小樽市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月18日
(1)道路維持補修について/(2)交通安全対策について
2025年6月18日、小樽市議会の一般質問で、高野さくら議員が「道路維持補修について」「交通安全対策について」について質問し、市長 迫俊哉、建設部長 山岸博史が答弁しました。
- 質問者
- 高野さくら 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、建設部長 山岸博史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 高野さくら
一般質問をします。初めに、道路維持補修について伺います。車で市内を走っていると、道路舗装のひび割れや穴が空いている箇所、つぎはぎ路面でがたがたしているところなどがたくさんあります。住民からも、道路の穴は何とかならないの、道路ががたがたしているところは避けて通るけれども、車が壊れるのではないかと心配になるなどの声が寄せられています。道路が傷むことで、歩行者や自転車が転倒する危険性や車のハンドルが取られ、事故を起こす可能性もあります。特に、夜間や視界が悪いときはより危険です。市長は、市内の道路舗装のひび割れや穴が空いている状況について、どのような問題意識をお持ちですか。道路は、経年劣化により生じたひび割れや舗装の継ぎ目などから降雨や融雪水が舗装内部で浸透し、その状態での車両の繰り返し加重や気温低下による凍結により、ひび割れが拡大することでポットホールと呼ばれる舗装の表面の一部に穴が発生したりしています。穴が発生した場所などは、私も地域の方から要望を聞いた際は、建設部にお知らせし、対処していただいておりますが、ここ近年は市民から道路補修についての要望を聞くことが増えています。市民から要望があった場合は、その都度、現場を確認して対応。ふだんの道路点検は限られた職員の中で行っているため、日常的にパトロールはできず、日々の外勤時に目的地までの往復路の中で行うほか、市民から通報があった道路と、その周辺を確認している状態があります。道路舗装や側溝等、道路の状況をチェックするには、現状のパトロール体制では十分とは言えないと考えますが、市長はどう思いますか。パトロールにより発見した道路の損傷は、交通量などによって補修される基準などは変わってくると思いますが、パトロール後は何を基準にして補修の必要性を決めるのでしょうか。市民からの通報等は、電話やメールもあると聞いていますが、道路については、スマートフォンやパソコンから気軽に通報できる、道路・除雪通報サービスを導入しています。導入後は、年々通報件数が増加傾向となっており、2024年度では、除排雪を含めると174件となっています。このサービスは、スマートフォンなどで撮影した写真データを添付すれば、通報する箇所や損傷具合などを把握することができます。電話で通報する場合は、言葉で説明しなければならず、聞き間違いをすることもありますが、そうした心配もなく手軽に行えるなど利点があります。しかし、まだ知らない方もいます。小樽市民の安全・安心、また利便性の向上も図られると思いますので、通報サービスの周知に、より努めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。そもそも道路補修するにも予算が確保されているのでしょうか。近年、道路舗装の穴や損傷が増加傾向になっているように感じます。今年度は、資材価格や労務単価の高騰もあることから、道路橋りょう維持費は、前年度予算よりも約3,494万円増額となり、2億3,491万円の予算となりました。2億3,491万円の道路橋りょう維持費のうち、道路補修に見込んでいるのは6,500万円となっています。予算が少し上がったとしても、資材価格や労務単価の高騰により、現在の予算額では補修規模を縮小せざるを得ない状況が考えられます。雪が解け、今年は、特に道路舗装の穴ぼこが大量に現れている状況を見ると、補正予算を組んで補修を図るべきではないでしょうか。道路舗装の補修に関しては、緊急性のある場合は常温合材による処置をしていますが、予算の中で補修を行っているため、交通量が少ない場所では耐久性がある補修は行われず、穴が空いたら応急措置をするといった状況が繰り返されています。地域住民からは、穴を繰り返し塞ぐよりも、もっと長く保つようにはできないのだろうかと、耐久性が図られる補修を求める意見を伺っています。昨年度から、市職員による穴の応急措置を試験的に常温合剤だけではなく、加熱合材も使用しているところも出ていると聞いていますが、道路舗装の補修方法についての検討を行うことを求めます。お答えください。小樽市道の延長は約589キロメートルとなっていますが、そのうち整備率がどれくらいになっているかなどは、特に計画がないので分かりません。限られた職員の中でのパトロールや、市民からの通報などがあるたびに、昼夜問わず穴を塞ぐ作業は非常に大変です。市道全体の整備計画を作成し、臨時市道整備事業も増額して、計画的に道路整備を行うことで、職員の負担軽減が図られるなど、道路維持にもつながっていくと考えますが、どうでしょうか。今後も市民が安全・安心に通行できる道路の整備と維持管理に努めていただき、住んでいる方が不安に思うことのないよう対応していただきたいと思いますが、どうですか。次に、交通安全対策について伺います。小樽市内には本通第2線、通称、堺町本通りなど一方通行道路があります。なので、一方通行の標識や規制に注意して運転をしなければなりませんが、一方通行だと知らずに逆走している車を見かけることがあります。逆走は、交通事故を起こすなど危険につながる可能性があるので、安全対策の観点から幾つか伺います。これまで、市として、交通事故などの危険がないよう、一方通行の道路に特別な意識啓発等は行ってきたのでしょうか。市内の一方通行でもある末広町と梅ヶ枝町の境目に市道赤岩線、通称、本田沢上通線があります。この道路は、地元の方であれば一方通行だと認識されていますが、それでも狭い道を逆走で走る車が後を絶たず、危険と聞いています。特に、この通りはお寺もあるので、お盆などになれば、毎年のように逆走車が3台続けて通ることもあり、町内会や近隣住民からは、事故が起きないかと心配の声が上がっています。町内会からは、赤岩線に交通安全の立て看板を設置することで、交通事故の防止になるのではと立て看板の設置案が出されていますが、市に確認したところ、看板を設置する際には、市や警察の連名を入れることができても、看板設置費用は最低でも6,000円以上し、町内会の負担になると聞き、看板設置を断念している状況があります。以前に、新光南町会で交通安全に関する看板を設置したと聞いていますが、市内の町内会から直近5年間で、同様の看板設置の要望があったのでしょうか。今後も、町内会などから事故が発生した交差点や道路など、地域で交通安全を喚起したい場所に、交通安全啓発看板の設置等を求める声が出てくると思います。地域の交通事情等を勘案し、規制標識だけでは安全の確保が難しい場合においても、啓発看板による事故防止の効果が期待できる場合もあります。市として、啓発看板等の設置に関する基準を作成した上で、啓発看板の設置などをするべきではないでしょうか。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
高野議員の御質問にお答えいたします。初めに、道路維持補修について御質問がありました。まず、道路舗装が損傷している状況につきましては、交通安全の確保や市民生活、物流など経済活動に影響を及ぼすものであり、重要な課題であると認識しております。次に、現状の道路パトロール体制につきましては、市内を3地区に分けた舗装補修業務の受託者によるパトロールのほか、担当職員により道路状況の把握に努めているところであります。しかしながら、刻々と変化する市内全域の道路状況を把握することは難しく、パトロールを補完するため、市民の皆さんからは、道路・除雪通報サービスにより情報をいただくとともに、住民サービスの向上などを目的とした包括連携協定を締結している運送事業者からや、御意見メールなどを通じて、路面状況に関する情報をいただいているところであります。今後は、さらなる情報を収集するため、市職員から通報を受ける仕組みについて検討しているところであります。次に、道路損傷を補修する基準につきましては、明確に基準は定めておりませんが、損傷の程度や位置、交通量の多さなど、交通安全の観点から総合的に判断し、応急対応も含め、補修の必要性を決めております。次に、道路・除雪通報サービスにつきましては、道路状況の把握や補修対応につながる重要な通報サービスであることから、これまで市のホームページやSNS、除雪懇談会などで周知を図ってきたところであります。今後も継続して周知に努め、さらなる利用の促進を図ってまいりたいと考えております。次に、道路舗装の補修につきましては、近年、凍上や融雪の影響、または経年劣化等により、市内各所で舗装の穴やひび割れといった損傷が多く発生していることは、認識いたしているところであります。このことから、今年度予算につきましては、補修面積を見直すとともに、労務単価等の上昇を考慮し、事業費を増額したものであり、予算は確保されているものと考えております。なお、仮に補正予算により、事業費を増額する場合において、補正予算が必要かどうか判断した後に予算を確保したとしても、補修作業が冬期間に及び加熱合材の確保ができないなど、現実的には補正予算での対応は難しいものと考えております。次に、道路舗装の補修方法につきましては、緊急性がある場合は常温合材での応急対応が必要であると考えておりますが、常温合材は耐久性に劣ることから、応急対応後は加熱合材による補修に努めてまいりたいと考えております。次に、市道の計画的な整備につきましては、市道全体の計画はありませんが、整備が必要な路線については臨時市道整備事業により、施設整備の緊急度や路線の重要度、整備効果などを勘案し、優先度をつけて計画的に整備を進めているところであります。また、この事業の増額につきましては、財政的に有利な地方債の活用を検討するなど、予算の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、道路の整備と維持管理につきましては、道路は市民生活や経済活動に欠かせない重要なインフラ施設であり、今後も市民や事業者が不安に思うことがないよう、安全・安心な道路環境の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、交通安全対策について御質問がありました。まず、一方通行の道路に対する意識啓発につきましては、市として特別な意識啓発は行っておりませんが、市民から相談や通報があった場合には、小樽警察署へ、その旨を連絡しパトロールを強化していただいているところであります。次に、町内会から直近5年間の看板設置要望につきましては、令和2年度が1件、5年度が3件、6年度が1件の合計5件の要望があり、そのうち3件の看板が設置されております。次に、啓発看板の設置基準の作成と看板の設置につきましては、設置基準の作成は、看板等を設置できる場所の有無や看板を設置することで、運転手から歩行者が確認しづらくなる場合もあること、有効な看板の設置には道路形状のほか、警察等の専門的な知見を踏まえ判断する必要があることから、一律の基準を設けることは難しいと考えております。また、看板の設置については、現在、市による設置は考えておりませんが、関係機関と相談の上、有効な対策について検討してまいりたいと考えております。(「議長、5番」と呼ぶ者あり)
再質問 5番 高野さくら
幾つか再質問したいと思います。まず、道路維持補修について、今年度は予算を上げたけれども、私は足りないのではないかということで、補正予算も考えてやったらどうかとお伺いしました。予算を確保するという感じではないのかと思うのですけれども、やはり、本質問でも話しましたが、市道の距離が今は589キロメートルと非常に長くなっています。7年前は約584キロメートルということでしたので、かなり距離も伸びています。資材高騰や距離が伸びているという状況も考えますと、私は必要なところにしっかり補修しなければいけないのではないかと思います。改めて道路のぼこぼこを改善するように、予算を確保するということで、もう一度、御答弁いただきたいと思います。あとは、臨時市道整備事業費も増額してほしいというお話もいたしました。臨時市道整備事業は、令和5年度では約3億円という予算がついていたのですけれども、やはり減っているわけです。なので、臨時市道整備事業もしっかり計画的に行っていくということが大事ではないかと思いますので、お答えいただきたいと思います。あと、交通安全対策についてです。看板設置については、今のところ市では考えていないけれども、何かできないか考えていくという御答弁がありました。例えば、雪出しの禁止の看板は市で設置しているわけです。そうしたら、市民の方からは、何で交通安全を促す看板は市で設置してくれないのだろうという疑問も出されています。当然どこでも設置していいというわけにはならないと思うのですが、交通安全対策について推進している自治体に幾つかお話を聞きました。例えば、千葉県八街市では、自治会から交通安全立て看板や、ミラーの設置要請を市に出すと設置をしてくれています。大分県大分市でも、自治体やPTAから要望があった場合は、看板や横断幕などを貸与したり、設置してくれています。滋賀県長浜市では、交通安全推進活動補助金を出していて、カーブミラーや看板、ポスターなど、交通安全に関わる事業の補助対象の経費2分の1以内を出す事業をしています。この行っている自治体に聞いても、やはり要望があって利用されているという声も聞いていますので、ぜひ前向きに考えていただきたいと思いますので、その点についてお答えいただきたいと思います。
答弁 市長 迫俊哉
高野議員の再質問にお答えいたします。1点目は、道路維持補修についてのお尋ねでございました。予算が足りないのではないかという御指摘でございますが、御質問の中にもありましたが、市道延長が延びているということや、気候変動により、近年、道路の傷みも目立つようになってきております。そういったことも踏まえまして、必要なところの補修は必要になってまいります。今後、庁内で議論を重ねながら必要なところへの補修についての予算確保について、しっかりと検討してまいりたいと考えているところでございます。看板の設置につきましての御要望ですが、昨年、小学生が事故に巻き込まれて亡くなる事案が発生しまして、改めて交通安全対策の重要性を再認識したところであります。看板設置ありきということではなくて、御質問の中でも少し触れられておりますが、事故の可能性のある交差点や道路ですとか、実際に事故が頻発した交差点や道路といったものをしっかり客観的に把握した上で、小樽警察署の知見もいただきながら、より有効な交通安全対策がないかといったことをしっかりと検討させていただきながら、看板設置の在り方についても考えさせていただきたいと思っておりますので、御理解いただければと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 山岸博史
高野議員の再質問にお答えいたします。私からは臨時市道整備事業についてですが、臨時市道整備事業の予算の確保をしっかりとしてほしいということでした。市長から答弁させていただきましたが、財政的に有利な地方債の活用を検討するところで、現在、使っている起債のメニューに加えて、新たに緊急自然災害防止対策事業債というメニューがございまして、この事業債を使うことにより、充当率が90%から100%に上がる。それから、交付税措置率が70%あるというところで、非常に有利な起債のメニューであります。このメニューは、今までは表層しか使えなかったのですが、今年度から路盤まで拡充されたことで、臨時市道整備事業にも使える可能性が出てまいりました。今、北海道とも協議中でございますが、これが使えるとなると、予算の確保ももちろんですが、市の負担が変わらない中で事業費の増額も考えられますので、そこはしっかり確認して検討していきたいと考えております。