更別村議会 令和6年第3回定例会 2024年9月18日
人材育成事業の総括と今後の展望
2024年9月18日、更別村議会の一般質問で、斎藤憲議員が「人材育成事業の総括と今後の展望」について質問し、村長が答弁しました。
- 質問者
- 斎藤憲 議員
- 答弁者
- 村長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 斎藤憲
では、議長の許可をいただきましたので、事前の通告書に基づいて村長に人材育成事業の総括と今後の展望について質問いたします。令和3年度、2021年度に開始し、昨年度をもって終了した人材育成事業は、その前年末、令和2年度、2020年度末に本村から離れた熱中小学校に代わるものを提供する狙いもありました。3年間の事業の概要、すなわち講演会などの開催回数と参加者数、事業に要した経費などをお示しください。また、事業を終了したということは事業に必要な経費や人員に成果が見合わないという判断の結果と考えてもよろしいのでしょうか。その点も含めて事業全体に対する村としての評価をお伺いいたします。人材育成事業は終了しましたが、村民の知識、技能、意欲は村の活力の重要な要素で、ひいては村民所得を向上させ、村の財政にも寄与するものです。人材育成事業の講演会が十分な効果を発揮しなかったとしたら、この事業が目指したものを実現する方策についてお考えがあればお聞かせください。一例として各種資格試験の検定料の補助は一考に値すると考えております。資格には危険物取扱者、電気工事士、簿記など職業に直結するものから実用英語技能検定、いわゆる英検や日本漢字能力検定、いわゆる漢検など、教養、趣味、学力の要素を持ちつつも、キャリア形成に資するものまで多様なものがあります。決まった日時に決まったテーマで開催した講演会に代えて、村民がそれぞれの関心と必要に応じて資格取得を目指す際の検定料等の補助を検討されてはいかがでしょうか。以上、質問いたします。
答弁 村長
斎藤議員さんの人材育成事業の総括と今後の展望についてのご質問にお答えします。ご質問の人材育成事業につきましては、本村における人口減少と地域経済縮小を克服し、まち、ひと、しごとの創生と好循環の確立を図るため、村内外の業種や団体の枠を越えた新しい人の流れとつながりを創出する人材育成事業を実施する機関として村内関係機関、商工会、農協、森林組合、社会福祉協議会、どんぐり村サラリのご理解とご協力を賜り、更別村人材育成推進協議会を設置し、令和3年度から令和5年度にかけまして、地方創生推進交付金を活用して実施をしたところであります。初年度である令和3年度は、新型コロナウイルス感染症蔓延防止措置に伴う事業自粛期間があり、着手が大幅に遅れたことから開催回数が減少したところですが、令和4年度、令和5年度は計画どおり実施してまいりました。各年度の開催回数、参加者及び事業費用である人材育成推進協議会助成金の村決算額でありますが、令和3年度は3回の開催で延べ86名の参加、決算額は169万7,385円、令和4年度は6回の開催で延べ102名の参加、決算額は237万4,729円、令和5年度は6回の開催で延べ101名の参加、決算額は267万1,530円となっております。各年度におきまして2分の1の交付金が充当されております。まちづくりに興味を持たれる方が自発的な活動や起業につながるような知識の吸収ということで、学び直しの機会となるようにテーマとしてもデジタル関連、エネルギー関連、脱炭素、農業、防災、町内会、SDGsなど多様な題材を取り上げて実施をしてまいりました。評価といたしましては、日常的に聞くことのできない内容などに触れる機会として参加された方々の知識を高めることはできたものの、目立った活動や起業には結びつかなかったものと考えております。交付金事業としては一旦終了しましたが、人づくりは村づくりに必要不可欠なものでありますことから、各担当部局におきまして人材育成の視点を踏まえた今後の取組に努めてまいりたいというふうに考えております。続きまして、議員ご提案の各種資格試験の受講料補助についてでありますが、厚生労働省におきましてキャリアアップやキャリアチェンジを目指す労働者向けに受講費用20%から最大80%の支援を受けられる教育訓練給付制度が設けられているところでもあります。村独自の資格取得費の支援につきましては、議員のご提案の趣旨にもありますとおり、取得した資格が村内事業所等で活用されるものでなければ公共性が保たれないものと考えているところであります。一方、村内事業所における有資格者の採用状況は芳しくないということは認識しており、採用に至らない理由として有資格者の不足も考えられるところでありますが、採用後の待遇面も含めましてどこに課題があるのか調査研究を行い、必要な対策を検討してまいりたいと考えております。また、日本漢字能力検定、漢検、実用英語技能検定、英検及び実用数学技能検定、数検につきましては、現在、中央中学校を受検会場に、希望する児童生徒を各学校が取りまとめ、自己負担で実施をしており、今年度は17名、小学生7名、中学生10名が漢検を受検しているとの報告を受けております。これらの検定の受検は、子どもの学力や学習意欲の向上が期待できるものと検定料を補助している自治体もあり、今後、教育委員会において児童生徒を対象とした補助制度の創立について検討することとしております。なお、児童生徒以外の一般の方の受検状況は把握しておりませんが、一般の方を対象とした検定料の補助につきましては、資格取得費の補助と同様に村内において活用の見込みがなければ公費負担が難しいものと考えております。以上、お答えといたします。
質問 3番 斎藤憲
ご答弁ありがとうございます。それでは、2回目に個々の点についてもう少し質問したいと思います。これからの質問の概要を最初に申し上げます。まず、いわゆる漢検、英検、数検、特定の職業上の技能というよりは、いわゆる学力にどちらかというと関係する部分の補助について、児童生徒に関して、大変前向きなご答弁をいただきましてありがとうございました。それに関してさらにせっかくの機会ですので要望、そして、それを一般の方にも補助するかという点に関しては大変慎重でしたけれども、それに関する可能性について、私の考えなりいろいろ状況を説明してお聞きしたいと思います。これが第1点で、その後、もっと具体的な職業上の技能に関わる検定料の補助について、今、いろいろなご説明がありました。教育訓練給付制度についてもお話がありましたが、これについてお尋ねしたいと思います。まず、児童生徒の学力、学習意欲向上のために、いわゆる漢検、英検、数検の検定料を補助するという制度を検討する、教育委員会でご検討いただけるとのことで大変心強い答弁でした。ありがとうございました。せっかくの機会ですので、要望を申し上げたいと思います。検定料の補助の回数を例えば年に1回とかいうふうに限定される場合が多いのですが、できるだけ、児童生徒に対しては回数制限緩やかにしていただければと思います。子どもは時間の感覚が大人と違います。多分、1学期が私たちの1年ぐらいの感覚で、英検でも年に3回あります。学力の向上も伸びるときは非常に早いときがあります。だから、いわゆる英検でも1回目に落ちても次の回で合格する、ある回に合格しても、その4か月後にはその上の級に合格するという方も出てきます。なので、年に例えば1回しか補助しないということになると、それでは来年まで見送るのかと、せっかくの子どもの成長が大変もったいないので、この辺、どのぐらいの回数まで補助するかということについてご検討いただければと思います。それで、これを、一般の村民に対して検定料、受ける人がどれだけいるかという問題は別として、補助することは公共性という点でなかなか正当化し難いのではないかと。そういうことはそうなのですけれども、ただ、大人になっても意欲があって資格に挑戦したいという方を援助することは、長い目で見ればやはり人材育成ではないかと。例えば、漢字の能力というのは文書作成の基礎ですから、どんな仕事でも役に立つわけです。また、高齢者が今さら仕事はしないにしても、そういう検定を目指して頭を使って考える習慣を維持して生活の張り合いにもなるということも期待できます。検定料そのものは数千円ですので、高齢者が誇りと生きがいを持って生活することを支援するのは年に1回敬老会を開けば足りるということではないと思いますので、そういったところまで視野に入れて改めてご検討いただければと思いますが、いかがでしょうか。次に、第2点、今、言った3つの検定以外のかなり具体的な職業上の技能を習得する検定、講習についての補助という点で重ねて質問したいと思います。ご答弁にありましたように、教育訓練給付制度、これは、雇用保険の加入者、あるいは、そこからの離職者に対しての制度です。ただし、具体的に調べてみますと、制度の大半は受講料の2割を補助するという一般教育訓練給付金というもので、8割は自己負担です。ぜひとも、その資格を取ると決めている人以外にはあまり響かないと。実は、私自身こちらに移住する前にこの制度を知って、大型特殊免許を取得しようかと思ったのですが、やはり、8割が自己負担ということで結局やめてしまいました。一部にはさらに補助率の高い特定一般教育訓練給付金、専門実践教育訓練給付金などもありますが、分野が非常に限定されています。これらの給付金は検定料でなくて講座への受講料の補助なので、講座自体の受講料が10万円を超えるものがほとんどで非常に高額なものになっています。なので、それに対する補助というと、たとえ一部でもかなりの金額ですので、確かに財政負担や公共性、公平性から考えて難しいと思います。さらに、実際にそれがどこで開講されているかと調べると、本村在住で利用できるのは、実質的には、帯広で大型特殊免許を取るということがほとんどなのかなというふうに思われます。私が提案しているのは、こういう講座受講料の補助ではなくて検定料だけ、非常に金額も小さくなります。補助ということです。それについてこれから申し上げますけれども、その前にちょっと脱線になりますが、今、話題にした雇用保険による訓練給付金について一言だけ付け加えたいと思います。この訓練給付金の対象になる受講料に対してもし村が補助するとどうなるかというと、村の補助金を差し引いた残りに対して20%なり50%の補助が出る。例えば10万円かかる大型特殊免許、これは雇用保険のこの制度を利用すると2万円が補助されて本人負担が8万円になります。でも、仮に村が1万円補助すると9万円の20%しか補助されないので、本人負担は7万2,000円で、村が1万円補助したので、8,000円しか本人にとっては補助にならないという点では効率が大変悪いのですが、以上、私が厚生労働省のホームページのQ&Aを調べた限りではそうなっています。しかし、村にとって特に必要性が高い資格については、場合によっては検討の余地があり得るかもしれません。これで元に戻ります。それで、こういった給付金ではなくて検定料ですが、その前にもう一つ、あと雇用保険関係の補助としては、今、雇用保険に入っていない、無職である、あるいは非常に短いパートであって雇用保険の対象になっていない方には求職者支援訓練という制度もあります。しかし、ハローワークのホームページで調べてみると、やっているのはほとんど札幌とかで、帯広では現在募集中のコースはありません。それから、インターネットを利用してリモートで受講できるコースはあるのですが、それぞれ受講者の数が限られていて、申し込んで果たして望んだものが受講できるかどうかも分かりませんし、また、一度はハローワークに出向いて登録しなくてはならないと。なかなか使い勝手としてこの村にいて、今、雇用保険に入っていない方が求職者支援訓練を受けるということはちょっと敷居が高いかなという感じです。そこで、そういう長期の訓練とか学校への進学、講習なしで取得できる、そうすると当然資格と技能も限られますけれども、そういうものも幾つかあり得るわけです。経理関係のいわゆる簿記の資格、あるいは、パソコン関係の技能、あと、これは既に取得されている方が多いですけれども、危険物取扱い、食品衛生責任者、こういったものは検定料だけなら大半は1万円以下です。それから、今ではインターネットで無料の講座もありますので、無理に通わなくても例えばテキストを買って空いた時間で自分のペースで勉強して、分からないことはインターネットで調べるというやり方でも時間はかかるにしても資格取得は可能です。ご提案申し上げるのは、こういったものの検定料について、雇用保険とか会社とか学校とか、そういったところからの補助がない方々に対して多少の補助を出してはどうかと。特にパソコン関係の技能、資格があるとリモートワークができる可能性が増えます。村内の事業所が、今後、非常に大きく増えて、村内でもちろん技能を持った人は足りないわけですけれども、一方では村内事業所の雇用全体の数が物すごく増えるということもあまり見込めないのではないかと思います。リモートワークで所得を得ることができる住民が増えるというのは望ましいことだと思います。それで、収入アップにつながれば、もちろんご本人の収入が増えて、そして、村民税の増収、そして、村の経済の活性化が期待できます。ご答弁では一般の方を対象とした検定料の補助は、資格取得の補助も、どちらも村内において活用の見込みがなければ公費負担が難しいとのことでしたが、今は、特にパソコン関係の資格など、それがリモートワークにつながるという可能性もあります。しかも、補助の対象を講座受講料、10万円、20万円、そういうのが多いのですが、でなくて検定料に限定すれば費用対効果は大きくなるのではないかと思います。今、言った2点目のことをまとめます。雇用保険の支援制度でカバーされていない部分、特にインターネットを利用して取得可能な資格の検定料の一部分を補助するということをご検討してはいかがでしょうかと。札幌や帯広に行って資格を取れる方はやはり限られます。村内でインターネットを活用して個人で勉強して資格取得するというのはデジタル田園都市国家構想の理念にもふさわしいものです。したがって、移住定住の促進という点でも施策として適切ではないかと思います。もちろん今この場ですぐに断言的なご答弁をするということは当然できないと思いますけれども、今後ご検討いただければと思ってご質問いたします。以上です。
答弁 村長
大変、貴重なご提案といいますか、ありがとうございます。1番目の斎藤議員さんご提案ありました点ですけれども、これにつきましては、子どもたちの部分についてですけれども、検定料、漢字検定ですと小学生の1、2、3年が2,500円、4、5、6年の修了程度が3,000円、中学生が3,500円、高校生になるとどんどん上がって、一般にいくと6,000円ぐらいなのです。あと、実用英語技能検定は中学校の初級ぐらいですと2,900円、卒業程度だと5,000円、高校だと6,000円以上ってどんどん、どんどんまた上がっていきます、級によって、ということですけれども、私も、この検定とかという部分については、子どもに関してはやっぱり教育長部局なものですから、私がやる、やらないというようなことはちょっと断言はできないのですけれども、教育長部局で制度創設に向けた検討ということでありましたので、周りを見渡すと自治体は全額出しているところもありますし、1,000円だけというのもありますけれども、検定料について補助していますので、子どもたち、そういう点で学力とかいろんな部分でこれ非常に有効なものでありますから、多分、創設に向けて準備は急ピッチで進んでいると思いますので、斎藤議員さん提案がありました検定料、漢検、数検、英検については、これは実施の方向で運ばれるのではないかというふうなことで教育長部局と調整をしていきたいというふうに考えております。2つ目なのですけれども、私もいろいろご提案いただいてから調べましたけれども、教育訓練給付というのは雇用保険に入っているということが条件なのですけれども、一般教育訓練と特定一般教育訓練、そして、専門実践教育訓練というのがありまして、これ、一番下が多いのですよね、20%。真ん中にくると50%補助しますよ、上にいくと専門の部分については80%。これ見たときに、そうはいっても全額は補助されないものですから、何か上乗せできる方法ないのかなというようなことで部局とちょっと協議をしました。調べてみると、残念ながら、これはすごい仕組みです。上乗せできないのです。例えば、妊産婦の方の補助とか、北海道とか国に対してうちは上乗せとかしていますけれども、これに関しては上乗せしてしまうと、その分、国の補助が減ってしまうという、私から見るとその制度はどうなのかなというようなことを思いますけれども、そういう人の立場に立っていないのではないかなというようなことを思いますけれども、そういうことになっております。もうちょっと研究をしてみないと駄目なのではないかなというようなことを思っています。1番目の雇用保険入っていても入っていなくても、例えば、IT関係とか、そういうことについては補助できるのではないかというようなことありましたので、今のところは本当に勉強段階で調査研究という文言しか使えないのですけれども、それを経て検討していくということで、あと村内の事業者にしっかり聞かないといけないのかなというふうなことを思っています。一律に村内に活用できなければ公共性が低いというような話はしたのですけれども、でも実は募集するときから資格を持っていないと受けられない、あるいは入ってから資格を取りたいのだけれども、なかなかうまくいかない、そういう2通りの方法があるのです。制度も厚労省とハローワークのほうとまだ入り口が2つに分かれているところがありまして、これ相当勉強しないとこの制度についてどうしていくかという村の方針を、いいかげんに出すことはできませんので、ちょうどいい機会ですので、真剣にと言ったらあれですけれども、調査研究しっかりしたいというふうに思います。千葉県なんかでは、今、運送関係大変なことで、大型の免許取得が厳しいということで補助対象を行って、大型自動車、中型、大型自動車2種免許、あるいは第2電気工事士、第1主電気主任技術者、これ補助対象となる費用の2分の1、補助限度額は15万円ということでかなり手厚いそういう資格取得に対しての補助をしていますし、私も知らなかった、本当勉強不足で申し訳ないのですけれども、今、災害が起きて、防災士に対する資格取得するための補助、あるいは議員おっしゃっていたITパスポート取得支援補助金ということで、これはパソコン関係とかIT人材を確保するための補助金制度も、今、どんどん、どんどん確立をされているという状況であります。雇用保険入っていても入っていなくても、それは資格を取ろうとする人たちはそういうことで一定の線を引くのではなくて、そういう方に対して、意欲のある方に対してそういうふうな形で支援をするのは基本的な在り方だと思いますし、公共性というのもありますけれども、そういうのも含めて勉強させていただきたいというふうに思いますし、これについては何らかの形で検討していかなければいけないというふうに私自身の中では思っています。ただ、村内では、法人の部分です、介護初任者研修をしなければいけないということで、初任者研修の受講ですけれども、これは3名の方受けておられますけれども、昨年かな、4万4,000円掛ける3人分、13万2,000円を補助しておりますし、認知症介護基礎研修、これは1万2,000円、1万5,000円、それぞれ2万7,000円を補助しております。だから、一旦就職しましても、そこから資格があったほうが望ましいとか、そういう資格を取りたいということになれば、村としてもそういう制度も定めておりますので、斎藤議員おっしゃったことをしっかりと受け止めながら、今後、調査研究をしてしっかり検討してまいりたいというふうに考えております。以上であります。
質問 3番 斎藤憲
大変、詳細なご答弁、調査ありがとうございます。この一般質問は、こういったことを、今後、調査研究してよい制度に結びつくことを願っております。3回目は義務でありませんので、これで終わりにいたします。