みんなの議会

蘭越町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月14日

ゼロカーボン北海道に向けての本町の取組について

2022年9月14日、蘭越町議会の一般質問で、熊谷雅幸議員が「ゼロカーボン北海道に向けての本町の取組について」質問し、町長 金秀行が答弁しました。

質問者
熊谷雅幸 議員
答弁者
町長 金秀行

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 10番 熊谷雅幸

私からゼロカーボン北海道に向けての本町の取組について質問させていただきます。現在、国や北海道を挙げて地球温暖化抑制のため、温室効果ガスの排出削減に取り組んでいます。近年、温暖化の影響による平均気温上昇などで生態系への影響、健康への被害、激しい雨の降る頻度の増加などの異常気象の発生が懸念されています。道内に関していえば、1人当たりの温室効果ガス排出量は寒冷地という特性もありますが、全国に比べ約1.3倍と言われています。本町においても、建物の断熱性能向上に対しての補助金制度や建築物に対してのヒートポンプの活用、また地熱や排熱等の熱利用に取り組んでいます。2050年温室効果ガスゼロ社会の実現といういわゆるゼロカーボン北海道に向けての本町の今後の取組についてお聞かせください。

答弁 町長 金秀行

熊谷議員のゼロカーボン北海道に向けての本町の取組についての御質問にお答えをします。北海道では、ゼロカーボン北海道の実現に向けた取組として、全国1位の導入ポテンシャルを有する、風力発電、太陽光発電、中小水力発電などといった再生可能エネルギーの活用によって、人間活動による温室効果ガスの排出量の低減を図り、併せて全国1位の22%を占める森林などの吸収量で均衡を達成し、温室効果ガスを実質ゼロにするもので、北海道の優位性を最大限に活用した温室効果ガス排出抑制等の対策が、現在進められております。さて、ゼロカーボン北海道に向けて、本町の今後の取組についての御質問でございますが、本町においては、平成31年、2019年3月に蘭越町地球温暖化対策実行計画を策定し、2030年度に町の事務・事業から排出される温室効果ガスの排出量を2017年度の5,304トンと比較して、40%削減の3,182トンにすることを目標として、現在、取組を進めております。今後は、国や北海道の最新の動向や本町における再生可能エネルギーの導入ポテンシャルと、それら導入量等を踏まえて、新エネルギービジョンの改定を次年度から進めるとともに、次のとおり取組を行いたいと考えているところでございます。まず、老朽化が顕著な蘭越中学校と山村開発センターについては、現在、長寿命化改修計画をしておりますが、そのほかエネルギー消費量の多い施設や削減効果の高い施設なども含めて、再生可能エネルギーの設備導入や、省エネ改修等、対策について検討したいと考えております。次に、役場庁舎周辺については、保健福祉センター、山村開発センターをはじめ、公共施設が集積しておりますので、再生可能エネルギーを活用したエネルギーの供給源として、送電と消費を一体的に実施し、災害時にも自立運転可能なマイクログリッド化、小規模電力化の実現可能性について検討したいと考えているところでございます。そして、町の総面積の約78%を占める森林の有効活用として、森林環境譲与税を活用した植林や間伐などの促進により、未利用林や荒廃した森林の整備、都市緑化の推進、林業の活性化等を図り、温室効果ガスの吸収源対策として、活力ある森林づくりを計画的に実施したいと考えているところです。さらに、公共施設の温室効果ガスの排出削減を図るほか、現在使用している公用車についても、電気自動車などの次世代自動車への更新を計画的に行ってまいりたいと考えております。また、民間事業者が行う本町の自然特性を活用した再生エネルギーへの協力も必要と考えております。昨年9月から、寿都町と本町において、10基の風力発電施設の運転が行われております。また、現在、湯里地区で調査が行われている地熱や、7月29日の議員全員協議会で御説明申し上げた、新たな風力発電事業などの計画が検討されておりますが、その開発に当たりましては、地域との信頼関係の構築と共生を図ることが重要となりますので、設備の安全性や環境、景観の保全など、必要な事項について、事業者に対し、適切な情報の提供と十分に配慮した事業の実施を求めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、2050年のゼロカーボンの実現のためには、住民をはじめ、事業者・関係団体など幅広い関係者との連携や協働、国や北海道からの支援も重要となります。それらを踏まえて、ゼロカーボン北海道の実現に向けて本町の取組を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を願いたいと思います。以上です。

議員の質問 10番 熊谷雅幸

全体に網羅されておりましたので、テーマ少し分かれていますので、少しずつ質問させていただきます。まず最初に、北海道のゼロカーボン宣言都市というのが、全部で77というふうに言われておりますけれども、私はこの登録に特にこだわる必要はないのかなというふうに思います。議会も町民も知らないうちにただ宣言するだけというような町もあったように聞いておりますけど、そういうことのないように、十分、町で中身を揉んで、行政や町民とのコンセンサスをとってからでも十分じゃないかなというふうに思っております。北海道のプレゼン資料、私もいろんな説明会の中で1冊持っているんですけども、その中に注目される取組に蘭越町の温泉、排湯熱活用ともみ殻活用について紹介されています。その中で私、ちょっと興味あったのが、もみ殻についてですが、燃料については、SDGsに最も適している商品でありまして、地産地消のエネルギーとして非常に注目されるのかなというふうに思います。これらについて、もう少しチラシで宣伝をするとか、商品の特性をもう少し説明して、地球にやさしい商品をあえて購入する方も現在増えてきておりますので、このへんの宣伝効果と可能性についてどのように考えられるか、一つ再質問させていただきます。

答弁 町長 金秀行

熊谷議員の質問にお答えしたいと思います。議員おっしゃっていただいた、温泉排湯熱、さらにはもみ殻の事業、これは経産省の、国の100%の交付事業を行ってですね、実施した事業でございます。特に、もみ殻については秋に収穫されたもみ殻が産業廃棄物という部分の中でなかなか活用ができない、どちらかというと、燃やしてしまうというような状況があったものですから、これをなんとか活用できないかということで、経産省のほうと研究を重ねてもみ殻の燃料棒というふうに、機械を導入して現在販売をしているという状況です。今、議員おっしゃったとおり、もう少し宣伝効果が足りないのではないかということで、本当に、実はあのもみ殻の燃料棒については、キャンプで活用したりとか、普通の薪ストーブの代わりにもなるというふうな部分です。燃焼その他火力、これについては十分検査もしておりますし、有害な物質というか、そういうものも発生しないということも、実は検査の中で実証されておりますので、議員おっしゃったですね、そういう部分のもう少しPR効果は十分内部で検討して進めたいというふうに思っております。特に、もみ殻については、それを活用することによって燃えた部分はケイ酸ということで、それを土壌に田んぼに返すことによって、非常に循環型の効果があるということで、私も非常に期待をしている部分です。ただ、その燃料を作るのがなかなか外に置いてあるもみ殻とか、そういうのとか、石が混じってるとか、そういう部分については、なかなかその棒の中で、機械が故障したとかですね、いろんなものがあるということで、今回もまた大阪のほうから業者が来て、きちっと機械の点検をしながらまた進めるようなかたちになります。できればそういうもみ殻を活用した部分の中で、どんどんその燃料棒を作ってですね、そしていろんな部分で使っていただくようにしたいなという願いはございますので、PR等含めて内部で対応してまいりたいというふうに考えているところです。この事業と併せて、ちょうど幽泉閣の温泉排湯熱、排湯のですね、部分を、実はこの事業と同じくやることができました。おかげさまで2億、ちょっとはっきりした数字は今、2億5、6,000万くらいの事業費のうち、1億8,000万が国のほうからいただきました。それと道のほうの補助金、さらには起債、そういうものも使わせてもらったので、非常に一般財源というのは少ない部分の中で、今回、幽泉閣のその事業もできたということで、今後においても、その再生可能エネルギーの活用というのは重要だというふうに考えておりますので、PR等も含めて十分進めてまいりたいというふうに考えております。御理解願います。

議員の質問 10番 熊谷雅幸

十分説明いただきました。もみ殻について、やはり十分特徴を捉えて今後も宣伝をしてほしいなというふうに思います。次、企業のカーボンオフセットについて質問させていただきます。企業向けにはゼロカーボンについて募集しているウェブサイトというのがありまして、モア・トゥリーズという、坂本龍一氏が作っているサイトなんですけど、中身は数町村が登録しているだけでそんなにそれほど重要ではないなと気がしてありましたけども、一応参考までに見てみてほしいなと思います。我が町においては、企業向けのカーボンオフセット事業に向けたポテンシャル、非常に高いなと思います。ですから、先ほど町長おっしゃったように、森林資源その他ありますので、そういうパンフレットを十分作成して、蘭越町でいろんな分野で付き合いがある企業に是非売り込んでほしいなというふうに思います。都市部では森林は持っておりませんので、可能性は十分はあります。そういう意味で企業用のこういう取組もしております。この企業の方の出す排出量をこちらで賄えるというようなものを作って、町長としてもトップセールスとして対応していくべきではないかなと思いますが、このへんについての考え方どうでしょうか。

答弁 町長 金秀行

熊谷議員の御質問にお答えします。企業のカーボンオフセット、私も非常にこの部分については、町の森林利活用の部分については、企業の協力の部分の中で進めて行ければ一番いいなというふうに思っています。議員おっしゃったとおり、今ですね、各数町村と企業が行っているということで、私も聞いたところによると、そのカーボンオフセット自体の事業の部分はですね、企業のほうでなかなか取り組みづらいというかですね、いろんな書類とかそういうものがあって、進む部分については、ちょっと検討を要するというようなことがちょっと聞いたことあります。それで、今、国はもっと企業がカーボンオフセット事業に参入しやすいように検討しているというのはですね、林野庁の担当のほうからちょっとお聞きしたことがございます。そういう部分の中で森林の持っているものをですね、町は民有林として、環境譲与税を使いながらやっていくんですが、企業と一緒になってそういうものを買い取って、そして協力してくれるというふうになれば、一番いいことではないかなというふうに思っています。そのへんの仕組みがまだ、こちらが考えている部分となかなかカーボンオフセット事業というのがマッチングしないというか、そういうところに私はちょっと原因があるのではないかなというふうに思っていますし、国もそのことについては十分、中身の検討をですね、そういうしていくというふうに伺っておりますので、今後、やはり蘭越町の森林をきちっと整備していく、そういう部分の中にですね、企業も一緒に入ってもらって行っていくということは非常に重要なことだというふうに考えておりますので、十分、内部のほうでも検討しながら、そういう考え方があるという部分の中で御理解いただければというふうに思います。

議員の質問 10番 熊谷雅幸

これらについてまだ国等の事業の仕組みが十分でないということで、理解をいたしましたので、今後、可能性はありますので、考えていってほしいなというふうに思います。先ほどお話あった中で、風力発電の新しい事業等にもありましたけれども、通行道路の開発によっても木材の活用や、木材市場でも現在、価値が非常に高い木材、またバイオマス燃料としても非常に不足しているという状態にありますので、これらについて可能性があるのかなというふうに思います。調べてみましたら、日本のエネルギーの自給率が国内の資源では12%程度しかないんですね。これでは多少上昇してきているということに驚きを覚えますけれども、資源を持たない国ですから、特に再生エネルギー、町で出している再生エネルギー計画やゼロカーボン、またいろいろな平成30年に出している、新エネルギービジョン、再生可能エネルギー計画書、これをよく十分読んで見ましたけれども、非常に素晴らしい、いいこと書いてありますので、これから地熱や風力などの地元のエネルギーも十分活用できていくのではないかなと思います。また、町のこういうものを使うことによって、地域に残るお金が出てくる、循環社会が生まれてまいりますので、このへんについてちょっとお伺いしたいと思います。

答弁 町長 金秀行

熊谷議員の御質問にお答えします。町のほうとしては、答弁の中でもちょっと触れた部分があるんですが、自治体としての取組としては、今後、再生可能エネルギーの部分でいけば公共施設等を含めたですね、改修等を行っていくべきだというふうに考えております。そのために実は、役場周辺、このへんのところは公共施設が固まっておりますので、そういうところに太陽光を使って自家消費できるというか、そういうような事業なんかも是非、考えていきたい。そして、余った電力を売るという、それも実は、今、国のほうとですね、担当のほうで協議をさせている状況です。町ではそういうような自治体として取り組める方法をまず考えていきたいということを一つ。それと、議員からもおっしゃられた民間の活力です。現在、風力発電、寿都、蘭越で10基が稼働しております。そして、さらに寿都が会長としてですね、うちも入っているんですが、洋上風力発電、この部分についても今、協議会が設置されて、今、一緒に協議をしております。非常に洋上風力発電も有望という部分もありますので、そのへんについては十分ですね、協議にも一緒に入って検討してまいりたいというふうに思っております。それと、今、日出・湯里地区でやっている地熱開発です。この地熱開発においても、非常に効果が出るのではないかということで、1本に非常に当たったというかですね、これから開発に弾みがつくような状況となっておりますので、このへんについても、町のほうで協力できる部分についてはしていきたい。そして先般、全員協議会でお話した風力発電です。これについても、事業者の部分の中で、これは地元の理解とかいろんな景観とか、いろんな問題もありますので、きちっと理解を得た部分の中で進めていければなというふうに考えております。これが地元の民間事業者として行う部分について、町が協力できることはしていきたいと。最後がやはり森林整備です。CO2を削減するためには、いろんな部分の中で削減も必要ですが、吸収するということによって、トータルでゼロするということが必要です。その二酸化炭素を吸収するというものに最も効果があるのは森林です。その森林整備をきちっと行っていくということも必要であるというふうに考えております。特に、環境譲与税、これから環境税というふうにだんだんなっていきます。そのために、きちっと住民からの税金をもらった部分の中で整備を進めていかなければなりませんので、町においてもですね、森林整備については重点を置きながら行っていきたい。この3つを柱としてですね、私は再生可能エネルギーの問題について、地球温暖化防止、カーボンニュートラル、その対策のために行っていきたいというふうに考えておりますので、御理解を願いたいと思います。

議員の質問 10番 熊谷雅幸

最後になりますけれども、庁舎中心のマイクログリッド方式と、私も名前は初めて見たんですけど、非常に良い施策だなというふうに思いますので、是非、これは進めていってほしいなというふうに思います。老婆心ながら太陽光という話もありましたけれども、現在、いろいろな太陽光のパネルとかありますけれども、意外に壁パネルが良いという話が出ております。それは雪解け時期の反射熱が新たに取り入れられるという可能性が高いということで、廃棄物になる可能性も少ないですから、壁パネルというのは非常に有効に活用されているという話も聞いておりますので、参考までにお話をしますけれども、先ほど言ったように、役場庁舎の建物を含めた地熱利用、またLED化、新エネルギー、非常に期待をしておりますので、このへんを十分進めていってほしいなというふうにお話をしまして質問に代えさせていただきます。

答弁 町長 金秀行

熊谷議員の御質問にお答えします。今、担当のほうでは国の職員のほうとですね、マイクログリッド化、それとか幽泉閣のですね、たまたまヒートポンプを利用して重油から変えました。重油はほとんど使わない状況で、今は非常にCO2削減については効果があると。ところが、現在のところ、このヒートポンプをするのに電気代というのが、今、思ったよりですね、電気料金上がってますよね。そういうような部分に対応するものが何かないかっていうことで、国のほうと協議をしております。それは議員がおっしゃった太陽光です。太陽光の部分を設置をすることによって自家発電ができる。自家消費できると。それでさらに余った部分を売電するというようなことができないかどうかっていうのをですね、今、国のほうと詰めております。それができるようになれば、幽泉閣とか、今言った役場周辺、そこの部分もヒートポンプを活用しながら地中熱をやって、そしてそれを太陽光によって自家消費するというふうになれば、循環型でですね、電力というものが回っていきます。そして強いて言えば、それは再生可能エネルギー、カーボンニュートラルにつながっていくというふうなかたちになると思いますので、ちょっとまだこのへんについては、時間を要する部分があるんですが、前向きにこれは今、担当のほうで副町長を中心としながら今、検討をさせて、国と協議を進めておりますので、その状況によってはまた議会の皆さんにも御報告させていただきたいなというふうに思っておりますので、御理解を願いたいと思います。

議員の質問 10番 熊谷雅幸

終わります。

出典:蘭越町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月14日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる