蘭越町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月14日
今後懸念される北海道新幹線トンネルでの有害重金属の尻別川汚染について
2020年12月14日、蘭越町議会の一般質問で、栁谷要議員が「今後懸念される北海道新幹線トンネルでの有害重金属の尻別川汚染について」質問し、町長 金秀行が答弁しました。
- 質問者
- 栁谷要 議員
- 答弁者
- 町長 金秀行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 栁谷要
それでは、次にまいりたいと思います。今後懸念される北海道新幹線トンネルでの有害重金属の尻別川汚染について、町長の所見を伺いたいと思います。掘削土の管理は、工事完了後は町の責任になると聞いております。有害重金属が含まれている場合、対策土として別に処理されるとしていますが、町独自に昆布川や尻別川での指定重金属の検査を行い、環境基本条例の理念に沿った水質汚濁防止事業を立ち上げることができないか伺います。併せて、関係する団体と協力して、今後長期に尻別川水系の系統的な生息動植物の調査作業ができないかについても伺いたいと思います。以上です。
答弁 町長 金秀行
栁谷議員の、今後懸念される道新幹線トンネルでの有害重金属の尻別川汚染についての御質問にお答えします。内浦トンネル幌内工区で対策土が確認された場合の対応方法等については、昨年2回にわたっての議員協議会や、今年の総務文教所管事務調査等において御説明させていただいておりますので詳細は省略いたしますが、幌内工区の延長5,000メートル中、地上からの地質調査が困難な箇所があり、トンネル掘削中の先進ボーリングで、トンネル断面の地質調査を予定している区間がございます。いわゆるこの区間が、対策土と言われる自然由来重金属等の土壌環境基準値を超える可能性がある範囲でありますが、今年6月から今日現在で、計7回、約455メートルの区間でボーリング調査を行い、いずれも基準値超過の重金属等は確認されていない旨、鉄道運輸機構から報告を受けているところでございます。なお、施工中調査を予定している区間は、残り180メートルとなっており、来年1月には調査が完了するものと伺っているところでございます。議員1点目の御質問ですが、まず、今後の施工中調査の結果において、基準値を超える対策土が確認された場合には、鉄道運輸機構は、速やかに町へ報告し、対策土受入地の整備完了後、順次、搬入することとなっております。また、対策土受入地周辺は、鉄道運輸機構により、既に環境アセスメントや地質調査を実施しており、さらに、周辺5か所に井戸を設置し、地下水の水質を継続的に調査しているところです。受入地へ搬入された対策土は、重金属等の飛散防止のため覆土などの対策を講じ、併せて、環境基準超過の有無を確認するために、施工後2年間、地下水の水質を監視することとしておりますので、その状況に応じて、検査期間の延長等、鉄道運輸機構と協議してまいりたいと考えております。まずは国の責務として、鉄道運輸機構が受入地周辺5か所で水質を監視いたしますので、そのモニタリング結果を定期的に町へ報告、公表していただくとともに、一方で、尻別川や昆布川の河川管理者であります国や道のほか関係機関との協議、また、他の自治体の対応等も参考にしながら、水質汚濁の防止の観点から、町独自の水質検査方法等について検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を願いたいと思います。次に、2点目の御質問でございますが、まず、尻別川水系を直轄管理する北海道開発局において、平成22年に尻別川水系河川整備計画が策定され、尻別川流域における水質汚濁に係る環境基準データや動植物の生息生育状況の調査結果等が報告されており、また、魚類、鳥類、植物、昆虫、プランクトン等の生態を調査する水辺の国勢調査を毎年実施し、国土交通省のホームページにおいて公開されているところです。さらに、河川管理者のほか倶知安警察署及び本町を含む関係行政機関などで構成する一級河川環境保全連絡協議会尻別川部会や後志14町村と広域活動団体しりべしリバーネット、オビラメの会で構成される後志地域生物多様性協議会においては、尻別川の水質汚濁対策や生態系の維持、生物多様性の保全、再生、活用する取組を進めておりますので、今後とも、こういった関係機関と連携しながら、尻別川水系の生息動植物の調査等を推進してまいりたいと考えておりますので御理解願います。いずれにいたしましても、本町において基準値を超える対策土が確認された場合には、国、鉄道運輸機構の責務により、しっかりとした対策を講ずることとなりますが、町としても、蘭越町環境基本条例第7条に掲げる基本方針を念頭に、必要に応じて、関係機関と協議の上、対応してまいりたいと考えますので御理解願いたいと思います。以上です。
再質問 9番 栁谷要
縷々、町長から答弁頂けました。再質問いたします。私、環境基本条例、一通り読ませていただきました。これは平成14年、非常に膨大で念入りに、崇高な理念をあげて蘭越町の環境を守っていくという、そういう基本精神が明快に書かれているもので、編さん、作成した職員の努力を本当に評価したいと思っております。で、実は、対策土と目される重金属の含まれた、およそ10種類と言われてるますが、土が出てきた時どうするのかという、まあ幌内工区につきましては、黒松内町内に存在する、これは内浦トンネルのほうだと思うんですけど、堆積状に重金属が含まれているのは黒松内です。くさび状に含まれているのが蘭越の幌内工区ということですね。これはあと150メートルか200メートル前後でそこに到達すると。いずれ結果が分かると思います。しかしですね、もしどっちで出てきても、私は非常に心配するんですけど、現在、八雲町で工事が止まっていると。なぜかと言いますと、結局、対策土はあったんだけども報告してないと。それで地元の自治体が工事の停止をお願いしたということで、現在工事が何か月も止まってるということですね。その根拠になったのが、検査数値が機構のほうでは改ざんしたか、たまたまサンプルがなかったのか知らないけど、270倍と聞いてますけど、270倍ぐらいの重金属の濃度があるのが、ほかの検査機関でやったら検査されたということなんですよね。つまり信用できないんですよ、機構は。町長は機構を信じる以外ないんでしょうけど、信じる検査機関はほかにもあるんでしょうけど、民間にもあるんですけど、多額の金がかかるということで、やっぱりこれは行政機関でないと、個人では無理だということなんですね。実は、私も自分で所属している農林組合の全国組織で農薬の検査の機器を、億単位の金ですけど、募金を募って、設置している団体があります。これは八雲町、北斗市が検査依頼をしてデータが分かったんですね。追跡調査したのが、名古屋大学の検査機関、裏付けられたということです。機構と地元自治体の信頼関係が保てるかどうかという瀬戸際に立たされていると。これは、地中から掘り出したものが、空気に触れることによって変質していくと。例えば、硫黄が掘り出された場合は、水と空気と接することによって硫酸が出てくる、そういう分子式でいうとそういうのがあって、出した時はなんでもなかったけど、時間経つにつれて変わっていくということも踏まえて検査する必要があるということですね。そういうことから言っても、問題は、直接人体に影響あるかどうかの問題はもちろん大事ですけど、長期にわたって河川汚濁が進むという懸念があると。私は、例えば放射能については、羊をそばで買うとか昔かつてアメリカであったような話聞いてますけど、やっぱり動植物というのは極めて敏感に植生を変えていきながら死滅に辿るかどうか、生態を維持するためにそういう変化を繰り返すというふうに思っています。今、尻別川の死に川状態と言いますかね、生き物がほとんどいない、鳥と大型の動植物だけがいるという、これにどう危機感を持つか、私は非常に大事だと思う、トンネルの事ももちろん大事ですよ。だけど、この川をどうやって守るのか、蘭越だけの問題ではない、そういう立ち上げて調べて、今我々のできることをやっていくことを呼びかけるのは、私は河口に近い蘭越の責務だというふうに思っています。そういう観点でぜひ、有害残土の問題も取り組んでいただきたいというふうに思っています。答弁お願いしたいと思います。
答弁 町長 金秀行
栁谷議員の御質問にお答えします。あの、鉄道運輸機構という部分の中での、信用という部分が出されましたが、町としては、国の機関である鉄道運輸機構の部分の中できちっと調査を行って、その報告の中で適正であるということを、町民のほうに全ていろいろな部分で公表しておりますから、今の中ではそこの部分を信用しているという考え方を持っております。今、現在ですね、今日の朝も実は担当のほうに、どうだというかたちで連絡をさせました。そうすると、危ない期間というかその分をやっておりますが、現在も出ていないということです。それで、11月の報告の部分からいくと、まだ若干進んでおりますので、あと100メーターぐらい残っているらしいんですが、1月中にはその結果が出て、重金属が出るかという部分で判明するという、朝ですね、連絡を受けたところでございます。そのようなことですから、私は、まずこの鉄道運輸機構の調査部分をしっかり報告を聞いて、その中で対応を取っていきたいというふうに考えております。ですから、仮に有害物質の物質が出た場合ですね、その物質によって対策土におけるいろんな工法というのは出てくると思います。今は、微量とかそういう分であれば、覆土という部分の中で済みますが、それが有害だというかたちであれば、いろんな対策の方法があって、下にシートを敷いたりとか、いろんな何パターンもあるわけですから、その辺の所は十分検討して、協議をしながら進めてまいりたいというふうに考えているところです。鉄道運輸機構としても、今、仮に出た場合の対策土の用地をですね、水道水の、水道のボーリングをしながら水の調査というものも行うというふうになっております。それと併せて、昆布川については道河川です、尻別川は国の河川ですから、そこの中で、国・道との協議をもとにそういう水質、そういう環境、そういう調査というものは進めて、今現在も行っておりますし、今後そういうボーリング、有害物質が出た、仮に出た、そういう場合についてはさらに強化を図っていかなかったらならないと考えております。一応2年間という調査期間というふうになっておりますが、この辺の所については、その物質、そういうものによってはさらに協議をやって期間を延ばすというようなことも考えられますので、その辺の所は十分協議したいと思っておりますので、御理解を願いたいと思います。黒松内のほうのお話を聞きますと、黒松内町にはその先進に行く作業土というか、途中でもう重金属が出てしまったという部分の中で、更に対応をどうするかということを含めて町のほうで検査というものを行ったということでございますが、今現在、町のほうとしては、あと100メーターくらいの区間でございますが、その部分を十分注視しながらですね、出た場合にはすぐ必要な対応は、すぐ協議をするというような部分での申し合わせもございますので、御理解願いたいと思います。
再質問 9番 栁谷要
信頼を損ねるような結果が出てきた場合、独自検査の腹づもりがあるかないか、この1点だけ。
答弁 町長 金秀行
御質問にお答えします。信頼を損ねるというのは、そういう時になってみないとその部分はわかりませんので、今時点では国がやってる、そこの分の事業ですから、それを信じた部分の中で対応を取りたいというふうに考えていますので御理解を願いたいと思います。