小樽市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月17日
北海道新幹線札幌延伸の開業時期の遅れについて
2025年6月17日、小樽市議会の一般質問で、下兼薫議員が「北海道新幹線札幌延伸の開業時期の遅れについて」質問し、市長 迫俊哉、教育長 中島正人が答弁しました。
- 質問者
- 下兼薫 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 中島正人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 下兼薫
第2項目めの質問に移ります。北海道新幹線札幌延伸の開業時期の遅れについて。北海道新幹線札幌延伸になると、小樽と札幌間、小樽と東京間の移動時間が大幅に短縮されます。これにより、道内各地や東北との交流が活発になると期待され、新幹線開業により、小樽市周辺の地域経済に新たな波及効果が期待されます。観光客やビジネス客の増加、雇用機会の創出、二地域居住の促進などが考えられます。新幹線開業は、小樽市にとって経済成長と地域活性化の大きなチャンスとなるでしょう。夢のような話です。ですが、北海道新幹線札幌開業が2030年度末から、現時点では2038年度末頃になる見通しが示されました。小樽市では、天神地区に新たな駅が置かれます。この開業の遅れが及ぼす小樽市への影響と、現在までの進捗状況についてお尋ねいたします。市長は3月17日にコメントを発表し、「これまで、有識者会議において様々な検討がなされた上での結果と認識しております。新幹線の開業効果は、札幌延伸によって初めて発揮されることから、早期開業について地域一体となり要望してきたことを踏まえますと、残念に感じております。今後、新たな開業時期を見据え、ハード・ソフト両面の取組スケジュールを見直すとともに、新駅周辺の魅力づくりなど、開業延期により生じる時間を活用した議論も深めてまいりたいと考えております。」「また、国には、資材価格や人件費の上昇により、事業費の増加が懸念されることから、地方負担の軽減等について要望していきたいと考えております。」とお話をされました。小樽市への影響はどのようなことが考えられますか、お聞かせください。おたる新幹線まちづくりアクションプランでの計画期間及び全体のスケジュールでは、第1フェーズ、実行可能性調査等に入りますが、現在までの全体的な進行具合と、主な取組内容についてお聞かせください。北海道新幹線活用小樽まちづくり協議会の専門部会、戦略会議での令和7年度の取組として、街並み・交通アクセス部会で、2次交通対策のスケジュールの見直し、観光・産業振興部会でソフト対策のスケジュールの見直しとあります。今の段階で何ができるのか、今後、何ができるのか、考えられる変更の内容についてお聞かせください。小樽市独自の事業として、新駅周辺駐車場の建設がありますが、どの段階まで進んだのでしょうか。また、延期に伴っての整備スケジュールの変更があればお聞かせください。北海道新幹線建設促進後志・小樽期成会には、迫市長を会長に後志の各自治体の首長が名を連ねています。目的は、北海道新幹線の後志・小樽経由の早期実現を図るために昭和47年2月に設立、さらなる建設財源の確保や、財源措置拡充による地方負担の軽減が要望されていますが、札幌延伸の遅れで、ますます事業費の増加が見込まれます。期成会として、引き続き国への要望を行うことはお考えでしょうか、お聞かせください。札幌延伸が大幅に遅れるとなると、並行在来線のJR函館線長万部-小樽間、通称、山線のバス転換に関する具体的議論はどうなるのでしょうか。昨年8月には、北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会議が開催されました。会議の主な内容は、代替バスの運行ルートやダイヤの基本的な考え方、今後、運転手確保の取組、交通事業者との協議継続などでした。運転手不足、人口減少、観光客増加、そして新幹線開通、こうした複雑な要素をバス転換にどう組み入れて、並行在来線の地域の公共交通を維持していくのか、市長のお考えをお聞かせください。第2項目の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、北海道新幹線札幌延伸の開業時期の遅れについて御質問がありました。初めに、開業の遅れに伴う本市への影響につきましては、経済効果発現時期の遅延や企業の投資意欲の後退、資材高騰等による地方負担の増加などの影響があると考えております。次に、おたる新幹線まちづくりアクションプランの進行状況等につきましては、アクションプランに基づく各種取組は各事業主体が進めておりますが、おおむね計画どおり進んでおります。市、北海道、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構といった各事業主体の主な取組といたしましては、小樽駅前広場の設計やMaaS導入の検討、勝納川周辺の魅力向上に向けた検討、駅舎デザインの選定や立体駐車場の検討などであります。次に、アクションプランの変更につきましては、アクションプランは開業時期から逆算して取組スケジュールを設定しているため、まずは各取組のスケジュールの見直しを行います。今後は、開業延期を踏まえ、将来の観光ニーズの変化や担い手不足の深刻化等も視野に取組内容の見直しが必要と考えております。しかしながら、社会状況の変化を見極めるのは現時点では困難なため、適切な時期に北海道新幹線活用小樽まちづくり協議会で議論し、変更内容を決定していきたいと考えております。次に、新駅周辺駐車場の整備スケジュールにつきましては、これまで2030年度の開業の1年前に整備を完了する計画の下、昨年度までに基本設計などを終えておりました。今回の開業延期に伴い、用地買収を除く実施設計や本工事などの着手時期を遅らせ、新たな開業時期の1年前までに整備が完了する計画に変更することといたしました。次に、北海道新幹線建設促進後志・小樽期成会の要望につきましては、開業延期により、事業費の増嵩が懸念されることから、さらなる建設財源の確保や財源措置の拡充による地方負担の軽減について、引き続き期成会として国に要望してまいりたいと考えております。次に、並行在来線区間の公共交通の維持につきましては、バス転換に当たっては、利用者ニーズや運転手の確保状況を的確に把握することが必要であり、新たな開業時期に対応した利用者推計を行った上で、利用者数や運転手の確保状況に合った交通手段やダイヤを検討すべきであると考えております。持続可能で利便性の高い公共交通を維持することができるよう、北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会議において、議論を進めてまいりたいと考えております。
質問 16番 下兼薫
第3項目めの質問に移ります。小樽市の市有施設について。初めに、小樽市新総合体育館についてお尋ねいたします。1月9日に公告されました、小樽市新総合体育館の建て替え及び小樽市総合体育館の解体・撤去の入札が中止になりました。5月28日に市長会見があり、記者からの質問に市長がお答えになりました。この入札に参加する事業者がなかった要因はどこにあるとお考えでしょうか、お聞かせください。この入札中止を受けて、今後のスケジュールに変更が生じることと思います。再入札はいつになるのでしょうか。さらに、その後のスケジュールも併せてお聞かせください。やはりプールが気になるところです。市長の公約でもあるプールはどうなりますか。また、プール以外でこれだけはぜひ実現したいと思っている小樽市新総合体育館の設備はありますか、お聞かせください。記者会見で市長は、ゼロからの見直しとおっしゃっていましたが、小樽市新総合体育館の建設に向けて、これまで市民の皆さんと積み上げてきた議論内容、市民からの提案などがあると思います。それまでゼロになってしまうのでしょうか。この先、市民との信頼関係が崩れていくのではないかと心配になります。市長のお気持ちをお聞かせください。小樽市新総合体育館建て替えのスケジュール変更により、市役所本庁舎など公共施設整備全般に影響はありますか、お聞かせください。昭和49年に現在の小樽市総合体育館が完成いたしました。数々のスポーツ大会やイベントなども開催されました。あれから51年がたち、老朽がかなり進んでしまっています。ですが、小樽市新総合体育館が完成するまでは何としても今の体育館に頑張ってもらわなければなりません。小樽市でスポーツをされている多くの市民は、小樽市新総合体育館の完成を楽しみにしていると思います。しかも、小樽市新総合体育館は老若男女を問わず、スポーツ以外でも多くの市民が集える施設になるようです。市民のためにもしっかりと再考をお願いいたします。次に、小樽港観光船ターミナルのネーミングライツについてお尋ねいたします。第3号ふ頭及び周辺再開発は、小樽運河周辺の整備基調との連続性を図ることにより、小樽港がかつて全盛期であった歴史を伝えることができる大正から昭和初期の景観を基本に、これらのコンセプトとの調和を考慮しつつ、近代的なデザインも取り入れて整備しています。昨年4月には、小樽国際インフォメーションセンターや、小樽港クルーズターミナルなどがみなとオアシス小樽として登録されており、観光船ターミナルや第3号ふ頭基部緑地が今年度に、小型船だまりが来年度に完成すると、第3号ふ頭及び周辺再開発整備が完了いたします。観光船ターミナルの外観コンセプトは、屋根を天狗山(街)、石狩湾(海)に軸を取り、街イコール歴史、海イコール未来と見立て、屋根先端をそれぞれに向かって緩やかにせり上げることで、小樽市の歴史に敬意を表しながらも、これから未来に向かって大きく発展する小樽市の姿を表現するとしています。今年1月30日から3月31日まで募集を行ったネーミングライツ・スポンサーですが、応募がなかったとのことでした。応募に関する質問は9件ほどありましたが、応募がなかった要因として、どのようなことが考えられるのでしょうか、お聞かせください。再募集は行いますか。日程が決まっている場合、いつ頃に行う予定なのか、お聞かせください。近代的なデザインですが、しっかりと小樽市の歴史にも敬意を表するなど、訪れた方々にも理解していただきたいです。ネーミングライツもこのコンセプトにふさわしい応募を期待しています。平成26年6月に策定された第3号ふ頭及び周辺再開発計画には、みなとまち小樽を強烈に印象づけ、そこに行けば何かがあるとの期待を抱かせる区域である。また、平成18年4月に策定された小樽市観光基本計画では、親水性を生かしたイベントの創出に努めることにより、観光客が海を満喫できる観光まちづくりを目指すとありました。いよいよ8月に供用開始です。たくさんの市民の皆さんには小樽市の海の再発見を、観光客の皆さんには小樽市の海の新発見をしていただきたいです。次に、学校跡利用についてお尋ねいたします。学校跡利用の基本的な考え方によりますと、「地域住民にとって小学校や中学校は、長年慣れ親しんだ地域のシンボル的な存在であり、愛着のある場所です。本市にとって学校再編に伴い発生する学校跡地は、相当程度の広い面積を有する貴重な財産であることから、その有効な利活用が求められています。また、校舎やグラウンドなどの学校施設は、「小樽市地域防災計画」において避難所として位置付けられるとともに、選挙時の投票所、地域コミュニティの場であるほか、学校開放事業などを通じて多くの市民にも利用されています。」とあります。これまで小学校15校、中学校8校が廃校になっています。学校再編に伴う廃校もあれば、取り壊し、新築して、新しい学校になっているものもあります。ですが、廃校になってからずっとそのままで放置されている建物もあります。何点かお尋ねいたします。閉校後、利活用されず、現在、売却などの方針が検討中である施設をお聞かせください。閉校になったとはいえ、近隣の皆さんにとっては愛着のある施設です。学校跡地利用の検討はどのようなプロセスで行われるのでしょうか、お聞かせください。これまでで閉校になった校舎では、不法侵入などの問題が発生したことはありましたか、お聞かせください。旧石山中学校は、小樽市総合博物館の収蔵庫として使われていましたが、老朽化が著しく、収蔵品は昨年秋に旧北手宮小学校体育館に移転されたと伺っております。昨年5月には、市長が旧石山中学校を視察されましたが、全国的にも珍しいと言われている円形校舎の取扱いについて所管されている教育委員会は、いかがお考えでしょうか、お聞かせください。広報おたる6月号に、旧祝津小学校の売却が掲載されていました。令和4年2月には、祝津町会へお知らせして、令和4年3月には跡利用方針を決定、令和4年度中に売却とのスケジュールでした。売却と決定してから3年たちますが、遅れた理由は何だったのでしょうか。令和2年5月に策定され、令和6年3月第1回改訂、小樽市公共施設再編計画では、民間連携の検討とあります。学校跡利用では、どういった民間連携が考えられるのか、お聞かせください。この項の最後になりますが、旧北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫についてお尋ねいたします。令和3年9月、第3倉庫活用ミーティングから、「北海製罐(株)小樽工場第3倉庫の保全・活用に向けて~「これまでの100年」から「これからの100年」へ~」と題した提言書が提出されました。提言書の中の今後、予定されているスケジュールを見ますと、令和3年から令和7年までを本格活用に向けたスタート期間となっています。今年は、その第1フェーズ期間の最終年に当たります。この4年近くで何が進んだのでしょうか、お聞かせください。そして、今年5月にはOTARU CREATIVE PLUSが旧第3倉庫利活用計画を発表しました。さきの第3倉庫活用ミーティングの後継組織です。小樽市としては、この旧北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫をどうしていくのか方針は決まったのでしょうか、お聞かせください。第3項目の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、本市の市有施設について御質問がありました。初めに、小樽市新総合体育館についてですが、まず、入札参加者がなかった要因につきましては、市といたしましては、今回の結果を受けて、現在、公募時に入札説明会に参加した事業者等へヒアリングを実施するに当たってのアンケート調査を始めたところであり、7月上旬をめどに結果を取りまとめ、その後、入札参加者がなかった要因について、新たに設置する検討委員会において検証する予定であります。次に、再入札の予定とその後のスケジュールにつきましては、今後、入札参加者がなかった要因について検証する予定であり、その後の対応につきましては、検証結果を分析した上で検討してまいりたいと考えております。次に、小樽市新総合体育館の設備につきましては、私といたしましては、公約のとおり、プール室を含む体育館の整備は実現したいと考えておりますが、入札参加者がなかった要因の検証を十分に行った上で対策を検討することとなるため、現時点においてお答えすることはできません。次に、これまで市民の皆さんと積み上げてきた議論等につきましては、私といたしましては、市民の皆さんの御協力をいただき策定してきたこれまでの計画をゼロにするのではなく、可能な限り建設に向けて検討を進めていく考えであります。また、検討に当たっては、これまでと同様に、随時、情報の公開に努め、市民の皆さんの御理解と御協力をいただきながら進めてまいりたいと考えております。次に、小樽市新総合体育館建て替えのスケジュール変更に伴う公共施設整備への影響につきましては、今後、副市長を委員長とする検討委員会により、新総合体育館の整備に向けた課題を整理することとしておりますので、現時点では、具体的な影響についてお示しすることはできません。次に、小樽港観光船ターミナルのネーミングライツについてですが、まず、ネーミングライツ・スポンサーの応募がなかった要因につきましては、募集時期が工事期間中であり、応募を検討する企業にとっては、完成後の建物や利用状況など、全体像が想定しにくかったことが要因の一つではないかと考えております。次に、再募集につきましては、今後、行う予定としておりますが、募集時期や募集条件などを再度検討した上で決めてまいりたいと考えております。次に、学校跡利用についてですが、まず、閉校後、利活用されず、跡利用方針を検討中の施設につきましては、旧塩谷中学校、旧末広中学校、旧北山中学校、旧松ヶ枝中学校、旧豊倉小学校、そして旧忍路中学校の6校となっております。次に、学校跡利用の検討プロセスにつきましては、まず、公共施設としての活用を検討し、その活用案がない場合は、売却を含めた民間活用を検討いたします。その後、いずれの場合も地域の意見を聞いた上で方針を決定することとしております。次に、閉校になった校舎の不法侵入などにつきましては、直近では旧忍路中学校で令和5年10月及び6年4月、旧北山中学校で4年3月、旧末広中学校で3年4月に、それぞれ不法侵入される被害がありました。次に、旧祝津小学校の売却が遅れている理由につきましては、令和4年4月に売却に向けて測量の事前調査をした際に、国有地と市有地が二重に登記されている土地があったこと、また、同年7月に測量した際に、隣接土地所有者に所在不明な方がいたこと、さらには建築基準法上の接道要件を満たすため、市道の位置の調整が必要となったことから、その整理に時間を要したためであります。次に、学校跡利用での民間連携につきましては、公共施設としての活用案がない場合、民間活用の可能性を探ることとしており、その内容次第ではありますが、例えば、市が施設を所有しながら、民間事業者が運営する形態などが考えられます。次に、旧北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫についてですが、まず、第1フェーズの期間で進んだことにつきましては、第3倉庫活用ミーティングの後継組織として設立されたNPO法人OTARU CREATIVE PLUSによる旧北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫の将来的な活用に向けた社会実証実験やイベントを通じ、小樽運河と一体の景観を形成する当該建物のブランディングのほか、文化財的価値を積極的に発信されたことで、今後の活用へ向けて、市民の皆さんの関心が高まったものと考えております。次に、旧北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫に対する本市の今後の方針につきましては、将来の本格活用に向けた課題の整理など、庁内で議論を進めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 中島正人
下兼議員の御質問にお答えいたします。ただいま、小樽市の市有施設について御質問がありました。学校跡利用についてですが、旧石山中学校につきましては、小樽市公共施設長寿命化計画では、小樽市総合博物館等の収蔵品の移転後、建物は廃止し、除却または売却する予定としておりましたが、収蔵品については、昨年度、旧北手宮小学校の移転が完了しましたので、今後、改めて建物の在り方について、庁内で議論してまいりたいと考えております。