猿払村議会 令和5年第3回定例会 2023年9月12日
中国向け水産物の輸入禁止について
2023年9月12日、猿払村議会の一般質問で、野村雅男議員が「中国向け水産物の輸入禁止について」質問し、村長 伊藤浩一が答弁しました。
- 質問者
- 野村雅男 議員
- 答弁者
- 村長 伊藤浩一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 野村雅男
5番目、水産物の輸入、中国向け水産物の輸入禁止について。猿払村のホタテは、歴史的に見ても、中国とのかかわりは長く、深いものと思います。ホタテ貝柱の香港仕入市場では、宗谷前浜(宗谷産)、昔、猿払村は宗谷村の一部だったので、宗谷前浜というのが一等検として、もうずっと、そういう名前がついているそうでございます。近年は生のままの貝つきの製品、また玉冷の輸出が大幅な増加となりました。また北海道の水産物の中でも群を抜いていると言われております。東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出後、中国政府は日本の水産物輸入全面停止に踏み切り、今、盛漁期の中、価格の低迷、中国向けの製品もストップ。今後、加工生産される製品が、販路をどこへ向けるか。加工してもいつになったら売れるのか。漁師の方々はもちろんのこと、加工に関わる方々、生産をされる方々、また従事する方々、非常に見通しの機会がない中で、不安要素が続くと考えられますが、この事態をどうとらえているのか。村長さんにお考えをおうかがいしたいと思います。
答弁 村長 伊藤浩一
この後、個別な質問がありますので、この実態的なというところで、捉えている状況をお話させていただきたいと思います。いうまでもなく漁業は、村の基幹産業の一つであり、その中心となるのがホタテでありますが、このALPS処理水の海洋放出に伴い、中国・香港・マカオでは、輸入規制を行っており、特に中国では8月24日以降、原産地が日本である水産物の輸入を全面的に停止しております。本村のホタテは中国への輸出に大きく依存していることから、私としても村の基幹産業を揺るがす非常に大きな問題であるととらえております。
質問 野村雅男
中国が1回、日本産の水産物を全面停止、そういう事態から猿払産のホタテの販売価格、加工業者におかれましては、当然、仕入価格が値下がりをしております。春先から続いてきている。もともと、原価を大幅に割り込んでいる在庫の部分につきまして、その値段で仕入れても、その値段で売れるのか。何か月後に売れるのか。行き先が決まっていない。値段が大幅につらくしている。すぐその影響は出ております。これらを国は、800億円とかと言っていますけれど、ほとんど、資金対策だとのお話ではなくて、中国で加工している貝つきを日本で貝から離して、アメリカに売る、そういうための機械の補助ですとか、導入の補助だと。そんなことばかり、国のほうへ言って、別に責任を持った対策はとられていないのではないか。本当に日本の政府が、ちゃんとした政治をやっていただく。困ったところ、全然そうでないところに手を出すけど、1番困るのは、いつ売れるかわからない。在庫を抱え、海の生産があるから仕入れするわけです。その資金対策というのも当然出てくるわけです。そういう面を村も、1番の問題ではないのかな。ただ今後、どういうふうになっていくかというのは、見えないところであります。これはもう皆さん同じですよ。私たちも一心同体だと思っています。今後どのような対策をとっていただくのか。稚内信金さんは、すぐ加工業者向け資金枠をつくって、早急に対策をして、大変ありがたいお話であります。状況も変わっていくと思いますけれど、変わった段階で、また稚内信金さんも手を打ってくるのではないかなと期待をしておりますけれども、村としてどういうような見解を持っているのか。それについて村長さん、もう一度お話をおうかがいいたします。
答弁 村長 伊藤浩一
まず道内におけるホタテの取引価格というのは、7月下旬で1キロ当たり平均、これは猿払村ではなく北海道です。それぞれ値決めはありますけれども、北海道として、1キロ平均当たり195円であったものが、8月は173円まで下落しております。他の魚種についてもほとんどが下落している状況であるとお聞きをしております。その中で、猿払村の場合につきましては、漁業協同組合さんですと北海道漁業協同連合会経由でホタテを出します。あとは民間の加工屋さんについてはそれぞれ商社と独自に取引をしているところもあります。それが議員さんおっしゃったとおり、玉冷であったり、貝柱であったり、冷凍両貝という部分があります。この冷凍両貝については、中国を経由して、中国で玉冷にして、そこで水で膨らましてアメリカのほうに輸出をしているという状況にあります。これが全体として、販路を中国から他国に向けるとなっても、HACCPの問題だとか、それから輸出先の国の機械整備という部分については多分、1年以上かかると言われておりますので、簡単には他国に輸出先を向けるというのは非常に難しいのだろうと私は考えております。そういう状況の中で、国会議員にもそういうお話をさせていただきました。そして予備費が約207億円つきましたので、総体で1007億円の中で、国のほうとしては5本柱になる水産業を守る政策パッケージ案というものが出されましたが、この部分も僕も熟読、まだはっきりしておりませんけれども、とてもではないけれども、今の現場に沿った形でのパッケージにはなっていないと見受けられますので、その部分については、各地元の漁業協同組合、加工業者とも先日お話をさせていただきましたけれども、またこれから私も道・国のほうに赴いて、要請・陳情してまいりますけれども、いろいろなご意見をお聞きした中で、道・国に。明後日、北海道知事とお話をすることになっておりますけれども、そのあと東京に出向いて、国会議員にまた改めて要請・陳情してまいります。それぞれ漁業協同組合さんだとか、民間の加工屋さんとか、そういういろいろなケースがあります。特に民間の加工屋さんについては、昨年仕入れたホタテがあります。去年は非常に高かったですから、単価が下がった今年、売れるかというふうになったら、商売になりません。当然、安く売ることができませんので、そういう形にもなりますし、さらに、ホタテというのは当然、海から毎日、揚がってきますから、それを冷凍保管していく場所というのは、国のほうで面倒を見ると。さらには、それに携わる人件費についても国なり、東京電力なり、賠償責任をしていくというようなお話がありますけれども。では、どこのホタテの値段の単価で賠償するのかというところも一切見えませんので、それを早めに方向性を出していただきたい。そうしないとわれわれとしても、各企業と話ができないということもありますので、5本柱の政策パッケージについては、私も含めて担当も、しっかり熟読をさせていただきながら、足りない部分については、国のほうにしっかり要請をしてまいりたいと考えております。本当に非常に厳しい状況であるということは間違いないですから、国はピンチがチャンスだなんて、余計なこと言いますけれども、ずっと僕もこの処理水の放水という部分については、道と国のほうには、できれば繁忙期には、放水、流さないでくださいと。これは、自分のところの意見ですけれども、できれば11月以降の閑散期に漁が閉鎖したときに、処理水を放出してもらって、その代わりに外交努力していただけませんか。今の時期に放出をすると、中国、韓国のほうからは反日感情がありますから間違いなく、いろいろな問題がありますよということで、ずっとお願いをしてきたのですけども、結果的にはこういう状況になってしまったと。備蓄タンクが97%、98%いっぱいになるのでというような、理由は言われましたけれども、結果的にはこういう事態になってしまったということで、どうも国会議員と現場の加工屋さん、漁業協同組合さん、それからわれわれ首長も含めて、どうもこの考え方に差がありますので、そこはしっかりと国のほうに、要請・陳情していきたいと考えております。本当に基幹産業の1つなので、今後、中国のことですから、簡単に1か月、2か月後に禁輸を撤廃するという形には多分ならないと思いますので、今後は内需拡大、村内拡充といいますか、この後のご質問にもありますけれども、村内で消費していけるような準備もわれわれしていきたいと思っています。それがまた長く続くようであれば、またもう1つ、手を打っていくような政策を考えていきたいですし、そのときについては、議員さん方とも1回相談をさせていただきたいと思っておりますから、ぜひご協力をお願いしたいと思っております。
質問 野村雅男
村長さんから、国のほうに陳情したことやそれからトリチウムの放出をもう少しあとのほうにしてくれと、陳情をされたところでありますけれども、そういう状況ではなかったと。私たちも非常に大きな問題だと思っております。水産物があるいは、農業が本当に衰退の危機にある。それと現実、人は生きていかなければなりませんので、去年買って在庫となって残っているものが、値段が大幅に辛くしたことによって、完全に見切って売ってしまわないと、企業、相当の赤字が見られると。以前にも少し10年以上前ですか、そのようなことがあって、各加工屋さん、それから漁業協同組合さん、漁師の方々もちろんそうですけど、加工屋さんがいったん買ったものが、半年もしないうちに半値以下になってしまう。それまで製造原価をかけてやってきたものが、そのまま、企業収益を大幅に圧迫してしまう。そういうような状況もありました。大変深刻な問題だと思います。村長さんも当然認識しているはずですから、ただ国、それから道も対策も十分だと思いますけれども、村としても動かざるを得ないのではないのか。そのように感じておりますので、行動を素早く、私たちもそういう状況を知らせていただきながら、行動をとっていっていただきたいとお願いをいたしまして、質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございます。