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雄武町議会 平成21年12月議会 2009年12月16日

道の事務・権限委譲について

2009年12月16日、雄武町議会の一般質問で、石山泰一議員が「道の事務・権限委譲について」質問し、町長 田原賢一、財務企画課長 原正美が答弁しました。

質問者
石山泰一 議員
答弁者
町長 田原賢一、財務企画課長 原正美

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 10番 石山泰一

それでは通告してございます道の事務、権限委譲についてお尋ねをしてまいりたいと思います。平成17年から始まった道から市町村への事務権限の移譲でございますが、道が持っている約4千項目の権限の内、平成20年度で2,650項目を移譲対象として市町村に受け入れを要請していると報じられております。平成20年度までの受け入れについては100項目を超えたのは201市町村、300項目を超えたのは稚内と登別市の2市だけだそうであります。事務権限の委譲については住民サービスの向上や活力ある地域社会づくりに繋がると言われております。市町村合併が一段落して定住自立圏構想の検討が進む中でこれらは町の能力向上と職員のスキルアップが必要で、これからは必要であります。民主党政権が誕生し、地方分権が進む中で我が町でも今以上の事務権限の委譲を受け入れていかなければならないのではないかというふうに考えております。そこで6点お尋ねをしてまいりたいと思います。1点目、基礎的自治体としての雄武町にあって事務権限移譲における基本的考え方と町の役割負担であります。2点目が道は平成22年度は176市町村に5,788項目を移譲するとしていますが、雄武町の現在までの移譲件数とその内容や移譲された権限の行使状況についてお答えを頂きたいと思います。また今後道の方に要望する事務権限はどのようにお考えなってるのか合わせてお尋ね致します。3点目は昨年6月、北海道振興局設置条例が成立致しまして、網走支庁はオホーツク総合振興局となります。しかし振興局となる地域の反発は大きいようでございまして、網走支庁と我が町を含む町村間でですね、事務権限の移譲に問題は発生していないのかどうなのかお尋ねを致します。また総合振興局への変更はですね、単なる名称だけの変更なのか、実務面で色々変わってくる部分があるのか、合わせてお答えをいただきたいと思います。4点目は事務権限の移譲が増えますと当然、仕事量が増えてまいります。現在の人員配置枠内での対応と考えてらっしゃるのか、また専門的知識は求められるケースもあると言われておりますが、このような場合どのように対応されるのかお尋ねを致します。5点目が財政処置として北海道権限移譲事務交付金が交付されまして、我が町には平成21年度予算で80万円が計上されております。そこでこれらが実務執行の何%をカバーしているのか、実務賃金換算でですね。また交付金対象となっている事業数はいくつなのか、合わせてお答え頂きたいと思います。最後六点目、道が事務権限移譲を推進するに当たりまして市町村が出来ない場合は補完性の原理を基本にすると言われています。また一部には合意形成がないままに権限移譲が行われているケースもあると言われていますが、本町のように5千人を切った基礎的自治体の場合、町村合併の口実にされる危惧はないのかどうなのか。また事務権限移譲を拒否し続けても自主自立の基本方針を守ることが出来るのか、町長の所見を伺いたいと思います。以上、6点です。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

私の方からまずご答弁をさせて頂いて事務的な範囲については担当課長の方でお答えを致したいと思ってます。まず1点目の基礎的自治体の構想ですけども現段階ではですね、その基礎的自治体がこういう形でなければだめだというフレームは今のとこありません。従って私どもは、私の町は合併でなくて自主自立を定めたわけでございますから、そういう中では当然職員のスキルアップと言うのはご質問の通りでございまして、そういうことで質を高めてどういう環境になっても、それに対応できるという状況を作っていきたいというふうに思っております。それからオホーツク総合振興局の話でございますけども、現段階では総合振興局としての役割というんですか、そういう使命でもって恐らく新たな網走支庁でなく、新たなオホーツク総合振興局というフレームができるんだというふうに思いますけども、現段階では名称のみの変更ということで大きな影響は網走管内町村会の方ではないという判断をしております。それから4番目のですね、事務権限において専門的、人的配置でございますけども、これは限られた職員の中で本当に専門的にその職務に就くことが最もいいのか、また限られた職員でございますから、全ての職場を経験して、トータル的なバランスのある職員を育成するのがいいのかということは長年の懸案の事項でございます。私自身未だに迷っております。私はどっちかというと専門的な分野についてはそういう知識、専門的な知識で対応するのがベターだというふうに思っておるんですけども、このように非常に職員数の限られた中でそのことの自立は難しいというふうに判断をしております。当面は一番最初の質問にあった通り職員のスキルアップによって当面対応していきたいというふうに思っております。それから6番目の要するに北海道の補完性の話でございますけども、そのことによってこのような小自治体において将来合併という危惧はないのかというお話でございますけども、現段階では合併はないというふうに私自身も確信をしております。ただ合併ないだけでなくて、昨日の一般質問にもお答えを致しましたけども、西紋だけでなく連携の必要性は当然あるだろうというふうに思っております。それはどういう根拠かと言いますと、今、民主党に変わってですね、道州制のトーンが非常に低くなりまして、最終的に民主党は結論を出しておりませんけども、民主党の北海道選出議員の中では道州制は当面ないというふうなコメントを頂いております。従って道州制には積極的に当面は取り組まないという話をされております関係上、6番目の質問の合併に対しての強制が当面ないだろうというふうに私自身は判断をしております。あと答弁漏れについてはそれぞれの担当課長の方でご答弁をさせて頂きたいと思います。

答弁 財務企画課長 原正美(財務企画課長は2012年3月まで)

ただ今のご質問にお答えしたいと思いますけども、まず件数の関係でございますけども、議員ご指摘の平成17年度の道で決定しました道州制に向けてということで制定しました権限移譲方針、これに基づく部分では100を超えるところは僅かだということでご指摘ありましたけども、それ以前から権限移譲事務というものは進んでおりまして、雄武町においては現時点で239条項に当る事務を権限移譲を受けているところでございます。今後につきましては本年度事務権限移譲を検討している条項もございまして、新年度以降ではこれらを合わせまして300条項になる予定として進めているところでございます。それから交付金の関係でございましたけども、実際の実務内容と人件費等換算した上でどうかというようなご質問でありましたが、人件費換算等の試算は行っておりませんので、私の方ではちょっと詳細は分かりかねますけども、本年度から事務権限移譲を受けやすくするということで一部事務につきましては北海道で人件費も含めた積算内訳を開示する方向で進んできておりまして、これらを元に判定していけるのかなというふうに考えております。権限移譲を拒否した場合というようなご指摘がございましたけども、北海道の基本的なスタンスとしまして権限移譲事務、いわゆる特例条例に基づく権限移譲事務につきましては、手上げ方式と通常言いますが、市町村側から要望をした条項について協議の上で道議会の議決を経て特例条例に盛り込む、このような手続きになっておりますので、現時点で手を上げないことによる不利益というものはないと理解しております。以上です。

質問 10番 石山泰一

一番目の町の役割分担ということなんですけれども、これをどのように考えているのか、それが一つ、もう少し明確でなかったんですが、お答え頂きたいと思います。一点目ですね、この点。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

本町ではですね、権限移譲を受けることによるメリット、それから移譲を受けることによる人的配置、権限移譲事務交付金等を総合的に勘案して移譲の要望の是非を決定しておるわけでございまして、本町の現状から事務権限の移譲を受けることに伴って新たな人的配置というのは困難と考えております。従って北海道では本年度より多くの事務権限移譲を受けた市町村に道職員を派遣することとしており、本年度は七市町村に派遣される予定となっておることを聞いておりますけども、事務権限移譲に掛かる財政的処置については事務事業ごとにその単価が示されておりまして、雄武町はそれらのことを積算されて交付する予定となっている中で町は対応していきたいというふうに考えておるところでございます。

質問 10番 石山泰一

町の役割という部分ではですね、最終的には町民の福祉の向上、利便性の向上だとかですね、そういうとこに繋がっていけばいいと思うんですけども、町長は人的配置はなかなか難しいと、現有勢力といいますか、職員の中で対応したいということですが、今、課長の答弁ですと239項目が今まで権限移譲行われていると。道のホームページ見ますと非常に載ってる件数は非常に少ないんですよね、雄武に権限されたという項目が。これは道ですから、どこまで載せたのかちょっと分かりませんですが、平成21年では特定路外駐車場の設置等に関する事務と、それから直轄法人の優良な住宅の供給に寄与する旨の認定に関する事務と、なかなかこれだけ読んだだけでは一体どんなものなのかちょっと理解できないんですが、これは2件。それから20年は中小企業協同組合の共済規定の認可に関する事務1件。これ道の資料ですよ。それから19年は有害鳥獣の関係で2件、それから浄化槽の管理の関係で1件と3件と、これしか載ってないんですけど、今の数字ですとものすごい数字があるということですよね。それらは何か一覧表的なものになるのかならないのかね、要はその権限を受けて町民がどう利益を被ってるのか、町にとって何が良かったのかということがさっぱり見えてこないと239項目ありながらね。議会も殆ど知らないでしょうし、町民も知らないでしょ、多分このことは。余所でやってるように例えばパスポートの事務を町がやるようになったなんてことになれば非常に見えてくる部分なんでしょうけれどもね。これをどう町民に知らしめるのか、その辺のとこは如何ですか。

答弁 財務企画課長 原正美(財務企画課長は2012年3月まで)

今ご質問のありました件数の件でございますけども、道としましては一般的に道条例等の条項ごとに権限数を移譲の場合はカウントしております。恐らくホームページの載せ方はこれらを移譲する際に用いているパッケージという手法、同種のものをまとめて一事務、そういう積算かと思います。私の方で手元にある資料も同じく道が集計したものでございますけども、この条項に基づく移譲数ということで拾いますと、ご指摘のあった平成21年度2事務が5事務事業になりますし、20年度1件ということでございましたけど、21の事務事業、このような形でちなみに19年は3件ということでしたが、16事務事業、恐らくそのホームページの掲載の方法と私どもの方の押さえている条項に基づく件数とが違うということで大きくなった形になるかと思います。それでは先ほど言いましたように239条項になるというようなことでございます。具体的に何が住民に対してメリットがあったのかというのが見えてこないというようなご指摘もありましたけども、過去から、私が記憶してる限りでも20数年前から移譲されてるものもありますし、ちょっとこの239の全容は把握しきれておりませんけども、新年度で言いますと、新年度に目指してやってるもので一例を上げますと、例えば低体重児の出生届で未熟児の家庭訪問等、今まで保健所の業務としてやっていたものを町の保健師が対応できるということで、身近な所でサービスができる、このようなことで権限移譲を受けることによってメリットが出てくるのかなと。これは一つ一つ検証していかなければその他のものについてはちょっと答弁しかねますので、ご了承頂きたいと思います。

質問 10番 石山泰一

なかなか細かいことまでは難しいんでしょうけれども、権限移譲をしたことによってね、住民が不利益を被ることにならないのかどうなのか、それが一番なんですよね。例えば今年21年度になったやつでは依って立つ法律がありますね。ひとつは高齢者、障害者の移動等の円滑化の促進に関する法律だとか、その基礎になるやつですよ、権限の基礎になるやつ。それから住宅の供給に関する部分では特別措置法、租税特別措置法が元になって、それから道が受けたやつを権限委譲してきてるということになって、知らないで、町民が知らないで不利益を被らないかということが私は一番心配してるんですよ。受けたはいいがですね。今まで道がやってたから、広く考えれば同じかなということにはなるんですけれどもね。道がやってた部分を町が受けたことによって、町民に分かりやすい方法が、何らかの方法が取れないかと、これはこれからの検討課題にもなるでしょうから、なかなか今すぐご答弁をと言っても難しいかも知れませんが、一つ検討課題にして頂ければと思います。3点目の総合振興局の件は分かりました。名前だけということで、このオホーツクという名称がこれでいいのかどうなのかという議論もあるようですけれども、一番多いのは振興局となる日高とか江差の方ですか、道南の方で大変新聞紙上を賑わしてるようですが、本町の場合は網走地区は問題ないということで理解をしておきたいと思います。それから4番目の仕事の量の関係ですが、昨日も合計十二人の職員の増が町長の方から発表されましたが、部署によっては非常に残業等対応してですね、仕事がなかなか大変だという中でまたこういう事務権限がどんどん増えると大変なのかなっていう部分もありますけれども、道内の市町村長さんの話がホームページに載ってますけれども、一例を上げますと鹿追は職員派遣を求めずと書いてありますけれども、非常に積極的な方向でこの鹿追の吉田町長さんという方は考えていらっしゃって、逆にどんどん受け入れるという姿勢が必要だということで、今年度は特に環境だとかパスポートの発給だとか交付に関する事務の一連の権限移譲だとかということを主体にですね、考えているようですけれども、本町もそういうような積極姿勢になれるのかどうなのか。町民に密着した部分も結構この資料の中では見るとあるんですけど、一番いい例が先ほど言ったパスポートみたいなもんなんですけれども、そういうものを選択してですね、これから町の方から道に要望上げるという部分の内部検討はされてるのかどうなのか、お答え頂きたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

今の現段階ではですね、北海道の方に例えば権限移譲を広く受け入れて、それから人的配置もお願いしますと言う要望はしておりません。先ほど石山議員もご質問されたように、やはり地域にとっては非常に煩わしい権限移譲もあるわけですよね。本来は町民にとってこの権限移譲がない方がいいという思いのする移譲もあるんで、そういう選択、集中選択というものを是非必要だというふうに思っておりますし、私はですね、鹿追の吉田町長さんとも色んな意見交換するんですけども、ただ町づくりの視点がちょっと違ってまして、だめだというんでないですよ、だめだというんでなくて、吉田さんは将来のこと全部見通してですね。必ず田原君、道州制は来るだろうということで今からトレーニングというか、それをするんだという考えを元に進めておりますけども、私自身はね、それほど積極的でない事実、私自身は。ただ雄武町の住民にとってこの権限は何としても欲しいところに関しては是非これからも積極的に受け入れをしていくし、また敢えて何故権限これらに関しては権限移譲が必要なのかということを道の方に要望して、その根拠がね、示してなるべく町民に活用しやすい、そういう体制を作っていきたいというふうに思っておりますし、その段階では例えば道の職員の派遣をお願いする。ただ、今の段階ではね、移譲されたボリュームと職員を派遣する人件費とがね、なかなかね、噛みあってないのが現実なんですよね。他の自治体の首長さんもその件では非常に悩んでおりましてね、スムースに職員の派遣もされないし、財源もなかなか厳しい北海道が地方自治体に、その応分の負担をする負担額が非常に厳しいという悩みを皆さん抱えております。そういうことで当面積極的でない、鹿追の吉田さんとは距離があるというふうに認識をして頂ければというふうに思います。

質問 10番 石山泰一

それから5点目の交付金の関係ですけども、80万、今年計上されてるんですけども、道の資料によればですね、1回の事務かける単価かける時間という基本的なものが出ていると。それで当然積算上、掴みできてるわけではないと思うんですよ、どうも。先ほどの話では積算内訳が開始されてないようなお話でしたがですね、そうではないと。もし分かればですね、何事業に対してこの80万は来ているのか、お答え頂きたいと思います。

答弁 財務企画課長 原正美(財務企画課長は2012年3月まで)

ご質問の件でございますけども、13条項の権限に対して計算されておりまして、それぞれ単価かける件数というような試算になっております。最も大きなものとしてちょっと1件ご紹介しようと思いますけども、北海道漁港管理条例及び漁港管理条例施行規則、これによるもので合わせまして50万程あります。52万3,733円となりますけども、これにつきましては漁港の利用料、1件、396件で48万4,231円、また使用料62件で3万9,502円ということで、件数に応じて単価を単価を掛けたものでございます。このような形でそれぞれ事務事業ごとに積算されているのがありますが、先ほど私の方で答弁申し上げましたのは、この単価を積算するにあたって、人件費をどの程度見込んでいるかという、その内訳までは現状ではまだ全て開示されてるわけでございませんので、検証できないということをご説明したまででございます。ご理解頂きたいと思います。

質問 10番 石山泰一

13項目しかなってないと、来年というか、今年ですか、新年度は300項目受けようということですからね。非常にある意味では割の合わない仕事かなというふうに思いますし、漁港関係だって昔、歳入歳出変えかなんかで出てた記憶があるんですよね。手数料、帳簿の手数料なんかは。ですからそう目新しいものでもないんでしょうけれども、町長は是非今回の場を使って交付金のアップというものはね要望していかなきゃならないんだと思います。最後の6点目の権限移譲に関してですね、町村合併の問題はないということだったんですが、政権が変わっても、道と町村の関係における補完性の原理というのは私はずっと残っていくんでないかと思ってるんですよ。道が結局この補完性の原理の縦の原理、今どんどんどんどん権限移譲してきていますね。雄武は今は出来る出来ないで手を挙げてという段階で、権限移譲受けてるようですが、やはり道州制の絡みも多分あるんでしょうが、国税等の絡みの中で横の補完が必ず私は出てくると思うんですね。横の補完が出てくるとすれば当然この地区は紋別という形になるんでしょうけれども、そこまで踏ん張れるか、すぐ来るという話ではないんでしょうけれどもね、5千人ということを切らなければまだちょっと違った部分があるんでしょうけれども、5千人切ってしまうと、非常にその辺がきつくなってくるのかなというふうに思います。意見は町長の考え方、先ほどお聞きしましたので、なかなか答えも難しいんでしょうが、やっぱり情報収集してですね、対応していって、昨日一般質問にもあったように人口減を何としてでも食い止める施策を打っていくということがうちの町がこういう面ででも生き残っていく手立てにはなるんじゃないかと思いますので、ご検討頂ければと思います。時間の関係もありますので、次の2項目目に移りたいと思います。

出典:雄武町議会 平成21年12月議会 2009年12月16日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる