みんなの議会

大空町議会 平成21年第4回定例会 2009年12月15日

(1)大項目1点目について/(2)政策転換と事業仕分けについて

2009年12月15日、大空町議会の一般質問で、松田信行議員が「大項目1点目について」「政策転換と事業仕分けについて」について質問し、町長が答弁しました。

質問者
松田信行 議員
答弁者
町長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 松田信行

おはようございます。それでは、平成21年第4回大空町議会定例会において、一般質問通告書に従い、質問させていただきます。本年、政権交代によって国の施策は大きく転換し始めています。新しい政権が掲げる地域主権は、明治維新以来続いた地方集権体制を抜本的に改め、地域主権国家へと転換するとしています。そこで、新政権の下で地方自治体は地方分権とどのように向かい合い、進めていくのかという視点に立って今回質問をしたいと思います。まず、大項目1点目について、政権交代と地方分権について伺います。新政権が発足してからきょうまで、政治主導で矢継ぎ早に打ち出される政策変更に自治体から、期待とともにとまどいや反発の声も上がっている中で、小項目1点目。政権交代による地方自治の現場への影響について、具体的に一次補正にかかわるもの、追加経済対策にかかわるもの、政権公約にかかわるもの、事業仕分けにかかわるもの、以上の点について伺います。次に、小項目2点目。地方分権の流れが強まる中で、地方自治体の裁量も広くなっていく中で、大空町においては今後どのように政策決定が進められていくのか、町長の所見を伺います。次に、大項目2点目。政策転換と事業仕分けについて伺います。産業、教育、福祉それぞれの分野での制度改正が予想される中で、本町において事業見直しへの取り組みと展望、事業仕分けの取り組みについて町長の所見を伺いたいと思います。以上、1回目の質問といたします。

答弁 町長

松田議員の一般質問にお答えを申し上げたいと思います。政権交代によるさまざまな改編、それに伴う町の影響ということで、まず1点目は平成21年度の補正予算等について、お答えを申し上げたいと思います。国は昨年夏以降の経済金融情勢の悪化に対しまして、昨年度一次補正、二次補正、経済対策を講じてまいりました。平成21年度の予算編成以降も輸出や生産が大幅に減少する、雇用情勢も急速に悪化をしている、企業の資金繰りなども非常に厳しいという状況がありまして、ことしの4月10日、国は経済危機対策というものを発表し、平成21年度の一次補正予算が5月29日に成立をいたしました。これを受けまして、本町といたしましても、7月議会臨時会、さらには9月議会定例会において補正予算を計上させていただいたところであります。事業費で申し上げますと、約4億9,000万円、10の事業でございます。そのうち国費が3億9,000万円、事業の恩恵を受ける方々からの負担金、分担金等が約3,600万円、町の負担が6,400万円という状況であります。それらが、補正予算の凍結等で影響を受けた部分がございます。直接影響を受けた事業は2事業でございます。1つは、廃止とされました子育て応援特別手当支援事業。また、減額となりました衛星ブロードバンド整備事業でございます。子育て応援特別支援事業につきましては、全額国庫負担ということでございますので、町の持ち出しということについては影響はございません。一方で、衛星ブロードバンド整備事業につきましては、国の負担が減額をされるという中において、実際に事業を執行しようとする町民の方の分担金、また、町としての持ち出し、これらを増額しなければならないというふうに考えてございます。また、平成21年度二次補正予算の関係についていろいろとマスコミなどでも報道されております。12月15日閣議決定というふうに言われておりますけれども、その内容について申し上げたいと存じます。国の負担規模で申し上げますと、雇用対策で6,000億円、環境対策で8,000億円、景気対策で1兆7,000億円、生活の安心確保対策で8,000億円、地方支援で3兆5,000億円、合計で7兆4,000億円といわれております。この地方支援の3兆5,000億円の内訳でごありますけれども、地方交付税の減収補てん3兆円、公共事業等を全額負担する交付金5,000億円、合わせて3兆5,000億円という内容だそうでございます。交付税の財源となるものは、所得税、酒税、法人税、これらの一定率でありますけれども、不況により3兆円減収することが予想されております。本来であれば、既に地方公共団体へ配分が決定している普通交付税、これから配分が決定される特別交付税、この額を減らすという可能性もあるわけでありますけれども、既に配分決定した交付税を減らさないようにするために、今回の措置がとられたものと、そのように理解しております。もし、単純計算でありますけれども、普通交付税等、今言った率で減額になるというようなことになりますと、既に決定を受けました34億5,000万円、このうち6億5,000万円程度が減額となる可能性があるということでございます。また、新しい政権が掲げましたマニフェスト等々についての影響でございますが、道路特定財源、暫定税率を廃止をするということが盛り込まれております。この暫定税率が廃止をされますと、当町では約1億3,000万円程度の減額と予想してございます。また、子ども手当、全額国庫負担の場合については、私どもの町の負担はありませんけれども、地方負担のことについても、従来の児童手当負担相当額を負担していただくのはどうかという議論もあるようでございます。こちらのほうは、現在、年間約1,700万円程度がかかっておりますので、そういうものの負担が今後も出てくる可能性があるということでございます。高等学校授業料の無償化につきましては、従来、町立高等学校に対し、授業料という形で父母の方々から110万円程度の授業料を納めていただいておりましたけれども、これがなくなるかわりに、国庫が負担をしてくれるということで、町としての影響額というものは、ないかと、そのように思ってございます。また、後期高齢者医療制度、障害者自立支援法一括交付金、農業の戸別所得補償制度など、いろいろなものが改革・改編されると言われておりますけれども、まだまだ十分な情報が私ども把握しきれていない状況でございます。ただ、農業の戸別所得補償制度については、平成22年度、米について全国的にモデル事業という形で進める、あわせて転作に関係をする水田利活用自給率向上事業というものが想定されております。この中の基準でいいますと、私どもの町に交付されていた交付金のうち2億円程度が削減、縮小されるということが予想されてございます。また、事業仕分けに係る影響でありますけれども、農道整備事業等については廃止というような方向性が出されました。これに伴いまして、来年度私どもが想定しておりました上東地区の点検診断事業というものの影響が出てまいります。また、予算の削減ということで判断されておりますかんがい排水事業、美女地区国営かんがい排水事業などにも影響は出ますし、町の水道施設整備事業、女満別本町地区、女満別高台地区などでも関係が出てまいります。また、事業の見直しということで、道路整備事業も挙げられておりますので、毎年取り組んでいる道路整備についても影響が出るものと思ってございます。また、地方移管という項目に分類されておりますのが、放課後子どもプラン推進、また、放課後子ども教室推進事業等であります。どういう形になるかこれらについても影響は出てくるものと思ってございます。一定の示された率を単純に掛けてありますので、私どもの地域の事業がすなわち同じ率で減額になるかどうかは、まだ不確かではありますけれども、そういった計算をしていきますと、今私どもで押さえておりますのは、総額で約1億3,000万円程度の影響が出てくるのではないかと、そのように考えているところであります。これ以外にも、介護予防事業の予算削減でありますとか、診療報酬の配分の見直し、後発品のある先発品などの薬価の見直し、先ほど言いました地方交付税交付金など、そういうようなものが掲げられております。こういう中において、今後も情報収集してまいりたいと、そのように思っているところであります。地域主権、地方分権が進む中で政策決定をどのように進めていくかということであります。住民の方々への政策決定の透明性を高めていくということが、必要なことだろうと、そのように思っております。町民の方々が主役のまちづくりというものを行うためには、行政の活動でありますとか、行政にある情報、まちづくりに対する考え方、議会議員の皆様にはもちろんでありますけれども、直接町民の方々にも十分その情報を提供し、説明していかなければならないと、そのように考えてございます。個人情報など配慮しつつ、情報公開と情報の共有を進めることが不可欠であります。今までも取り組んではおりますけれども、まだまだ成果としては十分なものになっているとは言い切れないと、そのように認識をしてございます。何か一つだけで解決をするという問題ではなくて、いろいろなルール化でありますとか、手段を使って情報を提供をして、その政策決定、過程について町民の皆様とともに考えていくということが必要な地方分権、また地域主権の考え方の根幹ではないかと、そのように思っているところであります。行政としてこういう役割を担っているわけでありますので、そのことについて今後も努力をしてまいりたいと、そのように思います。次に2点目でありますけれども、町では事務事業評価制度というものを行革の大綱、行政改革の取り組みの一つとして掲げて実施をしてございます。この背景、目的等につきましては、厳しい財政状況のもと、政策や事務事業を効率的に執行する、住民のニーズの多様化等に対応し、きめ細かな行政サービスを提供する、行政運営の透明性を高める、町民重視、結果重視の視点で事業の成果を把握すると。また、常に評価をし、それを改善に結びつけるなどの目的がございます。対象としておりますのは、法令等で実施を義務づけられている事業や、国、道からの受託事業、人件費、国民健康保険等医療費の支給事務、資金の積み立て、単なる内部事務、こういったものを除いたものについて事務事業の評価の対象としてございます。一次評価、二次評価がありますけれども、一次評価につきましては緊急性、町民のニーズ、必要性、妥当性、公平性、効率性、有効性という7つの視点から各担当者が評価をし、二次評価については企画課、財政課の職員が総合的な視点から評価を行っているところであります。それらの評価の結果として、継続をする、見直しを行う、民間等に委託を進める、休止・延期をする、廃止をするなどの今後の方向性や事業の優先度を検討するものとしてございます。その結果を踏まえて予算編成でありますとか、総合計画実施計画等に反映をし、連動した財政健全化につなげていくということも大きな目的となってございます。今後の課題でありますけれども、これは点数評価で行っておりますけれども、各事業の役割や位置づけ、町民とのかかわり方などから、単に合計数値を出して評価するということは、その評価項目の一面だけではないのかというような反省点もあります。目指すべき姿と事業の成果、それらを比較をして、当初の目的が達成されているかという総合評価というものも、必要ではないかということで、ことしからそういったものも試行的に行っているわけであります。そういったものを行いながら、先ほど言いました総合計画事務事業調査表、また、実施計画の進捗状況表などと、どのように連動、連携させていくかということが課題であります。もう1点の課題は、評価作業の効率化、労力の削減ということであります。継続してこういった事業評価というものは行っていかなければならないということから、そういった評価に多大なる労力をつぎ込んでしまうということは本末転倒になる可能性がありますので、そういったことも今後の課題かというふうに押さえてございます。また、今時点では評価をしているのは職員みずからでございますので、職員の意識改革や、また、政策形成をする能力ということもかかわってまいりますので、こういうものを高めていくということも、課題の一つと押さえてございます。また、事業仕分けについてもご説明をいただきました。国等で先日たくさんテレビなども放映されておりましたけれども、平成21年、ことしの11月の北海道の調査では、道内ではまだ4市町が実施をしているにとどまっているということで、網走支庁管内はどこも実施をしていない状況だそうでございます。そのほか、正式な事業仕分け作業ではありませんけれども、模擬事業仕分けということを行っているところが道内で2カ所ほどあるということでございます。事業の必要性を精査をして、予算の無駄を削る手法としてこういったものがあるというふうに認識をしてございます。内部の評価とは異なりまして、外部の目で、公開をして行うのが特色の一つかと思います。事業の目的や効果を短く説明をし、質疑を通して必要性、実施主体の適否を議論をし、そしてコーディネーターが、不要、国の仕事である、北海道の仕事である、民間がやるべきことである、町の仕事であるが要改善が必要である、町が継続して行う、この順に仕分け人に挙手を求めて多数決で結果を求めるということでございます。事業仕分けの効果については、新たな視点から通常携わっている者が気づかない問題を指摘できるという効果もあります。また、利害関係者のしがらみにとらわれず、事業を廃止することなどもできるというメリットもあります。一方で、なかなか問題点もあるようでございます。資料の作成や審議に時間がかかるということがあります。限られた時間の中で説明をし、理解を得るというのは大変難しいわけでありますけれども、もっと丁寧な議論が必要ではないかというご意見もあるようでございます。また、しがらみにとらわれずと言いましたけれども、小さな町村規模ではどの程度までできるかというような課題もありますし、また、仕分け人といわれる方々が、町民を代表していなければなりません。そういったことから考えますと、どういう方々にこの選定をする仕分け人をお願いをするかという選定も難しい部分があろうかと思います。また、やり方次第によっては、恣意的に仕分け作業が進む恐れもあります。さらに私が思いますのは、そういった結果を誰が責任を持って説明をしていくかということも課題ではないかと思っております。ただ、新しい手法として学ぶべきところも多数あるわけでございます。先ほど言いました事業評価の試行を行っておりますけれども、そういった中にこのような考え方というものも必要ではないかと、参考になるところも非常に多いと思っておりますので、今後そういったものについて検討を進めてまいりたいと、そのように思うところであります。以上、ちょっと早口になりましたけれども、1回目のご答弁とさせていただきます。

質問 松田信行

それでは、まず最初の政権交代と地方分権についての質問をさせていただきたいと思います。まず確認なのですけれども、その前に、第一次補正にかかわるものとして、直接金額的に影響を受けるブロードバンド整備事業なのですけれども、この一次補正にかかわるいろいろな事業があったと思うのですけれども、ということは、ほかの事業については執行される、されたと理解していいのですか。まずここが一つ確認なのです。それと、一次補正もそうですけど、一番影響のある事業仕分けによって1億3,000万円でしたか、影響のある事業がけっこうあったのですけれども、この影響のある事業について、町としての対応の仕方というのはどういうふうに考えているのかということをまずお聞きしたいと思います。そして、地方分権のことについてなのですけれども、先ほどの町長の説明の中に、やっぱり透明性、いかに町民が行政にかかわるか、これがやっぱり根本だと思うのですけれども、これ私の一つの提案なのですけれども、町の行政の中の予算というのは行政のやっぱり心臓部だと思うのです。そういった中で、予算査定のほうが今、時期的に各担当課で粛々と進められてきていると思うのですけれども、そこに町民が予算編成にかかわることができないのか。私は先ほど言ったように行政の心臓部である予算、できるのであればこの段階で、町民にできるだけ情報を公開して、予算編成について見てもらうという、そういう体制が必要ではないかと考えています。それは、ホームページなりを活用しながらできないものか、その点についてまずお伺いしたいと思います。

答弁 町長

まず1点目の一次補正の凍結の関係でありますけれども、今言った2事業以外については、執行されるのか、されたのか、ということでありますけれども、現在予算をもってその対応をした部分でいきますと、かなりのものについては既に執行をしてございます。今後も影響を受けない、既に凍結はしないよというような形で言われているものについては、今後も執行をする予定でございます。ただ、先ほど言いました2事業については、若干の財源の振りかえ等が必要になってくる部分、また、国が廃止をすると言われたものについては、今定例会で改めて提案をさせていただいたもの等があるということでございます。事業仕分けに伴う対応、1億3,000万円ということで、先ほど私が言いましたけれども、あくまでも今時点で国が言われている率を単純に掛け合わせて、どの程度のものが出るかというようなことで出した数字ですので、本町で本当にその部分が影響されるかどうかというのはまだわからない状況にあります。例えば具体的に言いますと、農道整備事業が廃止になりますということで、これは正式に決まりますということになれば、当然、先ほど言いました、上東地区点検診断事業というのは、その事業ではできないということになりますので、場合によっては別な事業に振りかえて事業を実施をすることができないかというようなことを考えていきたいというふうに思っております。また、かんがい排水事業、これは町が事業主体ではなく、国の直轄事業ということで行われる予定になっているものでございますけれども、これも、全体の予算として、かんがい排水事業の予算として何%削減ということが、出ておりますけれども、一律に削減されるのか、また、地区によって削減率の高いもの、また、既に地区がスタートしているもの等については、削減がされない場合もあるのかもしれません。そういう中で、最終的な予算の張りつきというものを見なければ、私どもとしてどんな要望をしていくかということには言えない部分がございます。基本的な対応といたしましては、当然いろいろな財源、歳入財源を確保するということは、当然必要なことではありますけれども、予算編成をする基本は歳入にあるものの中で歳出の予算を編成していくということでありますので、当然予算が削減されていくということであれば、その中での事業執行を考えていくということになるものと、そのように考えているところでございます。先ほど言いましたように、1億3,000万円というのは、一律に今言われている率を掛けたものということでありますので、最終的には町の影響額というものは、これから変化をするものがあるということは、御承知おきをいただきたいと思います。また、透明性の確保ということで、予算の編成作業そのものについて、どのような形でか公開をしてはどうかということでありますけれども、確かに事業仕分けの中でもそういうようなところが国民の方々の共感を呼んだ部分もあるのではないかと、そのように思っております。ただ、具体的にどのような形がいいのかというようなことについては、私自身もまだ考えがまとまっておりませんので、今後そういうことの必要性でありますとか、やり方ということについては、検討させていただきたいと思います。ホームページに載せるということでは、即時性というところから言いますと少しおくれてしまって、当初の目的を達しない部分があるのではないかというような気もいたします。それは活字にする場合も同じでありますので、そういったことについても、どのような形がいいのかということで、今後検討させていただきたいと、そのように思います。

質問 松田信行

続いてですけれども、政権公約による影響、そこの説明の中にまだ未定のものと、事業に対して後期高齢者医療制度、それから障害者自立支援法、それから一括交付金、それから農業の戸別補償制度が挙げられましたけれども、これらについては、今の状況、私が見る限りでは来年からはい用意ドンとそういう性格のものではないと、ある程度の猶予期間の中で、多分推し進められるものだと思います。ただ、それまでに、我々地方は黙って法改正をみているわけにもいかない。その中でいつだったかの機会に、町長が所轄担当に常に情報収集に傾けなさいという、職員に通達したというお話を聞きました。そこで私は、その情報収集もそうなのですけれども、あわせてうちの町に置きかえて、うちの町にある資源を利用して、利用者にどういうニーズでこたえられるか。もう一度言います。うちの社会資源を活用しながら、利用者のニーズにどういうふうにこたえれるのかと。私はこの政策が決定するまで、これにもやっぱり配慮していくべきだと思っています。というのは、やっぱり関連して障害者自立支援法においてもやはり、まだはっきりはしていないけれども、課題は残して、ある程度の方向性はこうであろうというのは、ある程度把握できると思うのです。ただ、その中で必要なことは、うちの町に置きかえたときに、うちはそういう例えば自立支援の大きな課題、就労の体制が整ってない、それから就労の設備も少ない、単価の低い設定で事業者は苦しむ、そういった課題はあります。その中で、私はこれから障害者にとって働くということは、どういうことかと。やっぱり人の役に立つ、人に褒められる、そういったものの必要性が当然問われてくるのではないかなと、そういったことの認識、あるいは後期高齢者においても、介護予防という視点に振り返ればやっぱりうちの町の考えに置きかえたときに、先般、老人福祉センターの改築ということで、この目的は介護予防という目的も含まれていると聞いております。そういった中で、介護予防ということを考えれば、当然うちにある社会福祉協議会の体制、これについては今のままでいいのか、今の場所でやることがいいのか、老人福祉センターの改築とあわせてその整合性はないのかと、そういうことも踏まえて考えるべき。また、農家の戸別補償政策ですけれども、確かに今まで、うちの第一産業である農家のうめる割合は大きいのですけれども、私はこう思うのです。やっぱりこれから、うちの町の第一産業の農業の戦略として考えたときに、うちの町は、畑作三品、それから野菜、水田、それから畜産、いろいろなメニューがすべて気候的にできる町で、これはすごい大きな戦力であると思っています。裏を返せば何でもできる町なのかな、そう考えたときに、ことしを見ていただくとよくわかるのですけれども、雨によって泣かされて収穫にあずってしまったという、こういう現実があります。それだけにここを波及効果として考えなければいけないのは、やっぱり農家は物をとって何ぼなんだと。直売所だとか売り方にも自助努力によってその収入を上げるのもそうですけれども、やっぱり基盤整備をふくめて、そういう土地づくりがやっぱり農家の所得増にはつながるんだよ、そしてそれがうちの町の戦略につながるんだよということも含めて、関連ですけれども、未定のこの事業について普段からそういう地域のニーズをしっかり把握しておくべきだと思うのですけれども、町長の所見をちょっと伺いたいと思います。

答弁 町長

確かに今時点では未定のものが多くて、そういう情報を私どもがいかにキャッチをしていくかということは、もちろん大切なわけでありますけれども、私が思いますのは、これから物事が決まってくるという中において、単に決まることを待っているだけでは、私どもの地域としてはいけないのではないかというふうに思っております。例えば今議員が言われましたような地域にはいろいろな課題があります。そのことを想定をしながら、新しい制度がどこに向かっていこうとしているのか、自分たちの問題解決に、その方向性が一緒の方向を向いてくれるのかどうかということもあるのではないかと思いますので、単に受身ではなくて、自分たちの課題解決のために、その方向性を決める今の議論の中に私どもとしても意見を言っていく必要というのがあるのではないかと、そのように思っています。例えば例をとって言いますと、障害者自立支援法の改正が予定されているということでありますけれども、一体どういう方向に予定をされて、方向性をもって改正をしようとしているのか。例えば一つには、負担の問題があります。そういったものをもっと軽減しようという方向性であるのかどうかと、そのことについては、私どもも異論を唱えるようなことにはならないかと思いますけれども、ただ、今まで進められてきていたような、軽度の方々については、施設というところから在宅を基本とした中で、社会の中でご活躍いただけるような、そういう方針に基づいて、政策を展開していこうというような、その根幹のところまで、変わるのかどうなのか。私はその先に示された、そういう部分の方向性というものについては変えるべきではないのではないかと、今そのように思っておりますので、そういうような言い方をすることとあわせて、町にある、例えば、施設の活用の中に、今言った障害者自立支援法の改正に伴って影響を受けるようなものもありますけれども、それは、私どもの地域として、思いを全部決まる前に伝えていかなければならないものがあるのではないかと、そのように思っております。農業の所得補償の関係についても、私どもの地域が抱える、いろいろな物をつくってもとれる地域であるということでありますとか、水田のことでいけば、転作がある程度一定程度進んで今まで努力してきた地域であるというところが、将来ともしっかりと農業をやっていけるような体制に本当に今の改正がなろうとしているのかどうかというところを見きわめて、情報をキャッチするだけではなくて、意見として、そういったことも伝えていかなければならないのではないかなと、そのように考えております。単に、なるようにしかならないということではなくて、この大きないろいろな物事の改正が予定されているときには、自分たちの意見も伝えながら、そういった方向性を見出してもらえるように、私どももしていかなければならないのではないかなと、そのように考えておりますし、また、これらについては、職員にも伝え、町としても行動できるように、努力してまいりたいと、そのように思います。

質問 松田信行

この政権交代と地方分権について、先ほども言えばよかったのですけれども、ちょっと申しおくれました。この1番目の質問については、地方分権、これについてもう一回私の考えを述べさせて終わらさせていただきたいと思うのですけれども、今回のこの地方分権っていうのは、私はやっぱり地域の裁量、ここに係るのだろうと思います。地域の裁量というのは何かというと、いかにして町民の方に見てもらって参加してもらうか、これを手を抜くわけではないですけれども、とらえ方によって市町村の格差はどんとまた開いていくような気がします。だから、この部分については、町民の目と参加ということについてしっかりと取り組んでいただきたいということを申し述べて、次の質問に移りたいと思います。政策転換と事業仕分けですけれども、私はこの事業仕分け、確かに今テレビを見ていても賛否両論ありますけれども、ある意味公開ということについては評価はします。ただ、私はうちの町に置きかえたときに、果たしてこの事業仕分けを今すぐ取り入れるということがいいか悪いかと、そのことを考えたときに私は多少疑問が残っています。というのは、やはり先ほど町長の答弁もあったように、うちの今の行政において、事業の評価、私はここを優先してしっかりもっとやるべきだと、体制も含めて。合併して4年、その中で今、事業仕分けをやるということは、私は時期尚早のような気がします。それであれば、今言ったように事業評価をしっかりやる、そこで、その事業評価についてなのですけれども、いろいろこれから課題はあるという町長の説明でした。私は何点か挙げたいのですけれども、町長も先ほど言っておりました、そのチェックの仕方、まず点数の評価、これがよく私には理解ができないのです。やっぱりこれはいろいろな過程がありニーズがあり、それを先ほど町長が言ってました、点数でやるということはいかがなものか。それともう一つ、第一次、1番目の評価については、担当部局。第二次については、企画・財政課で評価すると説明がありましたけれども、私それはそのやり方がいいのかどうなのか、ここも疑問なのです。担当が評価するというのはわかりますけれども、二次の評価について、企画・財政課だけでいいのでしょうかね。私はここはもうちょっと拡大して、例えば、いろいろな課があって、これから若い係長以下の職員がたくさんおります。いずれはその方もいろいろな課を回って、いろいろな知識を得るのだろうと思うのですけれども、そういった表現は適当でないのかもしれませんけれども、若い職員も含めて、評価に加わることはどうなのか。これはある意味職員のスキルアップにつながるのではないのかな。それから、ここに町民の目は入れれないものか。現在、行政改革委員会、それから地域審議会がありますけれども、そういったことの整合性をとらえながら、そこに町民の目は入れれないのかどうなのか。この今言ったチェックの仕方、それから職員の活用の仕方、住民の目のとらえ方、これについてちょっと町長の所見をお伺いしたいと思います。

答弁 町長

まず地方分権、地域主権、地域の裁量が試される、自己、自分たちで決定をして自分たちでその責任もとらなければならない、そのためには、町民主体というようなとこで、いろいろな事業に参加をしてもらうという考え方であります。私の考え方でありますけれども、ある研究者といいましょうか、の方でいけば、地域主権という言葉そのものが本当はおかしいというような意見もあるようであります。憲法といいましょうか、主権は国民にあるというのが大原則でありまして、その国民が選ぶ方々が、例えば国会議員の方々であると。ただ、私が思いますのは、地域主権というのは、中央集権に対するものの見方としての言葉、まずそこからスタートしているのではないか。中央集権から地方分権へというような言い方、それは中央側から見た言葉ですので、地域側から見れば、その地域においても主権があるのではないかという見方ではないかと思っております。確かに地域においても、例えば知事でありますとか、北海道で言えば道議会議員でありますとか、市町村においては町長でありますとか、町議会議員の皆さんだとか、そういった方々を選ぶ、その行為もそこに住む町民の方々であります。そういうことからすれば、二元性、三元性になるのかもしれませんけれども、地域においても、そういう国民といいましょうか町民の方々が主権をもって選ばれているということではないかなと、そのように思っております。ですから私が思うのは、国や北海道や市町村がおのおのどのような役割分担をしてそして、国民生活、町民生活を担っていくのかという、その役割分担の考え方として、地域主権といわれているものがあるのではないかと、そのように思っております。そして、いろいろな事業そのものに町民の方に参加をいただくという考え方もありますけれども、本来でいえば町民の方々が主体的にそういった事業を行っていくということが、必要なことであるのではないかと、そのきっかけをつくったり、呼びかけをしたり、働きかけをするということが、行政の本来の役割ではないかと、そういう視点でもって町との地域主権という考え方に私は取り組んでまいりたいなと、そのように思っているところでございます。事業評価について、チェックの仕方、点数、そのものがいかがなものかというようなことがあって、総合評価というものを今回取り入れたわけであります。単純に点数だけ、それが18点であるか17点か、本当に18点のものがそのほかの事業とみたときに、まちがいなく17点のものよりも優先度や有効性や町民のニーズが高いというふうに言えるのかどうかというものを、もう一度別な視点でもって見直してみようというのが総合評価という部分であろうかと思います。確かに言われましたように、企画課、財政課の担当職員がやらなくても、これについてはいいわけであります。また、プロジェクトのチームをつくって、例えば職員であれば、いろいろな立場の者、それは年齢もありましょうし、現在の部署もありましょうし、そういうような者でやるということも、あるのではないかと、そのようにも思います。また、そこに町民の方々の参加をいただくというやり方も当然あるのではないかと。今、先ほど言いました事業評価、まだまだ完結したものではないと、そのように思っておりますので、議員のご発案なども参考にさせていただきながら、今後のその事業評価の仕組みというものについて、さらに精度を高めていきたいと、そのように思います。

質問 松田信行

今の町長のお考えを聞いて私も理解をしました。それで、もう一つつけさせていただければ、もし、事業評価の広い対象を求めたときに、やはり、もう一度言いますけれども、評価の公文性というのですか、公開を目的としてことを目的とした、文章化ですか、そういうことを念頭にして評価すべきだと思っております。最後に、今回のこの質問で、地方分権のことも含めて、私はこの地方分権、地方にこれからいろいろ裁量が与えられる、一番危惧することが一つあるのです。いろいろ裁量がどんどん来ても、その自治体が意欲を持って取り組まなければ何の意味もないのだと。そこのことを強く申し上げて、私の質問を終わります。

答弁 町長

そのほかの会議もそうでありますけれども、そういう先ほどの予算編成等の話もございました。いろいろな制約がつく場合もありますけれども、基本は会議というのは公開をしていくというものでございますし、今まででいいますと、内部作業という位置づけになっているものでありますけれども、今後そういったものも、どういう形で公開をしていけるかということについては、十分検討をしてまいりたいと思います。また、公開をするということであれば、それはある意味、説明責任を果たしていかなければならないということだろうと思います。例えば単に数字だけを見せてそれが18であったとか15であったとかというようなことだけでは、公開をする意味もないだろうと思いますので、例えば今言われたような内容であれば、どういうような評価をしたかというようなことが、しっかりと町民の方々にわかるような内容でなければならないというふうに思いますので、公開の仕方というものも考えていきたいなと、そのように思います。ということは、文章で例えば表現をするとかというようなことにつながるかと思います。また、議員がおっしゃいましたその意欲を持ってということ、私、最近痛切に感じている事柄といたしまして、行政は先ほどから言いましたように、いろいろなきっかけをつくったり働きかけをするという役割でありますけれども、行政だけが笛を吹いたり、太鼓をたたいたりしても、町民の方々が取り組んでくれなければ、物事というのは進まないことばかりであります。そういう意味では、町民の方々に意欲を持ってそのまちづくりに取り組んでいただくということが、本当に必要なことだなと、そのように痛感をしてございます。これは大変難しいことでもありますけれども、そういうものを一つの目標としてこれからまちづくりに取り組んでいかなければならないのではないのかなと、そのような考え方を持っておりますので、町民の方々と一緒になってまちづくりが進められるように、今後も努力をしてまいりたいと思いますので、今後ともご指導いただきたいと思います。

質問 松田信行

終わります。

出典:大空町議会 平成21年第4回定例会 2009年12月15日 議事録 PDF(7ページ) 間違いを知らせる