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小樽市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月4日

日本遺産認定に関わって

2025年3月4日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「日本遺産認定に関わって」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
面野大輔 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 17番 面野大輔

次に、日本遺産認定に関わって伺います。日本遺産の認定制度は 2015 年から始まり、小樽市は 2020 年1月に地域型日本遺産の申請を行い、このたび、2月に「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」は、候補地域から本認定に至りました。まずは、関係者の皆様方の御尽力に感謝と敬意を表するところです。認定後に、迫市長はSNSで認定証授与の御報告と今後に向けた抱負を発信されました。改めて、小樽市初の単独認定についての思いをお聞かせください。2021 年度、日本遺産制度としては初となる候補地域認定が導入され、その中に小樽市を含む3件が候補地域の認定を受けました。しかし、今回、本認定に至った候補地域は小樽市のみとなりましたが、小樽市が本認定に至った理由について、どのように受け止められているか、御見解をお示しください。次に、小樽市は地域型以外にもシリアル型2件が以前より認定されていますが、地域型のメリットと考えられる点についてお示しください。迫市長は、認定後に、今日がゴールではなく、スタートであるとコメントを残されていましたが、私も同感です。今後、日本遺産認定をどのように活用し、取り組んでいくかという視点は重要なことだと考えます。そこで、主に日本遺産を通じた地域活性化計画の中から質問いたしますが、認定後のマスコミ報道で市民に対して、日本遺産を知っていますかという質問に対して、知らないという意見もあったようです。また、過去に日本遺産地域型の認定を受けている石川県小松市へ視察を行った際、タクシードライバーに日本遺産について伺ったところ、知らないという返答があり、印象に残っています。まずは、今回の認定を市民の皆様と共に祝い、加えて周知していくことがスタートダッシュとして必要な取組になってくることと考えますが、認定記念イベントや市民向け周知活動について、今後の開催、実施予定と、既に実施している取組があれば概要をお示しください。次に、日本遺産認定が一般市民の生活や今後の小樽市の活性化にどのような影響があるのかをしっかり伝える必要があるのだと考えます。今回、新年度予算案のテーマにも掲げていらっしゃる民の力を生かすためにも、日本遺産の重要性を理解促進していただく取組を大事にしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。次に、事業推進体制の中に、小樽市日本遺産地域プロデューサー、小樽市日本遺産インタープリター、次世代のまちづくりプレーヤーという肩書が登場しますが、地域プロデューサー、インタープリターについては、以前から、小樽市日本遺産推進協議会が地域型認定に向けてプロジェクトを進めてこられたことは承知しております。地域活性化計画に追記された次世代のまちづくりプレーヤーとは、どのような方々のことを指していて、日本遺産と連携して、どのような取組を進められているのか、説明ください。次に、現在、国の支援を受けて、歴史的風致の維持向上を図るために、市が策定中の歴史的まちづくり法による小樽市歴史的風致維持向上計画と、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」の関係性について御説明ください。次に、文化庁の令和6年度における日本遺産点数評価プロセス採点結果及び評価結果から質問いたします。このたびの認定は、日本遺産審査・評価委員会における点数評価プロセスを経て、決定されていると伺っています。その評価結果内での指摘やアドバイスは、今後の本市日本遺産事業の取組に大きな示唆となるのではないかと考えられますが、例えば、現時点で、小樽文化遺産ポータルの英語ページに飛んでも、ページが見つからないとなり、また最新情報をポータルからは入手できない。継続的な更新や管理について、改善の余地があるとの指摘がございましたが、現時点では既に改善されているようです。今後、課題と指摘されている点について、改善の取組を重点的に図る必要があるという点は想定されていますか。現時点でのお考えをお示しください。次に、採点結果は 40 点ということで、公表がなされました。今回、評価対象となったストーリーは5件あり、同点 40 点がほか1件、30 点台後半が2件で、僅差の評価でした。また、残念ながら、認定地域から候補地域になったストーリーも1件ありました。このことから、本市においても、認定になったからといって油断はできません。常に磨き上げていく必要があると思うのですが、この点について市のお考えをお聞かせください。次に、日本遺産認定の中でも、特別重点支援地域、重点支援地域、認定地域、認定地域(条件付)、候補地域に分類されています。今回、小樽市と同点であった六根清浄と六感治癒の地は、重点支援地域に認定されましたが、重点支援地域や特別重点支援地域に認定される条件や、認定地域との違いについてお示しください。この項の最後に、今後、本市の歴史文化行政の役割は重要度を増し、多岐にわたることが必定です。市役所の現体制では、民の力を総合的に支える体制は難しくなるのではないかと危惧しています。新たな機構体制が必要になるのではないかと考えますが、市長のお考えをお聞かせください。以上、この項目の質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、日本遺産認定に関連して御質問がありました。初めに、単独認定についての思いにつきましては、本市単独の日本遺産認定は関係者の悲願であり、これまで官民一体となって取り組んできた努力と情熱のたまものであると考えております。認定に向けて御尽力いただいた全ての皆様に心より感謝を申し上げますとともに、これを機に本市の魅力をさらに磨き上げ、国内外に広く発信することで、歴史と文化を生かしたまちづくりを進め、文化、経済、観光の好循環を実現し、地域活性化へとつなげたいと考えております。次に、本認定に至った理由につきましては、文化庁の評価結果の採点理由、コメントにおいて、産学官の連携体制が構築され、既に具体的な動きを進めている点や、多様な事業が開発されており、民の力を感じる点などを評価いただいており、これまで小樽市日本遺産推進協議会が中心となり、官民一体となって、オール小樽の体制で取り組んできたことや、歴史的遺産を活用したイベントの開催をはじめ、市民の皆さんが主体的にまちづくりに参画したことなどが、本認定につながったものと考えております。次に、地域型のメリットにつきましては、一つの自治体内で完結する日本遺産であることから、地域ブランドを打ち出しやすく、自治体の特色を前面に出した観光PRや商品開発に生かしやすいことや、シリアル型と比較して観光客が分散せず、地域の経済効果をより直接的に得られること、また自分の住むまちへの誇りが高まり、郷土愛の醸成につながることなどがあると考えております。次に、記念イベントや市民向け周知活動につきましては、日本遺産の認定後、小樽市日本遺産推進協議会が主体となり、これまで小樽雪あかりの路の開催に合わせて、市民や観光客の皆さんを対象に日本遺産の魅力を体感いただくことを目的とした日本遺産カフェを開催し、好評を博したほか、今後、市民ガイドや構成文化財所有者をはじめとする関係者を対象とした記念セレモニーの開催や、JR小樽駅をはじめとする市内3か所に横断幕等による普及啓発を予定いたしております。また、新年度には、市民の皆さんに日本遺産への理解を深めていただくことを目的とした市民向けフォーラムの開催も予定いたしております。次に、日本遺産の重要性の理解促進の取組につきましては、日本遺産が地域活性化に与える影響を市民の皆さんに御理解いただくことは、今後、認定を契機として、地域一体となって日本遺産を生かしたまちづくりを進めていく上で重要なことと考えておりますので、記念イベントや普及啓発活動を通じて、理解促進を図ってまいりたいと考えております。次に、次世代のまちづくりプレーヤーの概要につきましては、市制 100 周年や小樽運河 100 周年を契機に、歴史的遺産を活用したイベントを開催するなど、本市のまちづくり活動に積極的に関わるようになった若い世代の方々を指しており、これまで小樽市日本遺産推進協議会と連携して、日本遺産をテーマとした川柳コンテストの実施や日本遺産カフェの運営、謎解きイベントの開催などの取組に御協力いただいております。次に、歴史的風致維持向上計画との関係性につきましては、現在策定中の本計画において、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」のストーリーを、本市の歴史的風致が形成された背景の一つとして記載することで、検討を進めております。また、本計画は歴史的建造物及びその周辺の市街地と歴史を反映した人々の営みが一体となった歴史的風致の維持、向上を図ることを目的としており、地域の歴史的なストーリーを通じて、点在する遺産を面として活用、発信することで、地域活性化につなげる日本遺産との関係性は、いずれも地域の文化遺産の保存と活用の両立を目指した取組であり、今後、歴史を生かしたまちづくりを連携して推進する関係にあるものと考えております。次に、日本遺産審査・評価委員会から、課題として指摘されたもののうち、今後、重点的に改善を図る必要がある点につきましては、当面の取り組むべき課題として、ストーリーや構成文化財の価値、意義を来訪者に伝えるための解説、案内板の充実が挙げられます。また、中期的に解決すべき課題といたしましては、南運河に集中する観光客を北運河方面に誘導することがあると考えております。次に、認定後に常に磨き上げていく必要性につきましては、文化庁が日本遺産の認定件数を 100 件程度とし、今後も認定地域の入替えを行う方針とする中、本市が日本遺産であり続けることは、本市にとって大きな財産になるものと考えております。そのために、認定後も常に魅力の磨き上げを行い、地域活性化につなげるとともに、市民の皆さんが誇りを持って、まちの文化を大切に守り、活用する意識の醸成を図っていくことが重要であると考えております。次に、重点支援地域等の認定条件と認定地域との違いにつきましては、まず重点支援地域は、総括評価の結果、認定地域のうち、インバウンド需要を取り込む意欲、ポテンシャルが高い地域が認定されるもので、文化庁の予算事業において、補助率のかさ上げなどの支援が講じられるものであります。次に、特別重点支援地域は、重点支援地域の中でも卓越して優れた実績、計画と認められる日本遺産ストーリーが認定されるもので、日本遺産のモデルとして、文化庁が様々な場面で活用するほか、文化庁の予算事業において、補助率のかさ上げや審査時の加点要素とするなどの優遇措置が講じられるものであります。次に、新たな機構体制の必要性につきましては、現在、日本遺産の推進に当たり、産業港湾部に加えて、建設部の一部職員を兼務の体制としているほか、小樽市歴史的風致維持向上計画の策定を建設部、産業港湾部、教育部の3部連携体制で進めるなど、組織横断的に業務を推進しているところであります。新たな機構体制の構築は現時点では考えておりませんが、今後も現在の体制を生かしながら、関係部局の連携の下、一体的に業務を進められるよう、努めてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月4日 議事録 PDF(113ページ) 間違いを知らせる