小樽市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月18日
(1)人事異動について/(2)ナチュラルビズスタイルについて
2025年6月18日、小樽市議会の一般質問で、平戸理史議員が「人事異動について」「ナチュラルビズスタイルについて」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 平戸理史 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 平戸理史
一般質問をします。まず、人事異動に関してです。本市では、例年4月1日が人事異動のタイミングとなり、今年は部長職の約67%、次長職の40%が異動となりました。一般的に人事異動の目的は不正防止、職員の能力開発、職場の活性化と言われています。社会全体としては、今後、労働人口が減少していき、労働者にとっては売手市場な状況が続く中では、人事異動には、職員のモチベーションを高めつつ、能力向上を目指すという難しくも重要な役割も期待されています。まず、本市では4月1日に大規模な人事異動が行われ、その他のタイミングでは緊急的な人事異動のみが行われている状況と思います。過去には、市長選挙が行われる年の人事異動については、4月1日に行わず、市長選挙が終わった以降に行うこととしていた時期もあるとのことです。ただ、この場合、新規採用職員については、暫定という形で職場配置されたり、年度終わりに退職した職員の後任問題をどうするかなど、少なからず課題もあったとのことです。来年度は市長の改選期となりますが、人事異動の規模やタイミングについて、どのような方針にするのか、市長のお考えをお聞かせください。また、3月下旬から4月上旬は就職や引っ越しを伴う転勤が多く、それに伴って市役所の窓口、特に転出入関連の窓口は1年で一番忙しい時期となります。転出に係る手続はマイナンバーカードを使用して来庁せずに行えるようになりましたが、転入についてはまだ来庁する必要があるとのことで、今後も年度末から年度初めにかけて窓口が混み合う状況に、大きな変化はなさそうです。また、税務に関しても、3月中旬が締切りの確定申告を受け付けてから、その年の税額を決定する5月頃までが、非常に忙しいタイミングとのことです。各部署によって繁忙期は異なりますが、人事異動のタイミングは基本的に4月1日だけですので、繁忙期と人事異動がどうしても重なってしまう部署があります。そういった部署に対して、滞りなく業務を進めていくために、業務の引継ぎを適切に行うと言葉にすると簡単ですが、実際の窓口業務など、すぐには対応できない業務があるのも事実です。人事異動が繁忙期と重なることによって、業務にどういった影響が出ているのか、また、その対策についてお答えください。次に、人事異動に併せて新設するポストと廃止するポストについてです。それらは、新たな行政課題に対応するためや、担当していた業務が終了するためといった理由が付されていますが、これらのポストの人事異動を全て4月1日に行うのが適当なのか、疑問が残ります。例えば、計画の策定業務を担当する主幹ポストで、その計画が4月1日に策定される場合などは、4月1日にそのポストを廃止する妥当性があるように思いますが、中には、年度途中にその業務がおおむね終了しているように思えるポストもあります。そういうポストにあった職員は、4月1日の人事異動までは、ほかの仕事を手伝うような状況になってはいないでしょうか。担当する業務が、おおむね終了するタイミングに応じて配置替え、異動を適切に進めていく必要性を感じます。一方で、年度途中に主幹級の職員を異動させるとなると、その能力に応じたポストにタイミングよく空きがある場合も少ないでしょうし、どこかのポストに異動させれば、そのポストにあった職員が、また異動する必要があるといった事態になるという課題もあります。コロナ禍のように、社会を揺るがす感染症や大規模災害などはいつ起こるか分かりませんし、そのほかにも新たな行政課題が出てくるのは、年度初めとは限りません。人事異動の時期について4月1日だけに固執することなく、柔軟性を持ち対応できる体制が望ましく、それが組織力の向上にもつながると考えます。例えば、4月1日を1年間のメインの人事異動のタイミングとし、そのほかに7月や10月にも人事異動を行う体制へと変化させるといったことも考えられます。これであれば、新規採用職員及び退職職員に応じて人員の配置が行えますし、4月が繁忙期となる部署については、なるべく4月以外に異動させるといった対応も可能になります。こういった4月1日以外にも人事異動を行う、タイミングを変更する場合には、どういったメリット、デメリットがあると考えられるのか、お示しください。続いて、ナチュラル・ビズ・スタイルといった市職員の服装に関して質問します。ナチュラル・ビズ・スタイルを先行して実施してきた北海道のホームページを見てみますと、ナチュラル・ビズ・スタイルとは、職員一人一人が判断して、年間を通して省エネや節電を強く意識した働きやすい服装で執務を行う取組とのことです。省エネや節電につながるかはさておき、年間を通して働きやすい服装で執務できる環境を整えることが労働生産性を高める一助となると思いますので、ぜひ積極的に進めていただきたいところです。まず、市職員がふだんの勤務中にどのような服装をしているのか、一般的な視点から見ていきますと、冬場の男性職員はワイシャツとネクタイをした上に、カーディガンやフリースなどを着用している方がいますので、一般的な分類ではウォーム・ビズ・スタイルと言えます。また、5月から9月頃まではクールビズとして、ノーネクタイやポロシャツでの勤務が推奨されています。そのため、ネクタイとジャケットというスタイルで勤務する必要があるのは、1年間のうち実質三、四か月ほどとなっています。次に、女性職員に関しては、年間を通してTPOをわきまえたスタイルで勤務されていますので、一般的な分類では、既にナチュラル・ビズ・スタイルになっているように思います。このように、意外と勤務時の服装に関しては現時点でも自由度が高いように思いますが、ナチュラル・ビズ・スタイルに変えた際には、働く側にとっては、服装面でどのような変化があるのかをお示しください。また、導入に関する懸念としてよく挙げられるのが、ナチュラル・ビズ・スタイルを導入した際に、市民からだらしないなどの御意見、苦情をもらうのではないかという点です。先ほども申し上げたとおり、市職員の服装に関しては、特に女性職員は実質的にはナチュラル・ビズ・スタイルとなっている状況と思いますが、これまで、市民からそういった服装に関する苦情や御意見は寄せられてきているのかお答えください。もし、多くの御意見が寄せられているのであれば、ナチュラル・ビズ・スタイル導入に慎重になることも理解できますが、もしそうでないならば、ナチュラル・ビズ・スタイルを受容する環境が既に整っていると考えてもいいものと思います。また、職員の採用面においても応募者数を確保する、内定辞退率を下げる取組が求められていることと思います。最近は、自治体職員の内定辞退率の高さが報道されており、本市の今年度春の採用者の内定辞退率は5割近くになっているようです。それは民間企業や他の自治体とてんびんにかけた結果、残念ながら本市を選んでいただけなかったことを意味します。私が前回ナチュラル・ビズ・スタイルについて質問した約2年前であれば、ナチュラル・ビズ・スタイルという言葉もあまり一般的ではなく、先行して導入する自治体があった程度であり、募集時にナチュラル・ビズ・スタイルで勤務できるということを売りにできるような状況でした。しかし、それから約2年が経過した今では、その状況は変わり、導入する自治体がどんどんと増え、ナチュラル・ビズ・スタイルで勤務できることは特段目立つ取組ではなくなり、むしろナチュラル・ビズ・スタイルを導入していないことが募集にとって不利な状況に既に変化しています。本市の採用試験応募者の併願先として多い札幌市近郊の自治体では、既にナチュラル・ビズ・スタイルが当たり前になっています。私の調べたところ、札幌市、江別市、石狩市、北広島市、恵庭市、千歳市と、どの市でもナチュラル・ビズ・スタイルが既にここ数年で導入されています。ナチュラル・ビズ・スタイルの導入が内定辞退率に与える影響は限定的であると思うものの、採用面で不利となるような条件は小さなことでも一つ一つ改善していくべきです。ナチュラル・ビズ・スタイルを既に導入している他都市の例を見てみますと、まずは、半年から1年間ほどを試行期間としてナチュラル・ビズ・スタイルを導入し、特段問題がなければ、そのまま本導入としている自治体が多いようです。もし、職員が服装の乱れを感じる場合や、市民から多くの苦情や御意見が寄せられた場合には、服装の指針を定めるといった対応が必要なこともあるように思いますが、本市としても、まずは試行期間という形でナチュラル・ビズ・スタイルを導入し、市民からの御意見等があれば、そういった声にも配慮しつつ、本導入の可否を検討していくような形が望ましいように思いますが、市長の御見解を伺います。最後に、私はおととしにも、ナチュラル・ビズ・スタイルを導入すべきという趣旨の質問をしましたが、当時はナチュラル・ビズ・スタイルを導入している自治体が少なく、こんなに早くナチュラル・ビズ・スタイルが浸透していくとは考えておらず、スピード感を持った対応を強く求めなかったことを反省しています。ナチュラル・ビズ・スタイルを早期に導入することを要望し、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
平戸議員の御質問にお答えいたします。初めに、人事異動について御質問がありました。まず、来年度の人事異動の時期につきましては、平成31年度以降は、毎年度4月1日付で管理職から係員まで一斉に人事異動を行ってきたところであり、来年度についても、基本的には同様に行うことを考えております。また、異動規模につきましては、退職者の状況などにより、役職ごとの規模は増減すると考えられますが、全体では例年と同程度の規模を想定いたしております。次に、人事異動が繁忙期と重なることによる影響と対策につきましては、異動直後は、いずれの職場においても、転入した職員の業務への理解がまだ十分でないため、周囲の職員の負担が増えたり、時間外勤務が多くなるなどの影響がありますが、一部の職場におきましては、業務の引継ぎを兼ねて数日程度、転出した職員に応援を依頼するなどの対応を行っております。次に、4月1日以外にも人事異動を行うことにつきましては、繁忙期を避けて人事異動を行うことで、人事異動に伴う職場への影響を減少できることや、年度途中に発生した緊急の課題に速やかに対応できるなどのメリットがある一方、異動範囲が一部の部署に限られるため、職員の希望や適性に応じた異動に制限が生じるというデメリットがあるものと考えております。次に、ナチュラル・ビズ・スタイルについて御質問がありました。まず、ナチュラル・ビズ・スタイルに変えた際の服装面の変化につきましては、男性職員が通年でネクタイやジャケットを着用せずに勤務するよう推奨することのほかには、実質的に大きな変化はないものと考えております。次に、服装に関する市民からの御意見につきましては、今年度も髪の色や女性職員のアクセサリーが派手であるなどの御意見をいただいておりますが、近年は年に一、二件程度となっております。次に、ナチュラル・ビズ・スタイルの導入につきましては、職員が働きやすい環境を整備するという点で有益なものと考えており、職員の意見も聞きながら、公務員としてふさわしい服装の基準や事例を整理した上で、今年度の夏季軽装期間終了後の10月から、通年軽装の試行を行うことを検討いたしております。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)
再質問 7番 平戸理史
1点、再質問させていただきます。人事異動に関するところで、メリット、デメリットをそれぞれお答えいただきました。その中で、メリットとデメリットは、一般的に、もしデメリットよりもメリットのほうが大きいとなれば、その取組を実施する価値があると判断してもいいのかと思いますが、市長はメリットとデメリットのどちらのほうが大きいという認識なのか、お聞きしたいと思います。
答弁 市長 迫俊哉
平戸議員の再質問にお答えいたします。ただいま、人事異動について御質問がありました。メリット、デメリットについてのお尋ねでございますけれども、私といたしましては、人事異動の基本的な考え方といたしまして、職員の希望ですとか、適性に応じた異動をさせていただいております。御指摘のありました4月1日以外にも人事異動を行うことにつきましては、異動の範囲がかなり限られてしまいますので、そういった部分での制約が生じることについては、私としては大きな課題であると考えております。メリットとデメリットの比較で申し上げますと、デメリットのほうが重要だと考えているところでございます。