猿払村議会 平成22年第2回定例会 2010年6月16日
猿払村における口蹄疫の侵入防止対策について
2010年6月16日、猿払村議会の一般質問で、太田宏司議員が「猿払村における口蹄疫の侵入防止対策について」質問し、村長 巽昭、産業課長 小林勝彦が答弁しました。
- 質問者
- 太田宏司 議員
- 答弁者
- 村長 巽昭、産業課長 小林勝彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 太田宏司
質問通告書に従いまして質問をいたします。1点目、猿払村における口蹄疫の侵入防止対策についてであります。宮崎県において家畜の伝染病であります口蹄疫の感染が広がっております。今月の10日にはこれまで感染が広がっていた川南町等、県東部から約50km離れている都城市において感染が確認されています。政府と宮崎県が全力を挙げた感染封じ込みは失敗し飛び火したわけです。10年前、宮崎県と北海道に発生しましたが、その時処分された牛は740頭、今回は400倍近い数の27万頭にも及ぶ牛や豚が処分の対象となっています。猿払村において酪農は基幹産業であります。徹底的な予防に努め絶対に村内に持ち込ませない必要があります。口蹄疫のウイルスは加熱のほか、酸やアルカリで比較的簡単に死んでしまいます。そのため消石灰等を畜舎の侵入道路や入口に散布することや畜舎に入る際、長靴や衣服の消毒を完全に行うことが有効とされております。全国的に同様な予防措置がとられるものと思われます。インターネット上での情報ではありますが、4月に消毒薬ビルコンSの買い占めがあり宮崎県が困っていたとの話しもあります。消毒薬や消石灰等が不足になるような事態はないのか。また、一般住民に対しての予防の協力を求めるような広報が必要ではないかと思われますが、どのようにお考えか質問いたします。
答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)
ただいまの太田議員のご質問にお答えいたします。皆様もよくご存じのように当村も10年程前にBSEを体験いたしました。口蹄疫の報道を見ておりますと、とうてい他人ごととは思えず畜産の農家の方々の気持ちを思いますと一日も早い終息を期待するとともに、当地域への侵入防止には万全の備えをしなければならないと認識しているところでございます。現在、口蹄疫が蔓延している地域は九州の宮崎県でございます。新聞・テレビ等で毎日のように情報提供がなされております。宮崎県においては、口蹄疫を県外に出さないため畜産農家の皆さん始め、県、市町村も万全な防疫対策を講じているところであります。本村における対策は、5月20日に農業者と関係機関で組織している「猿払村自衛防疫組合」が会議を開催し、猿払村に口蹄疫を侵入させないための防疫対策として農家に消石灰を配布し、敷地内に出入りする道路に敷いて侵入車両等の消毒を行っているところでございます。また、5月31日に私村長を本部長とし副村長を副本部長、総務課長、住民課長、財政企画課長、保健福祉課長、建設課長、産業課長を構成員に猿払村口蹄疫侵入防止対策本部を設置して、関連団体と連携を図りながら情報の共有化と今後の侵入防止対策について協議しております。また、農家等に訪問する公用車等については、消毒薬を携帯して農家に入る前にタイヤ等を消毒するよう注意しております。住民周知につきましては、マスコミ等で報道がなされていることもあり公共施設やバス停等に口蹄疫に関するポスターを掲示することで情報の提供をしております。農家にあっては、農協から自衛防疫体制の徹底について注意を促していただいており常時消毒に努力なされております。以上でございますが、さらに具体的に詳しい説明が必要であれば担当課長にさせる用意もございます。以上です。
質問 太田宏司
今の村長の答弁だと住民への周知に対してはマスコミの報道、またポスター等の掲示で住民に周知ということですけれども、今回の口蹄疫の感染経路は未だ明らかになっていません。しかし、宮崎県で確認されたウイルスは韓国や中国で発生しているのと同じO型と呼ばれる種類のもので、韓国のウイルスとは遺伝子情報が98.6%一致しているそうです。中国から韓国、韓国から宮崎との経路が推測されるわけです。農水省では今回のウイルスの感染力は10年前に比べて拡大に強かったと説明。また、ある係官は「甘かった10年前はうまくいったという自信が失敗の始まりだった」と発言しています。地元の畜産農家も当時の方が対応が迅速で徹底していた。消毒する車両は畜産農家の車ばかりで一般車両は素通りすると危機感を持っています。北海道へ入ってこないことを願うばかりですが、きっと大丈夫という安易な気持ちだけではなく、基幹産業である酪農を守るという危機意識を行政・酪農民と共に地域の住民が持つような広報活動は重要ではないかと思うのですがいかがお考えでしょうか。
答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)
先程、私も冒頭で申し上げたとおり当村は他の地域とは違いましてBSEを体験しているということもございまして、他の地域以上に危機意識をもってこの問題に対応しなければいけないという気持ちを私は深く認識しているところでございます。具体的な対応、そしてまた中国・韓国の問題を含め担当課長より答弁いたします。
答弁 産業課長 小林勝彦(産業課長は2011年12月まで)
ただいまの太田議員の内容でございますけれども、先程の質問の中で消毒薬等の不足の状態についてご質問ございましたが、宗谷管内の会議の中でもその消毒薬の関係につきまして提案されておりまして、一部生産が間に合わないような状況になっているようなことも聞いておりますが、常時その生産については全力を挙げてやっているということでございます。それで本村の状況でございますけれども、今まず大事なのは酪農家の中に口蹄疫のウイルスを持ち込ませないということが一番大事だということで、先程申し上げました農業者、それから農協・村も加入した自衛防疫組合の中でまず農家に消石灰を配付した中でこれまで3回の配付をしまして、さらに今月の22日に再度各農家に5袋程の消石灰を配付するということになっておりますので、今現状の中ではその対策としての消石灰の確保についてはそれなりになされているものというふうに思っております。それと家畜保健所の方にまいりまして、村としてその口蹄疫の対策についてどのような形でもって推進すれば良いかということでご指導を仰いできた経過がございます。家畜保健所の方ではまずこのウイルスについては、日本にはなかったのですけれども結果的には正常国ということだったのですけれども、今回どういう経路で入ったかは不明ですけれども、宮崎県に入ってきたと、北海道にそのウイルスが上陸した経過はまだないということで、北海道としても万全な対策として空だとか海の関係につきましては、北海道に入った段階で消毒体制をとってもらっているということでございますので、さらに村としても農家は先程も申し上げましたとおり個々に出入り口に消石灰を撒いて消毒体制をとっておりますけれども、村としましても今後ですけれども今準備段階になるのですが、道の駅と公園ですね。村外の人間が多く立ち寄る場所等については消毒用のマットを設置した中でもって万全な体制を整えていきたいというふうに考えておりまして、一般の村民の方々にも今後広報等・回覧等活用した中でもってやっていくようなことも検討をしていかなければならないのですが、前のBSEの発生の時もございましたけれども、反面風評被害的なものもかなり大きいということもありまして、今北海道に上陸していないという現状の中で関係機関・家畜保健所、それから総合振興局も含めた中で今後の対応につきまして検討はしていきたいと思いますけれども、住民周知につきましては今申し上げたとおり今後の中で現状の情報ということで警鐘をさせていただきたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 太田宏司
北海道口蹄疫侵入対策本部が設けられ、しばらく営業を見合わせるファームレストランが出てきたり、一部修学旅行でファームスティの受入れの延期、畜産振興会、各種フェスティバルの中止が決定される等、慎重を期した判断がなされています。猿払村においてもさるふつ公園を核とした観光シーズンを迎えます。宮崎と猿払、地図上ではとても離れていますが対岸の火事とも思えません。先程申しましたが2000年に北海道で口蹄疫が発生した時、その数ヶ月前には宮崎でも発生しています。この口蹄疫の感染力はものすごく強いそうです。我々人間には感染しなくても私達人間がキャリアつまり、口蹄疫の運び屋になる可能性があるわけです。さるふつ観光まつりにおいて村営牧場が駐車場として使われます。また、パークゴルフ場に隣接し放牧地があり、観光客が写真撮影する姿等が見受けられます。先程住民に対して広報は今の時点では風評被害があるからしないということですが、この観光まつりに対してどのような対策で挑まれるのかお伺いいたします。
答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)
ただいまの質問にお答えいたします。通告書の2番目の質問に入ったということでよろしいわけですね。現在、管内的にも共進会を始め農業関係のイベント等については、その開催を自粛する傾向にありますが市町村、観光協会等が開催を計画している観光イベントについては、それぞれ対策を講じた中で開催するようであります。本村においても、村営牧場に隣接するさるふつ公園で開催を計画しているさるふつ観光まつりにつきまして牧場内への関係車両以外の立ち入りの制限と、駐車場用地等の車両の出入口の消石灰を敷く等の消毒体制を万全に行い、現在のところは実施する方向で進めております。6月10日、担当課長と補佐が宗谷家畜保健衛生所に出向いて協議してまいりましたが、保健所の見解といたしましてはまだ北海道に上陸していないこと、他府県から訪れる人についても空港や港で消毒をする体制になっていること等から、100%安全とは確定できないものの家畜の移動が関係しない観光イベント等については、出入口等に消石灰等の消毒体制を準備し行うことに対しては、今のところ問題はないのではないかとの見解もいただきましたので、万全な消毒体制を整え実施する方向で考えております。以上でございます。
質問 太田宏司
口蹄疫が発生した宮崎県川南町では基幹作業であります畜産業が存亡の危機に瀕しています。町内で飼育されている牛や豚が全て処分され影響は他の産業にも及び町民の暮らしは一変しているとのことです。猿払村においてもこのような事態に至らぬよう徹底した防止策を取られることをお願いし次の質問に入ります。