みんなの議会

音更町議会 平成16年第2回定例会 2004年6月11日

食農教育の推進、体験学習の教育について

2004年6月11日、音更町議会の一般質問で、宮村哲議員が「食農教育の推進、体験学習の教育について」質問し、町長 山口武敏、教育長 高橋晃、経済部長 早川芳夫が答弁しました。

質問者
宮村哲 議員
答弁者
町長 山口武敏、教育長 高橋晃、経済部長 早川芳夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 17番 宮村哲

おはようございます。食農教育の推進、体験学習の教育について、質問をいたします。平成15年4月に発表されたスローフード宣言の中で、その基本理念として、次代を担う子供たちをはじめ道民の健康な食生活を守ることが明記され、取り組み指針として、子供たちをはじめ道民の食育を進めることが打ち出されました。家庭、学校、地域での体験と、食と農に対する理解、そして、生産者である農業者が積極的にかかわって、食の重要性の理解を広める必要があると考えます。また、食の安全性、安心につきましては、アメリカのBSE、アジア地域の鳥インフルエンザの発生で、食肉の輸入の停止が相次いでおり、国内で初めてのBSEが発生したようなパニック的な状況にはなっておりませんが、輸入に依存する食肉供給体制に対する不安もあり、大きな社会問題にもなっているのも一方では事実でもあります。健康や食の安全、安心をめぐる問題の根底には、生産者と消費者の距離が大きいこと、また、消費者の食に関する知識や関心が育っていない状況、更には、生産者側からも食育に積極的にかかわり、健康や食の安全、安心のほか、輸入への依存や、食糧自給率などの問題に関心を持ってもらう必要があると考えます。特に、本町は日本有数の農業生産地であり、生産者と消費者が身近に存在しており、食育には恵まれた環境下にあると思います。そこで、次の点について見解をお伺いします。一つは、小中学校における食農教育はどのように行っているのか。二つ目として、食農教育は、教育委員会だけでなく、関係機関、あるいは町民と一緒になって、全町的な取り組みをすべきと思います。また、今後において、新たに取り組もうとする施策はどのようなものを考えているのか、お伺いするものであります。三つ目として、農に対する理解を体験によってより深めるために、例えば校外授業の一環としての農業体験小学校的なものを開校して、食農教育を進める考えはないか。以上、3点についてお伺いするものであります。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

食農の教育の推進、体験学習の教育について、お答えをいたします。初めに、私から全町的な食農教育に関して一括してお答えをさせていただきます。農業は、自然と向き合いながら生命を育み、食の生産を通して人類の社会、経済並びに文化の振興に貢献する産業であると考えております。私たちの生命と健康を支えるこうした農業の持つ教育力を多くの人たちと共有し、生産活動の拠点である農村を健全な姿で次の世代に引き継ぐため、一人ひとりが食と農の関係を問い直すことが極めて大切であると考えております。本町では、昨年度から音更町営農対策協議会の事業の一環として、町農業試験研究センターの一部を活用し、親子で農作業の体験や作物の栽培を通して、作物を育てる楽しさや収穫の喜び、食料の大切さを学び、環境や農業、食に対する関心を高めることを目的に、農作業体験事業、親子あおぞら教室を開催しております。参加者は、主に市街地の方々が多く、昨年度は20組で51名、今年度は24組で71名で、事業の内容としては、馬鈴しょ、スイートコーン、大豆、カボチャ、ダイコンの5品目について、5月から9月にかけて、播種、草取り、収穫を行い、更にふれあい交流館での試食会も計画しております。農作業体験をしたことのないお子さんも多く、土とのふれあいを通じて、農業への関心が大いに高まるものと期待をしており、今後とも参加者の意向などを踏まえ、内容を更に充実するよう、町としても支援をしてまいりたいと存じます。また、新鮮でおいしい地元の食材のよさを知っていただき、地産地消を推進する観点から、これまで地場産品消費拡大推進事業として、町内の学校給食に、旬の野菜であるブロッコリー、長イモなどを提供しており、更に今年度は、新たに道産小麦のホクシンとキタノカオリをブレンドしたパン製造の取り組みに対し助成することといたしております。また、JA音更青年部が、今年度から、小学生を対象として、牧場の乳搾り、子牛とのふれあいなどの学習事業、わくわく農業体験を計画しているとお聞きしております。こうした、生産者自らが主体となり、地元の食と農業を消費者と共有していく取り組みは、非常に重要なことであろうと考えております。本町の基幹産業である農業が、町民の理解のもとに、持続的に発展するよう、関係機関とも協力してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。なお、小中学校における食農教育につきましては、教育委員会から答弁をさせていただきます。以上でございます。

答弁 教育長 高橋晃(教育長は2007年3月まで)

1点目の、小中学校における食農教育についてお答えを申し上げます。近年、社会環境の変化や食生活の多様化などから、食に起因するさまざまな問題が引き起こされております。このような中で、子供たちが食に関する知識を身につけるだけでなく、その知識を望ましい食習慣に結びつけ、食に対する自己管理能力を身につけることで、生涯にわたって健康な生活を送ることができるよう、食に関する指導の充実が一層必要とされてきております。このようなことから、文科省は、食農という言葉ではなく、食育という表現で、食に対する広い意味での教育が改めて課題となっているところでありまして、食に関する指導は、健康だけでなく、豊かな人間性や社会性の涵養をも促す働きがあるとされております。このような食に関することは、伝統的に家庭が担ってきましたけれども、核家族化の進展や外食、あるいは調理済み食品の利用の増大等により、保護者が自らの経験だけでは対応できない今日、学校における食に関する指導の充実が必要とされているところでもございます。本町での小中学校の食育の取り組みについてでございますが、学級担任を中心にして、養護教諭、学校栄養職員との連携のもと、給食の時間において、学校給食そのものを生きた教材として活用した指導が行われているほか、教科指導や学級活動、あるいは総合的な学習の時間などを通して、学校教育活動全体の中で、食事を通して自らの健康管理についての指導を行っているところでもございます。具体的には、小学校の家庭科、中学校の技術家庭科においては、バランスのとれた食事の重要性などを、保健体育科においては、望ましい食事のあり方等についての生活習慣を身につける必要性などを指導しているところでもあります。食に関する指導においては、学校給食によって、見る、食べるといった行為を通じて、楽しみながら児童・生徒の興味、関心を引き出すことができ、いわゆる食育としての高い教育効果が得られるため、学校給食を有効に活用した取り組み、また、町や農協が推進しています地場産品消費拡大推進事業の支援をいただき、学校給食に地域の食材をということで、毎月1回、十勝を食べよう給食を実施しているところでもございます。また、総合的な学習の時間におきましても、食、農業をテーマとして、地域、PTAの方々の御協力をいただき、それぞれの学校が持っている学校菜園での農作物の栽培体験学習や、地域調べ学習など、地域産業についての理解を深める学習の取り組みも行っております。更に、給食だよりなどを通じて、家庭と一体となった取り組みも進めているところでもございます。なお、本年度、生涯学習課が窓口に開設しています少年ふるさと体験教室、これにおきましても、搾乳、ホクシン小麦によるパンづくりなどを体験学習として計画しているところでもございます。何と言っても、食べるということは生きるための基本でございます。このことを子供たちにしっかりと教えることが大切であると思っております。御理解をいただきたいと思います。以上でございます。

再質問 17番 宮村哲

再質問させていただきます。私の質問に対して、非常に親切にというのか、丁寧に、きちっと調べていただいて、報告というか、答弁があったわけであります。そこで、ちょっとだけ質問させていただきたいと思うのですけれども、町長の答弁いただいた中で、ふれあい交流館ですか、試験圃がありますが、その中で、町営の対策協議会の事業の一環として、親子のあおぞら教室をやっているということの中で、去年から、去年が51名で、今年は71名ということで、非常に食に対する体験というんですか、関心を持って、増えてきているということで、非常にいいことだなと思っています。たまたま私、あそこを通ったときに、ちょっと用事があったものですから、これは試験圃の関係ですけれども、役場と農協だとか、いろいろなことを一生懸命試験をやっておりました。作業をやっておりました。その中の1人、あそこに普及員の方、名前はちょっとわかりませんけれども、その話をちょっと聞いたのです。面積はどれくらいやっているのでしょうかと、そう聞いたら、10アールという答えが返ってきたものですから、これから増えてくると考えると、試験も大事だろうし、あと20アールくらい足して30アールくらいで、何とか少し余裕はないものかなというようなことを感じたものですから、そういうようなことの中で、今後検討していただければということの中で、これは相手があることですから、答えを求めることはできないだろうと思いますので、その辺はよろしくお願いしたいなというふうに思います。それから、町や農協の推進ということの中で、地場品を、消費拡大という中で、そういう人たちの推進の事業の中で支援を受けて、十勝を食べようということの中で、月1回、学校給食の中で給食をやっているということについて、これも非常にいいことだと。ただ、月1回ということですから、せっかくおいしかった味も、1回なら忘れてしまうのではないかなと思うので、これももう一つくらい、音更を食べようということの中で、追加はできないものかなということの中で、これもひとつ検討していただければというふうに思っております。それで、総合的な学習の時間の中でということで、食と農業をテーマとした、地域、PTAの方の協力を得て、農作物栽培を、体験学習をやっているということなのですが、栽培体験学習ということについて、どんなようなことをやっているかということで、ここだけひとつお答えをいただければというふうに思います。

答弁 経済部長 早川芳夫(経済部長は2007年3月まで)

最初に、面積の、今、あおぞら教室で10アール、いわゆる1反ということをやってございまして、今後、この面積を増やすことができないかというようなお話でございますが、このあおぞら教室、あくまでも営対の中で、体験学習、いわゆる子供たちに土に触れさせよう、農作物に親しませようというようなねらいでやってございまして、あそこの試験研究センターの面積は全部で2.1ヘクタールというようなことでやってございます。その中の一部、10アールを活用して、昨年から実施しているという状況でございまして、これらの、先ほども答弁にありましたけれども、今後、参加者等の意向を確認しまして、一応事業の内容、あるいは面積の拡大等も今後検討してみたいというふうに考えてございます。以上でございます。

答弁 教育長 高橋晃(教育長は2007年3月まで)

総合的な学習における学校菜園といいますか、ここでの内容でございますけれども、学校20校ありますけれども、学校菜園、19校持っています。緑南だけ、ちょっと菜園は持っていないようでございますけれども、そんな中で、小学校の場合は学科の中での授業がありますので、菜園が必要なわけでございますけれども、そんな中で、柳町小学校が一番面積的には多いみたいですけれども、1千平米ぐらい。あとは300、200、大体平均で四、五百平米というような面積のようでございます。どこの学校も同じようでございますけれども、ジャガイモだとか、カボチャだとか、ニンジンだとか、トウモロコシだとか、あるいはキャベツだとか、その類のもの。珍しいものでは、スイカだとか、あるいは長イモだとか、あるいはメロンだとか、こんなようなものも作っている学校もあるようでございます。ただ、面積的なものもあるのでしょうけれども、学校菜園で生徒たちが管理しているという中では、日ごろ、毎日の管理といいますか、種を植えてから収穫まで、これを全て責任を持って子供たちがやっているというのは、小さな面積のところはやっている部分があるのですけれども、ある程度の面積を持っている菜園につきましては、やはり先生方だとか、あるいは公務のおじさんたちが手伝ったりしてやっている部分が多いようでございまして、面積的には、今ある面積が限度かなと。これ以上を子供たちにやらせると負担が多過ぎるのかなという部分がございまして、そんな意味でも、できるだけ作付け、あるいは収穫のときだけでなくて、ふだんから菜園とかかわりを持って、できるだけ子供たちが100%に近いだけ管理できるような方法にするようにお話もをしていかなきければならないのかなというふうには思ってございます。そんな中で、具体的に細かな話はこの質問から聞いておりませんからあれですけれども、この菜園がどういう利用の仕方をされているか、もう一度確かめまして、そんなことも含めて考えていかなければならないというふうに思っているところでございます。以上でございます。

答弁 教育長 高橋晃(教育長は2007年3月まで)

1回やっている、それを2回に増やせれないかという御質問かと思いますけれども、できるだけ多く地場産品といいますか、それを取り入れるということでやっているわけでございますけれども、今、給食のあり方を見直そうとしています。そんな中で、給食事務の配置も含めて、それぞれの学校でやっているものをもう少し簡素化できないかとか、いろいろなことを考えております。その中で、食材の購入も一括購入ができるものがないか、特に調味料あたりは、各学校で買うより一括購入した方がもちろん安く買えますし、保存のきくものだとすれば、そんなようなことも含めた中で、今、学校給食の事務のあり方、あるいは食材の購入の仕方、これも含めて、今年、ちょっと検討しようというふうに考えておりますので、そんな中でも、取り組めるのかどうか、検討してまいりたいというふうに思います。

再質問 17番 宮村哲

前向きな姿勢ということの中で、ありがたいなと、今後とも積極的にやってほしいということを申し上げておきたいというふうに思います。今、食糧・農業・農村基本法ですか、これが前倒しの中で、今見直しされようとしていますね。そして自給率の問題が出てきます。それから、食育基本法も、10月ごろを目途に成立をさせたいというような考え方があるようでありますから、今、いろいろ答弁いただいた中で、非常に中身のあることをやっていただいていると思っています。ただ、その中で、今生徒が4,170名ぐらいいる中で、今いろいろと基本法が決まっておりてくると、かなり内容がまた、中にも入ってくるのかなという感じがするものですから、その点についてもひとつ御配慮をいただきたいものだというふうに思っています。それから、そういうのが入ってくると、今まで道内の中でやっています、先生方にも農作業の体験をさせているというところもあります。これは苫小牧なのですけれども、10年以上の先生の希望をとって、農協だとか、あるいは畜産関係だとか、そういうようなところで体験をさせて、あるいは農家へ入って、ホウレンソウを収穫したとか、そんな例もあるようです。それから、これはそば打ち体験とか、これはいいのでしょうけれども、そのようなことをやっていると。今後ともそういうようなことがだんだんと求められてくるのかなというふうに思います。それから、音更農協の青年部の体験学習の方たち、これも非常に生産者が、やはりこれから農業ということの中で、みんなに接触してもらおうという中で、農協青年部が中心になっていることについて答弁もあったわけでありますけれども、私も新聞を読んで、非常にいいことだなと思っています。それで、そこに書いてあることは、この次は畑作を考えているのだというようなこともありますので、いろいろな面で、ひとつこのことも大きな期待をしているところでありますし、それから、芽室町が、野菜を中心として、これは6年前から、芽室農業小学校開校ということでやっているのです。48人しかいないということですけれども、これは校長先生は常山町長なんです。そして6年前からやって、全国で確か12番目ということの中で、これも新聞に載っていましたね。それから、川西の小学校では、一般馬鈴しょと長イモを植えて、1,500かな、植えて、これも秋、楽しみなのだというようなこと。最近載っていたのは、一番関心があったのは、私、鹿追町ですね。今まではバケツで水田を、苗をつくっていたということの中で、今度はハウスで、これは7日の新聞なのですけれども、ハウスで、主食の米を中心とした、一人一株ずつ植えて、秋には餅つきを楽しみにしてやるのだという、そういう認識をさせているということが新聞に載っていましたから、これもいい例だなと思ったものですから、それに負けないくらい音更町もやっているような答弁いただいたものですから、特別どうこうというわけでありませんけれども、その中で、これからはやはり家庭でできること、学校でできること、地域でどんなことができるかということを、食と農に対する理解、そして生産者の我々もしっかりと積極的に加わって、農業者が積極的に加わって、食農の重要性をみんな理解していくことも進めなければいけないだろうと、私も農業者の一人としてそんなことを考えたものですから、質問させていただきました。要望ということの中で、終わらせていただきます。ありがとうございました。

出典:音更町議会 平成16年第2回定例会 2004年6月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる