置戸町議会 平成27年第7回定例会 2015年9月11日
ジャガイモシロシストセンチュウの侵入防止対策について
2015年9月11日、置戸町議会の一般質問で、髙谷勲議員が「ジャガイモシロシストセンチュウの侵入防止対策について」質問し、町長 井上が答弁しました。
- 質問者
- 髙谷勲 議員
- 答弁者
- 町長 井上
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 髙谷勲
ジャガイモシロシストセンチュウの侵入防止対策についてということで、通告に従いまして町長に質問をいたします。前段、私が議員になりました、平成19年9月に初めて一般質問をいたしました。その時の内容につきましては、JAきたみらい支所再編についてということ、それから農産物の病害虫侵入防止対策についてという2点での質問でありました。その時、隣町、訓子府町におきまして発生をいたしました、ジャガイモシストセンチュウについての質問でありましたが、その当時は1箇所の発生でありましたが、その後、新たに4箇所発生を確認されております。その後、平成23年7月25日、置戸町の川南地区におきまして発生の確認をいたしました。その後、行政、農協、関係機関の手厚い対策によりまして、他の圃場からの発生は確認されておりません。そこで本題に入りますが、8月19日、網走市において国内で初めてのジャガイモシロシストセン48チュウの発生が確認をされました。今回のジャガイモシロシストセンチュウは、国が植物検疫の対象として侵入を警戒していたもので、今回は土壌を通じて侵入した可能性が指摘をされております。このセンチュウは、2006年にアメリカで確認をされ、世界でも根絶の難しい重要害虫に位置付けられております。その後、北米をはじめ、ヨーロッパ、ニュージーランド等で確認をされております。このセンチュウは、1972年に道内で初めて、真狩村豊川地区で発見、発生を確認されました、ジャガイモシストセンチュウに類似しており、卵は固い殻に覆われたシストに守られ、10年以上土壌の中で現シスト以上に乾燥、低温に耐えられるとのことであります。さらに、現状において国内、国外を通じて抵抗性の品種はないということで、今回の発生圃場においてもシストセンチュウの抵抗性の品種の圃場で発見されているというふうに報告があります。9日には、北見市内においてオホーツク振興局によります経過報告がありましたが、網走のどの地区で発生されたかについては明らかにされておりませんし、今後においても公表する考えはないとのことであります。そこで、町長にお聞きをしますが、置戸町として今後、シロシストセンチュウの侵入防止対策について、どのようなお考えがあるのかお聞きいたします。合わせて、昨年、町内の酪農家において発生をいたしました牛サルモネラ症の経過と、その対策についても伺います。サルモネラとは、自然界に多く分布する細菌で、牛に感染すると下痢を引き起こし、人の食中毒の原因ともなる公衆衛生上重要な病原菌であります。家畜伝染予防法による届け出伝染病に指定されております。通常は、集団飼育されている子牛に多発される病気でありましたが、牛の飼育形態の変化により搾乳牛での発生が増加傾向にあるとのことであります。乳量の低下、抗生物質投与による牛乳の廃棄等により、多大な経済的損失を及ぼすということであります。昨年の発生はまさにそれに当たると思います。完治までに打たれた対策について伺うと共に、再発防止にどのような対策を講じるのか伺います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
ジャガイモシロシストセンチュウの侵入防止対策についてということでありますので、先にお答えをしたいと思います。議員の方からもお話がありましたけれども、ジャガイモシロシストセンチュウにつきましては、網走市内の一部圃場において、国内で初めて確認されたことが8月19日に農林水産省の方から公表されまして、テレビあるいは新聞等で報じられたところであります。市町村に対しましては、北海道の方から8月21日に文書をもって情報提供がなされまして、その内容は、今後、発生範囲を特定する調査を実施する場合の、調査協力が得られるように生産者等への情報提供を行うこと、そして、土壌の移動防止等の蔓延防止対策に努めるように要請をされたところであります。また、農林水産省の方からは、従来のジャガイモシストセンチュウ対策を実施することで、その蔓延を防止することが可能であり、その徹底を図ることの要請を受けているわけであります。使用する農機具等の機械洗浄による土壌の移動防止等の対策を徹底してまいりたいというふうに考えております。これまでの間、平成19年にJAきたみらい管内で、議員の方からも話がありましたけれども、平成23年には町内の川南地区において、ジャガイモシストセンチュウの発生が確認をされた以降、毎年、馬鈴薯作付圃場の植物検診と、次年度の馬鈴薯作付予定圃場の土壌検診も継続して実施しておりまして、検診体制の強化を図ってきたという状況であります。49今回のシロシスト発生に対する新たな取り組みということでは、JAきたみらいと協議をして、町内の青果物取り扱い業者2社でありますが、ここに情報提供の文書を送付いたしました。注意喚起と土壌の移動防止、さらに運搬車両の洗浄等の蔓延防止対策の実施への協力を要請してきたところであります。9月9日には、オホーツク総合振興局主催で、行政及びJA、農業関連業者など幅広く集まっていただいた中で、ジャガイモシロシストセンチュウ発生に関する合同会議というのが開催されたわけであります。そこでも原点に立ち返った蔓延防止対策の実施の徹底、これらが確認されたということであります。今後も、北海道及びオホーツク地域の14農協などで構成する、オホーツク管内農業団体ジャガイモシロシストセンチュウ対策本部と連携しながら情報収集に努めるとともに、JAあるいは町内の生産組織等を中心に従来取り組んできました、ジャガイモシストセンチュウ蔓延防止対策を徹底してまいりたいというふうに思っております。また、昨年町内で発生しました、牛サルモネラ症につきましては、酪農家1戸で8月14日に発生が確認をされ、牛舎内での蔓延が確認されたことから、8月22日に対策会議を開催して対策方針を決定し、牛舎環境での徹底した消毒あるいは抗生物質投薬による治療を行った結果、12月初旬に終息をしております。また、哺育育成センターでは、昨年の8月以降、3件の発生がございました。早期発見ということもありまして、隔離治療により、それぞれ蔓延することなく早期の終息を見ているところであります。今後における防止対策についてでありますが、牛サルモネラ症に限らず、日常の防疫対策の強化を図ることが基本でありますが、車両の出入口への石灰の散布、あるいは牛舎入口での踏込み消毒槽、これらの設置の徹底を図っていく必要があるだろうというふうに思います。そうした中で、家畜自衛防疫組合の総会等も含めて、こうしたことについて確認をし、また、町内にある酪農推進協議会、こうした組織においても、こうした問題について取り組んでおりますので、本年度については町内における牛サルモネラ症の発生はないという状況であります。いずれにしましても、それぞれの畜種がこうした問題についてきちっと対応していかなければならないということだと思います。そうした中で不幸にして、昨年こうした状況があったわけでありますが、行政もちろんそうでありますし、農業団体もそうです。それから、周辺の酪農家といいましょうか、農家の人達ももちろんそうであります。随分皆が苦労したと思います。ですから、生き物を飼っている以上は、あるいは、生き物を生産している以上は、やはり個々がそうした問題についてきちっと対応していくという、そうした責任がいつもあるというふうに認識していただかなければならないというふうに思っています。
質問 3番 髙谷勲
まず、シロシストの関係なんですが、9日の合同会議、140人ぐらいの関係者、生産者、JA、それから運送業者なりいろんな団体が集まって経過を聞いたわけであります。その時点で、参加者の方からは、どこから発生したのかと。網走の中の一体どこなのかと。それは、1箇所なのか複数なのか、その辺もはっきり回答がないし、これらについては今後も公表する考えはないと、そういうことで従来のシストセンチュウの時の対策、そういうものを基本にして今言われたような土壌の移動の防止、いわゆる洗浄であるとかそういうこと、それから、さらにどれだ50けの発生があるのか、その辺の土壌の検診であるとか植物検診の実施と、これらについては過去を振り返っていうと、1972年に真狩村で発生したセンチュウの時にこの対策が講じられていれば、今現在シストセンチュウが北海道の中で馬鈴薯の作付面積は5万2,400ヘクタール、そのうちの1万ヘクタールが既にシストセンチュウの発生地帯になっているということでありますので、今さら何を言っているんだというふうに自分としては思ったわけであります。それを新たなシロシストセンチュウに充てて、これから対策というのでは、あまりにもおこがましいと、そういう思いが腹立たしいようなそういう思いがあります。特に、抵抗性の品種から発生したということで、これは発生すると抑える手立てはそうないんだと、まさに根絶することはできないんだということでありますので、さらに新たな対策がここで示されるのかと。ましてやどこから発生しているのか分からないような状況を与えられて、その上で対策を講じろと言われても、なかなか万全な対策どうなのかなという思いがあるものですから、非常にその部分については疑問に感じているところであります。農水の対策というのは何点かあるのですが、言われたところでいう土壌の移動防止であるとか、それから作付前の検診、特にシストセンチュウというのは、連作するとさらに密度が高まっていくので連作の防止であるとか、それから発生圃場の土壌の消毒と、これはあんまり効果ないというふうに思うのですが、そういう従来の対策を踏襲して、これをシロシストに充てるというような考え方で、全く対策としては不十分だなというふうに思います。ただ、置戸はシストセンチュウ発生したその時点から、非常に手厚い対策が講じられておりますので、それ以降発生はありませんし、今後についても十分その対策をとっていけば守られていくんだろうなというふうに思うのですが、そのシストそのものが発生する既に十数年前に、その土地に存在しているところから始まっているので、網走市の発生圃場を特定しないと、そこから一体どこまで移動して、それらが今後十何年間の間に発生するのかというのは、想定ができないわけであります。今回の発生したところに留まってそれですむというふうには思えないんですよね。過去のそういう経過から考えても、特に地域性のある網走市であるとか、斜網、斜里3町であるとか、もっと言えば、発生した後志管内辺りでも、実際に発生した圃場でも現に抵抗性品種ではなくて、実際の馬鈴薯が生産されているような状況で蔓延防止に対する方策が全く講じられていなかったわけですから、今後においても発生することは、間違いなくあるぞというふうに想定しながら対策を打たなければならないのに、従来の対策というのは、これは発生した圃場からの蔓延防止であって、さらに広がった時の対策というのは全く講じられていないということでありますので、新たな方策というものを講じていかなければならないというふうに考えますので、置戸町として従来の対策に合わせて、シロに対する対策というものも考えていかなければならないんだろうと思いますので、改めて町長のお考えをお聞きしたいと思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
議員は、今もきたみらいエリアの馬鈴薯のかなり重要な立場にいるんだろうというふうに思います。それだけにこうした病害虫の、しかも重要病害虫といわれるシストセンチュウの問題について、誰よりも関心があるといいましょうか、懸念をされるというのは私もよく分かります。平成23年に町内で発生した時に、私も道庁の農政部防疫研究所の幹部の人達でしたけれども、随分やり取りしました。このジャガイモシロシストセンチュウもそうでありますけども、人畜には無害だ51という言い方があります。そして、このセンチュウについて付着した馬鈴薯を食べても、人の健康には害さないんだということがきちっと明記されていると。この辺に私は、議員がお話あった、少なくてもこういう実態があるにも関わらず、きちっとした対策が講じられていないんじゃないかという懸念がそこにあるんだというふうに私は思います。そうした意味では、議員とこの問題についての認識や、また先に向かって農林水産省をはじめとする機関がもっと積極的に対策を講じなければいかんのではないのかということについては、全く同じであります。議員の方からもお話がありましたけれども、このシロについて言えば、シロに限らないと思うのですが、土の中で20年も生きているというか、そういうふうに言われていると思います。そんなことを考えますと、一度そうした実態が出てきた時には、なかなかその部分だけじゃなくて周辺も含めて、しかもどこまで広がっていくのかということが分からないだけに、やはり発生した時の根元をきちっと抑えて対策を講ずるようなことをやっていかないと、いつも不安に、ジャガイモ耕作者もちろんでありますけども、特にそれと合わせて、種芋耕作者にとっても非常に大きな課題といいましょうか、問題だと思います。いろんな機会に農林水産省の人はもちろんでありますけれども、所管の大臣や政務官ともいろいろお会いする機会もありますので、網走で発生した例を挙げながら、それと、平成23年に私共の町の中で発生した、それに対する対処として、非常に苦労したんだと。苦労したんだけれども、尚且つそれはこれからも引きずってといいましょうか、継続して対応していかなければならないという大きな課題もしょっているんだということも話をしながら、しかるべき研究機関できちっとこうした問題について対応するように要請もしていきたいと、こういうふうに思います。なかなか小さいこうした町で、具体的にどうすれこうすれというか、こうしますということも言い切れないところにこうした問題の深さといいましょうか、難しさもあるということは、お互い理解をしながらでのやり取りだというふうに思いますが、私の立場としてもいろいろ努力をしていきたいと。そうした中で、研究機関がきちっとした具体的な対策が講じられるように行動していきたいと、運動していきたいと、このように思います。
質問 3番 髙谷勲
町長も同じ考えということで非常に憤っている部分あるんですが、発生したところに対する対策ももちろんなんですが、まだ未発生のところに対する対策ということがきちっと見えてこないと、我々もどうしていいのかというふうに思います。特に、これだけ蔓延して広がったというのは、最初の初動の対策が十分に講じられなかったことがこういうことに繋がったし、生産者の意識がやはり収益性を求めた生産物、抵抗性品種では、どうしても販路が拡大できない、市場の評価もないということで通常の市場で評価されている農産物にシフトして、こういうリスクを負いながら結局それが蔓延に繋がって、今の1万ヘクタールに繋がっているんだと。そのことを十分認識をして、シロに対して対策を打たないと同じ結果が、特にそういう意識が欠如している地域だと、そういう地域に発生したから同じ問題がまた広がっていくんだなというような懸念があるので、ぜひそこは同じ意識、認識を持ちながら対策を講じていただきたいなと、そういう思いでありますので、その部分については町長にお願いをしておきたいなというふうに思います。23年の発生の当時、発生ということが確認されたその日に、特に種芋の生産者の皆さんは、すぐ対策の会議というか、そういうところで非常に苦労した経験というか思い出がありました。隣接する種芋の農家は、既に自分で52は種芋の生産はできないということで止めるというような、そういう思いもありました。それに対する皆さんの引き留めというか、お互いに努力をして、これを何とか継続していきたいという思いで、大の男が涙を流しながら、そういうことがありました。ぜひ未発生地帯に対する方策を今後きちっと検討していっていただきたいなと、そういう思いでありますので、よろしくお願いをしたいなというふうに思います。それと、先程のサルモネラの関係につきまして、これも境野で8月に発生をしてから12月までの長い期間にわたって、いろんな人たちの苦労があったわけでありまして、非常に酪農家を含めて大変な思いをしたなというところがあります。それと合わせて経済的にも非常に大きなダメージを与える事件でありました。育成の場合は、搾乳もしておりませんし、育成センターなりああいう場所であれば、きちっとした隔離対策を打てるのですが、一般の酪農家から発生した時には、いわゆる病気を受けてない牛に対する配慮もありますけれども、やはり完治するまでにどんどん次の牛、次の牛、そういうふうにうつっていってなかなか終息できないと。ましてや抗生物質についても、1本2万円もするものをどんどん打っていかなければならない、こういう大変な思いをしたわけでありますから、ぜひ今後においても、そういうものの侵入防止対策をやりながら再発防止に努めていただきたいと、そういうことを申し上げまして私の質問を終わります。