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音更町議会 平成14年第3回定例会 2002年9月18日

電子自治体への取り組みについて

2002年9月18日、音更町議会の一般質問で、佐藤英議員が「電子自治体への取り組みについて」質問し、町長 山口武敏が答弁しました。

質問者
佐藤英 議員
答弁者
町長 山口武敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 23番 佐藤英

電子自治体への取り組みについて御質問をいたします。IT革命というお題目を唱えさえすれば、人類が皆幸福になれるという幻想は、アメリカのITバブル崩壊によって消え去ったと思います。私は、これにより、かつてのような浮ついた議論が後退したことはかえってよかったのではないかというふうに思っています。しかし、ITバブルは消え去ったといっても、21世紀は確実に高度情報化社会への道を突き進まざるを得ないことでは、だれも異論がないと思います。情報と通信が融合したIT革命は、新たな社会構造を創出しようとしています。2000年7月に、内閣総理大臣を本部長に、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)でありますが、こちらを設置し、同月開催された九州・沖縄サミットで、グローバルな情報社会に関する沖縄憲章を採択しました。これらを受けて、2001年1月には、高度情報通信ネットワーク社会形成基本法を施行し、その中で、IT国家の形成とともに行政サービスのIT革命として、国における電子政府、地方自治体における電子自治体の実現を掲げるに至っています。いわゆる国家戦略、e-Japan構想であります。IT技術を高度に利用した電子政府、電子自治体を構築するために、IT戦略本部は基本戦略を発表し、行政内部の電子化、地方公共団体の取り組みへの支援、調達方式の電子化などなどが重点政策として掲げられ、このような電子政府、電子自治体を2003年度までに実現し、2005年度には世界最先端のIT国家の実現を目指すことを表明しています。地方自治体においては、旧自治省がアクションプランを策定して、行政のオンライン化、住民からの申請、届出などのオンライン化、行政分野における情報化の推進、電子決裁、住民基本台帳ネットワークシステムの整備、消防・防災分野における情報通信の高度化、歳入歳出手続の電子化と電子調達、電子投票システムの検討、公営企業の効率化、高度化の推進などを進めることとしていますが、全国的には先進事例が散見されるものの、実際の自治体経営の現場においては、まだまだ発展途上段階にあるのではないでしょうか。そこで、私どもの音更町において、電子自治体の構築について、現在までどのような取り組みがなされ、実現されてきたのか、以下の項目に従ってお尋ねをしたいと思います。住民からの電子申請、庁内での電子調達、電子決裁、公共事業などの電子入札、選挙投・開票の電子化など、行政事務の電子化は現在までにどの程度検討して、実現しておられるのか。また、これらの実施に向けて、問題点や解決しなくてはならないもの、さらにその効果をどのようにとらえているか。以上であります。(拍手)

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

電子自治体への取り組みにつきましてお答えをいたします。国は、21世紀を迎え、我が国のあるべき姿を、インターネットなどを活用した高度情報通信ネットワーク社会を形成することが不可欠であるとの考えから、平成12年に高度情報通信ネットワーク社会形成基本法を制定し、国家戦略として、平成17年に世界最先端のIT国家となることを目指すe-Japan戦略を掲げております。e-Japan重点計画が作成され、世界最高水準の高度情報通信ネットワークの形成、教育及び学習の振興、電子商取り引きなどの促進、行政の情報化及び公共分野における情報通信技術の活用の推進、高度情報通信ネットワークの安全性及び信頼性の確保の重点政策5分野が定められており、平成15年度までの電子政府、電子自治体の実現に向けて、行政内部の電子化、官民接点のオンライン化、行政情報のインターネット公開、利用促進、地方公共団体の取り組み支援などを促進し、幅広く国民、事業者のIT化を促すこととなっております。電子自治体の実現に向けては、行政のネットワーク化への取り組みとして、庁内LAN、1人1台パソコンの整備、総合行政ネットワークの整備、また、申請、届出など、手続の電子化への取り組みとして、組織認証基盤及び個人認証基盤の構築、申請、届出など、手続に関する汎用システムの構築など、IT化の標準の提示がなされております。本町における取り組みについてでありますが、現在、庁内LANの構築や、一部出先部署を除き、庁舎内における1人1台のパソコン配備により、庁内電子メールの活用や、例規、議会議事録のデータベース化など、情報の共有、財務会計システムの稼働など、行政事務の効率化が図られてきており、また、ホームページの開設により、行政情報の発信及び町民の意見受信など、一つの行政窓口の機能を果たしているところでもあります。御質問の、電子申請、届出、電子調達、電子入札につきましては、法人や個人など、申請者などの本人確認が必須条件となることから、組織認証基盤及び公的個人認証基盤の整備、また、歳入歳出手続の電子化などに係る規定や、電子納税に係る規定の整備が必要となるところであり、これらに関するオンライン化関係3法案が本年6月に国会に提出されましたが、継続審議案件となったところであります。行政のオンライン化としては、各地方公共団体と国の府、省、住民などとの情報交換を可能とする総合行政ネットワーク、LGWANの整備計画が進められており、既に都道府県がこのLGWANに接続し、本年4月から、国の府、省のオンラインである霞が関WANと接続しているところであります。LGWANは、電子文書を地方公共団体間相互、霞が関WANとの相互でやりとりすることなど、より広範な情報交換、情報共有を実現することにより、行政事務の効率化、迅速化が可能となります。また、法人や個人などに対する申請、届出などの手続の電子化などの行政サービスを提供することにより、住民サービスの向上が可能となるものであります。本町も、次年度にはこのLGWAN接続を考えておりますが、主な活用範囲として、まずは地方公共団体間相互通信や、霞が関WANとの相互通信など、電子文書交換が可能となります。申請、届出などの電子化、電子調達や電子入札などについては、システムに認証基準の設備も組み込まれていますが、法人や個人の認証制度の法整備などに一定の期間がかかることもあり、後年次での実施となるものと考えております。電子決裁システムにつきましては、差し当たっては財務会計システムへの導入が取り組みやすいのではないかと考えております。しかしながら、財務会計システムがスタートしたばかりであり、運用状況を見きわめた段階で、電子決裁システムの導入を考えているところでもあります。電子投票・開票制度につきましては、平成13年11月に可決成立した電磁記録投票法により、地方公共団体が条例で定めることにより、当該地方公共団体の選挙において、電磁的記録式投票機を用いた投票を行うことができるものであります。本年6月23日に、岡山県新見市において、市長選挙及び市議会議員選挙が日本で初めて電子投票制度により執行されたところであります。この実施結果として、選挙終了後では、8割以上の有権者が次回の選挙でも電子投票を行いたいとの意向調査結果となり、電子投票制度を導入して成功したと考えているところでありますが、課題として、導入経費が多額にかかること、不在者投票が除かれており、開票時間の短縮ができなかったこと、機械での安全性、正確性で、訴訟となった場合、市の選挙管理委員会が受けなければならないことなどが挙げられております。本町におきましては、今後、この制度を導入する地方公共団体の実施結果などを見きわめた上で、導入の可否を考えてまいりたいと存じます。今後、行政事務の効率化、迅速化及び住民サービスの向上を図っていくためにも、行政のIT化は必要不可欠なものと考えておりますが、IT化に向けての取り組みにつきましては、各種システムの構築費や維持費など、多額の経費がかかることもあり、財政状況も見きわめ、計画的に進めることが必要であり、推進体制の整備を図るとともに、補助事業などを活用し、できるものから順次システム構築を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上でございます。

質問 23番 佐藤英

御答弁いただきましたけれども、音更町の大きな課題であります行政改革という観点から見ますと、私が今質問をさせていただきました電子自治体の実現ということは、行政サービスを顧客として、いわゆる単なる住民という形でなくて、顧客ということで再認識をしまして、行政事務の全面的な見直しを行うというふうなことにつながるというふうに私は思っています。その一つは、役所窓口を巡回することなく用件が済むワンストップ行政。それから、二つ目としましては、役所の勤務時間帯に左右されないで、顧客が自由に訪れることができるノンストップ行政。三つ目といたしましては、顧客、住民が、都合のいい場所でサービスを受けることができるマルチアクセス行政。こういうことの構築、これが大きな点ではないかなというふうに思っております。町長の御所見をお尋ねをしたいというふうに思っています。そして更に、この行政事務の電子化というのは、人と人とのつながりを希薄にするというふうな意見もありますが、私は、コンピュータにできることはコンピュータにやらせて、人間が本来やらなければいけないことの方に時間を多く割くという、こういう考え方が基本にあるのではないかというふうに思っています。ですから、住民とのふれあいですとか、そういったものを本来行わなければいけなかったことを、日々のルーティンワークから解放することによって時間がとれるのでないかなというふうに思っております。この辺についても御所見をお尋ねを申し上げます。それから、この電子自治体の構築のために解決しなければいけないものは何かという点で、御答弁がされておりませんでした。私が期待するところは、実は職員の意識改革の問題なのであります。ハードの部分ですとかシステムの部分というのは、確かに今、御答弁の中にありましたから、それはそのとおりであると思いますけれども、私は、実際、コンピュータを使うのも人間ですから、人間の側の意識改革がされないと、何の役にも立たないブラックボックスになってしまうというふうに思います。例えば、鳴り物入りでスタートしましたけれども、財務会計システム、音更町は導入いたしましたけれども、しかし、これが導入されて電子化が図られているのですが、肝心要の決裁事務、最後の最後の決裁に関しては、いまだに紙と印鑑による決裁なのです。これもわざわざ印刷をし直して、財務会計システムにのっているのに、わざわざ紙に印刷し直して、またはんこを押してある。これはさながらスタンプラリーのようでありまして、私から言わせれば愚かな仕事としか映らないのであります。こういうふうな基本的な理念というものを理解していない姿は、やはり職員の意識改革、とりわけ私は、幹部職員の中にそういうふうな意識が希薄なのではないか、そのせいではないかというふうに思います。それから、出先機関等が音更町にたくさんございます。これからも行政のあり方としては、出先機関というのは多くなっていくでしょうし、また、重要視されていくというふうに思います。しかし、それらに所属する職員が、いまだに決裁を受けるために、決裁の紙をバインダーに挟み、それをわざわざ車に乗って本庁まで来て決裁を受ける。そんなむだなことをいまだに続けているのです。私は、効率化を求めて電子化を進めていくのがその目的でありますし、御答弁の中にもそういった趣旨のものがありました。しかし、これらの行為がいまだに続いているということは、どうしても理解できない。一刻も早く見直すべきだし、簡単に見直せるものだと私は思いますが、いかがでありますでしょうか。これは住民の側も職員の多くも、意思決定の遅延性、遅い、スピードがない、それから不正確だ、こういったことに対して不満を持って、そこに対する改革を求めている。ここを解決するための電子化なのだというふうに感じていただきたいと思います。遠くいにしえの時代から進んでおりますけれども、公、それから民間にかかわらず、紙決裁、紙文化、こういったものにとらわれて、いつまでも現状打破できない、その意識改革の薄さ、ここは強く私は指摘をしたいというふうに思います。一刻も早くこの紙決裁至上主義の現状から脱却をしていただきたい。そういうことによって、現場への権限委譲ですとか、それから意思決定過程の公開だとか、更には、行政事務の末端職員全体での参画というか、こういったものにつながっていくというふうに思います。これらについても御答弁をいただきたいと思います。以上です。休憩(午前11時54分)

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

先ほどの再答弁ということで、御意見をいただきました。お話のとおり、やはりこれからの新しい時代、特に21世紀の事務処理のあり方、こういったものの考え方につきましては、もちろん政府といたしましても、平成15年度を目途に、やはりこれらの取り扱いについても一定の考え方を持って進めていきたい、そういうことでございますので、やはり私どもも、地方自治のあり方といたしましても、やはり大きな一つのうねりの中でこういう方向づけがされるとするならば、やはり今からそういう心の準備といいますか、そういう体制づくりというものが必要ではないかというふうに考えているところでもございます。ただ、実際問題、これらを実施をしていくということなりますと、単なる事務能率主義ということだけにとらわれないで、やはり住民サービス、あるいはいろいろ住基ネットの中でも出ておりますように、個人情報、こういったものが十分守られていくような、そういう体制で行わなければならないものというふうに思っております。また、議員にも御指摘といいますか御意見いただきましたように、やはりこれらを行うのはだれかということになりますと、職員一人ひとりのやはり意識の取り組みであろうと。そういうことからいたしますれば、やはり新しい一つの取り組みとして、これらを研修なり、あるいはそういう一つの意識のもとにこれから進めていかなければならないのかなと、そのようにも思います。ただ、これらはややもするとITに振り回されてしまうということのないように、やはり我が町にできることから順次、また、住民に直接利益を被るような、そういうこともやはり考えながら、これらを利活用していくという、そういうことをやはり基本的に考えていかなければならないだろうと、そのようにも思います。それからもう一つには、決裁のあり方、とかくこの行政ははんこ行政、またそのはんこそのものが、またその責任にもつながっていくというようなことでございます。今年も伝票につきましては電算化をしたというような形の中で、今年初めて取り組んでいるわけでありますけれども、御指摘のとおり、やはりむだがないか。一つの責任体制だとかそういったものが今までの行政の中の流れの中にあったわけでありますけれども、努めてこういう決裁の権限というものを下におろしていき、その責任体制の中で事務改善は行っておりますけれども、やはり議員がおっしゃるようなことも十分これから改めていかなければならないというふうに思い、また反省をしながら、これを取り組んでいかなければならないのかなと、そのように思います。ただ、ああいう伝票のようなものについては、一定の仕組みというものがきちっとされておりますから、ある程度決裁権的なものについては下におろすなり、あるいは電子決裁というのも可能な、今うちの体制の中で、もう一つ加えることによって電子決裁ができるというようなことでございますから、これらできることについては、やはりそういう改善をしていきたいなと、そのように思っております。ただ、単なる能率的なことだけではなしに、能率的なことだけで解決をするということだけではちょっと、いろいろな仕事の中には、新しいもの、あるいはこういう事務改善的なものが出てきますと、とかく担当においてはマンネリ化しつつある、こういうことがございますし、また、一つの仕事を行っていく上での決裁的なものというようなことになりますと、やはり決裁の段階で、お互いに話し合い、あるいは協議をし合い、そういうようなこともやはりある程度、担当に任せたからすべてそこで行えばいいというものだけではなくして、伝票の決裁についても、この仕事が終わったのだな、これが今支出につながっていくとか、仕事の流れというものもございますし、先ほどにもちょっとお話をさせていただきましたけれども、こういう伝票といいますか、機械に使われてしまい、人間関係が薄れてしまう、あるいはお互いの文殊の知恵というものを連結させていく、そういうこともやはり必要なのかなと。そんなことからいうと、どれがどっちということではなしに、やはりそういう意味合いもあるというようなこともひとつ御理解をいただきたいなと、そのように思うところでもございます。それから、この電子化といいますか、パソコンの時代に入ってきているというようなことから、かなりの部分について、電子を使った中での事務改善も行ってきているわけでもございますし、特に今年からでございますけれども、やはりこれからのそれらを取り扱う重要性、あるいは量的なもの、こういうものを考えまして、一応専属にその担当2人を置いた中で、これからのやはり新しい時代に向けた準備といいますか、こういうものを取り組むためにも、そんなようなことも準備をさせていただいているところでもございます。電子政府と言われるように、今、インターネットで霞が関WANの方につなぎますと、すべて国の、国会の情勢等が一瞬にして出てくる、そういう流れがあるわけでございますので、こういう今から一つの心の準備、あるいはそれらを進めていく体制、あるいはその財政措置、こういうものを考えながら、一挙には正直言って無理かと思いますけれども、その必要性は、議員がおっしゃるとおり、そういう方向性を見出しながら取り組んでいかなければならないというふうに考えているところでございます。

質問 23番 佐藤英

町長の再答弁の中では、かなり後退した印象を受けるのですけれども、今の決裁事務のあり方は、これはこれで意義があるし、いいのだと。だから御理解をいただきたいというふうな趣旨の答弁でありましたけれども、これは、確かにこれまでは、いわゆるコンピュータというものが存在しない中では、システムとしては機能してきたやり方だったのだと思います。しかし今、21世紀、これだけ便利なものができて、もっといいシステムを構築できる可能性があるとするならば、今まで使っていたシステムがいいからということで、そこにいつまでもしがみつく必要は私はないのではないかなと思うのです。一度、職員なり、出先の関係の職員なり、聞いてみたらいかがですか。この伝票を回覧して決裁を受ける、紙をわざわざもう1回印刷をし直して、はんこを押して、またはんこをもらいに行くやり方が一番効率的で効果が上がる決裁システムであるかどうか、聞いてみたらいかがですか。私は、今町長が言われたような答えは返ってこないと思いますよ。それから、伝票を回すことによって、こういう流れで進んでいるのだなということがわかるというふうにおっしゃいましたけれども、それは上に積み上がっていく過程で、上の方々だけが知り得る情報であって、一体自分が起案したことは、自分の手から離れた瞬間に、いろいろな決裁事項もそうですけれども、どうなっているのだろうというのはわかりづらいのではないでしょうか。それよりも、庁内LANを使って、一つの画面で、こういうことがこういう流れでどんどん進んでいっている、こういう修正点も疑問点も付加されていっているというのが、だれもがわかる、どこからでもわかる、そういうやり方の方が、私は職員のモチベーションは上がっていくだろうし、そしてまた、新たなコミュニケーションもとれるのではないかというふうに思います。ボタン一つ押して、それで報告が終わりだなどという社会は私も望んでいないのです。そういうことで済む問題は、ボタン一つで済むような問題まで余計な仕事をやっているから、そういうふうな仕事はコンピュータに任せた方がいいのではないかというふうに主張しているし、また、情報が双方向になることによって、上の者だけが知っていればいいというふうなことではなくて、下の職員も情報を共有できる、いわゆる政策に参加できる、参加意識がどんどんどんどん高まっていく、こういう効果も得られるのではないかというふうなことで、私は指摘をさせていただいているのです。是非現状のシステムのいいところを電子化の仕組みに加えるような、新しい音更町ならではの仕組みといいますか、電子化へ向けた仕組み、これを取り組むべきだというふうに私は思いますけれども、そこについて再度お考えを聞かせていただきたいというふうに思います。それから、町長が言われるように、確かに、例えば電子入札ですとか電子申請、それから電子調達ですか、こういった問題については、いわゆる個人情報の問題ですとか、セキュリティの問題ですとか、さまざまな解決しなければいけない問題点がたくさんあると思います。だから安易に飛びついて、例えば補助事業があるからということで、簡単に導入することのないようにしなければいけないと思います。しかし、これは冒頭私が申し上げたとおり、21世紀は避けて通れない問題だと思います。ここに向かって必ず新しい社会は創造されていくはずなのです。少子高齢化社会というのは、そういうことをしないと対応できない社会なのです。ですから、思考を停止してしまう、考えることをやめてしまう、それから、何か流れが来るまでそのまま放っておくというような体制ではなくて、積極的に内部的にもっともっと研究、そしてまた国のやり方を先取りするような方法を常に考えていくというふうな体制づくりというのは、私は必要だと思います。ITに関する担当者を専任して、2人ですか、おるというふうな御答弁いただきましたけれども、私は、単に担当者ということよりも、より明確な責任を持てるような強力な責任者といいますか担当者といいますか、こういうものを庁内に私は専任しておく必要があるというふうに思います。その考えについてお聞かせをいただきたいと思います。それから、最後に、これは町長には厳しく発信をしていただきたいと思うのですけれども、財務会計システムにしても何にしても、庁内LANにしても、公金を使って導入したのです、公のお金。職員の皆さんがそれぞれに負担して導入したわけではないのですよね。しからば、公金を導入してつくったシステムである以上、これについてこれない、これは僕は苦手だからちょっとできないとか、この仕組みはなかなか難しいからおれはできない、おまえに任すとか、こういうふうなことはあってはならないと思います。職員300有余名、全員が使いこなせなかったら何にもならないのです。ですから、町民の側は別ですよ。町民の側は、いわゆるデジタルデバイドというふうに言うらしいですけれども、コンピュータになかなかついていけない、その操作になかなか不自由さを感じているという人に対しては、従来のサービスもどんどんしていかなければいけないと思います。しかし、職場である庁舎内においては、公金を使って導入したのですから、全員が使えなければいけない。それを避けることは絶対に許されないのです。そんな職員は要らないのだというぐらいの町長の強力なリーダーシップ、その姿勢を、もしあれば聞かせていただきたいなと思います。以上です。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

先ほど答弁をさせていただきました。ちょっと舌足らずのところがあったのかなというふうに思います。ただ、私どもも一つの時代の流れとはいいながら、それをいつまでも是が非でもという考え方を持っておりませんけれども、一つの流れの中にはそういうものもあったということを申し上げているわけでございまして、特に電子決裁等については、議員がおっしゃるように、わざわざコピーをとりながら、そして二重に三重にと、そういうことが実際に行われているわけでございます。これらのことにつきましても、それぞれ改善すべきものは、今すぐというようなことにはなりませんけれども、先ほども言いましたように、電算も始めたばかりというようなことから、即来年ということになるかどうか、予算的なことも若干あるようでもございます。そういうようなことから、是非これらあたりについても、やはり単なる今までの流れでいくということではなしに、新しい一つの仕組みができたわけでありますから、それにあったような一つの決裁の方法をとっていくべきではないかというふうに思っているところでもございます。その中で、一つ決裁の中でも、伝票決裁と、あるいは一般の行政で行う書類的な決裁というようなものがありますけれども、すべてそれらが全部電子化してしまうということに対して、ものによっては、やはり直接決裁を持ってきて、そこでいろいろディスカッションをしながら方向づけを決めて、そこで決裁をすると、こういうことも一つの事業の中にはやはり必要なものがあるというようなことで、一般の書類決裁等については、先ほど申し上げたようなことで御理解をいただきたいなと、そのように思っているところでもございます。それから、これからは確かに電子自治と言われるぐらい、いろいろなものが今後そういう中で処理をされていくだろうし、また、そういう事務能率を上げながら人的削減もしていくというようなこともありましょうし、また、そういう余剰労力をどう今後活用していくかというようなことも非常にこれから大切になっていくのではないかなと、そのように思います。コンピュータそのものの利用するだけの、あるいはそれをこなすだけの職員一人ひとりの能力というようなことも先ほど御意見としてあったわけでありますけれども、やはりこれからの時代に、それを十分こなしていくだけの自助努力というものも必要でありましょうし、あるいはこういう一つの自治体の中でも、特に研修の中でこういうものをできるだけ多く取り上げていくということも必要でありましょうし、それらのまた研修の中での高度な技術、先端技術的なもの、あるいはこれから予想されるような、そういうものも一つの研修の中で今後大いに取り入れていかなければならないというようなことでもございます。おっしゃることは十分理解いたしますので、今後、これらの時代は必ずやってくるし、これこそ避けては通れない、そういうような時代だと思いますので、議員のおっしゃるとおり、こういったことについても十分、職員の能力開発といいますか、こういうようなことについても力を入れていきたいと、そのように思っているところでございます。

出典:音更町議会 平成14年第3回定例会 2002年9月18日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる