みんなの議会

音更町議会 平成25年第3回定例会 2013年9月19日

国保の広域化問題について

2013年9月19日、音更町議会の一般質問で、真田健男議員が「国保の広域化問題について」質問し、町長 寺山憲二、町民生活部長 宮原達史が答弁しました。

質問者
真田健男 議員
答弁者
町長 寺山憲二、町民生活部長 宮原達史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 9番 真田健男

本日最後の一般質問でございます。よろしくお願いいたします。通告いたしました国保の広域化問題について質問をいたします。税と社会保障の一体改革、こういう名のもとに消費税の増税が強行されました。一体改革というからには、社会保障の内容がどのようになるのかということも示されて消費税の是非等が問われるべきだというふうに思いますけれども、消費税の増税が決められてから昨年の総選挙、そしてことしの参議院選挙が終わった途端に中身が具体的に出てきているというような状態ではないか、このようにも思うところでございます。この社会保障制度を論議するのが社会保障推進法の中で社会保障制度国民会議ということが決められておりますけれども、その内容が明らかになってきているところでございます。消費税の増税そのものも財政再建や社会保障制度の充実のためと、こういうふうに言われておりましたけれども、この内容を見てみますと、社会保障制度の改善どころか、国民にとっては負担増、そしてまた給付減、こういう社会保障を私たちから言わせれば後退させるような内容のオンパレードではないかというふうに受けとめております。社会保障の根幹ともいうべき医療、介護、年金だけを見ましても、年金額の削減、それから受給年齢、現在65歳で満額支給になりますが、これが67歳とか、将来的には70歳とか、年齢の引き上げという言い方もありますけれども、私は支給年齢の引き下げというふうに受けとめていますけれども、こういうことが検討もされ、既に行われております。介護保険では、要支援の認定者を介護給付から除外をすると。さらには、特別養護老人ホーム等への入所は介護度3以上というようなこともきのうきょうの新聞に出ているような状況でございます。医療の分野、これは今問題になっておりますTPPともかかわってくると思いますけれども、混合診療、今の保険診療を一部制限をすると。そして自由診療を多くするというような混合診療が促進されようとしております。高齢者の窓口負担の増加、さらには給付費の抑制、これらがこの国民会議で検討されております。こういう意味では、国民皆保険制度が一層空洞化、崩壊をしていく可能性が強まっているのではないか、このように私は思います。国民皆保険の根幹を成すとも言うべき国民健康保険制度、この見直しも進んでおります。国保は、この10年来滞納世帯が高どまりをしております。そのために差し押さえや過酷な取り立て、これらが全国的に広まってきている状況でございます。そしてまた、高過ぎる国保税のために国保に加入できない若年労働者、ワーキングプア等を含めて、さらには無保険や窓口負担を苦にしての手おくれ受診、それによる死亡事故、こういうものも増大してきております。こうした国保の深刻な実態を無視してといいますか、厚生労働省は国保の都道府県化、広域化を着々と準備しているような状況でございます。社会保障制度改革国民会議では、都道府県を国保の保険者とする、こういう方向性が打ち出されております。保険主義の徹底による国保税を払った人だけの保険制度への変質が加速されようとしているというふうに受けとめております。社会保障そのものが後退させられる危険性が強まっていると言わなければなりません。言うまでもなく、国民健康保険は社会保障及び国民保健の向上に寄与することが目的、これは国保法の第1条にうたわれております。そしてまた、国の運営責任等を明確にしております。これは第4条でございますが。こうした社会保障制度でございます。ところが今、社会保障制度の考え方そのものについても、みんなで支えるだとか、まず自助、共助、公助、こういうことが強調されたり、変質させられようというような動きとなっているというふうに思います。国保問題についてはどの市町村においても今、言ってみれば一面では深刻な問題になってきていると思いますし、長年いろいろな問題を抱えている制度だというふうに思います。そこで、この国保の広域化について質問をいたします。1つ目、この広域化に向けた国の動向、今後のスケジュール、この広域化に対する知事会や町村会の見解、そしてその理由等について明らかにしていただきたいと思います。2つ目に音更町の国保の加入者状況、滞納状況、所得状況、これは概要で結構ですので、示していただきたいと思います。3つ目に、確かに医療費はふえております。国庫負担がこの間連続的に減っております。その分地方負担がふえているというような状況でございます。社会保障制度である国保、これはナショナルミニマムを維持するという点で国がその制度設計や財政運営に責任を持つべきと、こういうふうにこれまでも考えられてきていると思いますけれども、この国庫負担等の減少というのはやはり国の責任放棄ではないかと私は考えますが、どのような見解でしょうか。一地方自治体の当局者として国の姿勢をこのように言うことはなかなか難しいのかなというふうには思いますけれども、率直なお考えをお聞きしたいと思います。4つ目といたしましては、この広域化を行えば、これまで各市町村が行ってきた努力、国保税の引き上げ抑制や赤字補填のために一般会計からの繰り入れ等を行っておりますけれども、広域化が実施されれば後期高齢者医療と同じように繰り入れが難しくなる、その結果大幅な国保税の引き上げに連動をしていくおそれがあると思います。現在、音更町では毎年2億円とか3億円、こういう金額の繰り入れを行っておりますけれども、もし繰り入れをしなかった場合、音更町の国保税がどのような影響、引き上げになるのか示していただきたいと思います。さらに、広域化を行った場合の問題点といいますか、懸念等について列挙してお聞きをしているつもりでございますけれども、次に事業運営の問題でございます。現在の市町村国保というのは、被保険者が参加する運営協議会、そしてまた市町村議会の論議等も通じて、地域の実情に合わせた事業運営方針を決めて実施されております。しかし、これが広域化されて、北海道一本というようなことになれば、それぞれの市町村の住民の声、これは後期高齢者医療と同じように、反映することが困難になると思います。また、それぞれの自治体で努力してこれまで積み上げてきた独自減免等、これも消滅するのではないか、このように考えますけれども、これらについて見解を示していただきたいと思います。最後になりますけれども、このように考えてきますと、国保税は当然上がります。そしてまたペナルティーも強化される、こういうことでは、市町村のこの担当者も、これまで以上に滞納世帯がふえて、機械的な資格証明書、あるいは短期保険証、こういう発行、さらには差し押さえなど国保税の徴収の強化と制裁に追われることになるのではないかということを懸念いたします。もしこのようなことになれば、町民が主人公という寺山町長の政治姿勢でございますけれども、町民の信頼に根差した町政運営にもマイナスの影響が出るのではないか、このように考えております。広域化が抱える問題点について明らかにしたい。まだ数年先という見方もございますけれども、今からもう既に始まっているということで、この問題について質問をいたしますので、答弁のほどよろしくお願いいたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

国保の広域化についての御質問にお答えいたします。初めに、国の動向、今後のスケジュール、知事会、町村会の見解と理由についてでありますが、バブル経済崩壊後、日本経済が長期にわたり低迷する中、少子高齢化が進展し、社会保障制度の持続可能性の低下が問題化したことから、国において新しい社会保障制度のあり方をめぐる論議が開始され、昨年8月に社会保障税一体改革関連法が成立し、同時に社会保障制度改革推進法も成立いたしました。この中で、社会保障制度改革を行うために必要な法制上の措置は、法施行後1年以内に国民会議における審議の結果を踏まえて講ずるものとされましたが、本年8月6日に社会保障制度改革国民会議は社会保障改革の方向性を提言する報告書を政府に提出し、国保財政の構造的問題の解決を図ることを前提条件とした上で、国保の財政運営の責任を担う主体を都道府県とし、都道府県と市町村が業務を適切に役割分担し、保険料賦課徴収や医療費適正化のインセンティブを損なわない分権的な仕組みを目指すべきであるとしております。その後、政府は、8月21日に今後の社会保障制度改革の方向性や道筋などを盛り込んだ法案、いわゆるプログラム法案の骨子を閣議決定し、今後は国保改革などについて、平成29年度までを目途に必要な措置が講じられるスケジュールが示されており、関連法案につきましては平成27年の通常国会への提出を目指すこととなっております。法案骨子の閣議決定を受けて全国知事会は、単に保険者を都道府県に移行するだけでは国保の構造的な問題は解決せず、単なる赤字のつけかえにすぎないとし、財政基盤強化のために、後期高齢者支援金の全面総報酬割導入により不要となる国費を国保に優先投入すべきとしています。また、運営主体のあり方では、都道府県と市町村が権限と責任を分担し、市町村のインセンティブが働く制度とすべきであり、その上で将来にわたり持続可能な医療保険制度の構築に向けた道筋を提示すべきとの見解及び理由を発表しております。また、全国町村会も、国保の運営業務について、財政運営を初めとして都道府県が担うことを基本としたことは評価しつつ、財政上の構造的な問題の解決については知事会と同様の発表をしており、いずれの地方団体も、国による国保への財政支援の拡充により国保の構造的な問題解決を求めております。次に、音更町の国保の加入者状況、滞納状況、所得状況の概要についてでありますが、本町の国保の加入者状況につきましては、年度末現在の被保険者数で申し上げますと、平成23年度が1万2,804人、平成24年度が1万2,683人となっております。滞納状況につきましては、年度末現在の納税義務者数及び滞納繰越額累計で申し上げますと、平成23年度は1,515人で4億1,968万4,753円、平成24年度は1,517人で4億3,355万4,762円となっております。所得状況につきましては、当初賦課時点で申し上げますと、平成23年度は、所得のない世帯が1,474世帯で、構成割合は22.4%、100万円未満が1,813世帯、27.5%、200万円未満が1,615世帯、24.5%、300万円未満が629世帯、9.5%、400万円未満が218世帯、3.3%、400万円以上が840世帯、12.8%となっており、平成24年度は、所得のない世帯が1,461世帯で、構成割合は21.9%、100万円未満が1,879世帯、28.2%、200万円未満が1,642世帯、24.6%、300万円未満が651世帯、9.8%、400万円未満が242世帯、3.6%、400万円以上が793世帯、11.9%であります。次に、国保はナショナルミニマムを維持するという点で、国が制度設計や財政運営に責任を持つべきとのことでありますが、国民健康保険法では、被用者保険に加入していない全ての国民を国保の被保険者としており、これが国保は国民の健康を支える最後のとりでと言われているゆえんであり、これをもって国民皆保険制度が成り立っております。国保創設当時からしばらくは、国保の加入者は今よりも高齢者が少ない反面、事業者の割合が高く、高度経済成長に乗って所得も右肩上がりで、財政運営としての国保は健全でありましたが、その後、高度経済成長の終えんや高齢社会の到来、バブル経済の崩壊、医療費の増加などを要因として現在の状況に至っております。しかしながら、このように時代が変わっても、国民皆保険制度を維持していく中で国民健康保険は我が国の社会保障制度の中核として重要な位置を占めており、この枠組みの中で運営が健全に行われるよう努める責務は国にあると認識しております。今回のプログラム法案の骨子には、国保の運営業務については都道府県が担うことに加え、国保への財政支援の拡充という文言が明記されておりますが、現状の国保の構造的な問題を解決していくためにも、全国知事会の指摘にもありますように、単に運営を都道府県に移行するだけではなく、国による財政支援の拡充が必要であり、まさにこの点が被保険者の負担、すなわち保険税率などにはね返ってくる部分であり、私も、国が責任を持って制度を設計していただきたいと考えており、これが我が国におけるナショナルミニマムの維持になると認識しております。次に、一般会計からの繰り入れを行わなかった場合に税率の引き上げがどのくらいになるかについてでありますが、本町の国保会計は財政健全化分として一般会計からの繰り入れを行うことで収支の均衡を図っているところでありますが、仮にこの繰り入れをしなかった場合に、引き上げなければならない税率につきましては、均等割、平等割、所得割のどれをどれだけ引き上げなければならないか、いろいろなパターンがありますので、ここではその繰り入れ相当額を税で賄うことと仮定して、決算ベースで1人当たりの課税額で申し上げますと、平成23年度が7.8%、平成24年度が18.5%それぞれ負担がふえると見込まれるところであります。次に、広域化されれば住民の声を反映することが困難になり、自治体独自の減免制度も消滅すると考えられるのではないかとの御質問でありますが、現在は国民会議の審議結果を踏まえた国保制度改革案の方向性がようやく打ち出されたところであり、その具体的な改革内容は今後徐々に明らかになっていく段階でありますので、市町村が担う役割、具体的な業務内容につきましては現時点では明確なお答えができませんので、御理解をいただきたいと存じます。最後に、町民の信頼に根差した町政運営に逆行するのではとの御質問でありますが、国保の運営が都道府県に移行いたしましても、保険税の賦課徴収については引き続き市町村が担う仕組みを目指すとされております。これから国が制度を構築していく中で具体的にどのような方法でこれを行うか、現時点ではその詳細はわかりませんが、滞納世帯への対応や資格証明書の発行などは、法令が改正されてその制度が変わらない限りは、今までと同様に、町民の皆さんの生活と負担の公平を念頭に、信頼を損なうことのないように運営してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

再質問 9番 真田健男

それでは、再質問をさせていただきます。確かにまだこの広域化についてアウトラインといいますか、これからのものだという見方もできますけれども、先ほど答弁にもありましたように、社会保障制度国民会議が検討している方向性、あるいは考え方等は既に示されているところだと思うんです。そういう中で社会保障の維持、ちょっと発展というのは望めそうもないんですが、少なくても現在の社会保障の水準、これは維持させるべきだというふうに思いますが、どうもそれに逆行するような内容が示されているのではないかというふうに思います。確かに国保の問題点というのは目新しい問題ではなくて、これまでも財政基盤の脆弱性やら加入者、先ほどの答弁では、被用者を除いた人という方々が加入しているというような答弁でしたけれども、今は被用者がかなり入っているんじゃないんですか。例えば、毎年の決算審査のときに資料として出される滞納状況の一覧等を見ますと、職業別滞納状況、会社員が67.4、これは合計ですけれども。一般と退職分の合計。7割近くて、これが一番多いんです。この方々は被用者じゃないんですか、会社員というのは。事業主もいらっしゃるかもしれませんが。そういうふうに構成が変わってきた。それから、仕事のない人、それから年金生活者、こういうことで、この被用者を除く構成という言い方というのは事実と違うんじゃないかと思いますが、まずその点から、どうですか。

答弁 町民生活部長 宮原達史(町民生活部長は2014年3月まで)

国民皆保険制度を構築していく中で被用者を除く方々が国民健康保険に入るというのは法律上の言い方でございまして、あとは被用者としてどのような雇用のされ方かということで、最近は、非正規雇用といいますか、そういう方々が国保に流れてきているというお話もございます。それで国のほうも、被用者保険に入るための条件というか要件を緩和して、そちらのほうになるべく入れるようなシステムをつくろうという方向に向かっているということをお聞きしております。いずれにいたしましても、国民皆保険制度、これをざっくりと考える中で、法律上は、国民健康保険に入る方は、被用者保険に入っていない方を国民健康保険に加入させて、そして国民皆保険制度の最後のとりでとすると、そういう形になっております。以上です。

再質問 9番 真田健男

ですから、この滞納状況の資料、これは23年度、1,515人のうち987人が会社員に分類されているんです。7割近く。これが今言われた非正規の人方が中心のものだろうというふうに理解すべきなんだろうと思うんですが、そういうことでよろしいんですか。

答弁 町民生活部長 宮原達史(町民生活部長は2014年3月まで)

はい。会社員という項目は非正規雇用の方がほとんどでございます。以上です。

再質問 9番 真田健男

非正規雇用の方々、年収100万とか200万も行かないという方々が多いのかなというふうに思うんですが、まずこの国保問題の根幹にはやっぱり構成員の所得の減少という問題が1つはあるんだろうと思うんです。厚労省等のデータでも、国保世帯の所得、例えば90年には276万5千円だったものが2000年には190万9千円と。2005年には166万7千円、そして2010年には141万6千円というようなことで、20年前に比べて3分の2の所得状況にまで落ちている。もちろんこの間の経済不況といいますか、経済状況もあるでしょうけれども、こういう労働法制の問題も根底にあるだろうというふうに思うんです。それに連動しまして滞納世帯もふえていると。先ほど数字、2年間のやつを出されましたけれども、全国的に見ても今20%、世帯でいえば。金額でいえばちょっと下がりますけれども、5人に1人は滞納をしているというような問題というのがこの国保問題において大きいんではないか。なぜそうなっているかというものにも関連してくると思うんですが、音更町はここ数年国保税据え置きをしておりますけれども、全国的には上がっております。世帯当たりの保険料、先ほどの言った年代でいえば、負担率、所得に占める国保税の割合ですけれども、90年が5.64、2000年が7.76、2005年が8.69、そして2010年が10.11%と。これは厚労省の国民健康保険実施調査報告からですけれども、今、国保世帯において、そうでない世帯もそうですけれども、収入における1割以上が国保税とまで上がってきているという問題があって、どこも大変な状況になっているんではないか。所得の低下と、やはり国保税が高くなってきている、生活実態に比べて。これの原因が何かといったら、やっぱり国の国保に対する国庫負担がこの間ずっと減らされてきた。だから上げざるを得ない、あるいは繰り入れをするというような構造になっていると私は思いますが、国庫負担がどういうふうな推移になってきているか、これについてはどのように押さえておられますか。

答弁 町民生活部長 宮原達史(町民生活部長は2014年3月まで)

所得の減少であるとか、それに伴う保険料の負担率といいますか、それの上がり方、そのようなお話もいただきました。所得減少につきましては、やはり経済状況ということになってくるとは思いますけれども、国保の、厚労省の数字ということでおっしゃられていましたけれども、これは多分1世帯平均の所得だというふうに思っております。1世帯平均ということで考えますと、国保が出発した約50年ぐらい前のやはり加入者の構成が今とは全く違うというところがまずあると思うんです。全国の数字ですけれども、昭和40年には農林水産業を含んだ自営業者というのが68%、言ってみれば所得の多い方ですね。これが42年後の平成19年、後期高齢者入る前の年ですけれども、18.2%にまでその構成が下がっている、加入者の構成が。つまり68%が18.2%に下がっている。同じように、無職の方というのは、昭和40年には……。無職世帯ですね。済みません。6.6%。これが42年後の平成19年には半分を超えて、55.4%にまで上がっていると。まずこの国保の構造的問題という中で一番先にこの年齢構成が出てくると思います。これに連動してやはり平均所得も経済状況とあわせて、無職の方もふえるということで平均所得が下がっているというふうに考えております。本当はそれに伴って負担率も……。負担率というのは本当は平均所得に合わせて下がっていけば一番……。下がっていくというか、同じ負担率であればいいんですけれども、先ほど、2010年には保険料の所得に対する負担率が10%を超えたというふうにお話をいただきました。音更町につきましては、23年が8.4%、24年が8.9%、25年は、速報値ですけれども、また8.4%ということで、音更町の場合はこのところ税率を据え置いておりますので、所得がふえれば負担率が下がるという。この所得がふえるというのは多分農業所得によるところが大きいと思うんですけれども、一応9%を切った状態で推移しているということでございます。これに対する国の責任としての国庫負担というお話ですけれども、国保が始まったときには、医療費、全体、医療費かかった10割分の45%が国庫負担だったと。それが、昭和59年ごろだと思いますけれども、このときには保険給付費の50%。保険給付費の50%といえば、当時でいえばかかった医療費の約38%、9%ぐらいだと思うんですけれども、4割を切ったと。現在は保険給付費の32%が国庫負担ということで、これは、国のほうが国庫の負担率を下げていって、そのかわり調整交付金とかそういうものを制度をいろいろつくっていますけれども、出発当時の国保の理念で国が負担するという水準は下がってきているのは間違いないと考えております。以上です。

再質問 9番 真田健男

数字、国民医療費、あるいは保険給付費の負担割合でも示されましたけれども、データですから、同じもので比較しないと検討になりませんので、国保の収入に占める、全国のですよ。に対する政府の国庫負担という観点で見ますと、80年度で57.5%、1990年、このときに国保法の改正も行われておりますけれども、この時点で38%に下がりました。そして2011年度では25.1%まで国庫負担は下がっているんです。医療費の増大と。金額で見たらどうかといったら、この比率とまた若干違ってきますが、いずれにしても、国の負担がこの間ずっと下げられてきている。それによって都道府県の交付金やら、これは引き上げられる、そして加入者の国保税は引き上げないことには国保事業が運営できないという構造、この現在の国の国保に対する国庫負担の問題が大変大きい。ですから、町村会あるいは知事会の見解もお聞きしましたけれども、単に保険者を市町村から都道府県に移すということでは、都道府県としては、財政措置がなければ受け入れませんよというのが見解だと思うんです。その一方、国保事業運営に苦労されている市町村からは、都道府県のほうに移管してもらったほうがありがたいというのは率直に出ていると思うんです。ただ、国がちゃんと財政措置を持つべきだというような意見は附帯意見として出されておりますけれども。この国の負担の問題を改善しなかったらこの国保問題は、保険者を市町村から都道府県に移したところで変わりはないと思うんです。ただ、国の方向性ですから、市町村も内容を見ながらというような今態度をとっておりますけれども、その点ははっきりさせておく必要があるんではないかなというふうに思います。同時に、これは国の負担だけでなくて、もし移行されたら、市町村で行っている繰り入れ、これも、後期高齢者医療でわかるように、今繰り入れはルール分とそうでない分とありますけれども、国はこの繰り入れに対してどういう考えで市町村に指導をしているんですか。繰り入れに対する国の考え方、これをお聞きしたいと思います。

答弁 町民生活部長 宮原達史(町民生活部長は2014年3月まで)

繰り入れに対する考え方というのは、ルール分以外の部分だというふうに理解します。簡単に申し上げますと、安易な繰り入れはしてはいけないような指導はあります。それはなぜかといいますと、やはり赤字分を安易に一般会計からの繰入金で賄ってばかりいてはいかんと。加入者の保険料の料率、税率とのバランスを考えながら繰り入れしなさいということにはなっております。以上です。

再質問 9番 真田健男

いずれにしても、繰り入れをなくすための施策をこれから打とうとしているのがこの広域化の問題でもあると思っているんです。国の負担を減らしたがために、国保財政賄うのに市町村が、やはり住民の要望も受けながら、そしてまた、急激な国保税の引き上げは困難だというようなことでそれぞれの市町村が繰り入れをして、どうにか国保会計、実質収支は黒字ということにしているわけです。ですから、厚労省の厚生省白書では、市町村国保の57%でしたか、は赤字ですということを言っています。しかし、総務省の地方財政白書では、1965年以降毎年黒字基調で来ていますと。だから、市町村の国保はそれで運営できるんであれば問題ないんです。ただ、総務省は黒字と見ているのは、その繰り入れを見ているからです。見ていて、帳尻がどうなっているかということだけで黒字基調が65年から続いていると。しかし、厚労省は57%は赤字だと。毎年この間、地方自治体の繰り入れも、2011年度でいうと3,900億円から繰り入れをされています。これはだんだんふえてきています、ずっと年代追って。これを国はやめさせて、本当に保険料を払った人だけの国保税に将来的には持っていこう、そこから漏れる人はまた別の救済策、ここにまた混合診療等の、あるいは保険制度でTPPとも絡んでくる問題が出てくるんです。いや、お金のある人は保険入らないで、自分で生命保険会社なりそういうところにも入ってやってもいいよと。混合診療等の行き着く先はそういうことですから。国民皆保険制度という制度が壊される可能性が出てきている。ですから医師会等も反対をしているわけです。数年先ということですけれども、本質だけは見ておかないといけないんではないかというふうに思いますので。市町村がそこの国保事業を守るために繰り入れしていることを、違法でもないものをやめなさいというのは、私は地方自治に対する侵害でもあるんではないかな。都道府県がやっていることもやめなさいと。後期高齢者医療制度に今なっていますが、前は老人保健制度でした。これも繰り入れをして運営をしていた。しかし、北海道一本になったらこれもできないと。だから、こういう国の考え方そのものが私は問題あるんでないかと思うんで、その財政負担の後退と同時に、国の責任放置ではないかというふうに思うんですが、再度答弁をいただきたいと思います。

答弁 町民生活部長 宮原達史(町民生活部長は2014年3月まで)

安易な繰入金と私先ほど申し上げましたけれども、多分財政規律の面から安易な繰り入れはしないほうがいいというようなお話だと思います。市町村が今苦労して赤字を補填して国保を運営しているのは全国的に同じだと思います。先ほど町長からの答弁の中にも、後期高齢者医療への支援金、これを総報酬割にして、国の負担がなくなる、27年度の予算ベースで2,300億円と言われていますけれども、これをもし投入したとしても先ほどおっしゃられた全国の赤字3,900億円には到底達しないと。全国町村会でも全国知事会でもやっぱり意見を言っているのは、真田議員も先ほど言われましたけれども、財政問題を棚上げにしたまま安易に都道府県に国保の運営を移行しても同じことだよと。今度は市町村から見れば、都道府県が運営してしまうと、今まで市町村が国保の運営のために苦労して繰り入れしていた繰入金が行くところがなくなってしまって、赤字がそのまま残ってしまうと。知事会の言い方は、赤字のつけかえにすぎないという言い方していますけれども、これをどうやってクリアしていくのか。国のほうがその部分をちゃんと考えて補填して、どれぐらいの水準まで財政支援をして都道府県化していくのか、ここがやはり一番重要な点だと思います。これがまさしく加入者の皆さんの保険税の額にもはね返ってきますし、それから、ちょっと細かい話になりますけれども、都道府県化して、保険税を、市町村のほうにその賦課、収納だけは残すとしたときに、果たして税でいくのか料でいくのか、このままでいいのかという話も出てきます。となると、御質問にもありましたように、その町の、市町村の議会の権限が及ぶのか、それから、運営協議会というのが今各市町村にありますけれども、そういうものがちゃんと設置された意見が行くところがあるのか、いろんな細かいことが出てまいります。そのように税とか料1つとっても出てまいりますので、これから国が制度設計していく中で、その辺もつくっていくと思いますが、それとあわせて、地方団体が言っているように、財政問題、これを必ず、都道府県に移っても今と同じような状態にならないようにしていっていただきたいなとは考えております。以上です。

再質問 9番 真田健男

広域化後の具体的な中身がわからないということでそういうふうに言われますけれども、もう後期高齢者医療制度の実例があるわけでしょう。都道府県化するということはそういうことでしょう。だから、市町村の運営協議会もなくなれば、独自の減免制度もなくなる、都道府県一本のものでいく、ほとんどルール分、減免等でいえば法で認められた中身になっていく。後期高齢者医療制度で、それで支障なくサービスを受けている方もいらっしゃるとは思うけれども、保険料等を滞納するような世帯の声というのはなかなか届かない。市町村国保であれば運営協議会もあって議会もあってということになりますが、恐らく議会だって都道府県一本の議会になることが想定されていると思うんです。市町村議会云々というようなことには広域化は考えていないというふうに言っていいと思うんですけれども。ですから、メリット、デメリットを考えたときに、本当に効率的運営とか。国の立場からは、それだけ今度赤字補填等のあれが少なくなるわけですから、広域化を目指しますが、住民にとってどうなのかという視点でこの問題考えないといけないんではないのかなと。自治体、市町村、都道府県という前に、住民、国保加入者がどういうふうになっていくのかと。税金だけ上がってサービスは縮小されるというようなことが容易に想定されるわけで、ですからそれについての、今後のことではあるけれども大いに研究もし、その基点が住民であるというところをしっかりと持ってこの問題に対応していただきたい。機械的な国保税の引き上げ、全道一本でこれだけ必要だとなったらそれに見合う国保税が設定されるし、強制的にというか、本当に市町村の職員はその徴収業務、ペナルティーの制裁、ここに追われる、そのために住民と今まで以上に行政がかけ離れたことになりはしないかというところが一番の問題なわけです。5時にもうなりますので終えたいと思いますが、総括的に町長から答弁をいただきたいと思います。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

答弁させていただいたように、全国の町村会は、都道府県が保険者になることについては評価をしております。それは何かというと、やっぱり町村にとっては、将来の人口推計をしたときに、これからますます人口減少が続くだろう、そうしたときに保険者となり得ない町村というのはかなり出てくるだろうというようなことでもって都道府県が保険者になることについては評価していると。ただ、評価しつつも、財政上の問題がありますから、これを単に都道府県に移しかえるということについては、これについてはしっかりと国の責任において財政負担しなさいよと。今話題になっているのが全面報酬割ですか。協会健保に出している2,300億という金を国保にそのまま充当させなさいと。国は今まで2,300億出していたんだから、それをそのまま国保に持ってきないさいと、こういうようなことでございますけれども、必ずしも共済健保だとか健保組合だとかについては、今の国保のあり方については、逆に我々の負担がふえると。後期高齢者に対する支援金がふえているというようなことからこれに反対しているようでございますが、今の国民会議が出している報告の中では、やはり分権的な広域化、市町村がどこまで国保に関与できるのか。ただ徴収の業務だけでなくて、やはりそこのところには予防というような部分、それから、国保の徴収率によってどれだけ軽減ができるかとか、いろんなことが今言われておりますので、その辺の市町村の分権的な部分をいかに拡大していくかということを我々としては真剣に考えていかなければだめなのかなというふうに思っております。ただ、国民会議の中では、低所得者に対する軽減措置については、今以上に軽減措置をとらなければいけないというような提言も中には入っておりますし、逆に、国保の上限額についてはもっと上げろという提言もされております。これが協会健保であれば多分上限額というのは相当高いはずですけれども、国民健康保険であれば、支度金、介護やなんかに持っていかないとすれば、うちの場合は、医療分だけだと51万というような形でもって、他の健康保険よりも上限額が低く設定されているというようなことから、上げなさいという提言もありますので、中身を見ると、いろんな対策を講じながら広域化のほうに持っていく。もちろん毎年医療費が1兆2千億ほどふえていくわけですから、当然掛金もふえていくということは仕方のないことなのかもしれませんが、それに対する国の財源的な措置、こういったものも求めながら町村会としてもこれに対しては、市町村の発言権というか、そういうものの拡大を目指しながらこれに当たっていきたいというふうに思っております。先ほど言いましたように、町村会としては広域化については、これについて評価しているということだけは押さえていただければというふうに思います。その中で、各市町村がどこまで関与できるのか、その拡大に努めていきたいというふうに思っていますので、御理解賜りたいと思います。

出典:音更町議会 平成25年第3回定例会 2013年9月19日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる