわけであります。それからもう一つ……、これでちょっと1回切りますか。町長、どうですか。こういう、詳しく皆さんに、住民に説明するという考えはないですか。

答弁 総務課長 牛﨑康人(総務課長は2019年6月まで)

済みません、担当のほうからお答えさせていただきたいと思います。櫻井議員から詳しくお話をいただきました。先ほど町長の答弁の中で住民に周知をする機会を持ちたいという考えありましたけれども、その際には、開発建設部さんのほうとも十分協議しながら、正しくわかりやすい情報を町民に伝えていきたい、それをもって防災力の向上に努めたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

質問 1番 櫻井一隆

ぜひ、私のような者の話が参考になるかどうかはわかりませんが、どうぞ皆さんのほうでもっと研究をなさって、わかりやすく住民の方に周知徹底するという努力を続けていただきたいと思います。続けて、2つ目の話で水位計の目視でできるという話なのですが、関係機関と協議をしているということですが、関係機関との協議はいつごろ現実のものとして具体的に我々の目に見えるのか、そこらのめどは立っていますか。

答弁 総務課長 牛﨑康人(総務課長は2019年6月まで)

開発建設部との、今、窓口をやっておりますので、これも私のほうからお答えさせていただきたいと思います。実現するめどは立っているのかという、そういうご質問でありますけれども、結論から申し上げますと、まだ具体的にはいついつということにはなっておりません。町民の方からの要望もある、それから我々も実際わかりやすいほうが迅速な避難行動に結びつくのではないかという観点で、議員ご指摘の内容について、同じような内容を開発建設部のほうに申し入れをした経過があります。それによって、開発建設部さんのほうでもわかりやすい表示を検討したいという話が担当レベルでありまして、例えば橋脚に線を入れる、色分けをする、そんなのでどうだろうかとか、そういう話が幾つか出てまいりました。実際その方向で進んでいたのですけれども、先方の中で議論される中で、表示の仕方によっては非常に誤解を与える可能性があるのではないか、そういう慎重論が出てきたそうであります。と申しますのも、例えば開運橋の周辺で言うと、氾濫危険水位を過ぎても実際に堤防のどの辺かというと、まだ下のほうなのですね。随分堤防に余裕があるのではないか、それを見て、こちらが発したい警報をきちんと受け取ってくれるのかどうかというのがちょっと心配だという、そういう考え方であります。もしかすると、それも十分な周知をすれば改善できるのかもしれないのですけれども、やる側として結果として誤解を与えるやり方はまずいのではないか、慎重に考えようということで、まず一つ慎重になっている。それからもう一つは、釧路川の標茶水位観測所、そこの水位で判断をするのですが、その観測所の守備範囲の中で、どこか危ないところがあったら氾濫危険という判断もあり得るよということであります。ですので、標茶の水位と、あるいは下のほうの水位と大きな差があるときに、なかなかそこが表現の仕方が難しい。大きく言うと、この2点で今、慎重に先方のほうでは議論をされている、そういうふうに伺っております。これらについて、いい解決策が出てくれば恐らくすぐに施工していただける、そういうふうに考えております。以上です。

質問 1番 櫻井一隆

人間というのはおもしろい心理を持っている動物で、危険だといったら何かおっかないもの見たさみたいなものがありまして、どこまで水が上がったのかななんてわざわざ見に来ると、そういう心理を持っている動物ですから、これは見るなと言ったって仕方がない、見たいものは見たいと。ですから、その見るという行為に着目して、その逆転の発想を使ったらいいのではないかと。私も湿原再生協議会の中ではいろんな委員を務めていますので、開発建設部ともいろいろ裏でお話を申し上げています。本来ならば、堤外の川のほうにあるパークゴルフ場だとか、そこにある便所だとか、あるいは開運橋のすぐのところにあるバックネット、ああいうものは全部撤去せと、氾濫のときに。そういう話になっているから、簡易トイレとかそういうものは撤去したりなんかしている。ところが、バックネットは、きちっと足がついてコンクリでとめていますので、なかなか撤去できないわけです。ですから、一つの案として、そのバックネットに何か仕掛けをして、例えば回転灯、赤い回転灯が2つついたらいよいよ危ないぞとか、1つは中ぐらいの危なさだと、黄色はまだちょっと注意だなと、こんなような形もいいのではないかというものもある。また、開発センターのほうには堤外で遊んでいる人、川のほうで遊んでパークゴルフをやったり、いろんな、のんびりとひなたぼっこをしている方もいるかもしれない。それに対して掲示する、そういう標識がありますね。ですから、あれを使って同じように何かできないかと。こういうことも、どうぞ開発と今ある既存のものを使ってわかりやすく皆さんに周知徹底するということを、お考えになってはいかがかと思うのですよ。どうですか。

答弁 総務課長 牛﨑康人(総務課長は2019年6月まで)

お答えいたします。先ほどお答え申し上げたとおり、今、表示をすることには賛成をいただいている。ただ、何をどういうふうに表示するかというところで慎重になっているということでありますので、バックネットの活用については、私のほうからも開発建設部のほうにアイデアの一つとして申し伝えたい、そういうふうに思います。それから、後段の電光掲示板の活用ですけれども、これはある意味そのためでもありますので、当然活用してくれるものだというふうに私は議員からお話を伺うまで思っていたのですけれども、これについてもあわせて確認をしてきたいというふうに考えております。

質問 1番 櫻井一隆

災害はいつやってくるかわからないと。よく前町長は、自然はおっかないもんだと、人間はどうもならないのだという話をされていますので、いつ来るかわからないことですから、これも早く開発とそういう連携をとりながら、町民がわかりやすい、そういうことを、皆さん頭いいわけですから知恵を出し合って形にしてください。いいですか。最後の質問でございます。株式会社標茶観光開発公社についてという話でございますが、この内容は、町が貸し付けた3,000万円のうち、今年度返還分の見込みは立ったのかという易しいお話でございます。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

1番、櫻井議員の3点目の株式会社標茶町観光開発公社についてのご質問にお答えします。町が貸し付けした3,000万円のうち今年度償還分の見込みについてのお尋ねでございますが、過日、町に対して12月末までの第3四半期の経営状況について報告書が提出されております。その報告書の状況では、売上高6,622万3,000円で、販売管理費等を差し引くと488万4,000円の経常損失となっておりまして、現状、貸付金償還については非常に厳しい状況にあると受けとめております。今期残された期間はわずかでありますが、善処いただけるよう公社に伝えてまいりますので、ご理解をお願いいたします。

質問 1番 櫻井一隆

非常に厳しいというお話でした。町長に一言申し上げておきたい。一言だけです。ここに「社長に佐藤町長選任」という記事がございます。私も株式会社のその名義というか、取締役についてどのようになっているのかと思って、実は合同庁舎のほうでこの株式の登記簿をとってまいりました。しかし、佐藤町長の名前はどこにもないと。まだ登録されていない。本論に入っていきたいのですが、法的にはきちっと立場がなっていないので、私は、きちっと法務局のほうに届け出た段階で、このことについて再度お話を申し上げたいと思います。今回は、まだ十分ではないと、私の意に沿うような答えは出せる立場にあなたはないというふうに私は思いますので、この件については、以上、総括並びにその他でやらせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。以上、私の質問を終わります。

出典:標茶町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月8日 議事録 PDF(53ページ) 間違いを知らせる