みんなの議会

大空町議会 平成23年第1回定例会 2011年3月9日

(1)行政事業に対する町民の満足度ということについて/(2)幸せの指標について

2011年3月9日、大空町議会の一般質問で、勝田鉄城議員が「行政事業に対する町民の満足度ということについて」「幸せの指標について」について質問し、町長が答弁しました。

質問者
勝田鉄城 議員
答弁者
町長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 勝田鉄城

私は、幸せを実感できるまちづくり、それからもう一点、高齢化社会に対応するまちづくりということで、2点についてお伺いいたします。総論的といいますか、精神論になってしまいまして、なかなか町長も答えにくい質問だったかと思いますが、お許し願いたいと思います。町長は、深読みする方ですので、私の心をしんしゃくして立派な回答をいただけるのでないかなというふうに思っております。では、まず第1点に、幸せを実感できるまちづくりについてということでありますけれども、日本国憲法の第13条で個人の幸福追求権というのを定めております。菅総理大臣も最小不幸社会の実現ということを目指して今政権運営をされておりますけれども、政権自体が近ごろ最大不幸になりそうな皮肉な状態に陥っているようであります。町長も町政執行方針の中で幸せを実感できる環境の整備をするとうたっております。町民7,900人に対し約100億円の予算を組み、数百はあるでしょう事業を行っておりますが、果たして町民の方は満足しているのかどうか、私はいつもそんなことを思いながらおります。そこで、1つ目、行政事業に対する町民の満足度ということについてお伺いしたいと思います。これについて、満足度などということは、あいまいな言葉ですので、調査したことがあるかどうかわかりませんが、もし調査をやったことがありますよというのであれば、どのような結果になったのかを私は知りたいと思っております。これから国の交付税が減少し、だんだん町民へのサービスも低下していくことも考えられます。町民が、少ない予算でも満足していただけるような方法があるのではないのかなというふうに私は思っておりますので、このことをお聞きしたいと思います。2つ目の幸せの指標についてということでありますが、幸せは個人によってとらえ方が異なり、一概にこれが幸せだという指標はないのかもしれません。1億円あってももっと欲しいと悩む人もいれば、1億円借金していても心豊かに人生を送っている方もおられるかと思います。幸せの定義というのは、難しいものであって、なかなかこれは一概に言えません。これから少子高齢化社会、あるいは低成長時代を迎えて、経済成長することが豊かで幸せだという今までの考え方から一歩前進して新しい価値の基準として、この幸せの指標ですとか理念というものを築いて政治を行うことが必要ではないのかなというふうに、私は漠然とではありますけれども、思っております。町長の所信を伺いたいと思います。それから、2点目ですが、高齢化社会に対応したまちづくりということですが、10年ほど前だったかと思うのですが、フランスを熱波が襲いまして、このときに、正しい数字は忘れましたけれども、数百人だったか数千人だったかちょっと私も忘れましたが、お年寄りの方が熱中症などで亡くなったそうであります。このうちの何割か、人数も忘れましたけれども、老人の方の遺体の引き取り手がなかったというような報道がなされておりました。そのとき私は、個人主義の強いフランスですから、そんなこともあるだろうなというふうに思っておりましたけれども、日本にもそのようなことが起きないだろうかと思っておりましたけれども、一昨年の新聞でしたか、姉妹都市である稲城市で、2カ月で3人の孤独死といいますか、孤立死といいますか、があったという報告を受けた石川市長は、大変驚いたというようなことが新聞報道されておりました。昨年の自殺者は、全国で3万1,000人ぐらいだと思いますが、この孤立死ですとか孤独死は、特に統計はないようでありますけれども、全国で1年間に3万2,000人ほどの方が孤独死をされているのではないかというように言われております。高齢化社会をどのように迎えればいいのか、町長のお考えをお聞きしたいと思います。それで、1点目、今回の国勢調査から見た本町の高齢化率と5年、10年後予想される高齢化率について数字が出ておりましたら、どのように変化していくのかということをお知らせ願いたいと思います。それから、2番目、空き地、空き家対策でありますけれども、高齢化も原因となって今後空き地、空き家がふえてくると思いますけれども、こういう実態調査というのはされているのかどうかをお聞きしたいと思います。個人の財産ではありますけれども、さまざまな問題が生じてくると思っております。こういうときに、行政として何か対応ができるのかどうかということもお聞きしたいと思います。3点目の高齢者が生き生きと老いるための支援についてということでありますけれども、高齢化によって年金、医療、介護などの社会保障の費用や人材というものが年々ふえ続けるために、国は今給付と負担について検討を始めておりますけれども、恐らく予想では給付は下がり、負担はふえてくるというふうに思われております。国の制度の中では、町独自の事業でできることというのは限られていることと思いますけれども、約90年ほどの人生をぴんぴんしながら、最後はころりと亡くなるようなことが一番理想でないかと私は思っておりますので、町としても高齢者のためにソフトですとかハードの両面で、現在と違った支援が今後求められるのではないかと思いますので、町長のお考えを伺いたいと思います。それから、もう一つ、町政執行方針の中で団塊の世代の方々のために創年講座を開催し、自分の居場所を見つけるきっかけづくりに努めるとありますけれども、団塊の世代といいますと、私もその団塊の世代でありますけれども、自分の居場所を見つけるきっかけということは、家にいても社会にいても自分の居場所がないから、どこにいたらいいのかということを創年講座によって見つけなさいというふうにとれるのですが、この表現については余りよろしくないのではないかと、私は思っております。悪意にとるわけではないのですが、素直にとりますと、居場所を見つけるということは、居場所がないから見つけるのでないかというふうに思われますので、この表現は、もう少し適切な表現があれば、それにかえたほうがいいのではないかというふうに思っております。以上、1回目の質問といたします。どうぞよろしくお願いいたします。

答弁 町長

勝田議員からは、大変高尚な、難しい一般質問をいただきました。町は、まちづくりを進めるに当たっていろいろなものを企画し、執行し、またそれを検証し、改善を加えながらまた企画を行っていく、そういうサイクルの中でいろいろな仕事をさせていただいております。その各段階において、みずからの事業評価でありますとか、議会の皆さん、また各種審議会、委員会での御意見やふれあいトークや各団体との懇談など、町民の方々の意見もいただきながら、それらを配慮しながらまちづくりを進めている状況にございます。そういった中で提案されているものが町民の満足度につながっているかということかと思います。行政は、さまざまな御意見をいただくわけでありますけれども、その中から何が必要か、何が優先順位が高いか、今取り組まなければならないものは何かなど、いろいろな判断をして企画し、執行するわけでありますけれども、それが町民の意向と乖離していてはならないものと、そのように思ってございます。私が、平成15年に当時の女満別の町長となりましたときに、公約等の中で書かせていただいた一項目の中に、定期的に町民の意向調査などを行っていくというふうに書いておりました項目がございました。そういう町民の意向を全数的に把握する中で、まちづくりを進めていく必要があるのではないかという考え方に立ったものでございます。当初、合併に対する意向調査でありますとか、そういうようなもので何回か町民の方々にお願いした経過も当時はございました。また、新しい町となりましてから総合計画を策定するに当たり、町民の方々に意向調査なども行いました。その中で、満足度調査というようなものを行っております。福祉の分野はどうか、交通体系はどうか、産業はどうか、雇用はどうか、いろいろな項目がありますけれども、私の記憶の中では、今の大空町総合計画をつくるに当たっての満足度調査の中では、当時は雇用でありますとか産業の育成、仕事というところで非常に満足度が低いというような状況がありました。それは、経済的なことがこういった地方の中で大きな課題として取り上げられていたというようなことではないかと、そのように推察しているところであります。そういったことから、地域の元気づくりのためにどのような施策が必要かということで取り組んできたつもりでもございます。ただ、それ以降大空町となって全数的なそういう調査というものは、行われていないわけであります。総合計画は、平成20年度から平成27年度までの8年間ということになってございます。平成23年度末でちょうど中間年ということになります。また、平成28年度以降のまちづくり計画というものも、今後つくっていかなければならないわけでありますので、そう遠くない段階でそういう意向調査などというものを考えていく必要があるのではないかと、そのように受けとめているところでございます。幸せの指標については、当然あるわけではございません。基準などを規定して説明もしたことはございませんし、数値目標があるというわけではないかと思います。幸せは、人それぞれ感じ方は無限であると、そのように思います。しかし、私などが思いますのは、心が満ち足りたときに幸せというものを感じるのではないのかなと、そのように思います。その方の人生観といいましょうか、人間観、宗教観とか哲学と言われるようなものの部類ではないのかなと、そのように思います。旧東藻琴村では、ノンキーランドという言葉を使っておりました。それは、まちづくりの指針でもあったかと思います。これは、心にかぎをかけないオープンな気持ち、心の豊かさというものをうたっていたのではないのか、そのようにも思います。また、従来の女満別の総合計画の中には、心豊かなということを目標としているものもございます。また、今回議員がお話しになりました幸せを実感できるという、こういうまちづくりについても、従来の女満別の総合計画の中にあった目標とするべき表現ではないかなと思います。具体的な数値目標というわけではありませんけれども、さきの議会などで、まちづくりの指針、花と音楽の町ノンキーランドと、新しい町大空町でも必要ではないか、そういうようなお話を一般質問の中でいただいた経過もあります。そういうものを考えていかなければならない時期になってきておろうかと思いますけれども、その中で議員が言われるような幸福感というものを追求できるような、そんな目標があってもよいのではないか、そのように今回の質問をいただきながら感じたところでございます。次に、高齢化などについての御質問でございます。先月2010年の国勢調査の速報値が公表され、大空町は7,932人の人口、5年前の前回と比べると5.5%減というような結果でございました。ただ、高齢化率は、ことしの10月に公表されるということで、今回の国勢調査としての数値はございませんが、前回は26.6%でございました。今回は、間違いなくこれを上回るものと、そのように認識しております。国勢調査ではありませんけれども、住民基本台帳によりますこの2月末の高齢化率、65歳以上の方々の高齢化率でありますけれども、28.3%という状況でございます。国立の社会保障・人口問題研究所というところが市区町村別将来推計人口というものを推計しておりまして、平成20年の12月に発表しております。ただ、この研究所は、いつも私は思うのですけれども、実際の数値よりも必ず低いような数値が出てきているのではないかなと、そのように私自身は受けとめておりますけれども、そこの人口推計でありますけれども、平成27年、大空町の人口は7,281人、高齢化率は34.2%、32年は6,728人、38.4%、また団塊の世代の方々が後期高齢者となる、私自身も生きていれば65歳以上の高齢者となる15年後の平成37年には、高齢者人口がピークを迎えるという中で人口6,172人、高齢化率42.0%、さらにその5年後、平成42年には5,621人、高齢化率45.3%という率の推計を出してございます。そういったことから、当然町なかの空き地、空き家などというものもふえてくる傾向にございます。町では、廃棄物の処理及び清掃に関する条例というものを持っておりまして、この16条においては空き地の管理、17条においては空き家の管理について周辺環境に配慮した適正な管理を行うべき旨の定めがなされております。今年度の具体的な事例といたしまして、空き地のある周辺の住民の方より病害虫の発生や環境美化についての苦情なども寄せられ、土地の所有者、管理者の方に改善に対して指導したケースが2件ほどございました。また、空き家対策につきましては、平成20年度に廃屋の所有者にお話を申し上げて、改善の指導を行ったこともございました。防犯や環境美化、そういった意識の向上に努めていかなければなりません。また、一方では空き家対策の中の一つとして、空き家等の情報登録制度というものを持っております。これは移住、定住でありますとか住みかえというようなことも目的にしておりますけれども、こういった空き家などを多く出さないための政策というところでも活用していければと、そのように思っておりますので、そういった情報提供などもこれからも続けてまいりたいと。この空き家等の情報登録制度の中では、高齢者の方々の住みかえなどに対しても助成することを想定して対象としておりますので、御活用いただければと、そのように思っているところであります。高齢化が先ほど言ったように進んでおりますけれども、私は高齢者の方がふえるということが問題なのではないと、それは長寿につながっていることで、一方ではめでたいことであると、そのようにも思っております。ただ、議員も言われましたけれども、健康の質というものが一方では問われますし、そのことは介護や医療のあり方の課題にもつながってまいります。さらには、少子化とあわせて人口の構成のバランスが従来と変わってしまう、そのことがいろいろな課題を生み出しておりますが、その課題に対応した地域社会の仕組みになっていない、環境の整備ができていないというところが、大きな問題なのだろうというふうに受けとめてございます。現在、要支援、要介護の認定者は377人でありますが、先ほどの社会保障・人口問題研究所が公表した10年後の要支援、要介護認定者の試算を見ますと、520人程度になるのではないかという予測がなされています。こういった方々のことを考えますと、健康の質の向上というものが、健康寿命と言われますけれども、そういったものが大きな課題になってこようかと思っております。運動されたり、また、早い段階で特定健診や特定保健指導を受けるということが必要であり、そういったものは町としても今後も機会を通じて周知をしながら、その受診の奨励にも努めていきたい、そのように思っております。また、いろいろな地域のつながりのことについてお話をいただきました。日本は、従来は血縁や地縁、さらには会社という組織の社縁というのでしょうか、そういうものがある、お互いに助け合う共同社会という意味合いが非常に強かったように思いましたけれども、最近ではそういったところの希薄化が進んで無縁社会ではないかと言われております。内閣府の調査によりますと、単身者の高齢の方々、3分の2の高齢者が孤独死などを身近な問題と感じているというような調査もございました。一つの例でありますけれども、全国の中では中高年の方々が共同生活をされているというようなケースもふえてきているやに聞いております。福祉の役割を担う一つの方策になり得るかもしれないなと、そのように思っておりまして、今後の方向を注視していきたいと思います。私が思いますのは、私自身もそういうところに達してまいりますので、今後必要なもの、今でも医療や介護の問題は高齢社会の中で必要でありますけれども、さらに交通の移動手段の確保というようなものが必要ではないか、そのように思います。そのことは、日常生活の物資を買い入れるとか、そういうようなことも含めて必要ではないかな、そのように思っておりますし、もう一つは地域のつながりというものをつくる必要があろうかと思っております。さらには、自分自身が移動しなくてもお互いとコミュニケーションをとる手段としての通信機能というようなものが、今後の社会の中では必要になってくるだろう、そのように感じております。そういったものを選択しながら充実させていく、それが高齢社会に向けての町としての一つの役割ではないかと、そのように考えているところでございます。以上、十分な内容にはなっておりませんけれども、私の考えるところを申し上げて、答弁とさせていただきます。

質問 勝田鉄城

1点目の幸せを実感できるまちづくりということで、幸せの指標などという余り聞いたことのないようなものを持ち出して申しわけないとは思っておりますけれども、時代とともに住民の要望も変わっていきますし、それからGDPといいまして、国内総生産、日本が今まで2位だったのに3位になったとかといって大騒ぎをしているのですが、何でもお金という尺度ではかるという時代はもうそろそろいいのではないかと。私たちの所得もそれほどもう、昔みたいに所得倍増するわけでもないし、少子高齢化という未曾有の、今まで経験したことのないようなことを迎えております。ということになれば、やはり尺度というものが少し変わっていってもいいのではないのかなというふうに私は思っておりまして、国もそのようなことで経済一辺倒というのではなくて、本当に人生を幸福に過ごせることができるかどうか、憲法にのっとって政府がどのようなことをやればみんなが一番幸せになれるのかというようなことを、経済の国内総生産や何かのお金ではなくてほかのことを考えようというような動きもあるというようなことを聞いたこともあります。そんなことも背景にありますので、我が町もあってもいいのではないのかなという町長のお話ですけれども、私も考えていけばいいのかなというふうに思っております。これについては終わりまして、2点目の高齢化社会に対応してということなのですが、高齢化率ですか、これは見ると、10年後には38%、15年後には42%ですか……

答弁 町長

結論の出るような出ないような、ただ、思いとしては同じようなところにあるのではないかと、そのように思っております。すぐ数値目標などを言われる場合もありますけれども、先ほど言ったこれから考えていかなければならないまちづくりの基本的な指針といいましょうか、目指すべき方向、そういう中においてはそういった心の豊かさ、幸福度、そういうようなものが皆さんの一つの目標になれるような、そんなことについてご議論を重ねていきたいなと、そのように思っておりますので、今後とも御指導いただきたいと思います。

質問 勝田鉄城

2点目の高齢化社会に対応したという面ですが、国勢調査でいきますと、このようにどんどんと数字が上がっていきまして、20年後には45%になっていくのではないのかなというふうに変化していくそうでありますけれども、私たちがちょっと、なった社会でないとわからないという面がありまして、私も想像できかねますけれども、これをもとにすれば空き地、空き家というのがこれからふえてくるのではないのかなというふうに思っておりまして、農村地帯でもそうですし、市街地でもそうです。やはりこの町を離れたり亡くなった方というのは、なかなかその後始末というのは難しい問題がありまして、経済的ですとかいろんなことがあって、なかなか始末ができない、それから空き地になったところも、なかなか草を刈ったりだとか管理ができないなどという問題があって、東藻琴地区でしたか、民家が壊れてどうしようもないからと町に言われて、町が代行して直したというようなこともあったり、それから空き家に子供たちが入って火遊びをしただとか、そんな事例もあったりして、あれは特殊な事例ではなくて、そういうことも予想しながらまちづくりをしていくということになれば、行政が何か対応をとらなければ、全部条例で持ち主の責任ですよといってもなかなか問題が解決しない、恐らく全国でこのようなことが起きてくるのではないのかなというふうに思っております。それで、法律の縛りがあるからなかなか町はできないかもしれませんけれども、この先何かいい方法がないのかなという、考えがあればと思って私はお聞きをしたわけであります。それで、町長の話では、移住ということも有効な手段ですよと、これはそうだと思います。空き家については、やっぱり中央からでも移住してもらってその家を有効活用すると、これはここにおられます中堀議員が千葉から移住されてきておりますので、この方にお願いをすれば、どんどん町民がふえていくのでないかというふうに思いますので、助言や協力をいただいたらいいのではないのかなというふうに思っております。また、そのほかに保全ですとか処分とかという問題です。これは、なかなか今言ったように難しいことがあるかもしれませんけれども、町ですとか山でもそうですが、私が見るところでは離農した土地は100年もすれば土に戻るのだと言う人もいるけれども、もう少し何とかならないのかなと。町ですと、特に市街地ですと目立つわけです、そういうことが。そういうようなことが我が町にないようにというか、何とか対策を立てなければならない時期が来るのでないのかなというふうに思っておりますので、この点についてもう一回町長からお話を伺いたいと思います。

答弁 町長

東藻琴でありました事例については、住民に被害が及ぶ可能性が非常に大きいというようなことから、町が代行して応急処置を講じ、その費用について今、その所有者の方々から少しずつ御返済いただいているというような状況でございます。この問題につきましては、オホーツク管内の町村会でもどこか1つの問題と、地域の問題ということではなくて、これから過疎地帯の中では非常にふえてくることが予想される。どういう法律的な解釈があって対応が可能かということで調査研究した経過がありますけれども、今の法律の中では、やはりその所有者というところに責任が及ぶということで、それを町の財源の中でやるということについては、その町としてのコンセンサスを得なければならないことと、所有権がはっきりして現存する方だということであれば、個人所有のところとの調整というものが必要になるというような法律的な見解でありました。これは、そういう法律の専門家といいましょうか、そういうところの方なども講師として招いて勉強した結果でございます。ただ、ほかの町村などでは、そういうところに至る前段でそういうようなものを解体する、そういうところに助成金を出そうということで、年次を決めて取り組んだ町村などもあるかというふうに思っております。ただ、そうしますと安易にそこの部分を御利用いただくような傾向にもあって、また新たな課題も出てきているのだというようなお話があったかというふうに思っておりまして、町とすれば今まだそこのところに十分な対応策がとれていないのが現状でございます。今後についてどういうような方法があるのか、それらについてはいろいろ考えていきたいと、そのように思います。

質問 勝田鉄城

国も、事例は違うのですが、日本海などではよくごみが漂着すると、我が国のごみでないのに自治体の負担でそれを始末しなければならない、それについては国が全体の予算を持っていて各都道府県が、市町村ですか、そういうところが分け合ってその処理費として使うというような制度はあるようですけれども、今町長が言われたように、個人の財産ですから、非常に難しいかもしれませんけれども、こういう小さなというか、過疎町村ではなかなか予算もつけられないし、難しい問題もありますし、何とか国がやはり基準をつくって、それにのっとって過疎町村に指定されたところはこういう予算をつけますよだとか、何かやってくれればいいのではないのかなというふうに思ったりもするのですが、そう言えば恐らく国はもっと活性化するために大都市から人を呼びなさいだとか、そういう施策に金を使いなさいと恐らく言うのかもしれませんけれども、それは別として何とか国のほうでそういうような交付税の中にでも入れてもらうような方法がないのかなというふうに私は思っておりますので、町長が陳情した際にでも、管内あるいは全国の過疎町村などと連携をしながら、そのようなことをどう考えるか国にただしてもらいたいなというふうに私は思っております。

答弁 町長

ごみなどですと、その出した方々を特定するということは難しいわけであります。例えば法人が所有していた建物が空き家同然に、廃屋状態になったという中で、その法人の主体があるうちはいいのですけれども、法人がなくなってしまうと、また、個人でいいますと、個人のその所有権者、引き継がれていく方々が全くいなくなってしまう、もしくは放棄して関係がなくなってしまうというところになったときにどうなるかというのが一番大きな課題ではないかなと、そのように思います。また、これは公共施設もそうなのですけれども、つくったときにはPCBのあるものを入れても構わなかった時代、さらにはアスベストなども利用できた時代、しかし、そういったものを含めてつくった当時は、がらがらぽっしゃんで壊すときに大したお金はかからないぞと思っておりましたけれども、一方でリサイクル法などという法律ができて分別しなければならない、先ほど言った特別なものについてはさらに厳格な対応基準がつくられていく中においては、解体していくということは当初考えられなかったような非常に大きな経費がかかるということが、こういう問題をさらに複雑化している部分もあるのではないかな、そういう意味では、国は今議員が言われたようにそちら側の法律だけではなくて、最後解体のところまでを想定した法整備というようなものがあってもいいのではないかと、私もそのように思っております。特に、公共施設などについては、要望させていただいた、また、そういう提言をさせていただいたことが過去にあります。そういった中で、例えば補助金を入れてつくった公共施設の解体などについては、幾分かの規制が緩和されてきている現状にあります。個人の所有権との絡みでさらに難しいハードルがあるのかもしれませんけれども、そういう声は地域として今から出しておかなければならないのではないかなと、そのように感じるところでありますので、行動に移せるように努めてまいりたいと、そのように思います。

質問 勝田鉄城

後ろ向きの話から、次は前向きな話に移ろうかと思うのですが、高齢者が生き生きと老いていく、私のたどる道でもありますので、先ほど町長が言ったように、長寿はうれしいことであるから、そんなに悲しむことはないというのは私も同感でありまして、どうやってにこにこしながら老いていくかということをちょっと話したいと思いますが、この町のハード面というのですか、こういう面でいくと、私は以前にも話したことがあるかと思うのですが、市街地の中心に公共施設があり、そしてそれを商店街が取り巻き、その周りに一般住民の方が暮らしていて、お年寄りでもだれでも歩いて公共施設に用足しに行ったり、本を読んだり、文化を享受したり、帰りはその商店でお買い物して自分のうちに帰ると、このようなのがバリアフリー化されたコンパクトシティーですか、小さなまちのほうがいいのでないかというようなことを話したことがありますけれども、そのハードの面では役場の本所の前庭に芝生があり、木陰があり、それから休むベンチがあり、水もあり、噴水もあったりだとか、あれは町の姿をあそこにつくったのかなと、私もわかりませんけれども、そんなふうに理解しながらいつも見ているのですが、あれらを参考にすれば、まだまだ歩道の整備ですとか、それから休憩所の整備ですとか、お年寄りが休まずに歩くわけにいかないから、どこかでちょっと腰をかけるというようなことの整備ですとか、あと市街地の日中暑いときですとか日陰なんかを、街路樹の整備ですとか、あとそれでももっと年とられた方は、歩けない方は入所施設のこれからふえるだろう整備をしなければならないだとか、ハード面の支援だとか整備というのは徐々にやっていかなければならないのではないかなというふうに思っております。それから、一方では、終末期を迎える前はやはり元気に、ピンピンコロリではないですが、生きていかなければならない、老いていかなければならないと思って私もあちこち探しておりますけれども、一例ですが、徳島県の上勝町、よく報道されておりますけれども、あそこは老人の方が山へ行って葉っぱをとって農協が市場に卸すと、そうするとパソコンがあって、お年寄りがきょうの売り立ては何ぼだったかな、私のはといってパソコンを操作して、ああ、きょうはこれだけ売れたといって喜んで、また次の日山に通うと、こんなようなことを繰り返して孫の家を建ててやるのだといって何百万円もためている方がおられるというような報道もされておりました。あれも一つの方法でしょうし、また、鹿児島県の鹿屋市にある柳谷地区というところは、300人ほどの農村地帯だそうですけれども、ここも先日テレビで報道されておりましたけれども、お年寄りを集めて健康器具などを自分でつくったり、それから最後には経済活動をして芋でしょうちゅうをつくって韓国に売っているとか、その分け前をみんなで分け合うだとか、こんな活力ある地域をつくろうといって、銀行に勤めていた方が退職してこんなことを1人で始めたと、これは行政の手助けは一切かりなかったということで総理大臣から表彰されたというようなことがありましたけれども、その人も言っておりましたけれども、やっぱり最後はおれ1人で大変だから、行政の後押しがあったらよかったのだけれどもな、というような感想を漏らしておりました。あれも、一つの元気に生きる方法ではないのかなというふうに思っております。あと、市街地のことでは、まだまだ私たちの近くにもありまして、東藻琴で私が知っている例なのですが、失礼ですが、古い小さな家なのですが、小さい玄関に靴がいっぱいになって、お年寄りがいろんなお茶ですとかお茶菓子を持ってその家に集まって近況を語り合ったり、いろんな話をすると、こういうような事例を私も2件ほど知ってはおりますけれども、ああいうようなことが本当に元気に老いていくためには、行政がこれです、この形でないとだめですよだとかという形ではなくて、本当にそれが理想の形で、みんながそういうようなことになればいいのではないのかなというふうに思っておりますけれども、なかなかそれは難しいことでありまして、自然の中でそういうことができていったいい例ではないのかなというふうに思っております。全国各地には、まだまだいい独自の政策を実行しているところがあろうかと思いますけれども、我が町は先ほどではないですけれども、4カ月も雪の中に埋もれておりますので、我が町に合ったような支援策、政策というのが何か見つけられないのかなというふうに思っておりますので、町長のお話ももう少しお聞きしたいと思っております。

答弁 町長

町、市街地などをコンパクトにしていくということは、これからの社会の中でハード面として必要ではないかと、そのように私も感じております。ですので、今までどちらかというと外側へ、外側へ伸びていた町のいろいろな施策のものについては、できる限りそういう意識を持って町中での展開というものを考えていくべきだろうと、そのように思います。また、ソフト面で徳島県の上勝町などのお話もいただきました。上勝の町長さんのお話を、私も2度ほど直接聞きましたけれども、そういうようなところが高齢者の方の居場所づくり、居場所づくりというのはある先生の唱えている活動の中の表現の仕方でありまして、私どもも加入しております生涯学習推進協議会の顧問、アドバイザーにもなっております福留先生などが提唱されている壮年の方の居場所づくりというような中に、まさしく今議員が言われたようなさまざまな日常活動、それが例えば経済活動に結びつくような活動というものを意図として提唱されている部分でございます。そういうようなものを、これから町としても取り組んでいかなければならないというようなことをあの中で表現をしたかったということでございますので、具体的な形にはなっておりませんけれども、そういうようなものを皆さんとともに町としても考えていきたいという考え方でございます。それがイコールまちづくりにおける町民の皆さんの参画というか、参加というところにつながってくるのだと。単に何かイベントがあるから、そこに参加してくれというのがまちづくりの参画ではなくて、今言ったような活動をみんなが少しずつ取り組んでくださることがまちづくりへの参画ではないかな、そのように感じてそういう機運をつくっていきたいということで考えているところであります。また、高齢者の方々が外へ出たときに気軽に立ち寄って近況報告ができるようなところなどは、例えば曜日を決めて週に何回かボランティアの団体の方々が農業構造改善センターであったり、老人福祉センターなどで取り組んでくださる事例もありますし、そういうものでなくても今の女満別の老人福祉センターなどは足湯があるというようなことで高齢の方々が集まって、そこで日常いろんなお話をされているやにも聞いております。そういうことも一つそういうところにつながっていくのかな、できれば新年度に東藻琴でもそういうような場所を設定して、気軽に立ち寄って皆さん方が談笑したり、例えばゲームをして遊んだりするような、お茶をちょっと飲んでいけるような、そんな場所の設定をちょっとしてみたいなと、そのように考えている部分でもあります。そういうようなところから、また次の段階へと発展していければありがたいものだと、そのように考えているところであります。そういうきっかけといいましょうか、機運を盛り上げるための努力をこれからもしてまいりたい、そのように思っているところであります。

質問 勝田鉄城

町長は、海外視察に行ったことがあるでしょうか。私は、まだないですが、こういう高齢化社会を迎えるに当たって、やはりヒントはヨーロッパにあると言われています。ヨーロッパでも北欧3国のそういう制度、給付と負担の形も日本とは違うとは思いますけれども、北欧にあると言われております。私もよくわかりません。ですから、これから向かう高齢化社会、できれば社会福祉協議会とも一緒に海外視察に行かれてはどうかなというふうに、私は思っております。総務課長の話では、町長のスケジュールは朝から晩までびっちりですよ、勝田さんと言っていたのですが、総務課長、町長の予定は全部消して、そして業務は副町長以下職員で町長のかわりをして、町長に海外視察に行ってこいと、総務課長、言えませんか。これを町長や副町長に聞くということに私はなりませんので、総務課長がどう考えるかによって町長も考えるし、行ってこいと副町長が言えば、町長のかわりを副町長がするわけですから、非常に言いにくいでしょうから、総務課長の考えを聞きたいなというふうに思っております。

答弁 町長

私は、職員であった時代に引率も兼ねてということではありますけれども、カナダ、アメリカなどに海外研修に行かせていただいたことがございます。ですけれども、そのときには福祉施設は1カ所しか立ち寄りませんでした。そのとき、まだ自分自身の中でも福祉の分野に携わった経験がなくて、十分思い至らなかった部分がありますけれども、多分成熟してくる社会という中においては、ヨーロッパなどは既にいろいろな課題があり、それをまた克服した中で社会が成り立ってきているのだろうと、そのようにも感じるわけであります。機会がありましたらではなくて、ぜひ機会をつくるようにしながら、そういうことを検討していく、それは我が町の将来につながることになろうかと思いますので、そういったことについては努力をしていきたいと思います。担当からこのことについて御答弁もとちょっと思いましたけれども、後ろで非常に困った顔をしておりますので、私からの答弁で御容赦いただきたいと、そのように思います。

質問 勝田鉄城

視察については、私たち議員はなかなか難しい問題がありまして、私たちが行くということには相なりませんけれども、先進地を視察するということの大切さというのは、例えて言いますと、ここに300円と500円があります。町長はどっちをとりますかと言ったら、500円と言うはずなのです。300万円、500万円と言ったら、町長は500万円と言うでしょう。3億円、5億円と言ったら、5億円と言うはずなのです。ところが、3兆円、5兆円と言ったら、5兆円ときますか、町長。恐らくどっちでもいいと言うはずなのです。知らない世界というのは、そういうようなもので、興味もわかないし、知っている範囲しか判断できないということなのです。したがって、視察するということは、目で見、体で体験して、それが自分の人生なり、町の町民のためになるというのであれば、当然行ってこいと、行ってきて見てくることが一番大事なのだということを私は言いたいのであります。これから先1人のお年寄りを何人で支えるかといったら、今は3人で支えているそうですけれども、10年後には2人で私たち1人を支えることになるそうであります。こうなりますと、若い世代、現役世代の人たちの負担というのは、非常に大きいものがあります。これを何とかしなければ、負担してもらってもいいのだというような考え方には、私はなりません。なるべく負担のかからないような、自分でできることは自分でやるというような方向に持っていかなければ、財政がもたないということであろうと思います。もう箱物というのは最小限にとどめて、進む少子高齢化社会にあっても活力ある町で幸せに暮らせる町をつくることが大切ではないのかなと私は思っておりますので、町長については先進地を視察したり、それは国内でもいいですよ、海外ばかりではないのですが、できれば海外視察もして町民のためにさらに変わっていくこの世の中を先取りして政策を打ってもらいたい、このように思っております。以上、終わります。

答弁 町長

視察するという、自分で体験したことのない、そういうところに足を踏み入れて体験してくるということは、その中で非常に自分の気持ちに熱いものを抱く、そういうきっかけにもなるものと、そのようにも思います。しかし、私の立場でいいますと、そのことだけで終わらすわけにはまいりません。当然視察すること、それが次の行政の執行にどのようにきちっと反映ができるのかというところの気構えもしっかりと持った上でなければならないのではないかなと、そのように思っております。決して、私は視察そのものを否定するわけではありませんけれども、そういうような自分の気持ちと向かい合った中で、しっかりとこのことに学んで、次のこういう施策のためにというようなものをしっかりと持ち得る、そういうようなことを考えながら、今言われました御指摘の点については判断していきたいなと、そのように思ってございます。過去にも同様な趣旨で、副町長にそのあたり任せて、もう少し広い見識を持ったほうがいいというような御指摘をいただいたことがあったかと、そのようにも思います。そういったことについて常に心しているつもりでありますけれども、まだまだ覚悟が足らずに、そういったところに足を踏み入れていないところを恥じていきたいなと、そのようにも思います。今後皆さん方の役に立てるであろう対応について努力してまいりたいと、そのように思いますので、今後とも御指導いただきますようにお願いを申し上げます。

出典:大空町議会 平成23年第1回定例会 2011年3月9日 議事録 PDF(94ページ) 間違いを知らせる